太田川駅
太田川駅 | |
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東口(2014年11月) | |
おおたがわ ŌTAGAWA | |
所在地 | 愛知県東海市大田町後田52 |
駅番号 | TA 09 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
駅構造 | 高架駅 |
乗降人員 -統計年度- |
14,541人/日 -2013年[1]- |
開業年月日 | 1912年(明治45年)2月18日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 常滑線 |
キロ程 | 12.3 km(神宮前起点) |
◄TA08 新日鉄前 (1.7 km) (1.4 km) 尾張横須賀 TA10► | |
所属路線 | 河和線 |
キロ程 | 0.0 km(太田川起点) |
◄(新日鉄前) (- km) (1.3 km) 高横須賀 KC01► |
太田川駅(おおたがわえき)は、愛知県東海市大田町後田にある名古屋鉄道の駅。東海市の代表駅である。
当駅より、常滑線から河和線が分岐する。2003年3月から2011年12月まで、前後の線路を含めた高架化工事が行われ、2011年12月17日に3層構造の高架駅となった。特急停車駅(ミュースカイの一部も停車)である。
駅構造
3面6線で、1階がコンコース、2・3階が乗り場となる名鉄初の3層構造の高架駅である[注釈 1]。1階には改札口、トイレ、売店、2階に1 - 4番ホーム、3階に5・6番ホームが設置される。2階ホームと3階ホームの間には、中3階が設けられ各ホームを連絡している。また、すべてのホームにエレベーターとエスカレーターが設置されている。発車標は種別部分がフルカラーで(3 - 6番線用は加えて到着列車ホーム階・金山駅先着列車案内も付加)、自動放送は種別、行先、停車駅の順に読み上げるタイプとなった。また、6+2や4+2と書かれた停車位置の標識が立てられている。
駅東側の駅前広場が2012年3月に完成した。バス乗り場は3月20日に仮駅西口付近から駅東側へ移転した。
駅の高架化以前、河和線の上下本線と交差する常滑線下り線は通過速度が抑えられていたが、仮線移行と同時に高速分岐器が取り付けられ、ミュースカイは当駅も最高速度120km/hで通過するようになった。
高架化後も駅南(常滑線側)に留置線が2本残されている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■常滑線 | 下り | 大野町・常滑方面 | 待避線 |
■河和線 | - | 知多半田・河和・内海方面 | ||
2 | ■常滑線 | 下り | 常滑・中部国際空港方面 | |
■河和線 | - | 知多半田・河和・内海方面 | 待避線 | |
3 | ■常滑線 | 上り | 神宮前・名古屋・岐阜・犬山・新可児・津島方面 | 常滑方面からの列車が入線 |
4 | ■常滑線 | 上り | 神宮前・名古屋・岐阜・犬山方面 | 常滑方面からの列車の待避線 |
5 | ■河和線 | 上り | 神宮前・名古屋・犬山・新鵜沼方面 | 河和線からの列車の待避線 |
6 | ■河和線 | 上り | 神宮前・名古屋・犬山・新鵜沼方面 | 河和線からの列車が入線 |
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駅舎全景
(2011年12月) -
中3階連絡通路
(2015年7月) -
北口発車標
(2015年7月) -
2階ホーム
(2016年3月) -
河和線上り専用の3階ホーム
(2016年3月)
配線図
↑ 知多半田・河和・内海方面 | ||
← 神宮前・ 名古屋方面 |
→ 常滑・ 中部国際空港方面 |
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凡例 出典:[2] 高架化事業資料(2006年1月発行)より作成 |
地上駅時代 (2011年12月16日まで)
島式2面4線ホームを持つ地上駅で橋上駅舎を有していた。東口の旧駅舎は付近にある弥勒寺の宝塔を模した特徴的な構造をしており、1986年の駅舎改築時も旧駅舎から宝塔部分を移設してその造形を維持していた[3]が、高架化事業に伴って2009年2月20日に解体された。自動券売機・自動改札機・自動精算機などの設備はあったが、エレベーターは設置されていなかった。また、河和線からの上り列車は配線の都合上3番線にしか入線できず、そのため河和線からの普通列車が空港方面からの優等種別に接続する場合、通常とは発車するホームの順番が逆になっていた(4番線の優等種別が先発)。
高架化事業に伴い、2008年11月23日に仮駅舎、仮線に移行した。仮駅舎には、エレベーターが各ホームと西口に1台ずつ設置されていた。改札口は橋上の1か所で、出口は東口と西口の2か所であった。LEDタイプの発着案内板が設置され、自動放送も稼働した。旧駅舎では、行灯方式の行先表示機が使われていた(2011年現在名鉄では新可児駅にのみに残っているが形が異なる)が、仮駅本格供用開始時に神宮前駅などと同じLEDタイプの行先表示機に変わり、役割を終えた。当駅に設置されていた行灯方式の行先表示機は、名鉄資料館に移設・展示され、実際に操作することも可能である。
仮駅舎は2012年2月に取り壊され、跡地には再開発ビルが建設される予定である。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■常滑線 | 下り | 常滑方面 | 待避線 |
■河和線 | - | 知多半田・河和・内海方面 | 待避線 | |
2 | ■常滑線 | 下り | 常滑・中部国際空港方面 | |
■河和線 | - | 河和・内海方面 | ||
3 | ■常滑線 | 上り | 神宮前・名古屋・岐阜・犬山・新可児・津島方面 | 河和線からの全列車はここに入線 |
4 | ■常滑線 | 上り | 神宮前・名古屋・岐阜・犬山方面 | 常滑方面からの列車の待避線 |
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太田川駅東口旧駅舎
(2002年2月) -
仮駅舎
(2010年3月) -
仮駅ホーム
(2011年12月)
↑ 知多半田・河和方面 | ||
← 神宮前・ 新名古屋方面 |
→ 大野町・ 常滑方面 |
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凡例 出典:[4] |
↑ 知多半田・河和方面 | ||
← 神宮前・ 新名古屋方面 |
→ 大野町・ 常滑方面 |
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凡例 出典:[5] |
↑ 知多半田・河和・内海方面 | ||
← 神宮前・ 名古屋方面 |
→ 常滑・ 中部国際空港方面 |
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凡例 出典:[6] |
高架化工事
当駅の高架化は、愛知県が事業主体となる太田川駅付近連続立体交差事業によって行われた[7]。この事業では、名鉄常滑線・河和線の太田川駅付近の約2.7km区間(常滑線約2.0km、河和線約0.7km)が高架化され、「開かずの踏切」である太田川1号踏切(当駅南方にあった踏切)を始めとした、区間内の6箇所の踏切が除却された。2011年12月17日(土)の始発列車から高架路線が使用されている。 また、高架化により、中部国際空港方面の列車と河和線からの列車との平面交差が解消された。
列車
常滑・空港方面からの普通列車は、ほぼ終日当駅止まりである(乗客を降ろした後一旦本線名古屋側に引き上げ、両渡り線を通って1・2番線に入る)。常滑・空港行きの普通列車は、一部をのぞき平日は当駅発、土休日は金山発となっている。土休日には当駅発の普通金山行きもある。また、一部の列車は当駅で増解結を行う。名古屋方面の列車は、常滑・中部国際空港方面からの列車が2階の3・4番ホーム、河和線からの列車が3階の5・6番ホームから発着する。
当駅で常滑・中部国際空港方面からの列車と河和線からの列車との乗り換えには移動が伴うため、平日朝ラッシュ時は聚楽園駅に快速急行4本、急行5本を特別停車することで、当駅での緩急接続を補完している。このようなことからか、5番ホームはほとんど使用されない。
河和線側に引き上げ線がないため、同線からの当駅止まりの列車は聚楽園駅や大江駅まで一旦回送される。当駅始発の名古屋方面の列車は河和方面からの回送列車が太田川駅で営業列車に変わる列車を除き3・4番ホームから発車する。
利用状況
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は14,541人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中23位、常滑線・空港線・築港線(26駅)中3位、河和線・知多新線(24駅)中1位であった[1]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は17,711人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中23位、常滑線・築港線(24駅)中2位、河和線・知多新線(26駅)中2位であった[8]。
- 東海市の統計によると2012年度の1日平均乗降人員は14,192人である[9]。常滑線・空港線では、神宮前駅・中部国際空港駅に次いで3番目に多く、河和線では最も多い。
近年の1日平均乗降人員は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
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2007年(平成19年) | 13,234 |
2008年(平成20年) | 13,176 |
2009年(平成21年) | 12,949 |
2010年(平成22年) | 13,218 |
2011年(平成23年) | 13,784 |
2012年(平成24年) | 14,192 |
2013年(平成25年) | 14,541 |
駅周辺
- 東海市役所(バス・タクシーで5分程度。歩いて12 - 15分程度)
- 知多四国八十八箇所第八十三番霊場 弥勒寺(歩いて10分程度、東海市役所の近く)
- 日本福祉大学東海キャンパス(西口から徒歩5分程度)
- 愛知県立東海商業高等学校
- 東海大田郵便局
- ヤマナカアルテ東海
- ラスパ太田川
- ソラト太田川 - 東口側にある商業施設。食品スーパー、コンビニ(ココストア)などが入居。
- ユウナル東海 - 東海市芸術劇場 (8月31日オープン)
バス路線
歴史
- 1912年(明治45年)2月18日 - 愛知電気鉄道により大田川駅として開業[10]。
- 1922年(大正11年)
- 1924年(大正13年) - 駅舎改築。この改築で宝塔を模した駅舎が建設された[3]。
- 1930年(昭和5年)〜1931年(昭和6年) - 太田川駅に改称。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 知多鉄道が開業、同鉄道の接続駅になる。
- 1935年(昭和10年)8月1日 - 愛知電気鉄道が名岐鉄道との合併により名古屋鉄道となる。
- 1943年(昭和18年)2月1日 - 名古屋鉄道が知多鉄道を合併。
- 1948年(昭和23年)8月27日 - 太田川車庫の火災により客車5両、貨車13両焼失[13]。
- 1971年(昭和46年)3月29日 - 西口新設[14]。
- 1982年(昭和57年)3月21日 - 昼間多数あった特急の通過が無くなる。特別通過は朝の新名古屋方面1本のみとなる。
- 1985年(昭和60年) - 跨線橋設置に伴い、検車区閉鎖、構内踏切廃止。
- 1986年(昭和61年)10月1日 - 駅舎改築[15](宝塔部分は維持[3])。
- 1999年(平成11年)5月10日 - ダイヤ改正に伴い、特急の特別通過が完全に無くなる(なお、当駅を通過する列車は2005年1月29日のダイヤ改正による快速特急(現・ミュースカイ)の設定によって復活)。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 名鉄太田川駅旅行センター廃止・閉鎖。
- 2007年(平成19年)6月下旬 - 高架化事業着手。
- 2008年(平成20年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
- 2013年(平成25年)10月1日 -南改札口横にファミリーマートエスタシオ太田川店が開業
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 常滑線
- 河和線
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ a b 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 小笠原秀樹 「最近の大規模改良工事について~拠点駅における鉄道高架化事業~」p.100(『鉄道ピクトリアル No.771 2006年1月号臨時増刊』電気車研究会、2006年
- ^ a b c 名古屋鉄道株式会社(編)『この駅この町 沿線散歩・名鉄100駅』名古屋鉄道広報宣伝部、1986年、139頁。
- ^ 澤田幸雄 「名鉄の駅,構内設備の思い出」p.145(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年
- ^ 宮脇俊三・原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、ISBN 978-4093954112)
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 太田川駅付近連続立体交差事業 名古屋鉄道常滑線・河和線の高架切替について 〜踏切渋滞が解消されます〜 - 愛知県、2011年10月19日最終更新
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ “平成25年度東海市の統計(PDF版) - 8.運輸・通信” (PDF). 東海市. 2014年6月29日閲覧。
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1912年2月27日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、938頁。
- ^ 「地方鉄道営業哩程変更」『官報』1922年8月5日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、982頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1030頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、581頁。
- ^ 常滑線・河和線 太田川駅付近連続立体交差事業 仮線切替に伴う仮駅舎供用開始〜平成20年11月23日の初列車から仮線での列車運行を開始予定〜 - 名古屋鉄道、2008年11月6日
- ^ 常滑線・河和線 太田川駅付近連続立体交差事業 12月17日(土)から本線切替に伴う本駅舎供用開始 〜同日より一部ダイヤ改正も実施〜 - 名古屋鉄道、2011年10月19日