「名鉄6000系電車」の版間の差分

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{{画像提供依頼|初期の6000系のクロスシート|date=2014年12月6日|cat=鉄道}}
{{複数の問題|ソートキー=鉄めいてつ6000
{{鉄道車両
|出典の明記=2012年12月
|車両名 =名鉄6000系電車<br/><small>(6500系・6800系)</small>
|独自研究=2012年12月
|社色=#C00029<!--スカーレット 鉄道ピクトリアル通巻816号(2009年3月号臨時増刊)「特集・名古屋鉄道」 p.233の表から色を抽出-->
|雑多な内容の箇条書き=2012年12月
|画像=Meitetsu 6000 series 031.JPG
|pxl = 300px
|画像説明 =6000系1次車<br/>(2008年、[[名鉄津島線|津島線]][[青塚駅]]にて撮影)
|unit =self
|編成 =2両編成(6000系・6800系)<br/>4両編成(6000系・6500系)
|営業最高速度 =
|設計最高速度 =
|最高速度 =100km/h<ref name="rj121-108"/>
|起動加速度=2.0km/h/s<ref name="rj208-124"/>
|減速度 =
|減速度(常用最大)=3.5km/h/s<ref name="rj208-124"/>
|減速度(非常)=4.0km/h/s<ref name="rj208-124"/>
|編成定員 =
|車両定員 =[[#編成表|編成表]]を参照
|編成長 =
|最大寸法 =
|全長=18,950mm<ref name="rp331-39"/>(ク6000{{refnest|group="注釈"|name="9次車全長"|9次車以降は18,900mm<ref name="rp624-223"/>。}}・モ6200<ref name="rp331-39"/><ref group="注釈" name="9次車全長"/>)<br/>18,830mm(サ6100・モ6300・モ6450・モ6550)<br/>18,900mm(ク6400・ク6500・6800系)
|全幅=2,730mm<ref name="rp331-39"/>
|全高=3,880mm<ref name="rp331-39"/>(集電装置なし)<br/>4,200mm<ref name="rp331-39"/>(集電装置あり)
|車体長 =
|車体幅 =
|車体高 =
|車体材質 =普通鋼
|編成質量 =
|車両質量 =[[#編成表|編成表]]を参照
|軸配置 =
|軌間 =1,067mm
|電気方式 =[[直流電化|直流]]1,500[[ボルト (単位)|V]]<br/>([[架空電車線方式]])
|主電動機 =[[東洋電機製造]] TDK-8050A<ref name="rp624-223"/><ref name="1985-ys-170"/>(6000系・6800系)<br/>東洋電機製造 TDK-8225A<ref name="1985-ys-170"/>(6500系)
|主電動機出力 =150[[ワット|kW]]<ref name="rp331-40"/><br/>(TDK-8050A…[[直巻整流子電動機]]・[[公称電圧|端子電圧]]750V・定格回転数2,000[[rpm (単位)|rpm]]<ref name="rp331-40"/>)<br/>(TDK-8225A…[[複巻整流子電動機]]・端子電圧340V・定格回転数1,700rpm<ref name="rp624-222"/>)
|主電動機出力2 =
|主電動機出力3 =
|主電動機出力4 =
|搭載数 =4基 / 両
|端子電圧 =
|定格速度 =
|定格引張力 =
|歯車比 =85:14=6.07<ref name="rp331-40"/>(6000系)<br/>84:15=5.6<ref name="rj208-124"/>(6500系)
|駆動装置=[[中空軸平行カルダン駆動方式]]<ref name="rj208-124"/>
|制御装置=電動カム軸式弱め界磁付直並列抵抗制御 CB-27C-55<ref name="1985-ys-171"/>(6000系)<br/>回生ブレーキ付GTO界磁チョッパ制御 EP-39-A<ref name="1985-ys-171"/>(6500系)<br/>回生ブレーキ付界磁添加励磁制御 CB-16C-40A<ref name="rp624-223"/>(6800系)
|台車 =[[住友金属工業]] FS398<ref name="rp331-40"/>(6000系電動台車)<br/>住友金属工業 FS098<ref name="rp331-40"/>(6000系付随台車)<br/>住友金属工業 FS521A<ref name="rj208-124"/>(6500系電動台車)<br/>住友金属工業 FS098A<ref name="rj208-124"/>(6500系付随台車)<br/>住友金属工業 FS521B<ref name="1985-ys-170"/>(6800系電動台車{{refnest|group="注釈"|name="9次車台車"|6000系9次車以降を含む。}})<br/>住友金属工業 FS098B<ref name="1985-ys-170"/>(6800系付随台車<ref group="注釈" name="9次車台車"/>)
|ブレーキ方式 =発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)<ref name="rp331-40"/>(6000系)<br/>回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)<ref name="rj208-124"/>(6500系・6800系)
|保安装置 =[[M式ATS]]
|製造メーカー =[[日本車輌製造]]
|備考=
|備考全幅 ={{ブルーリボン賞 (鉄道)|20|1977}}
}}
}}
'''名鉄6000系電車'''(めいてつ6000けいでんしゃ)は、[[名古屋鉄道]](名鉄)が[[1976年]]から運用している<ref name="rj122-79"/>[[電車]]である。
{{ブルーリボン賞 (鉄道)|20|1977}}
'''名鉄6000系電車'''(めいてつ6000けいでんしゃ)は、[[1976年]]([[昭和]]51年)に登場した[[名古屋鉄道]]の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]](用途の詳細については[[#用途と車内設備について|後述]])。


[[第二次世界大戦]]後の名鉄では初となる本格的な通勤用の電車<ref name="rj121-106"/>として登場し、[[1977年]]には[[鉄道友の会]]より[[ブルーリボン賞 (鉄道)|ブルーリボン賞]]受賞車両に選出された<ref name="rp473-186"/>。4両編成と2両編成という2種類の編成が登場したが、4両編成は[[1984年]]からは制御方式を一部変更するとともに接客設備を一部改善した'''6500系'''としての増備に移行し<ref name="rp816-280"/>、2両編成も[[1987年]]から制御方式を一部変更した'''6800系'''としての増備に発展<ref name="rp816-280"/>、1993年に後継車両として[[名鉄3500系電車 (2代)|2代目3500系]]が登場するまで増備が続けられた<ref name="rp624-40"/>。
狭義には'''モ6200形'''(Mc)、'''サ6100形'''(T)、'''モ6300形'''(M)、'''ク6000形'''(Tc)の4形式を指すが、広義にはその後継車である'''6500系電車'''および'''6800系電車'''、並びに[[名鉄瀬戸線|瀬戸線]]用の'''6600系電車'''も含む。各系列同士は相互の併結も可能であるが、6600系については、運用上併結されていない。


本項では、6000系・6500系・6800系の3形式についてまとめて記述する。名鉄の社内では[[名鉄5000系電車 (初代)|5000系]]以降の高性能車について「SR車」{{refnest|group="注釈"|「スーパーロマンスカー (Super Romance Car) 」の略<ref name="rp624-211"/>。}}と呼称している<ref name="1985-ys-110"/>ことに倣い、本項でもそのように表記するほか、6800系は名鉄の社内では「6000系11次車〰16次車」<ref name="rp624-206"/>「6000系6800番台」<ref name="rf323-112"/>などのように6000系の一部として扱われることもあるが、本項では「6800系」という表記に統一する。また、特定の編成について記す場合は、[[豊橋駅|豊橋]]向きの先頭車の[[鉄道の車両番号|車両番号]]をもって編成呼称とする(例:豊橋向き先頭車の車両番号がク6001の編成であれば「6001編成」)。
本項では、広義の6000系電車について記述する。


== 登場の経緯 ==
== 用途と車内設備について ==
名鉄では[[1951年]]に[[名鉄3850系電車|3850系]]を登場させて以来<ref name="rj122-73"/>、木造車体の車両を鋼体化した一部の形式を除けば2扉の[[クロスシート]]車を導入しており<ref name="rp771-128"/>、特に[[1961年]]に[[名鉄7000系電車|7000系]]を登場させてからは[[1972年]]に至るまで[[名鉄7500系電車|7500系]]・[[名鉄7000系電車|7700系]]を含む[[パノラマカー]]のみを増備し続けていた<ref name="rj121-106"/>。自家用車(マイカー)の普及率が高いといわれる愛知・岐阜県下を走る名鉄にとっては、マイカー対策としてクロスシート車の導入が必要と考えられていたのである。
当形式は元来セミクロスシート車両として登場したが、名鉄での位置づけは通勤形に分類されている<ref>[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174500_1203.html 6000系] - 名古屋鉄道</ref>。一般に通勤形は[[日本国有鉄道]]・[[JR]]では「客室に出入り口を有し、縦型座席(いわゆるロングシート)を備え、通勤輸送に適した性能を有する車両形式のもの」と規程しているが<ref>ネコ・パブリッシング『JR全車輌ハンドブック2009』 p.15</ref><ref>鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』No.399 p.49</ref>、名鉄ではそこまで明確に規程していない(他の私鉄でも同様)。通勤形でありながらセミクロスシートにした背景にはロングシートでは閑散時の長距離利用者にとってはサービス低下が懸念されたため<ref>[[PHP研究所]]『名古屋鉄道のひみつ』p.120</ref>、クロスシートが必要となったためである<ref>[[交通新聞社]]『[[鉄道ダイヤ情報]]』No.354 p.38</ref>。


1960年代後半になると、名古屋都市圏における朝夕のラッシュ時の混雑は激しくなり、名鉄でも1967年からは[[名鉄犬山線|犬山線]]においてもラッシュ時に8両編成での運行が開始されていた<ref name="rp370-95"/>。そうした状況においても、当時名鉄の社長であった[[土川元夫]]は財務的現状からも輸送力増強には旧型車両の鋼体化が最適としており<ref name="2013-ft-109"/>、名鉄の社内から「通勤輸送にまとまった投資を行い、通勤用の新車を作ってはどうか」という意見が出た際にも「それは不経済車である」として、パノラマカーを列車体系の中心として「クロスシートに座って通勤」という理想像を変えようとしなかった<ref name="2013-ft-109"/>。
== 6000系 ==
=== 概要 ===
[[ファイル:NagoyaRailwayCompanyType6000.jpg|thumb|right|200px|none|ワンマン改造後の名鉄6000系3次車<br />(2006年2月11日 / 西尾駅)]]
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 009.JPG|thumb|right|200px|抵抗器群(モ6234)]]
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 010.JPG|thumb|right|200px|M式[[自動解結装置]]<br />モ6200形(左)とク6000形(右)<br />左が可動側]]
{{vertical images list
|1=Meitetsu 6000 series 006.JPG
|2=FS 398形台車 (モ6226)
|3=Meitetsu 6000 series 007.JPG
|4=FS 098形台車 (ク6027)
}}


しかし、1973年の[[オイルショック]]以降は鉄道を利用する通勤者が急増し、ラッシュ時には本社の管理部門からも主要駅に人員を派遣して乗客を車内に押し込む有様で<ref name="rp812-14"/>、しかもそれでも積み残しが出てしまう始末で<ref name="2009-kt-40"/>、乗客からの苦情も多かった<ref name="2009-kt-40"/>。もはや、7000系をはじめとする2扉クロスシートのSR車のラッシュ時運用は限界であった<ref name="rp812-14"/>。そうした状況が続くに至り<ref name="2009-kt-40"/>、名鉄もクロスシート指向からの方針転換を余儀なくされ、1975年には[[東京急行電鉄]](東急)から3扉[[ロングシート]]車である3700系電車を購入して3880系として運用するようになった<ref name="rj121-106"/>。3880系は通勤輸送の3扉ロングシート仕様車のラッシュ時における収容力の高さを実証することになった<ref name="rp2000-4-121"/>。
[[1976年]][[12月21日]]に営業運転を開始した。従来からあった2ドア・[[鉄道車両の座席|クロスシート]]車では対応しきれなくなったラッシュ時の混雑列車に用いることを主眼に製造された車両である。そのため、乗降口の扉は幅1300mmの両開きとなり、片側3か所に設けられた。


こうした状況下、名鉄は[[1975年]]に入り、本格的通勤車両を製造することを決定した<ref name="rj122-73"/>。しかし、営業・運転部門からはロングシート車の導入を主張した<ref name="rp771-128"/>ものの、このような状況下においても名鉄の社内ではクロスシートにこだわる考え方が根強く<ref name="rp771-128"/>、結局は営業・運転部門が「座席は後でも直せる」と折れ<ref name="rp771-128"/>、3扉ではあるがクロスシート車として導入されることになった。
この当時の名鉄は、他の大手私鉄と違い、ほぼ四半世紀以上に渡って3ドア・4ドアの通勤輸送対応型電車の増備を行っていなかった。戦後長く社長・会長職を務めた[[土川元夫]](1974年、会長在職中に死去)をはじめ、幹部の多くが「2扉クロスシート車による着席サービス」を是としており、技術的にではなく、経営方針的に3ドア以上の通勤型電車開発は却下されていたのである。このため1973年の[[オイルショック]]による乗客増加で輸送力逼迫が始まってからも、2ドアクロスシート車である「パノラマカー」[[名鉄7000系電車|7000系電車]]の増備が、ドアを両開きに小変更しただけで1975年まで続けられていた<ref>土川社長の意を受け、[[名鉄5000系電車 (初代)|5000系]](1955年)やパノラマカーなどの開発を主導した名鉄の社内技術者・[[白井昭]]は、1991年8月の[[名古屋工業大学]]鉄道研究会によるインタビューにおいて「'''編成を短くしてロングシートにしますというのは逃げであって、やはり編成を長くして、クロスシートで快適に乗って頂くのが本道'''」、(昭和40年代から後)「'''名鉄は6000形ばかり造った。そう言っては悪いのですが、あんなものは誰にでもできるのですね'''」と語っている(名古屋工業大学鉄道研究会 機関誌別冊 Rack Rail 増1号車『白井 昭の軌跡・日本の鉄道の軌跡』[http://www15.plala.or.jp/hidekih/rackrail.htm]中『2 常に新しく』[http://www15.plala.or.jp/hidekih/section2.htm]から)。6000系を「あんなものは誰にでもできる」とまで冷淡に評した白井の発言は、1970年代前半までの名鉄における経営・技術幹部の車両施策ポリシーの表れといえる。実際には大手私鉄で最小の車両限界(床面積の不利)や、新名古屋駅の拡張不能なキャパシティ(編成長・入線列車数が限られる)など重い制約を抱えた名鉄において、理想論から現実主義への転換は避けられなかった。</ref><ref>なお白井自身は、「パノラマカー」開発後の1969年に、名鉄の系列下に入った大井川鉄道(現・[[大井川鐵道]])に移籍しており、1970年代の名鉄の車両施策には直接タッチしなくなっていた。</ref>。運行現場はラッシュ時の絶対的収容力不足やダイヤ遅延に悩まされて3ドア車導入を切望しており<ref>名鉄で3ドア車のラッシュ輸送における有効性を証明したのは、1974年以降、[[東京急行電鉄]]から異例の[[大手私鉄]]間譲渡で導入した3ドアロングシート車[[東急3700系電車|3880系電車]]で、この電車は車齢30年近い旧型ながら、ラッシュ時間帯に輸送力の高さを発揮し、強い発言力を持っていた土川会長の死去とも相前後して、名鉄の車両施策を輸送力対応型に変えるきっかけとなった。</ref>、6000系はようやくその実情に応えて本格投入された通勤輸送向け電車であった。


このような経過を経て、名鉄の新造車両としては[[名鉄3550系電車|3550系]]以来約30年ぶりとなる3扉車<ref name="rp331-37"/>として登場したのが本形式6000系である。
『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』1977年198号の巻末における読者投稿によると、6000系の導入直前、名鉄の全列車の中でもっとも混雑が激しく毎日遅れを出していた、平日朝の犬山線名古屋方面ゆき準急が6000系に置き換えられると、以後は毎日定時運転を保ったという記述が見られる。


== 車両概要 ==
本系列は通勤車であるが、製造当初は全席[[鉄道車両の座席#ロングシート(縦座席)|ロングシート]]とはならず、乗降口の間には小型固定[[鉄道車両の座席#クロスシート(横座席)|クロスシート]]が「集団離反式」に配置されていた。この座席配置が評価され、翌[[1977年]]に通勤車として初めて[[鉄道友の会]][[ブルーリボン賞 (鉄道)|ブルーリボン賞]]を受賞した<ref>一般鉄道においてその後通勤車が同賞を受賞したのは[[2013年]]の[[東京メトロ1000系電車|東京メトロ1000系]]までなかった。</ref>。
6000系は4両編成で登場し、1978年からは2両編成も登場した。4両編成については1984年以降の増備を6500系に移行したが、その後も2両編成は6000系のままで増備された。1987年からは2両編成の増備を6800系に移行した。


6000系・6500系は系列中に4形式が、6800系は系列中に2形式が存在する。
車体断面形状や基本寸法は[[名鉄7000系電車|7700系]]に準じている。また、名鉄は本系列以降の新形式について、すべての[[戸袋]]窓と中間車掌台や簡易[[運転台]]部分以外の妻窓を一切廃止している<ref>特に妻窓はこれ以後、従前形式についても5500系以降の特別整備や7000系・7700系の特急仕様(白帯)化の際に埋込み改造がなされている。</ref>。
; ク6000形:6000系の編成において豊橋側の先頭車となる[[制御車]] (Tc) 。
; サ6100形:6000系の編成において中間に組み込まれる[[付随車]] (T) 。
; モ6200形:6000系の編成において岐阜側の先頭車となる[[制御車|制御電動車]] (Mc) 。
; モ6300形:6000系の編成において中間に組み込まれる[[電動車]] (M) 。
; ク6400形:6500系の編成において豊橋側の先頭車となる制御車 (Tc1) 。
; モ6450形:6500系の編成において中間に組み込まれる電動車 (M1) 。電動車ユニットの豊橋側の車両である。
; ク6500形:6500系の編成において岐阜側の先頭車となる制御車 (Tc2) 。
; モ6550形:6500系の編成において中間に組み込まれる電動車 (M2) 。電動車ユニットの岐阜側の車両である。
; ク6800形:6800系の編成において豊橋側の先頭車となる制御車 (Tc) 。
; モ6900形:6800系の編成において岐阜側の先頭車となる制御電動車 (Mc) 。


本節では以下、6000系およびについて、登場当時の仕様を基本として記述し、増備途上での変更点と6500系・6800系については別途節を設けて記述する。更新による変更については沿革で後述する。編成については、編成表を参照のこと。
制御方式は[[直巻整流子電動機|直巻電動機]]を用いた[[電気車の速度制御#抵抗制御|抵抗制御]]で、主制御器は[[名鉄5000系電車 (初代)|5200系]]以来久々の[[三菱電機]]製となった。制御段数は力行が直列17段・並列8段・弱め界磁4段、[[発電ブレーキ]]が17段である<ref>ABFMの名称をもつ1C4M電動カム軸式。MT同数編成のため空転対策として直列段の段数を増やしたタイプである。なお同型の1C8Mバージョンが100系に採用されている。</ref>。動力車には7700系までの倍の出力となる150kWの主[[電動機]]<ref>東洋電機TDK8050-A。1067mm軌間の電車で150kW級の[[カルダン駆動方式|カルダン]]モーターは既に[[南海6000系電車|南海6000系]](架線電圧1500V時145kW)をはじめ[[近鉄6000系電車|近鉄6000系]]・[[小田急5000形電車|小田急5000形]](この2形式は1360V時135kW)や[[西武101系電車|西武101系]](1500V時150kW)などで採用されていたが、端子電圧を750Vとして動輪径860mm・軸距2100mmの台車に装架されたのは本系列が最初である。そのため、大[[トルク]](磁気回路容量)よりも高[[回転速度|回転数]]によって出力を上げたタイプとなっている。6800系にも引き続き採用された後、1989年製から冷却ファンが内扇式となり型番がTDK8051-Aに変わったが、スペックは同一で、同年の5700系モ5650形では歯車比を4.82に変えて1996年の[[名鉄1000系電車|1800系]]2次車まで搭載された。</ref>を一両に4基ずつ装備することにより、動力車と付随車1両ずつのペアを単位とした[[MT比]]1:1の編成となった<ref>特に1500V線の中間付随車(T、サxx形)は当時AL車に9両しかなかった(他に築港線でT代用のTcが1両)が、本系列の登場以降徐々に増えてゆくこととなる。</ref>。同系列まではMM'ユニットとしていたが、モーターの定格端子電圧を750Vとして主回路は1M方式、補助電源装置と電動空気圧縮機をT車に搭載したMTユニットとなっている。モーターの定格回転数が2000rpm(90%界磁)と高いためと、当初は旧性能車置き換え用・普通列車用という位置付けであったため、歯車比を6.07(85:14、9次車以降91:15)と低速向けに大きく取り、定格速度は51km/h、最高速度は旧型車並みの100km/h<ref>主電動機の許容回転数からみるとAL車は110km/h以上が可能であったのに対し、6000系は制約が厳しく105km/hすらも困難。また発電ブレーキが従来の全車電動車形式より甘いことも付帯要因としてある。</ref>と低く抑えられたが、出力が大きく[[電気車の速度制御#弱め界磁制御|最弱め界磁率]]35%(最終段で定格速度91km/h)のため、起動から100km/hまでの到達時間はAL車よりも短い。加速度は2.0km/h/s、常用減速度は3.5km/h/sで、[[力行]]・ブレーキとも[[応荷重装置|応荷重機構]]付きである<ref>力行応荷重については2次車(及び6600系)から名鉄で初めて採用され、追って1次車にも追加された。6000系の段階では起動加速度が一定となるのは空車時から定員乗車時までであり、100系や6500系から200%乗車時まで対応できるようになった。</ref>。従前のSR車(7000系など)との連結運転は技術的には可能だが、車両の用途・扉数・歯車比・最高速度・[[マスターコントローラー|マスコン]]操作など、相違点が多いため、基本的に営業運転では行われないことになっている。ただし、同系列間の連結・解放の迅速化のためM式[[自動解結装置]](名鉄独自の構造)を本格採用し、以降他の新性能車(瀬戸線と地下鉄直通車を除く)にも標準装備となる。なお、[[1996年]]に6046Fにて[[集電装置|シングルアームパンタグラフ]]の試験が行われていたが、現在は菱形パンタグラフに戻っている。電動空気圧縮機はC-1000型を初めて採用し制御車と付随車に搭載している。補助電源装置は、4次車までは5500系 - 7700系と同じ60kVAの電動発電機(MG)を引き続き搭載しているが、5次車以降は冷房能力低減に比例して40kVAに、さらに9次車以降はSIVへと変更された。


=== 車体 ===
4両編成26本と2両編成26本の156両が製造され、2014年現在は4両編成17本(うち8本が三河線ワンマン対応)、2両編成26本(うち12本が三河線ワンマン対応・5本が[[IC乗車券]]未対応区間ワンマン対応)の合計120両が在籍している。
先頭車は全長18,950mm<ref name="rp331-40"/>、中間車は全長18,830mmである<ref name="rp331-40"/>で、車体幅は2,730mm<ref name="rp331-38"/>である。車体は全て普通鋼製で、レール上面から床面までの高さは1,150mmである<ref name="rp331-38"/>。


客用扉は幅1,300mm<ref name="rp331-38"/>・高さ1,808mm<ref name="rp331-38"/>の両開き扉を3箇所に配した<ref name="rp331-39"/>。扉の窓を小型化することによって障害事故防止対策とした<ref name="rp331-37"/>。6000系では先頭車と中間車の見付を合わせるため<ref name="rj208-125"/>、先頭車の扉中心間距離を5,660mm・中間車の扉中心間距離は6,190mmとした<ref name="rj208-125"/>が、側面窓はパノラマカーと同様の固定窓(連続窓)で<ref name="rp331-39"/>、厚さ3mm+3mmの複層合わせガラスを使用した<ref name="rj121-107"/>。戸袋窓は設けられていない<ref name="rp331-37"/>。
系列番号は高性能車で初のMT編成・3扉車ということで6000番台を起こした<ref>計画段階では0系とする案もあったが、空き番であった6000番台となった。しかし車両形番をできるだけ小さくしようという意向は、地下鉄直通車や閑散線用気動車(現在全廃)に反映されている。</ref>。なお、大量増備を見込んで4車種に100刻みの形式番号を与えたのは本系列のみであり、結果的には現在も名鉄で最多両数を占めている。


前面は7700系類似の貫通型高運転台で<ref name="rj121-107"/>、平面ガラスで構成されたパノラミックウィンドウとした<ref name="rj121-107"/>ほか、[[貫通扉]]は防水構造とした<ref name="rp331-39"/>。前面下部には標識灯と乗務員室への通気口が設けられ、周囲をステンレス化粧板で装飾した<ref name="rp331-37"/>。前面の貫通扉上には半自動式の幕式行先表示器が設けられた<ref name="rp331-37"/>。幕式行先表示器は種別と行き先を各々単独に操作できる構造で<ref name="rj121-108"/>、種別10コマ・行き先駅名は50コマが収容可能である<ref name="rj121-108"/>。しかし、名鉄の車両運用の都合上、全ての行き先を収容することは出来ない<ref name="rp331-40"/>ため、既存の行先板の使用を考慮している<ref name="rp331-40"/>。
のちに瀬戸線に転属したもの(後述)や、[[名鉄三河線|三河線]]および、[[manaca]]未対応区間の[[名鉄広見線|広見線]]の新可児 - 御嵩間と[[名鉄蒲郡線|蒲郡線]]での[[ワンマン運転]]に用いられたりしているものもある。蒲郡線および広見線の[[ワンマン運転|ワンマン]]対応車(2両組成5本)は3次車の連続固定窓車で、各側扉脇には[[ドアカット|締め切り]]表示灯が設置されている。三河線ワンマン対応車(2両組成12本)は連続固定窓を持つ3次車の6014編成を除いて一段上昇窓を持つ5 - 8次車で、'''保護棒'''が取り付けられている。いずれも、ワンマン運転を行っていない路線では、従来どおり車掌が乗務している。


車体の塗装デザインは[[名鉄スカーレット|スカーレット]]1色である<ref name="rp331-39"/>。
初期車と中期車は7700系の運行を終了した2010年3月以降、本線系統で最後の系統板受け装備車となっており、また現役旅客車両の中で製造初年が最も古い車両である。


=== 製造年による相違点 ===
=== 内装 ===
車内は車端部がロングシートで、客用扉の間はクロスシートとした<ref name="rj121-108"/>。
年ごとの製造状況は次のとおりである。


クロスシート部分は一方向き固定シートを、中央扉を境に車端方向を向くように配置した<ref name="rp331-39"/>。通路の幅を広く確保するために座席の幅は825mmとし<ref name="rj121-108"/>、無駄スペースを省くために通話側の肘掛も設けていない<ref name="rj122-80"/>。座面の高さは床から座面先端部分までが390mmで<ref name="rj121-108"/>、背もたれの高さは床から775mmとした<ref name="rj121-108"/>。また、背もたれの傾斜は20度と、それまでの転換クロスシートよりも大きな角度をつけた<ref name="rj122-80"/>。シートピッチは750mmである<ref name="rj121-108"/>。ロングシート部分には、ビニール製の玉縁を入れることによって、1人あたりの着席区分を明確化した<ref name="rp331-39"/>。
混雑緩和や旧形車両の取り替え用に10年間にわたって新造されたため、名鉄における最大勢力である。そのため、同じ系列内でも製造年によって外観や仕様に変化がある。


車内通路には全長にわたって[[つり革|吊手]]を設置した<ref name="rj121-108"/>が、ロングシート部分では吊手棒を設けてそこから吊るしているのに対し<ref name="rp331-39"/>、クロスシート部分では天井の冷房装置のダクトカバーから直接吊り下げている<ref name="rj122-80"/>。
{| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
!
!製造次
!編成
!落成時期
!製造車両数
!備考
|-
|rowspan=4|初期車
|'''1次車'''
|6001F - 6006F
|1976年12月
|24両(4両組成×6)
|6004F以降は1977年1月-2月に落成
|-
|'''2次車'''
|6007F - 6008F
|1977年10月
|8両(4両組成×2)
|
|-
|'''3次車'''
|6009F - 6014F
|1978年11月
|12両(2両組成×6)
|
|-
|'''4次車'''
|6015F - 6017F
|1979年7月
|12両(4両組成×3)
|
|-
|rowspan=4|中期車
|'''5次車'''
|6018F - 6027F
|1980年3月
|30両(4両組成×5、2両組成×5)
|知多新線全通準備名義
|-
|'''6次車'''
|6028F - 6032F
|1981年2月
|16両(4両組成×3、2両組成×2)
|側窓外枠下隅の形状変更
|-
|'''7次車'''
|6033F - 6037F
|1982年2月
|16両(4両組成×3、2両組成×2)
|
|-
|'''8次車'''
|6038F - 6044F
|1983年2月
|22両(4両組成×4、2両組成×3)
|
|-
|rowspan=2|後期車
|'''9次車'''
|6045F - 6048F
|1984年2月
|8両(2両組成×4)
|
|-
|'''10次車'''
|6049F - 6052F
|1985年1月
|8両(2両組成×4)
|6052Fのみ同年6月落成
|}


室内の配色は、天井が白色で側壁はクリスタル模様の化粧板とした<ref name="rp331-39"/>。座席の表地の色はブラウンとし<ref name="rj121-108"/>、シルバーシートの背もたれのみライトブルーとした<ref name="rj122-80"/>。
==== 1 - 4次車(初期車) ====
{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 053.JPG|thumb|220px|none|名鉄6000系 4次車<br />(2009年4月20日 / 羽場 - 鵜沼宿)]]
}}


=== 主要機器 ===
1976年から[[1979年]]にかけて製造された1 - 4次車と、翌[[1980年]]から[[1983年]]にかけて製造された[[#5 - 8次車(中期車)|5 - 8次車]]は、正面スタイルが7700系と似たものであるが、正面中央上部が[[前照灯]]から[[方向幕|種別・行先表示幕]]となった。3次車まで表示幕窓の縦横寸法が小さく、また、1次車のみ表示器上縁の幅が広い。更に、2次車から前面貫通扉が車体幌枠座と[[面一]]になり、前面窓が[[パテ]]支持から[[Hゴム]]支持に変わっている(現在は1次車もHゴム化)。なお、1次車の中でも、第2陣である6004編成以降は、座席下の蹴込板が無塗装になるなどの変化が見られる。1次車の車端(当初からロングシート)部分のみ吊り革の取り付け方が異なり、座席寄りにパイプを通して吊り下げている(他の6000系では吊り革は全て通路寄りの冷房ダクトから直接吊り下がっている)。
SR車は登場以来全車電動車方式であった<ref name="rj121-107"/>が、6000系ではコストダウンを図るため<ref name="rp370-94"/>、SR車では初めて電動車と付随車を1組とする「MTユニット」とした<ref name="rj121-107"/>。それまでの名鉄の車両では、電動車と付随車を1組とした場合には豊橋側の車両が電動車であった<ref name="rp331-37"/>が、6000系では制御装置や補助機器などの床下機器配置を他のSR車と揃えた結果、豊橋側の車両が付随車となった<ref name="rp331-37"/>。


他のSR車との混結も可能で<ref name="rp370-94"/>、そのためのジャンパ栓や空気ホースも設けられている<ref name="rj122-76"/>が、歯数比や運用目的の相違により運用上は他形式との混結は行わない<ref name="rp370-94"/>。
3次車までは、満員時のガラス破損や戸袋吸い込み事故を防止するため、客扉の窓が小さいタイプである([[#6600系|6600系]]も同様)。客扉及び貫通路扉の客室側は1次車のみ従来と同様の塗装処理、2次車以降が化粧板仕上げとなったが、これも特別整備の際に化粧板の上から塗装処理されている。[[1979年]]製造分の4次車までは側窓も[[名鉄7000系電車|7000系]]・[[名鉄7500系電車|7500系パノラマカー]]のような固定式連続窓であり、日除け用として横引きの[[カーテン]]が装備されている。


==== 電装品等 ====
4次車は前年に落成した[[名鉄100系電車|100系]]に準じた変更がなされ、客扉窓と前面種別・行先表示幕寸法を拡大したほか、床面高さを40mm下げ、1110mmとした<ref>同時に屋根高さも3460mmとなった。これは特急形である[[国鉄485系電車|国鉄485系]]の3475mmよりも低い。なお100系1・2次車の床面高さは従前通りの1150mmである。</ref>。また、永久連結側は片開き扉の狭幅[[貫通路]]に変更された。これらの仕様は以降の基本となった。4次車は全編成とも三河線海線区間のワンマン運転開始とともにワンマン対応となり、1次車の5編成(6005編成以前)とともに三河線を中心に運用されている。3次車は2両組成のみが存在し、5編成が運賃箱等のワンマン対応がされており、manaca(相互利用IC)非対応区間の広見線と蒲郡線で運用されている。残りの6014編成は7100系廃車に伴い2009年12月に三河線対応ワンマン化され、中期車の2両組成11編成とともに運用されている。
{{Double image aside|right|Meitetsu 6000 series 006.JPG|180|Meitetsu 6000 series 007.JPG|180|電動台車 FS398|付随台車 FS098}}
制御装置は、三菱電機製の主制御器であるABFM-204-15MDHA形で<ref name="rp331-39"/>、名鉄ではCB-27C-55形と称している。1台の制御器で4基の電動機の制御を行う方式 (1C4M) の多段制御装置で<ref name="rj121-107"/>、三菱電機製制御装置の採用は[[名鉄5000系電車 (初代)|5200系]]以来である<ref name="rj122-75"/>。制御段数は、力行が直列17段・並列8段・弱め界磁4段で<ref name="rp331-40"/>、制動は17段である<ref name="rp331-40"/>。


[[主電動機]]については、東洋電機製造製の直流直巻補極補償巻線付電動機のTDK-8050A形が採用された<ref name="rp331-40"/>。「MTユニット」としたことに伴い、主電動機の出力はそれまでのSR車の2倍の150kWとした<ref name="rp370-93"/>。駆動方式は[[中空軸平行カルダン駆動方式]]で、歯数比は85:14=6.07である<ref name="rp331-40"/>。[[鉄道のブレーキ|制動装置(ブレーキ)]]については、発電ブレーキ併用のHSC-D形電磁直通ブレーキが採用された<ref name="rp331-40"/>ほか、非常用として[[自動空気ブレーキ]]を併設した<ref name="rp331-40"/>。
冷房装置は、これ以降[[名鉄3500系電車 (2代)|3500系]]まで継続採用となる1基当たり10500kcal/hの[[集約分散式冷房装置|集約分散式]](東芝 RPU-3004)で、4次車までは、各車に3基搭載し、室内の吹き出し口は扉付近に6箇所あり、扉間と車端には名鉄初の補助送風装置(ラインデリア)を併用する。


台車は、住友金属工業製のS形ミンデン式の空気バネ台車が採用された<ref name="rp624-203"/>。この台車は7000系に使用されているFS384形台車を重荷重用としたもの<ref name="rp624-203"/>で、電動台車がFS398形・付随台車がFS098形で<ref name="rp331-40"/>、いずれも基礎制動装置はクラスプ式(両抱え式)で固定軸距は2,100mmである<ref name="rp331-40"/>。
==== 5 - 8次車(中期車) ====
{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 011.JPG|thumb|200px|none|名鉄6000系 5-8次車<br />(2008年7月1日 / 喜多山駅)]]
}}
[[File:Meitetsu Setoline 6235.jpg|thumb|水性塗料で塗装されたモ6235]]
1980年度製造の6018Fからは一部設計が変更され、すべての窓が開閉可能となり、また、ドア間は従来より小振りの独立窓が3個配置された(先頭車と中間車で幅が異なる)。
これは、[[省エネルギー]]を目的として[[熱交換器|熱交換換気装置]]の採用と引き換えに、冷房装置を1両当たり2基搭載に削減し(型式 RPU-3004A)、冷気を客室全長に亘って設けた補助送風機から直接吹き出して体感温度を下げる方式としたためである。
天井は平天井に近くなったが、なおもラインデリア部分が5cmほど低い(100系1・2次車と同様)。
しかし、このタイプは[[猛暑]]に対応するには容量不足であることから、後述の6500系前期型も含めて、[[1993年]]以降能力を12500kcal/hに増強した冷房装置(2基搭載は変わらず。[[名鉄3500系電車 (2代)|3100系・3700系]]の装置と同系(RPU-3061)だが、カバーの形状が異なり、1980年代の[[東武鉄道]]や[[阪急電鉄]]の車両に多く見られたタイプ)に換装された車両も多い<ref>この換装は1両単位、時には1基単位で行われ、一度換装してから元に戻されたりする場合もあり、組成内で統一されていなかったり、1両の前後で異なる能力・形状の冷房装置が搭載されることがあったが、アンバランスな状況は2011年度内に解消している。なお補助電源装置も出力を40kVA(MG) - 50kVA(SIV)に下げたため、そのままでは3基に増設したり15000kcal/h級の装置を搭載することはできない。そのため冷房装置換装をもってしても最初から3基搭載した車両と同等には冷凍できないのが実状である。</ref><ref>ただし、外形が類似する東武のRPU-3002型と阪急のRPU-3003型の1基当たり冷凍能力は10,500kcal/h。</ref>。
客窓には錠が無く、取っ手を持って20cmほど持ち上げ止まった所で手前に引いて引っ掛けるという構造である。また、6次車からユニット窓外枠の下両隅の丸みが小さく変更されている。


====その他機器====
8次車までは、先頭車と中間車で乗務員室を除いた客室部分における扉・窓配置を同一としたため、6500系以降の3扉車に比べて、先頭車はすべての扉が60cm後方に、また、中間車は両端の扉がそれぞれ60cmずつ車端寄りに位置する<ref>5 - 8次車の場合、扉・窓配置は先頭車がd1D3D3D1で[[京阪2000系電車|京阪2000系]]の1次車と同じ。中間車は1D3D3D1で[[東急7000系電車 (初代)|東急7000系]]など(車体長は異なる)と同じである。ただし車端の1の窓は先頭車・中間車とも同寸法。また先頭車の扉間隔は5660mm(つまり客扉間部分の長さは4360mm)で、これが6500系以降現在まで標準寸法となる(1200・1800系列のみ例外で200mm長い)。</ref>。
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 010.JPG|thumb|M式自動解結装置]]
冷房装置は、10,500[[カロリー|kcal/h]]の能力を有するRPU-3004形を1両につき3台を搭載した<ref name="rp331-40"/>。また、混雑時にも十分な冷房効果が得られるように、ラインフローファンをク6000形・モ6300形では5台、モ6000形では4台、サ6100形では6台設けた<ref name="rp331-40"/>。補助電源装置は、出力60kVAのCLG-326-N形電動発電機を装備した<ref name="rp331-40"/>。1台で2両分の電源供給が可能である<ref name="rj121-107"/>。


集電装置はモ6200形・モ6300形にPT42-F3-M形菱枠型[[パンタグラフ]]を設けた<ref name="rp331-39"/>。
なお、7次車が竣工した1982年から瀬戸線に転属していた車両の廃車が進んだ2012年まで、本形式は両数で名鉄最多車両の座を保持していた。また、本グループは、計84両が製造され、6000系の中では最も両数の多いタイプであった。大半の車両は特別整備を施されておらず、台枠周りの外板や室内化粧板に劣化が目立ってきており、客扉のみ内側下半分の化粧板を張り替えたり塗装に変更した
車両が多い。
これらのグループの4連車は9本が瀬戸線に転属し、本線系統に残るのは6本である。
2連車は6019Fを除く11本がワンマン化改造の上、専ら三河線で使用されている。
また、本グループの2連車で唯一ワンマン運転非対応の6019Fは、後期車及び6800系と共通運用が組まれている。
瀬戸線に所属していた車両は当初は2両組成の編成単位で転属し、2両+2両の4両編成を組んで運用されていたため、貫通扉の周りにホロ枠が設置されていた。


[[連結器]]は先頭部分が「名鉄式[[自動解結装置]]」(M式自動解結装置)を装備した密着自動連結器で<ref name="rj121-108"/>、中間は[[棒連結器]]である<ref name="rj121-108"/>。
7次車の6035Fのク6035は、[[1987年]]7月に平田橋(現・[[上小田井駅|上小田井]])付近の踏切で、警報機を無視して進入したトレーラー<ref>折悪しく20tほどの鋼材(鉄板)を積載しており、ク6035の前頭部がトレーラーの台枠部分に深く食い込み、原型を留めないほどに破壊されたため復旧不可能であった。また、この事故の復旧作業中にクレーン車が横転する事故を起こしている。
修復されたモ6335も、ク6035連結側車端側面の外板にダメージの跡が僅かに確認できた。</ref>と激突して脱線大破し、翌[[1988年]]春に元の車両と同一仕様の車体新製によって復旧されている。
同編成は2000年に瀬戸線に転属し、2014年4月に廃車されるまで同線で運用されていた。また、2008年(平成20年)[[7月12日]]から[[2009年]][[1月16日]]まで、[[ポケットモンスター]]の映画公開キャンペーンで「ランニング[[ピカチュウ]]号」として[[ラッピング車両|ラッピング]]が施されていた。なお、6000系列にポケットモンスター関連のラッピングが施されたのは現在のところこの時のみである。<ref>名鉄においてポケットモンスター関連のラッピングが通勤型車両に施される場合は通常は3500系または3700系が対象となる。</ref>


==== 9・10次車(後期車) ====
=== 増備途上での変更点 ===
6000系1次車は1976年12月から1977年2月までに、4両編成6本が製造された。
{{wakumigi|
;1977年10月製造(6000系2次車):4両編成2本が増備された<ref name="rp624-203"/>。前面は行先表示器上部の構造が変更された<ref name="rp816-281"/>ほか、貫通扉の固定位置を変更して前面と同一平面にした<ref name="rp771-224"/>。また、方向幕が色地に白抜き文字に変更された<ref name="rp624-203"/>{{refnest|group="注釈"|1次車も同時に変更された<ref name="rp624-203"/>。}}。
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 051.JPG|thumb|200px|none|名鉄6000系9次車<br />(2009年4月20日 / 羽場 - 鵜沼宿)]]
;1978年製造(6000系3次車):2両編成が登場、6本が製造された<ref name="rp816-281"/>。基本仕様は2次車と同様である<ref name="rp771-225"/>。
}}
;1979年製造(6000系4次車):4両編成3本が増備された<ref name="rp624-203"/>。当時製造されていた[[名鉄100系電車|100系]]に準じて客用扉の窓が大型化された<ref name="rp816-281"/>ほか、前面の行先表示器が大型化された<ref name="rp771-225"/>。また、レール上面から床面までの高さは1,110mmとなった<ref name="rp624-203"/>。
{{wakumigi|
{{Double image aside|right|Meitetsu 6000 series 013.JPG|190|Meitetsu 6000 Series EMU 005.JPG|160|6000系5次車からは側面窓が開閉式となった|開閉式となった側面窓の内部}}
[[ファイル:Meitetsu6052F.JPG|thumb|200px|none|名鉄6000系10次車6052F<br />(2014年1月12日 / 名電山中 )]]
;1980年製造(6000系5次車):4両編成と2両編成が5本ずつ増備された<ref name="rp816-281"/>。この時の増備から省エネルギーの見地から仕様が変更となり<ref name="rp771-225"/>、側面窓が開閉式(一段上昇窓)に変更された<ref name="rp816-282"/>ほか、冷房装置は10,500[[カロリー|kcal/h]]の能力を有するRPU-3004A形を2台搭載に変更した<ref name="rp771-225"/>上で、新たに熱交換型換気装置(ロスナイ)を設置することによって熱損失の防止を図った<ref name="rp624-203"/>。また、非常用の自動ブレーキの併設は省略された<ref name="rp816-282"/>ほか、当初より列車無線車上装置を装備した<ref name="rp771-225"/>。
}}
;1981年製造(6000系6次車):4両編成3本と2両編成2本が増備された<ref name="rp771-225"/>。車体の各部で軽量化を図った<ref name="rp816-282"/>ほか、側面窓隅の寸法が変更された<ref name="rp624-203"/>。
;1982年製造(6000系7次車):4両編成3本と2両編成2本が増備された<ref name="rp771-225"/>。基本仕様は6次車と同様である<ref name="rp816-282"/>。
;1983年製造(6000系8次車):4両編成4本と2両編成3本が増備された<ref name="rp624-203"/>。基本仕様は7次車と同様である<ref name="rp771-225"/>。
{{Double image aside|right|Meitetsu 6000 and 6500 series 012.JPG|190|Meitetsu 6500 series 001.JPG|160|正面が非貫通となった6000系9次車(左)と6500系2次車(右)。6500系2次車・6000系10次車からは標識灯が変更された|クロスシート形状が変更された6500系の車内}}
;1984年製造(6500系1次車・6000系9次車):この時から4両編成は6500系としての増備に変更され<ref name="rp816-282"/>、4本が製造された<ref name="rp624-204"/>。
:6500系の外観は、正面が非貫通となり<ref name="1985-ys-28"/>、正面下部左右には標識灯が設けられた<ref name="rj208-125"/>。また、正面窓上と客用扉の上半分をライトグレーに塗装し<ref name="rp473-187"/>、正面窓下部にはステンレス製の飾り帯を設けた<ref name="rp624-204"/>。編成の組み合わせによって扉位置が変わることを回避するため<ref name="rj208-125"/>、先頭車・中間車とも扉中心間距離を5,660mmに統一し<ref name="rj208-125"/>、座席もクロスシートが減少してロングシート部分が増加した<ref name="rj208-125"/>。座席自体の構造を見直し、それまでの6000系と比較してシートピッチを50mm拡大、幅を100mm・背もたれ高さを110mm拡大した<ref name="rj208-125"/>。6500系では界磁チョッパ方式と回生ブレーキを採用した<ref name="1985-ys-158"/>。制御装置は1台の制御器で8基の電動機の制御を行う方式 (1C8M) <ref name="rj208-123"/>の回生ブレーキ付界磁チョッパ制御装置で<ref name="rp624-205"/>、EP-39-A形と称する<ref name="1985-ys-171"/>。界磁チョッパ制御の採用は名鉄では初めてである<ref name="1985-ys-28"/>。台車は住友金属工業製のSU形ミンデン式の空気バネ台車が採用された<ref name="rj208-124"/>。電動台車がFS521A形・付随台車がFS098A形で<ref name="rp624-205"/>、いずれも基礎制動装置はシングル式(片押し式)で<ref name="rj208-125"/>固定軸距は2,100mmである<ref name="rj208-124"/>。
[[ファイル:Meitetsu 6500 series 006.JPG|thumb|電動台車 FS521A]]
:2両編成は6000系のままで4本が増備されたが、車体や内装は6500系と同一となった<ref name="1985-ys-29"/>。台車は電動台車がFS521B形・付随台車がFS098B形で<ref name="rp624-204"/>、6500系の台車とはブレーキシリンダの直径が異なる<ref name="rp624-204"/>ためサフィックスが変更された。いずれも住友金属工業製のSU形ミンデン式の空気バネ台車である<ref name="rj208-124"/>。
;1985年製造(6500系2次車・6000系10次車):6500系4本<ref name="rp624-205"/>と6000系2両編成4本<ref name="rp624-204"/>が増備された。前面の標識灯が発光ダイオード (LED) を使用した1灯式に変更され<ref name="rp771-228"/>、運転室後部のロングシート長さを860mmから920mmに変更した<ref name="rp624-205"/>ほか、両端脇のクロスシート部の仕切り板と中央部のロングシート位置を扉側に70mm寄せた<ref name="rp816-285"/>。
;1986年製造(6500系3次車):6500系5本が増備された<ref name="rp816-285"/>。乗務員室の仕切り壁の配色を、側壁と同様のクリーム色縦縞模様に変更した<ref name="rp624-205"/>。
;1987年製造(6500系4次車):6500系2本が増備された<ref name="rp771-228"/>。側面には当時製造されていた[[名鉄5700系電車|5700系]]と同様に、側面に種別・行先表示器を設けた<ref name="rp816-285"/>ほか、集電装置は離線を少なくするために剛体架線用のPT4214S-A-M形に変更された<ref name="rp624-205"/>。
;1987年製造(6500系5次車・6800系1次車):この時からは2両編成の増備は回生ブレーキを付加した6800系に変更され<ref name="rp624-206"/>、6500系2本<ref name="rp816-286"/>と6800系4本<ref name="rp771-230"/>が製造された。
:6800系では界磁添加励磁制御を採用した<ref name="rp816-287"/>。制御装置は1台の制御器で4基の電動機の制御を行う方式 (1C4M) の界磁添加励磁制御装置で<ref name="rp624-206"/>、CB-16C-40A形と称する<ref name="rp624-223"/>。台車は電動台車がFS521C形・付随台車がFS098C形で<ref name="rp771-230"/>、6500系の台車とはブレーキシリンダの直径が異なる<ref name="rp816-287"/>ためサフィックスが変更された。
;1988年製造(6800系2次車):6800系4本が増備された<ref name="rp624-206"/>。台車は軸受け構造を片つば式に変更したFS521D形・FS098D形に変更された<ref name="rp771-230"/>。
{{Double image aside|right|Nagoya Railway 6800c.jpg|180|Meitetsu 6800 series 001.JPG|180|6500系6次車・6800系3次車からは車体構造が大幅に変更された|ヘッドレストを装備するクロスシートに変更された6500系6次車・6800系3次車以降の車内}}
;1989年製造(6500系6次車・6800系3次車):6500系3本<ref name="rp816-286"/>と6800系15本<ref name="rp624-206"/>が増備された。この時の増備から車体構造は大幅に変更され<ref name="rp771-228"/>、車体幅を10mm拡大した<ref name="rp624-205"/>。前面は大型曲面ガラスを2枚使用したものとなり<ref name="rp771-228"/>、あわせて乗務員室の仕切り壁の窓を拡大し<ref name="rp816-286"/>、客室からの前面展望を向上させた<ref name="rp624-205"/>。側面窓は連続窓風のスタイルに変更となり<ref name="rp771-228"/>、一部の窓は一段下降窓とした<ref name="rp816-286"/>ほか、窓回りはレモンゴールドの金具で押さえる方法に変更した<ref name="rp624-205"/>。内装についても、座席形状を見直し、ヘッドレストを装備する<ref name="rp771-228"/>とともに、シートピッチを840mmに拡大した<ref name="rp816-286"/>ほか、ロングシートも100系3次車と同様の形状に変更された<ref name="rp624-205"/>。また、乗務員室内の色彩がミストグリーンからクリーム色に変更された<ref name="rp771-228"/>ほか、6500系の台車は軸受け構造を片つば式に変更した耐雪ブレーキつきのFS521E形・FS098D形に変更された<ref name="rp816-286"/>。
;1990年製造(6500系7次車・6800系4次車):6500系2本<ref name="rp624-206"/>と6800系8本<ref name="rp771-230"/>が増備された。基本仕様は6500系6次車・6800系3次車と同一である<ref name="rp816-286"/><ref name="rp771-230"/>。
;1991年製造(6800系5次車):6800系4本が増備された<ref name="rp624-206"/>。この時の増備から、6800系はオールロングシートに変更された<ref name="rp816-287"/>。立客の視界を確保するため客用扉の窓が上方に大型化された<ref name="rp771-230"/>ほか、扉窓の固定方法が金具によって押さえる方式に変更された<ref name="rp624-206"/>。内装の配色も変更され、[[名鉄6650系電車|6750系2次車]]と同様のパープル系に<ref name="rp816-287-288"/>、化粧板がクリーム色に変更された<ref name="rp771-230"/>。車内のつり革も枕木方向に増設された<ref name="rf369-73"/>。台車は[[名鉄1000系電車|1000系]]1015編成・1016編成の台車交換により発生した台車に軸ばね調整を行ったFS539A形・FS039A形である<ref name="rp816-288"/>。
;1992年製造(6500系8次車・6800系6次車):6500系2本<ref name="rp624-206"/>と6800系4本が増備された<ref name="rp771-230"/>。6500系もオールロングシートに変更された<ref name="rp816-286"/>。車内のロングシート長さを一部変更することによって扉付近のスペースを広くした<ref name="rp771-230"/>ほか、車号板の文字色が黒から群青色に変更されている<ref name="rp624-206-207"/>。


== 沿革 ==
[[1984年]]と翌[[1985年]]増備の9・10次車は、車体と車内設備が後述の[[#6500系|6500系]]1・2次車と同様のものとなった。その先頭デザインから'''鉄仮面'''と呼ばれる。当時4両組成の製造は6500系に移行していたため、2両組成のみが存在する。いずれの編成も、ワンマン運転には対応しない。
===6000系運用開始===
[[ファイル:Meitetsu 6000 series EMU 035.JPG|thumb|6000系を先頭にした8両編成]]
6000系は1976年12月21日、朝ラッシュ時の津島線の列車から運用を開始<ref name="rj122-79"/>、年が明けた1977年の正月には、座席指定制特急に運用される車両が不足したため、犬山線・[[名鉄常滑線|常滑線]]などの特急{{refnest|group="注釈"|この当時の特急は、座席指定特急以外は特別料金は不要だった。}}。にも運用された<ref name="rj122-79"/>。さらに同年1月10日からは、犬山線で朝ラッシュ時に最も混雑する列車{{refnest|group="注釈"|新鵜沼7時22分発の普通東岡崎行きで、岩倉から新名古屋までは急行となる列車<ref name="rj122-79"/>。}}に8両編成で運用されるようになった<ref name="rj122-79"/>。この列車は、それまでは[[名鉄3550系電車|3500系]]とOR車を組成した8両編成で運用されていたが、それまでは5分から8分程度の遅れも珍しくなかったのに対し<ref name="rj122-79"/>、6000系が投入されてからは遅延はほとんどなくなった<ref name="rj122-79"/>。


この年、6000系は[[鉄道友の会]]より[[第20回ブルーリボン賞 (鉄道)|第20回ブルーリボン賞]]受賞車両に選定された<ref name="BL88-44"/>。3扉の通勤用車両でありながらクロスシートを採用したことが評価されたもので<ref name="BL88-44"/>、鉄道友の会では「(ブルーリボン賞において)初の通勤形車両の受賞」としている<ref name="BL88-44"/>。もっとも、そのクロスシートについては、背もたれ角度を大きくしたために「転換クロスシートより疲れない」とも評された<ref name="rj122-80"/>ものの、座席幅の825mmという数字は2人がけの座席としては窮屈で<ref name="rj122-80"/>、「名古屋名物一半」(1.5人がけという意味)とも揶揄された<ref name="rj208-125"/>。
なお、9次車と10次車では下部標識灯の構成が異なり、9次車は角型[[シールドビーム]]2灯([[前照灯]]は計4灯)、10次車は[[発光ダイオード|LED]]1灯、となっており、6500系1次車のような交換は行われず現在も登場時のままである。また冷房装置の RPU-3061 への換装は16両全車が早期に完了している。補助電源装置は当初からSIVであるが、冷房装置換装の際に6800系と同等の70kVAへと増強された。


1980年に増備された5次車からは、側面窓について開閉が可能な一段上昇窓に変更された<ref name="rj163-66"/>。これは、省エネルギー対策の一環として<ref name="rj160-110"/>、冷房の使用時期を短縮するためのものである<ref name="rj163-67"/>。
6000系の製造は1985年度で終了し、翌年度からは後述の6500系・[[#6800系|6800系]]に製造が移行した。


導入と同時にラッシュ時輸送効果を発揮した6000系は、その後も毎年増備され、特に犬山線には6000系8両編成が集中的に投入された<ref name="1982-s-28"/>。1981年春には合計両数は102両となり<ref name="1982-s-28"/>、1984年までには合計140両となり<ref name="rj208-122"/>、名鉄で最大両数の形式となり、複雑だった運用の合理化にも貢献した<ref name="rj208-122"/>。
なお、モ6246号は1996年9月に試験的にシングルアーム[[集電装置#Z型・シングルアーム型|パンタグラフ]]に交換され、各種データの収集が行われた。同車は1か月ほどで元の菱形パンタグラフに戻されたが、シングルアームパンタグラフは翌年登場の[[名鉄3500系電車 (2代) #3100系|3100]]・[[名鉄3500系電車 (2代) #3700系 (3代) |3700系]]で本採用となり、以降の新造車両での標準となった(1997年製造の[[名鉄1000系電車|1000系]]5次車と1000系の機器流用車である2008年登場の[[名鉄5000系電車 (2代) |2代目5000系]]は除く)。


===6500系の登場===
{{-}}
6000系はさらなる増備を要求されていたが、1984年頃になるとモデルチェンジが検討されるようになった<ref name="rj208-122"/>。特に、他の鉄道ではチョッパ制御による回生ブレーキが広く使用され<ref name="rp473-22"/>、安定した実績をあげていた<ref name="rj208-122"/>ことから、名鉄でも回生ブレーキを導入が検討されることになった<ref name="rj208-122"/>。


{{Double image aside|right|Meitetsu 6500 series 011.JPG|195|Meitetsu 6000 series 043.JPG|165|1984年にモデルチェンジされた6500系と、同様の車体となった6000系との6両編成|ロングシート化改造が行われた6000系車内}}
=== 製造後の動き ===
こうした環境下で、名鉄で初めて回生ブレーキを使用した車両として6500系が1984年に登場した<ref name="rp473-22"/>。この6500系では正面が非貫通となり<ref name="1985-ys-28"/>、車体構造も一部変更された<ref name="rj208-125"/>ほか、窮屈だったクロスシートについても寸法を見直して居住性の改善を図った<ref name="rj208-125"/>。なお、2両編成については必要数に達していない<ref name="rp771-225"/>上、閑散線区では回生ブレーキが有効ではない<ref name="rp816-282"/>という理由により、2両編成は車体のみ6500系と同一スタイルとした6000系として増備が継続された<ref name="rp473-187"/>。
==== ロングシート化 ====
{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 042.JPG|thumb|200px|none|セミクロスシート(ク6050)<br />1980年代の名残り茶色モケット]]
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 043.JPG|thumb|200px|none|ロングシート(瀬戸線用モ6223)<br />1988年以降に改造された背もたれの傾斜が大きいタイプ]]
[[ファイル:Meitetsu 6000 series 015.JPG|thumb|200px|none|瀬戸線用 6033F<br />(2008年7月1日 / 喜多山駅)]]
}}


その一方で、更なる混雑緩和対策として、6000系のロングシート化改造が開始されることになった<ref name="rp816-283"/>。6001編成が1985年12月にロングシート化されたのを皮切りに<ref name="rp624-204"/>、1990年3月までに1次車から8次車までの全車両がロングシート化された<ref name="rp771-226"/>。また、6500系と6000系9次車以降は客用扉上部をライトグレーに塗装していた<ref name="rp624-204"/>が、1985年11月から1986年12月までに1次車から8次車までも同様に客用扉上部をライトグレーに塗装した<ref name="rp771-226"/>。なお、1987年7月には[[平田橋駅]]近辺で踏切事故によってク6035が大破<ref name="rp624-204"/>、翌年3月に車体を新造して復旧した<ref name="rp624-204"/>。6000系は1985年まで増備され、6000系は2両編成・4両編成とも26本となった<ref name="rp624-201"/>。
1 - 8次車に製造当時装備されていた小型固定クロスシートは、幅82.5cm、高さ77.5cm、取付ピッチ75cmのものであった。当初のモケット色は縦縞模様の茶色で、後に6500系(及び本形式9・10次車)の登場時と同じ無地の茶色になった。1人分の幅が41cm強と[[路線バス]]並みのため、やや窮屈で、「1.5人掛け」とも言われた。この小型クロスシートは、[[通路]]幅を確保し、[[ラッシュ時]]の乗客の流動を妨げないようするためのものであったが、乗客の評判は芳しくなく、混雑の激化などもあって、このグループの小型クロスシートは1985年から[[1990年]]までに全車の座席が[[鉄道車両の座席|ロングシート]]となった<ref>取外されたクロスシートはリサイクルされることなく廃棄された。以後のロング化改造や、1000系、7000系などの廃車に当たっても旧型式の座席ということで他に転用はされていない。</ref>。これにより、ロング化された部分(客用扉間)は座席定員が1名分ずつ減少した。モケット色はロング化当初[[名鉄100系電車|100系]]と同様の赤色とされ、床敷物も中央部の立ち席スペースを明示する赤色のものに貼り替えられた。9・10次車の固定クロスシートはこの寸法より拡大されており、現在でも、8編成中5編成がロングシート化されずに残っている。ちなみに同グループでロングシート化されたのは6048F・6049F・6052Fで1995年から翌年にかけて施工された。仕様は後述の6500・6800系ロングシート化改造車と同様である。


==== 瀬戸線対応化 ====
===6800系の登場===
{{Double image aside|right|Meitetsu 6800 series 041.JPG|195|Meitetsu Hiromi Line 6500 series.JPG|165|回生ブレーキ車両となった6800系。車体は6500系と同一|車体の大幅な変更が行われた6500系}}
[[名鉄3500系電車 (2代)|3500系]]などの増備や[[1995年]]当時[[名鉄瀬戸線|瀬戸線]]に残っていた2ドアのHL車、[[名鉄3780系電車|3780系]]置き換えや列車増発のため、ロングシート化された5 - 8次車の一部が瀬戸線に転属した。まず、1995年に2両組成8本が転属し、2両+2両の4両組成を組んで運用を開始した。続いて、翌1996年と2000年には、他編成の中間車のみの16両と4両組成1本(6035F)が転属した。中間車のみで転属した16両については、1995年に転属した編成に改番の上で組み込まれた。最終的には、4両組成9本の陣容となり、同線の主力形式となったが、瀬戸線車両を[[名鉄4000系電車|4000系]]に統一する計画により同系への置き換えが進み、2014年4月6日の[[さよなら運転]]をもって瀬戸線での運用は終了した<ref name="seto6000">[http://www.meitetsu.co.jp/osusume/shohin/1232136_1244.html]「せとでん さよなら赤い電車」イベント</ref><ref name="railf140407">[http://railf.jp/news/2014/04/07/160000.html 名鉄瀬戸線6000系がさよなら運転 railf.jp」 2014年7月31日閲覧</ref>。
6500系登場後も2両編成は6000系のままで増備されていたが、保守軽減と省エネルギーを図るため<ref name="rp771-230"/>、1987年からは2両編成の増備は6800系によって行われることになった<ref name="rp816-287"/>。6800系は6500系と同様に回生ブレーキを装備するが、制御方式は6500系とは異なり、界磁添加励磁制御を採用した車両である<ref name="rp624-206"/>。車体は6500系と同様である<ref name="rp771-230"/>。1989年には名古屋で[[世界デザイン博覧会]]の開催や[[金山駅 (愛知県)|金山総合駅]]の開業もあり、輸送量増強が行われることになった<ref name="rp624-205"/>。これに伴い6500系と6800系が増備されたが、この時の増備車からは車体構造が大幅に変更された<ref name="rp771-228"/><ref name="rp816-287"/>。


1991年からはラッシュ対策を第一に考えることになり<ref name="rf369-73"/>、同年に製造された6800系5次車からは「文字通りの通勤車」として<ref name="rf369-73"/>、はじめからオールロングシートで製造されることになった<ref name="rf369-73"/>。1992年に増備された6500系・6800系もオールロングシートで製造された<ref name="rp816-286"/><ref name="rp624-207"/>。ここで6500系・6800系とも増備は終了となり、6500系は4両編成24本<ref name="rp771-228"/>、6800系は2両編成39本となった<ref name="rp816-287"/>。
同線への転属に際しては、同線独自の自動放送装置および方向幕の取り付けや、地下線への対応のため、A-A基準化(座席モケットの不燃性素材のものへの交換など)、限流値の変更(定員乗車時265A→235A)などの改造が施された。自動放送装置の機器はモ6200形に搭載されている。1995年に転属した2両組成は、4両組成化する際、前面貫通幌が撤去されたが、幌枠は残された。2000年に4両組成で転属した6035Fは本来なら幌枠は不要であるはずだが設置された。また、当初から正面貫通扉のステップの色は本線系の車両の赤に対し、瀬戸線所属の車両はグレーとなっている。


なお、5次車以降の車両については猛暑を契機として冷房能力を増強することになり<ref name="rp624-204"/>、1993年8月の6034編成を皮切りに12,500[[カロリー|kcal/h]]の能力を有するRPU-3061形冷房装置への交換が開始された<ref name="rp771-226"/>。また、同年10月からは順次、この年に登場した[[名鉄3500系電車 (2代)|3500系]]と同様に客用扉上部をダークグレー塗装に変更を行った<ref name="rp816-283"/>。
瀬戸線の[[尾張旭検車区]]には[[揮発性]][[塗料]]による塗装設備が設置されていない<ref>周囲の環境に影響を与えないようにするため。なお2014年4月に瀬戸線での6000系の運用を終了したことにより、同線の車両は塗装不要のステンレス車体である4000系に統一された。</ref>。重要部検査・全般検査の際には台車などの主要機器は[[舞木検査場]]にトレーラーで搬送され整備を受け、台車や車輪等も再塗装されるが、車体は搬送されず尾張旭検車区内で整備を受けている。舞木検査場でなら車体の揮発性塗料による再塗装が可能だが、尾張旭検車区では不可能なため、水性塗料による再塗装となっていた。


===瀬戸線への転用・特別整備===
2010年度に検査を受けたサ6127の補助電源装置がMGからSIVに換装されており、運転台にその旨の表記がされている。但しその後に検査を受けた車両には波及していない。
{{Double image aside|right|Meitetsu 6000 series 017.JPG|205|Inside of Meitetsu 6042 Formation.JPG|155|瀬戸線へ転用された6000系。幌枠が追加装備されている|特別整備を施工した車内}}
1995年には輸送需要が増大した瀬戸線へ6000系を投入することになり、5次車から7次車までの車両から2両編成8本が瀬戸線に転属した<ref name="rp624-204"/>。瀬戸線への転属にあたっては、貫通路の整備(幌枠設置)と非常用はしごの搭載、座席[[モケット]]の不燃化対応、M式自動解結装置の撤去などが行われた<ref name="rp771-226"/>ほか、客用扉はスカーレット1色に戻された<ref name="rp816-283"/>。


さらに、瀬戸線の喜多山車庫のピット延長が行われたことに伴い<ref name="rp771-226"/>、それまで2両編成を2本連結して4両編成としていたものが、4両固定編成の運用も可能となった<ref name="rp771-226"/>ことから、1996年には5次車・8次車までの車両から中間車2両6組を瀬戸線に転属させ、6本を4両編成化した<ref name="rp816-284"/>。2000年にはさらに4両編成1本と中間車2両2組が転用され、残る2本も4両編成化された<ref name="rp771-226"/>。なお、転属した中間車は先頭車にあわせて改番されている<ref name="rp816-284"/>。
==== 更新工事 ====
1次車製造から20年が経過した[[1997年]]度から[[2002年]]度にかけて、1 - 4次車計56両(内訳は2両組成6本と4両組成11本)が特別整備を受けた。変更点は以下のとおりである。
#化粧板を白色系で微粒柄のものに交換。原型は1次車のみ7000系と同じ淡灰色クリスタル柄、2次車以降が白色系縦縞であった。側扉内側と天井板・冷房ダクトは同系単色に塗装。
#床敷物を3500系と同柄で色をベージュ系のものに交換。
#シートモケット(以下モケット)をワインレッド系のチェック柄入りのものに交換(優先席は背面のみブルー系)。床敷物とモケットは、6500系などのロングシート改造車でも同じものが使われている。
#先頭車の運転席後ろの座席を撤去し、[[車椅子スペース]]を新設。併せて非常通話装置も取り付け。
#[[ドアチャイム]]を新設。音色は3500系などのものとは異なり各編成ごとに微妙に異なる。なお、[[2000年]]度以降に更新されたものは、海側と山側とで音色がやや異なる。同じものは5 - 8次車の2両組成のうち6019Fを除く全編成や[[名鉄7000系電車|7100系・7700系]]にも使われている。
#車体側面に種別・行先表示器を新設。さらに、2000年度以降はローマ字併記の幕への交換も行われた(現在は全編成が交換済み)。6500系以降の車両に比べて幕板部が狭いため、表示窓周りがくぼんでいるのが特徴。今はなき[[名鉄7000系電車#7500系|7500系]]の特別整備車も同様であった。
#運転室の色をクリームに、運転台機器パネルの色を黒に変更。[[マスター・コントローラー|マスコン]]とブレーキのハンドルを5次車以降と同様、手前に傾斜させた。
#[[1999年]]度からは、外側の連結面にステップ付きの転落防止外幌を設置。2002年度更新車は折り畳み式のものに変更。


初期車の竣工から20年が経過した1997年からは、特別整備が開始された<ref name="rp771-226"/>。特別整備では車体補修や化粧板や床面の交換など<ref name="rp816-284"/>のほか、乗務員室後方への車椅子スペースや扉開閉チャイムの設置・側面行先表示器の設置が行われた<ref name="rp771-227"/>。
さらに、2両組成の6009F - 6013F(連続固定窓の2両組成、6014Fを除く)は、[[1998年]][[6月1日]]より蒲郡線がワンマン化されたのに伴い、これらの工事に加え、運転席後ろへの[[運賃箱|料金箱]]、運賃表の取り付け、客用扉外側への[[ドアカット|締め切り]]表示灯の設置が行われた。
; 更新工事を受けた年度
* [[1997年]]度 - 6003F・6015F・6009F-6012F(2)
* [[1998年]]度 - 6002F・6005F・6006F・6013F(2)・6014F(2)
* [[1999年]]度 - 6007F・6008F
* [[2000年]]度 - 6001F
* [[2001年]]度 - 6016F
* [[2002年]]度 - 6004F・6017F
: (注:(2)は2両組成)<br>
なお、6014Fはしばらくの間、モケットのみ未交換(ロング化当初の赤色)で運行されていた。


なお、1995年には6500系の6504編成・6510編成・6513編成・6516編成・6517編成<ref name="rp771-229"/>、6800系の6804編成<ref name="rp816-288"/>についてロングシート化改造が行われた。また、1996年8月にはモ6246を使用して、シングルアーム式パンタグラフの試験が行われた<ref name="rp771-227"/>。
[[File:Meitetsu Mikawa Line 6000 series 3.JPG|thumb|200px|right|大規模修繕工事を受けた6042F<br />(2014年10月11日 / 刈谷市駅)]]
名鉄が2014年3月31日付で発表した2014年度事業計画で、三河線で運行されている6000系ワンマン車のうちの3編成に対して大規模修繕工事を行い、車両の延命・客室環境改善・バリアフリー適合化を図る事が発表され、2014年8月に8次車で2両編成のの6042Fが[[舞木検査場]]での改造工事を終えて出場し、同27日より三河線で運用に復帰した。
改造の内容は以下の通り。


===ワンマン運転線区への転用===
* 側面にフルカラーLED式の種別・行先表示機を新設。これに合わせて正面の種別・行先表示機を幕式からフルカラーLED式のものに交換。
[[ファイル:NagoyaRailwayCompanyType6000.jpg|thumb|西尾線・蒲郡線用にワンマン化改造された6000系]]
* 運転席後ろの座席を撤去し車椅子スペースに変更。また、同スペースには握り棒が新設された。なお、車掌台側の座席が優先席となったほか、モ6242のみ連結面側の座席も優先席となっている。
1998年6月からは[[名鉄西尾線|西尾線]]の末端区間([[西尾駅]]から[[吉良吉田駅]]までの区間)・[[名鉄蒲郡線|蒲郡線]]においてワンマン運転を実施することとなり<ref name="rp771-227"/>、6000系のうち2両編成の6009編成から6013編成までの5本に対して、ワンマン運転に対応するための改造が行われた<ref name="rp816-284"/>。改造内容は、ワンマン用扉開閉スイッチの設置とそれに伴う扉開閉回路の変更、[[デッドマン装置]]・自動案内放送装置・整理券発行機・自動両替機付運賃箱の設置を行った<ref name="rp771-227"/>ほか、客用扉の脇には「ワンマン入口」「ワンマン出口」「締切」と表示する発光ダイオード式の (LED) 扉扱い表示器を設けた<ref name="rp816-284"/>。なお、この5編成については、ワンマン化改造と同時に前述の特別整備も行った<ref name="rp771-227"/>。その後、2008年6月[[名鉄広見線|広見線]]の末端区間([[新可児駅]]から[[御嵩駅]]までの区間)がワンマン化された際にも、これらの編成を使用している<ref name="rp816-284"/>。
* 化粧板を[[名鉄300系電車|300系]]以降の新造車と同様なライトグレーの微粒柄のものに交換。また、今回は側扉内側も化粧板仕上げとされた。
* 床材は3500系などと同タイプのパープル系の柄入りのもので、側扉部分のみ黄色着色入り・優先席・車椅子スペース部分は色が濃い目のタイプのものに交換。
* 袖仕切りを300系以降の新造車と同様な大型のものに交換。また、車掌台後ろの座席を除き、各区画ごとに1本ずつ、無塗装で艶消し仕上げのタイプのスタンションポールを新設。なお、座席モケットは従来どおり一般席がワインレッド系でチェック柄入りのもの、優先席が同柄で青系のものが使用されている。
* ドアチャイムを[[JR東海313系電車|JR東海313系]]と同様な音質のものに交換。


また、2001年10月からは、[[名鉄三河線|三河線]]の[[知立駅]]から[[猿投駅]]までの区間において[[ワンマン運転]]が実施されることになった<ref name="rp771-227"/>ため、4両編成の6001編成から6003編成までの3本と、2両編成のうち6020編成・6021編成・6034編成・6037編成から6044編成までの11本に対してワンマン化改造が行われた<ref name="rp816-284"/>。改造内容はワンマン用扉開閉スイッチの設置とそれに伴う扉開閉回路の変更、デッドマン装置・自動案内放送装置の設置などである<ref name="rp771-227"/>が、この区間のワンマン運転では駅集中管理システムによって無人駅でも自動改札機が設置されたため、整理券発行機・自動両替機付運賃箱・扉扱い表示器は設置されていない<ref name="rp816-284"/>。また、2両編成の前面貫通路については外部から開閉可能とし<ref name="rp771-227"/>、手すりにロープをかけられるようにして<ref name="rp816-284"/>、2編成を併結した際の安全性を高めた<ref name="rp771-227"/>ほか、ホームセンサシステム導入によって車両限界と建築限界の間が狭まるため、開閉式の窓の車両については窓下部に保護棒を設置した<ref name="rp816-284"/>。2006年には三河線の知立駅から[[碧南駅]]の間でもワンマン運転が行われることになったため、4両編成の6015編成から6017編成の3編成について同様の改造を行った<ref name="rp816-284"/>。
== 6500系 ==
{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu 6500 series 013.JPG|thumb|200px|none|名鉄6500系(4次車)<br />(2008年12月29日 / 常滑駅)]]
[[ファイル:名古屋鉄道 - 6500系.jpg|thumb|200px|none|名鉄6500系(6518F以降)<br />(2008年2月16日 / 知立駅)]]
[[ファイル:Meitetsu6457 inside.jpg|thumb|200px|none|6457の集団離反式クロスシート]]
}}
{{vertical images list
|1=Meitetsu 6500 series 006.JPG
|2=FS 521A形台車<br />(モ6567)
|3=Meitetsu 6500 series 007.JPG
|4=FS 098A形台車<br />(ク6517)
}}

=== 概要 ===
1984年2月から[[1992年]]4月にかけて製造された。名鉄では初となる[[界磁チョッパ制御]]と[[回生ブレーキ]]<ref>抵抗制御方式の回生制御(ブレーキ)は3400系・7500系などで使用実績がある。</ref>を装備して省エネルギー化を進め、消費電力を6000系よりも約1割低減させた。また、評判の悪かった'''小型クロスシート'''を改良して昼間時の実質的な着席定員を増加させ、設計最高速度も110km/hに向上させて速達性も重視した。車体断面は、6000系(5 - 8次車)よりも、屋根高さを40 mm 上げて3500 mm に戻り、客室天井(冷房吹き出し口)の高さも、45 mm 上がった2145 mm となり、完全な平天井となった。また、窓・扉配置は、車体長の類似した阪急電鉄などで広く採用されているd(1)D3D3D2(先頭車の場合)である。5次車までの客扉位置や窓幅の他に寸法の統一として、屋上の冷房装置・熱交換換気装置の配置も全車同一とされ、6000系と比べて車両中心寄り前後対称にまとめられている。また、本系列以降車体裾部の外板と台枠の接合部が防錆構造となった。初期車は、新製から25年前後を経た今も特別整備は未着手だが、特に腐食しやすいとされる戸袋部について、6000系の戸袋部と見比べると、防錆構造の効果の程がはっきりわかる。なお、この車体構造の変更と岐阜方先頭車に主要機器を搭載しないことにより、編成質量も同系列に比べて軽量化されている<ref>6000系の4両組成が136.0tに対して、5t軽い131.0tとなった。非冷房であった5200系の134.4tよりも軽い。さらに最終増備の6523F・6524Fは129.0tまで軽量化された。</ref>。
通常の運転台を持つ車両として、[[名鉄5000系電車 (初代)|初代5000系]]以来の復活となった前面非貫通(または非常扉なし)の方式は、地下鉄直通車・一部の機器流用車・気動車を除いて、6000番台系列内はもちろんのこと、デザインを洗練させ5700系、[[名鉄1000系電車|1200系]]を経て[[名鉄3500系電車 (2代)#3100系|3100系]]にまで続いている。この意味でも、1つの転機となった形式であると言える。非貫通とした理由は、瀬戸線を除き編成間の連結時に幌を打たないので貫通型とする意味がないことのほか、冬季の隙間風の防止対策もあったという。なお、この傾斜がついた高運転台非貫通の前頭形状や、内装の木目プリントに[[国鉄117系電車]]の影響を指摘する向きもある。

登場時は、3扉車であることをアピールするために客扉の上半部を白の塗色とし、これがほどなく本線系の6000系全車にも波及した。この塗色は、3500系登場以後灰色に変更された(「鉄仮面」型前面の窓上部も同様)。しかし、[[1990年代]]末頃には3扉車が圧倒的主流となり意味が薄れたため、塗装工程簡略化の目的もあって「白ドア」ないし「グレードア」の塗り分けは廃止され、現在客扉は全面赤一色となっている。

なお、名鉄の車両形式で「○○系」という場合は豊橋方向先頭車両の形式を取るものが多い(6000系は豊橋方先頭がク6000形、1000系はク1000形など)が、本系列は豊橋方がク6400形、岐阜方がク6500形という珍しいケースとなっている<ref>6400番台・6500番台が空き番となっていたのは、当時6000系を一部6両組成化する計画で確保してあったため。しかし同形式の6連化は実現せず、空き番を流用した本形式を6500系と命名したため付番が変則的になった。</ref><ref>4両各車の付番基準は、イレギュラーであった6000系方式から、中間車に50番台を付番する7000系(モ7050形7100番台を除く)以前の伝統的な方式に戻った。</ref>。全編成4両固定編成で、24編成96両が在籍している。

制御装置は、冒頭にもあるように[[ゲートターンオフサイリスタ|GTO]][[界磁チョッパ制御]]となった。モーターは[[直流]][[複巻整流子電動機|複巻電動機]](150kW/340V・490A、内扇型)<ref>東洋電機TDK8225-A。名鉄では唯一の150kW級大出力複巻電動機であるほか、狭軌用複巻モーターとしては最強クラス(国内でこれに比肩するものは南海8200系・9000系(375V・160kW)と近鉄6600系(150kW)程度)。工夫が施され直巻電動機に近い特性を持つ。以後標準型として歯車比を4.82に変え5700系、1000系、1200系、さらに1000系の機器流用車5000系まで搭載される。1200系登場時のみ文献で375V・165kWと紹介されているが、基本的に同型であり現在は340V・150kW定格で表示されている。</ref>となり、回生ブレーキが使用できるが、架線電圧が高い場合やブレーキ初速度が低い(60 km/h 以下)場合などでは回路が切り替わり、[[発電ブレーキ]]も使用できる。回生ブレーキの効用下限が約30 km/h までであるのに対し、発電ブレーキは約10 km/h まで効く。60 km/h 以上でのノッチオフは断流器を切らずに[[サイリスタ]]による電流0A(ゼロアンペア)制御(名鉄での呼称は惰行制御)を行う方式を採用し、再[[力行]]や回生ブレーキへの応答性に優れる。なお、本系列を始めとして名鉄の界磁チョッパ車の主制御器は[[東芝]]製で、力行が直列15段・並列8段、弱め界磁と回生ブレーキは無段階制御である。

編成は6000系などの1M方式(MTユニット)とは異なり、MM'ユニット方式の中間電動車に先頭車が制御車という構成になった<ref>但し、補助電源装置と電動[[圧縮機|空気圧縮機]]に関しては従来通り2両分ずつ負担する構成である。そのため岐阜方先頭車は主要機器を搭載せず自重が軽い(5700系、3500系なども同様)。</ref>。[[鉄道車両の台車|台車]]はSU[[ミンデン (ノルトライン=ヴェストファーレン)|ミンデン]]型で、電動台車は初代5000系(1次車)以来29年振りとなる[[踏面ブレーキ|片押し]][[制輪子]]である。

補助電源装置にもGTO素子の[[静止型インバータ]](SIV)を初採用しており、冷房装置の型式が RPU-3004AJ へと変わった。[[集電装置|パンタグラフ]]は初代5000系と同様に各中間電動車の先頭車寄りに1基ずつ搭載。運転台のマスコンハンドルは7000系などと同じ東芝製のため、形状こそ似ているが、力行段数は6000系と同様の4ノッチである。運転台計器類には[[エレクトロルミネセンス|EL]]を初採用した。[[主電動機]]の定格回転数が2000 [[rpm (単位)|rpm]] から1700 rpm に下がったが、[[歯車比]]を5.60(84:15)と6000系よりも小さく取ったことで、最高速度は110 km/h に向上した(1996年より実施)。定格速度は47 km/h(全界磁・架線電圧1350V時)へと若干低くなった<ref>但し6000系も全界磁では49 km/h であり、更に端子電圧の設定条件を考慮すれば大差はないと言える。</ref>。同系列に合わせて[[起動加速度]]は2.0 km/h/s、弱め界磁率は8%可能のところを10%(最終段定格速度84 km/h)に抑えた設定である。

6000系4両組成の後継車種であるだけでなく、回生ブレーキ常用、非貫通の前面([[パノラマカー]]を除く)、側面の客扉配置など、その後の名鉄車両の基本となった形式である。また車体寸法では先頭車と中間車の扉位置が統一され、こちらも以後の標準となっている。5次車までと6次車以降とでは車体のデザインが大きく異なるが、性能は同一である(これは後述の6800系も同様)。

==== 1次車-5次車 ====
6000系9・10次車と同様に'''鉄仮面'''タイプの前面で、[[名鉄100系電車|100系]]と同様のステンレスにエッチング処理を施した飾り帯が特徴である。種別・行先表示器の使用を基本としたため、前面下部の系統板差しが廃止され、表示器にない行先を表示するためなどに系統板を使用する際は、前面窓の向かって左側に車内からフックで吊り下げる方式となった<ref>フックは後年追設されたもので、当初はブックエンドで挟んで立てていた。</ref>。客室窓は6000系5次車以降と同様の1段上昇式であるが、内枠下両隅のRが無くなった。


===瀬戸線の車両の置き換え===
6000系(8次車まで)で不評だった小型クロスシートがやや大型のもの(幅91 cm、取り付けピッチ80 cm)に変更されたほか、車端部の壁や座席の裏、仕切り板に木目プリントの化粧板を用いた内装とした<ref>本形式の1・2次車と6000系9・10次車は当初、乗務員室仕切壁の客室側も同じ木目調の化粧版であったが、3次車(6509F - 6513F)から側壁と同じ白にベージュの縦縞へと変更され、以前の車両もこれに張り替えられた。なお1990年製造車までは、天井も固有の薄茶色(ビスケットクリーム)となっている。</ref>。6000系8次車までは扉間がすべてクロスシートだったが、本系列(7次車まで)と6000系9・10次車および6800系(4次車まで)では中央扉の両側が3人掛けロングシートに変更された。
しかし、瀬戸線の電車はすべての車両が抵抗制御で[[回生ブレーキ]]のない車両であり、車両の近代化が急務となった<ref name="rp816-49"/>。また、喜多山検車区が移転した尾張旭検車区には車両塗装のための設備は設けられなかった<ref name="rp816-53"/>。このため2008年からは6600系以来30年ぶりの新車として[[名鉄4000系電車|4000系]]が導入されることになった<ref name="rp816-49"/>。
標識灯は1・2次車と同時期に製造された6000系9・10次車同様、1次車(6501F - 6504F)は当初2灯式(のちにLED1灯式に交換)であったが、2 - 5次車ではLED1灯式に変更された。このタイプの標識灯は後述の6800系1・2次車でも採用されている他、1986年製造の[[名鉄6750系電車|6750系1次車]]や翌年製造の[[名鉄3300系電車 (2代)|旧3300系]](ともに全車廃車)でも採用された。
このほか、2次車から扉間の仕切間寸法を140 mm 拡大(つまり扉横スペースが70 mm ずつ縮小)され、3次車では乗務員室仕切壁の客室化粧板が側壁と同じ縦縞の白色系に変更された。1987年4月竣工の4次車(6514F・6515F)では幕板部に[[方向幕|側面種別・行先表示機]]が設置され、以降の標準となった。また、客室妻面の配電盤が鴨居へ移って客室スペースが若干ながら拡大した。同年11月竣工の5次車(6516F・6517F)では後述の6800系1・2次車と同様、冷房装置が1両当たり3基搭載に戻り、乗務員室次位の客室に採光のための小窓が付いた。


この4000系によって、瀬戸線の車両は全車両が置き換えられることになり<ref name="rj505-103"/>、2011年3月26日のダイヤ改正では運用車両減少による余剰車両が発生したため6032編成が廃車となった<ref name="rf603-172"/>。これが6000系では初の廃車となった<ref name="rf603-172"/>。その後も4000系に置き換えが続き、2014年4月6日に6035編成による「[[さよなら運転]]」が行われ、瀬戸線の6000系は全廃となった<ref name="rf20140407"/>。
==== 6-8次車 ====
[[1989年]]増備の6次車(6518F - 6520F)からは、先頭形状が右上の写真のように[[名鉄5700系電車|5700系]]からのフィードバックで前面展望を考慮したデザインに変更された。この先頭デザインは、後に[[名鉄3500系電車 (2代) |3500系]]などに受け継がれた。同じく、6次車では側窓も下降式(一部固定式)の連続窓に変更されたほか、固定クロスシートもさらに大型化し、[[ヘッドレスト]]が追加され、取り付けピッチは84 cm まで拡大された。1989年製ではヘッドレストのビニール張り部分がモケットと共に座席背面まで回り込んでいたが、いたずらによる破損が発生したことから、[[1990年]]製(6521F・6522F。7次車)ではビニール部分を座席頂部までに留めた。この変化は後述の6800系も全く同様である。また1989年製の中には後に張り直したものも存在する。1992年に製造された8次車(6523F・6524F)は後述の6800系5・6次車同様、全席ロングシートで製造された。


== 編成表 ==
客室内のカラーリングも一新され、車端部の壁は白系のものに、座席表皮はそれまでのこげ茶色からライトパープルでストライプ入りのものに、客室内の床はグレー(側扉部分は赤)からライトパープル系で柄入りのものにそれぞれ変更され、客室内の色遣いが1990年製造の6750系2次車や翌年製造の[[名鉄100系電車|100系4次車]]などと同様なものとなった。
ここでは1996年時点([[#外山624-3|鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両編成表』 (1996) p.228]])の車両番号を記載する。


; 凡例
この8次車と後述の6800系6次車の製造をもって6000系グループの製造は打ち止めとなり、翌年からは本線系統の通勤型車両は3500系に製造が移行した。また、この増備により、6000番台の車両は342両(旧型車の機器流用車で性能が大きく異なる6750系は除く)と名鉄車両における最大勢力となった。
: Tc …[[制御車]]、M …[[動力車|電動車]]、T…[[付随車]]<br/>CON…[[主制御器|制御装置]]、MG…補助電源装置、CP…[[圧縮機|電動空気圧縮機]]、PT…[[集電装置]]


==== 製造後の動き ====
===4両編成===
;6000系
特別整備が行われていないこともあって、後述の6800系とともに登場時からの変化は比較的少ないが、現在までに以下の様な改造が行われている。これらのほか、一部の車両では冷房装置換装(1-4次車、2013年度完了)、転落防止幌の設置、座席表皮の交換(無地の茶色 → 縦織模様の茶色 → ワインレッド系)、6-7次車についてクロスシートのヘッドレストをビニールからモケットへの張り替え等が行われている。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"

===== ロングシート化 =====
[[1995年]]と[[1996年]]にはラッシュ対策として1 - 5次車のうち5編成(6504F・6510F・6513F・6516F・6517F)が全席ロングシートに改造されている。仕様は以下の通り。
* クロスシート部分のみをロングシートに変更した関係で元からロングシートであった部分と元のクロスシート部分との間には肘掛け兼仕切りパイプが残されているのが特徴である。なお、本系列の1次車と6000系9次車に限り間仕切り寸法の関係で元クロス部分が6名分から5人掛けに減っており、その分1人あたりの幅は広い。
* 先頭車の運転席直後の2人掛け座席を撤去し、車椅子スペースとした。
* 座席表皮はワインレッド系のチェック柄入りのもの(優先席は背ずり部分のみ同柄で濃いめのブルー系)に、床はベージュ系で3500系と同柄のものに交換。これらはのちに行われた6000系の特別整備(前述)でも使用されている。

===== 標識灯交換 =====
1次車は前述のように2灯式の標識灯を装備していたが、[[2003年]]に[[名鉄3300系電車 (2代)|旧3300系]]の廃車発生品を流用の上、1灯式のものに交換された。

===== 特別整備 =====
[[2011年]]には6504Fに特別整備が行われた。仕様は以下の通り。
* 基本的な仕様は1995年・1996年施工分のロングシート化改造車と同一。なお、今回改造された6504Fは前述のように1995年にロングシート化されていた編成であり、リニューアルに際しての座席配置の改造は行われていない。
* 客室内の側扉付近の床を[[名鉄4000系電車|4000系]]などと同様、黄色に着色。
* [[つり革|吊手]]の握りを三角形のものに交換。さらに優先席部分のものはオレンジ色に変更。
* 側壁および乗務員室仕切客室側の化粧板を3500系などと同様なクリーム色で網目模様のものに交換。ただし、連結面のものは未交換で新製時からの木目模様のタイプである。また、側扉内側はクリーム色単色に塗装、天井は同色の化粧板に張り替え。連結面の貫通扉と乗務員室仕切りの扉は新製時の白色系化粧板のまま存置。
* [[ドアチャイム]]を新設。

== 6600系 ==
{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu 6600 series 011.JPG|thumb|200px|none|名鉄6600系<br />(2008年7月1日 / 喜多山駅)]]
}}
=== 概要 ===
本系列は、瀬戸線で使用された通勤形車両である。

全車両、瀬戸線の架線電圧の昇圧(600V→1500V)と[[栄町駅 (愛知県)|栄町駅]]への乗り入れ開始に伴う全車両の入れ替えの一環として、[[1978年]]3月に投入された。

瀬戸線はすべて4両編成での運用となっており、6000系・4000系と共に、本系列も4両編成での運用となっていた。本系列は、6000系とは、走行性能は同じだが<ref>瀬戸線でHL車が両数的に主流であった1990年頃までは、変電所容量の関係もあって駅間の短い箇所では2ノッチ(直列段)止め、その他でも3ノッチ(並列全界磁)までしか使わずに走行するなど、大出力を持て余し気味の傾向があった。</ref>、冷房装置の差などから混成されず、2両組成2編成を常時併結した状態で使用されていた。2013年3月3日のさよなら運転を最後に営業運転を終了した<ref>{{Cite press release |title= 「さよなら6600系」イベントを2月2日(土)から実施します|publisher= 名古屋鉄道|date= 2013-01-24|url= http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2012/__icsFiles/afieldfile/2013/01/23/release130124sayonara6600_1.pdf|format= PDF|accessdate= 2013-01-25}}</ref>。

=== 6000系からの仕様変更 ===
本系列は、投入前後に製造された6000系をベースに、一部仕様を変更して製造された。車内仕様は'''小型固定クロスシート'''の設置など、6000系2次車と同じであった。
栄町駅から[[清水駅 (愛知県)|清水駅]]手前までの区間は地下鉄の標準規格で建設されたため、本系列は[[地下鉄等旅客車|地下鉄等旅客車A-A基準]]を満たした防火設計となっている、いわゆる[[地下鉄対応車両]]である。

外観の特徴としては、前面にジャンパやホース類を収納する[[排障器|スカート]]が取り付けられている点が挙げられる。
6000系とは異なり、貫通扉に系統板受けは装備されていない。また、瀬戸線は行き先・種別の組み合わせが少ないため、6600系では方向幕は種別と行き先が一体となったものが使われている。

本系列は当初普通(各駅停車)主体での運用が予定されており、かつ瀬戸線は全長20.6kmで駅間距離も短いことなどから冷房(空調)設備の搭載は当初見送られ<ref>栄町乗り入れ事業に巨費を費やした関係で手持ち資金が乏しくなり、冷房車の予定から発注段階で変更されたとされる。</ref>、補助送風装置([[ラインデリア]])の搭載と冷房取り付け準備工事のみとなった。
冷房装置が省略されたことと関連して、側窓は開閉可能なユニットサッシが採用された。当初の外枠は無塗装であったが、6750系の登場後は同様に赤色塗装となった。窓幅は狭くなったが、当初の固定クロスシートとはピッチが合っていた。窓は下段が当初から固定、上段は両脇のボタンを押して下降する(閉める時はボタンの先の引っ掛かりで自動的にロックする)構造で、5200系の更新時にも応用された(5200系は下段上昇)。

{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu 6600 series 002.JPG|thumb|200px|none|6600系の冷房装置(屋根上)]]
[[ファイル:Meitetsu 6600 series 001.JPG|thumb|200px|none|6600系の冷房装置(室内)]]
}}

=== 導入後の仕様変更 ===
導入後、2両組成を2本連結して、4両での運行が行われるようになったため、2本の編成間の往来が可能なように、先頭車にも幌が付けられた。さらに後になると、全列車が4両編成固定での運行となったため、常に先頭に出る車両については再び幌が取り外された。列車無線装置、アンテナは常に先頭に出る車両にのみ設置されているため、編成替えには制限がある。

車内仕様では、小型クロスシートについて、その評判が悪かったことや、瀬戸線の朝のラッシュが名鉄でも最高レベルの混雑になったこともあり、1988年にすべてロングシート化された。

冷房設備については、[[名鉄7000系電車|7000系]]中間車の[[廃車 (鉄道)|廃車]]発生品が、[[1985年]]と[[1989年]]に取り付けられた<ref>この改造にあたっては、直前に[[名鉄8800系電車|8800系「パノラマDX」]]への部品提供のために7000系初期車の一部の中間車が廃車され、その廃車車両で使用していた[[分散式冷房装置]](TAC-15T2:4500kcal/h)が再利用された。7000系では1両当たり8基だったが本系列では6基搭載となり、元から装備のラインデリアを一部残して冷房効果を上げている。なお、元々高さ2144mmの平天井であったため、装置の室内機は天井を一段凹ませて取り付けている。</ref>。冷房化の際に補助電源がMGから6500系前期車と同じ50kVAのSIVに換装された。

また、地下鉄のような、同線独自の自動放送装置も取り付けられた。

種別・行先表示幕は、[[ローマ字]]併記のものに取替えられた<ref>ただし種別と行先が一体表示で、寸法も小さい(6000系1 - 3次車と同じ)など本線用とは異なる。</ref>。また、導入時にはまだ栄町駅に乗り入れていなかったため、当時の仮の終着駅である'''[[土居下駅|土居下]]'''のコマも入っていたが、現在はそのコマはなくなっている。また、経年により車内の化粧板の退色が目立ってきたため、2004年には不燃性シート貼り付け等を実施している。このほか、2010年からは水性塗料による車外の塗装も始まっている(従来の揮発性塗料より環境に影響を与えにくいことと、尾張旭検車区では揮発性塗料による塗装ができないため)。同時期製造の6000系2・3次車と異なり特別整備は施工されていなかった。

== 6800系 ==
=== 概要 ===
{{wakumigi|
[[ファイル:Meitetsu MRM 100 005.JPG|thumb|200px|none|名鉄6800系<br />(1987年 - 1988年製車)<br /> (6801F[左下]2008年12月24日 / [[犬山遊園駅]])]]
[[ファイル:Nagoya Railway 6800c.jpg|thumb|200px|none|名鉄6800系<br />(1989年 - 1990年製車)<br />(2008年4月5日 / 豊田本町駅)]]
[[ファイル:Meitetsu 6800 series 002.JPG|thumb|200px|none|室内(ク6822)]]
}}

1987年12月から1992年4月にかけて製造された、片側3扉・2両組成の車両である。6500系の2両組成版であるが、2次車が製造された1988年の広報冊子に「6000形を新造」と紹介されていたように6000系11次車以降(もしくは6000系6800番台)としても扱われる<ref>設計時の仮称は「(界磁)添加励磁(制御の)6000(系)」であった。</ref>。車体は同じ時期に製造された6500系と同様である。

6801F-6808Fの初期グループ16両は、6500系の6517編成までと同じくファンには「鉄仮面」と呼ばれるタイプである(上記写真の6047号に近いが、乗務員室の後ろに小窓を備えているほか、側面種別・方向幕も有し、冷房装置は3基搭載する)。側窓は6000系5次車以降と同様の一段上昇式で、乗務員室直後の小窓と種別・方向幕直下の窓については固定窓とされている。1989年の6809Fからは正面ガラスが大きく、側面には連続窓を採用、6518F以降と共通する車体で、一部では「金魚鉢」や「ゴーグル」とも呼ばれる。客席のうち、クロスシートは上下に拡大されてヘッドレストが付加され、取り付けピッチも広がった、6000系列の集大成とも言える仕様である。この中期グループは登場がちょうど旧型車の一斉置き換え時期に当たり、同型車体の6500系20両よりも多い46両が投入された。しかし、1991年の6832Fからは一転して上の写真で紹介した6500系6523F以降の車両と同様に最初から全席ロングシート、またドア付近のスペースを広く取った仕様となっている<ref>このグループは6800系が16両、同仕様の6500系8両を合わせて計24両在籍し、もと1000系(1011 - 1016F)の台車を履いておりジョイント音や乗り心地が若干異なる。</ref>。扉間の座席を例に取ると、長さ2800mmで公称7人掛け、実質6人掛けである<ref>公称定員では1人当たり占有幅が400mm(実際は仕切り板1箇所につき幅50mmを含むため、扉間の座席は座布団の有効長さが2700mmとなっている)となる設計で、3500系にも受け継がれた。車端は公称5または6人掛け、実質1950mmで4人掛けまたは2350mmで5人掛けである。また6832F - 6835Fの4本に限り乗務員室次位の座席は1200mm(実質1150mm)で公称3人掛け、実質2人掛けとなっている。いずれの場合もかつての『[[鉄道車両の座席|普通鉄道構造規則]]』に照らすと、公称座席数では1人当たり占有幅400mm、実質座席数は全体定員の3分の1に満たない。しかし、これらの規定が1989年に撤廃された後の設計のため、違法ではない。</ref>。この最終グループ16両には、紫のストライプが入った座席、模様の入った床敷物、妻面も併せてクリーム色の化粧板など、前年に製造された6750系で採用されたインテリアが取り入れられたほか、いくつかの変更が行われた。例えば、6809F以降の車両は上記写真の6518F以降と類似の車体であるが、6831Fまでは側面扉窓の天地方向の大きさがやや小さく、扉の客室側は化粧板仕上げであり、1991年製以降扉窓を上方へ拡大し、内側は塗装処理となっている。なお、本系列のロングシート化改造車は6804Fの1本のみである。全39編成のうち、12編成がワンマン対応車である(詳細は後述)。残りの編成はワンマン運転に対応せず、本線から支線まで幅広く普通列車として2両単独で用いられるほか、6000系や6500系などを用いる快速急行・急行・準急で6両(一部8両)運転を行う場合にも利用される。39編成78両が在籍している。最近では予備車をmanaca未対応区間でのワンマン対応車が運用を離れた時の代走に使用している。

制御方式は6000系の抵抗制御から5300系と同様の[[界磁添加励磁制御]]に変更された。回生ブレーキも備えている。主電動機は6000系と同性能の150kW(750V・224A)で、6809編成以降は内扇型として高回転時の騒音を低減した。6000系と同じ1M方式(MTユニット)だが、歯車比を6500系と同じ5.60に変更したため、最高速度は110km/hとなっている(1996年より実施)。定格速度が6000番台車両の中では最も高い55km/h(90%界磁)のため、最高速度以外の走行特性は、限流値や弱め界磁率を調節して6000系に合わせている。台車は6500系と同様、FS 521・098系に軸受が異なる2種類と、1000系から流用したFS 539・039系<ref>実際には6500系8次車と共にFS548・FS048を装着して落成し、1992年から1993年にかけて一部特別車(当時は一部指定席車)編成の1000系と相互に交換している。</ref>の3種が製造年次に応じて使用されている。回生ブレーキ装備により主抵抗器が減少したため、編成質量は6000系2両組成の70.0t - 70.5tに対して67.0t - 68.0tへと軽量化された。
{{-}}

== 運用 ==
6000系・6500系・6800系は合計で113編成322両が在籍し、4両組成49本196両(うち瀬戸線に7編成28両)と2両組成65本130両が、豊田線・小牧線を除く名鉄のほぼ全路線・区間で[[普通列車|普通]]から[[快速急行]]までの種別で必要に応じて組み合わされて運行される。ただし、現在、本線系統の6000番台形式は、ダイヤ乱れ等の場合に臨時で乗り入れるときを除き、[[伊奈駅]] - [[豊橋駅]]間を走行する運用はない<ref>1996年4月改正時までは当該区間への定期乗り入れ運用が存在したほか、その後の1998年4月改正時から翌年5月改正時までの土曜・休日にのみ、午後に[[名鉄岐阜駅|新岐阜駅(現・名鉄岐阜駅)]]→豊橋駅→[[御嵩駅]]、というルートでの定期運用が1運用設定されていた。</ref>。また、[[名鉄3500系電車 (2代) |3500系]]就役まではラッシュ時に全車一般席[[名鉄特急|特急]]<ref>「特急」としての運転は[[名古屋鉄道のダイヤ改正#1977年3月20日改正|1977年3月改正]]以前と[[名古屋鉄道のダイヤ改正#1990年10月29日改正|1990年10月改正]]以降。この間の時期は全車一般席特急に相当する種別の「[[名鉄特急#高速|高速]]」として運行されていた。また、当時は編成によっては「特急」の種別表示幕を装備していないものも存在したが、その場合は種別表示を無表示(白幕)とし、前面に「特急」の系統板を掲出していた。(掲出される場所は正面貫通型である8次車までの6000系は前面扉外側にある系統板受け、6000系9・10次車、6500系・6800系は運転室内の車掌台側であった。)</ref>にも使用されていた。なお、2011年3月改正時より平日朝に実質的な全車一般車特急といえる[[名鉄常滑線|常滑]]・[[名鉄空港線|空港線]]系統の快速急行での定期運用<ref>該当する列車は新鵜沼駅5時38分発中部国際空港行きで、名鉄名古屋駅までは急行として運転され、2+4の6両で運転される。</ref>が設定されている。
このほか、最高速度を引き上げた6500系と6800系も6000系と混用されており、2006年以降はこれらの形式の運用によるダイヤが[[名鉄名古屋本線#運行形態|名古屋本線]]などでも最高速度100km/hとして組み直されたため、110km/hをマークする機会はそれ以前よりも減っている<ref>但し、現在・過去ともに、6000系を併結しているにもかかわらず弾みで100km/hを超えることが多々ある。6000系の登場時は速度超過防止リレー(OSR)を装備していたが、後に撤去されている。</ref>。
また6813Fは検測のため試運転を行うことがある。
=== ワンマン運転 ===
6000系・6800系のうち、6019編成および9・10次車を除く2両組成と6006編成を除く1次車と4次車の全編成は、[[名鉄三河線|三河線]]と[[manaca]](相互利用IC)非対応区間の[[名鉄蒲郡線|蒲郡線]]および[[名鉄広見線|広見線]]の[[新可児駅]] - 御嵩駅間で、6800系の6828編成 - 6839編成は、[[名鉄尾西線|尾西線]]の[[名鉄一宮駅]] - [[津島駅]]、名鉄一宮 - [[玉ノ井駅]]および[[名鉄豊川線|豊川線]]の、普通列車で[[ワンマン運転]]を行っている。

三河線におけるワンマン運転は山線が[[2001年]][[10月1日]]から、海線が[[2006年]][[4月29日]]からで、同線で使用されているワンマン車は上記の4両編成すべてと6014編成と5 - 8次車の2両編成が該当する。これらはホームセンサー対応となっており、運転台にはホーム上の監視モニターを装備する他、特別整備が未施工の5 - 8次車もドアチャイムを搭載する。また、ホームセンサーと車両側面が非常に近接しているため、6014編成を除く2両編成については客室窓の開閉部外側に'''保護棒'''が追設されている。

manaca未対応区間で運用されているワンマン車は[[運賃箱|料金箱]]、ワンマン用ドアスイッチ、乗降ドア開閉アラーム、車内ミラー、自動放送装置、ドア締め切り表示灯などを装備している。蒲郡線でのワンマン運転実施は[[1998年]][[6月1日]]からで、当初は[[名鉄西尾線|西尾線]]の[[西尾駅]] - [[吉良吉田駅]]間と一体でワンマン運転が実施されていた。

その後の[[名古屋鉄道のダイヤ改正#2008年6月29日改正|2008年6月29日ダイヤ改正]]より、1998年4月6日のダイヤ改正以降、西尾駅で折り返していた西尾線から名古屋方面に直通する急行<ref>2005年1月29日 - 2008年12月26日までは快速急行として運転。また、この系統は2008年6月改正以降、朝夕は西尾線内は準急として運転されている。</ref>が吉良吉田駅までの直通に改められてワンマン運転の実施区間が蒲郡線内のみに改められた一方、広見線の新可児駅 - 御嵩駅間でもワンマン運転が開始されたため、それまで蒲郡線で使用されていた5編成のうち1編成を広見線に回して運用に充てている。なお、両線ともワンマン運転時には前面にワンマン運転の系統板を掲出する。広見線でワンマン運転を行う際は方向幕を使用せず、白幕のまま運用している(車掌乗務時も方向幕を使用せず、ワンマンの表示がない系統板を掲出することがある)。
予備車は存在しないため、検査などで1編成でも運用を離れたときは6800系などが代走する。この場合はワンマン運転に対応していないので車掌も乗務し、ホーム側の全ての扉を開け、集札も行っている。

6800系後期車(6828編成 - 6839編成)は、尾西線と豊川線で、ワンマン運転を行っている。2000系と同じくドア注意事項のアナウンス、運転切り替えスイッチなどが備えつけられている。これらは後方確認用バックミラーに対応し、ホーム転倒防止の安全柵が取り付けられている、運転台にホームテレビが設置されている。
非常時の連絡無線などを備える。

該当編成は以下の通りである。
;三河線ワンマン運転用
:4両組成 - 6001F-6005F、6015F-6017F
:2両組成 - 6014F・6020F・6021F・6034F・6037F-6044F
6015F-6017Fは碧南方面ワンマン運転に合わせ2006年に改造、6004Fと6005F・6014Fは[[名鉄7000系電車|7700系・7100系]]の運用離脱に伴う代替車として2009年 - 2010年に改造された。
;IC乗車券未対応区間ワンマン運転用
:2両組成 - 6009F-6013F

;6800系ワンマン運転用
:2両組成 - 6828F-6839F

== 編成 ==
{{注意|編成表は、特定日の全車両の組成が記載された資料に基づいて編集して下さい。個別の編成が転配・除籍される毎に表に反映させることはおやめ下さい。|section = 1}}
=== 6000系・6500系・6800系 ===
{| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
|-
|style="border-bottom:solid 3px #C00029<!--スカーレット-->; background-color:#ccc;"|<ref name="rp624-228"/>
|colspan="4" style="background-color:#fcf;"|{{TrainDirection| [[名鉄岐阜駅|名鉄岐阜]] | [[豊橋駅|豊橋]] }}
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;" colspan="4"|{{TrainDirection|豊橋|岐阜}}
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |製造次数
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |備考
|-
|-
!形式
|colspan="4" style="background-color:#f66;"|6000系
| '''ク6000''' || '''モ6300'''|| '''サ6100'''|| '''モ6200'''
|-
|-
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|区分
| style="width:6em;"|'''モ6200'''<br />(Mc)
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|Tc ||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| M||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| T||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| Mc
| style="width:6em;"|'''サ6100'''<br />(T)
| style="width:6em;"|'''モ6300'''<br />(M)
| style="width:6em;"|'''ク6000'''<br />(Tc)
|-
|-
! rowspan="34"|[[鉄道の車両番号|車両番号]]<br/><small>()内は旧番号</small>
|'''モ6200'''<br />(Mc)
|'''6001'''||'''6301'''||'''6101'''||'''6201'''||rowspan="6"|1次車||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|'''ク6000'''<br />(Tc)
|colspan="2" style="background-color:#ddd;"|&nbsp;
|-
|-
|'''6002'''||'''6302'''||'''6102'''||'''6202'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|colspan="4" style="background-color:#f66;"|6500系
|-
|-
|'''6003'''||'''6303'''||'''6103'''||'''6203'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|'''ク6500'''<br />(Tc2)
|'''モ6550'''<br />(M2)
|'''モ6450'''<br />(M1)
|'''ク6400'''<br />(Tc1)
|-
|-
|'''6004'''||'''6304'''||'''6104'''||'''6204'''||2010年から三河線用ワンマン車
|colspan="4" style="background-color:#f66;"|6800系
|-
|-
|'''6005'''||'''6305'''||'''6105'''||'''6205'''||2010年から三河線用ワンマン車
|'''モ6900'''<br />(Mc)
|-
|'''ク6800'''<br />(Tc)
|'''6006'''||'''6306'''||'''6106'''||'''6206'''||&nbsp;
|colspan="2" style="background-color:#ddd;"|&nbsp;
|-
|'''6007'''||'''6307'''||'''6107'''||'''6207'''||rowspan="2"|2次車||&nbsp;
|-
|'''6008'''||'''6308'''||'''6108'''||'''6208'''||&nbsp;
|-
|'''6015'''||'''6315'''||'''6115'''||'''6215'''||rowspan="3"|4次車||2006年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6016'''||'''6316'''||'''6116'''||'''6216'''||2006年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6017'''||'''6317'''||'''6117'''||'''6217'''||2006年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6018'''||'''6318'''||'''6118'''||'''6218'''||rowspan="10"|5次車||2006年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6019'''||style="background-color:#eee;"|'''6319'''||style="background-color:#eee;"|'''6119'''||'''6219'''||中間車は1996年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|'''6020'''||style="background-color:#eee;"|'''6320'''||style="background-color:#eee;"|'''6120'''||'''6220'''||中間車は1996年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|'''6021'''||style="background-color:#eee;"|'''6321'''||style="background-color:#eee;"|'''6121'''||'''6221'''||中間車は1996年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|'''6022'''||'''6322'''||'''6122'''||'''6222'''||&nbsp;
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6023'''||style="background-color:#eee;"|'''6323'''<br/>(6319)||style="background-color:#eee;"|'''6123'''<br/>(6119)||style="background-color:#eee;"|'''6223'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は1996年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6024'''||style="background-color:#eee;"|'''6324'''<br/>(6320)||style="background-color:#eee;"|'''6124'''<br/>(6320)||style="background-color:#eee;"|'''6224'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は1996年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6025'''||style="background-color:#eee;"|'''6325'''<br/>(6321)||style="background-color:#eee;"|'''6125'''<br/>(6321)||style="background-color:#eee;"|'''6225'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は1996年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6026'''||style="background-color:#eee;"|'''6326'''<br/>(6339)||style="background-color:#eee;"|'''6126'''<br/>(6339)||style="background-color:#eee;"|'''6226'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は8次車で2000年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6027'''||style="background-color:#eee;"|'''6327'''<br/>(6340)||style="background-color:#eee;"|'''6127'''<br/>(6340)||style="background-color:#eee;"|'''6227'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は8次車で2000年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|'''6028'''||'''6328'''||'''6128'''||'''6228'''||rowspan="5"|6次車||&nbsp;
|-
|'''6029'''||'''6329'''||'''6129'''||'''6229'''||&nbsp;
|-
|'''6030'''||'''6330'''||'''6130'''||'''6230'''||&nbsp;
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6031'''||style="background-color:#eee;"|'''6331'''<br/>(6337)||style="background-color:#eee;"|'''6131'''<br/>(6137)||style="background-color:#eee;"|'''6231'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は7次車で1996年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6032'''||style="background-color:#eee;"|'''6332'''<br/>(6338)||style="background-color:#eee;"|'''6132'''<br/>(6138)||style="background-color:#eee;"|'''6232'''||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は8次車で1996年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6033'''||style="background-color:#eee;"|'''6333'''<br/>(6341)||style="background-color:#eee;"|'''6133'''<br/>(6141)||style="background-color:#eee;"|'''6233'''||rowspan="4"|7次車||先頭車は1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/><br/>中間車は8次車で1996年に瀬戸線へ転属後に改番<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6035'''||style="background-color:#eee;"|'''6335'''||style="background-color:#eee;"|'''6135'''||style="background-color:#eee;"|'''6235'''||2000年に瀬戸線へ転属<ref name="rp771-226"/>
|-
|'''6036'''||'''6336'''||'''6136'''||'''6236'''||&nbsp;
|-
|'''6037'''||style="background-color:#eee;"|'''6337'''||style="background-color:#eee;"|'''6137'''||'''6237'''||中間車は2000年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6038'''||style="background-color:#eee;"|'''6338'''||style="background-color:#eee;"|'''6138'''||'''6238'''||rowspan="4"|8次車||中間車は2000年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6039'''||style="background-color:#eee;"|'''6339'''||style="background-color:#eee;"|'''6139'''||'''6239'''||中間車は1996年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|'''6040'''||style="background-color:#eee;"|'''6340'''||style="background-color:#eee;"|'''6140'''||'''6240'''||中間車は1996年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283-284"/>
|-
|'''6041'''||style="background-color:#eee;"|'''6341'''||style="background-color:#eee;"|'''6141'''||'''6241'''||中間車は1996年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283-284"/>
|-
!搭載機器
| MG,CP || CON,PT || MG,CP || CON,PT ||rowspan="2"|&nbsp;||rowspan="2"|&nbsp;
|-
!定員
| 130 || 130 || 130 || 130
|}
|}


;6500系
=== 6000系(瀬戸線) ===
{| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center; margin:1em 0em 2em 3em;"
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
|-
! rowspan="2" style="width:10em; background-color:#ddd;"|編成<br>(転属前旧番号)
|style="border-bottom:solid 3px #C00029<!--スカーレット-->; background-color:#ccc;"|<ref name="rp624-228"/>
| colspan="4" style="background-color:#fcf;"|{{TrainDirection| [[尾張瀬戸駅|尾張瀬戸]] | [[栄町駅 (愛知県)|栄町]] }}
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;" colspan="4"|{{TrainDirection|豊橋|岐阜}}
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |製造次数
! colspan="2"|転属時期
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |備考
! rowspan="2"|廃車時期
|-style="background-color:#f66"
| style="width:6em;"|'''ク6000'''<br />(Tc)
| style="width:6em;"|'''モ6300'''<br />(M)
| style="width:6em;"|'''サ6100'''<br />(T)
| style="width:6em;"|'''モ6200'''<br />(Mc)
| style="background-color:#ddd;" |先頭車
| style="background-color:#ddd;" |中間車
|-
|-
!形式

| '''ク6400''' || '''モ6450'''|| '''モ6550'''|| '''ク6500'''
! 6023F
| 6023 || 6323<br />(6319) || 6123<br />(6119) || 6223 || 1995年4月 || 1996年5月 || 2012年3月
|-
|-
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|区分
! 6024F
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|Tc1 ||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| M1||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| M2||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| Tc2
| 6024 || 6324<br />(6320) || 6124<br />(6120) || 6224 || 1995年4月 || 1996年5月 || 2012年 月
|-
|-
! rowspan="24"|[[鉄道の車両番号|車両番号]]
! 6025F
|'''6401'''||'''6451'''||'''6551'''||'''6501'''||rowspan="4"|1次車||&nbsp;
| 6025 || 6325<br />(6321) || 6125<br />(6121) || 6225 || 1995年4月 || 1996年5月 || 2013年 月
|-
|-
|'''6402'''||'''6452'''||'''6552'''||'''6502'''||&nbsp;
! 6026F
| 6026 || 6326<br />(6339) || 6126<br />(6139) || 6226 || 1995年4月 || 1996年5月 || 2013年 月
|-
|-
|'''6403'''||'''6453'''||'''6553'''||'''6503'''||&nbsp;
! 6027F
| 6027 || 6327<br />(6340) || 6127<br />(6140) || 6227 || 1995年4月 || 1996年5月 || 2014年1月
|-
|-
|'''6404'''||'''6454'''||'''6554'''||'''6504'''||1995年にロングシート化<ref name="rp771-229"/>
! 6031F
| 6031 || 6331<br />(6337) || 6131<br />(6137) || 6231 || 1995年4月 || 2000年5月 || 2014年2月
|-
|-
|'''6405'''||'''6455'''||'''6555'''||'''6505'''||rowspan="4"|2次車||&nbsp;
! 6032F
| 6032 || 6332<br />(6338) || 6132<br />(6138) || 6232 || 1995年4月 || 2000年5月 || 2011年4月
|-
|-
|'''6406'''||'''6456'''||'''6556'''||'''6506'''||&nbsp;
! 6033F
| 6033 || 6333<br />(6341) || 6133<br />(6141) || 6233 || 1995年4月 || 1996年5月 || 2012年 月
|-
|-
|'''6407'''||'''6457'''||'''6557'''||'''6507'''||&nbsp;
! 6035F
|-
| 6035 || 6335 || 6135 || 6235 || 2000年5月 || 2000年5月 || 2014年4月
|'''6408'''||'''6458'''||'''6558'''||'''6508'''||&nbsp;
|-
|'''6409'''||'''6459'''||'''6559'''||'''6509'''||rowspan="5"|3次車||&nbsp;
|-
|'''6410'''||'''6460'''||'''6560'''||'''6510'''||1995年にロングシート化<ref name="rp771-229"/>
|-
|'''6411'''||'''6461'''||'''6561'''||'''6511'''||&nbsp;
|-
|'''6412'''||'''6462'''||'''6562'''||'''6512'''||&nbsp;
|-
|'''6413'''||'''6463'''||'''6563'''||'''6513'''||1995年にロングシート化<ref name="rp771-229"/>
|-
|'''6414'''||'''6464'''||'''6564'''||'''6514'''||rowspan="2"|4次車||&nbsp;
|-
|'''6415'''||'''6465'''||'''6565'''||'''6515'''||&nbsp;
|-
|'''6416'''||'''6466'''||'''6566'''||'''6516'''||rowspan="2"|5次車||1995年にロングシート化<ref name="rp771-229"/>
|-
|'''6417'''||'''6467'''||'''6567'''||'''6517'''||1995年にロングシート化<ref name="rp771-229"/>
|-
|'''6418'''||'''6468'''||'''6568'''||'''6518'''||rowspan="3"|6次車||&nbsp;
|-
|'''6419'''||'''6469'''||'''6569'''||'''6519'''||&nbsp;
|-
|'''6420'''||'''6470'''||'''6570'''||'''6520'''||&nbsp;
|-
|'''6421'''||'''6471'''||'''6571'''||'''6521'''||rowspan="2"|7次車||&nbsp;
|-
|'''6422'''||'''6472'''||'''6572'''||'''6522'''||&nbsp;
|-
|'''6423'''||'''6473'''||'''6573'''||'''6523'''||rowspan="2"|8次車||&nbsp;
|-
|'''6424'''||'''6474'''||'''6574'''||'''6524'''||&nbsp;
|-
!搭載機器
| MG,CP || CON,PT || MG,PT ||CP ||rowspan="2"|&nbsp;||rowspan="2"|&nbsp;
|-
!定員
| 130 || 130 || 130 || 130
|}
|}


== 今後 ==
===2両編成===
;6000系
瀬戸線で使用されていた6000系と6600系は2011年度より[[名鉄4000系電車|4000系]]による置き換えが開始され、
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
6600系については2013年3月3日のさよなら運転をもって全車廃車となった<ref>[http://railf.jp/news/2013/03/04/163000.html 名鉄6600系が、さよなら運転]交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2013年3月4日</ref>。
|-
6000系についても、2011年4月の6032Fが運用を離脱した<ref>[http://railf.jp/news/2011/04/16/192500.html 名鉄6000系6032編成が搬出される] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年4月16日</ref>のを皮切りに2014年4月6日のさよなら運転をもって瀬戸線に転属した全車が運用を離脱した<ref name="seto6000" /><ref name="railf140407" />。
|style="border-bottom:solid 3px #C00029<!--スカーレット-->; background-color:#ccc;"|<ref name="rp624-228"/>

|style="border-bottom:solid 3px #C00029;" colspan="2"|{{TrainDirection|豊橋|岐阜}}
2014年度には三河線で運行されているワンマン仕様車のうちの3編成に対して大規模修繕工事が実施される予定。
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |製造次数

!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |備考
== その他 ==
|-
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2012年5月}}
!形式
*6000番台車両のロングシートは、座面(主に背摺り)の形状によって3種類に大別される。
| '''ク6000''' || '''モ6200'''
:#1986年製(6500系3次車)以前:背摺りが垂直、座布団が水平。
|-
:#1987年製(6500系4・5次車、6800系1次車)のみ:背摺りが若干傾斜したセミバケット形状。
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|区分
:#1988年製(6800系2次車)以降:背摺りの傾斜が大きく、断面がくの字形、座布団にも若干の傾斜が付く。再びセミバケットでなくなった。
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|Tc ||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| Mc
*全座席がロングシート化された6000系は1 - 3次車が1.、4 - 8次車は改造時期によって2.と3.が混在するほか、3.タイプでもセミバケット形となっている(瀬戸線所属車のみは転属時に3.タイプフラット化)。車端の座席もロング化部分と同じに変更した。6600系は全車が3.のタイプである。一方、6000系の9・10次車や6500系と6800系のロング化改造部分は逆に原型のロングシートに合わせた形状に統一されている。従って[[1990年代]]のロング化にも関わらず1.と2.が存在する(1988年製以降は現在のところ改造車がない)。
|-
*名鉄では[[1990年]]までロングシートの1人あたり標準占有幅を430mm前後としていたが、6000番台車両のロング化改造部分については仕切りパイプと仕切り板の位置を変えなかった関係上、1人分の寸法はおよそ420mmから480mmの範囲で4通りと、ばらつきがある。
! rowspan="33"|[[鉄道の車両番号|車両番号]]
*上記時期に製造された[[名鉄5700系電車|5700系・5300系]]、[[名鉄100系電車|100系]]、[[名鉄6750系電車|6750系]]、[[名鉄3300系電車 (2代)|3300系(2代)]]のロングシートにも同様の変化とバリエーションが見られる。例えば、5700系2次車は2.タイプだが、セミバケットではない。なお、[[名鉄3500系電車 (2代)|3500系]]以降についてはさらに座面形状が変更され、背摺りの傾斜角に着目すると同系列と200系などは2.に、3100系・3700系は3.に近い。座布団はどちらも傾斜が付いている。
|'''6009'''||'''6209'''||rowspan="6"|3次車||1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車<ref name="rp771-227"/>
*6000系が登場して間もない一時期、その[[最高速度#日本の最高速度(鉄道)|最高速度]]が低いことから、曲線や下り勾配の速度制限もB速度(吊り掛け駆動・自動ブレーキ車)であると勘違いし、低い方の制限速度で走る運転士が多かった。実際本系列はカルダン駆動・直通ブレーキなのでA速度の車両である。
|-
*6000系3次車登場時あたりから名古屋本線の急行・高速に定期的に運用されるようになった。当時は最高速度110km/hのダイヤも[[余裕時分]]を含んでいたため、停車時分を短縮し100km/hを保って走れば定時運行ができた。現在はそうもいかず、本系列専用の[[運転曲線|ランカーブ]]でダイヤが組まれている。
|'''6010'''||'''6210'''||1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車<ref name="rp771-227"/>
*[[2008年]][[7月12日]]から[[2009年]][[1月16日]]まで、「夏の名鉄ポケモンキャンペーン」の一環として、[[名鉄瀬戸線|瀬戸線]]用の6000系6035Fが「ランニングピカチュウ号」として運転されている。車体にはポケットモンスターのキャラクターがラッピングされている。
|-
*2008年[[8月24日]]の[[名鉄瀬戸線|瀬戸線]][[栄町駅 (愛知県)|栄町]]乗り入れ30周年記念イベントでは、6600系の6601F+6604Fに特製のヘッドマークが先頭車の前面に装着された。この日、[[尾張旭検車区]]では新型車両の4000系の撮影会と車内見学会が行われた。
|'''6011'''||'''6211'''||1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車<ref name="rp771-227"/>
<!--*2012年3月31日と翌4月1日には、1905年4月2日が瀬戸線の最初の区間が開通した日であるため、1編成にブック式の行先板が差し込まれて運用された。-->
|-
|'''6012'''||'''6212'''||1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車<ref name="rp771-227"/>
|-
|'''6013'''||'''6213'''||1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車<ref name="rp771-227"/>
|-
|'''6014'''||'''6214'''||2009年から三河線用ワンマン車
|-
|'''6020'''||'''6220'''||rowspan="7"|5次車||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6021'''||'''6221'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6023'''||style="background-color:#eee;"|'''6223'''||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6024'''||style="background-color:#eee;"|'''6224'''||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6025'''||style="background-color:#eee;"|'''6225'''||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6026'''||style="background-color:#eee;"|'''6226'''||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6027'''||style="background-color:#eee;"|'''6227'''||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6031'''||style="background-color:#eee;"|'''6231'''||rowspan="2"|6次車||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6032'''||style="background-color:#eee;"|'''6232'''||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|style="background-color:#eee;"|'''6033'''||style="background-color:#eee;"|'''6233'''||rowspan="3"|7次車||1995年に瀬戸線へ転属<ref name="rp816-283"/>
|-
|'''6034'''||'''6234'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6037'''||'''6237'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6038'''||'''6238'''||rowspan="7"|8次車||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6039'''||'''6239'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6040'''||'''6240'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6041'''||'''6241'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6042'''||'''6242'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6043'''||'''6243'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6044'''||'''6244'''||2001年から三河線用ワンマン車<ref name="rp816-284"/>
|-
|'''6045'''||'''6245'''||rowspan="4"|9次車||&nbsp;
|-
|'''6046'''||'''6246'''||&nbsp;
|-
|'''6047'''||'''6247'''||&nbsp;
|-
|'''6048'''||'''6248'''||&nbsp;
|-
|'''6049'''||'''6249'''||rowspan="4"|10次車||&nbsp;
|-
|'''6050'''||'''6250'''||&nbsp;
|-
|'''6051'''||'''6251'''||&nbsp;
|-
|'''6052'''||'''6252'''||&nbsp;
|-
!搭載機器
| MG,CP || CON,PT ||rowspan="2"|&nbsp;||rowspan="2"|&nbsp;
|-
!定員
| 130 || 130
|}
;6800系
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
|style="border-bottom:solid 3px #C00029<!--スカーレット-->; background-color:#ccc;"|<ref name="rp624-228"/>
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;" colspan="2"|{{TrainDirection|豊橋|岐阜}}
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |製造次数
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;" rowspan="3" |備考
|-
!形式
| '''ク6800''' || '''モ6900'''
|-
!style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|区分
|style="border-bottom:solid 3px #C00029;"|Tc ||style="border-bottom:solid 3px #C00029;"| Mc
|-
! rowspan="39"|[[鉄道の車両番号|車両番号]]
|'''6801'''||'''6901'''||rowspan="4"|1次車||&nbsp;
|-
|'''6802'''||'''6902'''||&nbsp;
|-
|'''6803'''||'''6903'''||&nbsp;
|-
|'''6804'''||'''6904'''||1995年にロングシート化<ref name="rp816-288"/>
|-
|'''6805'''||'''6905'''||rowspan="4"|2次車||&nbsp;
|-
|'''6806'''||'''6906'''||&nbsp;
|-
|'''6807'''||'''6907'''||&nbsp;
|-
|'''6808'''||'''6908'''||&nbsp;
|-
|'''6809'''||'''6909'''||rowspan="15"|3次車||&nbsp;
|-
|'''6810'''||'''6910'''||&nbsp;
|-
|'''6811'''||'''6911'''||&nbsp;
|-
|'''6812'''||'''6912'''||&nbsp;
|-
|'''6813'''||'''6913'''||&nbsp;
|-
|'''6814'''||'''6914'''||&nbsp;
|-
|'''6815'''||'''6915'''||&nbsp;
|-
|'''6816'''||'''6916'''||&nbsp;
|-
|'''6817'''||'''6917'''||&nbsp;
|-
|'''6818'''||'''6918'''||&nbsp;
|-
|'''6819'''||'''6919'''||&nbsp;
|-
|'''6820'''||'''6920'''||&nbsp;
|-
|'''6821'''||'''6921'''||&nbsp;
|-
|'''6822'''||'''6922'''||&nbsp;
|-
|'''6823'''||'''6923'''||&nbsp;
|-
|'''6824'''||'''6924'''||rowspan="8"|4次車||&nbsp;
|-
|'''6825'''||'''6925'''||&nbsp;
|-
|'''6826'''||'''6926'''||&nbsp;
|-
|'''6827'''||'''6927'''||&nbsp;
|-
|'''6828'''||'''6928'''||&nbsp;
|-
|'''6829'''||'''6929'''||&nbsp;
|-
|'''6830'''||'''6930'''||&nbsp;
|-
|'''6831'''||'''6931'''||&nbsp;
|-
|'''6832'''||'''6932'''||rowspan="4"|5次車||&nbsp;
|-
|'''6833'''||'''6933'''||&nbsp;
|-
|'''6834'''||'''6934'''||&nbsp;
|-
|'''6835'''||'''6935'''||&nbsp;
|-
|'''6836'''||'''6936'''||rowspan="4"|6次車||&nbsp;
|-
|'''6837'''||'''6937'''||&nbsp;
|-
|'''6838'''||'''6938'''||&nbsp;
|-
|'''6839'''||'''6939'''||&nbsp;
|-
!搭載機器
| MG,CP || CON,PT ||rowspan="2"|&nbsp;||rowspan="2"|&nbsp;
|-
!定員
| 130 || 130
|}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist}}
{{Reflist|group="注釈"}}

=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
<ref name="1982-s-28">[[#白井1982|白井昭・白井良和『日本の私鉄4 名鉄』 (1982) p.28]]</ref>
<ref name="1985-ys-110">[[#白井1985|白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.110]]</ref>
<ref name="1985-ys-158">[[#白井1985|白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.158]]</ref>
<ref name="1985-ys-170">[[#白井1985|白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.170]]</ref>
<ref name="1985-ys-171">[[#白井1985|白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.171]]</ref>
<ref name="1985-ys-28">[[#白井1985|白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.28]]</ref>
<ref name="1985-ys-29">[[#白井1985|白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.29]]</ref>
<ref name="2009-kt-40">[[#徳田2009|徳田耕一『パノラマカー 栄光の半世紀』 (2009) p.40]]</ref>
<ref name="2013-ft-109">[[#高瀬2013|高瀬文人『鉄道技術者 白井昭』 (2013) p.109]]</ref>
<ref name="BL88-44">[[#BL88|鉄道友の会編『ブルーリボン賞の車両'88』 (1988) p.44]]</ref>
<ref name="rf323-112">[[#RF323|鉄道ファン 通巻323号 南山大学鉄道研究会『名鉄だより』 (1988) p.112]]</ref>
<ref name="rf369-73">[[#清水369|鉄道ファン 通巻369号 清水武『ロングシートバージョン登場 名鉄6800系』 (1992) p.73]]</ref>
<ref name="rf603-172">[[#RF603|鉄道ファン 通巻603号 『POST』 (2011) p.172]]</ref>
<ref name="rj121-106">[[#徳田121|鉄道ジャーナル 通巻121号 徳田耕一『名鉄6000系デビュー』 (1977) p.106]]</ref>
<ref name="rj121-107">[[#徳田121|鉄道ジャーナル 通巻121号 徳田耕一『名鉄6000系デビュー』 (1977) p.107]]</ref>
<ref name="rj121-108">[[#徳田121|鉄道ジャーナル 通巻121号 徳田耕一『名鉄6000系デビュー』 (1977) p.108]]</ref>
<ref name="rj122-73">[[#吉川122|鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.73]]</ref>
<ref name="rj122-75">[[#吉川122|鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.75]]</ref>
<ref name="rj122-76">[[#吉川122|鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.76]]</ref>
<ref name="rj122-79">[[#徳田122|鉄道ジャーナル 通巻122号 徳田耕一『6000系 早くも威力を発揮!』 (1977) p.79]]</ref>
<ref name="rj122-80">[[#吉川122|鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.80]]</ref>
<ref name="rj160-110">[[#RJ237|鉄道ジャーナル 通巻160号 『RAILWAY TOPICS』 (1980) p.110]]</ref>
<ref name="rj163-66">[[#清水163|鉄道ジャーナル 通巻163号 清水武『名古屋鉄道 沿革と現状』 (1980) p.66]]</ref>
<ref name="rj163-67">[[#清水163|鉄道ジャーナル 通巻163号 清水武『名古屋鉄道 沿革と現状』 (1980) p.67]]</ref>
<ref name="rj208-122">[[#清水208|鉄道ジャーナル 通巻208号 清水武『名古屋鉄道6500系』 (1984) p.122]]</ref>
<ref name="rj208-123">[[#清水208|鉄道ジャーナル 通巻208号 清水武『名古屋鉄道6500系』 (1984) p.123]]</ref>
<ref name="rj208-124">[[#清水208|鉄道ジャーナル 通巻208号 清水武『名古屋鉄道6500系』 (1984) p.124]]</ref>
<ref name="rj208-125">[[#清水208|鉄道ジャーナル 通巻208号 清水武『名古屋鉄道6500系』 (1984) p.125]]</ref>
<ref name="rj505-103">[[#RJ237|鉄道ジャーナル 通巻505号 『RAILWAY TOPICS』 (2008) p.103]]</ref>
<ref name="rp2000-4-121">[[#清水2000-4|鉄道ピクトリアル 2000年4月臨時増刊号 清水武『昭和40年代の中部地方の電車』 (2000) p.121]]</ref>
<ref name="rp331-37">[[#清水331|鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.37]]</ref>
<ref name="rp331-38">[[#清水331|鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.38]]</ref>
<ref name="rp331-39">[[#清水331|鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.39]]</ref>
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Meitetsu 6000 series|名鉄6000系電車}}
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*[[京阪9000系電車]] - 当形式と同じく、集団離反式セミクロスシートを備えていた(後にロングシートに改造)。
*[[京阪9000系電車]] - 当形式と同じく、集団離反式セミクロスシートを備えていた(後にロングシートに改造)。
<!--(関連性不明)*[[国鉄113系電車]]
*[[近鉄2600系電車]]-->
{{-}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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**[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174500_1203.html 6000系]
**[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174500_1203.html 6000系]
**[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174501_1203.html 6500系]
**[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174501_1203.html 6500系]
**[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174503_1203.html 6600系]
**[http://www.meitetsu.co.jp/densha/list/detail/1174502_1203.html 6800系]
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2014年12月24日 (水) 12:16時点における版

名鉄6000系電車
(6500系・6800系)
6000系1次車
(2008年、津島線青塚駅にて撮影)
基本情報
製造所 日本車輌製造
主要諸元
編成 2両編成(6000系・6800系)
4両編成(6000系・6500系)
軌間 1,067mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高速度 100km/h[3]
起動加速度 2.0km/h/s[4]
減速度(常用) 3.5km/h/s[4]
減速度(非常) 4.0km/h/s[4]
車両定員 編成表を参照
自重 編成表を参照
全長 18,950mm[1](ク6000[注釈 1]・モ6200[1][注釈 1]
18,830mm(サ6100・モ6300・モ6450・モ6550)
18,900mm(ク6400・ク6500・6800系)
全幅 2,730mm[1]
全高 3,880mm[1](集電装置なし)
4,200mm[1](集電装置あり)
車体 普通鋼
台車 住友金属工業 FS398[5](6000系電動台車)
住友金属工業 FS098[5](6000系付随台車)
住友金属工業 FS521A[4](6500系電動台車)
住友金属工業 FS098A[4](6500系付随台車)
住友金属工業 FS521B[6](6800系電動台車[注釈 2]
住友金属工業 FS098B[6](6800系付随台車[注釈 2]
主電動機 東洋電機製造 TDK-8050A[2][6](6000系・6800系)
東洋電機製造 TDK-8225A[6](6500系)
主電動機出力 150kW[5]
(TDK-8050A…直巻整流子電動機端子電圧750V・定格回転数2,000rpm[5]
(TDK-8225A…複巻整流子電動機・端子電圧340V・定格回転数1,700rpm[8]
搭載数 4基 / 両
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式[4]
歯車比 85:14=6.07[5](6000系)
84:15=5.6[4](6500系)
制御装置 電動カム軸式弱め界磁付直並列抵抗制御 CB-27C-55[7](6000系)
回生ブレーキ付GTO界磁チョッパ制御 EP-39-A[7](6500系)
回生ブレーキ付界磁添加励磁制御 CB-16C-40A[2](6800系)
制動装置 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)[5](6000系)
回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)[4](6500系・6800系)
保安装置 M式ATS
第20回(1977年
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名鉄6000系電車(めいてつ6000けいでんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)が1976年から運用している[9]電車である。

第二次世界大戦後の名鉄では初となる本格的な通勤用の電車[10]として登場し、1977年には鉄道友の会よりブルーリボン賞受賞車両に選出された[11]。4両編成と2両編成という2種類の編成が登場したが、4両編成は1984年からは制御方式を一部変更するとともに接客設備を一部改善した6500系としての増備に移行し[12]、2両編成も1987年から制御方式を一部変更した6800系としての増備に発展[12]、1993年に後継車両として2代目3500系が登場するまで増備が続けられた[13]

本項では、6000系・6500系・6800系の3形式についてまとめて記述する。名鉄の社内では5000系以降の高性能車について「SR車」[注釈 3]と呼称している[15]ことに倣い、本項でもそのように表記するほか、6800系は名鉄の社内では「6000系11次車〰16次車」[16]「6000系6800番台」[17]などのように6000系の一部として扱われることもあるが、本項では「6800系」という表記に統一する。また、特定の編成について記す場合は、豊橋向きの先頭車の車両番号をもって編成呼称とする(例:豊橋向き先頭車の車両番号がク6001の編成であれば「6001編成」)。

登場の経緯

名鉄では1951年3850系を登場させて以来[18]、木造車体の車両を鋼体化した一部の形式を除けば2扉のクロスシート車を導入しており[19]、特に1961年7000系を登場させてからは1972年に至るまで7500系7700系を含むパノラマカーのみを増備し続けていた[10]。自家用車(マイカー)の普及率が高いといわれる愛知・岐阜県下を走る名鉄にとっては、マイカー対策としてクロスシート車の導入が必要と考えられていたのである。

1960年代後半になると、名古屋都市圏における朝夕のラッシュ時の混雑は激しくなり、名鉄でも1967年からは犬山線においてもラッシュ時に8両編成での運行が開始されていた[20]。そうした状況においても、当時名鉄の社長であった土川元夫は財務的現状からも輸送力増強には旧型車両の鋼体化が最適としており[21]、名鉄の社内から「通勤輸送にまとまった投資を行い、通勤用の新車を作ってはどうか」という意見が出た際にも「それは不経済車である」として、パノラマカーを列車体系の中心として「クロスシートに座って通勤」という理想像を変えようとしなかった[21]

しかし、1973年のオイルショック以降は鉄道を利用する通勤者が急増し、ラッシュ時には本社の管理部門からも主要駅に人員を派遣して乗客を車内に押し込む有様で[22]、しかもそれでも積み残しが出てしまう始末で[23]、乗客からの苦情も多かった[23]。もはや、7000系をはじめとする2扉クロスシートのSR車のラッシュ時運用は限界であった[22]。そうした状況が続くに至り[23]、名鉄もクロスシート指向からの方針転換を余儀なくされ、1975年には東京急行電鉄(東急)から3扉ロングシート車である3700系電車を購入して3880系として運用するようになった[10]。3880系は通勤輸送の3扉ロングシート仕様車のラッシュ時における収容力の高さを実証することになった[24]

こうした状況下、名鉄は1975年に入り、本格的通勤車両を製造することを決定した[18]。しかし、営業・運転部門からはロングシート車の導入を主張した[19]ものの、このような状況下においても名鉄の社内ではクロスシートにこだわる考え方が根強く[19]、結局は営業・運転部門が「座席は後でも直せる」と折れ[19]、3扉ではあるがクロスシート車として導入されることになった。

このような経過を経て、名鉄の新造車両としては3550系以来約30年ぶりとなる3扉車[25]として登場したのが本形式6000系である。

車両概要

6000系は4両編成で登場し、1978年からは2両編成も登場した。4両編成については1984年以降の増備を6500系に移行したが、その後も2両編成は6000系のままで増備された。1987年からは2両編成の増備を6800系に移行した。

6000系・6500系は系列中に4形式が、6800系は系列中に2形式が存在する。

ク6000形
6000系の編成において豊橋側の先頭車となる制御車 (Tc) 。
サ6100形
6000系の編成において中間に組み込まれる付随車 (T) 。
モ6200形
6000系の編成において岐阜側の先頭車となる制御電動車 (Mc) 。
モ6300形
6000系の編成において中間に組み込まれる電動車 (M) 。
ク6400形
6500系の編成において豊橋側の先頭車となる制御車 (Tc1) 。
モ6450形
6500系の編成において中間に組み込まれる電動車 (M1) 。電動車ユニットの豊橋側の車両である。
ク6500形
6500系の編成において岐阜側の先頭車となる制御車 (Tc2) 。
モ6550形
6500系の編成において中間に組み込まれる電動車 (M2) 。電動車ユニットの岐阜側の車両である。
ク6800形
6800系の編成において豊橋側の先頭車となる制御車 (Tc) 。
モ6900形
6800系の編成において岐阜側の先頭車となる制御電動車 (Mc) 。

本節では以下、6000系およびについて、登場当時の仕様を基本として記述し、増備途上での変更点と6500系・6800系については別途節を設けて記述する。更新による変更については沿革で後述する。編成については、編成表を参照のこと。

車体

先頭車は全長18,950mm[5]、中間車は全長18,830mmである[5]で、車体幅は2,730mm[26]である。車体は全て普通鋼製で、レール上面から床面までの高さは1,150mmである[26]

客用扉は幅1,300mm[26]・高さ1,808mm[26]の両開き扉を3箇所に配した[1]。扉の窓を小型化することによって障害事故防止対策とした[25]。6000系では先頭車と中間車の見付を合わせるため[27]、先頭車の扉中心間距離を5,660mm・中間車の扉中心間距離は6,190mmとした[27]が、側面窓はパノラマカーと同様の固定窓(連続窓)で[1]、厚さ3mm+3mmの複層合わせガラスを使用した[28]。戸袋窓は設けられていない[25]

前面は7700系類似の貫通型高運転台で[28]、平面ガラスで構成されたパノラミックウィンドウとした[28]ほか、貫通扉は防水構造とした[1]。前面下部には標識灯と乗務員室への通気口が設けられ、周囲をステンレス化粧板で装飾した[25]。前面の貫通扉上には半自動式の幕式行先表示器が設けられた[25]。幕式行先表示器は種別と行き先を各々単独に操作できる構造で[3]、種別10コマ・行き先駅名は50コマが収容可能である[3]。しかし、名鉄の車両運用の都合上、全ての行き先を収容することは出来ない[5]ため、既存の行先板の使用を考慮している[5]

車体の塗装デザインはスカーレット1色である[1]

内装

車内は車端部がロングシートで、客用扉の間はクロスシートとした[3]

クロスシート部分は一方向き固定シートを、中央扉を境に車端方向を向くように配置した[1]。通路の幅を広く確保するために座席の幅は825mmとし[3]、無駄スペースを省くために通話側の肘掛も設けていない[29]。座面の高さは床から座面先端部分までが390mmで[3]、背もたれの高さは床から775mmとした[3]。また、背もたれの傾斜は20度と、それまでの転換クロスシートよりも大きな角度をつけた[29]。シートピッチは750mmである[3]。ロングシート部分には、ビニール製の玉縁を入れることによって、1人あたりの着席区分を明確化した[1]

車内通路には全長にわたって吊手を設置した[3]が、ロングシート部分では吊手棒を設けてそこから吊るしているのに対し[1]、クロスシート部分では天井の冷房装置のダクトカバーから直接吊り下げている[29]

室内の配色は、天井が白色で側壁はクリスタル模様の化粧板とした[1]。座席の表地の色はブラウンとし[3]、シルバーシートの背もたれのみライトブルーとした[29]

主要機器

SR車は登場以来全車電動車方式であった[28]が、6000系ではコストダウンを図るため[30]、SR車では初めて電動車と付随車を1組とする「MTユニット」とした[28]。それまでの名鉄の車両では、電動車と付随車を1組とした場合には豊橋側の車両が電動車であった[25]が、6000系では制御装置や補助機器などの床下機器配置を他のSR車と揃えた結果、豊橋側の車両が付随車となった[25]

他のSR車との混結も可能で[30]、そのためのジャンパ栓や空気ホースも設けられている[31]が、歯数比や運用目的の相違により運用上は他形式との混結は行わない[30]

電装品等

電動台車 FS398 付随台車 FS098
電動台車 FS398
付随台車 FS098

制御装置は、三菱電機製の主制御器であるABFM-204-15MDHA形で[1]、名鉄ではCB-27C-55形と称している。1台の制御器で4基の電動機の制御を行う方式 (1C4M) の多段制御装置で[28]、三菱電機製制御装置の採用は5200系以来である[32]。制御段数は、力行が直列17段・並列8段・弱め界磁4段で[5]、制動は17段である[5]

主電動機については、東洋電機製造製の直流直巻補極補償巻線付電動機のTDK-8050A形が採用された[5]。「MTユニット」としたことに伴い、主電動機の出力はそれまでのSR車の2倍の150kWとした[33]。駆動方式は中空軸平行カルダン駆動方式で、歯数比は85:14=6.07である[5]制動装置(ブレーキ)については、発電ブレーキ併用のHSC-D形電磁直通ブレーキが採用された[5]ほか、非常用として自動空気ブレーキを併設した[5]

台車は、住友金属工業製のS形ミンデン式の空気バネ台車が採用された[34]。この台車は7000系に使用されているFS384形台車を重荷重用としたもの[34]で、電動台車がFS398形・付随台車がFS098形で[5]、いずれも基礎制動装置はクラスプ式(両抱え式)で固定軸距は2,100mmである[5]

その他機器

M式自動解結装置

冷房装置は、10,500kcal/hの能力を有するRPU-3004形を1両につき3台を搭載した[5]。また、混雑時にも十分な冷房効果が得られるように、ラインフローファンをク6000形・モ6300形では5台、モ6000形では4台、サ6100形では6台設けた[5]。補助電源装置は、出力60kVAのCLG-326-N形電動発電機を装備した[5]。1台で2両分の電源供給が可能である[28]

集電装置はモ6200形・モ6300形にPT42-F3-M形菱枠型パンタグラフを設けた[1]

連結器は先頭部分が「名鉄式自動解結装置」(M式自動解結装置)を装備した密着自動連結器で[3]、中間は棒連結器である[3]

増備途上での変更点

6000系1次車は1976年12月から1977年2月までに、4両編成6本が製造された。

1977年10月製造(6000系2次車)
4両編成2本が増備された[34]。前面は行先表示器上部の構造が変更された[35]ほか、貫通扉の固定位置を変更して前面と同一平面にした[36]。また、方向幕が色地に白抜き文字に変更された[34][注釈 4]
1978年製造(6000系3次車)
2両編成が登場、6本が製造された[35]。基本仕様は2次車と同様である[37]
1979年製造(6000系4次車)
4両編成3本が増備された[34]。当時製造されていた100系に準じて客用扉の窓が大型化された[35]ほか、前面の行先表示器が大型化された[37]。また、レール上面から床面までの高さは1,110mmとなった[34]
6000系5次車からは側面窓が開閉式となった 開閉式となった側面窓の内部
6000系5次車からは側面窓が開閉式となった
開閉式となった側面窓の内部
1980年製造(6000系5次車)
4両編成と2両編成が5本ずつ増備された[35]。この時の増備から省エネルギーの見地から仕様が変更となり[37]、側面窓が開閉式(一段上昇窓)に変更された[38]ほか、冷房装置は10,500kcal/hの能力を有するRPU-3004A形を2台搭載に変更した[37]上で、新たに熱交換型換気装置(ロスナイ)を設置することによって熱損失の防止を図った[34]。また、非常用の自動ブレーキの併設は省略された[38]ほか、当初より列車無線車上装置を装備した[37]
1981年製造(6000系6次車)
4両編成3本と2両編成2本が増備された[37]。車体の各部で軽量化を図った[38]ほか、側面窓隅の寸法が変更された[34]
1982年製造(6000系7次車)
4両編成3本と2両編成2本が増備された[37]。基本仕様は6次車と同様である[38]
1983年製造(6000系8次車)
4両編成4本と2両編成3本が増備された[34]。基本仕様は7次車と同様である[37]
正面が非貫通となった6000系9次車(左)と6500系2次車(右)。6500系2次車・6000系10次車からは標識灯が変更された クロスシート形状が変更された6500系の車内
正面が非貫通となった6000系9次車(左)と6500系2次車(右)。6500系2次車・6000系10次車からは標識灯が変更された
クロスシート形状が変更された6500系の車内
1984年製造(6500系1次車・6000系9次車)
この時から4両編成は6500系としての増備に変更され[38]、4本が製造された[39]
6500系の外観は、正面が非貫通となり[40]、正面下部左右には標識灯が設けられた[27]。また、正面窓上と客用扉の上半分をライトグレーに塗装し[41]、正面窓下部にはステンレス製の飾り帯を設けた[39]。編成の組み合わせによって扉位置が変わることを回避するため[27]、先頭車・中間車とも扉中心間距離を5,660mmに統一し[27]、座席もクロスシートが減少してロングシート部分が増加した[27]。座席自体の構造を見直し、それまでの6000系と比較してシートピッチを50mm拡大、幅を100mm・背もたれ高さを110mm拡大した[27]。6500系では界磁チョッパ方式と回生ブレーキを採用した[42]。制御装置は1台の制御器で8基の電動機の制御を行う方式 (1C8M) [43]の回生ブレーキ付界磁チョッパ制御装置で[44]、EP-39-A形と称する[7]。界磁チョッパ制御の採用は名鉄では初めてである[40]。台車は住友金属工業製のSU形ミンデン式の空気バネ台車が採用された[4]。電動台車がFS521A形・付随台車がFS098A形で[44]、いずれも基礎制動装置はシングル式(片押し式)で[27]固定軸距は2,100mmである[4]
電動台車 FS521A
2両編成は6000系のままで4本が増備されたが、車体や内装は6500系と同一となった[45]。台車は電動台車がFS521B形・付随台車がFS098B形で[39]、6500系の台車とはブレーキシリンダの直径が異なる[39]ためサフィックスが変更された。いずれも住友金属工業製のSU形ミンデン式の空気バネ台車である[4]
1985年製造(6500系2次車・6000系10次車)
6500系4本[44]と6000系2両編成4本[39]が増備された。前面の標識灯が発光ダイオード (LED) を使用した1灯式に変更され[46]、運転室後部のロングシート長さを860mmから920mmに変更した[44]ほか、両端脇のクロスシート部の仕切り板と中央部のロングシート位置を扉側に70mm寄せた[47]
1986年製造(6500系3次車)
6500系5本が増備された[47]。乗務員室の仕切り壁の配色を、側壁と同様のクリーム色縦縞模様に変更した[44]
1987年製造(6500系4次車)
6500系2本が増備された[46]。側面には当時製造されていた5700系と同様に、側面に種別・行先表示器を設けた[47]ほか、集電装置は離線を少なくするために剛体架線用のPT4214S-A-M形に変更された[44]
1987年製造(6500系5次車・6800系1次車)
この時からは2両編成の増備は回生ブレーキを付加した6800系に変更され[16]、6500系2本[48]と6800系4本[49]が製造された。
6800系では界磁添加励磁制御を採用した[50]。制御装置は1台の制御器で4基の電動機の制御を行う方式 (1C4M) の界磁添加励磁制御装置で[16]、CB-16C-40A形と称する[2]。台車は電動台車がFS521C形・付随台車がFS098C形で[49]、6500系の台車とはブレーキシリンダの直径が異なる[50]ためサフィックスが変更された。
1988年製造(6800系2次車)
6800系4本が増備された[16]。台車は軸受け構造を片つば式に変更したFS521D形・FS098D形に変更された[49]
6500系6次車・6800系3次車からは車体構造が大幅に変更された ヘッドレストを装備するクロスシートに変更された6500系6次車・6800系3次車以降の車内
6500系6次車・6800系3次車からは車体構造が大幅に変更された
ヘッドレストを装備するクロスシートに変更された6500系6次車・6800系3次車以降の車内
1989年製造(6500系6次車・6800系3次車)
6500系3本[48]と6800系15本[16]が増備された。この時の増備から車体構造は大幅に変更され[46]、車体幅を10mm拡大した[44]。前面は大型曲面ガラスを2枚使用したものとなり[46]、あわせて乗務員室の仕切り壁の窓を拡大し[48]、客室からの前面展望を向上させた[44]。側面窓は連続窓風のスタイルに変更となり[46]、一部の窓は一段下降窓とした[48]ほか、窓回りはレモンゴールドの金具で押さえる方法に変更した[44]。内装についても、座席形状を見直し、ヘッドレストを装備する[46]とともに、シートピッチを840mmに拡大した[48]ほか、ロングシートも100系3次車と同様の形状に変更された[44]。また、乗務員室内の色彩がミストグリーンからクリーム色に変更された[46]ほか、6500系の台車は軸受け構造を片つば式に変更した耐雪ブレーキつきのFS521E形・FS098D形に変更された[48]
1990年製造(6500系7次車・6800系4次車)
6500系2本[16]と6800系8本[49]が増備された。基本仕様は6500系6次車・6800系3次車と同一である[48][49]
1991年製造(6800系5次車)
6800系4本が増備された[16]。この時の増備から、6800系はオールロングシートに変更された[50]。立客の視界を確保するため客用扉の窓が上方に大型化された[49]ほか、扉窓の固定方法が金具によって押さえる方式に変更された[16]。内装の配色も変更され、6750系2次車と同様のパープル系に[51]、化粧板がクリーム色に変更された[49]。車内のつり革も枕木方向に増設された[52]。台車は1000系1015編成・1016編成の台車交換により発生した台車に軸ばね調整を行ったFS539A形・FS039A形である[53]
1992年製造(6500系8次車・6800系6次車)
6500系2本[16]と6800系4本が増備された[49]。6500系もオールロングシートに変更された[48]。車内のロングシート長さを一部変更することによって扉付近のスペースを広くした[49]ほか、車号板の文字色が黒から群青色に変更されている[54]

沿革

6000系運用開始

6000系を先頭にした8両編成

6000系は1976年12月21日、朝ラッシュ時の津島線の列車から運用を開始[9]、年が明けた1977年の正月には、座席指定制特急に運用される車両が不足したため、犬山線・常滑線などの特急[注釈 5]。にも運用された[9]。さらに同年1月10日からは、犬山線で朝ラッシュ時に最も混雑する列車[注釈 6]に8両編成で運用されるようになった[9]。この列車は、それまでは3500系とOR車を組成した8両編成で運用されていたが、それまでは5分から8分程度の遅れも珍しくなかったのに対し[9]、6000系が投入されてからは遅延はほとんどなくなった[9]

この年、6000系は鉄道友の会より第20回ブルーリボン賞受賞車両に選定された[55]。3扉の通勤用車両でありながらクロスシートを採用したことが評価されたもので[55]、鉄道友の会では「(ブルーリボン賞において)初の通勤形車両の受賞」としている[55]。もっとも、そのクロスシートについては、背もたれ角度を大きくしたために「転換クロスシートより疲れない」とも評された[29]ものの、座席幅の825mmという数字は2人がけの座席としては窮屈で[29]、「名古屋名物一半」(1.5人がけという意味)とも揶揄された[27]

1980年に増備された5次車からは、側面窓について開閉が可能な一段上昇窓に変更された[56]。これは、省エネルギー対策の一環として[57]、冷房の使用時期を短縮するためのものである[58]

導入と同時にラッシュ時輸送効果を発揮した6000系は、その後も毎年増備され、特に犬山線には6000系8両編成が集中的に投入された[59]。1981年春には合計両数は102両となり[59]、1984年までには合計140両となり[60]、名鉄で最大両数の形式となり、複雑だった運用の合理化にも貢献した[60]

6500系の登場

6000系はさらなる増備を要求されていたが、1984年頃になるとモデルチェンジが検討されるようになった[60]。特に、他の鉄道ではチョッパ制御による回生ブレーキが広く使用され[61]、安定した実績をあげていた[60]ことから、名鉄でも回生ブレーキを導入が検討されることになった[60]

1984年にモデルチェンジされた6500系と、同様の車体となった6000系との6両編成 ロングシート化改造が行われた6000系車内
1984年にモデルチェンジされた6500系と、同様の車体となった6000系との6両編成
ロングシート化改造が行われた6000系車内

こうした環境下で、名鉄で初めて回生ブレーキを使用した車両として6500系が1984年に登場した[61]。この6500系では正面が非貫通となり[40]、車体構造も一部変更された[27]ほか、窮屈だったクロスシートについても寸法を見直して居住性の改善を図った[27]。なお、2両編成については必要数に達していない[37]上、閑散線区では回生ブレーキが有効ではない[38]という理由により、2両編成は車体のみ6500系と同一スタイルとした6000系として増備が継続された[41]

その一方で、更なる混雑緩和対策として、6000系のロングシート化改造が開始されることになった[62]。6001編成が1985年12月にロングシート化されたのを皮切りに[39]、1990年3月までに1次車から8次車までの全車両がロングシート化された[63]。また、6500系と6000系9次車以降は客用扉上部をライトグレーに塗装していた[39]が、1985年11月から1986年12月までに1次車から8次車までも同様に客用扉上部をライトグレーに塗装した[63]。なお、1987年7月には平田橋駅近辺で踏切事故によってク6035が大破[39]、翌年3月に車体を新造して復旧した[39]。6000系は1985年まで増備され、6000系は2両編成・4両編成とも26本となった[64]

6800系の登場

回生ブレーキ車両となった6800系。車体は6500系と同一 車体の大幅な変更が行われた6500系
回生ブレーキ車両となった6800系。車体は6500系と同一
車体の大幅な変更が行われた6500系

6500系登場後も2両編成は6000系のままで増備されていたが、保守軽減と省エネルギーを図るため[49]、1987年からは2両編成の増備は6800系によって行われることになった[50]。6800系は6500系と同様に回生ブレーキを装備するが、制御方式は6500系とは異なり、界磁添加励磁制御を採用した車両である[16]。車体は6500系と同様である[49]。1989年には名古屋で世界デザイン博覧会の開催や金山総合駅の開業もあり、輸送量増強が行われることになった[44]。これに伴い6500系と6800系が増備されたが、この時の増備車からは車体構造が大幅に変更された[46][50]

1991年からはラッシュ対策を第一に考えることになり[52]、同年に製造された6800系5次車からは「文字通りの通勤車」として[52]、はじめからオールロングシートで製造されることになった[52]。1992年に増備された6500系・6800系もオールロングシートで製造された[48][65]。ここで6500系・6800系とも増備は終了となり、6500系は4両編成24本[46]、6800系は2両編成39本となった[50]

なお、5次車以降の車両については猛暑を契機として冷房能力を増強することになり[39]、1993年8月の6034編成を皮切りに12,500kcal/hの能力を有するRPU-3061形冷房装置への交換が開始された[63]。また、同年10月からは順次、この年に登場した3500系と同様に客用扉上部をダークグレー塗装に変更を行った[62]

瀬戸線への転用・特別整備

瀬戸線へ転用された6000系。幌枠が追加装備されている 特別整備を施工した車内
瀬戸線へ転用された6000系。幌枠が追加装備されている
特別整備を施工した車内

1995年には輸送需要が増大した瀬戸線へ6000系を投入することになり、5次車から7次車までの車両から2両編成8本が瀬戸線に転属した[39]。瀬戸線への転属にあたっては、貫通路の整備(幌枠設置)と非常用はしごの搭載、座席モケットの不燃化対応、M式自動解結装置の撤去などが行われた[63]ほか、客用扉はスカーレット1色に戻された[62]

さらに、瀬戸線の喜多山車庫のピット延長が行われたことに伴い[63]、それまで2両編成を2本連結して4両編成としていたものが、4両固定編成の運用も可能となった[63]ことから、1996年には5次車・8次車までの車両から中間車2両6組を瀬戸線に転属させ、6本を4両編成化した[66]。2000年にはさらに4両編成1本と中間車2両2組が転用され、残る2本も4両編成化された[63]。なお、転属した中間車は先頭車にあわせて改番されている[66]

初期車の竣工から20年が経過した1997年からは、特別整備が開始された[63]。特別整備では車体補修や化粧板や床面の交換など[66]のほか、乗務員室後方への車椅子スペースや扉開閉チャイムの設置・側面行先表示器の設置が行われた[67]

なお、1995年には6500系の6504編成・6510編成・6513編成・6516編成・6517編成[68]、6800系の6804編成[53]についてロングシート化改造が行われた。また、1996年8月にはモ6246を使用して、シングルアーム式パンタグラフの試験が行われた[67]

ワンマン運転線区への転用

西尾線・蒲郡線用にワンマン化改造された6000系

1998年6月からは西尾線の末端区間(西尾駅から吉良吉田駅までの区間)・蒲郡線においてワンマン運転を実施することとなり[67]、6000系のうち2両編成の6009編成から6013編成までの5本に対して、ワンマン運転に対応するための改造が行われた[66]。改造内容は、ワンマン用扉開閉スイッチの設置とそれに伴う扉開閉回路の変更、デッドマン装置・自動案内放送装置・整理券発行機・自動両替機付運賃箱の設置を行った[67]ほか、客用扉の脇には「ワンマン入口」「ワンマン出口」「締切」と表示する発光ダイオード式の (LED) 扉扱い表示器を設けた[66]。なお、この5編成については、ワンマン化改造と同時に前述の特別整備も行った[67]。その後、2008年6月広見線の末端区間(新可児駅から御嵩駅までの区間)がワンマン化された際にも、これらの編成を使用している[66]

また、2001年10月からは、三河線知立駅から猿投駅までの区間においてワンマン運転が実施されることになった[67]ため、4両編成の6001編成から6003編成までの3本と、2両編成のうち6020編成・6021編成・6034編成・6037編成から6044編成までの11本に対してワンマン化改造が行われた[66]。改造内容はワンマン用扉開閉スイッチの設置とそれに伴う扉開閉回路の変更、デッドマン装置・自動案内放送装置の設置などである[67]が、この区間のワンマン運転では駅集中管理システムによって無人駅でも自動改札機が設置されたため、整理券発行機・自動両替機付運賃箱・扉扱い表示器は設置されていない[66]。また、2両編成の前面貫通路については外部から開閉可能とし[67]、手すりにロープをかけられるようにして[66]、2編成を併結した際の安全性を高めた[67]ほか、ホームセンサシステム導入によって車両限界と建築限界の間が狭まるため、開閉式の窓の車両については窓下部に保護棒を設置した[66]。2006年には三河線の知立駅から碧南駅の間でもワンマン運転が行われることになったため、4両編成の6015編成から6017編成の3編成について同様の改造を行った[66]

瀬戸線の車両の置き換え

しかし、瀬戸線の電車はすべての車両が抵抗制御で回生ブレーキのない車両であり、車両の近代化が急務となった[69]。また、喜多山検車区が移転した尾張旭検車区には車両塗装のための設備は設けられなかった[70]。このため2008年からは6600系以来30年ぶりの新車として4000系が導入されることになった[69]

この4000系によって、瀬戸線の車両は全車両が置き換えられることになり[71]、2011年3月26日のダイヤ改正では運用車両減少による余剰車両が発生したため6032編成が廃車となった[72]。これが6000系では初の廃車となった[72]。その後も4000系に置き換えが続き、2014年4月6日に6035編成による「さよなら運転」が行われ、瀬戸線の6000系は全廃となった[73]

編成表

ここでは1996年時点(鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両編成表』 (1996) p.228)の車両番号を記載する。

凡例
Tc …制御車、M …電動車、T…付随車
CON…制御装置、MG…補助電源装置、CP…電動空気圧縮機、PT…集電装置

4両編成

6000系
[74]
← 豊橋
岐阜 →
製造次数 備考
形式 ク6000 モ6300 サ6100 モ6200
区分 Tc M T Mc
車両番号
()内は旧番号
6001 6301 6101 6201 1次車 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6002 6302 6102 6202 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6003 6303 6103 6203 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6004 6304 6104 6204 2010年から三河線用ワンマン車
6005 6305 6105 6205 2010年から三河線用ワンマン車
6006 6306 6106 6206  
6007 6307 6107 6207 2次車  
6008 6308 6108 6208  
6015 6315 6115 6215 4次車 2006年から三河線用ワンマン車[66]
6016 6316 6116 6216 2006年から三河線用ワンマン車[66]
6017 6317 6117 6217 2006年から三河線用ワンマン車[66]
6018 6318 6118 6218 5次車 2006年から三河線用ワンマン車[66]
6019 6319 6119 6219 中間車は1996年に瀬戸線へ転属[75]
6020 6320 6120 6220 中間車は1996年に瀬戸線へ転属[75]
6021 6321 6121 6221 中間車は1996年に瀬戸線へ転属[75]
6022 6322 6122 6222  
6023 6323
(6319)
6123
(6119)
6223 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は1996年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6024 6324
(6320)
6124
(6320)
6224 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は1996年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6025 6325
(6321)
6125
(6321)
6225 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は1996年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6026 6326
(6339)
6126
(6339)
6226 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は8次車で2000年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6027 6327
(6340)
6127
(6340)
6227 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は8次車で2000年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6028 6328 6128 6228 6次車  
6029 6329 6129 6229  
6030 6330 6130 6230  
6031 6331
(6337)
6131
(6137)
6231 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は7次車で1996年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6032 6332
(6338)
6132
(6138)
6232 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は8次車で1996年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6033 6333
(6341)
6133
(6141)
6233 7次車 先頭車は1995年に瀬戸線へ転属[63]
中間車は8次車で1996年に瀬戸線へ転属後に改番[75]
6035 6335 6135 6235 2000年に瀬戸線へ転属[63]
6036 6336 6136 6236  
6037 6337 6137 6237 中間車は2000年に瀬戸線へ転属[66]
6038 6338 6138 6238 8次車 中間車は2000年に瀬戸線へ転属[66]
6039 6339 6139 6239 中間車は1996年に瀬戸線へ転属[75]
6040 6340 6140 6240 中間車は1996年に瀬戸線へ転属[75]
6041 6341 6141 6241 中間車は1996年に瀬戸線へ転属[75]
搭載機器 MG,CP CON,PT MG,CP CON,PT    
定員 130 130 130 130
6500系
[74]
← 豊橋
岐阜 →
製造次数 備考
形式 ク6400 モ6450 モ6550 ク6500
区分 Tc1 M1 M2 Tc2
車両番号 6401 6451 6551 6501 1次車  
6402 6452 6552 6502  
6403 6453 6553 6503  
6404 6454 6554 6504 1995年にロングシート化[68]
6405 6455 6555 6505 2次車  
6406 6456 6556 6506  
6407 6457 6557 6507  
6408 6458 6558 6508  
6409 6459 6559 6509 3次車  
6410 6460 6560 6510 1995年にロングシート化[68]
6411 6461 6561 6511  
6412 6462 6562 6512  
6413 6463 6563 6513 1995年にロングシート化[68]
6414 6464 6564 6514 4次車  
6415 6465 6565 6515  
6416 6466 6566 6516 5次車 1995年にロングシート化[68]
6417 6467 6567 6517 1995年にロングシート化[68]
6418 6468 6568 6518 6次車  
6419 6469 6569 6519  
6420 6470 6570 6520  
6421 6471 6571 6521 7次車  
6422 6472 6572 6522  
6423 6473 6573 6523 8次車  
6424 6474 6574 6524  
搭載機器 MG,CP CON,PT MG,PT CP    
定員 130 130 130 130

2両編成

6000系
[74]
← 豊橋
岐阜 →
製造次数 備考
形式 ク6000 モ6200
区分 Tc Mc
車両番号 6009 6209 3次車 1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車[67]
6010 6210 1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車[67]
6011 6211 1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車[67]
6012 6212 1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車[67]
6013 6213 1998年から西尾線・蒲郡線用ワンマン車[67]
6014 6214 2009年から三河線用ワンマン車
6020 6220 5次車 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6021 6221 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6023 6223 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6024 6224 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6025 6225 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6026 6226 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6027 6227 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6031 6231 6次車 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6032 6232 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6033 6233 7次車 1995年に瀬戸線へ転属[62]
6034 6234 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6037 6237 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6038 6238 8次車 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6039 6239 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6040 6240 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6041 6241 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6042 6242 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6043 6243 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6044 6244 2001年から三河線用ワンマン車[66]
6045 6245 9次車  
6046 6246  
6047 6247  
6048 6248  
6049 6249 10次車  
6050 6250  
6051 6251  
6052 6252  
搭載機器 MG,CP CON,PT    
定員 130 130
6800系
[74]
← 豊橋
岐阜 →
製造次数 備考
形式 ク6800 モ6900
区分 Tc Mc
車両番号 6801 6901 1次車  
6802 6902  
6803 6903  
6804 6904 1995年にロングシート化[53]
6805 6905 2次車  
6806 6906  
6807 6907  
6808 6908  
6809 6909 3次車  
6810 6910  
6811 6911  
6812 6912  
6813 6913  
6814 6914  
6815 6915  
6816 6916  
6817 6917  
6818 6918  
6819 6919  
6820 6920  
6821 6921  
6822 6922  
6823 6923  
6824 6924 4次車  
6825 6925  
6826 6926  
6827 6927  
6828 6928  
6829 6929  
6830 6930  
6831 6931  
6832 6932 5次車  
6833 6933  
6834 6934  
6835 6935  
6836 6936 6次車  
6837 6937  
6838 6938  
6839 6939  
搭載機器 MG,CP CON,PT    
定員 130 130

脚注

注釈

  1. ^ a b 9次車以降は18,900mm[2]
  2. ^ a b 6000系9次車以降を含む。
  3. ^ 「スーパーロマンスカー (Super Romance Car) 」の略[14]
  4. ^ 1次車も同時に変更された[34]
  5. ^ この当時の特急は、座席指定特急以外は特別料金は不要だった。
  6. ^ 新鵜沼7時22分発の普通東岡崎行きで、岩倉から新名古屋までは急行となる列車[9]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.39
  2. ^ a b c d 鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両諸元表』 (1996) p.223
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 鉄道ジャーナル 通巻121号 徳田耕一『名鉄6000系デビュー』 (1977) p.108
  4. ^ a b c d e f g h i j k 鉄道ジャーナル 通巻208号 清水武『名古屋鉄道6500系』 (1984) p.124
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.40
  6. ^ a b c d 白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.170
  7. ^ a b c 白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.171
  8. ^ 鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両諸元表』 (1996) p.222
  9. ^ a b c d e f g 鉄道ジャーナル 通巻122号 徳田耕一『6000系 早くも威力を発揮!』 (1977) p.79
  10. ^ a b c 鉄道ジャーナル 通巻121号 徳田耕一『名鉄6000系デビュー』 (1977) p.106
  11. ^ 鉄道ピクトリアル 通巻473号 吉田文人『私鉄車両めぐり (133) 名古屋鉄道』 (1986) p.186
  12. ^ a b 鉄道ピクトリアル 通巻816号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両プロフィール2009』 (2009) p.280
  13. ^ 鉄道ピクトリアル 通巻624号 石本俊三『車両総説』 (1996) p.40
  14. ^ 鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『私鉄車両めぐり (154) 名古屋鉄道』 (1996) p.211
  15. ^ 白井良和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 (1985) p.110
  16. ^ a b c d e f g h i j 鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『私鉄車両めぐり (154) 名古屋鉄道』 (1996) p.206
  17. ^ 鉄道ファン 通巻323号 南山大学鉄道研究会『名鉄だより』 (1988) p.112
  18. ^ a b 鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.73
  19. ^ a b c d 鉄道ピクトリアル 通巻771号 清水武『名古屋鉄道の輸送・運転業務に携わって』 (2006) p.128
  20. ^ 鉄道ピクトリアル 通巻370号 藤野政明・渡辺英彦『私鉄車両めぐり (115) 名古屋鉄道』 (1979) p.95
  21. ^ a b 高瀬文人『鉄道技術者 白井昭』 (2013) p.109
  22. ^ a b 鉄道ピクトリアル 通巻812号 清水武『パノラマカーに思うこと』 (2008) p.14
  23. ^ a b c 徳田耕一『パノラマカー 栄光の半世紀』 (2009) p.40
  24. ^ 鉄道ピクトリアル 2000年4月臨時増刊号 清水武『昭和40年代の中部地方の電車』 (2000) p.121
  25. ^ a b c d e f g 鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.37
  26. ^ a b c d 鉄道ピクトリアル 通巻331号 清水武・近藤浩二『名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系』 (1977) p.38
  27. ^ a b c d e f g h i j k 鉄道ジャーナル 通巻208号 清水武『名古屋鉄道6500系』 (1984) p.125
  28. ^ a b c d e f g 鉄道ジャーナル 通巻121号 徳田耕一『名鉄6000系デビュー』 (1977) p.107
  29. ^ a b c d e f 鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.80
  30. ^ a b c 鉄道ピクトリアル 通巻370号 藤野政明・渡辺英彦『私鉄車両めぐり (115) 名古屋鉄道』 (1979) p.94
  31. ^ 鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.76
  32. ^ 鉄道ジャーナル 通巻122号 吉川文夫『通勤輸送のエース 名鉄6000系』 (1977) p.75
  33. ^ 鉄道ピクトリアル 通巻370号 藤野政明・渡辺英彦『私鉄車両めぐり (115) 名古屋鉄道』 (1979) p.93
  34. ^ a b c d e f g h i j 鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『私鉄車両めぐり (154) 名古屋鉄道』 (1996) p.203
  35. ^ a b c d 鉄道ピクトリアル 通巻816号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両プロフィール2009』 (2009) p.281
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  38. ^ a b c d e f 鉄道ピクトリアル 通巻816号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両プロフィール2009』 (2009) p.282
  39. ^ a b c d e f g h i j k 鉄道ピクトリアル 通巻624号 外山勝彦『私鉄車両めぐり (154) 名古屋鉄道』 (1996) p.204
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  53. ^ a b c 鉄道ピクトリアル 通巻816号 外山勝彦『名古屋鉄道現有車両プロフィール2009』 (2009) p.288
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参考文献

書籍

  • 白井昭白井良和、井上広和『日本の私鉄4 名鉄』保育社、1982年。0165-508521-7700。 
  • 白井良和、井上広和『私鉄の車両11 名古屋鉄道』保育社、1985年。ISBN 4586532114 
  • 高瀬文人『鉄道技術者 白井昭』平凡社、2012年。ISBN 4586532114 
  • 鉄道友の会編『ブルーリボン賞の車両'88』保育社、1988年。ISBN 458650756X 
  • 鉄道友の会東京支部『コロタン文庫46 私鉄特急全百科』小学館、1979年。 
  • 徳田耕一『名鉄パノラマカー』JTBパブリッシング、2008年(原著2001年)。ISBN 9784533037276 
  • 徳田耕一『パノラマカー 栄光の半世紀』JTBパブリッシング、2009年。ISBN 9784533074288 

雑誌記事

  • 石本俊三「車両総説」『鉄道ピクトリアル』第624号、電気車研究会、1996年7月、39-44頁。 
  • 川口順平「車両総説」『鉄道ピクトリアル』第816号、電気車研究会、2009年3月、48-57頁。 
  • 清水武、近藤浩二「名鉄ラッシュ輸送の新鋭車6000系」『鉄道ピクトリアル』第331号、電気車研究会、1977年3月、37-40頁。 
  • 清水武「名古屋鉄道 沿革と現状」『鉄道ジャーナル』第163号、鉄道ジャーナル社、1980年9月、51-67頁。 
  • 清水武「名古屋鉄道6500系」『鉄道ジャーナル』第208号、鉄道ジャーナル社、1984年6月、122-126頁。 
  • 清水武「ロングシートバージョン登場 名鉄6800系」『鉄道ファン』第369号、交友社、1992年1月、73頁。 
  • 清水武「昭和40年代の中部地方の電車」『鉄道ピクトリアル臨時増刊号 釣掛電車の響き』、電気車研究会、2000年4月、116-121頁。 
  • 清水武「名古屋鉄道の輸送・運転業務に携わって」『鉄道ピクトリアル』第771号、電気車研究会、2006年1月、124-131頁。 
  • 清水武「パノラマカーに思うこと」『鉄道ピクトリアル』第812号、電気車研究会、2008年12月、10-17頁。 
  • 田中正夫「車両総説」『鉄道ピクトリアル』第473号、電気車研究会、1986年12月、20-23頁。 
  • 徳田耕一「名鉄6000系デビュー」『鉄道ジャーナル』第121号、鉄道ジャーナル社、1977年3月、106-114頁。 
  • 徳田耕一「6000系 早くも威力を発揮!」『鉄道ジャーナル』第122号、鉄道ジャーナル社、1977年4月、79頁。 
  • 外山勝彦「私鉄車両めぐり (154) 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル』第624号、電気車研究会、1996年7月、184-216頁。 
  • 外山勝彦「名古屋鉄道現有車両諸元表」『鉄道ピクトリアル』第624号、電気車研究会、1996年7月、217-227頁。 
  • 外山勝彦「名古屋鉄道現有車両編成表」『鉄道ピクトリアル』第624号、電気車研究会、1996年7月、228頁。 
  • 外山勝彦「名古屋鉄道現有車両プロフィール2005」『鉄道ピクトリアル』第771号、電気車研究会、2006年1月、203-252頁。 
  • 外山勝彦「名古屋鉄道現有車両プロフィール2009」『鉄道ピクトリアル』第819号、電気車研究会、2009年3月、259-307頁。 
  • 南山大学鉄道研究会「名鉄だより」『鉄道ファン』第323号、交友社、1988年3月、112-113頁。 
  • 藤野政明、渡辺英彦「私鉄車両めぐり (115) 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル』第370号、電気車研究会、1979年12月、92-109頁。 
  • 吉川文夫「通勤輸送のエース 名鉄6000系」『鉄道ジャーナル』第122号、鉄道ジャーナル社、1977年4月、71-83頁。 
  • 吉田文人「私鉄車両めぐり (133) 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル』第473号、電気車研究会、1986年12月、185-198頁。 
  • 「RAILWAY TOPICS」『鉄道ジャーナル』第160号、鉄道ジャーナル社、1980年6月、107-111頁。 
  • 「RAILWAY TOPICS」『鉄道ジャーナル』第505号、鉄道ジャーナル社、2008年11月、100-103頁。 
  • 「POST」『鉄道ファン』第603号、交友社、2011年7月、162-178頁。 

関連項目

  • 京阪9000系電車 - 当形式と同じく、集団離反式セミクロスシートを備えていた(後にロングシートに改造)。

外部リンク