カタ屋

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カタ屋(カタや)は、型(カタ)と呼ばれる素焼きの粘土型に粘土を詰めてその型の複製を作り、極彩色の粉色とともに子供たちに販売していた、昭和30年代後半から40年代に盛んだった露天商のこと。主として、公園や空き地で店を開く姿が多く目撃されている。かた屋ねんど屋と呼ぶ地域もあった。

概要[編集]

粘土型は、動物、乗り物、建物、般若面、漫画のキャラクターなどが多かった。型によって、使用する粘土の量が異なるため、カタ屋は型ごとに5円から200円程度の値段を設定していた。型の種類や値段は露天商による。子供は対価を支払って型取られた粘土を受け取る。同時に、金粉、銀粉、赤・青・緑・黄色・橙色などの色のついた粉も購入し、型取られた粘土に彩色をして楽しんでいた。

カタ屋は子供たちの彩色が終わると、路上もしくはベニア板の上などにその作品を並べさせ、その出来映えを採点して品評会を行いランキングを行う。上位入賞者には点数を書いた紙などを次回の粘土の購入引換券として渡していた。品評会が終わると、子供たちが彩色した粘土は没収されて、露天商は閉店と同時に持ち去ってしまう。コンテストに参加せずに、粘土だけを購入して持ち帰るケースもあった。

秋本治漫画こちら葛飾区亀有公園前派出所』において、カタ屋は点数券集めても点数券がたまる4日目あたりで消えてしまう、と言う詐欺同様の商売として描かれているが、実際そのような悪質なカタ屋はほとんどいなかった。

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