超こち亀
『超こち亀』(ちょうこちかめ)は、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下『こち亀』と表記)連載30周年を記念して発売された書籍。正式表記は『こちら葛飾区亀有公園前派出所連載30周年記念出版 超こち亀』。
2006年9月15日に発売されたが、多くの書店ですぐに完売し、同年10月に重版が発行された。
概要
[編集]後述する5つの合作、85組88名の漫画家による1ページトリビュート漫画、写真家大西みつぐの撮りおろし写真などが収録されている。予約のみで販売された道楽BOXにはこの本に加えて、両津勘吉の胸像、ニューナンブ型テレビリモコン、縮小版『こち亀』第1話収録の『週刊少年ジャンプ』1976年42号、30周年記念腕時計、カタ屋のかた、高級ベーゴマ(金メッキ風)、超特製メンコ、両津家家系図巻物が特製BOXに入っていた。コミックス150巻分(1435話分)の内容を検索可能な「超こち亀データベース」、登場人物593名を収録した「Kamedasキャラクター事典」などを収録したCD-ROM「デジ亀」。アリオ亀有内「こち亀ゲームぱ〜く」にある実在のモグラ叩きゲーム『両さんのボーナス争奪戦』を模した同名のミニゲームも収録している。
永六輔、大沢在昌、ラサール石井、漫画家では池沢さとし、平松伸二、江口寿史へのインタビューをそれぞれ収録。また、作者の秋本に対してはロングインタビューを行っており、この中のコラムとして質問コーナー「一問一答150連発!」を掲載している。
クロスオーバー
[編集]タイトル | 作品・作者 | 登場人物 | 備考 |
---|---|---|---|
走者の休日 | 『ゴルゴ13』(さいとう・たかを) | [1] | |
両津勘吉VSルパン三世 | 『ルパン三世』(モンキー・パンチ) | ||
正義超人亀有大集結!!の巻 | 『キン肉マン』(ゆでたまご) | [2] | |
こちらナメック星ドラゴン公園前派出所 | 『DRAGON BALL』(鳥山明) | [3] | |
両津VS首領パッチ!! 〜Jギャグオールスターズ葛飾大騒動!!〜 |
『真説ボボボーボ・ボーボボ』(澤井啓夫) | ||
『ピューと吹く!ジャガー』(うすた京介) |
| ||
『太臓もて王サーガ』(大亜門) |
| ||
『メゾン・ド・ペンギン』(大石浩二) |
|
1ページトリビュート漫画
[編集]自分の作品に『こち亀』のキャラクターを登場させる1ページ漫画。作品を寄せた漫画家は次の通り。なお上記の『ゴルゴ13』や『ルパン三世』のように、集英社以外の出版社の漫画もある。
括弧内は、1ページトリビュート漫画の舞台となる作品。
以下は掲載順。
- 相原コージ(『コージ苑』)
- 天野明(『家庭教師ヒットマンREBORN!』)
- 天野こずえ(『ARIA』)
- 天野洋一(『OVER TIME』)
- 荒川弘(『鋼の錬金術師』)
- 荒木飛呂彦(『STEEL BALL RUN』)
- あろひろし(『ボクの社長サマ』)
- 池沢さとし(『サーキットの狼』)
- 一条ゆかり(『有閑倶楽部』)
- 一本木蛮(『戦え奥さん!!不妊症ブギ』)
- いとうみきお(『謎の村雨くん』)
- 稲垣理一郎・村田雄介(『アイシールド21』)
- 井上雄彦(『SLAM DUNK』)
- 岩代俊明(『みえるひと』)
- 臼井儀人(『クレヨンしんちゃん』)
- うすた京介(『ピューと吹く!ジャガー』)
- うすね正俊(『砂ぼうず』)
- 梅澤春人(『BØY』、『カウンタック』)
- 江口寿史(『キャラ者』)
- 大石浩二(『メゾン・ド・ペンギン』)
- 大暮維人(『天上天下』)
- 大場つぐみ・小畑健(『DEATH NOTE』)
- 岡野剛(『地獄先生ぬ〜べ〜』)
- 尾田栄一郎(『ONE PIECE』)
- かずはじめ(『明稜帝梧桐勢十郎』)
- 桂正和(『ウイングマン』)
- 叶恭弘(『エム×ゼロ』)
- 神尾葉子(『花より男子』)
- 河下水希(『いちご100%』)
- 岸本斉史(『NARUTO -ナルト-』)
- 久保帯人(『BLEACH』)
- くらもちふさこ(『天然コケッコー』)
- 寿らいむ(『王様ゲーム』)
- 許斐剛(『テニスの王子様』)
- 小林よしのり(『おぼっちゃまくん』)
- コンタロウ(『1・2のアッホ!!』)
- 里中満智子(『天上の虹』)
- 澤井啓夫(『真説ボボボーボ・ボーボボ』)
- 三条陸・稲田浩司(『冒険王ビィト』)
- 島袋光年(『世紀末リーダー伝たけし!』)
- 杉田尚(『斬』)
- 鈴木信也(『Mr.FULLSWING』)
- 曽山一寿(『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』)
- 空知英秋(『銀魂』)
- 大亜門(『太臓もて王サーガ』)
- 高橋和希(『遊☆戯☆王』)
- 高橋陽一(『キャプテン翼』)
- 高橋よしひろ(『銀牙 -流れ星 銀-』)
- 武井宏之(『スマッシュボマー』)
- ちばてつや(『のたり松太郎』)
- つの丸(『みどりのマキバオー』)
- 冬目景(『イエスタデイをうたって』)
- 冨樫義博(『HUNTER×HUNTER』)
- 徳弘正也(『ジャングルの王者ターちゃん』)
- とみさわ千夏(『P女子寮のネコである』)
- 西義之(『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』)
- 萩原一至(『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』)
- 原哲夫(『蒼天の拳』)
- 樋口大輔(『ホイッスル!』)
- 平松伸二(『ドーベルマン刑事』、『ブラック・エンジェルズ』)
- 藤井みほな(『GALS!』)
- 藤崎竜(『封神演義』)
- 藤島康介(『逮捕しちゃうぞ』)
- 北条司(『Angel Heart』)
- 星野桂(『D.Gray-man』)
- 星野之宣(『ブルーシティー』、『宗像教授異考録』)
- 増田こうすけ(『ギャグマンガ日和』)
- 松井優征(『魔人探偵脳噛ネウロ』)
- 水島新司(『ドカベン』)
- 水野英子(『ハニー・ハニーのすてきな冒険』)
- 宮下あきら(『魁!!男塾』)
- 望月三起也(『ワイルド7』)
- 本宮ひろ志(『男一匹ガキ大将』)
- 森川ジョージ(『はじめの一歩』)
- 森田まさのり(『べしゃり暮らし』)
- 森本梢子(『ごくせん』)
- 矢口高雄(『釣りキチ三平』)
- 矢代まさこ(『ようこシリーズ おはぎの嫁入り』)
- やなせたかし(『アンパンマン』)
- 矢吹健太朗・長谷見沙貴(『To LOVEる -とらぶる-』)
- 山本貴嗣(『紅壁虎』)
- 吉田戦車(『伝染るんです。』)
- 和月伸宏(『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』)
脚注
[編集]- ^ 『ゴルゴ13』は『こち亀』が連載1000回を迎えた1996年に特別企画として、ゴルゴ13と両津が対談を行ったことがある。
- ^ 本作の1か月前に発売された『こち亀』単行本151巻のゆでたまごの巻末コメント欄には両津と中川がキン肉マンとテリーマンのザ・マシンガンズに彼らのツープラトンであるマッスル・ドッキングを掛けているイラストが掲載された。
- ^ 『こち亀』単行本69巻収録の「新たなる旅立ちの巻」の続編でもあり、同エピソードと同様ナメック星が舞台となっており、そこで両津とフリーザ一味が会話をしている。また、フリーザと両津のやり取りは『ジェイスターズビクトリーバーサス』でもネタにされている。
- ^ 『週刊少年ジャンプ』に連載されていた以下の4作とのクロスオーバー漫画。ネームは澤井が制作し、それに各漫画家が自分のキャラクターにペンを入れ、最後に秋本が背景を追加して完成させた。秋本によると、5人での打合せはスケジュールの都合が付かず、担当編集者を通して何度か打合せをする形になったという。この際澤井や大石が同席することもあった。
- ^ 参加作品がどれもこの企画の前後に他のクロスオーバー企画をこなしている(ボボボーボ・ボーボボ#コラボレーション・ピューと吹く!ジャガー#その他・太臓もて王サーガ#太臓もて王サーガ外伝・メゾン・ド・ペンギン#コラボレーションなども参照)。
- ^ 本作のみ『週刊少年ジャンプ』2006年41号にて先行掲載されている。