過敏性肺臓炎

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過敏性肺臓炎(かびんせいはいぞうえん、Hypersensitivity Pneumonitis、HP)とは、有機粉塵により起こるアレルギー疾患であり、間質性炎症肉芽腫を形成する疾患である。有機粉塵によりIII型およびIV型アレルギーを起こす。

原因物質と分類[編集]

職業性のもの、ペットによるものなど多数の原因物質がある。 日本で最も多いのは夏型過敏性肺臓炎と呼ばれるもので、真菌や、担子菌トリコスポロン属(Trichosporon cutaneumTrichosporon asahiiTrichosporon. mucoides)が原因抗原となり、夏季(4月から10月)に起こる。それ以外には職業性のものとして、農夫肺砂糖キビ肺等がある。

症状と経過[編集]

比較的大量の抗原に曝露されて発症する急性型では、抗原曝露4−6時間後に発熱、咳嗽、呼吸困難を呈する。 少量〜中等量の抗原に断続的に曝露されて発症する亜急性型では、咳嗽で始まり、発熱、呼吸困難が進行する。 慢性型では抗原曝露の関連性は失われ、咳嗽や呼吸困難が慢性的に進行する。

所見[編集]

レントゲン所見[編集]

急性、亜急性型の胸部X線写真では、両肺びまん性の粒状影、すりガラス陰影を認める。特にHRCTでは特徴的な小葉中心性の粒状影と肺野濃度上昇を認める。慢性型の胸部X線およびCTでは、両肺びまん性の線状網状影と肺の萎縮が認められる。

検査所見[編集]

病理組織学的所見[編集]

経気管支肺生検を行うと、非乾酪性肉芽腫を認めることが多い。他に、リンパ球浸潤を主体とする胞隔炎や、Masson体を時に認めることがある。それらの所見を呈する肉芽腫性間質性肺炎が観察される。

診断[編集]

住居環境・職業歴・画像所見より過敏性肺臓炎を疑い、気管支肺胞洗浄液、経気管支肺生検所見、各種検査(各種抗原に対する特異抗体の証明など)、他に環境誘発試験で診断する。

鑑別診断[編集]

治療[編集]