宮田大

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宮田 大
出生名 宮田 大
生誕 (1986-07-05) 1986年7月5日(37歳)
出身地 日本の旗 日本栃木県宇都宮市
学歴 桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース
ジュネーブ音楽院
クロンベルク・アカデミー
ジャンル クラシック音楽
職業 チェリスト
担当楽器 チェロ
事務所 日本コロムビア
公式サイト 宮田大オフィシャルサイト

宮田 大(みやた だい、1986年7月5日 - )は、日本チェリスト

人物・来歴

経歴

香川県高松市生まれ、栃木県宇都宮市出身。音楽教師の両親のもと、2歳よりヴァイオリンを始め、3歳よりチェロを始める。中学時代ではバレーボール部の部長を務め、県大会まで出場している。(ポジションはセッター。)[要出典]

桐朋女子高校音楽科(男女共学)を卒業。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。その後、スイスドイツに留学、2009年にカルテットでスイスのジュネーヴ音楽院を卒業し、2013年にはソロでドイツのクロンベルク・アカデミーを首席で卒業する。

チェロを倉田澄子フランス・ヘルメルソン英語版の両氏に師事。ソロのマスタークラスでヤーノシュ・シュタルケル堤剛リン・ハレルジョヴァンニ・ソッリマゲイリー・ホフマンジェローム・ペルノー英語版ルイス・クラレダヴィド・ゲリンガスら各氏の指導を受ける。また、チェロ奏者以外のアーティストのマスタークラスを受講し、アンドラーシュ・シフギドン・クレーメルユーリ・バシュメット、マウリシオ・フックスら各氏から無伴奏作品やチェロソナタなどのレッスンを受ける。加えて、室内楽を小澤征爾東京クヮルテット原田禎夫原田幸一郎加藤知子今井信子矢部達哉川崎洋介渡辺實和子安芸晶子山崎伸子、岡田伸夫、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジ英語版、ミケランジェロ弦楽四重奏団、ジュリアード弦楽四重奏団ゲヴァントハウス弦楽四重奏団英語版バルトーク弦楽四重奏団英語版上海クァルテット英語版フェルメール・カルテット英語版ら各氏・各団の指導を受ける。

共演(オーケストラ)

これまでに、NHK交響楽団新日本フィルハーモニー交響楽団東京交響楽団東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団東京都交響楽団東京フィルハーモニー交響楽団日本フィルハーモニー交響楽団読売日本交響楽団水戸室内管弦楽団札幌交響楽団仙台フィルハーモニー管弦楽団山形交響楽団群馬交響楽団オーケストラ・アンサンブル金沢神奈川フィルハーモニー管弦楽団セントラル愛知交響楽団名古屋フィルハーモニー交響楽団京都市交響楽団大阪フィルハーモニー交響楽団関西フィルハーモニー管弦楽団日本センチュリー交響楽団兵庫芸術文化センター管弦楽団広島交響楽団九州交響楽団琉球交響楽団、栃木県交響楽団、奈良フィルハーモニー管弦楽団岡山フィルハーモニック管弦楽団瀬戸フィルハーモニー交響楽団東京佼成ウインドオーケストラシエナウインドオーケストラ九州管楽合奏団、平塚フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニック・ソサエティ・東京、湘南エールアンサンブル、那須フィルハーモニー管弦楽団、足利市民交響楽団、足利カンマーオーケスターなどの日本のオーケストラと共演。

海外のオーケストラでは、パリ管弦楽団ロシア国立交響楽団BBCスコティッシュ交響楽団、フランクフルト・シンフォニエッタ、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団プラハ放送交響楽団プラハ・フィルハーモニア南チェコ・フィルハーモニー英語版ハンガリー放送交響楽団ベトナム国立交響楽団香港小交響楽団、ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団などと共演している。

共演(音楽家)

日本を代表する数多くの指揮者との共演に加え、小澤征爾エリアフ・インバルレオシュ・スワロフスキークリストフ・ポッペンダン・エッティンガーヴァレリー・ポリャンスキーヴァシリー・シナイスキーオンドレイ・レナールトアレクサンドル・ラザレフクリストフ・コンツ英語版などの指揮者や、リン・ハレルギドン・クレーメルユーリ・バシュメットマキシム・ヴェンゲーロフオーギュスタン・デュメイオリヴィエ・シャルリエマルタ・アルゲリッチミッシャ・マイスキーなどの演奏家と共演。 近年はジュリアン・ジェルネ、小山実稚恵竹澤恭子田村響大萩康司三浦一馬三浦文彰反田恭平清塚信也、西尾真実などの各氏と共演。

演奏は共演者からの支持も厚く、小澤征爾に絶賛され[1]上皇上皇后の臨席のもと、サントリーホールハイドン作曲チェロ協奏曲第1番を小澤征爾の指揮と水戸室内管弦楽団と共演。

また、チェコドヴォルザーク・ホールドヴォルザークチェロ協奏曲を演奏した際には、終演後にドヴォルザークの子孫から「今まで聴いたドヴォルザークのチェロ協奏曲の中で1番感動した」と好意的なコメントを貰い、後日ドヴォルザークの生家に招かれ、直接手紙も貰っている。[要出典](宮田大の公式インスタグラムより)

献呈・初演

作曲家から数々の作品が献呈されている。

チェロ協奏曲では、尾高惇忠から献呈された「チェロ協奏曲」の世界初演[注釈 1]、および、菅野祐悟から献呈された「チェロ協奏曲〜十六夜〜」の世界初演[注釈 2]を行い、好評を博す[誰によって?]。また、オスバルド・ゴリホフ作曲「チェロ協奏曲〜アズール〜」の日本初演[注釈 3]も行う。

チェロとピアノのための作品では、加羽沢美濃から献呈された「DAIM」の世界初演を行う。

劇中音楽

劇中音楽では、村松崇継が音楽を担当したNHKドラマ「70才、初めて産みますセブンティウイザン。」や、劇場アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」、中国ドラマ「長安十二時辰」の劇中音楽のチェロソロを担当。また、久石譲のピアノ演奏と共に、久石譲作曲「おくりびと」を演奏した。

メディア

題名のない音楽会」「徹子の部屋」「ミュージックステーション[注釈 4]」「報道ステーション」「日経スペシャル招待席~桐竹勘十郎文楽の深淵」「クラシック倶楽部」「らららクラシック」「クラシックTV」「西本願寺音舞台[注釈 5]」「東急ジルベスターコンサート2021-2022」「1Hセンス」などに出演。

「小澤征爾さんと音楽で語った日~チェリスト・宮田大・25歳~[注釈 6]」および「カルテットという名の青春」(以上、BS朝日)、「Rising Artists - Dai Miyata」(NHKワールドTV)などのドキュンメント番組にも出演している。

近年の活動

日本および海外のチェロコンクールで審査員を務める。2019年からはロームミュージックセミナーの講師を務めるなど、若手の育成にも力を入れている。無伴奏チェロリサイタルでは異例のサントリーホール、ミューザ川崎、オペラシティコンサートホールなどの各地を代表する2,000席以上のホールが満席になり、今1番チケットが取りにくいチェロ奏者として、国際的な活動を繰り広げている。[要出典]小澤征爾が総監督を務める水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。

受賞歴

録音

  • 「FIRST - CHANTING WITH CELLO」2011年(ピアノ:柳谷良輔)
  • 「宮田大 チェロ一會集」2014年(ピアノ:ジュリアン・ジェルネ)
  • 「木洩れ日-Komorebi -」2017年(ピアノ:ジュリアン・ジェルネ)
  • 「エルガー:チェロ協奏曲 / ヴォーン=ウィリアムズ:暗愁のパストラル」日本コロムビア(DENON)2019年(トーマス・ダウスゴー指揮、BBSスコティッシュ交響楽団)[注釈 13]
  • 「ファリャ:火祭りの踊り」配信リリース 2020年(ピアノ:田村響)日本コロムビア
  • 「ポンセ(編曲:加羽沢美濃):エストレリータ」配信リリース 2020年(ピアノ:田村響)日本コロムビア
  • 「サン=サーンス:白鳥」配信リリース 2020年(ピアノ:田村響)日本コロムビア
  • 「Travelogue」日本コロムビア(DENON)2020年(ギター:大萩康司)(写真家:舞山秀一がCDジャケット撮影)
  • 「小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 2012 ~チェロ独奏 宮田大~」ハイドン:チェロ協奏曲第1番(DVD/Blu-ray)
  • 「PIAZZOLLA」日本コロムビア(DENON)2021年11月3日発売(ウェールズ弦楽四重奏団、バンドネオン:三浦一馬、編曲・ピアノ:山中惇史)[注釈 14]

使用楽器

使用楽器は、上野製薬より貸与された1698年製ストラディバリウスチャムリー(Cholmondeley)英語版[1]

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 独奏チェロ:宮田大、指揮:尾高忠明、札幌交響楽団
  2. ^ 独奏チェロ:宮田大、指揮:藤岡幸夫、関西フィルハーモニー管弦楽団
  3. ^ 独奏チェロ:宮田大、指揮:井上道義、読売日本交響楽団
  4. ^ MAN WITH A MISSIONとのコラボ。
  5. ^ 工藤静香Cocomi、村松崇継と共演。
  6. ^ 芸術祭参加作品
  7. ^ 全部門の入賞者の中から最も印象的な演奏・作品に贈られる賞。
  8. ^ チェロ部門の最優秀者に贈られる賞。
  9. ^ 各部門の本選で聴衆による投票を行い、最多得票の者に贈られる賞。
  10. ^ 日本人としては初めて。
  11. ^ コンチェルト部門(チェロ)において、CD『エルガーチェロ協奏曲ヴォーン・ウィリアムズ:暗愁のパストラル』の欧米盤がベスト・レコーディングに選ばれ、受賞。
  12. ^ 文化部門での受賞は初めて。
  13. ^ OPUS KLASSIK 2021 受賞作品。
  14. ^ レコード芸術特選盤選出作品。

出典

外部リンク

コンサート情報

日本コロムビア(所属事務所、レーベル)