行くぜっ!怪盗少女

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行くぜっ!怪盗少女
ももいろクローバーシングル
B面 走れ!
リリース
ジャンル J-POP
レーベル UNIVERSAL J
USMジャパン(アナログ盤)
ゴールド等認定

行くぜっ!怪盗少女

走れ!

  • ゴールド(シングルトラック、日本レコード協会)
チャート最高順位
  • 週間3位オリコン
  • 週間7位(〜Special Edition〜・オリコン)
  • デイリー1位(オリコン)
  • デイリー6位(〜Special Edition〜・オリコン)
  • 2010年5月度月間20位(オリコン)
  • 2012年9月度月間44位(〜Special Edition〜・オリコン)
  • 登場回数38回(オリコン)
ももいろクローバー シングル 年表
未来へススメ!
2009年
行くぜっ!怪盗少女
2010年
ピンキージョーンズ
(2010年)
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行くぜっ!怪盗少女」(いくぜっ!かいとうしょうじょ)は2010年5月5日に発売された、ももいろクローバーのメジャーデビューシングル

収録曲解説[編集]

映像外部リンク

行くぜっ!怪盗少女 - YouTube

名物のエビぞりジャンプは、百田夏菜子と振付師の石川ゆみがレッスン場で試行錯誤をして生み出したものである。

体への負担が大きいため、事前に入念なストレッチを行う必要がある。百田は腰痛を抱えているため、本曲は特に重要なライブに限って演じられる傾向にある。

ミュージックビデオの監督は福居英晃

行くぜっ!怪盗少女[編集]

作詞・作曲・編曲:前山田健一
歌詞・動画 - 歌ネット

後にグループの代表曲と評されるようになるものの、発売当初はインディーズ時代と曲の雰囲気が異なることなどに対してファンから戸惑いの声もあり、初動の売り上げは2万枚程度であった[1]。テレビでもほとんど取り上げられることはなく、出演のオファーがあった歌番組はNHKMUSIC JAPAN』(アイドル特集の回)だけであった。だが、これによって他アイドルのファンにグループの存在が知られるきっかけとなった。またこの番組を視聴していた、HMV渋谷店副店長の佐藤守道が感銘を受け、当時無名だったももクロの特集コーナーを大々的に設けたことが一部で話題となった(百田夏菜子がスタッフと共に編み出した曲終盤で行う”エビ反りジャンプ”の写真が、「このジャンプがアイドル史を更新する」と書かれディスプレイされた)。なお、佐藤守道はその後事務所側からスカウトされ、ももいろクローバーのスタッフに転身、グループの音楽性を司るスタッフ(A&R)の一人となった[2]

その後もグループは、『K-1 WORLD GP 2010 FINAL』のハーフタイムショーで同曲を披露するなどしたが一般層には浸透しきらず、CDの累計売り上げは3万枚に届かなかった(2010年末時点)。しかし翌年、「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」へ体制が変わったのをきっかけにグループの存在が世間に知られるようになり、同曲にも注目が集まることとなった。2012年11月には、PC配信シングルとしてのゴールド認定を受け(10万ダウンロード)[3]、楽曲配信サイトmoraでは2013年の年間ダウンロードランキングで、ミュージックビデオ部門の1位を獲得。2010年の配信開始でその3年後に首位を獲得する珍しいケースとなった(他のベスト50の楽曲は全て2012年か2013年に配信開始されたものである)[4]

早見あかりが脱退した後の5人バージョンは、アルバム『バトル アンド ロマンス』に収録(歌詞・編曲等が異なる)。その後2012年にNHK紅白歌合戦に初出場した際には、共に紅白という夢を目指してきた早見に敬意を表し、詞に「あかり」の名が入っている6人バージョンを5人で歌ったことが、ファンの間で大きな話題となった。自宅で放送を観ていた早見は「もちろんびっくりもしたし、感動もしたけれど、そこよりも五人ががんばってきて、紅白の舞台に立てたことに感動し[5]」泣いたという。

有安杏果が滑舌に難があり、五十音のイ段をきちんと発音出来ないことから、歌詞中の1,2,3,4という部分は「いち、に、さん、」ではなく「いち、に、さん、よん」という歌い方になっている(6人バージョンでは有安のパートが4のため。5人バージョンでは佐々木彩夏のパートとなったが、歌い方は引き継がれた)。また、プロレス技のソバットが歌詞並びに振り付けに採用された。

以下に示すように、大胆な転調がメロディーラインの特徴となっている。

「行くぜっ!怪盗少女」の調
前奏・1A・1B 1サビ 間奏・2A・2B 2サビ
C-major a-minor.svg イ短調
(Am)
G-flat-major e-flat-minor.svg 変ホ短調
(Em)
C-major a-minor.svg イ短調
(Am)
G-flat-major e-flat-minor.svg 変ホ短調
(Em)

間奏・3C 3サビ 後奏
A-major f-sharp-minor.svg 嬰ヘ短調
(Fm)
G-flat-major e-flat-minor.svg 変ホ短調
(Em)
A-major f-sharp-minor.svg 嬰ヘ短調
(Fm)

プロ野球の選手登場曲として、2012年に横山徹也オリックス)に用いられたのを皮切りに、柳田悠岐ソフトバンク)など様々な選手に使用される[6]。歌手のGILLEが英語詞でカバーしており(YouTubeへの外部リンク)、アルバム『I AM GILLE. 2』に収録。『2015 FNS歌謡祭』ではAKB48グループ(高橋みなみ松井珠理奈山本彩渡辺麻友渡辺美優紀)とコラボレーションを披露した。出だしの歌詞の一部で「ももいろクローバー」の所を「ももいろAKB」に変えたり、自己紹介の所に「サヤカ ミルキー マユユ ジュリナ ミナミ」を追加したりした。TBS系『ランク王国』2010年4・5月オープニングテーマ。

走れ![編集]

作詞:INFLAVA / 作曲:Koji Oba・michitomo / 編曲:michitomo
歌詞・動画 - 歌ネット

同時期にレコーディングをした「全力少女」、「オレンジノート」と共に3部作として制作された。UNIVERSAL J(レコード会社)側は正統派楽曲である「走れ!」をメイン、「行くぜっ!怪盗少女」をカップリングとする方針であったが、マネージャーの川上アキラらが逆の収録順にするよう説得した経緯がある[7]。この様にUNIVERSAL Jと事務所側における価値観の違いは大きく、「音楽界の常識にとらわれたくない」との思いで契約を打ち切り、スターチャイルドへ移籍することとなった[7]

ももいろクローバーは当時無名であったが、これに目をつけた大根仁監督が、映画『モテキ』の挿入歌として起用。「笑顔」や「踊るココロ」を人に届けるため、自らの「体」に対して”走れ!”と鼓舞するこの曲は、同映画において主人公が行動を起こすきっかけのシーンで用いられ、「弱ってるときに聴くアイドルソングは麻薬です」という印象的なセリフがあてられた。

ライブでこの曲が演じられる際には、最後のサビで全ての照明が消され、メンバーとファンが振る色とりどりのペンライトだけで場内が埋め尽くされる光景が名物となっている。東京大学准教授(当時)の安西信一は著書『ももクロの美学』の中で、ももクロとそれに同期する観客の「体」の動きによって、「ココロ」を超えた「体」の不思議な繋がりの力がもたらされ、両者の一体化が成就すると描写している[8]。スペースシャワーTVプラスのももクロ特集(2013年4月放送)では「ライブでアガる曲ランキング」の1位となった[9]

プロ野球の選手登場曲として、2012年に田中将大楽天)が初めて使用。同年末のNHK紅白歌合戦では田中が特別ゲストとして出演していたこともあり、「走れ!」がメドレーの一部として演じられた。この頃から、世間においても曲の認知度が向上し、2014年にはシングルトラックとしてのゴールド認定を受けるまでになった(10万ダウンロード)[10]。2015年には、Zバージョン(5人で歌唱したもの)がシングル「青春賦」に収録され、ももいろクローバーZの主演映画『幕が上がる』の挿入歌として使われた。

トラックリスト[編集]

  1. 行くぜっ!怪盗少女 [3:48]
  2. 走れ! [4:37]
  3. 行くぜっ!怪盗少女 (off vocal ver.)
  4. 走れ! (off vocal ver.)

通常盤と初回限定盤A(あかり盤)、B(あーりん盤)、C(ももか盤)、D(かなこ盤)、E(しおり盤)、F(れに盤)が発売された。初回限定盤はメンバー別にフィーチャーしたジャケット・歌詞カードとメンバーカラーのディスクが特徴となっている。収録曲は通常盤と同様。

2012年9月26日には「行くぜっ!怪盗少女 〜Special Edition〜」(いくぜっ!かいとうしょうじょ 〜スペシャル・エディション〜)として、UNIVERSAL Jから再発売された(グループはスターチャイルドへ既に移籍)。「行くぜっ!怪盗少女」のミュージックビデオを収録したDVD付きの再発盤で、収録曲はオリジナル盤と同じである。

出典[編集]

  1. ^ スペースシャワーTVプラス『ザ・プロデューサーズ 前山田健一』(2012年3月10日放送)
  2. ^ ももクロ制作スタッフが明かす「バトルアンドロマンス」ができるまで”. ナタリー. 2013年7月12日閲覧。
  3. ^ 2012年11月度有料音楽配信認定 PC配信(シングル)”. 日本レコード協会. 2013年2月19日閲覧。
  4. ^ ランキング(ビデオ)2013年 年間”. moraミュージックストア. 2014年1月11日閲覧。
  5. ^ Quick Japan vol.106 p.139
  6. ^ 女子総合格闘家、杉山しずかの入場曲にも採用された。
  7. ^ a b 川上アキラ 『ももクロ流 5人へ伝えたこと 5人から教わったこと』 日経BP社2014年6月23日
  8. ^ 安西信一 『ももクロの美学 〈わけのわからなさ〉の秘密』 廣済堂出版2013年4月13日
  9. ^ “1位は「走れ!」ももクロライブでアガる曲トップ30決定”. ナタリー. http://natalie.mu/music/news/89148 2014年10月31日閲覧。 
  10. ^ 2014年2月度有料音楽配信認定”. 日本レコード協会. 2015年1月12日閲覧。

外部リンク[編集]