小林泰三

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小林 泰三(こばやし やすみ、 1962年8月7日 - )は、 京都府生まれの日本小説家SF作家ホラー小説家。

大阪大学基礎工学部卒業、同大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。現在は三洋電機株式会社ニューマテリアル研究所にて、移動通信体デバイスの開発に従事。

目次

[編集] 略歴

[編集] 作品について

「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「幻想伝奇構想」に小林泰三の考えるSF・ホラー観がユーモアを交えて軽妙に語られている。また、「SFの世代」「SFの時代」では、科学者らしい考察がなされている。

[編集] 科学とオカルト

科学的な観点からオカルトを描く作家である。

  • 『ネフィリム 超吸血幻想譚』では吸血鬼と科学的に戦うヒーローを登場させている。吸血鬼そのものも科学的に分析されている。

[編集] 聖書の影響

聖書をテーマにした作品を手がける。

  • ΑΩ(アルファ・オメガ)
  • ネフィリム 超吸血幻想譚

[編集] SF小説

貴重なハードSFの書き手である。 小林泰三のハードSFは、計算し尽くされたハードSF世界において、ファンタジー的な情緒あふれる物語が展開されることに特徴がある。

[編集] ホラー小説

小林泰三はホラー作家としてデビューした。 「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「作家になった切っ掛け」でその創作裏話が語られている。

いまや、小林泰三はモダン・ホラーの旗手となった。 同業ホラー作家から「邪悪な」と評される程、小林泰三の描く作品には独特の恐怖感がある。

[編集] クトゥルフ神話

旧世界の支配者をモチーフにした恐怖を好んで描く。

  • 玩具修理者
  • C市

[編集] バイオ・ホラー

ハードSFに基づく奇想と、生々しい描写を組合せた作品が主である。

  • 人獣細工
  • 肉食屋敷
  • 脳髄工場
  • ジャンク

[編集] サイコ・ホラー

狂気の描き方にも特徴がある。幾重にも仕組まれた罠により、読者をミスリードしてゆく構成が秀逸である。

  • 妻への三通の告白
  • 獣の記憶

[編集] ミステリー小説

  • 『密室・殺人』は異常な探偵小説である。どう異常かを書くとネタバレになるので、一読されたし。
  • 『モザイク事件帳』は、古今東西の探偵小説への小林泰三風オマージュであり、小林泰三のこれまでの作品(『密室・殺人』、『忌憶』、『家に棲むもの』など)の登場人物を探偵役にした連作短編集である。それぞれの短編は、犯人当てや安楽椅子探偵日常の謎など、様々なミステリのジャンルに焦点を当てて書かれている。

[編集] 『モザイク事件帳』シリーズ

以下は、シリーズ内に登場する探偵役である。

  • 岡崎徳三郎 - 「徳さん」と呼ばれる、別荘の管理人。
    • 密室・殺人
    • 家に棲むもの
    • 路上に放置されたパン屑の研究
    • 大きな森の小さな密室
  • 新藤礼都(れつ) - 職を転々としている女。
    • 密室・殺人
    • 自らの伝言
    • 更新世の殺人
  • 谷丸・西中島 - 谷丸は警部、西中島は巡査で、二人は相棒である。
    • 密室・殺人
    • 獣の記憶
    • タルトはいかが?
    • 大きな森の小さな密室
    • 氷橋
  • 西条源治 - 依頼人の来ない弁護士。
    • 密室・殺人
    • 自らの伝言
    • 氷橋
  • 超限探偵∑ - 探偵。
    • 超限探偵∑
    • 更新世の殺人
  • 田村仁吉 - 前向性健忘症を患う青年。
    • 忌憶
    • 遺体の代弁者
    • 路上に放置されたパン屑の研究

[編集] ファンタジー小説

[編集] 恋愛小説

科学知識と想像力で、斬新な愛の物語を紡ぐ恋愛小説家としての側面もある。

  • ΑΩ
  • 灰色の車輪
  • 海を見る人
  • 刻印

[編集] センス・オブ・ジェンダー賞

『ΑΩ』は「第41回日本SF大会ゆ〜こん」においてセンス・オブ・ジェンダー賞大賞候補作に選ばれた。

  • 顛末は「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「ゆ〜こん」を一読されたい。

[編集] 評論

「小林泰三の不確定領域 たぶん駄文」の「NHKスペシャル」ではドーマン法について問題提起している。 このエッセイは評判となった。ホームページの「ドーマン法を考える」に事件の全容がまとめられている。 本件についての詳細は関連項目の「奇跡の詩人」と併せて参照されたし。

[編集] 長編

  • 密室・殺人(角川書店刊)
  • ΑΩ(アルファ・オメガ)(ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚)(角川書店刊)
  • ネフィリム 超吸血幻想譚(角川書店刊)

[編集] 中編

[編集] 短編集

  • 玩具修理者(角川書店刊)
    • 玩具修理者
    • 酔歩する男
  • 人獣細工(角川書店刊)
    • 人獣細工
    • 吸血狩り
  • 肉食屋敷(角川書店刊)
    • 肉食屋敷(「脈打つ壁」を改題)
    • ジャンク
    • 妻への三通の告白
    • 獣の記憶
  • 海を見る人(早川書房刊)
    • 時計の中のレンズ
    • 独裁者の掟
    • 天獄と地国
    • キャッシュ
    • 母と子と渦を旋る冒険
    • 海を見る人
  • 家に棲むもの(角川書店刊)
    • 家に棲むもの
    • 食性
    • 五人目の告白
    • 森の中の少女
    • 魔女の家
    • お祖父ちゃんの絵
  • 目を擦る女(早川書房刊)
    • 目を擦る女
    • 超限探偵Σ
    • 脳喰い
    • 空からの風が止む時
    • 刻印
    • 未公開実験
    • 予め決定されている明日
  • 脳髄工場(角川書店刊)
    • 脳髄工場
    • 友達
    • 停留所まで
    • 同窓会
    • 影の国
    • C市
    • アルデバランから来た男
    • 綺麗な子
    • 写真
    • タルトはいかが?
  • 忌憶(角川書店刊)
    • 奇憶(祥伝社から文庫として刊行された中編の再録)
    • 器憶
    • キ憶(「キ」は「土+危」)
  • モザイク事件帳(東京創元社刊)
    • 大きな森の小さな密室
    • 氷橋
    • 自らの伝言
    • 更新世の殺人
    • 正直者の逆説
    • 遺体の代弁者
    • 路上に放置されたパン屑の研究
  • 天体の回転について(早川書房刊)
    • 天体の回転について
    • 灰色の車輪
    • あの日
    • 性交体験者
    • 銀の舟
    • 三〇〇万
    • 盗まれた昨日
    • 時空争奪
  • 臓物大展覧会(角川書店刊)
    • プロローグ
    • 透明女
    • ホロ
    • 少女、あるいは自動人形
    • 攫われて
    • 釣り人
    • SRP
    • 十番星
    • 造られしもの
    • 悪魔の不在証明
    • エピローグ

[編集] 書籍未収録短編

[編集] 評論

  • ドーマン法
    • 小林泰三の不確定領域 たぶん駄文 「NHKスペシャル」
    • 小林泰三の不確定領域 「ドーマン法を考える」

[編集] エッセイ

  • 小林泰三の不確定領域 たぶん駄文
    1. 幻想伝奇構想
    2. SFの世代
    3. SFの時代
    4. 雨の中を走る
    5. マルチ・コミュニケーション
    6. 救出
    7. 「~べき。」
    8. 作家になった切っ掛け
    9. 配偶者の呼び方
    10. 京フェス
    11. 2000年
    12. 「~円からお預かりします」
    13. ダサコン
    14. Zero-CON
    15. 京フェス
    16. ファースト・コンタクト・シミュレーション
    17. 機械翻訳
    18. パンチ力 1t?
    19. 2000円札と新500円玉
    20. SF 2001
    21. 京フェス
    22. なっちゃん
    23. 田中さん
    24. NHKスペシャル
    25. ゆ~こん
    26. 図書館
    27. 量子ブラックホールを利用した平衡型質量-エネルギー変換器
    28. 2000年代
    29. 京フェス
    30. さっちゃん
    31. T-con 2003
    32. 京フェス
    33. 冷麺
    34. 縦書きに挑戦
    35. シルバーウィーク
    36. 京フェス
    37. 春はいつから?
    38. リンクする
    39. 京フェス
    40. 世界の中心

[編集] 脚注

  1. ^ 同作ははくぶん監督により田中麗奈主演で映画化された。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] インタビュー

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