大森北斗

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大森 北斗
Hokuto Omori
大森 北斗 Hokuto Omoriの画像
2023.08.23 撮影
プロフィール
リングネーム 大森 北斗
ニックネーム 反逆のウルフムーン[1]
身長 177cm
体重 100kg
誕生日 (1995-06-28) 1995年6月28日(28歳)
出身地 北海道江別市
所属 全日本プロレス
スポーツ歴 野球
バレーボール
総合格闘技
トレーナー TAJIRI
鈴木みのる
デビュー 2018年11月17日
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大森 北斗(おおもり ほくと、1995年6月28日 - )は、日本男性プロレスラー北海道江別市出身。全日本プロレス所属。

2023.08.23 GLEAT x AJPW 後楽園ホール 大森北斗選手

経歴[編集]

入門前には野球バレーボール総合格闘技を経験。山本喧一の総合格闘技ジム「パワー・オブ・ドリーム」に所属し、キャプテンを務めていた[2]

2018年5月1日、全日本プロレス入門。11月17日、地元・北海道の札幌大会で岡田佑介とのシングル戦でデビュー。8分45秒、逆エビ固めで敗北[3][4]

2019年Jr. TAG BATTLE OF GLORYにおいて、青木篤志の訃報を受け佐藤光留のパートナーに岡田佑介が名乗り出たことから、フランシスコ・アキラのパートナーが空いたところ、社長(当時)の秋山準の抜擢により、北斗が同タッグリーグ初出場[5]。しかし0勝2敗3引分け、得点3で最下位に終わる[6]

同年11月、自身のデビュー一周年を記念し、出身地の北海道で「大森北斗 北海道試練の三番勝負」を実施。大森隆男岩本煌史ヨシタツの3人と、それぞれシングルマッチを行った。岩本からは孤高の芸術、ヨシタツからはヨシタツ狂想曲(ラプソディー)とフィニッシャーを受け、結果は全敗に終わった[7]

2020年世界ジュニアヘビー級王者である横須賀ススムより、5回目の防衛戦の相手に「純然たる王道の遺伝子」を持つ生え抜きの北斗を抜擢[8]。しかしヨースケ♡サンタマリアの主張で急きょ3WAYマッチとなり[9]、北斗はマリアを下したもののススムには敗れ、初戴冠はならなかった[10]

同年開催の第5回あすなろ杯争奪リーグ戦では全勝優勝と世界ジュニアへの再挑戦を宣言していたが、7月13日の最終戦で田村男児に敗れ準優勝。試合後に自由を求めて「Enfants Terribles」への加入を宣言し、芦野祥太郎に承諾される[11][12]。以降はヒールとなり、尊大な発言や試合への介入を行うようになった。また加入後から投げキッスをアピールに取り入れている。反面、同年はJr. TAG BATTLE OF GLORYで準決勝敗退、翌2021年アジアタッグ選手権にて自身が扱き下ろしていたイザナギに直接ピンフォールを奪われる[13]など、結果を出せずにいた。

2021年2月23日、芦野を裏切る形でEnfants Terriblesが分裂、ジェイク・リーTAJIRIが合流し「TOTAL ECLIPSE」を結成[14]。6月26日、TAJIRI&児玉裕輔と組み全日本プロレスTV認定6人タッグ王座に挑戦、自身がブラックめんそーれよりフォールを奪い初のタイトルを獲得した。しかし初防衛戦にて、今度は自身が立花誠吾からピンフォールを取られ失冠[15]。その後、同年のJr. TAG BATTLE OF GLORYに児玉と組み出場、優勝を果たす[16]と、翌2022年1月2日にT-Hawkエル・リンダマンの保持するアジアタッグ王座に挑み、自身がリンダマンを降し初戴冠を果たした[17]

同年7月14日、アジアタッグを失冠すると、4日後の7月18日にはパートナーの児玉が離脱。前後してジェイクとともに青柳優馬および青柳亮生石川修司らと組む機会が増える。9月18日の日本武道館大会では鈴木みのるとのシングルマッチに挑み、敗れたものの評価を高める[18]。しかし同年のJr. BATTLE OF GLORYは全敗で無得点に終わった。

2023年1月2日、再び鈴木とタッグで戦い敗北。試合後に土下座して共闘を申し入れ、鈴木に受諾される[19]。さらに翌日の試合後、ヘビー級転向を宣言した[20]

同年1月16日、全日本プロレスは大森に対し酒席でのコンプライアンス違反があったとして、同年3月31日までの3か月間30%の減給と禁酒を科す処分を発表した[21]

得意技[編集]

フィニッシュ・ホールド[編集]

無想一閃
ブレーンバスターの体勢から自身の右手で相手の右足を抱え込んで逆さまに担ぎ上げ、シットダウンと同時に後頭部からマットに突き刺す「変形フィッシャーマン・ドライバー」。アジアタッグ戴冠も果たした北斗のフィニッシャー。
ナルシストロール
ヘッドシザーズ・ホイップを仕掛けつつ相手の左脚を取り、そのままフォールする丸め込み技[22]
2022年4月9日、ライジングHAYATO戦で初公開し勝利した。
ナルシストロック
仰向け状態の相手の右腕を自身の両脚でロックし、左腕をV1アームロックで締め上げる複合関節技 [23]
2023年4月8日、石川修司戦で初公開し勝利した。

投げ技[編集]

RKO
ジャーマン・スープレックス
ドラゴン・スープレックス

打撃技[編集]

ワースト・オブ・ザ・ワースト
ミサイルキック[4]

タイトル歴[編集]

全日本プロレス

入場テーマ曲[編集]

  • Beginning of the legend

メディア出演[編集]

エピソード[編集]

  • 目標とする選手は青木篤志。将来の目標には世界ジュニアヘビー級王者を掲げている[4]
  • デビュー時のコスチュームは灰色。自身によるセレクトで、その理由は「他に使っている人がいないから」とのこと。その後、2020年4月6日より黒のショートタイツにコスチュームを変えた[24]。2023年頃からは赤いコスチュームと青いコスチュームを使い分けている。
  • L'Arc〜en〜Cielの大ファン。
  • 2020年2月22日、同期の青柳亮生田村男児とパワフル系YouTuber「ノータップス」を結成。自身の得意技から、動画内では「ジャーマン」を名乗っている。

脚注[編集]

  1. ^ 2021年8月、全日本プロレス『王道トーナメントプログラム』
  2. ^ PowerOfDreamGymの投稿(881407388707477) - Facebook
  3. ^ 11月17日(土)北海道大会結果”. 全日本プロレス (2018年11月17日). 2019年8月17日閲覧。
  4. ^ a b c 11/17【全日本】目標は世界ジュニア王者 新人・大森北斗がデビュー…”. プロレス格闘技DX (2018年11月17日). 2019年5月1日閲覧。
  5. ^ 6/16【全日本】秋山社長が佐藤&岡田のJr.タッグリーグ出場にゴーサイン、アキラのパートナーには北斗を指名”. プロレス格闘技DX (2019年6月16日). 2019年8月17日閲覧。
  6. ^ 2019 Jr.TAG BATTLE OF GLORY得点状況[全日程終了]”. 全日本プロレス. 2019年8月17日閲覧。
  7. ^ 11/19【全日本】ヨシタツに完敗で北斗三番勝負全敗も「ここからどう成長するかが三番勝負の意味になる」”. プロレス格闘技DX (2018年11月19日). 2019年11月21日閲覧。
  8. ^ 5/16【全日本】約束の世界ジュニア…ススムが光留突破でV4、ドラゲーでの防衛戦へ北斗指名”. プロレス格闘技DX (2020年5月16日). 2020年6月21日閲覧。
  9. ^ 6/13【DRAGON GATE】マリアが世界ジュニア挑戦表明、北斗とのV5戦目前のススムに3WAY戦変更を要求”. プロレス格闘技DX (2020年6月13日). 2020年6月21日閲覧。
  10. ^ 6/14【DRAGON GATE】3WAY戦に緊急変更もススムがドラゲーマット初の世界ジュニア戦でV5達成”. プロレス格闘技DX (2020年6月14日). 2020年6月21日閲覧。
  11. ^ 7/13【全日本】あすなろ杯無念の準V 北斗がまさかのEnfants Terribles加入”. プロレス格闘技DX (2020年7月13日). 2020年7月14日閲覧。
  12. ^ “全日本若手大移動 あすなろV田村エボリューション入り岡田脱退、北斗は芦野と合流”. デイリースポーツ. (2020年7月14日). https://www.daily.co.jp/ring/2020/07/14/0013507431.shtml 2020年7月14日閲覧。 
  13. ^ “【全日本】ゼウス組がアジアタッグV2!次はUTAMAROと同門対決”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2021年1月4日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/218026 2021年6月28日閲覧。 
  14. ^ 日々樹アキラ (2021年3月10日). “【コラム】地殻変動群発中!3月14日後楽園ホールは全日本プロレスの一大転換期な大会となる!?”. バトル・ニュース. 2021年6月28日閲覧。
  15. ^ 二十歳でヤンキーデビューした立花誠吾が大怪我からの復帰戦で王座戴冠!”. バトル・ニュース (2021年7月23日). 2021年10月22日閲覧。
  16. ^ 12/26【全日本】北斗&児玉が昨年覇者を熱戦撃破でJTBOG優勝 アジアタッグ獲りを宣言”. プロレス格闘技DX (2021年12月26日). 2022年1月3日閲覧。
  17. ^ “【全日本】大森北斗、児玉裕輔組がアジアタッグ王座奪取 大森「今の俺は最高に強い」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2022年1月3日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/138776 2022年1月3日閲覧。 
  18. ^ 中村健吾 (2022年9月18日). “鈴木みのる、全日50周年記念大会で大森北斗撃破「50年経とうとプロレスは勝つか負けるかのケンカなんだよ」”. スポーツ報知 (報知新聞社). https://hochi.news/articles/20220918-OHT1T51190.html 2023年1月10日閲覧。 
  19. ^ “【全日本】鈴木みのるが土井成樹、大森北斗と合体「3人でメチャクチャにしてやる!」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2023年1月2日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/249943 2023年1月10日閲覧。 
  20. ^ 全日本プロレス/alljapan [@alljapan_pw] (2023年1月3日). "【1.3後楽園バックステージコメント】大森北斗がヘビー級転向宣言!!土井成樹&鈴木みのるもベルト奪取に意欲を見せる🔥全日本プロレスTVにて1.3後楽園大会を見逃し配信中". X(旧Twitter)より2023年1月10日閲覧
  21. ^ 【全日本】大森北斗がコンプライアンス違反 減給30%&禁酒3か月の処分発表 - 東スポWEB 2023年1月16日
  22. ^ 全日本プロレス/alljapan [@alljapan_pw] (2022年4月16日). ""ナルシストロール"で余裕の勝利を手にした大森北斗選手🐺". X(旧Twitter)より2023年4月8日閲覧
  23. ^ 大森北斗 [@HokutoAJPW] (2023年4月8日). "新技「ナルシストロック」". X(旧Twitter)より2023年4月9日閲覧
  24. ^ haoming_maskの2020年4月7日14時48分のツイート- X(旧Twitter)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]