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2013年7月17日 (水) 21:47時点における版
この項目は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
メーカー | マイクロソフト |
---|---|
種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第8世代 |
発売日 |
欧米地域:2013年11月(予定) 日本国内:2014年以降[1] |
CPU | AMD 8コア APU |
GPU | AMD Radeon Variant(APUに内蔵) |
対応メディア | Blu-ray Disc |
対応ストレージ | HDD |
コントローラ入力 |
Kinect ワイヤレスコントローラー |
外部接続 |
USB 3.0 ギガビット・イーサネット IEEE 802.11n 2.4GHz/5GHz Wi-Fi Direct HDMI(入力・出力) |
オンラインサービス | Xbox Live |
後方互換 | なし |
前世代ハードウェア | Xbox 360 |
Xbox One(エックスボックス ワン)は、マイクロソフトが発売を予定している家庭用ゲーム機。
欧米など21の国・地域[補足 1]では2013年11月に発売予定。価格は499ドル(米国)、499ユーロ(欧州)、429.99ポンド(英国)。日本でも発売される予定だが、公式の発売時期・価格等は未定[2]。
概要
Xbox 360の次世代機種で、2013年5月21日に正式に発表された[3]。 「全てのエンターテインメントをこの1台に集約させる」ことを意味するとされる[3]。映像出力は最大2160p(4K UHD 3840×2160)の解像度[4]、7.1chサラウンド対応。Xbox 360との後方互換はない。次世代の新型Kinectを同梱[5]。AMDのAPUやDDR3メモリとeSRAMを搭載。
ハードウェア
- CPU
- x86-64ファミリーのCPUを採用[6]。Jaguarアーキテクチャ。
- GPU
- GPUにはAMDのGCN(Graphics Core Next)アーキテクチャベースのものを採用し、12個の演算ユニット(計768コア)を持つ。理論上の上限性能は1.23 TFLOPSとなる[7]。
- メモリ
- 8GBのDDR3メモリを搭載する(システム・グラフィックス共用で帯域幅は68.3GB/sとなる。ゲームには5GBを使用可能[7])。32MBのeSRAMを搭載。
- HDD
- 500GBのHDDを標準搭載(ユーザーによる交換は不可)。
Kinect
ビデオカメラ・マイクがそれぞれ複数搭載されており、ジェスチャー・音声認識や顔認識・トラッキングなどに使われる。
このKinectには赤外線パターンを人体に照射して赤外線カメラで撮影する機能が搭載され、通常のカメラの情報と組み合わせることで 人体の心拍数を測定できるようになった。暗闇でも認識できるようになり、奥行きを高精度に認識できるようになった。奥行き認識は変調された赤外線が照射され物体に反射して撮影されるまでの時差を利用したTime of Flight法で従来のドットパターンの赤外線とは異なる。通常のカメラも解像度1080pと性能がアップしており、従来比6割アップの広角化となったことで、6名までの同時認識が可能となった。スタンバイ状態でも24時間会話を認識しており、話しかけるだけで本体を起動させることができる[3][8]。また、Kinectのシステムは、常にデータを集めアルゴリズムを向上させている。
ワイヤレスコントローラー
コントローラーは40項目以上改良されている。Wi-Fi Directによる通信方式を採用したことで、本体との通信速度が大幅に高速化している。アナログスティックに触れる左右の指先それぞれにに振動を伝えることができるように、振動モーターが左右のグリップ部分に加え、アナログスティック付近に追加され合計4個となった。アナログスティックの縁が網目状になり、軽く操作できるようになった。単3電池で駆動する。電池の収納が縦から横になり、背面がフラットになっている[9]。十字キーは任天堂と同じ形状に変更された。
Kinectにより、どのコントローラーが、どの位置で操作されているか検知する。これはコントローラー正面に赤外線LEDがあり、それを赤外線カメラで撮影しているためである[10]。
内蔵ソフトウェア・サービス
「Twitch」によるライブストリーミングや「UPLOAD STUDIO」を使い、録画・編集・公開ができる。
OS
- 3つのOSが用意され、ゲーム用のXbox OS、Windowsのカスタムカーネル(標準Windowsアプリケーションとの互換性は持たない[11])、およびそれらを切り替えるためのOS(ハイパーバイザ)が稼動する[3]。
Xbox Live
Xbox One向けのXbox Liveでは、セグメントごとのダウンロードやバックグラウンドでの更新ができる[5]。
Windows Azureと一体化され、30万台のサーバが用意される[5]。クラウドに処理を一部負担させることもできる。
- Smart Match
- 他の操作をしている間に相手を探すマッチメイキングシステム。「オートレジューム」機能により、ゲームを中断したまま、別のゲームに移行できる。
- Game DVR
- プレイ内容がクラウドに録画され公開できる。
- Living Games
- AIがプレイスタイルを学んで代わりに対戦などを行う。また、プレイヤーが不在でも現実の結果がゲームに反映される。
- Achievement
- 「拡張された実績」システムにより重要な瞬間を録画する。過程の実績も表示する。複数のゲームを跨ぐ・コミュニティで解除する「チャレンジ」も存在する。
- Xbox SmartGlass
- Xbox 360版とは仕組みが変わり、ダイレクトコネクトが基本となった。複数のデバイスを同時に接続でき、サブスクリーンとして使える。
DRM
Xbox OneのDRM(デジタル著作権管理)は反発が相次いだことから発表当初から変更が施された。
ゲームソフトはパッケージ版とダウンロード版が用意される[12]が、発表当初は以下の通りで進める予定だった。
- HDDとクラウドのライブラリに保存されるため、パッケージ版でも、インストール・オンライン認証を行う必要がある[12](ディスクレス)。
- 最大で24時間はオフラインでもプレイ可能だが、オフラインのまま24時間が経過するとゲームを起動できなくなるため、1日に1度は認証が必要となる[13]。
- 別の本体からライブラリにアクセスする場合は、1時間に1回の認証が必要となるが、10名まで指定できる「ファミリー」もアクセスできる[12]。
- ソフトの譲渡についてはパブリッシャーが許可したソフトで30日間以上の「フレンド」のみに行える[12]。
ところが仕様発表後、ユーザーや業界からクレームが相次ぎ、6月19日付のXbox One公式ブログ「Xbox Wire」で仕様の一部を以下に変更することを明らかにしている[14]。
- 初回起動時のシステムセットアップを済ませば、以降オンライン認証は不要だが、認証のためにディスクを入れておく必要はある[14]。
- ソフト譲渡の認証・中古販売の制限は行わない[14]。
- クラウド上の購入したライブラリには、ディスク版は含まれなくなり、10人までの家族間共有も無効になった。
ダウンロード版もXbox 360と同様の仕組みとなる。また、リージョンによる制限もなくなった。
テレビ放送
アメリカにおいては、ケーブルテレビチューナー→テレビと接続されているが、これをケーブルテレビチューナー→Xbox one→テレビと接続することでテレビ放送に関連した情報などをオーバーレイ表示できる。これはNFLの中継で試合の情報を提供したり、連動ゲームをプレイできるサービスで利用される見込み。またテレビの電源からケーブルテレビのチャンネルの切替まですべて音声で操作できる。チャンネルの変更には専用のテレビガイド(EPG)サービスも利用できる[15]。
Xbox oneにはゲームと並行してSkypeによる複数間のビデオチャットを同時に行える、「Snap」機能があるが、この接続方法によりテレビ放送とゲームも同時に楽しめる[5]。
脚注
補足
- ^ 優先的に発売(先行発売)される Tier 1 に属する国・地域の詳細は、アメリカ・カナダ・メキシコ・ブラジル・イギリス・アイルランド・フランス・ベルギー・オランダ・デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・ドイツ・スイス・スペイン・イタリア・オーストリア・フィンランド・ロシア・オーストラリア・ニュージーランドの計21。なお、日本は Tier 2 (第二陣)に属しており後発となる。
出典
- ^ Xbox Oneは2013年中には出ない? 日本マイクロソフトのゲームビジネスはどうなる? 日本マイクロソフトのキーパーソン3名に直球で聞いてきた(4Gamer.net 2013年7月2日)
- ^ “【E3 2013】日本マイクロソフト、Xbox Oneの日本取り扱いを正式発表”. GAME Watch. (2013年6月12日) 2013年6月12日閲覧。
- ^ a b c d “Xbox Oneをどう見るかーーテクニカルジャーナリスト西川善司氏が分析する新世代Xbox像”. ファミ通.com (2013年5月22日). 2013年5月24日閲覧。
- ^ “Xbox One supports 3D and 4K resolutions, confirms MS rep”. CVG (2013年5月22日). 2013年5月24日閲覧。
- ^ a b c d “リビングルームで唯一の“ボックス”になる「Xbox One」はソフトとハードの最新技術が満載。プレミアイベントの詳細を総まとめ”. 4Gamer.net (2013年5月21日). 2013年5月25日閲覧。
- ^ Andrew Goldfarb (2013年5月21日). “Xbox One Announced”. IGN 2013年5月21日閲覧。
- ^ a b Anand Lal Shimpi (2013年5月21日). “The Xbox One: Hardware Analysis & Comparison to PlayStation 4”. Anandtech 2013年5月22日閲覧。
- ^ “Xbox Oneの新Kinectは大幅進化、表情や心拍も認識。6人同時に全身キャプチャ”. japanese.engadget (2013年5月22日). 2013年5月24日閲覧。
- ^ “【Xbox One発表】40項目もの改良を施したXbox One専用コントローラーの詳細が明らかに”. gs.inside-games (2013年5月22日). 2013年6月25日閲覧。
- ^ “スペックシートとスクリーンショットで見る「Xbox One」”. ファミ通.com (2013年5月22日). 2013年5月27日閲覧。
- ^ Sakr, Sharif (2013年5月21日). “Xbox One runs three operating systems, including cut-down Windows for apps”. Engadget. 2013年5月21日閲覧。
- ^ a b c d “Xbox One ゲームは中古売買に対応、クラウド共有や譲渡も可能。起動ディスク不要”. japanese.engadget (2013年6月7日). 2013年6月8日閲覧。
- ^ “Microsoftが「Xbox One」の常時接続や中古売買などに関する,多数の疑問に公式サイトで回答”. 4Gamer.net (2013年6月7日). 2013年6月12日閲覧。
- ^ a b c “Xbox One、24時間ごとのオンライン認証を撤回 中古売買、ソフトの貸し借りも自由に”. ITmedia ねとらぼ. 2013年6月21日閲覧。
- ^ “Xbox OneはTVの最高の友になるかも”. Gizmo (2013年5月23日). 2013年6月22日閲覧。
参考文献
- "マイクロソフト、究極のオールインワン ホーム エンターテイメント システム 「Xbox One」 を発表" (Press release). マイクロソフト. 22 May 2013.