十勝三股駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
十勝三股駅
鉄道営業末期の駅構内全景(1978年12月頃撮影)
鉄道営業末期の駅構内全景(1978年12月頃撮影)
とかちみつまた
Tokachi-Mitsumata
幌加 (7.0km)
所在地 北海道河東郡上士幌町字三股
所属事業者 Japanese National Railway logo.svg日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 士幌線
キロ程 78.3km(帯広起点)
電報略号 ミマ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
3人/日
-昭和56年(バス代行時)-
開業年月日 1939年昭和14年)11月18日
廃止年月日 1987年昭和62年)3月23日
備考 バス代行の後路線廃止に伴い廃駅
テンプレートを表示
1977年の十勝三股駅と周囲約750m範囲。下が糠平方面。幌加に比べ、こちらは民家がかなり残っている。しかし駅裏のストックヤードには、かつては山のように積まれていた木材の姿は無い。糠平側の駅裏に転車台が残されている。上側には留辺志部(現在の上川駅)方面に伸びる予定であった路盤整備跡が、営林署貯木場の専用線に転用されていた。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

十勝三股駅(とかちみつまたえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町にあった、日本国有鉄道(国鉄)士幌線廃駅)である。北海道内の駅としては最高地点(海抜約661m)に位置し、同線の終着駅であった。

駅の構造[編集]

駅舎は西側にあって横に貨物ホームを持ち、島状の単式ホーム1面1線と、駅舎とホーム間に貨物線を有したほか、駅裏側に2本の副本線と、そこから南側の転車台を持つ車庫へ分岐する入出区線があった。また留辺志部(現在の上川駅)方面へ伸ばす予定だった路盤が数百メートル北へ伸びていたが、林業が盛んだった頃は営林署がその周囲にストックヤード(土場)を設け、路盤に軌道を敷設して本線と接続していた。さらにこのストックヤードを挟む形で森林鉄道の軌道が引かれており、ヤードの北で一旦合流した後、1本は音更川上流の御殿大橋付近へ、もう1本は中の川上流へ向かっていた。

歴史[編集]

列車代行バス[編集]

駅周辺の人口流出が進んだため、1978年12月25日ダイヤ改正により士幌線糠平駅 - 十勝三股駅間は列車の運転を休止し、上士幌タクシーが受託するマイクロバスによる代行輸送となった。これは路線廃止ではなく、あくまでも「代行」という扱いであり、1987年の廃止まで名目上同区間は鉄道路線として、また当駅も駅として存続していた。そのため隣の幌加駅とともに国鉄の時刻表にも引き続き掲載されていたが、廃止されるまでの間、両駅とも再び列車が発着することはなく、事実上は廃駅となっていた。

現状[編集]

旭川方面行き(糠平方面から到着)停留所

貨物(木材)輸送時代を偲ばせる広い構内跡が残っている。1998年末まで駅舎および構内は撤去されず残されていた。

近辺には「十勝三股」バス停留所がある。ログハウス造りの喫茶店「三股山荘」が営業しているほかは、商業施設はない。三股山荘内には、十勝三股駅を再現した模型の他、士幌線営業当時の資料が展示してある。

廃止後、上士幌タクシーの代替バスすら沿線の極端な過疎化(糠平地区以外はほぼ無人化)によって年々減便を繰り返し、最終的には1往復となった。2003年9月いっぱいで廃止され、同年10月より帯広 - 糠平 - 旭川間の都市間バスであるノースライナーみくに号が十勝三股停留所を新設し、幌加温泉入口・糠平方面との乗降も可能として代替している。

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
士幌線
幌加駅 - 十勝三股駅

※バス代行輸送開始時、幌加 - 十勝三股間に幌加温泉入口バス停を新設した(時刻表には掲載なし)。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ JTB 1998年10月発行
  2. ^ a b c 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行
  3. ^ 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行 P359 表・貯木場現況による。なお、昭和26年版全国専用線一覧では、帯広営林局側線300mと記載。
  4. ^ 河野哲也「北海道の森林鉄道,殖民軌道」『鉄道ピクトリアル』No.733