ダラス
ダラス市 City of Dallas | |||||
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愛称 : Big D | |||||
位置 | |||||
ダラス市の位置(テキサス州) | |||||
位置 | |||||
座標 : 北緯32度46分48秒 西経96度48分00秒 / 北緯32.78000度 西経96.80000度 | |||||
歴史 | |||||
合併 | 1856年2月2日 | ||||
行政 | |||||
国 | アメリカ合衆国 | ||||
州 | テキサス州 | ||||
郡 | ダラス郡 コリン郡 デントン郡 ロックウォール郡 カウフマン郡 | ||||
市 | ダラス市 | ||||
市長 | マイク・ローリングス (民主党) | ||||
地理 | |||||
面積 | |||||
市域 | 997.1 km2 (385.0 mi2) | ||||
陸上 | 887.2 km2 (342.5 mi2) | ||||
水面 | 110.0 km2 (42.5 mi2) | ||||
水面面積比率 | 11.03% | ||||
標高 | 131 m (430 ft) | ||||
人口 | |||||
人口 | (2007年現在) | ||||
市域 | 1,232,940人 | ||||
人口密度 | 1,391.9人/km2(3,605.08人/mi2) | ||||
都市圏 | 6,145,037人 | ||||
その他 | |||||
等時帯 | 中部標準時 (UTC-6) | ||||
夏時間 | 中部夏時間 (UTC-5) | ||||
公式ウェブサイト : www.dallascityhall.com |
ダラス(英語: Dallas)は、アメリカ合衆国テキサス州北部にある都市。アメリカ合衆国南部有数の世界都市。フォートワースやアーリントンなどを含めたダラス・フォートワース都市圏を形成し、広域都市圏(合同統計地域(CSA))では7,407,944人と、州内ではヒューストン都市圏とほぼ同規模である[1]。エルム川とウェスト川の両河川の合流地帯に位置し、古くから交通の拠点として発展し、今日でも金融および経済の中枢として機能している。
歴史
同市の名前は第11代副大統領ジョージ・ダラスに因んで命名された。テネシー州の政治家、ジョン・ニーリー・ブライアンが入植し、一帯で栽培される綿花の集散地として発展させた。その後、1872年には南北を結ぶMKT(ミズーリ・カンザス・テキサス)鉄道、翌年にはカリフォルニアパシフィック鉄道が開通したことにより、内陸の交通要衝として発展した。
20世紀になってテキサス東部で油田が発見され、市況は大いに潤った。また同年代に航空機産業誘致に成功し、とりわけ軍用機産業が発展、中南部最大の都市としてめざましい発展を遂げた。しかし1963年11月22日、市内で遊説中のジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件が発生すると、その汚名は世界中に知れ渡ることになり、「city of hate」のレッテルを貼られてしまう。これにより市のイメージが悪化し、多くのビジネスチャンスを失うこととなり、市況は停滞した。
ところが1970年に国際的な原油価格の高騰の恩恵を受け、市経済は再び活況を取り戻した。更に1975年には近郊都市のフォートワースとの間にダラス・フォートワース国際空港を建設、アメリカン航空のハブ空港として大いに機能し、拠点性を更に高めた。1980年代はアメリカ全体の不況の煽りを受けて大幅に治安も悪化するものの、1990年代からTEXAS INSTRUMENTSなどの情報、ExxonMobil(ダラス近郊に本社を置く)などの石油産業、エレクトロニクス産業を軸に復興し、今日に至る。
地理
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積997.1km2(385.0mi2)である。このうち887.2km2(342.5mi2)が陸地で110.0km2(42.5mi2)が水地域である。総面積の11.03%が水地域となっている。これらの統計はダラス市地域だけである。
気候
ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)に属する[2]。内陸部に位置するため、年間を通して気温差が激しい。夏期は高温となるが、乾燥しているため比較的過ごしやすい。しかし竜巻、そして治水が遅れているため、洪水の被害を受けやすい。一方、冬期は寒気団の南下により、氷点下となることも珍しくなく、最低気温が-10°Cを下回ることさえある。最高気温極値は44°C、最低気温極値は-17°Cである。
ダラス(1981-2010)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 35 (95) |
35 (95) |
37 (98) |
37 (99) |
39 (103) |
44 (112) |
44 (111) |
46 (115) |
43 (110) |
38 (100) |
33 (92) |
32 (89) |
46 (115) |
平均最高気温 °C (°F) | 13.8 (56.8) |
16 (60.8) |
20.4 (68.7) |
24.8 (76.7) |
29 (84.2) |
33.1 (91.6) |
35.6 (96.0) |
35.8 (96.4) |
31.5 (88.7) |
25.8 (78.5) |
19.5 (67.1) |
14.2 (57.5) |
24.9 (76.9) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.9 (37.3) |
5.1 (41.1) |
9.2 (48.5) |
13.4 (56.2) |
18.6 (65.4) |
22.7 (72.8) |
24.8 (76.7) |
24.9 (76.8) |
20.6 (69.0) |
14.6 (58.2) |
8.7 (47.6) |
3.6 (38.5) |
14.1 (57.3) |
最低気温記録 °C (°F) | −17 (2) |
−17 (2) |
−11 (12) |
−2 (29) |
2 (36) |
9 (48) |
14 (57) |
13 (55) |
4 (40) |
−3 (26) |
−9 (15) |
−17 (1) |
−17 (1) |
降水量 mm (inch) | 52.3 (2.06) |
65.8 (2.59) |
88.6 (3.49) |
78 (3.07) |
125 (4.92) |
104.4 (4.11) |
56.1 (2.21) |
47.5 (1.87) |
72.1 (2.84) |
121.7 (4.79) |
73.2 (2.88) |
69.6 (2.74) |
954.3 (37.57) |
降雪量 cm (inch) | 1.3 (0.5) |
1.5 (0.6) |
0.3 (0.1) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0.8 (0.3) |
3.8 (1.5) |
平均降水日数 (≥0.01 in) | 6.7 | 6.5 | 7.8 | 6.6 | 9.5 | 7.9 | 4.8 | 4.5 | 5.4 | 7.6 | 6.7 | 6.8 | 80.8 |
平均降雪日数 (≥0.1 in) | 0.5 | 0.4 | 0.2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 0.3 | 1.5 |
平均月間日照時間 | 182.9 | 180.8 | 226.3 | 237.0 | 257.3 | 297.0 | 331.7 | 303.8 | 246.0 | 229.4 | 183.0 | 173.6 | 2,848.8 |
出典1:アメリカ海洋大気庁[3][4] | |||||||||||||
出典2:Hong Kong Observatory (sun, 1961–1990) [5] |
人口動勢
2000年現在の国勢調査[6]で、この都市は人口1,188,580人、451,833世帯および266,581家族が暮らしている。人口密度は1,339.7/km2(3,469.9/mi2)である。545.7/km2(1,413.3/mi2)の平均的な密度に484,117軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人50.83%、アフリカン・アメリカン25.91%、ネイティブ・アメリカン0.54%、アジア2.70%、太平洋諸島系0.05%、その他の人種17.24%および混血2.72%である。人口の35.55%はヒスパニックまたはラテン系である。平均的な世帯人数は2.58人および平均的な家族数は3.37人である。
この都市内の住民は26.6%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が11.8%、25歳以上44歳以下が35.3%、45歳以上64歳以下が17.7%および65歳以上が8.6%にわたっている。中央値年齢は30歳である。女性100人ごとに対して男性は101.6人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は100.5人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は37,628米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は40,921米ドルである。男性は31,149米ドルに対して女性は28,235米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入(per capita income)は22,183米ドルである。人口の17.8%および家族の14.9%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の25.1%および65歳以上の13.1%は貧困線以下の生活を送っている。
産業
古くから綿花の集散地として発展し、今日でも綿花取引所がある。20世紀初頭から油田開発における石油化学工業、また軍事産業が発展する。近年は通信産業の規制緩和を生かした積極的な企業誘致が行われ、情報、エレクトロニクス産業が市経済を牽引している。
代表的な企業として、アメリカン航空、テキサスインスツルメンツなどがある。また、金融の拠点でもあり、全米に12ある連邦準備銀行のうちの1つが置かれている。コンビニエンスストアのセブンイレブンの発祥の地としても知られる。
文化・生活
- 古くから交易の拠点であったことから、市民は常に新しい物を採り入れる姿勢を持っている。また、建築分野においても、常に時代の最先端を走る傾向があり、ダウンタウンを彩る高層ビルのデザインも洗練されている。
- 市民の外食に費やす金額が他の都市よりも多く、比較的グルメな街としても知られ、人口に対するレストランの数がニューヨークの2倍ともいわれる。
- 文化的に洗練された先進的大都市ではあるが、やはりアメリカ合衆国南部(南西部)やテキサス州という立地上、その特有の思想や文化面におけるアメリカ的保守性は保たれている。
- 都市部の拡大や郊外化、人口の増加、不法移民の流入などを起因とする治安の悪化が深刻で、デトロイトなどと並び、度々“アメリカで最も危険な都市”にランキングされる。
- 他のアメリカの都市と同様、著しい車社会ではあるが、自転車シェアリングが普及している[7]。
交通機関
空港
- サウスウエスト航空の本拠地である。
これらに加え、市内にはダラス・ラブフィールド空港と共に市有の航空施設となっているゼネラル・アビエーション向けに運営されているダラス・エグゼクティブ空港(Dallas Executive Airport 旧名:Redbird Airport)とダラス・ヘリポートが存在する[8]。 この他近隣のアーリントン、フォートワース、アディソン、グランドプレーリー、マッキニー、メスキート、ランカスター等にゼネラル・アビエーションに用いられる空港が点在している[9]。
鉄道
ユニオン駅 はサウス・ヒューストン・ストリート400にある[10]。アムトラックのシカゴとサンアントニオ間を結ぶ夜行長距離列車テキサス・イーグル号が1日1往復停車する[11]。
ユニオン駅はダラスの近郊鉄道の中心駅となっており、ダラス近郊の輸送を担うダラス高速運輸公社(DART)[12]のレッドライン 、ブルーライン が乗り入れている。また、ダラスとフォートワースを結ぶ通勤鉄道のトリニティ・レイル・エクスプレス[13]も乗り入れている。
ユニオン駅に隣接してダラス・ストリートカーの電停があり、乗り換えができる。
高速道路および有料道路
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スポーツ
ダラスはプロスポーツリーグに同じテキサス州の都市ヒューストンと同じく重要な拠点である。北米4大スポーツであるアメリカンフットボール・野球・バスケットボール・アイスホッケーのすべてのプロスポーツチームが同地に本拠地を置いている。
ダラス・カウボーイズは1960年に創設された。創立間もない頃から強く、これまでに地区優勝22回・スーパーボウル5度制覇しており、その圧倒的な強さからアメリカを代表するチームとして、『アメリカズチーム』と称されるほど人気がある。2015年には、大手世論調査会社ハリス・インタラクティブが2015年に公表した世論調査によると、NFLで最も人気の高いチームである。
テキサス・レンジャーズは1961年に創設された。1960年代から80年代にかけて長く低迷したが、1989年にアストロズから移籍してきたノーラン・ライアンが加入。既に入団時点で40歳を超えていたが、通算400勝・通算5000奪三振・ノーヒットノーラン2回を成し遂げた。1996年に初の地区優勝を成し遂げるとその後上位に組み込むようになり、2010年には創設以来初のアメリカン・リーグ優勝となったが2010年のワールドシリーズでサンフランシスコ・ジャイアンツに1勝3敗で敗れ、翌2011年も2年連続のアメリカン・リーグ優勝し2連覇を達成したがセントルイス・カージナルスとの2011年のワールドシリーズで3勝4敗と再び敗れ、去年の雪辱を果たせなかった。
- ダラス・カウボーイズ(NFL) - 近郊都市アーリントンに位置
- テキサス・レンジャーズ(MLB) - 近郊都市アーリントンに位置
- ダラス・マーベリックス(NBA)
- ダラス・スターズ(NHL)
- FCダラス(MLS)
- ダラス・デスペラードス(アリーナフットボールリーグ)
1930年代よりプロレスリング興行が行われ、1966年よりフリッツ・フォン・エリックがプロレスリング興行を開催する。たくさんの日本人プロレスラーも試合をした。 [14] [15]
主な超高層ビル
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ダラス市のスカイライン
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姉妹都市
ダラスはSister Cities International, Inc.(SCI)によって指定された7つの姉妹都市を有している。全米国際姉妹都市協会(Sister Cities International)加盟都市。
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他にダラスは オーチョ・リオス(ジャマイカ)や 仙台市(日本)との間で国際友好都市として交流を行っている。
脚注
出典
- ^ Bureau, U. S. Census. “American FactFinder - Results” (英語). factfinder.census.gov. 2020年2月16日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “TX Dallas Love FLD”. National Oceanic & Atmospheric Administration (2013年1月). 2013年4月10日閲覧。
- ^ “NOWData - NOAA Online Weather Data”. National Oceanic & Atmospheric Administration. 2013年4月10日閲覧。
- ^ “Climatological Normals of Dallas”. Hong Kong Observatory. 2010年5月12日閲覧。
- ^ American FactFinder, United States Census Bureau 2008年1月31日閲覧。
- ^ “米国の「自転車シェア天国」として注目のダラスの現状”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2018年3月8日). 2020年2月16日閲覧。
- ^ “Facility Overview”. ダラス・エグゼクティブ空港. 2014年10月24日閲覧。
- ^ 例:“Dallas Executive Airport Master Plan Chapter One – Inventory (Draft Final)” (PDF). ダラス・エグゼクティブ空港. 2014年10月24日閲覧。
- ^ Dallas, TX. Amtrak. 2016年7月2日閲覧
- ^ Texas Eagle and Heartland Flyer. P2-P3. Amtrak. 2016年3月14日. 2016年6月27日閲覧 (PDFファイル)
- ^ DART 2016年6月27日閲覧
- ^ Trinity Railway Express 2016年6月27日閲覧
- ^ [2]
- ^ en:Dallas_Sportatorium
- ^ [3]
関連項目
外部リンク
- 公式
- ダラス市公式サイト (英語)(スペイン語)
- 観光
- ダラス観光局 (英語)(フランス語)(スペイン語)(ドイツ語)(イタリア語)
- テキサス州観光局 - ダラス (日本語)