野性時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『野性時代』(やせいじだい)は、角川書店が発行するエンターテイメント文芸誌。1974年から1996年まで20余年にわたって刊行された旧『野性時代』と、2003年に新創刊された新『野性時代』とがある。2011年1号より『小説 野性時代』と名を変えた。
1996年4月号を最後に休刊したが、2003年11月にA5判で新創刊された。なお、『野性時代』が刊行されていなかった期間には、角川書店の月刊の文芸誌としては『KADOKAWAミステリ』(1999年11月号 - 2003年5月号)が刊行されていた。
近年は桜庭一樹や有川浩、乙一、米澤穂信、冲方丁らライトノベル作家の起用が多く、桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』や冲方丁『天地明察』など一般文芸での活躍の足がかりとなった作品を発表している。
関連する新人文学賞に野性時代青春文学大賞(2005年 - 2008年)や野性時代フロンティア文学賞(2009年 -)がある。
目次 |
[編集] 略年表
- 1974年 創刊号発売 執筆陣は松本清張、安岡章太郎、星新一、半村良など
- 1977年 池田満寿夫「エーゲ海に捧ぐ」が第77回芥川賞受賞
- 1978年 有明夏夫「大浪花諸人往来」が第80回直木賞受賞
- 1981年 つかこうへい「蒲田行進曲」が第86回直木賞受賞
- 1982年 村松友視「時代屋の女房」が第87回直木賞受賞
- 1988年 景山民夫「遠い海から来たCOO」が第99回直木賞受賞
- 1996年 休刊
- 2003年 新創刊
[編集] 旧『野性時代』
創刊当時はB5判という大きな判型が話題を呼んだ。1970年代後半から1980年代にかけて角川映画と連携したメディアミックス路線を取り、「人間の証明」「野性の証明」「悪霊島」「晴れ、ときどき殺人」「早春物語」「キャバレー」「メイン・テーマ」などの作品を送り出した。
[編集] 新創刊『野性時代』
[編集] 特集内容
作家を特集した号を示す、2005年まではテーマ別の特集が多かった。
- 2006年
- 2号 東野圭吾のすべて
- 4号 森絵都のすべて
- 5号 吉田修一の新世界
- 7号 小川洋子の秘密 〜記憶の玉手箱
- 8号 綾辻行人 青の時代 〜青春の痛みと謎と、恐怖〜
- 11号 中山可穂 モーツァルト発ピアソラ行き夜行列車より
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 1号 海堂尊 解体新書
- 3号 道尾秀介に気をつけろ!
- 5号 万城目学のウソ力
- 6号 西加奈子について
- 8号 鏡のなかの辻村深月
- 10号 柳広司「ジョーカー・ゲーム」の世界
- 12号 本多孝好 闇に射し込む光
- 2010年
[編集] 現在連載中の作品
- 赤川次郎 「鼠シリーズ」
- 阿川佐和子 「正義のセ」
- あさのあつこ 「敗者たちの季節」
- 石田衣良 「GROWING UP WITH A BABY」
- 冲方丁 「光圀伝」
- 江國香織 「はだかんぼうたち」
- 小池真理子 「二重生活」
- 坂木司 「大きな音が聞こえるか」
- 重松清 「星の挽歌」
- 篠田節子 「インドクリスタル」
- 高橋克彦 「ドールズ 夜の誘い」
- 田牧大和 「とんずら屋弥生請負帖」
- 柳広司 「ジョーカー・ゲームシリーズ」
- 山本文緒 「なぎさ」
[編集] 過去の主な連載作品
- 綾辻行人 「Another」
- 有川浩 「クジラの彼」
- 池上永一 「テンペスト」
- 石田衣良 「美丘」
- 冲方丁 「天地明察」
- 大沢在昌 「カルテット」
- 海堂尊 「モルフェウスの領域」
- 神永学 「確率捜査官御子柴岳人」
- 西原理恵子 「ぼくの わたしの まえのこと。」
- 桜庭一樹 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」
- 柴田哲孝 「GEQ」
- 島本理生 「クローバー」
- 辻村深月 「本日は大安なり」
- 初野晴 「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」「空想オルガン」
- 東野圭吾 「夜明けの街で」
- 万城目学 「ホルモー六景」
- 三崎亜記 「コロヨシ!!」
- 森博嗣 「どきどきフェノメノン」
- 森見登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」
- 柳広司 「ジョーカー・ゲーム」
- 柳美里 「雨と夢のあとに」
- 吉田修一 「女たちは二度遊ぶ」
- 米澤穂信 「遠まわりする雛」「ふたりの距離の概算」