ルノー・メガーヌ

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メガーヌ (Mégane ) は、フランス自動車製造会社、ルノーが生産するCセグメントの乗用車である。

概要[編集]

1995年にデビューした、ルノー・19の後継モデル[1]。デザインの総責任者は、初代から3代目までパトリック・ルケマン (Patrick Le Quément [注 1]) が務めた。2代目からはルノー・スポールが開発を手掛ける高性能版のR.S.が追加され、モータースポーツとの繋がりを強くイメージさせるシリーズとなった。日本ではR.S.の人気が高く、同シリーズを販売する店舗数はフランス、ドイツに次ぐもので、市場規模に対して突出している[3]。戦略上の判断から、スポーティーモデルが積極的に輸入されている一方でエントリーモデルは正規輸入されていない[4]

Mégane I (1995年 - 2002年)[編集]

ルノー・メガーヌ
5ドアハッチバック (前期型)
Renaultmegane.jpg
4ドアセダン (後期型)
Renault Mégane Classic.jpg
販売期間 1995年 - 2002年
デザイン パトリック・ルケマン
乗車定員 5名
ボディタイプ 3/5ドアハッチバック
4ドアセダン
全長 4,130-4,165mm
全幅 1,699mm (日本仕様: 1,720mm)
全高 1,410-1,420mm
ホイールベース 2,580mm
-自動車のスペック表-

1995年に発売された。フロアパン、エンジン、トランスミッションなどの基本メカニズムは19のものを受け継いだが、従来のルノー車とは一線を画した楕円をモチーフにしたデザインと、衝突安全ボディー、リア中央席の3点式シートベルト、フロントシートベルトプリテンショナー+ロードリミッター、運転席エアバッグなどを装備し、安全性を強く打ち出した最初のモデルとなり、1998年のユーロNCAPではクラストップの4つ星を獲得した。

エンジンはガソリン1.4L/2.0L、ディーゼルは1.9Lのディーゼルのほか、LPガス・ガソリン切り替え式LPG自動車[注 2]が用意されていた。 2009年時点でLPG仕様はオプションとなっている。生産は北フランスのドゥエー工場とスペインのバレンシア工場、5ドアのワゴンはトルコ工場(オヤック・ルノー)製である。なお、カブリオレはドイツのコーチビルダーカルマン社製で、リア側面に専用バッジが装着される。

日本では1996年9月から販売が開始された。当初のラインナップは、5ドアハッチバックで2.0L SOHC“F3R”のRXE、2ドアの右ハンドルで4速ATのクーペ2.0と、左ハンドルで5速MTの2.0L 16バルブDOHC“F7R”のクーペ16Vで、1997年9月にはセニックが追加された。1999年のマイナーチェンジでフェーズⅡとなり、エンジンが1.6L DOHCのK4Mに変更され、5ドアハッチバックで4速ATのRXTと5速MTのRXi、そしてクーペと入れ替わりで4速ATのカブリオレが導入された。本国仕様の全幅は1,699mmだが、日本ではサイドウインカーも全幅に含める関係で1,700mmを僅かに超えるため3ナンバー登録となった[注 3]。尚、フジミ模型が1/24スケールでクーペのプラモデルを市販していた。

沿革[編集]

当初のラインナップは5ドアハッチバックと2ドアクーペで、1996年のパリサロンセニック[注 4]と4ドアセダン、2ドアカブリオレを発表、1998年にはライバルに対抗して5ドアワゴンが追加され、ボディは6種類となった。

1999年以降のフェーズⅡでは、ヘッドランプ、フロントグリル、テールランプなどのデザイン変更、衝突安全性の強化、直噴ガソリンを含むエンジンラインナップの変更と装備品の充実が図られた。2009年2月時点で欧州では3代目が登場しているが、アルゼンチンコロンビアの各工場では初代モデルが引き続き生産されており、廉価版として南米の一部地域では2代目と併売されていた。

Mégane II (2002年 - 2008年)[編集]

ルノー・メガーヌ
3ドアハッチバック (前期型)
(画像提供: Randy43)
Renault Megane front 20080625.jpg
Renault Megane rear 20080625.jpg
スポーツ・サルーン
Luderitz, Diaz-Point.jpg
販売期間 2002年 - 2008年
デザイン パトリック・ルケマン
乗車定員 5名
ボディタイプ 3/5ドアハッチバック
4ドアセダン
5ドアワゴン
2ドアクーペカブリオレ
全長 4,235mm
全幅 1,775mm
全高 1,450mm
ホイールベース 2,625mm
-自動車のスペック表-

2002年にデビューし、日本市場には2003年から導入された。デザインのキーワードは「退屈へのレジスタンス (抵抗)」。垂直なリアウィンドウと突き出したリアゲートパネルなど、Cピラーから後ろの個性的なデザインが最大の特徴で、同社のアヴァンタイムヴェルサティスのデザインが受け継がれている[5]。Ⅱからは車名の文字体が「Megane」から、明朝体を思わせるギリシア文字風の「MEGΛNE」に変更された[6]

5ドアワゴン

ボディは、3ドア/5ドアハッチバック、4ドアセダンスポーツサルーン[注 5]、5ドアワゴンのツーリングワゴン[注 6]MPVセニック[注 7]、オープンモデルとなるクーペ・カブリオレの6種類のほか、モータースポーツ部門のルノー・スポールが手掛けた高性能版がラインナップされている。

2003年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したほか、ヨーロッパの自動車衝突安全性テスト「ユーロNCAP」において最高の5つ星の評価を得るなど、デザインだけでなく高い安全性と実用性、信頼性が高い評価を受けて、ヨーロッパ市場に於けるCセグメントのベストセラーカーとなった[1]

エンジンは、直列4気筒ガソリン1.4/1.6/2.0LのNAと2.0Lターボディーゼル1.5/1.9L NA、2.0Lターボ。そのほか、LPガス・ガソリン切り替え式LPGも用意されている。トランスミッションは5速と6速のMT[注 8]と4速AT。ホイールは15インチから17インチだがリム幅は全て6.5Jであるため、最適なタイヤは195/65となる[5]

2005年のマイナーチェンジでフェーズⅡとなる。ヘッドランプ、フロントグリル、テールランプ等のデザイン、メーターパネルのべゼルカラーが変更され、スピードメーターとタコメーターの位置が入れ替えられた。

日本での展開は、3ドア[注 9]/5ドアハッチバック、5ドアワゴン、クーペ・カブリオレ、グラン・セニックの5種類で、右ハンドルのみが用意される。エンジンは、ルノー・スポール以外のモデルはガソリンの1.6Lと2.0L 直列4気筒。トランスミッションは5/6速MTとマニュアルモード付きの4速AT。全面グラスルーフサンルーフはグラン・セニックに標準装備、ルノー・スポールを除く5ドアハッチバックと4ドアワゴンモデルにはオプションで用意される。

インテリア[編集]

ルノーに於けるユニバーサルデザインである“タッチデザイン”が採用され、触感の良い素材を使うなどして触れてみたいと思わせ、心地よく直感的な操作感を実現した[7]。盗難防止対策のため鍵穴は無く、ドアの開閉やエンジンの始動はカードキーで行う。センターコンソールのスロットに差し込みボタンを押すとエンジンが始動する。始動後にカードキーを抜くことも可能だが、スロットに戻さなければボタンを押してもエンジンは停止しない。トランク容量は330L。新設計となる二重構造のフロアはロードノイズの低減にも寄与している[7][1]。エアバッグは前席2カ所のほか、前後席サイドエアバック、カーテンエアバッグの計8カ所。

主なバリエーション[編集]

ルノー・スポール[編集]

R26.R

2004年に追加された。ルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールが開発を手掛ける、同社のイメージリーダーとしての役割を担う高性能モデルで、通称“RS”。かつてのアルピーヌと同じく、スポーツモデルやレース車両専門のディエップ工場で生産される[8]

エンジンは、最高出力224ps/5,500rpm、最大トルク30.6kg·m/3,000rpmの2.0L ツインスクロールターボを搭載する[注 10]。大きな開口部のフロントパンパーとリアスポイラーの装着、大幅に向上した出力に対応されるため、シャシーやサスペンションを強化、サスペンションのジオメトリー変更など、各部がスポーツ走行に適したものに改良されている。フロントサスペンションにはトルクステアの抑制を目的としたDASS[注 11]が備わる。ブレーキはブレンボ製で、フロントは4ポットキャリパーを採用。路面状況により異なるが、100km/hから制動を掛けて10回連続で停止した距離は36m以下とされている[9]。日本仕様は、左ハンドルの3ドアと右ハンドルの5ドアハッチバック+6速MTで、タイヤサイズは乗り心地を考慮して225/40R18→225/45R17に変更された[8]

2008年に発表されたR26.Rは、RSトロフィー、F1 TEAM R26に続く進化モデルで、末尾のRはRADICALE (ラジカル: 究極) を意味する。エンジンは230ps/31.6kgmのままだが、後席を除去し2シーター化、リアクオーターウィンドウとリアウィンドウを軽量ポリカーボネイトウィンドウに変更、カーボン製のボンネットやフルバケットシートの採用などで123kgもの軽量化を果たし、ドイツニュルブルクリンクをFFの市販車最速となる8分17秒の記録を作る。イギリスフランススイススペインドイツの5ヵ国で販売された。450台の限定生産[10]

クーペ・カブリオレ[編集]

CC

略称は“CC”。3ドアをベースにドイツカルマンが手掛けたオープンモデル。22秒で自動開閉するグラスルーフハードトップを持つカブリオレに架装したクーペカブリオレで、後輪直前のサイドシルに“KARMANN”ロゴの刻印がある。ボディは2ドアで定員は4人。荷室容量はクローズ時490L、オープン時190L。オープン化に際しての各部補強により車重はハッチバックに比べて200kgほど増加しているが、重い荷重を考慮した専用設計のサスペンションとセッティングにより、路面からの衝撃をしなやかに吸収するように仕上げられた[11]

グラスルーフは赤外線を78%、紫外線を95%遮断するという特殊なガラスを採用し[12]、ルーフクローズ時も開放感を維持するなど、快適性と実用性を兼ね添えた。事故による横転時には自動的にリアシート後方のアンチロールオーバーバーが0.5秒で約130mm上昇し乗員を保護する仕組みで[13]Cセグメントのカブリオレモデルとして世界初のユーロNCAPの5つ星を獲得するなど高い安全性を持つ[14][12]

日本仕様はグラスルーフ・カブリオレと呼ばれる[15]。右ハンドルで、トランスミッションはマニュアルモード付の4AT。リアのナンバープレートについては、そのまま装着しただけでは開閉に支障をきたしてしまうため、専用のステーを設け、EU規格の位置よりやや上方に装着する格好となる。

広告[編集]

メガーヌ・ルノースポールのテレビCMには、2005年にルノーF1をドライブしてチャンピオンを獲得したフェルナンド・アロンソが出演しているが、日本では放映されていない。また、グラスルーフカブリオレの日本向けCMソングにジャズシンガー、小林桂の『East of the Sun』が起用されていた。

Mégane III (2008年 - )[編集]

ルノー・メガーヌ
5ドアハッチバック
Renault Mégane-Mk3-5p Front-view.JPG
Renault Mégane-Mk3-5p Rear-view.JPG
クーペ
Renault Mégane III Phase I Coupé Platingrau Heck.JPG
販売期間 2008年 -
デザイン パトリック・ルケマン
乗車定員 5名
ボディタイプ 3/5ドアハッチバック
5ドアワゴン
2ドアクーペカブリオレ
変速機 5/6速MT、6速DCT、CVT
全長 4,295mm (日本仕様: 4,325mm)
全幅 1,808mm (日本仕様: 1,810mm)
全高 1,471mm
(日本仕様: 1,460 - 1,470mm)
ホイールベース 2,640mm
-自動車のスペック表-

2008年10月のパリサロンで正式発表され、ヨーロッパでは2008年11月にハッチバックが発売された。その後、2009年1月にクーペ、同年8月にエステート、2010年2月にクーペ・カブリオレが順次発売された。ハッチバックは5ドアのみで、クーペは従来の3ドアの役割を担う。4ドアセダンのスポーツサルーンは、フルエンスとして独立した[注 12]。ハッチバックとエステートには、コンフォート仕様の“プレミアムライン”[注 13]、スポーティー仕様の“GTライン”[注 14]の2種類が設定されたが[注 15]、プレミアムラインはフェーズⅡへの移行を機に廃止された。

エクステリアデザインは同社の他モデルに通じるものに変更され、先代との共通性は少ない。リアのルーフエンドが先代の垂直なものから、なだらかな形状のオーソドックスなものとなった。シャシーは先代からの継続で、ボディーサイズは若干拡大したが、軽量素材の多用などで車重は平均して約8kgほど軽く仕上げられた。日本仕様はスペインのバレンシア工場製[18]

ボディーパネルのフィッティング精度 (チリ合わせ[注 16]) の高さや、開発の初期段階からデジタル技術を採り入れた「フルデジタル化」、シリーズ初となるCVT[注 17]の導入、重量ベースで車両の95%をリサイクル可能な素材を使用するなどの新戦略が盛り込まれている[19]。また、目立たないが、フロントのサブフレーム[注 18]とフロントのサイドメンバー[注 19]は、2カ所がダンパ、2カ所がゴム製のブッシュで接続されており、走行性能の向上に寄与している[注 20][21]。なお、今回のモデルチェンジを機にホイールが4穴から5穴[注 21]に変更されている。

メカニズム[編集]

エンジンは全て直列4気筒で、ガソリンは、2012年までのフェーズⅠは1.6/2.0L NAと1.4/2.0L ターボ。2012年以降のフェーズⅡはダウンサイジングされた、ルノー初の直噴となる1.2[注 22]/1.4L ターボのTce[注 23]と、継続する2.0L ターボ[注 24]。ディーゼルは、フェーズⅠは1.5/1.9/2.0L NA、フェーズⅡは95psと110psの1.5Lと130psの1.6L コモンレール式直噴ターボのdCi[注 25]。1km当たりのCO2排出量は、110psの1.5L dCiがラインナップで唯一100g以下となる90g[注 26]、115psの1.2L Tceが119g、265psの2.0L ターボが174gとなっている[注 27]

主なバリエーション[編集]

ルノー・スポール[編集]

RS RS
RS

ハッチバック比で、車高は−25mmの1,435mm、車幅は+40mmの1,850mmと、ロー&ワイドボディである。座面の位置は極端に低くないものの見切りが悪く、絞られたリアウィンドウとファストバックスタイルのため、斜め後方視界は悪い[24]。ラインナップは、R.S.[注 28]とR.S.275[注 29]。2011年6月、限定500台[注 30]のR.S.トロフィーが発売[29]、2014年6月、限定250台のR.S. 275トロフィーR[注 31]が発売された[31]

シャシーは、“スポーツ”と“カップ”の2種類が用意されるが、日本仕様はカップとなる。サスペンションは、ノーマルモデル比でスポーツは+12.5%、カップはスポーツ比で+15%硬い[32]トレッドの拡大でロール剛性が強化されたことにより、過度にサスペンションを固めず適度な減衰力とすることが可能となったほか、電動パワーステアリングも改善された。軽量フライホイール、GKN製の機械式LSDも装備する[25]。フロントサスペンションは先代に続きDASSだが、軽量化のため車軸側の下部ちロワアームがスチール→アルミに変更されている[33]。走行関連の電子装備として、“R.S.ダイナミックマネージメント”と呼ばれるシステムが新たに設定された。ESPの介入はノーマル・スポーツ・オフの3段階、スロットルレスポンスは5段階から選択、ASRの効き具合も調整することが可能となっている[25]。実燃費の平均はR.S.で約10.0km/Lとされるが、性能比では良好と言える[32]

クーペ・カブリオレ[編集]

CC (画像提供: M 93)

2010年2月、新型が発表された。先代に比べてボディ剛性が80%向上、プレミアム感を演出するため内外装に専用品が用意されている[34]。開閉時間は21秒。荷室容量は、クローズ時417L、オープン時211L[注 32]。3月にジュネーブ・モーターショーで世界初公開[35]。2014年1月、ブリュッセル・モーターショーで大幅に改良された新型が公開された。フロントマスクを他のメガーヌと共通意匠とし、2014年1月から先行してベルギーで、3月から世界15カ国で発売[36]。日本市場では、2014年7月現在においても販売されていない。

エステート[編集]

エステート (グランツアラー)
(画像提供: M 93)

2009年3月にジュネーヴモーターショーで発表、ヨーロッパでは8月に発売された。本国では「エステート」だが、市場により「スポーツツアラー」「グランツアラー」「ワゴン」と名称が異なる。尚、日本市場は本国と同じ「エステート」となる。5ドアハッチバックをベースとして、リアのオーバーハングとホイールベースが延長されたワゴンモデルで、特に後席のスペースと荷室が拡大している。ハッチバック比で、全長は+263mm、ホイールベースは+62mmとなり、後席の足下スペースに十分なゆとりが生まれた。荷室容量は+121Lの525Lで、後席を倒すと1,595Lまで拡大する。助手席も倒せるため、最大2,550mmの長尺物も積載することが可能となっている[37]

沿革[編集]

2009年3月のジュネーヴモーターショーでは、ワゴンモデルが発表された。2010年2月、クーペカブリオレを追加。2012年にはフロント周辺とインテリアの小変更でフェーズⅡとなった[38]。2013年9月、フランクフルトモーターショーフェイスリフトを発表、フロントマスクがクリオの流れを汲む意匠に変更、従来はR.Sのみの装備だったLEDのポジションランプが全車種に拡大されたほか、エンジンに新開発の1.2L 直噴ターボが採用されるなど、ラインナップが変更となっている[22]。2014年2月には、初代からハッチバックとワゴンを生産するスペインのバレンシア工場の生産台数が400万台に到達した[18]

日本では、2010年12月に高性能版のR.S.[注 33]が先行発売され、2011年5月、5ドアでM4Rエンジン+CVTのプレミアムライン[注 34]とGTライン[注 35]が追加された。2012年7月、R.S.がマイナーチェンジ。エンジンの最高出力は250ps→265ps、最大トルクは320N·m→340N·mに向上。フロントバンパーにはLEDドライビングランプが内蔵された。ハンドル位置も左→右に変更され、ボディカラーも一部が差し替えられた。11月、5ドアGTラインがマイナーチェンジでフェーズⅡとなり[注 36]プレミアムラインが廃止されると同時に、ワゴンのエステートGTライン[注 37]が追加された。2013年5月、6速MT+右ハンドルのエステートGT220[注 38]が発売された。

2014年6月、2013年9月のヨーロッパに続き、日本仕様の全てがフェイスリフト。キャプチャークリオ (日本名: ルーテシア) に共通するデザイン戦略「サイクル・オブ・ライフ[43]」に沿うもので、ルノーであることを強く主張するフロントマスクとなっている。変更と同時に、エステートのみに設定されていたGT220をハッチバックにも設定[44]、本国同様に“GT220”とGTライン”の2系統となった。同年10月には、「GTライン」のみ内外装はそのままに、早くも改良が行われ、エンジンが2.0LのM4Rからキャプチャーに搭載される1.2L直噴ターボのH5Fに換装され、併せて、組み合わされるトランスミッションもゲトラグ製の6速EDCに変わった。

限定モデルは、30台のR.S.モナコGP[注 39]、60台のエステートGT[注 40]、30台のR.S.トロフィー[注 41]、30台のメガーヌ R.S. レッドブル・レーシング RB7と50台のRB8[注 42]、20台のR.S. ジャンダルムリ[注 43]などがある。

モータースポーツ[編集]

2005年から世界選手権として開催されているワンメイクレースのメガーヌトロフィにはR.S.で、2010年からはラリーのIRCERCにはRS N4[51][52]で参戦している。レース以外ではサーキットでのタイムトライアルにも意欲的で、特にニュルブルクリンク北コースでのFF市販車の最速記録に強い拘りを持っており、ニュルブルクリンク用に開発した車両を持ち込んでいる。2011年5月にはR.S.でコースレコードを記録、2014年6月にはR.S.275トロフィーRでセアト・レオン クプラ280を約4秒上回り、記録を更新した[注 44]

リコール[編集]

メガーヌR.S.の前輪ブレーキホース関連の不具合で制動力が低下する恐れがあるとして、2009年1月にリコールの届け出を行った。2004年5月24日 - 2006年4月7日に生産された268台が対象で、事故は発生していない[54]。また、2002年8月と2004年7月の2回、燃料ポンプを取り付ける樹脂製ナットが、温度変化が繰り返されることによりナットに亀裂が発生、燃料が漏れる恐れがあるとしてリコールの届け出を行ったが、対策が不十分だったと判断し、2009年4月に対策内容と対象範囲を見直した上で改めてリコールの届け出を行った。1999年6月18日 - 2001年1月22日に生産された1417台が対象で、不具合は6件確認されたが事故は発生していない[55]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ フォードやアウディでデザイン部長を務め、1987年よりルノーのデザイン部門のトップとして22年間在籍、2009年10月に退職した[2]
  2. ^ フランス表記ではLPGの事をGPLと呼称する。
  3. ^ ごく初期に5ナンバー登録車も存在する。
  4. ^ 「モノスペース」コンセプトという、当時のヨーロッパ車には無かった、利便性を前面に押し出したセニックはヨーロッパで高い評価を受け、1997年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
  5. ^ 生産はトルコオヤック・ルノーにて行われる。ヨーロッパの一部の地域、シンガポール台湾中華人民共和国オセアニア南アメリカなどに導入されている。
  6. ^ リアシート部分のホイールベースが延長されたモデル。投入する市場によって「ツーリングワゴン」「グランツアラー」と名称が異なる。
  7. ^ 同カテゴリーのフランス国内およびヨーロッパに於けるベストセラーモデル。5人乗りの通常ボディのセニックと、ボディを延長して7人乗り (3列目のシートは、折りたたみ時にフラットな床面になる折りたたみ。) としたグラン・セニックの2タイプで、日本にはグラン・セニックのみが2005年9月から導入された。なお、日本仕様は全て2.0LDOHCエンジンを搭載している。右ハンドルで、トランスミッションはマニュアルモード付4速AT。また、全面グラスルーフサンルーフもオプションで用意される。
  8. ^ 6速MTは日産製。
  9. ^ ルノー・スポールのみ。
  10. ^ 2,000rpmで最大トルクの90%となる27.5kg·mを発生する[9]
  11. ^ Double Axle Strut System: ダブル・アクスル・ストラット・システム。動作の影響を受けず常時タイヤ接地面の中心に荷重が掛かるように、キングピンオフセット (キングピン軸とタイヤ中心線が路面で接した2点の距離) を最小化、ノーマルの60mm→32mmとされている[9]
  12. ^ SM3のフロントマスクを変更したモデル。初代SM3は日産・ブルーバードシルフィバッジエンジニアリング車であったが、2代目はメガーヌをベースに端正なセダンフォルムを与えられている[16]
  13. ^ ソフトなサスペンション、エレガントなインテリアとされた実質的なベーシックグレード。GTラインには無い、エアコンの後席吹き出し口が設けられている。フェーズⅡへの移行を機に廃止された。
  14. ^ プレミアムラインに比べて、サスペンションが強化され、合わせてエクステリアもスポーティーな雰囲気とされた。
  15. ^ エンジンには手を入れられておらず、サスペンションのセッティング、デザイン、シート、メーター表示などの違いなどで個性を演出している[17]
  16. ^ ボディパネル同士の段差を合わせることを指す。段差を意味する建築用語の「散り」が由来で、チリ合わせは品質基準の一つとなっている。
  17. ^ ジヤトコ
  18. ^ エンジンやサスペンションを支える最下部の独立した骨組み。
  19. ^ フロントバンパーから繋がるボディフレーム左右の骨組み。
  20. ^ 効果として、先代比3倍となる横方向の剛性向上・コーナーリング中のフロント部の動きを小さく留め、パワーステアリングの応答性を向上・ブレーキング時、エンジンに掛かる慣性を低減して車両の安定性を向上などの効果が有る[20]
  21. ^ 日産車と同じくPCDは114.3
  22. ^ 2013年9月、従来の115psに加えて128psが追加された[22]
  23. ^ Turbo Control efficiency: 高効率制御のターボエンジン
  24. ^ 195psと220psはハッチバック及びエステート、265psと275psはRSに搭載。
  25. ^ Direct Common rail Injection: コモンレール式直噴エンジン
  26. ^ イギリスでは100g/km以下は自動車税が課されないほか、ドイツでは排気量別の課税はされるものの、95g/km以下はCO2排出量ベース課税が免除される。その他、低CO2車はヨーロッパ圏の各国で優遇策が計られている[23]
  27. ^ 排出量1g当たりの出力は1.52ps
  28. ^ 先代を36ps上回る最高出力250ps/183kW、最大トルク34.7kg·m/340N·m。1,900rpmで約80%の27.8kg·mを発生するため、低速でも扱いやすい特性となっている[25]。当初は250ps、2012年に265psのR.S.265となった。
  29. ^ 275ps/202kW、36.8kg·m/360N·m、前後重量配分は65:35[26]、シャシーは、ブリヂストンPOTENZA RE050Aに合わせてチューニングされた[27]
  30. ^ 予想を上回る人気で注文が殺到したため1,000台とされた[28]
  31. ^ R.S.275トロフィーのサーキット仕様で2シーターのトップモデル。装備や各部の徹底した軽量化は相当なもので、シートに始まり、防音材、オーディオ、テールパイプ、ワイパーにまで及び、車両重量はR.S.275トロフィー比で約−100kgとなった。また、多段階調整式のダンパーとスプリングの組み合わせで詳細なセッティングが可能となっている[30]
  32. ^ 先代比で、それぞれ−73L、+21L
  33. ^ 250psの最高出力を誇る2.0Lターボ“F4R”エンジン+6MTを搭載、レカロ製バケットシートやブレンボ製ローターを装備する。左ハンドルのみ。
  34. ^ エレガントなインテリアを基調とした事実上のノーマル仕様。スピードメーターはデジタル表示となる[39]
  35. ^ ホイールはプレミアムラインの16インチ→17インチへ変更、サスペンションのスプリングが固められて車高も10mm低くなり、外観と共にスポーティ仕様となっているが、ステアリングは女性でも自然に扱えるフィーリングとなっている[40]
  36. ^ メカニズムに大きな変更はないが、LEDポジションランプを内蔵したバンパーと新造形のラジエーターグリルの採用でフロントマスクを一新。価格は7万円引き下げられた。
  37. ^ エステートGTとは異なり、GTラインと同じくM4Rエンジンを搭載する。価格は5ドア比プラス10万円[41]
  38. ^ エステートGTラインをベースに、エンジンをM4RからR.S.用の2.0Lツインスクロールターボを220psにデチューンしたF4Rに換装している。2012年に限定販売されたエステートGT同様にルノー・スポールが手掛けているが、こちらは通常のカタログモデルとなる[42]
  39. ^ 2011年10月発売。シャシーは、サーキット走行も視野に入れたR.S.の“カップ”に比べて日常走行寄りの“スポール”を採用している。専用色のブランナクレメタリックにブラックレザーシート、BOSEオーディオシステム、18インチブラックアロイホイールなどを装備。取り扱いは全国17店舗のルノー・スポールスペシャリストディーラーのみ[45]
  40. ^ 2012年7月発売。スポーツツアラーの2.0L DOHCターボエンジン搭載モデル。左ハンドル、6MTのみで、GT専用シャシー、BOSEオーディオシステム、18インチアロイホイール等を装備。ボディカラーはグレーのグラン・エクリプスとホワイトのブラン・グラシエの2種で、各色限定30台の計60台。
  41. ^ 2012年7月発売。R.S.をベースに19インチタイヤのブリヂストンポテンザRE050A」と19インチロッドリムホイール、専用ステッカー、シリアルプレートを装着。取り扱いは全国17店舗のルノー・スポールスペシャリストディーラーのみ[46]
  42. ^ F1でルノーがエンジンを供給するレッドブルがコンストラクターズタイトルを獲得したことを記念したモデル[47][48]
  43. ^ 2014年1月発売。フランスの国家憲兵隊が使用する車両をイメージしたモデルで、フロントマスクはフェーズⅠとなる。ボディカラーは通常のラインナップには無いソリッドのブルーで、実車に比べて濃い色合いとなっている[49][50]
  44. ^ 2014年3月に市販車初の7分台となる7分58秒44を達成したクプラ280に対抗し、直ちに8分以下を表す“UNDER8”ブロジェクトを始動して新型モデルを開発、7分54秒03のタイムで記録を更新した[31][53]

出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]

ルノー ロードカータイムライン 1980年代-   
タイプ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
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コンパクト トゥインゴ トゥインゴII
5/7 シュペール5 クリオ(ルーテシア)I クリオ(ルーテシア)II クリオ(ルーテシア)III クリオ (ルーテシア)IV
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カングーII
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