小林泰三
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小林 泰三(こばやし やすみ、 1962年8月7日 - )は、 京都府生まれの日本の小説家、SF作家、ホラー小説家。
大阪大学基礎工学部卒業、同大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。現在は三洋電機株式会社ニューマテリアル研究所にて、移動通信体デバイスの開発に従事。
目次 |
[編集] 略歴
- 1995年 - 「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー[1]。以後、先端科学知識とグロテスクなホラー描写の融合した小説を数多く発表する。
- 1998年、短編『海を見る人』で第10回SFマガジン読者賞国内部門受賞。
[編集] 作品について
「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「幻想伝奇構想」に小林泰三の考えるSF・ホラー観がユーモアを交えて軽妙に語られている。また、「SFの世代」「SFの時代」では、科学者らしい考察がなされている。
[編集] 科学とオカルト
科学的な観点からオカルトを描く作家である。
- 『ネフィリム 超吸血幻想譚』では吸血鬼と科学的に戦うヒーローを登場させている。吸血鬼そのものも科学的に分析されている。
[編集] 聖書の影響
聖書をテーマにした作品を手がける。
- ΑΩ(アルファ・オメガ)
- ネフィリム 超吸血幻想譚
[編集] SF小説
貴重なハードSFの書き手である。 小林泰三のハードSFは、計算し尽くされたハードSF世界において、ファンタジー的な情緒あふれる物語が展開されることに特徴がある。
[編集] ホラー小説
小林泰三はホラー作家としてデビューした。 「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「作家になった切っ掛け」でその創作裏話が語られている。
いまや、小林泰三はモダン・ホラーの旗手となった。 同業ホラー作家から「邪悪な」と評される程、小林泰三の描く作品には独特の恐怖感がある。
[編集] クトゥルフ神話
旧世界の支配者をモチーフにした恐怖を好んで描く。
- 玩具修理者
- C市
[編集] バイオ・ホラー
ハードSFに基づく奇想と、生々しい描写を組合せた作品が主である。
- 人獣細工
- 肉食屋敷
- 脳髄工場
- ジャンク
- 肉
[編集] サイコ・ホラー
狂気の描き方にも特徴がある。幾重にも仕組まれた罠により、読者をミスリードしてゆく構成が秀逸である。
- 妻への三通の告白
- 獣の記憶
[編集] ミステリー小説
- 『密室・殺人』は異常な探偵小説である。どう異常かを書くとネタバレになるので、一読されたし。
- 『モザイク事件帳』は、古今東西の探偵小説への小林泰三風オマージュであり、小林泰三のこれまでの作品(『密室・殺人』、『忌憶』、『家に棲むもの』など)の登場人物を探偵役にした連作短編集である。それぞれの短編は、犯人当てや安楽椅子探偵、日常の謎など、様々なミステリのジャンルに焦点を当てて書かれている。
[編集] 『モザイク事件帳』シリーズ
以下は、シリーズ内に登場する探偵役である。
- 丸鋸遁吉 - とんでもないものばかり作っている、マッドサイエンティスト。
- 肉
- 未公開実験
- 正直者の逆説
- 遺体の代弁者
- 岡崎徳三郎 - 「徳さん」と呼ばれる、別荘の管理人。
- 密室・殺人
- 家に棲むもの
- 路上に放置されたパン屑の研究
- 大きな森の小さな密室
- 新藤礼都(れつ) - 職を転々としている女。
- 密室・殺人
- 自らの伝言
- 更新世の殺人
- 谷丸・西中島 - 谷丸は警部、西中島は巡査で、二人は相棒である。
- 密室・殺人
- 獣の記憶
- タルトはいかが?
- 大きな森の小さな密室
- 氷橋
- 西条源治 - 依頼人の来ない弁護士。
- 密室・殺人
- 自らの伝言
- 氷橋
- 超限探偵∑ - 探偵。
- 超限探偵∑
- 更新世の殺人
- 田村仁吉 - 前向性健忘症を患う青年。
- 忌憶
- 遺体の代弁者
- 路上に放置されたパン屑の研究
[編集] ファンタジー小説
[編集] 恋愛小説
科学知識と想像力で、斬新な愛の物語を紡ぐ恋愛小説家としての側面もある。
- ΑΩ
- 灰色の車輪
- 海を見る人
- 刻印
[編集] センス・オブ・ジェンダー賞
『ΑΩ』は「第41回日本SF大会ゆ〜こん」においてセンス・オブ・ジェンダー賞大賞候補作に選ばれた。
- 顛末は「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「ゆ〜こん」を一読されたい。
[編集] 評論
「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「NHKスペシャル」ではドーマン法について問題提起している。 このエッセイは評判となった。ホームページの「ドーマン法を考える」に事件の全容がまとめられている。 本件についての詳細は関連項目の「奇跡の詩人」と併せて参照されたし。
[編集] 長編
- 密室・殺人(角川書店刊)
- ΑΩ(アルファ・オメガ)(ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚)(角川書店刊)
- ネフィリム 超吸血幻想譚(角川書店刊)
[編集] 中編
- 奇憶(きおく)(祥伝社刊)
[編集] 短編集
- 玩具修理者(角川書店刊)
- 玩具修理者
- 酔歩する男
- 人獣細工(角川書店刊)
- 人獣細工
- 吸血狩り
- 本
- 肉食屋敷(角川書店刊)
- 肉食屋敷(「脈打つ壁」を改題)
- ジャンク
- 妻への三通の告白
- 獣の記憶
- 海を見る人(早川書房刊)
- 時計の中のレンズ
- 独裁者の掟
- 天獄と地国
- キャッシュ
- 母と子と渦を旋る冒険
- 海を見る人
- 門
- 家に棲むもの(角川書店刊)
- 家に棲むもの
- 食性
- 五人目の告白
- 肉
- 森の中の少女
- 魔女の家
- お祖父ちゃんの絵
- 目を擦る女(早川書房刊)
- 目を擦る女
- 超限探偵Σ
- 脳喰い
- 空からの風が止む時
- 刻印
- 未公開実験
- 予め決定されている明日
- 脳髄工場(角川書店刊)
- 脳髄工場
- 友達
- 停留所まで
- 同窓会
- 影の国
- 声
- C市
- アルデバランから来た男
- 綺麗な子
- 写真
- タルトはいかが?
- 忌憶(角川書店刊)
- 奇憶(祥伝社から文庫として刊行された中編の再録)
- 器憶
- キ憶(「キ」は「土+危」)
- モザイク事件帳(東京創元社刊)
- 大きな森の小さな密室
- 氷橋
- 自らの伝言
- 更新世の殺人
- 正直者の逆説
- 遺体の代弁者
- 路上に放置されたパン屑の研究
- 天体の回転について(早川書房刊)
- 天体の回転について
- 灰色の車輪
- あの日
- 性交体験者
- 銀の舟
- 三〇〇万
- 盗まれた昨日
- 時空争奪
- 臓物大展覧会(角川書店刊)
- プロローグ
- 透明女
- ホロ
- 少女、あるいは自動人形
- 攫われて
- 釣り人
- SRP
- 十番星
- 造られしもの
- 悪魔の不在証明
- エピローグ
[編集] 書籍未収録短編
[編集] 評論
- ドーマン法
- 小林泰三の不確定領域 たぶん駄文 「NHKスペシャル」
- 小林泰三の不確定領域 「ドーマン法を考える」
[編集] エッセイ
- 小林泰三の不確定領域 たぶん駄文
- 幻想伝奇構想
- SFの世代
- SFの時代
- 雨の中を走る
- マルチ・コミュニケーション
- 救出
- 「~べき。」
- 作家になった切っ掛け
- 配偶者の呼び方
- 京フェス
- 2000年
- 「~円からお預かりします」
- ダサコン
- Zero-CON
- 京フェス
- ファースト・コンタクト・シミュレーション
- 機械翻訳
- パンチ力 1t?
- 2000円札と新500円玉
- SF 2001
- 京フェス
- なっちゃん
- 田中さん
- NHKスペシャル
- ゆ~こん
- 図書館
- 量子ブラックホールを利用した平衡型質量-エネルギー変換器
- 2000年代
- 京フェス
- さっちゃん
- T-con 2003
- 京フェス
- 冷麺
- 縦書きに挑戦
- シルバーウィーク
- 京フェス
- 春はいつから?
- リンクする
- 京フェス
- 世界の中心
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] インタビュー
- 大阪大学生協機関紙HandaiWalker NO.2 小林泰三さんに聞く
- Anima Solaris 著者インタビュー 『奇憶』
- Anima Solaris 著者インタビュー 『海を見る人』,『家に棲むもの』


