チェロソナタ

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チェロ・ソナタは、一般的には、チェロ鍵盤楽器(一般的にはピアノ)のために作曲された二重奏ソナタのことを指すが、鍵盤楽器以外との組み合わせや、無伴奏チェロ・ソナタの意味でも使われる。

概要[編集]

ベートーヴェン以降に発展したロマン派音楽の二重奏ソナタがわけても名高く、ブラームスフォーレらの作品が知られている。しかしながら18世紀にもフランチェスコ・ジェミニアーニアントニオ・ヴィヴァルディルイージ・ボッケリーニが重要な作品を残している。

また、既存のピアノとヴァイオリンのためのソナタ移調したり、あるいはヴァイオリン・パートをチェロ用に書き換えたりするなどしてチェロ・ソナタとして演奏する事例もあり、なかでもフランクの《ヴァイオリン・ソナタ》やブラームスの《ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」》といった例が名高い。また、同様の編曲で最も名高い例は、シューベルトの《アルペッジョーネ・ソナタ》であろう。

一方、バッハの作品の認知が進むにつれて、それに触発された作品がこの分野にも出現するようになった。イザイコダーイらの無伴奏チェロ・ソナタは、バッハの《無伴奏チェロ組曲》に感化されている。

なお、ソナタではないチェロとピアノのための二重奏曲については別項があるためそこで取扱い、ここではソナタまたはソナチネのみを列挙する。

また、ソナタ以外の無伴奏作品についても無伴奏チェロ曲の項で取り扱う。

主な作曲家と作品[編集]

二重奏チェロ・ソナタの作曲家と作品[編集]

(作曲者の生年順に並べている)

※単に「ソナタ(またはソナチネ)」とある場合は、チェロとピアノのための作品である。

無伴奏チェロ・ソナタの作曲家と作品[編集]

(作曲者の生年順に並べている)

原曲はチェロ・ソナタではないが、チェロ・ソナタ形式の演奏が録音されたことがある作品[編集]

  • J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ全3曲BWV.1027~1029
  • ヘンデル:リコーダー・ソナタHWV360,362,365,367a,369,377、ヴァイオリン・ソナタ ニ長調HWV.371
  • W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK.301(第25番)、ヴァイオリン・ソナタK.376(第32番)、ヴァイオリン・ソナタK.379(第35番)
  • ベートーヴェン:弦楽三重奏曲第1番op.3(他人の編曲であるが、op.64の作品番号が与えられていることより作者公認だったらしいと言われている)、ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」op.24、ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」op.47
  • ウェーバー:ヴァイオリン・ソナタ第6番op.10a-6
  • シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD.821、ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ全3曲op.137-1~3,D.384,385,408、ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲op.162,D.574
  • R.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番op.105、ヴァイオリン・ソナタ第2番op.121、ヴァイオリン・ソナタ第3番WoO.27
  • C.フランク:ヴァイオリン・ソナタ
  • ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番op.78、ヴァイオリン・ソナタ第2番op.100、ヴァイオリン・ソナタ第3番op.108、F.A.E.ソナタ第3楽章スケルツォ、ヴィオラ・ソナタ全2曲op.120-1,2
  • ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネop.100,B.183
  • フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番op.13
  • エイミー・ビーチ:ヴァイオリン・ソナタop.34
  • ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
  • ルクー:ヴァイオリン・ソナタ
  • シマノフスキ:ヴァイオリン・ソナタop.9
  • ロスラヴェッツ:ヴィオラ・ソナタ第1番
  • ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタop.147
  • レナード・バーンスタイン:クラリネット・ソナタ
  • ニコラ・バクリ:ヴァイオリン・ソナタop.32

類似の形式を持つ楽曲[編集]