貴志祐介

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貴志 祐介
(きし ゆうすけ)
ペンネーム 岸 祐介(きし ゆうすけ)
誕生 1959年
日本の旗 大阪府
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 経済学士京都大学
最終学歴 京都大学経済学部卒業
活動期間 1996年 -
ジャンル ホラー小説
ミステリー小説
サイエンス・フィクション
代表作 黒い家』(1997年)
青の炎』(2000年)
悪の教典』(2010年)
主な受賞歴 日本ホラー小説大賞(1997年)
日本推理作家協会賞(2005年)
日本SF大賞(2008年)
山田風太郎賞(2010年)
処女作 十三番目の人格 ISOLA
(1996年)
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貴志 祐介(きし ゆうすけ、男性、1959年 - )は、日本小説家日本SF作家クラブ会員。過去には岸 祐介(きし ゆうすけ)名義で作品を投稿していた。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

大阪府出身。幼い頃から読書に親しみ、中学生時代からミステリやSFを読み始める[1]。1日で7冊読んだこともあったという。清風南海高等学校京都大学経済学部卒業。大学4年生の頃に投稿をはじめ、大学卒業後も朝日生命保険に勤務。当初は小説を書くのを断念していたが、数年後に意欲が芽生えて執筆を再開している[2]1986年に第12回ハヤカワ・SFコンテストに「岸祐介」名義で応募した、後の『新世界より』の原点となる短編「凍った嘴」が佳作入選する。1987年に「夜の記憶」が早川書房S-Fマガジン』に掲載された。

小説家として[編集]

30歳の時、同僚の事故死をきっかけに自分の人生を考え[3]、8年間勤めた朝日生命保険を退職し、執筆・投稿活動に専念する[4]鈴木光司『リング』を読み、「ホラーというのは、ミステリの文脈でまったく新しいものが書ける」と気づいたという[2]1994年日本ホラー小説大賞が創設されると第1回から応募を続け、阪神大震災の経験を機に、1996年に『ISOLA』(『十三番目の人格 ISOLA』と改題し刊行)で第3回長編賞佳作を受賞し、同作で作家デビュー。1997年に『黒い家』で第4回大賞を受賞した。

人間の欲望や狂気が呼び起こす恐怖を描いたホラー作品を発表する一方、『青の炎』では青春ミステリーを、『硝子のハンマー』にはじまる防犯探偵・榎本シリーズでは本格ミステリー。『新世界より』ではSFを発表し、幅広いジャンルを手掛けている。

兵庫県西宮市在住。既婚で子供がいる[5]。創作ではクライマックスから逆算していき、まず原理を考えれば加害者や被害者が見えてくるという[6]。趣味はロック音楽の鑑賞で、ELPレッド・ツェッペリンのファン[7]

受賞・候補歴[編集]

作品一覧[編集]

防犯探偵・榎本シリーズ[編集]

ノンシリーズ作品[編集]

  • 十三番目の人格 ISOLA(1996年4月 角川ホラー文庫 / 1999年12月 角川書店)
  • 黒い家(1997年6月 角川書店 / 1998年12月 角川ホラー文庫 / 1999年11月 【映画版】角川ホラー文庫)
  • 天使の囀り(1998年6月 角川書店 / 2000年12月 角川ホラー文庫)
  • クリムゾンの迷宮(1999年4月 角川ホラー文庫 / 2003年2月 角川書店)
  • 青の炎(1999年10月 角川書店 / 2002年10月 角川文庫)
  • 新世界より(2008年1月 講談社【上・下】 / 2009年8月 講談社ノベルス / 2011年1月 講談社文庫【上・中・下】)
  • 悪の教典[9](2010年7月 文藝春秋【上・下】/ 2011年11月 文藝春秋ノベルス / 2012年8月 文春文庫【上・下】)
  • ダークゾーン(2011年2月 祥伝社 / 2012年8月 祥伝社ノン・ノベル)
  • 雀蜂(2013年10月 角川ホラー文庫)

エッセイ集[編集]

  • 極悪鳥になる夢を見る 貴志祐介エッセイ集(2013年9月 青土社)

単行本未収録・未刊行作品[編集]

長編[編集]

  • 死が二人を結ぶまで(角川書店『KADOKAWAミステリ』1999年11月号 - 2001年8月号【連載終了】[10]
  • 新世界ゼロ年(講談社『小説現代』2011年8月号 - 連載中)
  • We are all alone(角川春樹事務所『ランティエ』2011年9月号 - 2014年5月号、連載終了)
  • 擁壁の町(日本経済新聞社日本経済新聞』2014年10月14日 - 、連載中)

短編[編集]

  • 凍った嘴(第12回ハヤカワ・SFコンテスト佳作) - 『S-Fマガジン』1986年11月号にあらすじのみ掲載
  • 夜の記憶(早川書房『S-Fマガジン』1987年9月号、2009年4月号)
  • 呪文(徳間書店『SF Japan』2009年秋号)
  • 餓鬼の田(集英社『小説すばる』2009年11月号)
  • ゆるやかな自殺(角川書店『小説 野性時代』2012年3月) - 防犯探偵・榎本シリーズ
  • 罪人の選択(文藝春秋『別册文藝春秋』2012年7月号)
  • 穴埋め問題(読売新聞社『読売新聞』2012年10月2日朝刊)
  • 鏡の国の殺人(角川書店『小説 野性時代』2013年12月号〈第121号〉 - 2014年3月号〈第124号〉) - 防犯探偵・榎本シリーズ
  • ミステリークロック(角川書店『小説 野性時代』2014年12月号)

メディア・ミックス[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

配信ドラマ[編集]

  • 悪の教典-序章-(2012年10月15日配信開始、全4話、BeeTV / dマーケット VIDEOストア、主演:伊藤英明、原作:悪の教典)[12]

テレビアニメ[編集]

漫画[編集]

  • ISOLA 多重人格少女(画:凜野ミキ、1999年12月 角川書店)
  • 青の炎(画:新井理恵、2003年3月 角川書店)
  • 新世界より(画:及川徹、2012年10月 講談社コミックス)
  • 悪の教典(画:烏山英司、2012年10月 講談社アフタヌーンKC)
  • クリムゾンの迷宮(画:三上達矢、2013年1月 - 2014年6月 小学館 ビッグコミックス

出演[編集]

映画[編集]

  • 黒い家(1999年11月13日公開、松竹) - 営業マン 役
  • ISOLA 多重人格少女(2000年1月22日公開、東宝) - カメオ出演
  • 悪の教典(2012年11月10日公開、東宝) - 教師 役[11]

テレビドラマ[編集]

  • 鍵のかかった部屋 第3話(2012年4月30日、フジテレビ系) - 毒島薫 役

テレビアニメ[編集]

  • 新世界より 第3話(テレビ朝日系) - カメオ出演(クレジット表記に記載あり、ただし役名は未記載)

情報番組[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 21世紀活字文化プロジェクト (2011年3月28日). “第25回「優れたエンターテインメント小説の持つゲーム性」(貴志祐介×有栖川有栖)”. 読売新聞社. 2013年8月15日閲覧。
  2. ^ a b 作家の読書道:第77回 貴志祐介さん”. WEB本の雑誌 (2008年3月28日). 2013年8月15日閲覧。
  3. ^ ITW Kishi Yusuke VO”. ActuSF. 2013年8月15日閲覧。
  4. ^ 友清哲『新人賞の極意』二見書房収録のインタビューより。
  5. ^ 性善説に立ったシステムに悪魔が入りこむ”. 本の話WEB (2010年7月20日). 2013年8月15日閲覧。
  6. ^ 楽天ブックス|著者インタビュー 貴志祐介さん『孤火の家』”. 楽天ブックス (2008年4月10日). 2013年8月15日閲覧。
  7. ^ 文春『悪の教典』著者インタビュー
  8. ^ 貴志さんの「悪の教典」が受賞 第1回山田風太郎賞”. 47NEWS (2010年10月29日). 2013年8月15日閲覧。
  9. ^ ノベルス版と文庫版下巻には単行本未収録で書下ろしの掌編『秘密』・『アクノキョウテン』を追加収録。
  10. ^ 新たな構想のもと書き下ろし出版を予定。
  11. ^ a b 楽天ブックス:著者インタビュー 貴志祐介さん『悪の教典』”. 楽天ブックス (2012年9月27日). 2013年8月15日閲覧。
  12. ^ “悪の教典:原作者・貴志祐介さんに聞く「伊藤英明でないと蓮実はできなかった」”. MANTANWEB. (2012年10月24日). http://mantan-web.jp/2012/10/24/20121024dog00m200010000c.html 2013年8月15日閲覧。 
  13. ^ 辰巳琢郎のワイン番組”. BSフジ. 2013年8月15日閲覧。
  14. ^ 加藤浩次の本気対談!コージ魂!! これまでの放送”. BS日テレ. 2013年8月15日閲覧。

外部リンク[編集]