国際自動車

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国際自動車株式会社
kokusai motorcars co., ltd.
ハイグレードタクシー
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ケイエム
本社所在地 東京都港区赤坂2-17-22
赤坂ツインタワー本館5階
設立 1945年4月1日(創業は1920年)
業種 陸運業
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
自動車運行管理事業
代表者 菅原信一(代表取締役社長)
資本金 1億円
従業員数 2,917人(2009年5月31日現在)
外部リンク http://www.km-group.jp/
  

国際自動車株式会社(こくさいじどうしゃ、英称Kokusai Motorcars Co.,Ltd.)は、東京都港区赤坂に本社を置く、旅客自動車運送業者。

目次

[編集] 概要

東京都を中心にハイヤータクシーを運行する事業者であり、東京と京都市に拠点を置いて観光バスを運行する事業者でもある。タクシー・ハイヤー事業の通称は、Kmけいえむ)。観光バス事業の通称は「ケイエム観光」で、「Km」のマークが目印である。

営業車両数は、2007年3月時点で関連提携会社を含み、タクシー2,448台、ハイヤー680台、バス102台[1]。法令化以前から、乗客も含めた禁煙タクシーの運行を開始。喫煙者は乗車拒否も運送約款で可能。JR東日本ICカードSuica』によるタクシー運賃支払が可能。現在不動産部門を手放し、外資系ファンドによる経営再建中。

関連会社に同名の会社もある。

[編集] 歴史

  • 1920年 - 国際自動車株式会社、ハイヤー業として麹町区(現:千代田区内幸町に創業。
  • 1945年 - ハイヤー12社を合併し創立[2]
  • 1953年 - 中野営業所[3]でタクシー営業開始。
  • 1960年 - 株式会社赤坂自動車練習所を設立(後の国際自動車教習所)。
  • 1980年代前半(詳細な時期不明) - それまで独自路線で営業を展開していた品川自動車タクシー・新和自動車・豊玉タクシー・マコト交通・弥生交通と、チェッカーキャブ無線所属の大丸交通が、業務提携を結びグループ入りする。
  • 1995年 - 藤田観光自動車株式会社を吸収合併し、同社事業をケイエム国際とする。国際ハイヤー株式会社が、チェッカーキャブ無線所属の株式会社白樺自動車[4]を子会社化。
  • 1998年 - ケイエム赤坂・ケイエムタクシーが創業。株式会社ケイエム観光が、国際ハイヤー株式会社に営業譲渡
  • 1999年 - 国際ハイヤー株式会社と国際タクシー株式会社が合併して、ケイエム国際株式会社となる。
  • 2001年 - 国際自動車株式会社が、ケイエム国際株式会社を合併。
  • 2003年 - 大丸交通との契約を終了[5]。北千住営業所を千住営業所と同一住所へ移転[6]。目黒営業所・祐天寺営業所を品川区西品川(ケイエムタクシー・国際自動車教習所と同一住所)へ移転。青戸営業所・立花営業所を廃止。
  • 2004年 - シナジー・キャピタル傘下になる[7]。ケイエム赤坂を廃止。
  • 2005年 - 本社を港区赤坂に移転。チェッカーキャブ無線所属だった国際株式会社運営の国際交通が、グループに復帰。
  • 2006年 - 中央無線所属の東京ラッキー自動車がグループに加盟。国際株式会社と資本提携。
  • 2007年 - 埼玉県のタクシー事業者である織田興業(現:織田)と提携、同社東京営業所がグループに加盟。また、西肥自動車の子会社で東京無線所属だったシルバータクシーの株式を取得・買収。12月1日よりグループとしてのタクシー営業を開始した。ハイヤー霞ヶ関支店が丸の内に移転。
  • 2008年 - タクシー三鷹営業所を開設。シルバータクシーが国際自動車練馬に社名を変更。埼玉県八潮市の織田本社もグループに加入。ケイエムタクシー・目黒営業所・祐天寺営業所を大田区平和島に移転しそれぞれ羽田営業所・羽田第一営業所・羽田第二営業所へ改称。12月28日で、教習所事業を廃業。
  • 2009年 - 浅草営業所・大森営業所以外のタクシー営業所を分社化。これに伴い、国際自動車練馬は国際自動車城西練馬営業所となる。江東区東雲に新営業所を設置し、ハイヤー有楽町支店・白樺自動車も移転。ハイヤー赤坂支店・品川支店を品川区西品川へ移転。チェッカーキャブ無線所属の大丸交通・森永タクシーと独立系の東京ナイトタクシー[8]がグループに加盟。

[編集] タクシー・ハイヤー事業

ハイヤーは、都内4支店。タクシーは、2009年4月の分社化により、本社管轄が2営業所(浅草・大森)、グループ会社が4つの分社(城南・城西・城東・城北に11営業所が所属)と子会社が2社(23区武三地区1社・横浜市・1社)。提携会社が8社9営業所(23区武三地区8営業所・埼玉県八潮市1営業所)で営業を行っており、総車両数は約2,400台。また、恵比寿ガーデンプレイス聖路加国際病院他数か所に専用乗り場が設置されている。

[編集] 車両

国際自動車のタクシー(東京4社色)
(車種:クラウンセダン)

タクシー車両は黄色の東京4社色と黒色と紺色があり、黄色の車両の帯は国際自動車本体[9]と子会社2社がボディ側面とボンネットからトランクにかけての赤帯、他の提携会社はボディ側面のみの赤帯[10] となっている。

23区武三地区での営業車両は、グループ・提携会社を含めて全車デジタルGPS無線配車システムに対応しており、カーナビゲーションと連動させた迅速な迎配車に対応するほか、会員番号や行き先コードが記載されたICチップ内蔵の「km My Taxiカード」と連動させ目的地までの最短ルート案内もできる。

プレミアムグレードタクシー(車種:クラウンマジェスタ
ハイヤー(車種:ハイエース
ハイヤー(車種:LS460

また、ハイヤーで使用されていたクラウンマジェスタやシーマをタクシーに流用したプレミアムタクシーを導入しているほか(現在はプレミアム車両は廃止、その後試験的に導入したプリウスも顧客からの評価が悪かったとして現在は廃止)、一般車もクラウンセダンスーパーデラックスGパッケージセドリッククラシックSVといったハイグレード車導入に積極的で、2009年現在では、東京4社色を含めて神奈川地区のケイエム国際タクシーと一部提携会社を除いて、ハイグレード化が完了している。また、2007年頃より、本体と一部提携会社は、ナンバープレートをコールサインに合わせた希望ナンバーで取得するようになった。

[編集] 本社事業許可取り消し

2009年に、いくつかの営業所に対する監査が行われたところ、従業員の超過勤務が認められ、道路運送法の累積違反点数が取消基準に達することとなった。これを受けて、国土交通省関東運輸局が、同社の一般乗用旅客事業許可取消を検討開始し、7月に取消のための聴聞手続きが開かれた[11]。その結果、国土交通省関東運輸局は、9月12日付で、タクシーの大手事業者としては初めて、大手一般乗用旅客自動車運送事業者としての許可取消を行った[12]。この結果、少なくとも2年間の営業を行うことができなくなった。

もっとも、国際自動車は4月に分社化を行って、約1600台については子会社に移管しており、監査の結果が本社に対しての処分とされている関係から、事業許可取消の対象となったのは、本社管轄の浅草営業所と大森営業所、それとハイヤーの900台ほどに限定され、グループ企業や提携先など多くのタクシー営業所などの2,000台は今回の取消処分の対象外とされている[13]

[編集] ハイヤー支店

[編集] タクシー営業所

[編集] タクシーグループ会社

[編集] 分社

国際自動車城南
  • 羽田・羽田第一・羽田第二(大田区平和島)
  • 五反田(品川区西五反田)
  • 城南東雲(江東区東雲)
国際自動車城西
国際自動車城東
  • 千住・北千住(足立区千住東)
  • 城東東雲(江東区東雲)
国際自動車城北
  • 赤羽(北区浮間)
  • 城北東雲(江東区東雲)

さらに現在予定されている分社が1社存在する。

国際自動車中央
  • 東雲・西品川に設置する予定。さらに現在赤坂にある無線室を東雲の新事業所に移転させる計画がある[14]。しかし、今回の事業免許取り消し問題の影響で見直しの可能性もある。

[編集] 子会社

ケイエム国際タクシー株式会社(神奈川県横浜市南区六ツ川)
  • 旧・藤田観光タクシー株式会社
株式会社白樺自動車(江東区東雲)

[編集] 提携会社

  • 織田東京営業所(足立区竹ノ塚)
  • 織田本社(埼玉県八潮市木曽根)
  • 国際株式会社国際交通城北営業所(北区志茂)
  • 品川自動車タクシー(板橋区向原)
  • 新和自動車(江東区亀戸)
  • 大丸交通(葛飾区奥戸
  • 東京ナイトタクシー(葛飾区青戸
  • 東京ラッキー自動車[15](板橋区上板橋)
  • 豊玉タクシー(練馬区豊玉南)
  • マコト交通(墨田区堤通)
  • 森永タクシー(葛飾区東立石
  • 弥生交通(中野区弥生町)

[編集] バス事業

観光バス事業[16]は、東京を代表する大手事業者のひとつとして、高級観光バスの導入に積極的である。1995年に旧・藤田観光自動車[17]を吸収した。

また、京都地区については元来京都支店にて運行していたが、これは京阪電気鉄道に譲渡され、同社傘下の京阪国際観光自動車[18]となってkmは京都から撤退していた時期がある。現在の京都支店は1968年京都バス(当時は京阪グループではない)から事業譲受して再発足したものである。

契約輸送では伊勢丹新宿店の駐車場シャトルバス、玉川高島屋の本館とガーデンアイランド間のシャトルバス(委託契約なのでドライバーの派遣のみ、車両は玉川高島屋の100%子会社の東神開発所有)、川崎フロンターレクラブバスを担当している。

[編集] 車両

国際自動車の観光バス
(車種:三菱ふそうエアロクィーン

三菱ふそう車が中心で、かつては日産ディーゼル車や富士重工業製ボディの採用も比較的多かった。カラーリングは白地にベージュの濃淡で、前面にはkmのイニシャルマークをつけた正方形の行燈が装着されている。

ケイエム観光の象徴だったハイグレード観光バス「ロイヤルサロンカー」シリーズは同社のフラッグシップとして1970年代から多数導入され、1980年代にはエアロクィーンKを中心としたスーパーハイデッカー車に移行、最盛期には60台近くを擁していた。しかし経営環境の変化と車両の経年でこれらの高級車は引退しており、現在はスーパーハイデッカー主体ながらも一般的な55-60人乗りの車両が中心である。

藤田観光自動車の吸収により、同社が所有していたいすゞ車や日産ディーゼル車も転入したが、一部の車両は京都支店に転出した。また藤田時代からの車両は白にオレンジ・赤・紺の塗装で「カメリア」「フリージア」「カトレア」などの愛称があったが、現在はケイエム観光塗装に統一され、愛称も廃された。また、行燈もオリジナルのものではなく、一般的な横長のものである。

2006年には、日野自動車よりセレガSHD、2008年にはメルファ[19]を導入している。

[編集] 営業拠点

  • 東京支店(大田区大森南)
  • 京都支店(京都市南区上鳥羽)

[編集] タクシー事業以外の関連会社

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 本体のみでは、タクシーは1,530台、ハイヤーは639台となる。
  2. ^ 戦時統合が行われた折、第二次統合では「東亜自動車」に、第三次統合では「東京自動車」にそれぞれ改称しているが、短期間で創業当初からの商号である「国際自動車」に戻している。
  3. ^ 現在は赤羽営業所に移転。
  4. ^ 以前は高島屋グループでハイヤー主体、タクシーはチェッカーキャブ無線所属の非無線営業。
  5. ^ 同社は独自営業を経て2005年にチェッカーキャブ無線に復帰。
  6. ^ 跡地は現在のすばる交通北千住営業所。
  7. ^ 戦時統合期より2004年までは波多野一族のオーナー経営であった。中興の祖である波多野元二は元来一介の運転手であったが、自動車数台を持つオーナー兼運転手として成長し、名義貸しとして国際自動車に入社しそのまま経営に参画。株式を買い増し、当時の経営者(奇しくも同じ波多野姓であった)より経営を譲られ、戦時統合期には後藤圀彦の誘いに乗り帝都タクシーへの統合を一度決めたが取りやめ、山崎種二のちに小佐野賢治と組んで自力で戦時統合を成し遂げている。
  8. ^ ただし、大丸森永グループに所属する。
  9. ^ 国際自動車城西練馬営業所は全車紺色のハイグレード車。
  10. ^ 一部車両に青帯のものが残っており、代替時に赤帯もしくは紺色車に変更となっており、近年中に淘汰される予定。
  11. ^ 国際自動車 タクシーの事業許可取り消しへ 920台走れぬ可能性 MSN産経ニュース・2009年6月30日
  12. ^ 大手で初、「国際自動車」事業許可取り消し Yomiuri Online・2009年9月2日
  13. ^ 国際自動車が大手初の“免停”へ 2年間、約900台が事業停止 MSN産経ニュース・2009年8月26日
  14. ^ システム入替による大幅な処理能力の向上と新たなサービスの提供も予定されている。
  15. ^ 長崎ラッキー自動車グループ。
  16. ^ 1947年より「官衙バス」と称して官庁職員専用乗合としての特定免許を受けて運行を開始したが、一般乗客も多く便乗した違法行為が行われたため問題となり、1952年一般者の便乗が禁止、1954年には「官衙バス」事業が東京都に買収され、都営バスの一般路線となった。
  17. ^ 買収当時はニュー国際バスと称した。また、はとバスと共同で東京から箱根への定期観光バスを運行し、買収後もしばらく共同運行を行っていた。
  18. ^ 1998年解散。
  19. ^ 日野車は旧藤田観光自動車時代には実績があり、ケイエム本体でも伊勢丹新宿店の駐車場シャトルバスとしてリエッセを導入しているが、一般貸切車としては初の選択である。

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ