千歳駅 (北海道)
千歳駅 | |
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西口(2009年10月) | |
ちとせ Chitose | |
◄H14 南千歳 (3.0 km) (3.5 km) 長都 H12► | |
所在地 | 北海道千歳市千代田町7丁目 |
駅番号 | ○H13 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 |
■千歳線 (■石勝線直通含む) |
キロ程 | 21.4 km(沼ノ端起点) |
電報略号 | チセ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,957人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)8月21日 |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 話せる券売機設置駅[1][報道 1] |
千歳駅(ちとせえき)は、北海道千歳市千代田町7丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線の駅。駅番号はH13。電報略号はチセ。事務管理コードは▲131408[2]。
概要
[編集]千歳市の代表駅。快速「エアポート」・特急「すずらん」が停車する。その他の特別快速列車・特急列車は当駅には停車しないため、1駅隣の南千歳駅で乗り換えとなる。札幌駅発着の普通列車は当駅で折り返すものが多い。終電は回送列車として札幌方面まで回送となる。石勝線直通の普通列車も発着を行っている。
輸送量の増大と当駅の耐震基準が1970年(昭和45年)以前と古い適用基準であるため、高架橋の耐震補強が必要と判断され、工事を実施中[報道 2]。
歴史
[編集]- 1926年(大正15年)8月21日もしくは22日:北海道鉄道札幌線の駅として開業(一般駅)[3]。
- 1941年(昭和16年)8月:海軍航空隊第1及び第2基地へ軍用引込線敷設(昭和14年頃に敷かれたという説もある)。
- 1943年(昭和18年)10月1日:戦時買収により北海道鉄道が国有化され、鉄道省千歳線の駅となる[4]。
- 1946年(昭和21年):前年に設置された恵庭営林署管轄の貯木場へ専用線400m敷設。
- 1948年(昭和23年)
- 1949年(昭和24年)
- 1953年(昭和28年)1月28日:再び駅舎が全焼[7][8]。
- 1954年(昭和29年)4月10日:3代目駅舎竣工[8]。
- 1960年(昭和35年):貯木場専用線撤去。
- 1965年(昭和40年)9月22日:恵庭方面複線化供用開始[9]。
- 1968年(昭和43年)11月25日:美々方面複線化供用開始[9]。
- 1976年(昭和51年)8月:高架化工事着工[10][11]。
- 1978年(昭和53年)12月1日:航空自衛隊専用線廃止[12]。
- 1980年(昭和55年)
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[14]。
- 1998年
- 2004年(平成16年)4月:JR千歳駅西口の周辺整備事業の一環としてペウレ千歳(現在の千歳ステーションプラザ)が開業し、駅2階コンコースに北改札口と連絡通路を新設[新聞 1]。
- 2005年(平成17年)11月21日:駅ナカBANK(ステーションATM)設置[新聞 2]。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca使用開始[14]。
- 2015年(平成27年)10月27日:指定席券売機導入。
- 2016年(平成28年)3月31日:旅行センターが営業終了[新聞 3]。
- 2019年(平成31年)
- 2020年(令和2年)10月1日:北口のみどりの窓口が営業終了[15]。北口は終日無人となる。
- 2021年(令和3年)3月13日:特急「北斗」23号[注釈 1]の取りやめに伴い、当駅に停車する特急列車が再び「すずらん」のみとなる[報道 4][報道 5]。
駅名の由来
[編集]「千歳市#市名の由来」を参照。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を有する高架駅。南千歳駅を過ぎてから当駅を挟み長都駅手前までの区間が高架化されている。外側線(1・4番線)が本線である。なお、構内の本線にも速度制限が設けられている(110km/h)。
ホームは3階にあり、コンコースが2階に、駅施設(駅長室など)は1階に位置する。これは当時建設中であった東北新幹線・上越新幹線駅舎の試作として新幹線規格で建設したものである[10]。
終日社員配置駅。1階南口には、みどりの窓口・自動券売機・指定席券売機[1]・自動改札機・エレベーター・エスカレーター設置。2階北口には、自動券売機・話せる券売機[1][報道 1]・自動改札機設置。駅舎には北海道キヨスク運営のコンビニエンスストア(セブン-イレブン) がある。
なお、駅構内には千歳観光連盟が千歳駅観光案内所と千歳観光物産サテライト「ミル」を併設して運営していたが、2024年(令和6年)1月31日で閉所することになった[16]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■千歳線 | 上り | 新千歳空港・苫小牧方面 | ※ |
2 | ■千歳線 | 上り | 新千歳空港・苫小牧方面 | |
下り | 札幌・小樽方面 | |||
■石勝線 | 下り | 追分方面 | ||
3 | ■千歳線 | 上り | 苫小牧方面 | |
下り | 札幌・小樽方面 | |||
■石勝線 | 下り | 追分方面 | ||
4 | ■千歳線 | 下り | 札幌・小樽方面 | ※ |
- ※:特急列車・快速列車発着ホーム
-
東口(2014年7月)
-
北改札口(2017年11月)
-
南改札口(2017年11月)
-
ホーム(2017年5月)
利用状況
[編集]2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は7,957人[17]である。JR北海道内の駅別乗車人員で7番目に多い駅となっている[17]。
近年の乗車人員の推移は以下の通りである。なお、2011年(平成23年)度から2015年(平成27年)度は年間(単位は千人)、2016年(平成28年)度以降は1日平均(単位は人)の乗車人員データである。
年度 | 乗車人員 | 出典 |
---|---|---|
2011年(平成23年) | 2,951 | [18] |
2012年(平成24年) | 3,013 | |
2013年(平成25年) | 3,065 | |
2014年(平成26年) | 3,114 | |
2015年(平成27年) | 3,156[注釈 2] | |
2016年(平成28年) | 8,749 | [17] |
2017年(平成29年) | 8,937 | |
2018年(平成30年) | 9,087 | |
2019年(令和元年) | 9,075 | |
2020年(令和 | 2年)6,808 | [19] |
2021年(令和 | 3年)6,905 | [20] |
2022年(令和 | 4年)7,957 | [17] |
駅周辺
[編集]西口は青葉公園、千歳第一病院、千歳市役所、千歳市消防本部・消防署、千歳警察署、東口は青空公園、道の駅サーモンパーク千歳、サケのふるさと 千歳水族館への最寄口になっている。
再整備事業
[編集]千歳市では2022年度から2024年度までの3年間の計画で再整備事業を実施している[21]。
再整備により東口広場には学校などの送迎用マイクロバスの専用乗降場が設置される(東口広場では工事に伴い2022年9月5日から無料駐車場が閉鎖される)[21]。また、西口広場には路線バスのロータリーが設置される[21]。
主な施設
[編集]- JRイン千歳
- 千歳ステーションプラザ(千歳駅バスターミナル併設)
- 千歳警察署駅前交番
- 千歳郵便局
- 苫小牧信用金庫千歳支店
- 苫小牧民報社千歳支局
- 千歳エアポートホテル
- ホテルルートイン千歳駅前
- ホテルエリアワン千歳
- クイーンズホテル千歳
- 千歳駅前郵便局
- 北門信用金庫千歳支店
- もりもと本店
- 北海道銀行千歳支店
- 千歳第一ホテル
- 千歳タウンプラザ
- Aiba千歳(J-PLACE千歳)
- ベストウェスタンプラスホテルフィーノ千歳
- 北洋銀行千歳中央支店
- 北海道信用金庫千歳支店
- ホテルウィングインターナショナル千歳
- 北央信用組合千歳支店
- イオン千歳店
- セリア イオン千歳店
- 千歳市立千歳中学校
- ANAクラウンプラザホテル千歳
- 北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)
- 北海道千歳高等学校
- 千歳市立北進小中学校
- 千歳市立北栄小学校
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■千歳線
- 特急「すずらん」停車駅
- ■石勝線(当駅 - 南千歳駅間は千歳線)
- 千歳駅 (H13) - 南千歳駅 (H14)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railroad Company”. 北海道旅客鉄道. 2021年1月26日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、221頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 小さな私鉄の大きな変身 & 2006 1-22.新聞の記事に見る全通、認可、開業の日
- ^ 小さな私鉄の大きな変身 & 2006 4-55.戦時買収
- ^ 増補千歳市史 1983年発行、P1049。
- ^ 小さな私鉄の大きな変身 & 2006 7-87.RTO(railroad transportation office)の時代
- ^ a b 増補千歳市史、P1050。
- ^ a b 北海道鉄道百年史 下巻 日本国有鉄道北海道総局 1981年発行、巻末年表。
- ^ a b 北海道鉄道百年史 下巻、P63。
- ^ a b c 小さな私鉄の大きな変身 & 2006 9-1010.鉄空一貫(まとめとして)
- ^ a b c d 北海道鉄道百年史 下巻、P98。
- ^ a b c “新千歳市史通史編下巻 第5章 交通・通信” (PDF). 千歳市. 2019年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
- ^ 増補千歳市史、P1051。当初の工事工程では9月1日の供用開始予定であった(札幌工事局70年史)。
- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、21頁。
- ^ “千歳駅営業時間の変更について” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2020年9月25日). 2020年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月26日閲覧。
- ^ “千歳駅観光案内所31日閉所 観光連盟、周辺で再開検討”. 北海道新聞. 2024年1月24日閲覧。
- ^ a b c d “JR北海道>>企業情報>>会社概要>>各種データ”. 北海道旅客鉄道. 2023年12月15日閲覧。
- ^ a b “第8章 空港・運輸・通信” (PDF). 平成29年版要覧ちとせ. 千歳市. p. 87 (2017年). 2018年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月23日閲覧。
- ^ “2020(令和2)年度 駅別乗車人員上位10駅”. JR北海道. 2023年12月15日閲覧。
- ^ “2021(令和3)年度 駅別乗車人員上位10駅”. JR北海道. 2023年12月15日閲覧。
- ^ a b c “JR千歳駅前、再整備始まる 東口に乗降場、11月末完成 無料駐車場5日閉鎖”. 北海道新聞. 2022年9月1日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ a b c 『不慣れなお客様をオペレーターが遠隔サポート!! 「話せる券売機」の試行導入』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月12日。オリジナルの2019年1月23日時点におけるアーカイブ 。2019年1月23日閲覧。
- ^ 『高架橋の耐震補強工事の実施について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2017年5月11日。オリジナルの2017年5月13日時点におけるアーカイブ 。2017年5月15日閲覧。
- ^ 『2019年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月14日、2頁。オリジナルの2018年12月14日時点におけるアーカイブ 。2018年12月14日閲覧。
- ^ 『来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ 。2021年1月21日閲覧。
- ^ 『2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2021年1月21日閲覧。
新聞記事
[編集]参考資料
[編集]- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 1-2. 北海道千歳市. 2008年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。
- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 3-4. 北海道千歳市. 2008年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。
- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 5-6. 北海道千歳市. 2008年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。
- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 7-8. 北海道千歳市. 2008年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。
- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 9-10. 北海道千歳市. 2008年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 千歳|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company