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トマム駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トマム駅
駅舎(2011年9月)
トマム
Tomamu
K21 占冠[* 1] (21.3 km)
(33.8 km) [* 2]新得 K23
地図
所在地 北海道勇払郡占冠村中トマム[1]
北緯43度3分21.33秒 東経142度36分39.24秒 / 北緯43.0559250度 東経142.6109000度 / 43.0559250; 142.6109000座標: 北緯43度3分21.33秒 東経142度36分39.24秒 / 北緯43.0559250度 東経142.6109000度 / 43.0559250; 142.6109000
駅番号 K22
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石勝線
キロ程 98.6 km(南千歳起点)
電報略号 トム[2](←セコ[3]
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗降人員
-統計年度-
40人/日
-2014年-
開業年月日 1981年昭和56年)10月1日[1][4]
備考 無人駅
  1. ^ この間に東占冠信号場(南千歳起点81.3 km)、滝ノ沢信号場(同85.7 km)、ホロカ信号場(同92.6 km)が存在。
  2. ^ この間に串内信号場(南千歳起点104.2 km)、上落合信号場(同108.3 km)、新狩勝信号場(同113.9 km)、広内信号場(同120.1 km)、西新得信号場(同125.6 km)が存在。
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トマム駅(トマムえき)は、北海道勇払郡占冠村中トマムにある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線である。駅番号K22事務管理コードは▲132149[5][6]標高537.13 mに位置し、現存し旅客を扱う停車場としては北海道内で最も標高が高い[7][注釈 1]。全旅客列車が停車する。

歴史

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駅名の由来

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当初は「上トマム」(かみとまむ)の名称で計画されたが[11]、開業当時「総合レクリエーション施設の計画もあり、行楽地として将来が期待され、地元の要望もあり[7]」、創作地名の石勝高原駅として開業した。しかし1987年(昭和62年)に「地区名及びスキー場名と同一としイメージアップを図りたいことから[7]」、所在地名に由来する「トマム」に改称された[10]。「トマム」(苫鵡)の地名は、アイヌ語で「湿地」を意味する「トマㇺ(Tomam)」に由来する[12]

駅構造

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2面2線の相対式ホームをもつ地上駅[2][1][報道 2]一線スルー化はされていない。石勝線の他の単独駅と同様、駅舎の位置にかかわらず、上り線から番線を付番しているため、駅舎と反対側の上り本線(南千歳札幌方面)が1番線、駅舎側の下り本線(新得帯広釧路方面)が2番線となっている[2][報道 2]。どちらの番線とも両方向への出発が可能であるが、原則として駅構内は左側通行で、安全側線も通常の進入方向となる片側のみ設置されている[1]。また、1番線の安全側線は保線線と兼用する[報道 2]。有効長は9両分であり、繁忙期に特急が10両に増結された場合は後ろ1両のドアが開かない。

ホームの移動は駅舎の新得方に設けられた跨線橋を使う。アルファリゾート開業前、跨線橋が完成するまでは札幌側に構内踏切があり、現在でも跡が残っている。

駅自体は無人駅新夕張駅管理)で、建設時は有人化を見込んで窓口を設けたが後年閉鎖されている。加えて当駅には自動券売機が設置されていないため、乗車時には車掌から乗車券を購入する必要があり、また往復での利用者には往路乗車時に往復切符を購入することを推奨していた[新聞 2][13]

2021年1月21日より、上り特急列車を利用して南千歳駅新千歳空港駅、札幌駅で降車する場合に「QRコード乗車駅証明書」のサービスの利用が開始された。トマム駅での乗車時に駅掲示のQRコードを読み取り必要事項を入力し、「QRコード乗車駅証明書」を取得することで、切符を持たない乗客は降車する際に精算機にQRコードをかざして切符を購入することで改札口の出場が可能となった。列車内での車内改札では車掌にQRコードを提示する。この「QRコード乗車駅証明書」はJRグループとしては初の取り組みである[報道 4]

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 石勝線 上り 札幌方面
2 下り 帯広釧路方面

利用状況

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1日の平均乗降人員は以下の通りである[14]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 24
2012 24
2013 30
2014 40

駅周辺

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駅周辺には何もなく、公共施設などの市街地機能は約4km離れた上トマム地区にある。

離れた場所にリゾートホテルが建つ。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石勝線
占冠駅 (K21) - (東占冠信号場) - (滝ノ沢信号場) - (ホロカ信号場) - トマム駅 (K22) - (串内信号場) - (上落合信号場) - (新狩勝信号場) - (広内信号場) - (西新得信号場) - 新得駅 (K23)

脚注

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注釈

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  1. ^ 石勝線としての最高地点は当駅から新得方に進んだ第2串内トンネル坑口手前の南千歳起点99km500m地点における標高543m[8]。また信号場を含めた現存するすべての停車場を含む場合は、石北本線上越信号場(標高634m)が道内最高地点。加えて、当駅開業時点で道内最高地点の停車場として士幌線十勝三股駅が存在したが、1978年(昭和53年)よりバス代行となっており、1987年(昭和62年)に廃止されている。

出典

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  1. ^ a b c d e 渡辺節雄(国鉄建設局線増課)「国鉄・石勝線の開業について」『鉄道ピクトリアル』第31巻第12号(通巻第397号)、電気車研究会、1981年12月1日、13 - 18頁、doi:10.11501/3294531ISSN 0040-4047 
  2. ^ a b c d 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、97頁。ISBN 4-09-395401-1 
  3. ^ “道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド”. 鉄道ジャーナル 16 (1(通巻179)): 22-27. (1982-01-01). 
  4. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、15頁。 
  5. ^ 日本国有鉄道旅客局 編『日本国有鉄道 停車場一覧』日本国有鉄道、1985年9月20日、189頁。doi:10.11501/12065988ISBN 4-533-00503-9https://dl.ndl.go.jp/pid/12065988 
  6. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  7. ^ a b c d e 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 68. ISBN 4-89391-549-5 
  8. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、98-99頁。ISBN 4-09-395401-1 
  9. ^ “「通報」●石勝線楓駅ほか1駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1981年8月26日) 
  10. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第5号、鉄道ジャーナル社、1987年4月、103頁。 
  11. ^ 岩田伸雄 (1974-01). “石勝線建設の工事現況” (PDF). 建設の機械化 (日本建設機械化協会) 20 (287): pp.11-17. オリジナルの2018-09-17時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180917143240/http://jcma.heteml.jp/bunken-search/wp-content/uploads/1974/jcma-1974_01.pdf. 
  12. ^ アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月24日閲覧。
  13. ^ JR北海道、無人駅のトマム駅でQRコードを利用した乗車駅証明書サービス。3駅で自動精算が可能 Impress Watch(多和田新也)、2021年1月21日、2021年1月23日閲覧
  14. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月24日閲覧

報道発表資料

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  1. ^ 駅等の窓口業務終了について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年9月18日。オリジナルの2018年12月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20181226150141/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150918-1.pdf2015年9月18日閲覧 
  2. ^ a b c d 石勝線 トマム駅構内において貨物列車が一時的に脱線し載線した事故について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年2月24日。オリジナルの2018年2月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180225085421/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180224-5.pdf2018年2月25日閲覧 
  3. ^ 2019年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月14日、2頁。オリジナルの2018年12月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20181214051017/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20181214_KO_H31Kaisei.pdf2018年12月14日閲覧 
  4. ^ a b トマム駅で取得する「QRコード乗車駅証明書」による自動精算のサービスを札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅で開始します。』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月20日。オリジナルの2021年1月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210120143432/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210120_KO_tomamuQR%20.pdf2021年1月21日閲覧 

新聞記事

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関連項目

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JR各社管内で最も標高が高い駅

外部リンク

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