崎陽軒

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株式会社 崎陽軒
KIYOKEN Co., Ltd.
Kiyoken yokohama.JPG
崎陽軒本店
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
220-0011
神奈川県横浜市西区高島2丁目12番6号
北緯35度27分49.3秒
東経139度37分23.7秒
座標: 北緯35度27分49.3秒 東経139度37分23.7秒
設立 1948年4月
業種 食料品
法人番号 6020001014611
事業内容 食品(シウマイ)製造販売、飲食店経営
代表者 取締役社長 野並直文
資本金 3億4000万円
売上高 202億5千万円(2009年2月期)
従業員数 531人(2009年9月現時点)
決算期 2月
外部リンク http://www.kiyoken.com/
特記事項:創業は1908年明治41年)。
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株式会社 崎陽軒(きようけん)は、神奈川県横浜市西区に本社を置く、主に焼売(シウマイ)の製造販売ならびにレストラン経営を行う企業である。

横浜名物のシウマイ(崎陽軒の焼売はシウマイと表記する)、駅弁の「シウマイ弁当」を製造、販売していることで知られる。また、中華料理店やイタリア料理店など、レストランも経営している。工場は本社の地下(本社工場)と横浜市都筑区(横浜工場)、東京都江東区(東京工場)の3か所に所在。このうち横浜工場は見学やできたてシウマイの試食、プチミュージアムショップでの買い物ができる[1][2]

名前の由来[編集]

創業者の久保久行(横浜駅(現・桜木町駅)の4代目駅長)が長崎出身である事にちなみ、長崎の漢文風の別称である「崎陽」に由来する[3][4]。「崎陽」は「太陽の当たる岬」という意味を持っていることから、それに因んで店の名前にしたと云われている[5][6]

シウマイ[編集]

1928年(昭和3年)発売。崎陽軒によれば、シウマイ発売前、横浜には名物がなかったという。そこで、初代社長が「何か横浜の名物を」と南京街(現在の横浜中華街)で突き出しとして出されていたシュウマイを販売しようと発案。点心の専門家「呉遇孫(ご ぐうそん)」を招聘し、「冷めても美味しいシウマイを」と試行錯誤し、一晩水につけて戻した干し帆立貝柱豚肉を使用することを考案した[7]。 初代社長はシュウマイと上手く発音できず「シーマイ」と訛って発音していたのを、当時の中国人スタッフが広東での発音「シャオマイ」に近いとお墨付きを与えたことから、シウマイと表記するようになった[8]といわれるほか、「うまい」という言葉の含意説などが知られている[9]

2017年の時点で、頭頂部にグリーンピースを載せた焼売が消えつつあるとされているが[10][11]、崎陽軒ではグリーンピースを上に乗せるのではなく餡自体に混ぜており、1個に2粒のグリーンピースが入っていたり1粒も入っていなかったりとばらつきはあるものの、健在である[11]

ひょうちゃん[編集]

ひょうちゃんは1955年から同社製シウマイの箱中に封入されている陶器製醤油入れの愛称で、ひょうたん型容器に多種多様な表情が描かれている。ファンも多く、ひょうちゃんコレクターも存在する[12]1996年、フタがコルク栓からゴム製のものに変わる。また、関連商品として同社からひょうちゃんサブレなども発売されている。ひょうちゃんの顔を書いていたのは「フクちゃん」を書いた有名なマンガ家、横山隆一の手によるものだったが、その後イラストレーターの原田治に変わった。2003年からは横山隆一の作品に戻っている。製造は愛知県瀬戸市にあるヤマキ電器が担当している。2008年、崎陽軒創業100周年記念としてサントリー洋酒のアンクルトリスを手がけた柳原良平による絵柄のひょうちゃんが封入された。

シウマイ娘[編集]

崎陽軒の女性従業員のなかで、横浜駅東海道本線ホームでシウマイを駅弁形式で販売するスタッフのことを言う。それまで、駅での販売はすぐ近くに東京駅など、東京近郊区間の大ターミナル駅が多いため、あまり向かなかったことから、崎陽軒は従業員に赤いチャイナドレス風の衣装と、ミス・コンテスト受賞者と同じたすきをつけてもらい、シウマイの販売を1950年頃から始めたとされている[13]桂歌丸の妻・冨士子もその昔、シウマイ娘をしていた[14]

この「シウマイ娘」は映画・小説の題材にもなり、1952年毎日新聞獅子文六によって連載された『やっさもっさ』という横浜を舞台にした小説にも、花咲千代子なる女性がシウマイ娘として登場する。1953年、法人化(合名会社)30周年記念として行った映画化に際しては花咲の役を桂木洋子が務めており、実際にシウマイ娘の制服・たすきをつけて演じている[15]

その後、横浜駅での駅弁形式での販売は中断するが、2007年7月に東海道本線の横浜駅 - 国府津駅の区間の開業120年を記念した特別企画として、期間限定ながらそれを復活させている[16]。現在も、新横浜にある当社横浜工場の社会見学コースでは、そのシウマイ娘が実際に着用したチャイナドレス風のユニフォームや、たすきが展示されており[17]、希望者には記念写真撮影用にそれらを貸出ししてくれる[18]

また、クレイジーケンバンドが、このシウマイ娘をイメージした、その名も「シウマイ娘」[19]なる楽曲が発表されている。

沿革[編集]

  • 1908年 - 横浜駅(現・桜木町駅)での営業許可を、創業者の妻である久保コトの名で取得。主な扱い品は牛乳(ミルク)、サイダーで、弁当は扱っていなかった。
  • 1923年 - 合名会社崎陽軒を設立。
  • 1928年 - 帆立貝柱を使った「シウマイ」を開発・発売。
  • 1950年 - 宣伝のため、横浜駅の構内に「シウマイ娘」を登場させる。
  • 1954年 - シウマイ弁当発売開始。
  • 1955年 - 「ひょうちゃん」が横山隆一により誕生。
  • 1967年 - シウマイの真空パックが完成。
  • 2003年 - 横浜工場を、シウマイの製造工程見学ができるようリニューアル。2018年8月からは、既存のコースに加え弁当の箱詰め作業などの工程も見ることができるようになった[20]
  • 2007年11月 - JAS法違反(後述)判明。
  • 同年12月 - 大丸京都店・大阪阪急サン通りの店舗を閉鎖(関西地区から撤退)。
  • 2018年 - 創業110周年、シウマイ発売90周年事業を展開。ムック『崎陽軒Walker』(KADOKAWA)刊行や記念包装、直営店での限定メニューなど[21]

主な商品[編集]

シウマイ弁当

崎陽軒が発売している主な商品は以下の通り[22][23]

  • シウマイ弁当:シウマイを主なおかずとして盛り込んだ幕の内弁当で、崎陽軒の代表的商品。駅弁としても売られている。
  • 横濱チャーハン:中華料理のチャーハン風のごはんとおかずをセットにしたもの。シウマイも入っている。
  • 横濱中華弁当:エビのチリソースなどをおかずとした中華風の幕の内。シウマイも入っている。
  • 幕の内:和風の幕の内弁当。
  • 鯛めし:パッケージが鯛の形。金目鯛入りの茶飯を中心に、シウマイなどが添えられている。
  • 季節限定弁当:季節ごとにモデルチェンジされる幕の内系の弁当。高級仕様として松花堂弁当も提供されている。
  • シウマイ年賀状:昭和51年より販売開始[24][25]。年賀はがきと懸賞応募はがきがセットになっている。年賀はがきにはシウマイの引換券が付き、年賀状として受け取った側は、直営店および百貨店等[25]の引換え対象店舗でシウマイ15個入と引き換えができる。懸賞はがきは抽選で賞品が当たる応募券となっており、購入した側は、年賀はがきを切り離し残りの部分を応募はがきとして店頭に持参もしくは崎陽軒へ郵送することで、懸賞に応募できる[24]。価格は「昔ながらのシウマイ(15個入)」1箱と同価格であるが、郵便切手代は含まれず切手が別途必要である[25]

その他[編集]

  • シウマイに使う干貝柱は北海道猿払村産を使っている。猿払村漁業協同組合の加工場には崎陽軒の看板がかけられている。
  • 原材料不適切表示問題
2007年11月28日、同月中旬に実施した社内調査にて「昔ながらのシウマイ」「真空パックシウマイ」「特製シウマイ」「フカヒレ」等9種類21品目(後に10品目22種類に変更)の自社製品の原材料表示について、本来表示すべき重量順となっておらず、JAS法(加工食品品質表示基準)[26]違反が判明した[27]。これを受け、崎陽軒は「シウマイ弁当」以外の自社製品を店頭から一時撤去し、農林水産省は本社と工場に立入検査をした[27]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 崎陽軒/工場見学(2018年10月3日閲覧)。
  2. ^ 【ぐるっと首都圏・旅する・みつける】横浜 崎陽軒工場見学/できたて「シウマイ」試食 子どもも学び楽しめる『毎日新聞』朝刊2018年9月30日(首都圏面)2018年10月3日閲覧。
  3. ^ eチラシドットコム☆横浜名物・シュウマイ☆より
  4. ^ 藤井正隆 『感動する会社は、なぜ、すべてがうまく回っているのか?』 マガジンハウス、2011年9月8日ISBN 978-48387230342018年8月16日閲覧。
  5. ^ 野並豊 『大正浜っ子奮闘記』 神奈川新聞社、2007年2月ISBN 978-48764539552018年8月16日閲覧。
  6. ^ 田中ひろみ 『社名の不思議な由来』 アドレナライズ、2015年7月27日2018年8月16日閲覧。
  7. ^ はまれぽ.com 横浜のソウルフード崎陽軒の「シウマイ」。市民で食べたことがない人っているの?
  8. ^ はまれぽ.com シウマイだけじゃない! 崎陽軒で販売していた幻の商品たちを特別レポート!
  9. ^ ニッポン・ロングセラー考シウマイ弁当 駅弁屋がこだわった、シウマイが主菜の幕の内弁当
  10. ^ シュウマイからグリーンピースが消えたのはなぜ?”. エキサイトニュース (2017年5月29日). 2018年8月30日閲覧。
  11. ^ a b 冷凍シュウマイから消えつつあるグリーンピース「タモリ倶楽部」で話題に”. livedoor ニュース (2018年7月28日). 2018年8月30日閲覧。
  12. ^ ひょうちゃん博物館
  13. ^ 崎陽軒公式サイト「崎陽軒の歩み・歴史 1950年(昭和25年) シウマイ娘登場」
  14. ^ 47クラブ「元祖キャンペーンガール!?横浜駅に現れた真紅の看板娘たち」(神奈川新聞提供)
  15. ^ 崎陽軒公式サイト「崎陽軒の歩み・歴史 1952年(昭和27年) シウマイ娘新聞小説に登場・映画になる」
  16. ^ 産経新聞iza!「駅弁文化・駅弁ニュース・シウマイ娘が横浜駅に登場」(福岡健一、2007年7月21日、2014年1月16日閲覧)
  17. ^ デイリーポータルZ「崎陽軒工場見学」
  18. ^ シウマイ娘になりたくて
  19. ^ その歌詞
  20. ^ (株)崎陽軒横浜工場 弁当製造も見学可能に 報道陣に公開 予約も開始”. 青葉区版 タウンニュース. 株式会社タウンニュース社 (2017年7月27日). 2018年8月31日閲覧。
  21. ^ 崎陽軒「シウマイ90周年」企画/限定デザインやムック本も発売『日経MJ』2018年3月20日(フード面)
  22. ^ 崎陽軒公式ホームページ
  23. ^ KADOKAWA『崎陽軒Walker<』シウマイ弁当だけじゃない!弁当全14種実食レポート p42、p43
  24. ^ a b 崎陽軒の「シウマイ年賀状」が本日14日(火)発売! シウマイ引換券付きでもらってうれしい、送った方も懸賞付きで嬉しい~「シウマイ 15個入」と同じ620円”. ネタとぴ. インプレス (2017年11月14日). 2018年8月31日閲覧。
  25. ^ a b c 年賀状と一緒にシウマイが贈れる?「シウマイ年賀状」が発売開始!”. All About NEWS. 株式会社オールアバウト (2017年11月14日). 2018年8月30日閲覧。
  26. ^ maff.go.jp - 加工食品品質表示基準。
  27. ^ a b 神奈川新聞 - 2007年11月28日「原材料の順序を誤表記で、シューマイの販売自粛 崎陽軒」、崎陽軒 - 「原材料表示に関するお詫びと表示変更についてのお知らせ」。

外部リンク[編集]