かんべむさし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 文学 |
|---|
![]() |
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 |
| 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
| お知らせ |
| このテンプレートの解説ページができました。使用されるべき記事が決まりましたので一度ご確認ください。 |
かんべ むさし(1948年1月16日 - )は、兵庫県出身の小説家、SF作家、エッセイスト。本名は、阪上順(さかがみ じゅん)。
目次 |
[編集] 経歴
父親の赴任先の金沢で生まれ、新潟を経て関西に戻る。 関西学院大学社会学部卒業。大学時代から広告マンにあこがれており、広告代理店に入社。途中で別の代理店に転職しており、二つの会社でそれぞれ嫌い抜いていた上司は、その後くりかえし作品に登場する二大キャラクターのモデルとなっている。
二社目に勤務中の1974年に、『決戦・日本シリーズ』を『SFマガジン』のコンテストに応募。選外佳作に選ばれ、同誌に掲載されたことより、作家へと歩み始める。かんべは、SF的発想は持っていたが、SFについての知識があまりなかったので、勉強のために筒井康隆主催のSF同人誌『ネオ・ヌル』に参加。その後、1年ほど会社勤めの傍ら執筆を続けたが、1975年末より作家専業となる。
1977年、『サイコロ特攻隊』で第8回星雲賞受賞。1986年、登場人物たちが、笑いについての分析に終始する、異色長編『笑い宇宙の旅芸人』で第7回日本SF大賞受賞。
なお、広告代理店に入社して、作家となり、そして作家としても新たな道を探る過程は、自伝的作品『第二次脱出計画』に描かれている。 また、かんべは、作品の発想作法として、広告代理店時代に身につけた方法が、おおいに役立っているとも、書いている。
同じ関西在住の先輩作家である、小松左京、筒井康隆から目をかけられ、小松からは米朝一門に、筒井からは山下洋輔トリオに紹介され、それぞれ交流が始まった。また、関西出身の同世代の作家として、堀晃との交友が深く、共著も出している。
上方噺家との交友も深く、長編『泡噺とことん笑都』に出てくる「桂朝之助」は2代目桂歌之助がモデルである。
『課長の厄年』は、TBSにて『課長サンの厄年』というタイトルでドラマ化されたが、ドラマは原作のモチーフを借りただけであり、内容はまったく異なるものであった(原作は、「厄年の危機」に対処する方法を、主人公が自身での内面で、延々とブレインストーミングするという、異色の内容であった。ドラマは普通のサラリーマン物ドラマである)。
また、短編『車掌の本分』は、中学生向け国語の教科書に収録されていた。
2005年4月より2008年6月まで、『むさし・ふみ子の朝はミラクル!』(ラジオ大阪・平日6:15 - 8:52)メーンパーソナリティーを務めていた。
2006年9月20日、日経関西版サイトのコラムにておたくを「顔や人相が異様」と批判し、ネットで物議をかもした。
かつて「クイズの甲子園」というネタを思いついたが、あまりにもくだらないのでボツにした。すると後日、日本テレビ系にて『全国高等学校クイズ選手権』(高校生クイズ)が放送され、それに驚いた旨、エッセイに書いていた。
[編集] 作風
初期は、独自の言語感覚で奇想と笑いにあふれる短編を連発し、筒井康隆の後継者と目された。
その後、幻想的な未来小説、世代論的なテーマなどに作風を広げ、近年は、日常に即した設定の中に、軽妙な笑いと辛辣な風刺を込めたサラリーマン小説が多い。(なお、活動初期の1982年時点で既に、擬似イベント物のサラリーマン小説の傑作、『38万人の仰天』を書いており、結末の解釈が読者に任されているものの基本的には日常に即した内容である)
なお長編、『黙せし君よ』は、全共闘世代としてのかんべの、同世代の鎮魂歌的な異色作である。
最新作『理屈は理屈 神は神』で金光教への入信をカミングアウトしたが、布教臭は皆無で、信者でありながら第三者的視点をまったく失わないという異例の書。
[編集] 作品リスト
[編集] 長編(連作短編集を含む)
- サイコロ特攻隊 1977/07
- 笑撃空母アルバトロス 1978/04
- 居候浮始末(いそうろううかれのしまつ)1978/08
- 38万人の仰天 1982/11
- すっとび晶子の大跳躍 1983/10
- 大江戸馬鹿草子 1986/01
- 孤冬黙示録 1986/05
- 笑い宇宙の旅芸人 1986/09
- 同姓同名逆人生 1987/06
- 太平放送24時 1988/04
- 第二次脱出計画 1988/08
- 日の本一の果報者 父親達の物語 1989/05
- ざぶとん太郎空をゆく! 1989/11
- トラウム映画公社 物語の王国 1989/11
- 黙せし君よ 1990/10
- 片隅の決着 1991/10
- 課長の厄年 1992/06
- 東京B・B計画 1993/01
- 虹の架け橋3時のおやつ 1993/07
- 就職ゴリラ塾 1994/10
- 急がば渦巻き 1995/08
- 泡噺とことん笑都 1998/06
- ナルナルかぼちゃを守れ!―みかたシスターズの大冒険 1998/11
- 人事部長極秘ファイル 1999/08
- 奮戦!リストラ三銃士 2000/02
- 重役追放 人事部長極秘ファイル2 2000/07
- こちらFM遊々です! 2001/12
- 笑撃☆ポトラッチ大作戦 2003/10
- 強烈☆イジョーシキ大笑乱 2004/11
[編集] 短編集
- 決戦・日本シリーズ 1976/6
- 宇宙の坊っちゃん 1978/12
- ポトラッチ戦史 1977/04
- 建売住宅温泉峡 1977/11
- 社長室直属遊撃課 1979/04
- スパイの内幕 1979/06
- 公共考査機構 1979/07
- 言語破壊官 1980/06
- 俺はロンメルだ 1980/10
- 集中講義 1980/10
- 原魚ヨネチ 1981/05
- ベルゴンゾリ旋盤(メイド・イン・・・) 1981/01
- かんちがい閉口坊 1982/10
- お爺さんの宇宙 1983/09
- 妄想特急 1988/10
- 遠い街・恋の街 1990/11
- トロッコ ふしぎ文学館 1994/12 - かんべの短編から、シュールな設定のものを集めて再構成したもの。
- ひとりおきの犯人 1996/08
- 百の眼が輝く 1997/11
[編集] ショートショート集
- 水素製造法 1978/06
- 巡回洗脳班 1985/06
- 環状0号線―むさしのミラクル・ワールド 1986/10
- 遊覧飛行 1990/07
[編集] エッセイ・その他
- むさし走査線 1979/03
- むさしキャンパス記(上ヶ原 爆笑大学―新版むさしキャンパス記) 1979/11
- むさし片眼鏡 1981/11
- ひらめきの技術―20奇譚による発想教室 1984/07
- むさし日曜笑図鑑 1985/10
- フタゴサウルスの襲来 1995/04
- 理屈は理屈 神は神 2005/04
[編集] 堀晃と共著
- SF街道二人旅 1981/08
- 時空いちびり百景 1989/06
[編集] 小松左京と編著
- さようなら、ロビンソン・クルーソー(海外SF傑作選1) 1978/11
- 気球に乗った異端者(海外SF傑作選2) 1979/10
[編集] 外部リンク
- http://www.ne.jp/asahi/kanbe/musashi/ (本人が運営しているページ)


