1993年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
1993年のオールスターゲーム (日本プロ野球)は7月20日及び7月21日に開催されたプロ野球のオールスターゲーム(球宴)である。正式名称は1993 サンヨー オールスター ゲーム(1993 SANYO ALL STAR GAME)
試合概要
前年、貫禄の日本選手権シリーズ3連覇を達成した西武ライオンズの森祇晶監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、15年ぶりのセ・リーグ制覇したヤクルトスワローズの野村克也監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率いた。それまでパ・リーグ主催試合に限って実施された指名打者制度がこの年からセ・リーグ主催試合にも適用された。
第1戦は空中戦となり、両軍併せて6発が飛び交い、その中でも全パの勝利に貢献する効果的な1発を打った清原和博(西武)がMVPを獲得した。第2試合は阪神のトーマス・オマリーがホームランを含む4安打を放ちMVPに輝いた。2戦とも表彰選手が全員打者だったが、第1戦は表彰された5名全員がホームランを放った選手ばかりだった。
なお、第1戦の当日は元広島投手・津田恒実が死去し、報道された。
出場選手
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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監督 | 野村克也 | ヤクルト | 監督 | 森祇晶 | 西武 | ||
コーチ | 長嶋茂雄 | 巨人 | コーチ | 鈴木啓示 | 近鉄 | ||
中村勝広 | 阪神 | 土井正三 | オリックス | ||||
投手 | 湯舟敏郎 | 阪神 | 初 | 投手 | 野茂英雄 | 近鉄 | 4 |
岡林洋一 | ヤクルト | 2 | 鹿取義隆 | 西武 | 3 | ||
桑田真澄 | 巨人 | 6 | 工藤公康 | 西武 | 4 | ||
石毛博史 | 巨人 | 初 | 赤堀元之 | 近鉄 | 2 | ||
大野豊 | 広島 | 9 | 佐藤義則 | オリックス | 6 | ||
有働克也 | 横浜 | 初 | 野田浩司 | オリックス | 2 | ||
野村弘樹 | 横浜 | 3 | 村田勝喜 | ダイエー | 2 | ||
佐々木主浩 | 横浜 | 2 | 西崎幸広 | 日本ハム | 5 | ||
今中慎二 | 中日 | 2 | 白井康勝 | 日本ハム | 2 | ||
山本昌広 | 中日 | 3 | 小宮山悟 | ロッテ | 2 | ||
捕手 | 古田敦也 | ヤクルト | 4 | 捕手 | 伊東勤 | 西武 | 10 |
谷繁元信 | 横浜 | 初 | 吉永幸一郎 | ダイエー | 2 | ||
中村武志 | 中日 | 5 | 田村藤夫 | 日本ハム | 8 | ||
一塁手 | オマリー | 阪神 | 初 | 一塁手 | 清原和博 | 西武 | 8 |
二塁手 | 和田豊 | 阪神 | 3 | 二塁手 | 大石大二郎 | 近鉄 | 10 |
三塁手 | ハウエル | ヤクルト | 初 | 三塁手 | 石毛宏典 | 西武 | 13 |
遊撃手 | 遊撃手 | 宇野勝 | ロッテ | 3 | |||
内野手 | 川相昌弘▲ | 巨人 | 2 | 内野手 | 辻発彦 | 西武 | 7 |
広沢克己 | ヤクルト | 7 | 石井浩郎 | 近鉄 | 2 | ||
野村謙二郎 | 広島 | 3 | 広瀬哲朗 | 日本ハム | 初 | ||
江藤智 | 広島 | 初 | 片岡篤史 | 日本ハム | 初 | ||
種田仁 | 中日 | 初 | |||||
落合博満 | 中日 | 13 | |||||
外野手 | パチョレック | 阪神 | 2 | 外野手 | 秋山幸二 | 西武 | 9 |
吉村禎章 | 巨人 | 5 | ブライアント | 近鉄 | 3 | ||
飯田哲也 | ヤクルト | 2 | 高橋智 | オリックス | 2 | ||
荒井幸雄 | ヤクルト | 初 | 佐々木誠 | ダイエー | 4 | ||
前田智徳 | 広島 | 初 | 山本和範 | ダイエー | 4 | ||
畠山準 | 横浜 | 初 | ウインタース | 日本ハム | 2 | ||
西村徳文 | ロッテ | 5 |
- 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。数字は出場回数。
- 亀山努(阪神)はセ・リーグの外野手部門で3位の得票数だったが、故障選手の規定により出場資格なし。
試合結果
第1戦
7月20日 東京ドーム 開始18:41(試合時間:2時間47分) 観衆数/43,366人
- MVP
- 清原和博(西武)
第2戦
7月21日 グリーンスタジアム神戸 開始18:43(試合時間:3時間) 観衆数/28,992人
- MVP
- トーマス・オマリー(阪神)
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
- 第1戦:7月20日
- 第2戦:7月21日
ラジオ中継
- 第1戦:7月20日
- 第2戦:7月21日
エピソード
- 第1戦の試合前に元広島東洋カープの守護神「炎のストッパー」津田恒実が死去した。広島の選手は津田の死を悼み肩に喪章をつけて試合にのぞんだ。この試合を中継した日本テレビも津田の訃報を伝えた。
- 佐藤義則は7月12日に出身地の奥尻島が北海道南西沖地震およびそれに伴う火災と津波によって壊滅的被害を受けた翌日にオールスターに選出され、第2戦に登板し2回4奪三振を記録した。
関連項目
- オールスターゲーム (日本プロ野球)
- 日本プロフェッショナル野球組織
- 日本野球機構(主催)
- 三洋電機(特別協賛)
- 最後のストライク(津田恒実の闘病生活を綴った夫人の手記の書籍化。タイトルは本球宴の第1戦当日がちょうど命日となったことに因む)