和歌山県警察
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和歌山県警察 | |
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役職 | |
本部長 | 山崎洋平(警視長) |
警務部長 | 野澤泰志(警視正) |
組織 | |
上部組織 | 和歌山県公安委員会 |
内部組織 | 警務部、生活安全部、刑事部、交通部、警備部 |
概要 | |
所在地 |
和歌山県和歌山市小松原通1丁目1-1 北緯34度13分34秒 東経135度10分0.3秒 / 北緯34.22611度 東経135.166750度座標: 北緯34度13分34秒 東経135度10分0.3秒 / 北緯34.22611度 東経135.166750度 |
設置 | 1954年(昭和29年)7月1日 |
前身 | 和歌山県警察部 - 国家地方警察和歌山県本部 |
ウェブサイト | |
和歌山県警察 |
和歌山県警察(わかやまけんけいさつ)は、和歌山県の都道府県警察である。略称は和歌山県警。
和歌山県公安委員会管理。給与支払者は和歌山県知事。警察庁近畿管区警察局管内。本部所在地は和歌山市小松原通一丁目1-1。
沿革
- 1948年(昭和23年) - 旧警察法施行に伴い、和歌山県警察部が廃止され、国家地方警察和歌山県本部と、和歌山市警察などの自治体警察に分割される。
- 1954年(昭和29年)7月1日 - 新警察法施行に伴い、和歌山県警察に再編成される。
本部組織
- 警察学校
- 和歌山県和歌山市木ノ本1445
警察署
警察署数は12。警察車両のナンバー地名はすべて「和歌山」である。
地域 | 警察署名称 | 所在地 | 管轄区域 | 前身 |
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伊都 | 橋本警察署 | 橋本市市脇 | 橋本市(旧伊都郡高野口町を除く)、伊都郡九度山町、高野町 | |
かつらぎ警察署 | 伊都郡かつらぎ町中飯降 | 伊都郡かつらぎ町、橋本市の一部(旧伊都郡高野口町) | 妙寺警察署 | |
那賀 | 岩出警察署 | 岩出市高塚 | 紀の川市、岩出市 | |
海草 | 和歌山東警察署 | 和歌山市栗栖 | 和歌山市東部、海南市の一部 | |
和歌山西警察署 | 和歌山市吹上 | 和歌山市西部 | ||
和歌山北警察署 | 和歌山市松江北 | 和歌山市北部 | ||
海南警察署 | 海南市日方 | 海南市(一部を除く)、和歌山市の一部、海草郡紀美野町 | ||
有田 | 有田湯浅警察署 | 有田郡湯浅町栖原 | 有田市、有田郡湯浅町、広川町、有田川町 | |
日高 | 御坊警察署 | 御坊市湯川財部 | 御坊市、日高郡日高町、美浜町、日高川町、印南町、由良町 | |
田辺警察署 | 田辺市上の山 | 日高郡みなべ町 | ||
西牟婁 | 田辺市(本宮町を除く) | |||
白浜警察署 | 西牟婁郡白浜町 | 西牟婁郡白浜町、上富田町、すさみ町 | ||
東牟婁 | 新宮警察署 | 新宮市新宮 | 田辺市本宮町、新宮市、東牟婁郡那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町 |
主な事件
不祥事
- 2004年(平成16年)4月20日に、和歌山東警察署の留置場で、現住建造物等放火未遂容疑で逮捕された当時52歳の男性被疑者が、留置場内で大声を上げたため、「防声具」や「鎮静衣」などの拘束具を何重にも装着され、翌21日、窒息死しているのが見つかった。この事件で、同県警の警部や警部補、巡査部長が業務上過失致死容疑で和歌山簡易裁判所に略式起訴され、それぞれ罰金50万円の略式命令を受けた。一方、この事件について、被疑者の遺族が、和歌山県と国に対し、大阪地方裁判所に損害賠償を求める訴訟を起こし、2009年2月18日に同地裁は、遺族の訴えを一部認定し、和歌山県に約5,840万円の支払いを命じたが、国への訴えについては、「将来的には拘束具の使用を認めないのが望ましい」としたものの、認めなかった[1]。
- 2011年(平成23年)7月23日、機動隊副隊長の警部が女子中学生にわいせつ行為をした疑いで和歌山東警察署から事情聴取後、自宅で自殺を図り死亡した。
- 県警科学捜査研究所の男性研究員が、証拠品の鑑定を実施しないまま、鑑定結果の捏造を行っていた疑いが2012年に浮上した。手口としては、過去に鑑定を行なった同種の証拠品の鑑定書を、事件名などを書き換えただけで流用するなどしていたというもの。これらの捏造された証拠品が、既に刑事裁判で用いられた可能性もあり、県警は実態調査を開始している[2]。
- 和歌山西警察署の警察官が、強制わいせつ容疑で大阪府在住の捜査協力者の30歳代参考人女性から事情聴取を行ったが、この際、夫婦の性生活などに関するわいせつな内容の質問を、女性に対し執拗に繰り返した。女性はこれによって、心的外傷後ストレス障害(PTSD)にかかった。女性は2013年5月13日に和歌山県に対し、1,100万円の損害賠償の支払いを求め大阪地方裁判所に訴訟を起こし係争中である[3]。
- 刑事部捜査第二課長の男性警視が、部下の女性警察官と不倫関係を継続的に持ち続けていたことが2013年になって判明した。警視は同年5月17日までに依願退職した。県警は、公務員としての信用を損ねており職務専念義務違反であるとして懲戒処分を行ったが、私的行為であるとして公表していない[4][5]。
- 留置管理課の48歳の男性巡査長が、交際相手の女性とその間に生まれた子供の計2人に対し繰り返し暴力を加えたとして、2013年5月30日に暴行容疑で逮捕された[6]。
- 刑事部の43歳の男性警部補が、山口組系暴力団の50歳の男性組長に対し、捜査情報を漏洩していた疑いが浮上。県警は地方公務員法における守秘義務違反容疑でこの警部補から事情聴取した[7]後、2014年2月21日にこの警部補を書類送検の上に懲戒免職処分にした。同時に、刑事部参事官兼刑事企画課長の男性警視と、機動捜査隊長の男性警視についても、暴力団関係者と不適切交際をしていたとして減給処分となった[8]。
- 湯浅署において、車検切れの捜査車両によって1ヵ月以上にわたって捜査が行われていたことが、2015年4月に判明。確認ミスの可能性が高いと見られる[9]。
- 2018年(平成30年)9月14日、機動隊の20代男性巡査が警護車両に乗車して安倍晋三内閣総理大臣らの車列を警備中に、和歌山市内の県道交差点で助手席の窓から拳銃一丁を落としていたことが、15日和歌山県警により公表された。県警は、側道から侵入してきた車両を停車させるため、警護車両の窓から身を乗り出した際に、たすき掛けしていた拳銃ホルスターが窓枠に接触し、留め金が外れて落下したとしている。拳銃の落下後、周辺を50人態勢で捜索したが発見に至らず、紛失から約1時間20分後に周辺住民が拾得物として交番に届け出があった。実弾は装てんされたままで、使用された形跡はなかった。県警は、携帯方法に問題はなかったとしている。
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2月28日、和歌山東署留置管理課の27歳の男性巡査長が、スマートフォンの交流アプリで知り合った20歳代の女性にわいせつ行為をしたとして、県警は3月1日にこの巡査長を強制わいせつ容疑で逮捕した[10]。
- 5月、交通機動隊の20歳代の男性巡査が、和歌山市内の阪和自動車道で、制限速度[注 1]を大幅に超える167km/hで走行していたとして、県警が道路交通法違反容疑で書類送検していたことが明らかになった[11]。
- 7月24日、湯浅警察署の男性巡査長(32歳)が、器物損壊事件の捜査のため屋外で事情を聴いていた中学1年生の男子生徒(12歳)の両ほおを、両手で数回平手打ちするなどし、さらに移動中の捜査車両内でも右手でほおを数回平手打ちした。12月13日、県警は巡査長を特別公務員暴行陵虐容疑で和歌山地方検察庁に書類送検、男性巡査長を戒告の懲戒処分にし、男性巡査長は依願退職した[12]。
- 11月 - 県警は道路交通法違反(無免許運転)の解釈を間違え、運転代行会社の元従業員の男性(40歳)を誤って書類送検した、と発表。被害男性は2年間の運転免許取り消し処分を受けていたが、県警は被害男性に謝罪した上で、免許証を返却した。愛知県警察が同種の事案で11月1日、誤認逮捕をしたと発表した。これを受けて県警が調べたところ、今回の事案が明らかになった[13]。
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)5月18日、部下の男性署員にパワーハラスメントを繰り返したなどとして、当時の和歌山北警察署の署長だった男性警視(59)を停職6カ月とした。男性署員は3月に署内で自殺した。また副署長だった男性警視(55)についても、男性署員が精神的に不安定になっているのを知りながら、適切な対応をせずに放置したほか、別の複数の署員にパワーハラスメントをしていたなどとして、減給6カ月の懲戒処分とした。2人は同日付で依願退職した[16][17]。
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黒バイ
- 交通指導課暴走族対策室所属で、白バイと違い黒塗りのオートバイである黒バイ「黒豹」を全国で初めて導入(2002年)し、県内に7つあった大規模な暴走族グループは全て解体に追い込まれ、かつては年間1000件以上あった暴走族に関する110番通報が2014年には約430件に減少している[18]。
マスコットキャラクター
脚注
注釈
- ^ 当該区間の制度速度は80km/hとなっている。
出典
- ^ 関連記事
- ^ 関連記事
- ^ 関連記事
- ^ 関連記事1
- ^ 関連記事2
- ^ 記事
- ^ 記事
- ^ 記事
- ^ 記事
- ^ 和歌山東署の巡査長、強制わいせつ容疑で逮捕 「性欲満たすため」女性の胸触る 毎日新聞 2019年3月1日
- ^ 巡査が時速167キロで運転の疑い 書類送検 和歌山県警 NHKニュース 2019年6月26日
- ^ “事情聴取の中学生に平手打ちした疑い 巡査長を書類送検”. 朝日新聞 2019年12月13日 17時02分. 2020年7月25日閲覧。
- ^ “運転代行会社社員を無免許と誤認、書類送検 和歌山県警が謝罪”. 毎日新聞 2019年11月8日 20時27分. 2020年7月26日閲覧。
- ^ “飲酒運転容疑で和歌山県警の警部逮捕”. 大分合同新聞 2020/02/29 17:21. 2020年7月20日閲覧。
- ^ “傷害事件で会社員を誤認逮捕、和歌山県警の巡査部長”. 産経新聞 2020.3.6 21:57. 2020年7月20日閲覧。
- ^ “部下にパワハラ、自殺 和歌山北署の元署長・副署長を懲戒処分”. 産経新聞. (2022年5月18日) 2022年5月19日閲覧。
- ^ “警察署員の自殺 「署長のパワハラ要因」 和歌山県警が懲戒処分”. 朝日新聞. (2022年5月18日) 2022年5月19日閲覧。
- ^ まず逃れられない…県警の黒塗りバイク「黒豹」YOMIURI ONLINE2015年11月25日10時4分配信