大和駅 (神奈川県)

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大和駅
駅ビル「プロス」。
ビル左手に見えるのが小田急線ホーム。
(2004年11月27日)
やまと
Yamato
地図
所在地 神奈川県大和市大和南・中央
北緯35度28分12秒 東経139度27分41秒 / 北緯35.47000度 東経139.46139度 / 35.47000; 139.46139座標: 北緯35度28分12秒 東経139度27分41秒 / 北緯35.47000度 東経139.46139度 / 35.47000; 139.46139
所属事業者 小田急電鉄駅詳細
相模鉄道駅詳細
備考 共同使用駅
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大和駅(やまとえき)は、神奈川県大和市大和南一丁目および中央二丁目にある、小田急電鉄相模鉄道(相鉄)のである。

両社の駅長所在駅で、小田急は藤沢管区大和管内として中央林間駅 - 湘南台駅間を相鉄は大和管区として当駅 - 三ツ境駅間を管理している。

乗入路線[編集]

歴史[編集]

年表[編集]

建設中の仮ホーム(1988年撮影)
  • 1989年平成元年)11月3日:上記工事に伴い、相鉄駅舎を横浜寄りへ250 mの位置(開業当時の大和駅の位置)に移転し、その間に連絡橋が設置される[4][5]
  • 1990年(平成2年)4月15日:小田急の駅舎が150 m相模大野駅寄りに移転[6]
  • 1993年(平成5年)8月1日:相鉄部分が地下化され、駅前広場が整備される[4]
  • 1994年(平成6年)11月1日:小田急部分が島式ホーム2面4線化され、全面改良・連続立体化工事完了[7]
  • 1996年(平成8年)3月23日:小田急特急ロマンスカー「えのしま」停車開始。
  • 2002年(平成14年)3月22日:小田急に湘南急行(現・快速急行)新設、停車駅となる。
  • 2004年(平成16年)12月11日:小田急の湘南急行廃止、快速急行へ変更。
  • 2008年(平成20年)3月15日:小田急ダイヤ改正で当駅始発・終着列車が新設され、夜間に車両停泊が行われるようになる。
2018年3月に設置された乗換改札機(2018年3月17日)

駅名の由来[編集]

駅開設時の地名である「高座郡大和村[10]」から。なお、小田急線の駅開設当時の「西大和駅」は相鉄の駅が東側にあったことから、大和に「西」を冠した駅名であった。1944年(昭和19年)に相鉄と乗換駅になったのを機に、「大和駅」と改称された。

駅構造[編集]

当駅は、小田急電鉄(小田急)と相模鉄道(相鉄)の乗換経路となる1F構内が改札内で連絡している共同使用駅である。

北側の改札口(相鉄口)を相鉄、南側の改札口(小田急口)を小田急が管理しているが、乗降客は利用する会社線に関係無く両側共に利用可能。どちら側にも相鉄・小田急両方の券売機が設置されているが、それぞれの券売機は独立して設置されている。

かつて、駅構内に中間改札は設置されていなかったが、神奈川東部方面線(相鉄新横浜線)開通を前にした利用客の経路判別の観点から、2018年(平成30年)3月より相鉄線と小田急線の連絡通路上に乗換改札機が設置された。但し、設置後も乗降客はこれまで通り利用する会社線に関係無く、相鉄口・小田急口両側共に利用出来るようになっている[8]

改札内コンコースとホーム間を連絡するエスカレーターエレベーター、および多機能トイレ(改札内の小田急側と相鉄側にそれぞれ設置)を併設している。

小田急電鉄[編集]

小田急 大和駅
小田急口(2018年3月25日)
やまと
Yamato
OE 04 鶴間 (2.5 km)
(2.2 km) 桜ヶ丘 OE 06
所在地 神奈川県大和市大和南一丁目1-1
駅番号 OE05
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 江ノ島線
キロ程 7.6 km(相模大野起点)
新宿から39.9 km
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
[小田急 1]107,131人/日
-2022年-
開業年月日 1929年昭和4年)4月1日
駅名改称:
1944年(昭和19年)6月1日 西大和駅→大和駅
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大和駅
配線図
鶴間駅
4 3 2 1


STRg STRf
KRWgl KRWg+r
KRW+l KRWgr KRWgl KRW+r
PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R)
PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R)
PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R)
KRWl KRWg+r KRWg+l KRWr
STRg STRf

桜ヶ丘駅

島式ホーム2面4線を有する江ノ島線唯一の高架駅。駅番号はOE 05

元々、江ノ島線開通の際には、既に相鉄(当時の神中鉄道)の大和駅があり、そのやや西側に駅を設置したことから、当初は西大和と命名されたが、その後駅位置をずらし、乗換駅となった。

以前は盛土による2面2線であったが、立体化工事と共に行われた駅構内拡張に伴い、線路高さを嵩上げする必要が生じ、高架へと切替えられた。なお、相模大野方面2つ先の南林間駅は以前2面4線であったが、当駅立体化工事完成と共に外側2線の線路が撤去され、2面2線へ切替えられた。

1996年(平成8年)3月より特急ロマンスカーえのしま」「ホームウェイ」(1999年(平成11年)7月運行開始)の停車駅となったが、2018年(平成30年)3月より運行されている千代田線直通「メトロえのしま」は当駅には停車しない。

2008年(平成20年)3月15日ダイヤ改正で、当駅始発上り電車と当駅終着の下り電車が新設された。上下共に各停・急行1本ずつで、各停は上り初電と下り終電に当たる。

当駅で快速急行・急行との緩急接続を行う列車が存在する他、2018年(平成30年)3月17日以降は土休日のみ快速急行が特急ロマンスカー通過待ちを受ける列車がある。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先[11] 備考
1・2 OE 江ノ島線 下り 藤沢片瀬江ノ島方面
3・4 上り 相模大野新宿C 千代田線方面 一部は1番ホーム
  • 内側2線(2・3番ホーム)が主本線、外側2線(1・4番ホーム)が待避線である。
  • 早朝の当駅始発の各停は、本来藤沢方面のホームである1番ホームから発車する。
  • 夜間は待避線である4番ホームに10両編成が滞泊するが、当駅構内で夜間作業を行う場合は主本線である3番ホームに留置される場合がある。この場合、留置車両が翌朝に当駅始発の旅客列車として発車するまで発着ホームが変更となる。

相模鉄道[編集]

相鉄 大和駅
相鉄口(2018年3月25日)
やまと
Yamato
SO13 瀬谷 (1.9 km)
(1.9 km) 相模大塚 SO15
所在地 神奈川県大和市中央二丁目1-1
駅番号 SO14
所属事業者 相模鉄道
所属路線 相鉄本線
キロ程 17.4 km(横浜起点)
電報略号 ヤマ
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[相鉄 1]102,714人/日
-2022年-
開業年月日 1926年大正15年)5月12日
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島式ホーム1面2線を有する地下駅。全列車が停車する。海老名側に引上線が設置されており、平日の一部列車折返しの他、2023年3月18日ダイヤ改正現在、10両編成の夜間停泊が行われている。駅番号SO14。 ホームには終日立哨の駅員がいる。

以前は地上駅であり、工事に合わせて銀座通り商店街、プロムナード東側など、駅入口があった場所が何回か変化している。また、駅東側には踏切があったが、これに伴う交通混雑や駅東西の移動の利便性向上などから地下化が決定し、その後何回か駅入口の位置を変えながら地下駅となった。プロムナードはかつて相鉄線の線路が通っていた跡地を利用したものである。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先[12]
1 SO 相鉄本線 下り 海老名方面
2 上り 横浜湘南台二俣川のりかえ)羽沢横浜国大方面
  • 2010年(平成22年)初め頃より、ホームの側壁中央に番線別識別カラーが施された。1番線がオレンジ色、2番線が水色である。

駅ナカ店舗[編集]

利用状況[編集]

年度別1日平均乗降人員[編集]

近年の1日平均乗降人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降人員[乗降データ 1]
年度 小田急電鉄 相模鉄道
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
1929年(昭和04年) 234
1930年(昭和05年) 184 −21.4%
1935年(昭和10年) 102
1940年(昭和15年) 284
1946年(昭和21年) 3,597
1950年(昭和25年) 5,464
1955年(昭和30年) 10,589
1960年(昭和35年) 18,508
1965年(昭和40年) 41,372
1970年(昭和45年) 66,417
1975年(昭和50年) 79,732
1980年(昭和55年) 98,071
1985年(昭和60年) 109,496
1989年(平成元年) 116,890
1990年(平成02年) 109,140 −6.6%
1995年(平成07年) 111,104
1999年(平成11年) 111,243
2000年(平成12年) 105,975
2002年(平成14年) 103,130
2003年(平成15年) 103,108 0.0% 103,718
2004年(平成16年) 101,885 −1.2% 103,713 0.0%
2005年(平成17年) 102,765 0.9% 104,302 0.6%
2006年(平成18年) 104,936 2.1% 105,991 1.6%
2007年(平成19年) 110,140 5.0% 109,502 3.3%
2008年(平成20年) 111,063 0.8% 110,134 0.6%
2009年(平成21年) 110,103 −0.9% 108,971 −1.1%
2010年(平成22年) 111,481 1.3% 109,762 0.7%
2011年(平成23年) 111,511 0.0% 109,043 −0.7%
2012年(平成24年) 113,556 1.8% 110,369 1.2%
2013年(平成25年) 115,889 2.1% 111,797 1.3%
2014年(平成26年) 114,295 −1.4% 110,129 −1.5%
2015年(平成27年) 116,042 1.5% 112,126 1.8%
2016年(平成28年) 116,691 0.6% 112,774 0.6%
2017年(平成29年) 117,883 1.0% 113,846 1.0%
2018年(平成30年) 118,367 0.4% [相鉄 2]114,880 0.9%
2019年(令和元年) 118,918 0.5% [相鉄 3]115,878 0.9%
2020年(令和02年) 90,097 −24.2% [相鉄 4]87,713 −24.3%
2021年(令和03年) 98,289 9.1% [相鉄 5]95,234 8.6%
2022年(令和04年) [小田急 1]107,131 9.0% [相鉄 1]102,714 7.9%

年度別1日平均乗車人員[編集]

近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗車人員[乗降データ 2]
年度 小田急電鉄 相模鉄道 出典
1995年(平成07年) 55,366 58,868 [乗降データ 3]
1998年(平成10年) 55,873 58,946 [神奈川県統計 1]
1999年(平成11年) 51,780 53,955 [神奈川県統計 2]
2000年(平成12年) 50,761 52,431 [神奈川県統計 2]
2001年(平成13年) 50,254 51,669 [神奈川県統計 3]
2002年(平成14年) 49,552 50,890 [神奈川県統計 4]
2003年(平成15年) 49,637 50,565 [神奈川県統計 5]
2004年(平成16年) 50,111 50,754 [神奈川県統計 6]
2005年(平成17年) 50,563 51,206 [神奈川県統計 7]
2006年(平成18年) 51,662 52,051 [神奈川県統計 8]
2007年(平成19年) 54,271 53,808 [神奈川県統計 9]
2008年(平成20年) 54,987 54,170 [神奈川県統計 10]
2009年(平成21年) 54,611 53,655 [神奈川県統計 11]
2010年(平成22年) 55,351 54,136 [神奈川県統計 12]
2011年(平成23年) 55,362 53,761 [神奈川県統計 13]
2012年(平成24年) 56,469 54,435 [神奈川県統計 14]
2013年(平成25年) 57,654 55,162 [神奈川県統計 15]
2014年(平成26年) 56,911 54,552 [神奈川県統計 16]
2015年(平成27年) 57,788 55,644 [神奈川県統計 17]
2016年(平成28年) 58,183 56,020 [神奈川県統計 18]
2017年(平成29年) 58,822 56,591 [神奈川県統計 19]
2018年(平成30年) 59,078 57,226 [神奈川県統計 20]
2019年(令和元年) 59,521 57,949 [神奈川県統計 21]
2020年(令和02年) 44,941 43,774 [神奈川県統計 22]
2021年(令和03年) 49,037 47,545 [神奈川県統計 23]

駅周辺[編集]

商業・ホテルなど

※以前は忠実屋(→ダイエー〈現・イオン〉)、東急ストア(大和スカイビル)、相高ストアが出店していたが全て撤退した。大和グランドホテルは2008年(平成20年)5月27日限りで廃業し、跡地には大型パチンコ店が開業している。また、昭和後期までは映画館が立地していたが、平成までに全て閉館している。

公共・地域施設
金融機関
事務所・工場
周辺道路
最寄IC

バス路線[編集]

最寄り停留所として「大和駅」と「大和駅西口」がある。但し、両停留所は実際にはほぼ同一の位置であり、停留所のある歩道(駅前広場)を挟んだ北側が「大和駅西口」、南側が「大和駅」停留所となっている。両停留所間は徒歩の場合、30秒程度で乗継が可能である。

大和駅(小田急改札口側)[編集]

相鉄バス
神奈川中央交通東
  • [和02] いちょう団地 行
  • [和06][間24] 上和田団地経由 いちょう団地 行
  • [和03][間16] 上和田団地 行
大和市コミュニティバス
  • のろっと 南部ルート 高座渋谷駅方面
  • やまとんGO 深見地域ルート 市役所 行

大和駅西口(相鉄改札口側)[編集]

神奈川中央交通東
  • [間10] 一の関経由 鶴間駅東口 行
  • [間12] 西回り・鶴間駅(西口)行
  • [間13][間16][間17][間24] 東回り 市役所・市立病院経由 鶴間駅東口 行
    • 市立病院診療時間外は市役所・市立病院は経由しない。
  • [間17] 桜ヶ丘駅西口 行

隣の駅[編集]

小田急電鉄
OE 江ノ島線
快速急行
中央林間駅 (OE 02) - 大和駅 (OE 05) - 湘南台駅 (OE 09)
急行
南林間駅 (OE 03) - 大和駅 (OE 05) - 長後駅 (OE 08)
各駅停車
鶴間駅 (OE 04) - 大和駅 (OE 05) - 桜ヶ丘駅 (OE 06)
相模鉄道
SO 相鉄本線
特急
二俣川駅 (SO10) - 大和駅 (SO14) - 海老名駅 (SO18)
通勤急行(平日上りのみ)・快速・各駅停車
瀬谷駅 (SO13) - 大和駅 (SO14) - 相模大塚駅 (SO15)

脚注[編集]

  1. ^ 相鉄グループ100年史』 相鉄ホールディングス 、2018年12月、62ページ
  2. ^ 相鉄線で脱線『朝日新聞』1970年(昭和45年)11月18日夕刊 3面 11面
  3. ^ 柴田重利『日本の私鉄13 相模鉄道』保育社、1967年、149ページ
  4. ^ a b “相模鉄道大和駅来月1日から地下化”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1993年7月21日) 
  5. ^ “相鉄大和駅、11月に仮移転 立体交差着々と 小田急も90年春移転” 朝日新聞 (朝日新聞社): 東京地方版(神奈川面)(1989年9月30日 朝刊)
  6. ^ “4月15日から改築で仮移転 小田急江ノ島線大和駅” 朝日新聞朝日新聞社): 東京地方版(神奈川面) (1990年3月18日 朝刊)
  7. ^ “大和駅全面使用開始”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1994年11月2日) 
  8. ^ a b エスカレーターの増設や乗換改札機を新設 相鉄線 大和駅のリニューアルが完成 駅舎外観に「デザインブランドアッププロジェクト」のコンセプトを反映』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道、2018年3月7日。 オリジナルの2020年6月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200621075344/https://cdn.sotetsu.co.jp/archives/news_release/pdf/180307_01.pdf2020年6月21日閲覧 
  9. ^ a b 大和駅のホームドアの運用を開始します”. 相模鉄道 (2021年3月1日). 2021年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月2日閲覧。
  10. ^ 「大和」の由来と市制施行まで(大和市公式ウェブサイト)
  11. ^ 大和駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月4日閲覧。
  12. ^ 大和 駅構内マップ”. 相模鉄道. 2023年6月5日閲覧。
小田急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 小田急電鉄. “鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月22日閲覧。
相模鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 相鉄グループ要覧2023-2024 (PDF) (Report). p. 69. 2023年10月22日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  2. ^ 相鉄グループ要覧2019-2020 (PDF) (Report). p. 16. 2023年10月22日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  3. ^ 相鉄グループ要覧2020-2021 (PDF) (Report). p. 17. 2020年9月27日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  4. ^ 相鉄グループ要覧2021-2022 (PDF) (Report). p. 19. 2021年12月1日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
  5. ^ 相鉄グループ要覧2022-2023 (PDF) (Report). p. 18. 2023年10月22日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧
私鉄の統計データ
神奈川県県勢要覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]