京急1000形電車 (2代)

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京急1000形電車(2代)
京急1000形電車(2代)左がステンレス車、右がアルミ車
京急1000形電車(2代)
左がステンレス車、右がアルミ車
編成 4両・6両・8両編成
営業最高速度 120[1] km/h
設計最高速度 130[2][3] km/h
起動加速度 3.5[4][3][5][注釈 1] km/h/s
減速度 4.0[2][3] km/h/s(常用最大)
4.5[2][3] km/h/s(非常)
車両定員 1 - 5次車[2]:座席の「+」は補助座席使用時
先頭車122(座席41+4)人
中間車130(座席48+8)人
6次車以降[3]
先頭車119(座席39)人
中間車130(座席52)人
全長 18,000[2][3] mm
全幅 1 - 5次車 2,830[2][6] mm
6次車以降2,791.8[3] mm
全高 4,026.5 mm[2][3]
パンタグラフ付き車両:4,050[2][3] mm
車体材質 1 - 5次車 アルミニウム合金
6次車以降 ステンレス
車両質量 本文参照
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500 V架空電車線方式)
主電動機 かご形三相誘導電動機[7]
主電動機出力 1 - 5次車:190 kW[2](連続定格)[8]
ただし、3 - 5次車は出力を抑えている[9]
6次車以降:155 kW(1時間定格)[3]
歯車比 83:14 (5.93)[6][3]
駆動装置 TD継手式平行カルダン[2][3]
制御装置 GTO[1]またはIGBT素子[10]による
VVVFインバータ制御[1]
台車 円筒案内支持方式空気バネ台車
TH-2100A形・TH-2100B形[2][3]
制動方式 応荷重装置回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ[2][3]
保安装置 1号型ATS[2]C-ATS[3]
製造メーカー 東急車輛製造
総合車両製作所横浜事業所 [11]
川崎重工業

京急1000形電車(けいきゅう1000がたでんしゃ)は、2002年平成14年)4月15日に営業運転を開始した[12] 京浜急行電鉄通勤形電車1959年昭和34年)登場の初代1000形と同時に営業運転に使用された期間があり、区別のため本形式は新1000形と呼称される[注釈 2]。1000形と700形の置き換え用として、2100形の車体や主要機器をベースとして設計され[13] 、快適性の向上、環境への配慮、省エネルギー化、保守の低減などを目指した[13]。製造時毎に各種設計変更が行われているが、特に2006年までの製造車はアルミ軽合金製塗装車体、ドイツ製主制御器・主電動機を採用した[14]一方、2007年以降はステンレス製無塗装車体、日本製主制御器・主電動機に変更された[15]ことが特筆される。

本項では、特記のない限り、各種文献に倣い、京急本線上で南側を「浦賀寄り」または「浦賀方」、北側を「品川寄り」または「品川方」、東側を「海側」、西側を「山側」と呼ぶ。編成番号は浦賀方先頭車の車両番号で代表する。また、「新1000形」は本形式、「1000形」は1959年(昭和34年)登場の1000形(初代)、「700形」は1967年(昭和42年)登場の700形(2代)、「600形」は1994年(平成6年)登場の600形(3代)を指すものとする。文中の編成表では左側を浦賀方とする。また、本形式についてはアルミ合金製車体の編成群(1 - 5次車)を「アルミ車両」、ステンレス製車体の編成群(6次車以降)を「ステンレス車両」と呼ぶ。

概要[編集]

都営地下鉄浅草線への乗り入れ規格「1号線直通車両規格」に基づいた、全長18 m、片側3扉の車両である[14]。外観デザインは2100形の三次元曲面を踏襲した形状とし、正面向かって左端には非常用スイングプラグドアを設置した[13]座席は1 - 5次車では客用扉間にはロングシートを、車端部にはクロスシートを採用した[14]が、6次車以降は車端部もロングシートとされた[15]

車両番号は、車種にかかわらず浦賀寄りから連番とされた。8両編成は百の位を0として1001から[2]、6両編成は百の位を3として1301から[16]、4両編成は百の位を4として1401から[17]付番されている。各製造時の車両番号は製造時のバリエーションを参照のこと。

第1編成は2002年2月23日に竣工[18]3月23日24日に試乗会が行われた [19]。直通運転先の各社に乗務員訓練などのため貸し出された後、4月15日から自社線内で営業運転を開始[12]6月25日から都営浅草線、8月30日から京成線高砂まで、9月4日から北総線への乗り入れ運用に充当された[20]

2012年度投入分までで8両編成20本(160両)、6両編成5本(30両)、4両編成23本(92両)の計48本・282両[21][11]が在籍し、京急で最大車両数の形式である。

アルミ車両[編集]

外観[編集]

車体は軽量化と保守の軽減を狙ったアルミ軽合金製で外板塗装は600形・2100形と同様赤い車体、窓周り白塗装である[14]雨樋パンタグラフからの高圧配管など、車体妻面にある配管類は車体埋め込み形となっている[22]

先頭部はスピード感のある流線型で、スカートと一体感を持った3次元曲面で構成されている[14]。先頭車の正面のワイパーカバーには2100形同様に形式名がスリットで打ち抜かれ、連結作業時に運転士から連結器先端が見えるよう配慮されている[14]。形式名と併せ、車両番号の下3桁が貫通扉に表示され、遠方からでも600形・2100形との識別ができる[14]。ワイパーはフレキシブルケーブルで連結された電動2連式で、使用時以外はワイパーカバー内に収納される[7]。正面運転席上行先表示器両脇に前照灯を、腰部に急行灯尾灯を備える[7]。尾灯は電球式で、2100形4次車以降と同様急行灯の内側に置かれている[7]

客室窓はすべて固定窓とされ、車体清掃の容易化のため車体外板との段差がなくなるよう設計されている[14]。扉間の窓は幅2,325 mm、中央部に75 mmの柱があり、車端部は幅1,455 mmの1枚構成である[13]

内装[編集]

1次車の車内

内装は暖色系を採用し、温かみのある親しみやすい空間を目指した[14]。内張りは白色系の化粧板を、乗務員室背面仕切壁や妻面にはピンク色の化粧板を採用し、床材には明るい青色のロンリウム材を使用した[23]。京急の車両では初めて電動車床面の点検蓋が省略された[24]

扉間は脚台をなくした片持ち式ロングシート、車端部が補助いす付きのクロスシートである[14]。ロングシートはバケットタイプを採用、1人分の掛け幅は455 mmとした[14]。座席端の袖仕切は大型板とされ、扉間の8人掛ロングシートを3人と5人に分割する仕切板と握り棒(立席ポスト)を設置した[14][24]。座席表地はロング・クロスシートとも赤系色としている。補助いすは乗務員室からの操作で施錠と解錠が可能で、閑散時には使用可能となり、混雑時には収納状態で固定される[14]

バリアフリー対応のため各先頭車に安全手すり付きの車椅子スペースを設け、乗務員との通話が可能な非常通報装置を備えている[24]

中央天井部はリサイクル性を考慮し、2100形のFRP製からアルミ化粧板に変更され、各車両にラインフローファン4台が設置されている[24]。側窓が固定式のため、非常時の換気を考慮し、蓄電池を電源として停電時でも約1時間運転可能な排気扇を各車2台搭載している[25]

車内騒音の低減を図る目的から客用窓はドアガラスも含めて複層構造による固定窓とされた[24]。室内側の窓枠はアルミ製とし、遮光用のロールカーテンを設置する[24]

客用ドアは幅1,300 mm、高さ1,850 mmで室内側は化粧板で仕上げられ、軽量化のためペーパーハニカム構造を採用、扉本体とガラス面をフラットにすることで手などの巻き込みを防止するよう配慮されている[24]。車両間を仕切る貫通扉は2次車までは奇数号車の浦賀寄りに設置[24]、3次車以降は浦賀方先頭車を除く全車の浦賀寄りに設置した[10]。貫通路扉は客用ドア同様にペーパーハニカム構造と10 mm厚の単層ガラスの採用で軽量化をはかると共に開閉操作を容易にした[24]。ドアエンジンには戸閉力弱め機構を搭載し、閉扉後6秒間は戸閉力が24%となる戸閉め力弱め機能が追加された[24]

車内ドア上部には旅客へのLEDを使用した文字スクロール表示式のドアチャイム内蔵車内案内表示器が設置された[2]

運転台[編集]

運転台(デハ1001)

乗務員室基本構成は2100形を踏襲、視認性を考慮し運転台計器台周辺はダークグレーの落ち着いた色調とした[2]

主幹制御器(マスコンハンドル)は1号線直通規格に基づいた力行1 - 5段、常用ブレーキ1 - 5段、非常のT字形ワンハンドル式を採用、マスコンの右側には非常ブレーキ動作、パンタグラフ降下、非常発報がボタンひとつの操作で行える緊急スイッチを設置した[24]。また、乗務員室内には折りたたみ式非常ハシゴを設置している[3]

乗務員室仕切りは仕切窓が3枚並び、そのうち中央は仕切扉である。

主要機器[編集]

600形3次車でMT比1:1を採用したが、雨天時などの粘着低下により加速度低下、前後衝動が発生したため、2100形ではスリップ・スライド制御を盛り込んだドイツシーメンス社製制御装置を採用した[7]。本形式の制御装置は2100形での試験データを反映させて改良されたものである[7]VVVFインバータ制御装置は、1・2次車では2100形と同じくGTOサイリスタ素子(素子耐圧4,500 V - 3,000 A)によるものを採用した[7]。2100形と同様にシーメンス独特の音階による磁励音を主電動機およびインバータ装置から発する[注釈 3]Keikyun1000.ogg 動作音[ヘルプ/ファイル]この制御装置はVVVFインバータ制御装置本体、断流器、フィルタリアクトル等を「トラクションコンテナ」と呼ばれる一体の箱に収納している[7]。3 - 5次車では同じシーメンス社製であるが、使用素子はIGBTに変更され[10]純電気ブレーキが搭載された。[要出典]主電動機の仕様も2100形と同一で、シーメンス社製1TB2010-0GC02系、出力190 kW[26]、1 - 5次車では互換性があるが、3次車以降は速度センサを制御に使用していないため、センサが実装されていない[9]。シーメンス製電動機の出力は1時間定格出力ではなく、連続定格出力である[8]

補助電源装置は三菱電機製のIGBT素子 (IPM) を使用した静止形インバータ (SIV) を採用し、8両編成では150 kVAのNC-EAT150Aを、4両編成では75 kVAのNC-EAT75Aをそれぞれ編成に2台搭載しており、出力電圧は三相交流440 Vとしている[7][27][6]

空気圧縮機 (CP) はドイツ・クノールブレムゼ社製のスクリュー式の装置で、除湿装置、起動装置などを一体形としたものである[7]。8両編成ではSL-22形(吐出量1,600 L/min)、4両編成ではSL-6形(吐出量800 L/min)を編成に各2台搭載する[7][27][6]

集電装置東洋電機製造製のPT7117-A形シングルアーム式パンタグラフを搭載している[2]。駆動装置は2100形と同一のTD平行カルダン駆動方式だが、たわみ板材質を特殊鋼から炭素繊維強化プラスチック (CFRP) へ変更し、継ぎ手カバーを不要として保守の容易化を図った[7]

台車は乗り心地・走行性・保守性の点から乾式ゴム入り円筒案内式のボルスタ付き台車を採用し、車体支持装置は車体直結空気バネ方式である[7]。この台車は2100形とほぼ同形だが、軽量化のため付随車用に主電電動機架軽量化を省略した専用台車を用意した[7]。2次車までは軸ダンパを準備工事としているが、3次車からは省略され、台車形式を変更している[9][28]

冷房装置には三菱電機製の屋根上集中式CU-71H形・能力41.86 kW (36,000 kcal/h) を搭載する[25]。暖房装置は出庫時に外気気温が摂氏10度以下の際に作動する急速暖房器を備える[25]

1次車 - 3次車は正面・側面の行先・運行番号・種別表示は幕式[29]だったが、2005年(平成17年)度製の4次車からはフルカラーLED[30]となった。側面表示器はローマ字を表記、前面はローマ字表記なしで登場したが、2010年春からは側面表示器を漢字とローマ字が交互に表示されるように変更した。[要出典]

1・2次車の先頭台車の先頭軸には、非常ブレーキ回生ブレーキ失効時にセラミックス(アルミナ・酸化アルミニウム)の粒子を噴射して制動能力低下を防止するセラジェットを、1001編成は砂撒き装置を搭載していた[31]が、使用頻度が少ないために3次車以降では廃止されている[10]。動作条件は京急線内でワイパースイッチを投入し、一定速度以上での回生失効や非常ブレーキを操作した場合に、1回につき6秒間セラミックを噴射するものである[31] 。 4両編成の先頭車排障器(スカート)内側に他の車両と連結して運転される際に連結間から転落する事故を防止するため連結部注意放送装置のスピーカーが設置されている[31][32]。車両の前後切換スイッチが「中」(中間車扱い)位置にあり、ドアが開いている間警報音と注意放送が流れる[31]

製造時のバリエーション[編集]

1次車[編集]

製造メーカーの「東急」は東急車輛製造製、「川崎」は川崎重工業製。以下同じ。

京急新1000形1次車
(4両固定、1401 - 1404)
(2007年5月24日 / 京急鶴見駅)

2002年(平成14年)2月 - 6月に8両編成3本、4両編成2本の32両が竣工した[33]

8両編成1本と4両編成1本を3M3Tの6両編成2本に組み替えられる機器構成とされ[23]、4両編成の付随車浦賀方には編成替時の増設用にパンタグラフの準備工事がなされている[34]

8両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc)
サハ1000形
(Tpu)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(Mu)
デハ1000形
(Ms)
サハ1000形
(Ts)
サハ1000形
(Tps)
デハ1000形
(Msc)
搭載機器[2] VVVF・CP SIV・BT   VVVF VVVF   SIV・BT VVVF・CP
車両質量[2] 33.0 t 27.0 t 23.0 t 31.0 t 31.0 t 23.0 t 27.0 t 33.0 t
車両番号 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 東急 2002年2月[18]
1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 東急 2002年6月[35]
1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 川崎 2002年5月[35]
4両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc1)
サハ1000形
(Tpu1)
サハ1000形
(Tps1)
デハ1000形
(Msc1)
搭載機器[17] VVVF・CP SIV・BT SIV・BT VVVF・CP
車両質量[36] 33.0 t 26.5 t 26.5 t 33.0 t
車両番号 1401
1405
1402
1406
1403
1407
1404
1408
川崎 2002年6月[37]
凡例
  • VVVF:主制御器 (1C4M)
  • SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
備考
  • パンタグラフは、8両編成ではTpuとTpsに2基、4両編成では中間車の品川方に1基ずつを搭載し、浦賀方は準備工事とした[34]

2次車[編集]

京急新1000形2次車
(8両固定、1033 - 1040)
(平和島駅)

2003年(平成15年)5月 - 7月に8両編成2本、4両編成2本の24両が竣工した[38]。車体見付・機器配置の仕様変更を行い、乗客へのサービス向上とコストダウンを図った[27]

1次車では8両編成1本と4両編成1本から6両編成2本へ組み換えができる機器構成としていたが、2次車では組み換えをしない機器配置とした[27]。8両編成については機器配置の変更はないが、4両編成ではT車に蓄電池を、Tp車にパンタグラフとSIVを搭載して機器の集約を図った[27]。故障時の冗長化のため、Tp車に1次車と同形の75 kVA出力SIVを2台搭載した[27]

種別・行先表示器が白地に黒文字となり、ローマ字表記が加わった[27]。側窓は上方に20 mm拡大し、ドア間の窓は1次車のグリーン色の2連分割窓から大形の1枚窓とし、色はサンユーログレーに変更した[27]。車内では、1次車では枕木方向のつり革をドア付近を3個並び、それ以外を2個並びとしていたが、2次車では全て3個並びに変更した[27]

8両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc)
サハ1000形
(Tpu)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(Mu)
デハ1000形
(Ms)
サハ1000形
(Ts)
サハ1000形
(Tps)
デハ1000形
(Msc)
車両番号 1025 1026 1027 1028 1029 1030 1031 1032 東急 2003年5月[38]
1033 1034 1035 1036 1037 1038 1039 1040 川崎 2003年6月[38]
4両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc1)
サハ1000形
(T)
サハ1000形
(Tp)
デハ1000形
(Msc1)
搭載機器[6] VVVF・CP BT SIV・SIV VVVF・CP
車両質量[6] 33.0 t 24.0 t 27.0 t 33.0 t
車両番号 1409 1410 1411 1412 東急 2003年7月[38]
1413 1414 1415 1416 川崎
  • 凡例は1次車と同じ。
  • 8両編成の機器配置に変更はない[27]
  • 4両編成のパンタグラフは、Tp車に2台搭載とした[6]


3次車[編集]

京急新1000形3次車
(4両固定、1421 - 1424)
(金沢文庫-金沢八景)

2005年(平成17年)1月 - 3月に8両編成2本、4両編成2本の24両が竣工した[39]。この3次車では大規模な仕様変更が行われた[10]

雨天時に、車輪の空転・滑走が発生した場合でもそのままの加速・減速を続ける制御をおこなっていたため、乗り心地が低下していたことへの対策として編成構成を8両編成では4M4Tから6M2Tへ、4両編成は2M2Tから3M1Tに変更した[10]

走行機器など[編集]

編成構成の変更に伴い、電動車2両のユニットと、電動車と付随車を組み合わせたユニットの2種類のユニット構成となった[9]。8両編成のMuc・M1u・M1s・Mscと4両編成のMuc1・Msc1にはBox-Aまたは制御側装置と呼ばれるトラクションコンテナ(制御装置箱)が、8両編成のM2u・M2sと4両編成のM2には外観が同一のBox-Bまたは付随側装置と呼ばれるトラクションコンテナが搭載され、M2系車両のBox-Bは隣り合うM1系車両のBox-Aによって1C8Mとして制御される[10][9]。また、フィルタリアクトルを別構成としたため、トラクションコンテナは小形化されている[9]。編成内のBox-A間とユニットを組むBox-AとBox-B間をそれぞれ別系統のMVB(Multifunction Vehicle Bus・車両間伝送バス)で接続した[10][9]。1C8M制御されているBox-A・Bのいずれかが故障すると両方が使用不能となるため、残った1C4MのBox-Aにトルクアップを指令、回生ブレーキのカットを行う機能を設けた[9]。制御装置のデータ読み出しには各車個別処理から1か所で編成全体のデータ読み出しをさせる機能が設けられた[9]

制御素子には1401号車で試験していた[要出典]IGBT素子(2レベル・素子耐圧3,300 V - 1,200 A)の使用に変更し、冷却方式を送風機(ブロワー)を使用した強制風冷方式からヒートパイプ自冷方式に変更した[9][28]

主電動機は従来品と互換性を保つため出力190 kW品のままとし、軸受けの変更やPGセンサレス方式の採用などで細部が異なるもの、部品の追加変更をすることで従来車両用との互換性が確保されている[9]。電動車数が増え、定格一杯まで使用すると集電装置の電流容量を超過するため、出力を抑えて使用している[9]

台車は、これまでは2100形と共通設計で、軸ダンパを設置準備工事としていたが本形式では設置予定がないことから廃止の上、台車形式を変更した。動力台車はTH-2100AM形からTH-2100BM形へ、付随台車はTH-2100AT形からTH-2100BT形へと、それぞれ変更された[9][28]

ブレーキ制御はM-T2両1ユニットとする遅れ込め制御からM-TまたはM-Mユニット間での制御に変更されている[10]。また、新製時よりC-ATS車上装置対応品を搭載した[10]

新火災対策への対応[編集]

2004年(平成16年)12月に国土交通省地下鉄道火災対策の基準が見直され、この新火災対策へ対応した仕様とした[10]

連結面の車両間貫通扉を8両編成では3か所、4両編成では1か所であったが、3次車では各車両の浦賀方への設置に増設した[10]。さらに客室天井のFRP製の冷房吹き出し口と補助送風機(ラインデリア)・排気扇の整風板カバーをポリカーボネート製から、それぞれアルミニウム製に変更した[10]。火災対策には関係しないが、先頭車両では乗務員室内のみに設置されていた消火器を併結運転時に乗客が使用できるよう客室内にも設置した[10]

車端部の補助椅子とクロスシートは一体化させた形状に変更し、クロスシートの間隔を110 mm拡大した[10]

8両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc)
サハ1000形
(Tpu)
デハ1000形
(M2u)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Tps)
デハ1000形
(Msc)
搭載機器[10] VVVF-A・CP SIV・BT VVVF-B VVVF-A VVVF-A VVVF-B SIV・BT VVVF-A・CP
車両質量[28] 32.0 t 27.0 t 30.0 t 30.0 t 30.0 t 30.0 t 27.0 t 32.0 t
車両番号 1041 1042 1043 1044 1045 1046 1047 1048 東急 2005年1月[39]
1049 1050 1051 1052 1053 1054 1055 1056 川崎 2005年3月[39]
4両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc1)
デハ1000形
(M2)
サハ1000形
(Tp)
デハ1000形
(Msc1)
搭載機器[10] VVVF-A・CP VVVF-B・BT SIV・SIV・BT VVVF-A・CP
車両質量[28] 32.0 t 31.0 t 27.0 t 32.0 t
車両番号 1417 1418 1419 1420 東急 2005年3月[39]
1421 1422 1423 1424 川崎
凡例
  • VVVF-A:主制御器(Box-A・制御側装置)
  • VVVF-B:主制御器(Box-B・付随装置でBox-A側にて1C8M制御される。)
  • SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
備考
  • パンタグラフは8両編成・4両編成ともに、付随車に2基を搭載する[10]
  • 凡例は5次車まで同様である。

4次車[編集]

京急新1000形4次車
(4両固定、1425 - 1428)
(2008年3月29日)

2005年7月 - 8月に8両編成1本、4両編成4本の24両が竣工した[40]。表示にフルカラーLEDが本格採用された[30]

8両編成
 
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製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc)
サハ1000形
(Tpu)
デハ1000形
(M2u)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Tps)
デハ1000形
(Msc)
車両番号 1057 1058 1059 1060 1061 1062 1063 1064 東急 2005年8月[40]
4両編成
 
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メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc1)
デハ1000形
(M2)
サハ1000形
(Tp)
デハ1000形
(Msc1)
車両番号 1425 1426 1427 1428 東急 2005年7月[40]
1429 1430 1431 1432 川崎
1433 1434 1435 1436 川崎 2005年8月[40]
1437 1438 1439 1440 川崎

5次車[編集]

京急新1000形5次車
(4両固定、1441 - 1444)
(2008年5月22日)

2006年10月 - 11月に8両編成1本、4両編成2本の16両が竣工した。4次車からの変更点はない[41]

8両編成
 
← 浦賀
製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc)
サハ1000形
(Tpu)
デハ1000形
(M2u)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Tps)
デハ1000形
(Msc)
車両番号 1065 1066 1067 1068 1069 1070 1071 1072 東急 2006年10月[42]
4両編成
 
← 浦賀
製造
メーカー
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(Muc1)
デハ1000形
(M2)
サハ1000形
(Tp)
デハ1000形
(Msc1)
車両番号 1441
1445
1442
1446
1443
1447
1444
1448
川崎 2006年11月[42]

ステンレス車両[編集]

外観[編集]

ステンレス車両の先頭部

6次車以降の車両では京急初の軽量ステンレス製車体[43][注釈 4]とし、側面には京急のイメージカラーを踏襲した赤と白のカラーフィルムが貼り付けされた[15]。前頭部は普通鋼製とされ、従来車同様赤く塗装された[15]。前面はアルミ車のワイパーカバーを廃止し、形式番号は直接表記とされた[15]。フロントガラスは貫通扉も含めて左右2分割から運転席前・貫通扉・左右前照灯・種別行先表示器の5分割構成となった[3]

同時期製造の他社のステンレス車に対して車体幅、車体長、独自配置・寸法の下降窓、客室側窓には従来通りロールカーテンが設置されているなどの京急独自の特徴がある[15]。高品質・高性能化とともにコストダウンがはかられた[43]

雨樋集電装置からの高圧配管が車体埋め込みから妻面に露出する形態となった[22]ほか、台枠から屋根に向かって車体が絞り込む台形断面状の車体となった[44]

内装[編集]

ステンレス車(デハ1482)の車内

内装はアルミ車同様に暖色系を採用し、温かみある親しみやすい空間を目指した[15]。内張りはアルミ車同様の白色系化粧板を使用し、床材についてもロンリウム材ではあるが、色調をグレー系へと変更した[15]。中央天井部は空調ダクト・ラインフロー(冷風吹出口)一体成形のFRP製ユニット天井とされ、ラインデリア整風板の形状も変更された[15]

車端部の4人掛けクロスシートは5人掛けロングシートに変更され、京急では1993年(平成5年)製造の1500形の最終製造車以来14年ぶりのオールロングシート車となった[15][45]が、5次車までと同様の座席の表地や1人分455 mm幅の片持ち式バケットタイプシート構造を採用している[15]。座席端の袖仕切りと立席ポスト(握り棒)の仕切り板の色はピンク色からベージュ色に変更された[45]

客用ドアは車両メーカー標準品を採用、室内側を無塗装とし[45]、客用ドアガラスは側窓と併せ濃色グリーンの単板に変更された[45]。各車両間の妻引戸は浦賀寄り先頭車を除き全車浦賀寄りに設置、戸閉め方式は傾斜式に変更され、ドアチェッカは廃止された[45]

客用ドア間の側窓は中央に桟のある2枚分割構成で片側を開閉可能な一段下降式とし、1両あたり4か所が開閉可能である[45]。側窓枠はFRP製とされ、カーテンの色は青色に変更した[15]。一部の側窓が開閉可能となったため、アルミ車両にあった排気扇は廃止されている[43]

運転台[編集]

ステンレス車(デハ1464)の運転台 運転室に設置された非常用脱出はしご
ステンレス車(デハ1464)の運転台
運転室に設置された非常用脱出はしご

踏切事故対策と運転操作性を考慮し、京急では1967年昭和42年)の700形1次車以来40年ぶりとなる高運転台構造を採用、運転士用の座席と運転台を150 mm高くし、乗務員室の奥行きを200 mm拡大した[3]。乗務員室背後の座席は廃止され[45]、この場所側面にあった小窓も廃止された[46]。乗務員室に非常用脱出はしごが設置された[47]。運転席背後に非常用脱出口が設けられたため、仕切部の窓が小型化された[45]。 運転席側のワイパーは1本となり、ワイパーカバーを廃止、貫通扉に手動式ワイパーが設置された[3]踏切事故対策として、前頭部はアルミ車両よりも1.5倍以上の強度向上がなされている[48]

主要機器[編集]

搭載機器は仕様が見直され、主制御器・主電動機が日本製となり、編成での機器配置も変更された[3]。予備部品の共通化も考慮し、制御装置・主電動機は1500形VVVF化改造車で実績のあるものが採用された[3]

VVVFインバータ装置は日本製の2レベルIPM・PGセンサレスベクトル制御となり、電動機制御は1C4M2群方式に変更された[49]。8連・東急車輛製は三菱電機製、4連・川崎重工業製は東洋電機製造製のインバータ装置を搭載する[49][50]主電動機は三菱電機製、一時間定格155 kWの誘導電動機MB-5121-A形となった[3][49]

補助電源装置はメーカーが変更され、東芝製の静止形インバータ装置 (INV153-F0) を採用、8両編成・4両編成とも出力は170 kVAとなった[49][50]。電動空気圧縮機 (CP) は三菱電機製のスクロール式CP(MBU1600-Y形)に変更され[49][50]、省スペースと軽量化のため関連機器ごとステンレス製の一体箱に収納された[49]

集電装置、駆動装置、歯車比、空調装置、ブレーキ制御装置はアルミ車両と同一、台車は3次車以降と同一の円筒案内式TH-2100BM(電動台車)/TH-2100BT(付随台車)である[3][49]

製造時のバリエーション[編集]

6次車[編集]

京急新1000形6次車
(8両固定、1073 - 1080)
(2008年5月22日)

2007年(平成19年)3月に落成し、同年3月31日から営業運転に就いた[49]。京急の車両で初めてステンレス車体を採用した。

 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u')
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
搭載機器[3] SIV・BT VVVF CP VVVF   CP VVVF SIV・BT
車両質量[3] 33.5 t 32.5 t 24.5 t 32.0 t 28.5 t 24.5 t 32.5 t 33.5 t
車両番号 1073 1074 1075 1076 1077 1078 1079 1080 2007年3月[42]
凡例
  • VVVF:主制御器(1C4M2群)
  • SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
備考
  • 以降、8両編成は東急車輛製、4両編成は川崎重工製である。
  • パンタグラフは、M1u・M1sに2基と、M1u'の品川方に1基を搭載する[3]
  • 凡例は以降の次車で共通である。

7次車[編集]

京急新1000形7次車
(8両固定、1089 - 1096)
(2008年3月29日、弘明寺駅)

2008年1月 - 2月に8両編成2本、16両が竣工した[51]。6次車とほぼ同等の仕様である[52]が、客用ドアの室内側の戸当たり部分に黄色のマーキングテープが貼り付けされている。貫通扉は6次車と同じく傾斜式であるが、隙間をなくすためにゴムを装着したので、貫通扉の下の端にあったレールは廃止されている。[要出典]

 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1081 1082 1083 1084 1085 1086 1087 1088 2008年1月[51]
1089 1090 1091 1092 1093 1094 1095 1096 2008年2月[51]

8次車[編集]

京急新1000形8次車
(4両固定、1453 - 1456)
(2008年10月25日)

2008年9月 - 12月にかけて8両編成3本、4両編成2本の32両が竣工した[53]。ステンレス車体の4両編成、川崎重工業製が含まれる[53]。4両編成は全車電動車で、中間に付随車2両を挟むことで6両編成が組成出来るよう設計され、品川寄り中間電動車には付随車への給電用パンタグラフの準備工事が行われている[5]。6・7次車と内装はほぼ同様だが、客室内の配色が一部変更され[54]、立席ポスト(握り棒)に黄色の塗装と滑り止め加工を施工した[55]。このほか、立ち座りの補助として袖仕切に横手すりを追加している[55]戸閉灯は600形以来となるLED式が採用された[要出典]

8両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 2008年10月[53]
1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 2008年11月[53]
1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119 1120 2008年12月[53]
4両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
搭載機器[要出典] SIV・CP・BT VVVF VVVF SIV・CP・BT
車両質量[5] 34.5 t 32.5 t 32.5 t 34.5 t
車両番号 1449
1453
1450
1454
1451
1455
1452
1456
2008年9月[53]
  • 4両編成のパンタグラフは、各中間車の浦賀方にそれぞれ1基を搭載する。[要出典]M1s車には6両編成化を考慮したパンタグラフの準備工事が施されている[5]


9次車[編集]

京急新1000形9次車
(4両固定、1465 - 1468)
(金沢文庫-金沢八景)

2009年度には4両編成8本、32両が竣工した[56]。仕様は8次車と同一である[57]

4両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1457
1461
1465
1469
1458
1462
1466
1470
1459
1463
1467
1471
1460
1464
1468
1472
2009年4月[56]
1473
1477
1474
1478
1475
1479
1476
1480
2009年5月[56]
1481
1485
1482
1486
1483
1487
1484
1488
2009年6月[56]

10次車[編集]

アクセス特急の運用に入った新1000形10次車
(8両固定、1137 - 1144)
(2010年7月19日、成田湯川駅

2010年度には8両編成3本、4両編成1本の計28両[57]が竣工した。この10次車ではバリアフリー設備の充実のため、一部で仕様の見直しが実施された[55]

車内では600形更新車で採用したドア上部への液晶モニタ(LCD・17インチワイド形)方式の車内案内表示器(映像情報配信装置・トレインビジョン・VIS)を設置した[55]。液晶モニタは2画面が設置され、左側を広告動画表示用として、右側は次駅案内や乗り換え案内等の旅客案内用として使用する[58]

ドア上部点検フタ下部にドア開閉時に赤く点滅するドア開閉表示灯を追加し[55]、客用ドア車外下部のクツズリ部に黄色の注意表記を貼り付けた[59]

運転台には他社線で使用する乗務員支援情報(運行情報など)や停車予告機能を有する車上情報管理装置を設置し、運転台計器盤にモニター画面が設けられた[58][55]。600形8両編成とともに成田スカイアクセス線乗り入れに対応する[55]。乗務員室昇降ステップ、くつずり部に滑り止めが施工された[59]

貫通扉を開いて非常用ハシゴを取り付けた状態
(2012年5月27日、京急ファインテック久里浜事業所)

そのほか、6次車より搭載している乗務員室背面収納の非常用ハシゴを車両側面用から、トンネル内での使用に備えて前面貫通扉にも使用できるよう改良された。これは6次車以降全車両に改良予定とされている[58]

8両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1121 1122 1123 1124 1125 1126 1127 1128 2010年5月[60]
1129
1137
1130
1138
1131
1139
1132
1140
1133
1141
1134
1142
1135
1143
1136
1144
2010年6月[60]
4両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1489 1490 1491 1492 2011年3月[60]

11次車[編集]

新1000形11次車
11次車から登場した6両編成 (1313 - 1318)
(2011年5月1日、仲木戸駅

2011年度には8両編成1本、6両編成3本の26両が竣工した[61]。従来は8両編成と4両編成のみ製造されていたが、今回より800形の置き換えを目的として6両編成が登場した[62]。2011年度の6両編成は全車川崎重工で製造され、6両編成の車両番号は1301から付番された[16]。6両編成は先頭部の電気連結器を装備していないが、運用変更への対応を考慮して8両編成または4両編成への変更が可能な編成形態となっている[62]。2012年3月以降導入の車両は車内照明が直管蛍光灯からLED照明に変更された[63][64]。このほか、乗務員室内設置の空調装置操作器を品川寄り先頭車のみから、両先頭車への設置に変更した[62]

8両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 2012年1月[65][66]
6両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
搭載機器[67][68] SIV・CP・BT VVVF     VVVF SIV・CP・BT
車両質量[67][69] 34.5 t 32.5 t 24.0 t 24.0 t 32.5 t 34.5 t
車両番号 1301
1307
1302
1308
1303
1309
1304
1310
1305
1311
1306
1312
2011年4月[16][66]
1313 1314 1315 1316 1317 1318 2012年3月[65][66]
  • 6両編成ではM1u車浦賀寄りに1基、M1s車に2基のパンタグラフが搭載された[61][69]

12次車[編集]

新1000形12次車1319 - 1324
(2012年5月1日、神奈川新町駅
LED照明採用車両に貼付されたステッカー
(2012年8月24日)

2012年(平成24年)度には8両編成1本、6両編成2本の20両が竣工した[62]。全車LED車内照明を採用した[62]。1153編成は総合車両製作所が発足後最初に鉄道事業者に引き渡された車両で、同社を出場した2012年4月6日に出場記念のテープカットが行われている[70][71]

8両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 2012年4月[11]
6両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1319
1325
1320
1326
1321
1327
1322
1328
1323
1329
1324
1330
2012年4月[11]


13次車[編集]

1161編成
2014年2月23日北久里浜駅にて

2013年(平成25年)度には13次車として8両編成1本、6両編成2本の20両が竣工した[72][73][74]。12次車からの変更点はない[75]

8両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
デハ1000形
(M1u)
デハ1000形
(M2s)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 2013年8月[72]
6両編成
 
← 浦賀
竣工時期
形式・車種 デハ1000形
(M2uc)
デハ1000形
(M1u)
サハ1000形
(Tu)
サハ1000形
(Ts)
デハ1000形
(M1s)
デハ1000形
(M2sc)
車両番号 1331 1332 1333 1334 1335 1336 2014年1月[72]
1337 1338 1339 1340 1341 1342 2014年3月[72]

改造工事・特殊塗装など[編集]

方向幕交換[編集]

1次車は登場時黒地幕であったが、2008年(平成20年)7月までにすべて白地幕に交換された。[要出典]2009年(平成21年)以降方向幕を搭載していた編成のLED式表示器への交換が進んでいる[76]
また、1・2次車は2014年12月頃から前面のみ種別・行先表示がフルカラーLEDに変更されている。

特殊塗装など[編集]

羽田空港第2ターミナル開業記念[編集]

2次車の8両編成2本は2004年(平成16年)12月1日羽田空港第2ターミナル開業を記念してスカイブルーをベースとするラッピングが施され、2005年(平成17年)3月まで運転された[77][78]。下の画像はいずれも2005年3月13日、京急蒲田駅にて撮影。

KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN[編集]

京急ファミリーフェスタ2014に出展された時の姿(2014年5月25日撮影)

1057編成は2014年(平成26年)5月1日から京急の電動貨車の塗装をイメージした黄色塗装に変更され、「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」(京急イエローハッピートレイン)として約3年間運行される予定となっている[79]

黄色く塗装された姿が西武鉄道の車両に似ているとの声から、京急が西武にコラボレーションを提案、西武が9000系9103編成を赤い車体に白い帯とした「幸運の赤い電車 (RED LUCKY TRAIN)」とし、両社で共同キャンペーンを実施する[80][81]

デハ1401の各種試験装備[編集]

デハ1401では各種試験が行われた。2003年度に前面と側面の行先表示器を白色、種別表示器をフルカラーLEDとした[77]ほか、試験品の制御装置を搭載していた[82]表示器は前面・側面ともにローマ字も表示していたが、2005年3月下旬頃に前面については日本語表示のみとした。その後、表示器は2006年(平成18年)2月頃に従来の幕式に戻され、同年4月に白地幕に変更した。VVVFインバータ制御装置についても元のGTOサイリスタ素子のものに戻された。[要出典]

制御装置交換[編集]

1405編成は、東芝製のIGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御装置に更新されている。この際、車内掲示の製造ステッカーは2100形と同様「Powered by SIEMENS」表記のないものに変更されている。[要出典]

視覚障害者対応工事[編集]

2008年(平成20年)7月頃に7次車に合わせて、6次車の客用ドアの室内側の戸当たり部分に黄色のマーキングテープが貼り付けされた[要出典]

運用[編集]

8両編成は都営浅草線、京成線、北総線への乗り入れ運用を中心とした快特などの優等列車に主に使用される[32]。10次車以降は京成成田スカイアクセスアクセス特急などとして600形とともに成田空港駅まで入線する[55][62]。なお、都合により9次車以前の編成も成田スカイアクセスで運用される場合がある[83]

6両編成は主に、800形1500形とともに普通列車に使用されている[62]。また、2012年10月21日からは、1500形とともに日中の羽田空港 - 新逗子間のエアポート急行の一部にも運用されている[84]

4両編成は普通列車や優等列車の増結車として[32]、エアポート急行には4両編成を2本連結した8両編成で運用される[55]ほか、大師線でも運用されることがある[85]

2100形・600形・1500形・2000形と連結が可能である[86]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 鉄道ピクトリアル通巻717号 p101鉄道ファン通巻493号 p75に記載の諸元表には0.917 m/s/s (3.3 km/h/s) と記載されているが、これは同一機器構成の2100形より低い値であり、京急のサイトの記載とも異なることから誤記と思われる。
  2. ^ 京急電鉄車両紹介”. 京浜急行電鉄. 2011年8月19日閲覧。などに「新1000形」と紹介されているほか、本項の参考文献として取り上げた全記事で「新1000形」と紹介されている。
  3. ^ 『鉄道車両年鑑2005年版』p134に「3次車以降主制御機の使用素子変更により2100形以来親しまれていた音階が流れなくなった」旨の記述があり、1次車と2次車では音階が流れていたことが合理的に推定できるが、本形式が「唄う電車」であることを登場時の紹介記事で記載したものはない。
  4. ^ 京急が2006年の株主総会で配布した資料には塗装設備を廃止することで環境負荷を低減させる旨の記述がある。

出典[編集]

  1. ^ a b c 『鉄道ファン』通巻493号p75
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『鉄道ピクトリアル』通巻717号p101
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 『鉄道ピクトリアル』通巻791号p148
  4. ^ 京浜急行電鉄車両紹介「新1000形アルミ車」”. 京浜急行電鉄. 2011年8月19日閲覧。
  5. ^ a b c d 『東洋電機技報』通巻119号 p25
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  9. ^ a b c d e f g h i j k l m 『鉄道車両年鑑2005年版』p135
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  11. ^ a b c d 『鉄道ダイヤ情報』通巻342号p124
  12. ^ a b 『レイルマガジン』通巻226号p138
  13. ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』通巻717号p98
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m 『鉄道ピクトリアル』通巻717号p99
  15. ^ a b c d e f g h i j k l 『鉄道ピクトリアル』通巻791号p146
  16. ^ a b c 『鉄道ダイヤ情報』通巻330号p122
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参考文献[編集]

書籍[編集]

  • 佐藤良介 『JTBキャンブックス 京急クロスシート車の系譜』 JTBパブリッシング2003年ISBN 9784533049095
  • 佐藤良介 『JTBキャンブックス 京急の車両 現役全形式・徹底ガイド』 JTBパブリッシング、2004年ISBN 9784533055461
  • 佐藤良介 『JTBキャンブックス 京急1000形半世紀のあゆみ』 JTBパブリッシング、2011年ISBN 9784533082177

雑誌記事[編集]

  • 鉄道ピクトリアル』通巻717号(2002年5月・電気車研究会
    • 鬼武 朋之「京浜急行電鉄新1000形」 pp. 98-103
  • 鉄道ファン』通巻493号(2002年5月・交友社
    • 鬼武 朋之「京浜急行電鉄新1000形」 pp. 70-75
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻718号(2002年6月・電気車研究会)
    • 萬谷 彰「TOPIC PHOTO 京急 新1000形試乗列車運転」 pp. 107
  • レイルマガジン』通巻226号(2002年7月・ネコ・パブリッシング
    • 南雲 康夫「NEWS SCRAMBLE 2002年春、私鉄各社相次いで新型車輛営業運転開始 京急新1000形」 pp. 138
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻723号「鉄道車両年鑑2002年版」(2002年10月・電気車研究会)
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 190-200
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 164-166
  • 鉄道ジャーナル』通巻434号(2002年12月・鉄道ジャーナル社
    • 木場谷 円「京急新1000形 北総・公団線への直通乗入れ開始」 pp. 100
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻738号「鉄道車両年鑑2003年版」(2003年10月・電気車研究会)
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 208-219
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻753号「鉄道車両年鑑2004年版」(2004年10月・電気車研究会)
    • 小野 俊光「京浜急行電鉄新1000形(2次車)」 pp. 164-165
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 186-190
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 216-227
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻767号「鉄道車両年鑑2005年版」(2005年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2004年度民鉄車両動向」 pp. 116-141
    • 小野 俊光「京浜急行電鉄新1000形3次車」 pp. 134-135
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 186-191
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 214-239
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻767号「鉄道車両年鑑2006年版」(2006年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2005年度民鉄車両動向」 pp. 118-140
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 205-220
  • 『鉄道ファン』通巻554号(2007年6月・交友社)
    • 「CAR INFO京浜急行電鉄新1000形6次車」 pp. 78-79
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻791号(2007年7月・電気車研究会)
    • 鬼武 朋之「京浜急行電鉄 新1000形6次車」 pp. 145-149
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻795号「鉄道車両年鑑2007年版」(2007年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2006年度民鉄車両動向」 pp. 116-141
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 222-235
  • 『鉄道ファン』通巻563号(2008年3月・交友社)
    • 鉄道ファン編集部「新形車両形態分析進化論1 京浜急行電鉄」 pp. 90 -95
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻810号「鉄道車両年鑑2008年版」(2008年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2006年度民鉄車両動向」 pp. 122-151
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 242-255
  • 『東洋電機技報』通巻119号(2009年3月・東洋電機製造)
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻825号「鉄道車両年鑑2009年版」(2009年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2008年度民鉄車両動向」 pp. 108-134
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 222-235
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻836号(2010年8月・電気車研究会)
    • 「京浜急行電鉄新1000形10次車」 pp. 79
  • 『鉄道ファン』通巻592号(2010年8月・交友社)
    • 「京浜急行電鉄新1000形10次車」 pp. 69
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻840号「鉄道車両年鑑2010年版」(2010年10月・電気車研究会)
    • 金子 芽美「京浜急行電鉄新1000形8-10次車」 pp. 157-158
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 185-187
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 212-225
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    • 「私鉄DATA FILE 私鉄車両のうごき(2011年4月1日-6月30日)」 pp. 122-123
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻855号「鉄道車両年鑑2011年版」(2011年10月・電気車研究会)
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 210-222
  • 『鉄道ファン』通巻614号(2012年6月・交友社)
    • 鉄道ファン編集部「京急1000形でLED照明を本採用」 pp. 84-85
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻863号(2012年6月・電気車研究会)
    • 「京浜急行電鉄新1000形11次車」 pp. 85
  • 鉄道ダイヤ情報』通巻339号(2012年7月・交通新聞社
    • 「私鉄DATA FILE 私鉄車両のうごき(2012年1月1日-3月31日)」 pp. 124-127
  • 『鉄道ダイヤ情報』通巻339号(2012年10月・交通新聞社)
    • 「私鉄DATA FILE 私鉄車両のうごき(2012年4月1日-6月30日)」 pp. 124-127
  • 『鉄道ファン』通巻615号(2012年7月・交友社)
    • 「出来事2012.3 - 4」 pp. 132
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻868号「鉄道車両年鑑2012年版」(2012年10月・電気車研究会)
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    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 194-198
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 220-231
    • 「在籍車両形式別両数表」 pp. 223-232
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻871号(2013年1月・電気車研究会)
    • 京急同趣会「2012-10-21 京浜急行電鉄 京急蒲田駅付近全線高架化・ダイヤ改正」 pp. 132
  • 『鉄道ファン』通巻621号(2013年1月・交友社)
    • 「株式会社総合車両製作所について」 pp. 132
  • 『鉄道ファン』通巻640号付録「大手私鉄車両ファイル 2014」(2014年8月・交友社)
    • 「車両データバンク」
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻896号「鉄道車両年鑑2014年版」(2014年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2013年度民鉄車両動向」 pp. 114-145
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 224-235

関連項目[編集]