「ハイスクールD×Dの登場人物」の版間の差分

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;; 悪魔稼業において
;; 悪魔稼業において
:: 当初はハーレムを目的にして[[ハイスクールD×D#上級悪魔|上級悪魔]]になる事を目指しており、対「禍の団」戦や対ロキ戦などの戦闘や対サイラオーグ戦での活躍が評価され、サーゼクスの推薦で上級悪魔昇格の話が持ち上がるも段階を踏む必要性から[[ハイスクールD×D#下級 - 中級悪魔|中級悪魔]]試験を受け合格。14巻で新たに「魔法使いとの契約」や吸血鬼・エルメンヒルデ相手に「ただの下僕悪魔では相手にもされない」などを経験し、自身の進路に関して真剣に考え始める。なお、魔法使いの契約申し込み数はリアス、ロスヴァイセ、アーシアに次いで4番目<ref group="注">冥界での絶大な人気に比べ契約数が伸び悩んだのは、使うのがエロ技ばかりで魔法使いからのウケがあまりよくなかったからだとされている。</ref>で、後にヴァーリチームが「D×D」暫定メンバーになって恩赦を受けたことでルフェイと5年契約を結んだ。
:: 当初はハーレムを目的にして[[ハイスクールD×D#上級悪魔|上級悪魔]]になる事を目指しており、対「禍の団」戦や対ロキ戦などの戦闘や対サイラオーグ戦での活躍が評価され、サーゼクスの推薦で上級悪魔昇格の話が持ち上がるも段階を踏む必要性から[[ハイスクールD×D#下級 - 中級悪魔|中級悪魔]]試験を受け合格。14巻で新たに「魔法使いとの契約」や吸血鬼・エルメンヒルデ相手に「ただの下僕悪魔では相手にもされない」などを経験し、自身の進路に関して真剣に考え始める。なお、魔法使いの契約申し込み数はリアス、ロスヴァイセ、アーシアに次いで4番目<ref group="注">冥界での絶大な人気に比べ契約数が伸び悩んだのは、使うのがエロ技ばかりで魔法使いからのウケがあまりよくなかったからだとされている。</ref>で、後にヴァーリチームが「D×D」暫定メンバーになって恩赦を受けたことでルフェイと5年契約を結んだ。
:: 「邪龍戦役」後は功績を評価され悪魔になってからわずか1年足らずという異例のスピードで遂に念願の上級悪魔へと昇格、「王」となって独立を果たす。リアスやフェニックス夫人とトレードを行い、現在の「兵藤一誠眷属」は「戦車」にロスヴァイセ、「騎士」にゼノヴィア、「僧侶」にアーシアとレイヴェルの計4名を採用している。独立後はリアス・グレモリー眷属から駒王町の3分の1を任され、「'''[[ハイスクールD×D#兵藤一誠眷属事務所|兵藤一誠眷属事務所]]'''」で悪魔の仕事にも励んでいる。ヴァーリからは眷属という枠にとらわれない自分だけのチームを作って勝負することを提案されており、「'''[[ハイスクールD×D#アザゼル杯|アザゼル杯]]'''」では眷属でない面々も加えた'''[[#「燚誠の赤龍帝」チーム|「燚誠の赤龍帝」チーム]]'''を結成して参加する。
:: 「邪龍戦役」後は功績を評価され悪魔になってからわずか1年足らずという異例のスピードで遂に念願の上級悪魔へと昇格、「王」となって独立を果たす。リアスやフェニックス夫人とトレードを行い、現在の「兵藤一誠眷属」は「戦車」にロスヴァイセ、「騎士」にゼノヴィア、「僧侶」にアーシアとレイヴェルの計4名を採用している。独立後はリアス・グレモリー眷属から[[ハイスクールD×D#駒王町|駒王町]]の3分の1を任され、「'''[[ハイスクールD×D#兵藤一誠眷属事務所|兵藤一誠眷属事務所]]'''」で悪魔の仕事にも励んでいる。ヴァーリからは眷属という枠にとらわれない自分だけのチームを作って勝負することを提案されており、「'''[[ハイスクールD×D#アザゼル杯|アザゼル杯]]'''」では眷属でない面々も加えた'''[[#「燚誠の赤龍帝」チーム|「燚誠の赤龍帝」チーム]]'''を結成して参加する。
:: また、シヴァからは対帝釈天の戦力として自陣への勧誘を受けており、アジュカたちからは2〜3年後を目処に設立を予定している諜報機関「'''[[ハイスクールD×D#EXE|EXE(エグゼ)]]'''」の中心になってほしいと打診されている。
:: また、シヴァからは対帝釈天の戦力として自陣への勧誘を受けており、アジュカたちからは2〜3年後を目処に設立を予定している諜報機関「'''[[ハイスクールD×D#EXE|EXE(エグゼ)]]'''」の中心になってほしいと打診されている。
;; 活躍に伴う影響
;; 活躍に伴う影響
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: 「燚誠の赤龍帝」チームの「兵士(「3」)」枠(場合によって「戦車」)。元龍王タンニーンの三男で、体長十メートルほどのドラゴン。タンニーンの子息のなかでは最強とされており、父親譲りの強力な炎のブレスが得意技。さらにミニドラゴン化も使えるため、斥候としても活躍できる。
: 「燚誠の赤龍帝」チームの「兵士(「3」)」枠(場合によって「戦車」)。元龍王タンニーンの三男で、体長十メートルほどのドラゴン。タンニーンの子息のなかでは最強とされており、父親譲りの強力な炎のブレスが得意技。さらにミニドラゴン化も使えるため、斥候としても活躍できる。
: 冥界にいた頃は強者に手当たり次第にケンカを売った結果「'''破壊のボーヴァ'''」という蔑称がつくほどの有名な荒くれ者になり、タンニーンの息子とは思えないほどの素行の悪さで知られている。粗暴さはドラゴンたちに尊敬される父親、文武両道で人望も厚い長兄、魔王領で働く優秀な研究者の次兄に対するコンプレックスに起因するもので、周囲に評価されたいという思いで少々功を焦りすぎるという欠点もあるが、根はドラゴンらしく誇り高い性格をしている。臣従後は眷属のフォローも忘れず細やかな気配りも出来るという、蔑称からは想像できないような紳士振りを見せている。
: 冥界にいた頃は強者に手当たり次第にケンカを売った結果「'''破壊のボーヴァ'''」という蔑称がつくほどの有名な荒くれ者になり、タンニーンの息子とは思えないほどの素行の悪さで知られている。粗暴さはドラゴンたちに尊敬される父親、文武両道で人望も厚い長兄、魔王領で働く優秀な研究者の次兄に対するコンプレックスに起因するもので、周囲に評価されたいという思いで少々功を焦りすぎるという欠点もあるが、根はドラゴンらしく誇り高い性格をしている。臣従後は眷属のフォローも忘れず細やかな気配りも出来るという、蔑称からは想像できないような紳士振りを見せている。
: 父の弟子でもあるイッセーに心酔しており、イッセーとサイラオーグが繰り広げたような激闘に憧れている。彼がハーレム王を目指していることから眷属ではなく臣下として仕えたいと自身を売り込み、アザゼル杯のメンバーとして抜擢された。イッセーの発言を細かくメモし大げさに感動するため調子が狂うと思われているが、彼からも第一の臣下として信頼されている。なおイッセーの母親からはミニドラゴン形態が好評でラッセーと同じように可愛がられている。
: 父の弟子でもあるイッセーに心酔しており、イッセーとサイラオーグが繰り広げたような激闘に憧れている。彼がハーレム王を目指していることから眷属ではなく臣下として仕えたいと自身を売り込み、アザゼル杯のメンバーとして抜擢された。イッセーの発言を細かくメモし大げさに感動するため調子が狂うと思われているが、彼からも第一の臣下として信頼されている。なおイッセーの母親からはミニドラゴン形態が好評でラッセーと同じように可愛がられている。
: イッセーから俺の「'''牙'''」になってほしいと言われ感動の涙を流し、「燚誠の赤龍帝」の「牙」として「天界の切り札」チームと戦った。自分より駒価値が高い人間の少年の百鬼に不満を抱いていたが、「龍鬼人」と化した百鬼を見て評価を改め彼を「人間」から「コーチン」と呼ぶようになる。
: イッセーから俺の「'''牙'''」になってほしいと言われ感動の涙を流し、「燚誠の赤龍帝」の「牙」として「天界の切り札」チームと戦った。自分より駒価値が高い人間の少年の百鬼に不満を抱いていたが、「龍鬼人」と化した百鬼を見て評価を改め彼を「人間」から「コーチン」と呼ぶようになる。
; 百鬼 勾陳 黄龍(なきり こうちん おうりゅう)
; 百鬼 勾陳 黄龍(なきり こうちん おうりゅう)
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: アーシアとイリナに気にかけてもらったことから、感謝の気持ちとして、彼女たちに無意識のうちに加護を与えている。また、周囲への関心も徐々にもつようになり、遊ぶといった欲求をもつようになっている。アーシアの使い魔「ラッセー」とはよく遊んでおり、ラッセーを鍛えると口にしているほか、アーシアが使役するファーブニルとも仲がいい。タンニーンから'''[[ハイスクールD×D#虹龍|虹龍(スペクター・ドラゴン)]]'''の卵を預かってからはドラゴンの孵化に興味を持ち、大切に育てている。なお、初めての友達であるイッセーに関してはもはや「憑かれている」状態で、どんな神でも祓うことができないらしい。特殊な事情ゆえ正体を明かしてはいないが、兵藤邸に遊びに来て自分のお社を作ってくれた九重とも仲良くなっている。屋上に作られた社で日向ぼっこをするのが好きで、お賽銭がオーフィスのお小遣いになっている。かなり食い意地が張っており、食事は絶対に逃さない。
: アーシアとイリナに気にかけてもらったことから、感謝の気持ちとして、彼女たちに無意識のうちに加護を与えている。また、周囲への関心も徐々にもつようになり、遊ぶといった欲求をもつようになっている。アーシアの使い魔「ラッセー」とはよく遊んでおり、ラッセーを鍛えると口にしているほか、アーシアが使役するファーブニルとも仲がいい。タンニーンから'''[[ハイスクールD×D#虹龍|虹龍(スペクター・ドラゴン)]]'''の卵を預かってからはドラゴンの孵化に興味を持ち、大切に育てている。なお、初めての友達であるイッセーに関してはもはや「憑かれている」状態で、どんな神でも祓うことができないらしい。特殊な事情ゆえ正体を明かしてはいないが、兵藤邸に遊びに来て自分のお社を作ってくれた九重とも仲良くなっている。屋上に作られた社で日向ぼっこをするのが好きで、お賽銭がオーフィスのお小遣いになっている。かなり食い意地が張っており、食事は絶対に逃さない。
: 後に分身体であるリリスとの繋がりを辿ってクリフォトに兵藤家に侵入され、ニーズヘッグにイッセーの両親を人質に取られた上に虹龍の卵を狙われ続けたため、ほぼ無抵抗の状態で甚振られ意識不明の状態に陥った。まだ意識が戻らない中、最初の友達であるイッセーの心の中に話しかけ、イッセーと共に呪文を唱えて彼を[[ハイスクールD×D#龍神化|龍神化]]に至らせ、ヴァーリが[[ハイスクールD×D#魔王化|魔王化]]に至る手助けをした。二度の龍神化による負荷と反動で命を落としかけたイッセーを救うために調整を施した反動で変身能力を失い、外見が巨乳の美女にまで成長した状態で固定される<ref group="注">ただし元の幼女姿には変化の術を使うことで戻ることが可能。</ref>。
: 後に分身体であるリリスとの繋がりを辿ってクリフォトに兵藤家に侵入され、ニーズヘッグにイッセーの両親を人質に取られた上に虹龍の卵を狙われ続けたため、ほぼ無抵抗の状態で甚振られ意識不明の状態に陥った。まだ意識が戻らない中、最初の友達であるイッセーの心の中に話しかけ、イッセーと共に呪文を唱えて彼を[[ハイスクールD×D#龍神化|龍神化]]に至らせ、ヴァーリが[[ハイスクールD×D#魔王化|魔王化]]に至る手助けをした。二度の龍神化による負荷と反動で命を落としかけたイッセーを救うために調整を施した反動で変身能力を失い、外見が巨乳の美女にまで成長した状態で固定される<ref group="注">ただし元の幼女姿には変化の術を使うことで戻ることが可能。</ref>。
; {{Anchor|リリス (ドラゴン)|リリス}}
; {{Anchor|リリスドラゴン|リリス}}
: 奪われたオーフィスの力から生み出された分身の少女。リゼヴィムによって彼の母「[[#リリス (悪魔)|リリス]]」の名を与えられた。分身だけあって容姿が瓜二つだが、オーフィス以上に無感情で無表情であり、喋り方もオーフィスとは異なり少し幼い感じの言動をする。リゼヴィムが感情を持つこともできるように調整していたため、わずかながら感情が芽生え始めている。
: 奪われたオーフィスの力から生み出された分身の少女。リゼヴィムによって彼の母「[[#リリス悪魔|リリス]]」の名を与えられた。分身だけあって容姿が瓜二つだが、オーフィス以上に無感情で無表情であり、喋り方もオーフィスとは異なり少し幼い感じの言動をする。リゼヴィムが感情を持つこともできるように調整していたため、わずかながら感情が芽生え始めている。
: 現在はリゼヴィムの護衛をしているが、出店で赤いドラゴンのアクセサリーを欲しがる、行き会ったイッセーたちに食事を求めるなどその行動には謎が多い。イッセーから自分自身と同じ存在であるオーフォスの匂いとグレートレッドの匂いを感じ取って反応を見せた。そのためか、ツェペシュ派の城下町から撤退する際にイッセーを見つめていた。
: 現在はリゼヴィムの護衛をしているが、出店で赤いドラゴンのアクセサリーを欲しがる、行き会ったイッセーたちに食事を求めるなどその行動には謎が多い。イッセーから自分自身と同じ存在であるオーフォスの匂いとグレートレッドの匂いを感じ取って反応を見せた。そのためか、ツェペシュ派の城下町から撤退する際にイッセーを見つめていた。
: オーフィスの力から生まれた存在なだけに戦闘力が非常に高く、現在のグレモリー眷属では荷が重すぎる相手。リゼヴィムに向けて放たれたデュランダル砲の一撃もなんの感慨も示すことなく片手で苦もなく弾き、量産型赤龍帝もパンチ一発で粉砕している。耐久力も桁違いで、逆鱗状態のファーブニルの攻撃を受けても体格差から吹き飛ばされただけでほとんどダメージを受けなかった。
: オーフィスの力から生まれた存在なだけに戦闘力が非常に高く、現在のグレモリー眷属では荷が重すぎる相手。リゼヴィムに向けて放たれたデュランダル砲の一撃もなんの感慨も示すことなく片手で苦もなく弾き、量産型赤龍帝もパンチ一発で粉砕している。耐久力も桁違いで、逆鱗状態のファーブニルの攻撃を受けても体格差から吹き飛ばされただけでほとんどダメージを受けなかった。
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:: 才能に恵まれなかった息子のリレンクスを、強くいきてほしいとただひたすら支えて育ててきた。リレンクスが魔法を使えるようになったときは、涙を流して喜んでいた。
:: 才能に恵まれなかった息子のリレンクスを、強くいきてほしいとただひたすら支えて育ててきた。リレンクスが魔法を使えるようになったときは、涙を流して喜んでいた。
:: 息子の希望や夢が詰まったアウロス学園を守るため、命がけで戦った。
:: 息子の希望や夢が詰まったアウロス学園を守るため、命がけで戦った。
; {{Anchor|リリス (悪魔)|[[リリス]]}}
; {{Anchor|リリス悪魔|[[リリス]]}}
: 悪魔にとって始まりの母たる存在で、旧ルシファーとのあいだに息子の[[#リゼヴィム|リゼヴィム]]をもうけた女性。かつて[[アダム]]の妻として[[ハイスクールD×D#第四天|天界]]に住んでいたことがあり、その時「聖書の神」の目を盗んで煉獄に隠しておいた生命と知恵の実が後に息子に悪用されることになる。
: 悪魔にとって始まりの母たる存在で、旧ルシファーとのあいだに息子の[[#リゼヴィム|リゼヴィム]]をもうけた女性。かつて[[アダム]]の妻として[[ハイスクールD×D#第四天|天界]]に住んでいたことがあり、その時「聖書の神」の目を盗んで煉獄に隠しておいた生命と知恵の実が後に息子に悪用されることになる。
: その後の消息は不明だったが肉塊の状態となりながらも未だに生存しており、[[ハイスクールD×D#コキュートス|コキュートス]]にある[[ハイスクールD×D#リゼヴィムの研究所|リゼヴィムの研究所]]で息子の手で厳重に保管されていた。しかし彼の死後はアポプスから情報提供されたハーデスが在処を見つけ出し引き続き管理されることになる。
: その後の消息は不明だったが肉塊の状態となりながらも未だに生存しており、[[ハイスクールD×D#コキュートス|コキュートス]]にある[[ハイスクールD×D#リゼヴィムの研究所|リゼヴィムの研究所]]で息子の手で厳重に保管されていた。しかし彼の死後はアポプスから情報提供されたハーデスが在処を見つけ出し引き続き管理されることになる。
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=== クリフォト ===
=== クリフォト ===
; {{Anchor|リゼヴィム|リゼヴィム・リヴァン・ルシファー}}
; {{Anchor|リゼヴィム|リゼヴィム・リヴァン・ルシファー}}
: [[ハイスクールD×D#クリフォト|クリフォト]]のトップ。ヴァーリの実の祖父にして前[[ルシファー]]と「[[#リリス (悪魔)|リリス]]」の間に生まれた息子で「'''[[リリン]]'''」という名で聖書に刻まれている。外見は銀髪の中年男性で、サーゼクス同様の魔王の衣装を着ている。非常に軽い口調で物騒なことを口走り、とても正気とは思えないほど危険でわがままな思考をする。当人曰く、中二病こじらせた精神お子さまなおじさん。後述の天界戦以降は魔王然とした姿も見せているが、これは父親の真似をしているだけで、あくまで本質はふざけた態度の方である。「悪魔は『悪』であるべき」など、現在の冥界ならびに悪魔の在り方を強く否定している。また、永遠に近い生に飽きており、ユーグリットからの誘いがあるまでは、生ける屍同然だったと自身で述べている。
: [[ハイスクールD×D#クリフォト|クリフォト]]のトップ。ヴァーリの実の祖父にして前[[ルシファー]]と「[[#リリス悪魔|リリス]]」の間に生まれた息子で「'''[[リリン]]'''」という名で聖書に刻まれている。外見は銀髪の中年男性で、サーゼクス同様の魔王の衣装を着ている。非常に軽い口調で物騒なことを口走り、とても正気とは思えないほど危険でわがままな思考をする。当人曰く、中二病こじらせた精神お子さまなおじさん。後述の天界戦以降は魔王然とした姿も見せているが、これは父親の真似をしているだけで、あくまで本質はふざけた態度の方である。「悪魔は『悪』であるべき」など、現在の冥界ならびに悪魔の在り方を強く否定している。また、永遠に近い生に飽きており、ユーグリットからの誘いがあるまでは、生ける屍同然だったと自身で述べている。
: 悪魔の中に存在する3人の「[[ハイスクールD×D#超越者|超越者]]」の一人。能力は神器の特性、高められた力を全て無効化する「'''神器無効化(セイクリッド・ギア・キャンセラー)'''」で、神器所有者に対しては無敵<ref group="注">しかし「赤龍帝の籠手」の『透過』だけは無効化できず、無効化の上限を超える一撃を受けることもある。</ref>。
: 悪魔の中に存在する3人の「[[ハイスクールD×D#超越者|超越者]]」の一人。能力は神器の特性、高められた力を全て無効化する「'''神器無効化(セイクリッド・ギア・キャンセラー)'''」で、神器所有者に対しては無敵<ref group="注">しかし「赤龍帝の籠手」の『透過』だけは無効化できず、無効化の上限を超える一撃を受けることもある。</ref>。
: 背中に生えている12枚のルシファーの黒翼は、ミカエルの巨大な光の槍を耐えきるほどの防御力を持つ。ルシファーの子だけはあり、軽く放っただけでも龍王に重傷を負わせるほどの魔力を持つ。体術の技能も高いうえ、鎧タイプの神器はその防御を貫通して攻撃できる。ただし、ほかの超越者に比べれば1枚も2枚も劣ると評される。
: 背中に生えている12枚のルシファーの黒翼は、ミカエルの巨大な光の槍を耐えきるほどの防御力を持つ。ルシファーの子だけはあり、軽く放っただけでも龍王に重傷を負わせるほどの魔力を持つ。体術の技能も高いうえ、鎧タイプの神器はその防御を貫通して攻撃できる。ただし、ほかの超越者に比べれば1枚も2枚も劣ると評される。
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: [[ハイスクールD×D#龍神化|龍神化]]したイッセーに重傷を負わされ逃亡するも、アジ・ダハーカとアポプスに見限られた挙句、自分の護衛でもあるリリスにも造反されてしまう。逃亡先でもアザゼル達に無様に命乞いをしながらも聞き入れられず、「[[ハイスクールD×D#白銀の極覇龍|白銀の極覇龍]]」で身体能力を底上げし神器の力を通さず魔法によって作った剣を振るうヴァーリに追い詰められ、さらに自分を追って現れた逆鱗状態のファーブニルに両足を潰され身動きが取れなくなった状態で噛み潰されて死亡。そのカリスマ性から初めから目的だけを見据えて行動していれば違う結果が待っていたとも考えられるが、余計なものにばかり手を出したうえにその逆鱗に触れてしまったが故に、まさに「[[因果応報]]」とも言える悲惨な最期を迎えることとなった。しかし、既に自身の死も想定の範囲内で自らの魂に細工を施しており、死後に魂のエネルギーを用いて、量産しておいた偽赤龍帝軍団を起動するとともにトライヘキサの封印を強制的に解除した。また、生前には各勢力の転送術式の情報を「[[ハイスクールD×D#E×E|E×E]]」へと送っていたことが明らかになる。
: [[ハイスクールD×D#龍神化|龍神化]]したイッセーに重傷を負わされ逃亡するも、アジ・ダハーカとアポプスに見限られた挙句、自分の護衛でもあるリリスにも造反されてしまう。逃亡先でもアザゼル達に無様に命乞いをしながらも聞き入れられず、「[[ハイスクールD×D#白銀の極覇龍|白銀の極覇龍]]」で身体能力を底上げし神器の力を通さず魔法によって作った剣を振るうヴァーリに追い詰められ、さらに自分を追って現れた逆鱗状態のファーブニルに両足を潰され身動きが取れなくなった状態で噛み潰されて死亡。そのカリスマ性から初めから目的だけを見据えて行動していれば違う結果が待っていたとも考えられるが、余計なものにばかり手を出したうえにその逆鱗に触れてしまったが故に、まさに「[[因果応報]]」とも言える悲惨な最期を迎えることとなった。しかし、既に自身の死も想定の範囲内で自らの魂に細工を施しており、死後に魂のエネルギーを用いて、量産しておいた偽赤龍帝軍団を起動するとともにトライヘキサの封印を強制的に解除した。また、生前には各勢力の転送術式の情報を「[[ハイスクールD×D#E×E|E×E]]」へと送っていたことが明らかになる。
; {{Anchor|ユーグリット・ルキフグス}}
; {{Anchor|ユーグリット・ルキフグス}}
: 「[[ハイスクールD×D#番外の悪魔|番外の悪魔]]」ルキフグス家の出身の青年。グレイフィアの実弟で、同じ色の銀髪を持つ。実力でも姉に劣っていないと語っている。初登場時には「禍の団」の魔法使いを率いて駒王学園を襲撃。邪悪な存在である「悪魔」を世界に知らしめるためにリゼヴィムに協力している。
: 「[[ハイスクールD×D#番外の悪魔|番外の悪魔]]」[[ハイスクールD×D#ルキフグス家|ルキフグス家]]の出身の青年。グレイフィアの実弟で、同じ色の銀髪を持つ。実力でも姉に劣っていないと語っている。初登場時には「禍の団」の魔法使いを率いて[[ハイスクールD×D#駒王学園|駒王学園]]を襲撃。邪悪な存在である「悪魔」を世界に知らしめるためにリゼヴィムに協力している。
: サマエルの呪いで消滅したと思われていたイッセーの元の肉体の極一部を次元の狭間から回収。この肉片から聖杯の力で情報を抽出することで製作した[[レプリカ]]の「[[ハイスクールD×D#赤龍帝の籠手|赤龍帝の籠手]]<ref group="注">イッセーの物とは違って右腕用</ref>」を所有しており、禁手化して「赤龍帝の鎧」になることもできる。このレプリカはオリジナルに性能が大きく劣るものの、持ち主のスペックが今のイッセーを圧倒的に上回っていたため、初戦では真・女王形態の「[[ハイスクールD×D#真紅の赫龍帝|真紅の赫龍帝]]」を圧倒してみせた。だが再戦時に新しい能力を発現させたイッセーに敗北して捕縛される。
: サマエルの呪いで消滅したと思われていたイッセーの元の肉体の極一部を次元の狭間から回収。この肉片から聖杯の力で情報を抽出することで製作した[[レプリカ]]の「[[ハイスクールD×D#赤龍帝の籠手|赤龍帝の籠手]]<ref group="注">イッセーの物とは違って右腕用</ref>」を所有しており、禁手化して「赤龍帝の鎧」になることもできる。このレプリカはオリジナルに性能が大きく劣るものの、持ち主のスペックが今のイッセーを圧倒的に上回っていたため、初戦では真・女王形態の「[[ハイスクールD×D#真紅の赫龍帝|真紅の赫龍帝]]」を圧倒してみせた。だが再戦時に新しい能力を発現させたイッセーに敗北して捕縛される。
: 度を超えた[[シスコン]]で、グレイフィアがサーゼクスと恋仲になったことで心の均衡を崩した。トライヘキサに関する論文を書いていたロスヴァイセを、容姿が姉に似ている所があるから自分の姉になってくれる存在だと考えて付け狙うなど、行動も思考ももはや常軌を逸していた。
: 度を超えた[[シスコン]]で、グレイフィアがサーゼクスと恋仲になったことで心の均衡を崩した。トライヘキサに関する論文を書いていたロスヴァイセを、容姿が姉に似ている所があるから自分の姉になってくれる存在だと考えて付け狙うなど、行動も思考ももはや常軌を逸していた。
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:{{Main|#闘戦勝仏}}
:{{Main|#闘戦勝仏}}
; {{Anchor|浄壇使者}}(じょうだんししゃ)/ [[猪八戒]](ちょはっかい)
; {{Anchor|浄壇使者}}(じょうだんししゃ)/ [[猪八戒]](ちょはっかい)
: 玄奘三蔵の弟子の1人で初代猪八戒。でっぷりした豚の獣人の老人で口から莫大な炎を吐くことができる。襲名した子孫の現「猪八戒」を美猴がいるヴァーリチームに預けた。ヴァーリからは、想像以上のバケモノでチーム「[[ハイスクールD×D#D×D|D×D]]」総動員してようやく勝負できるくらいの強さだといわれている。
: 玄奘三蔵の弟子の1人で初代猪八戒。でっぷりした豚の獣人の老人で口から莫大な炎を吐くことができる。襲名した子孫の現「猪八戒」を美猴がいるヴァーリチームに預けた。ヴァーリからは、想像以上のバケモノでチーム「[[ハイスクールD×D#D×D|D×D]]」総動員<ref group="注">19巻時点での強さ</ref>してようやく勝負できるくらいの強さだといわれている。
: 「[[ハイスクールD×D#邪龍戦役|邪龍戦役]]」終盤では悟空からの要請で来日、トライヘキサを迎え撃った。「[[ハイスクールD×D#アザゼル杯|アザゼル杯]]」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
: 「[[ハイスクールD×D#邪龍戦役|邪龍戦役]]」終盤では悟空からの要請で来日、トライヘキサを迎え撃った。「[[ハイスクールD×D#アザゼル杯|アザゼル杯]]」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
; {{Anchor|金身羅漢}}(こんしんらかん)/ [[沙悟浄]](さごじょう)
; {{Anchor|金身羅漢}}(こんしんらかん)/ [[沙悟浄]](さごじょう)
: 玄奘三蔵の弟子の1人で初代沙悟浄。髑髏の数珠を首に掛けた髭ぼうぼうの老人で、水を自在に操る能力を持つ。襲名した子孫の現「沙悟浄」を美猴がいるヴァーリチームに預けた。ヴァーリからは、想像以上のバケモノでチーム「D×D」総動員してようやく勝負できるくらいの強さだといわれている。
: 玄奘三蔵の弟子の1人で初代沙悟浄。髑髏の数珠を首に掛けた髭ぼうぼうの老人で、水を自在に操る能力を持つ。襲名した子孫の現「沙悟浄」を美猴がいるヴァーリチームに預けた。ヴァーリからは、想像以上のバケモノでチーム「D×D」総動員<ref group="注">19巻時点での強さ</ref>してようやく勝負できるくらいの強さだといわれている。
: なお、彼の一族は特に日本人から「カッパ」扱いさることを非常に嫌がっており、そう呼ばれると激怒する。
: なお、彼の一族は特に日本人から「カッパ」扱いさることを非常に嫌がっており、そう呼ばれると激怒する。
: 「邪龍戦役」終盤では悟空からの要請で来日、トライヘキサを迎え撃った。「アザゼル杯」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
: 「邪龍戦役」終盤では悟空からの要請で来日、トライヘキサを迎え撃った。「アザゼル杯」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
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: {{Main|#兵藤一誠}}
: {{Main|#兵藤一誠}}
; リリス
; リリス
: {{Main|#リリス (ドラゴン)}}
: {{Main|#リリスドラゴン}}
; アリヴィアン
; アリヴィアン
: {{Main|#アリヴィアン}}
: {{Main|#アリヴィアン}}
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=== ツェペシュ派 ===
=== ツェペシュ派 ===
; {{Anchor|ヴァレリー・ツェペシュ}}
; {{Anchor|ヴァレリー・ツェペシュ}}
: ギャスパーの幼馴染で、ツェペシュ王家のハーフヴァンパイア。ギャスパーと同じくデイウォーカーである。端整な顔立ちをした赤い双眸の美女。外見はイッセーよりも3つぐらい歳上に見える模様。[[ハイスクールD×D#吸血鬼|吸血鬼]]の二大派閥「ツェペシュ派」に属しており、クーデターの末に新たなトップに就いたがそれは表向きのことに過ぎなかった。男尊主義のツェペシュ派では初の女性君主で、かつハーフであるという異例の存在。かつてギャスパーが「忌み子」として城に幽閉されていたときに生活を共にし、着せ替え人形にして遊んだのがギャスパーの女装趣味の切っ掛け。後にギャスパーを外に逃がすのに尽力した恩人のような存在だが、ギャスパー・バロールにとっても意識覚醒の恩人であったことが語られた。
: ギャスパーの幼馴染で、ツェペシュ王家のハーフヴァンパイア。ギャスパーと同じく[[ハイスクールD×D#デイライトウォーカー|デイライトウォーカー]]である。端整な顔立ちをした赤い双眸の美女。外見はイッセーよりも3つぐらい歳上に見える模様。[[ハイスクールD×D#吸血鬼|吸血鬼]]の二大派閥「ツェペシュ派」に属しており、クーデターの末に新たなトップに就いたがそれは表向きのことに過ぎなかった。男尊主義のツェペシュ派では初の女性君主で、かつハーフであるという異例の存在。かつてギャスパーが「忌み子」として城に幽閉されていたときに生活を共にし、着せ替え人形にして遊んだのがギャスパーの女装趣味の切っ掛け。後にギャスパーを外に逃がすのに尽力した恩人のような存在だが、ギャスパー・バロールにとっても意識覚醒の恩人であったことが語られた。
: ギャスパーが出奔した後に[[ハイスクールD×D#神滅具|神滅具]]「'''[[ハイスクールD×D#幽世の聖杯|幽世の聖杯(セフィロト・グラール)]]'''」の力に目覚める。その力を兄マリウスによってツェペシュ派吸血鬼の強化に利用され、カーミラ派からは討伐の対象とされていた。[[聖杯]]の乱用の影響でもはや正気を失いつつあり、深刻な精神汚染によって「見てはいけないモノ」が見え始めていた。
: ギャスパーが出奔した後に[[ハイスクールD×D#神滅具|神滅具]]「'''[[ハイスクールD×D#幽世の聖杯|幽世の聖杯(セフィロト・グラール)]]'''」の力に目覚める。その力を兄マリウスによってツェペシュ派吸血鬼の強化に利用され、カーミラ派からは討伐の対象とされていた。[[聖杯]]の乱用の影響でもはや正気を失いつつあり、深刻な精神汚染によって「見てはいけないモノ」が見え始めていた。
: マリウスの手によって聖杯を抜かれたことで一度は死んだかと思われたが、身に宿していた聖杯が3個ワンセットの亜種だったために一命を取り留めていた。しかし、マリウスだけでなくリゼヴィムにも聖杯を抜かれていたため、マリウスに抜かれた聖杯を戻しただけでは意識が戻らなかった。アザゼルの見立てでは、意識を取り戻すには3個全てを揃える必要があり、意識不明の状態でグリゴリの研究施設に保護されていたが、ストラーダから渡された本物の聖杯のかけらを利用して意識の覚醒に成功した。それ以降は聖杯の使用をやめ本物の聖杯を手にしたこともあり亡者の声は聞こえなくなり精神の安定を取り戻している。回復後も安静を強いられ、特定の領域内から出ることはできずにいたが「邪龍戦役」では敵に悪用される聖杯を取り戻すためギャスパーの護衛付きで出陣、見事にその役目を成し遂げた。すべての聖杯が体内に戻り本物の聖杯の補助もあるおかげで、無理をしなければ安定して聖杯の力を使えるようになる。
: マリウスの手によって聖杯を抜かれたことで一度は死んだかと思われたが、身に宿していた聖杯が3個ワンセットの亜種だったために一命を取り留めていた。しかし、マリウスだけでなくリゼヴィムにも聖杯を抜かれていたため、マリウスに抜かれた聖杯を戻しただけでは意識が戻らなかった。アザゼルの見立てでは、意識を取り戻すには3個全てを揃える必要があり、意識不明の状態でグリゴリの研究施設に保護されていたが、ストラーダから渡された本物の聖杯のかけらを利用して意識の覚醒に成功した。それ以降は聖杯の使用をやめ本物の聖杯を手にしたこともあり亡者の声は聞こえなくなり精神の安定を取り戻している。回復後も安静を強いられ、特定の領域内から出ることはできずにいたが「[[ハイスクールD×D#邪龍戦役|邪龍戦役]]」では敵に悪用される聖杯を取り戻すためギャスパーの護衛付きで出陣、見事にその役目を成し遂げた。すべての聖杯が体内に戻り本物の聖杯の補助もあるおかげで、無理をしなければ安定して聖杯の力を使えるようになる。
: [[ハイスクールD×D#アザゼル杯|アザゼル杯]]では「リアス・グレモリー」チームの「僧侶」枠として出場。聖杯の力を応用した回復役として活躍する。
: [[ハイスクールD×D#アザゼル杯|アザゼル杯]]では[[#「リアス・グレモリー」チーム|「リアス・グレモリー」チーム]]の「僧侶」枠として出場。聖杯の力を応用した回復役として活躍する。
; {{Anchor|マリウス・ツェペシュ}}
; {{Anchor|マリウス・ツェペシュ}}
: ツェペシュ王家王位継承権第五位。クーデター後は暫定政府の[[宰相]]兼神器研究最高顧問。ヴァレリーの兄に当たる存在でもあるが、彼女のことは妹ではなく道具程度にしか考えていない。誇りや血筋より自分の欲求を優先する吸血鬼としては異端の存在。
: ツェペシュ王家王位継承権第五位。クーデター後は暫定政府の[[宰相]]兼神器研究最高顧問。ヴァレリーの兄に当たる存在でもあるが、彼女のことは妹ではなく道具程度にしか考えていない。誇りや血筋より自分の欲求を優先する吸血鬼としては異端の存在。
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: 声 - 伊藤静
: 声 - 伊藤静
: 朱乃の母で、バラキエルの今は亡き妻。日本のとある有名な神社<ref>7巻では「寺」と誤記。</ref>の[[巫女]]だった。黒髪つやつやの優しそうな女性。
: 朱乃の母で、バラキエルの今は亡き妻。日本のとある有名な神社<ref>7巻では「寺」と誤記。</ref>の[[巫女]]だった。黒髪つやつやの優しそうな女性。
: 重傷を負った堕天使の幹部であるバラキエルを救い、手厚く看病し、二人は親しい関係になり、朱乃を産んだ。朱璃の親類からは、堕天使の幹部に娘が洗脳されて手籠めにされたと勘違いされ、高名な術者たちをけしかけられた。バラキエルが不在のときに堕天使に恨みを持つ術者から襲撃され、娘の朱乃を庇い命を落とす。
: 重傷を負った[[ハイスクールD×D#堕天使|堕天使]]の幹部であるバラキエルを救い、手厚く看病し、二人は親しい関係になり、朱乃を産んだ。朱璃の親類からは、堕天使の幹部に娘が洗脳されて手籠めにされたと勘違いされ、高名な術者たちをけしかけられた。バラキエルが不在のときに堕天使に恨みを持つ術者から襲撃され、娘の朱乃を庇い命を落とす。
: 生前はバラキエルと夜な夜なSMプレイに興じていた事実が発覚し、朱乃のドSは母から受け継いだ素質であることもついでに判明した。
: 生前はバラキエルと夜な夜なSMプレイに興じていた事実が発覚し、朱乃のドSは母から受け継いだ素質であることもついでに判明した。
; 姫島 朱乃(ひめじま あけの)
; 姫島 朱乃(ひめじま あけの)
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; {{Anchor|紫藤トウジ|紫藤 トウジ(しどう トウジ)}}
; {{Anchor|紫藤トウジ|紫藤 トウジ(しどう トウジ)}}
: イリナの父。牧師の服を着た栗毛の中年男性。[[プロテスタント]]の[[牧師]]兼[[エージェント]]で局長の立場にいる。妄想の世界に入り込む癖は娘にも受け継がれている。[[教役者|教職者]]とは思えないほどスケベ。
: イリナの父。牧師の服を着た栗毛の中年男性。[[プロテスタント]]の[[牧師]]兼[[エージェント]]で局長の立場にいる。妄想の世界に入り込む癖は娘にも受け継がれている。[[教役者|教職者]]とは思えないほどスケベ。
: 聖剣使いの因子を持ち昔は教会の戦士(エクソシスト)として活躍していた。イリナが転生天使になったことを知っており、イリナがイッセーと子作りすることを容認している(というよりむしろ孫を欲しがっている)。駒王町のクリスマスイベントの企画者として久方ぶりに帰国し、イリナに聖剣[[ハイスクールD×D#オートクレール|オートクレール]]を渡した。
: 聖剣使いの因子を持ち昔は教会の戦士(エクソシスト)として活躍していた。イリナが転生天使になったことを知っており、イリナがイッセーと子作りすることを容認している(というよりむしろ孫を欲しがっている)。[[ハイスクールD×D#駒王町|駒王町]]のクリスマスイベントの企画者として久方ぶりに帰国し、イリナに聖剣[[ハイスクールD×D#オートクレール|オートクレール]]を渡した。
: 同僚とともに、八重垣を粛清してしまったことを後悔しており、自分の犠牲で八重垣の復讐を終わらせようとした。
: 同僚とともに、八重垣を粛清してしまったことを後悔しており、自分の犠牲で八重垣の復讐を終わらせようとした。
; {{Anchor|ヴァーリの母}}
; {{Anchor|ヴァーリの母}}
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; {{Anchor|ミルたん}}
; {{Anchor|ミルたん}}
: 声 - [[三宅健太]]
: 声 - [[三宅健太]]
: イッセーの悪魔稼業における「お得意様」の一人で、世紀末覇者のごとき肉体に魔女っ子に憧れる乙女心を宿した「漢の娘」。ゴスロリ衣装(ネコミミ付き)に身を固め、語尾には「[[デ・ジ・キャラット|にょ]]」と付ける口癖がある。森沢に引き続きイッセーの2人目の依頼者であり、「自分を魔法少女にしてほしいにょ」と頼む。イッセーは困惑しながらも夜明けまで一緒に「魔法少女」アニメを見るのに付き合い、高評価をした<ref group="注">頼みを聞いた当初、イッセーは半ば自棄で「異世界にでも転移してください」と言ったが、「既に実行」していた。その際に訪れた世界には魔法が無かったらしい。</ref>。またしても悪魔稼業で契約こそ取れなかったものの、親身になって語り合ってくれたイッセーを高評価してくれた2人目の人物。
: イッセーの悪魔稼業における「お得意様」の一人で、世紀末覇者のごとき肉体に魔女っ子に憧れる乙女心を宿した「'''漢の娘'''」。ゴスロリ衣装(ネコミミ付き)に身を固め、語尾には「[[デ・ジ・キャラット|にょ]]」と付ける口癖がある。森沢に引き続きイッセーの2人目の依頼者であり、「自分を魔法少女にしてほしいにょ」と頼む。イッセーは困惑しながらも夜明けまで一緒に「魔法少女」アニメを見るのに付き合い、高評価をした<ref group="注">頼みを聞いた当初、イッセーは半ば自棄で「異世界にでも転移してください」と言ったが、「既に実行」していた。その際に訪れた世界には魔法が無かったらしい。</ref>。またしても悪魔稼業で契約こそ取れなかったものの、親身になって語り合ってくれたイッセーを高評価してくれた2人目の人物。
: 6巻ではイッセーに会いに来たヴァーリと美猴に遭遇。イッセーに挨拶しただけで通り過ぎていったが、赤龍帝のイッセー、白龍皇のヴァーリ、孫悟空の子孫である美猴ですら、近づかれるまで気配に気付かず、ヴァーリは「仙術か?」と真剣に驚いていた。その際、ヴァーリに猫又と、美猴にトロルの類(猫トロル)と間違えられた<ref group="注">天界自転車の力で天使化して天界に昇ったとき、天使達にもトロルと認識された。</ref>。
: 6巻ではイッセーに会いに来たヴァーリと美猴に遭遇。イッセーに挨拶しただけで通り過ぎていったが、赤龍帝のイッセー、白龍皇のヴァーリ、孫悟空の子孫である美猴ですら、近づかれるまで気配に気付かず、ヴァーリは「仙術か?」と真剣に驚いていた。その際、ヴァーリに猫又と、美猴にトロルの類(猫トロル)と間違えられた<ref group="注">[[ハイスクールD×D#天界製自転車|天界製自転車]]の力で天使化して天界に昇ったとき、天使達にもトロルと認識された。</ref>。
: また、風邪をひいたイッセーのもとへナース姿で見舞いに訪れた際は、居合わせたゼノヴィアとイリナから「信じられないほどのプレッシャーを感じる。さぞ名のある戦士と見た」「幾多もの戦地を渡り歩いたナースって感じよ」と戦慄され、同じ女装男のギャスパーはミルたんの姿を見ただけで戦意喪失し「死にたくないです死にたくないです」と泣きながら恐怖に震えていた。
: また、風邪をひいたイッセーのもとへナース姿で見舞いに訪れた際は、居合わせたゼノヴィアとイリナから「信じられないほどのプレッシャーを感じる。さぞ名のある戦士と見た」「幾多もの戦地を渡り歩いたナースって感じよ」と戦慄され、同じ女装男のギャスパーはミルたんの姿を見ただけで戦意喪失し「死にたくないです死にたくないです」と泣きながら恐怖に震えていた。
: セラフォルーがグレモリー眷属とシトリー眷属を巻き込んで参加した「魔法少女ミルキー」の実写映画版のオーディションにも当然のごとく参加。途中、セラフォルーの命を狙う「禍の団」ニルレムの魔女たちに襲撃されたが、セラフォルーは戦闘に巻き込まないよう、一般人に眠りの魔法をかけたはずなのに何故かミルたんにはまったく効かず、おもちゃのスティックで魔法を打ち消したりドラム缶を投げつけるなどして応戦した。魔女たちからは「新手の冥界生物か?」と驚愕された上、決着が付いたときにはいつの間にか姿を消していたなど非常に謎の多い人物である。また、面識がないはずのオーフィスからは「男子力」の参考としてなぜか名が挙げられている。
: セラフォルーがグレモリー眷属とシトリー眷属を巻き込んで参加した「魔法少女ミルキー」の実写映画版のオーディションにも当然のごとく参加。途中、セラフォルーの命を狙う「禍の団」[[ハイスクールD×D#ニルレム|ニルレム]]の魔女たちに襲撃されたが、セラフォルーは戦闘に巻き込まないよう、一般人に眠りの魔法をかけたはずなのに何故かミルたんにはまったく効かず、おもちゃのスティックで魔法を打ち消したりドラム缶を投げつけるなどして応戦した。魔女たちからは「新手の冥界生物か?」と驚愕された上、決着が付いたときにはいつの間にか姿を消していたなど非常に謎の多い人物である。また、面識がないはずのオーフィスからは「男子力」の参考としてなぜか名が挙げられている。
: イッセーに紹介された(ハメられた)松田、元浜の弁によると「同好の士」も結構な数らしい。
: イッセーに紹介された(ハメられた)松田、元浜の弁によると「同好の士」も結構な数らしい。
; {{Anchor|スーザン}}
; {{Anchor|スーザン}}
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: 騎士鎧に身を固めた少年<ref group="注">前述のスーザン同様、兜で隠れているため素顔については不明である</ref>で、スーザンの恋の相手。スーザンから心をこめた矢文を受け取り(ちなみにこの矢は彼の兜に突き立っていた)、自身の思いを打ち明けスーザンと結ばれる。
: 騎士鎧に身を固めた少年<ref group="注">前述のスーザン同様、兜で隠れているため素顔については不明である</ref>で、スーザンの恋の相手。スーザンから心をこめた矢文を受け取り(ちなみにこの矢は彼の兜に突き立っていた)、自身の思いを打ち明けスーザンと結ばれる。
; {{Anchor|美加}}(みか)
; {{Anchor|美加}}(みか)
: 声 - 櫻井浩美
: 声 - [[櫻井浩美]]
: アニメ第14話登場。木場の「お得意様」の一人で、OL風スーツの格好の年上の美人のお姉さん。大きなプロジェクトに入ると生活や食事がままならなくなり、よく木場を呼んで夜食をお願いしている。
: アニメ第14話登場。木場の「お得意様」の一人で、OL風スーツの格好の年上の美人のお姉さん。大きなプロジェクトに入ると生活や食事がままならなくなり、よく木場を呼んで夜食をお願いしている。
; 社長(しゃちょう)
; 社長(しゃちょう)

2017年3月28日 (火) 15:52時点における版

ハイスクールD×D > ハイスクールD×Dの登場人物

ハイスクールD×Dの登場人物(ハイスクールディーディーのとうじょうじんぶつ)は、石踏一榮みやま零によるライトノベルシリーズ、『ハイスクールD×D』のキャラクターの一覧について解説する。

テロ対策チーム「D×D(ディーディー)」

オカルト研究部

グレモリー眷属[注 1]

「赤龍帝」兵藤一誠を筆頭に、「聖魔剣使い」木場祐斗と「雷光の巫女」姫島朱乃の覚醒、各勢力の危険分子集団「禍の団」のテロ阻止などの殊勲を挙げ、12巻のラストで3人とも中級悪魔へと昇格を果たした。

チームの実力は、サイラオーグ率いるバアル眷属との試合に勝利したことで「若手四王」の1位となっている。悪魔全体の中での実力も、曹操やアザゼルからレーティングゲームの上位陣に匹敵すると言われている。中でもイッセー、木場、朱乃、ゼノヴィア、ロスヴァイセの実力は上級〜最上級悪魔クラスと評価され、近いうちに上級悪魔への昇格も検討されている。「乳龍帝おっぱいドラゴン」が放送されるようになってからは「乳龍帝&スイッチ姫と愉快な仲間たち+α」と呼ばれるようになる(+αはイリナ)。「邪龍戦役」での活躍もあって今まで下級悪魔だった面々も中級悪魔昇進が認められている。

総じてパワー偏重の傾向が著しく、実戦になれば相当の事態も跳ね返す一方、レーティングゲームでルール上の制限をかけられると大幅にもち味を削がれるという欠点があり、テクニックタイプの相手にも弱みを突かれやすいので相性が悪いと指摘されており、当人たちもそれらの弱点を自覚して克服しようとしている。16巻でテロ対策チーム「D×D」に参加した。

22巻にてイッセーが上級悪魔に昇格し独立、それに伴いアーシア、ゼノヴィア、ロスヴァイセの3名がリアス眷属からイッセーの眷属に移籍する。

兵藤 一誠(ひょうどう いっせい)
- 梶裕貴
身長:170cm[1]
体重:62kg[1]
誕生日:4月16日[2][3][4]
種族:人間→転生悪魔(人間)→人型ドラゴン→転生悪魔(人型ドラゴン)
ランク:「兵士」→「王」[注 2]
本作の主人公語り部。駒王学園2年生→3年生、オカルト研究部所属。通称は名前の片仮名表記の「イッセー」であり、劇中では両親や友人、オカルト研究部の部員等から呼称される。髪型はをかたどったような形をした茶髪で、学生服の着こなしはブレザーワイシャツを全開にしており、赤色のTシャツがトレードマーク
元は普通の人間だったが、強大な神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)」を宿していたことから堕天使レイナーレに殺害され、リアスによって悪魔に転生され下僕となる。転生時に「赤龍帝の籠手」を宿していたため、「悪魔の駒(イーヴィル・ピース)」の兵士分8個全てを消費した。また、相棒はその籠手に宿る「赤龍帝」ドライグ。
将来の夢は、最初はハーレムを作ることであったが、悪魔稼業の中で意識が変化し、いずれはリアスから独立し「王」としてレーティングゲームで活躍すること、そしてヴァーリと戦い勝利することが大きな夢として加わった。
三章の終盤で、敵対する旧魔王派のシャルバ戦で「龍喰者」サマエルの呪いを受け肉体が一旦滅んだが、歴代赤龍帝の全員が呪いを防ぐ盾として自ら犠牲になりイッセーの魂を守ったことで完全消滅を免れ、「赤龍神帝」グレートレッドと「龍神」オーフィスの力を借りて新たに肉体を新調して次元の狭間から脱出した[注 3][注 4]
趣味・嗜好
超重度のおっぱいフェチで、桃園モモという巨乳アイドルのファン。親友の松田・元浜と共に「変態三人組」の筆頭として学園の女生徒の大半から「スケベで妄想癖ありでキモい」と嫌われていた。その趣味が善悪問わずに影響を起こすこともある。朱乃やゼノヴィアからその性欲を「(性交渉の)経験が豊富そう」と見られている。また、性的嗜好の細かいところに拘りを持っている。
少年漫画「ドラグ・ソボール」のファンでもあり、単行本と特装版の初版を全巻揃えている。また、その漫画に登場する主人公の技「ドラゴン波」のモノマネを特技としている(ドラゴンショットの元になっているのもこの技である)。幼少期は釣りやプラモデル製作といった趣味もあったが、釣りはある体験がきっかけとなってほとんどすることがなくなり、プラモは成長とともにあまり作らなくなっている。
チーズケーキが好物[5]。これには後述の牛乳にまつわる体質も関係している模様。
性格
上記の通りドスケベである。覗きを平然と行い、伝説の神滅具の力すら性欲を満たすために惜しげもなく行使し、新しく「透過」の能力を手に入れた際は即座に女性に覗き目的で使用した。反面、女性側から攻められると初心になり押しに弱くなる傾向があり、ゼノヴィアに子作りを実行されそうになった際に抵抗できなかったり、朱乃に告白されて誘導される形で一線を越えそうになったことすらある(いずれも未遂に終わっている)。リアスの婚約破棄後に使い魔として最高の人材と見込んでいた服を溶かす粘液を分泌するスライムの「スラ太郎」と触手生物の「触手丸」を喪ったショックが尾を引いて、「魔獣騒動」後にスキーズブラズニルを紹介されるまで長らく使い魔を持っていなかった。
性欲を除けば、その精神性は常識的でかつ主君同様強烈に身内への情愛に満ちている。目的に真っ直ぐで努力を厭わない真面目さ、また、差別のない評価など、仲間思いである人となりはグレモリー眷属の精神的支柱である。当時、「禍の団」のトップだったオーフィスに対してその「本質」を理解し手を差し伸べて友達として接していることもある。仲間のために必要とあらば自分の身柄を躊躇なく差し出す献身性は、時に諸刃の剣となるが、そのような自分の危険性を理解できる謙虚さと知性をも有している。タンニーン他の猛訓練を望んで受け止め乗り越える努力家でもある。その性格故に、無茶ばかりする傾向がある。また、悪いことをしたと思ったり自分で許せないようなことがあると、きちんと自分から謝るといった誠実な一面もある。
また肉体の新調がきっかけで2体の龍神の影響を受けた結果、彼らが望んでいる「平穏」を愛する気持ちが強く表に出るようになった。その一方で数々の戦いを乗り越えた末に「強さ」に惹かれはじめ、信念を持った戦士達の戦いに心を躍らせるようになる。転生してからは常に格上相手の戦いに明け暮れ主人を勝たせるためなどの理由から必死に戦ってきたこともあって、アザゼル杯でのデュリオ戦までは「戦いを楽しむ」という感情を覚えたことがなかったたため、一時はそのことに関して悩んでいた。
対人関係
上記の松田と元浜とは中学時代からの付き合いである親友であり、2人のことを大切に思っている一方で、学園アイドルたち絡みでそれぞれ「ハゲ」「メガネ」と罵り殴りあうこともしばしば。また、元浜がロリコンであることを度々忘れている。自分が悪魔になってからは遊びなどで付き合いづらくなり、なおかつ悪魔の特性によって2人との関係が拗れてしまうのではないかと悩んでしまう傾向がある[注 5]。一方、桐生からは女子がらみでしばしばからかわれている。
長く子宝に恵まれなかったこともあって両親からは大切にされており、自身も「最高の親」と語るなど家族仲は非常に良好。ヴァーリと初めて戦った際に両親を殺すと宣言された時には、初めて明確な殺意を抱き、圧倒的な実力差があるヴァーリに対して一矢報いている。転生後長くそのことを秘密にしており罪悪感を覚えていた。20巻にてリゼヴィムが両親を誘拐したときに事実を知られてしまうが、変わらぬ愛情を向けてくれる両親に感謝とより強い愛を覚えている。
オカルト研究部の女子全員からは熱烈な好意を持たれ、毎朝毎晩イッセーを巡る熾烈な争奪戦「地獄のイッセー先輩争奪女子会」(命名は小猫)が繰り広げられている[注 6]。ソーナからも信頼され、名前で呼ぶことを許されている。またグレモリー家からは「若様」と呼ばれるなど将来の婿として扱われ、フェニックス家はレイヴェルをイッセーの眷属にさせることで将来の婚姻への布石にするという思惑があったりする。
その一方で、初めての恋人(と自身は思っていた)レイナーレとの出来事は痛烈なトラウマとなって残り、無自覚下の女性不信に陥り、近しい女性と関係を深めるに当たって度々フラッシュバックを起こす精神的障害となって今も残っている(「先輩」付けで呼んでいた初対面前後を除き、リアスをなかなか名前で呼べず「部長」の呼称で通し続け、さらにオカ研女子部員全員を無意識に怯えるような視線を向けてしまっている)。このため、主従以上の関係を望むリアスとの間に次第にすれ違いが起きてしまうが、当時の事態を知るアーシア、小猫、朱乃達の励ましで乗り越え、リアスと恋人関係になった。現時点でも、未だに深い関係を結べずにいるが、プライベートでは10巻から彼女を「リアス」と名前で呼ぶようになったり、17巻からはお互いタメ口で話すようになるなど、少しずつだが関係を進展させ、彼女の卒業式でプロポーズを果たす。さらに「アザゼル杯」の「雷光」チーム戦におけるバラキエルとの問答を経てハーレム王になることへの覚悟を決め、朱乃、ゼノヴィア、イリナ、アーシアとも婚約した[注 7]
木場の積極的な(?)アプローチや時折膝に座ろうとするギャスパーの行動から困惑することもあるが、グレモリー男子との仲は良好。当初は敵対関係にあった現白龍皇のヴァーリも、今ではライバルとして共に修行し共闘する仲。シトリー眷属の匙とは似ている面が多いためかよい友人関係を築いている。そのほか、ライザーやサイラオーグからは時折連絡があって話をしている。
ドラゴンとしての師匠であるタンニーンを理想の「ドラゴンの王様」と目標にしており、その他にもアーシアを守るために全力で戦ったファーブニルや本来の姿をとったクロウ・クルワッハも目標と考えている。
周囲からの印象・評価
リアス達学園のアイドルと親しくなってからは男子生徒(とくに松田と元浜)からも嫉妬と敵意を向けられ、女生徒達からはリアスと登校中に「あんな下品な奴と!」と陰口を叩かれ、視界に入っただけで「見られただけで謎の催眠術にかかって好き放題される」「それで学園のアイドルをみんな手篭にした」などと評判は最悪の一言に尽きる(大半は松田と元浜が流布した)。だが、話が進むにつれて逞しく成長してきた結果、その評価が少しずつだが変わりつつあり、次第に野性的だと好意的に見る女生徒も現れ始めている[注 8]
また、それ以前にリアスの使いできた木場との会話場面を目撃した腐女子たちから「イッセー×木場」の組み合わせが流行りだし始め(小説2巻)、なおかつ小説3巻のエピローグで桐生の悪知恵によりカラオケで木場とデュエットしている場面を撮られた写メールを学園中に流布されたことで自身と木場との同性愛説が強調され、くわえて無二の親友の木場と一緒にいたり、歩いている場面を目撃されると「木場君が汚れる!」→「“兵藤×木場きゅん”は鉄板」と認識を改められて妄想されるようになっており、漫画「野獣兵藤×木場きゅん」や同人誌プリンス×ビースト」のモデルにもされている。教会の戦士たちのクーデター後は、紳士的で朗らかな木場の言葉のおかげで女子から以前ほど毛嫌いされなくなった[5]。なお、アニメ版では、あまり話題になるほど噂は広まっている様子もなく、周りから酷く叩かれる日々は送っていない。また、アーシアたち外国人の転校生に親切にしていることもあり、意外と面倒見がいいという評価も受けている。
当初はドライグに「歴代最弱」と評価され、先天的に有する魔力に乏しく、禁手に至るまでも他の赤龍帝に比べると長い訓練期間を要していたことなどから敵から軽くみられることも少なくなかったが、一部では「歴代で最も力の使い方を覚えようとしている赤龍帝」として高く評価されていた。そのため禁手化を果たしてからは、身分は下級悪魔でも実力は最上級悪魔にも匹敵すると周囲から評されている。サーゼクスはイッセーを「冥界の希望」と、グレイフィアからはリアスと共に「冥界を背負えるほどの逸材」して大きな期待を掛けている。
後述の龍神の力を解放したことから、リゼヴィムからは近い将来「超越者」の一人として数えられるだろうと予測しており、龍神化状態を見て「龍の魔王(サタン」と評し、「邪龍戦役」での活躍により「燚誠の赤龍帝」の二つ名で呼ばれるようになる。ヴィーザルからは「駒王学園の赤い龍(ハイスクールD×D)」と呼ばれており、神クラスとして見られている。
学力・特技
偏差値が高く、入学も難関といわれている駒王学園に入学できたのは、「元女子校で、女子の比率が高い」という理由からそのスケベ根性からなる猛勉強の末に成し遂げたからである。もともと学力は低く、勉強もダメでテストでは赤点を免れるのがほとんどである(松田と同等)。悪魔の体質的に完璧にこなせる英会話を除くと唯一国語は得意なようで、期末テスト平均90点以上のゼノヴィアとも張り合える(ただし、ゼノヴィアの一番点数が低かった科目は国語)。しかし、ライザー戦に向けたトレーニングの座学にて木場の手解きを受けたことや、リアスの実家であるグレモリー家において、リアスの母・ヴェネラナから仕込まれた帝王教育(悪魔文字、悪魔社会関連、グレモリー家のしきたり、社交ダンス、上流階級での振舞いなど)を経験して以降は、それらを毎日復習・暗記していることや、中級悪魔試験に向けて猛勉強したことに加え、悪魔関連で起こった事件の連続から、付け焼刃でリアスに勉強を見てもらったこと、学園での期末試験も乗り切っていることもあり、勉強が全くできないわけではない。また、学園での球技大会に向けて体操着に不器用ながらもゼッケンを刺繍したり、学習した悪魔文字をヴェネラナに見られた際にも「懸命に覚えようとしている」ところを高く評価されている。このことから「やればできるタイプ」であり、サーゼクスやグレイフィアからも「何事も一生懸命に取り組む」と高く評価されている。
3年生に進級して3年B組のクラスになる。
能力・使用技
戦闘への最大の原動力はその「エロ」、「おっぱい」といった旺盛な性欲であり、乏しい魔力の才能の大半を費やして2つだけだが非常識かつ女性限定の強力なエロ技を開発した。一つは女性に触れて身につけている衣服などを粉砕する技「洋服崩壊(ドレス・ブレイク)」。当初は女性が身に纏うあらゆる物を崩壊させる「B(ボディ)バージョン」のみだったが、後に女性が身に宿すあらゆる術式を崩壊させる「A(アストラル)バージョン」を編み出している。一見するとAバージョンに比べてBバージョンは防具の破壊程度の効果しかないようにも感じられるが、魔人化したジャンヌのように武器を直接体に纏っているような場合は武装を丸ごと破壊できるなど場面によってはかなり有効に作用する。さらに「龍神化」状態の強大な力を使うことで直接触れずに遠距離から女性の衣服を吹き飛ばす、「洋服崩壊・龍神式(ドレス・ブレイク・ディーディー)」も開発している。もう1つは女性の胸の内を盗み聞きする(本人曰く「おっぱいの声を聞く」)技「乳語翻訳(パイリンガル)」。これは胸に直接語りかける技なので読心の対策をしていても防ぎきれないことが多い。これらの技はどちらも並みの防御なら無視して作用するため、ジークフリートからは「恥辱にまみれても戦い抜く鋼の精神が必要」とまで言われており、実戦では敵の女性陣をほぼ無力化するなど有効に機能するが余りに卑猥な技であるためレーティングゲームでの使用を禁止されている[注 9]
元が全く一般人の人間であり、魔術その他の能力への理解が欠如していた[注 10]。遠距離攻撃用の魔力行使に関する才能(≒「僧侶」の適性)に乏しく、通常時〜「赤龍帝の鎧」発動時の「ドラゴンショット」、「龍牙の僧侶」状態の「ドラゴンブラスター」、「真紅の赫龍帝」状態の「クリムゾンブラスター」、龍神化での「インフィニティ・ブラスター」といった単純な魔力砲撃と、龍王直伝の火種の魔力を増幅して吐き出す「火の息(フレイムブレイズ)」、龍神化状態で発動できる強化版の「燚焱の炎火(いつえきのえんか)」のような火炎放射能力しか持たないため、戦闘では近接での肉弾戦が主体である。
適応力とバイタリティは龍王タンニーンが吐きまくる火の雨の中の過酷なサバイバル生活に順応するほど高い[注 11]
天使・堕天使・悪魔三者の会談前に和平の願掛けとして、天使長ミカエルより龍殺しの聖剣「アスカロン」を譲り受けた。そのため広義の「聖剣使い」ともいえる[注 12]が、剣術の心得はまるでない。
いざという時には自身の犠牲をいとわない性格から禁手(バランス・ブレイカー)赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)」を強制的に行使するため自分の左手を代償にしたりヴァーリの鎧から外れた宝玉を右腕に埋め込むなどといった無茶な方法で白龍皇の半減の力を得るなどしていた。しかし、「覇龍(ジャガーノート・ドライブ)」による暴走で寿命の99%を失ったため、以後は命を削る覇龍とは違ったアプローチで力の向上を模索し始め、神器の奥底へ潜り歴代赤龍帝との対話や、堕天使総督アザゼルからのアドバイス、魔王アジュカに「悪魔の駒」を調整してもらうなどの契機を経て「赤龍帝の三叉成駒(イリーガル・ムーブ・トリアイナ)」を会得。サイラオーグ戦では歴代赤龍帝の怨念を払拭し、「真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション)」に目覚めた。この影響か、イッセーの持つ悪魔の駒8個中4個が「変異の駒(ミューテーション・ピース)」に変化する[注 13]など、従来の赤龍帝とは違う驚異的な成長を見せる。それは「歴代でも最も危険な赤龍帝」として敵対する「禍の団」に脅威を与えるなど、冥界・天界のみならず他勢力からも注目されている。
人型ドラゴンになって以降は、グレートレッドとオーフィスの力が加わったことで今後の成長が予測不可能となった[注 14]。「人型のドラゴン」となったことでオーラを集中すると体の一部を意図的にドラゴン化できるようになったが、この状態になると意識が戦闘型に塗り替えられ、疲労も大きい。普段の力加減が変わったためか、日常の生活にも苦労している。
二天龍の和解をきっかけに「白龍皇の妖精達(ディバイディング・ワイバーン・フェアリー)」を会得し、さらには獲得した夢幻の因子により限定的ではあるが「赤龍帝の籠手」の禁じられた力である「ロンギヌススマッシャー」を発動できるようになる。ドライグの助けもあり封じられていた「透過」の能力も解放され、アグレアスにおけるリゼヴィム戦ではオーフィスの力を得て龍神化に至り、それまでは使うことのできなかった龍神の無限の力も発揮できるようになり、残る4つの悪魔の駒も「変異の駒」へと変化した。
悪魔の翼を使って飛ぶのが苦手で、禁手化して鎧から生えた翼を使いドライグに飛行をサポートしてもらわなければならなかったが、ドラゴンの肉体になった際に背中からドラゴンの翼を出せるようになり、そちらの方が性に合うらしくすぐに単独で飛行できるようになっている。
母乳(牛乳含む)の摂取により回復する体質。龍神化の後遺症で多臓器不全となっていた時も、母乳を混ぜたフェニックスの涙に体を浸しただけで復活している。
なお、赤龍帝の「他者を引き寄せる才能」に関しては歴代でもトップクラスで、伝説の存在や強者を否応なしに呼び寄せてしまうため、一般に平和とされる悪魔社会の中では異例なほど戦闘の多い日常を送っている。さらに、変人や変態までひきつけてしまい、依頼人はほぼ例外なくそういった類の人間である。
弱点
弱点としては、サポートも多少できるとはいえかなり純粋なパワータイプであるため、テクニックタイプのハメ技に非常に弱いということ。また、クロウ・クルワッハのような自分よりはるかに格上の相手にはパワー不足を指摘されることもある。加えて、今でこそ日々のトレーニングや肉体を新調したことで並の人間レベルを超越したものの、禁手化しない状態では格段に戦闘能力が下がる。「倍加」を大雑把にしか把握できておらずドライグにも負担を強いているため、孫悟空の指導で力のコントロールを行う特訓を受けている。肉体の新調により2体の龍神の力をその身に宿すことになったものの、グレートレッドの力は未だに目覚めておらず、オーフィスは2つに分けられたまま共鳴できていないため、秘められているスペックを十全には発揮できない状態にある。
善良な性格の持ち主ではあるが、性欲に裏打ちされた邪念(煩悩)が多すぎるのも欠点で、高潔な人格の持ち主であれば重さを感じないというミョルニルのレプリカは生身の状態では重すぎて持ち上げることができず、白音モードになった小猫に触れると浄化されてしまう。
戦歴が1年に満たないため、実戦経験こそ比較的多いものの圧倒的に経験が浅いことから、地力で上回っていても思わぬ苦戦を強いられることがある。特に指揮官としては素人で、「王」として初めて臨んだアザゼル杯では初戦から周囲の期待に沿った戦果を挙げられずにいた。
悪魔稼業において
当初はハーレムを目的にして上級悪魔になる事を目指しており、対「禍の団」戦や対ロキ戦などの戦闘や対サイラオーグ戦での活躍が評価され、サーゼクスの推薦で上級悪魔昇格の話が持ち上がるも段階を踏む必要性から中級悪魔試験を受け合格。14巻で新たに「魔法使いとの契約」や吸血鬼・エルメンヒルデ相手に「ただの下僕悪魔では相手にもされない」などを経験し、自身の進路に関して真剣に考え始める。なお、魔法使いの契約申し込み数はリアス、ロスヴァイセ、アーシアに次いで4番目[注 15]で、後にヴァーリチームが「D×D」暫定メンバーになって恩赦を受けたことでルフェイと5年契約を結んだ。
「邪龍戦役」後は功績を評価され悪魔になってからわずか1年足らずという異例のスピードで遂に念願の上級悪魔へと昇格、「王」となって独立を果たす。リアスやフェニックス夫人とトレードを行い、現在の「兵藤一誠眷属」は「戦車」にロスヴァイセ、「騎士」にゼノヴィア、「僧侶」にアーシアとレイヴェルの計4名を採用している。独立後はリアス・グレモリー眷属から駒王町の3分の1を任され、「兵藤一誠眷属事務所」で悪魔の仕事にも励んでいる。ヴァーリからは眷属という枠にとらわれない自分だけのチームを作って勝負することを提案されており、「アザゼル杯」では眷属でない面々も加えた「燚誠の赤龍帝」チームを結成して参加する。
また、シヴァからは対帝釈天の戦力として自陣への勧誘を受けており、アジュカたちからは2〜3年後を目処に設立を予定している諜報機関「EXE(エグゼ)」の中心になってほしいと打診されている。
活躍に伴う影響
また、シトリー戦で「おっぱい」を連呼したことが冥界の子供達に大受けし、イッセーを主人公とした特撮番組「乳龍帝おっぱいドラゴン」が放送され[注 16]高視聴率と関連グッズの売り上げで、グレモリー家は貴重な収入源を得ている。著作権料はイッセーのもとにも入っており、その資産は両親に地球一周旅行をプレゼントできるほどに潤沢な物となっている。「高校生で未成熟な悪魔に大金は早い」という理由でグレイフィアが管理している(このことはイッセー本人も了承している)が、独立後は事務所の備品を揃えるなどの必要から適宜口座から引き落とされている。
この番組は「覇龍」の暴走を止め、サイラオーグ戦での「真紅の赫龍帝」への覚醒、さらには次元の狭間からの脱出などイッセーの成長に重要な役割を果たすものの、二天龍のプライドを破壊しカウンセラーと薬剤投与が必要になるほどの心の病をドライグとアルビオンに与えた。イッセー本人の「おっぱい」に対する渇望は対ロキ戦で未知なる異世界の神「乳神」を呼ぶまでに至るが、「おっぱいドラゴンの歌」2番のサビである「ずむずむいやーん」を言われることは余り好まず、「おっぱい」というワードが自身の存在認識にされることに悩みを持っている(例外はグレイフィアのみ)。
龍帝丸(りゅうていまる)
イッセーの使い魔。スルト・セカンドから譲られた「スキーズブラズニル」と呼ばれる魔法の船で、貰いたてでほんの小さな模型クラスの段階でもイッセーをぶら下げて運べるだけの馬力があった。17巻現在でボートほどの大きさだったが、主の龍神化などの影響を受けたせいかわずか4か月ほどの間に急成長しドラゴンの意匠を持った巨大な飛行船となった。
帆に筆でイッセー自らの手による名前が書かれているが、それを見た黒歌にはダサいと言われた。
リアス・グレモリー
声 - 日笠陽子
3サイズ:99/58/90[6]
身長:172cm[1]
体重:58kg[1]
誕生日:4月9日[2][7][8]
種族:純血悪魔
ランク:「
本作のメインヒロイン。駒王学園3年生で、オカルト研究部部長[注 17]。18巻で部長の座をアーシアに譲る。魔王サーゼクス・ルシファーの妹で、「元72柱」グレモリー家の次期当主。紅髪の美少女。
レイナーレに殺害されたイッセーを悪魔に転生させた張本人であり、現在のイッセーの主。自身の眷属悪魔に対する慈愛の情が深く、イッセーのことも転生当初から可愛がっていたが、フェニックス家との婚約問題[注 18]の解消に尽力してくれたことがきっかけでイッセーに恋心を抱くようになる[注 19]。当初はオカルト研究部の部長と部員、グレモリー眷属の主と眷属悪魔という立場や、上記のイッセーの恋愛面のトラウマから関係が進展しなかったが、その後、紆余曲折を経て、バアル眷属とのレーティングゲーム終了後、イッセーからの告白を受け入れて恋人同士になる。イッセーが死んだと思われたときは悲しみのあまり自室に篭ってしまうほどイッセーに依存しており、イッセーが死から戻ってきた後はますます彼に対する依存が強くなっている。高校の卒業式でイッセーからプロポーズに応じたことで、親公認のフィアンセとなった。
悪魔としての能力は高く、母方のバアル家から「滅びの力」を受け継いでおり、自身の髪色から「紅髪の滅殺姫(べにがみのルイン・プリンセス)」の異名を持つ。また、赤龍帝であるイッセーをはじめとして強力な眷属を形成した功績から、「若手四王(ルーキーズ・フォー)」と称されている。戦闘スタイルはパワー寄りのウィザードタイプ。ただし、異常な面子が集うグレモリー眷属の中では戦闘力が下のほうであり、また「王」としての能力もサイラオーグにはパワーでソーナには戦術面で劣っており、そのことを自覚しふがいない自分を苦々しく思っていた。しかし、ライザーとアザゼルからは赤龍帝のイッセーを皮切りに強力な眷属を得ていることから、努力では得られない「巡り合わせの良さ」を高く評価されている。
性格は普段は冷静だが、あらゆる面(主にイッセー絡み)で感情的になりやすく結構喧嘩っ早いうえに、なおかつ負けず嫌い。また、幼少時から父親のグレモリー卿や兄のサーゼクスから甘やかされて育ったため、短気かつ我儘な性格でもあり、お金の使い方が荒いといった一面があるため、母親のヴェネラナや義姉のグレイフィアから度々、そのことについて注意を受けている。大の親日家でもある。総司の冗談を真に受けて今でも街を侍が歩いていると思っていたり、サタンレッドの正体が兄だと気づかなかったりと割と天然なところもある。
サイラオーグ戦でイッセーの足手まといになってしまったこと、一時的とはいえイッセーを喪うことになってしまったことがきっかけとなり、いつまでも皆に負けていられないと一念発起。新たな力を得るべく朱乃と共に修業に明け暮れ、兄サーゼクスとは違う滅びの力の使い方を見出して「消滅の魔星(イクスティングイッシュ・スター)」という破壊力に特化した必殺技を会得した。これはイッセーの力の影響で変化した自身の魔力を利用したもので、魔力を練るのに時間がかかるという欠点はあるものの、耐性だの弱点だのといったものは一切関係なく触れた対象を滅ぼせる。飛来スピードがとても遅いが、グレンデルの力を以ってしても抗えない強烈な吸引力で対象を捕らえて逃がさない。その威力は、強化されて馬鹿げた耐久力を誇るグレンデルの巨体を頭半分だけ残してほぼ消滅させるほどで、邪龍特有のしぶとい意識や魂すらも削ってしまえる。また、クリフォトとの最終決戦直前にはイッセーと共に「深紅の滅殺龍姫(クリムゾン・エクスティンクト・ドラグナー)」という合体技を編み出した。
なお、作中では本人の豊満な胸がイッセーの禁手化の最後の決め手になり、「覇龍」で暴走状態に陥った正気を取り戻す決め手になったり、その後のイッセーの独自のパワーアップ[注 20]に繋がる効果など、「リアスのおっぱいがイッセーの制御スイッチになっている」ことから、作中では「スイッチ姫」とも呼ばれている[注 21]。「おっぱいドラゴン」公開直後は自身の胸が乳龍帝強化装置扱いされることを遺憾に思っていたようだったが、イッセーと恋人同士になってからはそのことについては若干諦めに至っている。
睡眠時には全裸にならないと眠れないようである。また、兵藤家に住むようになってからは、イッセーと一緒に寝るのが恒例になっているらしい。
幼い頃にラクダをかまっていたら手痛い逆襲を受けたようで、それ以来ラクダに関わりの深い家の出身でありながらラクダが大の苦手となってしまい、着ぐるみのようにたとえ本物でなくとも強い拒否感を示す[9]
イッセーの独立後に開催される「アザゼル杯」ではオカ研初期メンバーを中心とした「リアス・グレモリー」チームを再結成。自身の眷属から一度に4名も抜けたことから下馬評では弱体化したと噂されていたが、実際は神滅具級を3枠擁した強豪となっており、さらに強敵との戦いを条件にして天龍クラス以上の実力者であるクロウ・クルワッハや悪魔からも恐れられる聖職者のストラーダを自陣に勧誘し、尊敬する義姉に勝つために全力を尽くす。
「リアス」という名前は、ガブリアスに由来しており[10]、「消滅の魔星」はメテオガブに由来している[11]
コウモリ
リアスの使い魔で、人型に変身できる能力を持つ。主に悪魔稼業にてリアスの縄張りである領土の付近にある商店街に人に変身して悪魔を召喚する魔法陣が刷られたチラシを人に配る役割を務める。
アーシア・アルジェント
声 - 浅倉杏美
3サイズ:82/55/81[12]
身長:155cm[1]
体重:44kg[1]
誕生日:5月11日[13][14]
種族:人間→転生悪魔
ランク:「僧侶
本作のヒロインの1人。金髪の美少女。あらゆる負傷を治癒できる神器(セイクリッド・ギア)聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)」の所有者。
かつては教会のシスターであり、とても深い信仰心と神器を使って人々の負傷を癒していたことから「聖女」とされ敬われていた。しかし、傷を負って倒れていた悪魔ディオドラ・アスタロトを治癒した日を境に一転して「魔女」呼ばわりされ、異端として教会から追放されてしまう。その後、来日してまもなくイッセーと出会い、日本語が不慣れであることや右も左もわからないところをイッセーに助けられたことで友好関係となる(当時、悪魔と教会の人間は敵対関係であったため、イッセーはリアスに接触を禁じられていた)も、後に敵と断定したリアスたちに殴り込みをかけられたのを前後してレイナーレに神器を奪われて死亡。レイナーレの消滅後、リアスの眷属悪魔として転生を果たす。転生後はリアスの計らいで兵藤家に居候することになる。駒王学園に2学年(イッセーと同じクラス)として入学、オカルト研究部にも入部する。19巻よりオカルト研究部の部長に就任する。イッセーの上級悪魔昇格に伴い、かねてから相談していたとおり彼の「僧侶」として「燚誠の赤龍帝」眷属に移籍、22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
純粋で心優しい性格であり、眷属たちからはもちろんのこと周囲の人物たちからも大切に扱われている。一方、「乳語翻訳」で聞こえた胸の声はツンデレであった。
レイナーレとの一件で、自分のことを命がけで助けようとしたイッセーに恋心を抱くようになり、後に同じく兵藤家に居候したリアスと取り合いになることもしばしばだが、リアスからは実の妹のように可愛がられており、運動会直前頃からは彼女を「お姉さま」と呼ぶようになる。また、「かつて教会に身を置いていた」という共通点があるゼノヴィアやイリナとは行動を共にすることが多く、このほか、松田や元浜、桐生藍華といった面々とも親しい(アニメ版では、村山と片瀬とも親しい)。イッセーの両親からは実の娘のように可愛がられており、アーシア自身も2人のことを実の親のように感じていることもあり、2人を「お父さん」「お母さん」と呼んでいる。
出会ってからしばらくのあいだ、イッセーは彼女を妹分と捉え保護感情で接していた時期がある。しかし、彼女自身はその時から女性としてイッセーを求める感情を明確にしており、周囲の面々からもそう認知されていた。ディオドラ戦後、運動会のときにイッセーに対する自分の想いを告白しファーストキスを捧げている。リアスや朱乃もアーシアの存在は別格として認めている。また、桐生の助言やリアスたちの影響を受け、イッセーに対して積極的な行動を起こすこともしばしば。将来的には冥界の田舎でイッセーと暮らすのが夢。ちなみに子供は5人欲しいらしい。23巻の球技大会の際にイッセーからプロポーズを受け、大粒の涙を流しながら幸福な表情でイッセーのプロポーズを受け入れた。
戦闘では主に回復による後方支援に回るウィザード寄りのサポートタイプで、戦闘力は皆無に等しい。しかし、回復役などというものは通常存在しない[注 22]ため、回復アイテムのフェニックスの涙以上に貴重な存在であり、掛け替えのない戦力として重要視されている。当初は直接触れた者だけしか回復できなかったが、修業を経て範囲回復や遠距離回復もこなせるようになった。リゼヴィムとの最終決戦において亜種の禁手「聖龍姫が抱く慈愛の園(トワイライト・セイント・アフェクション)」を発現した。
回復以外で役に立てないと思い込んでいた時期があり、アザゼルに回復以外の術を学ぼうとしていたが、「眷属としての重要な回復役として撃破されないよう身を守る術を学ぶべき」と指摘されていた。本来悪魔は使役できないとされる蒼雷龍を使い魔にしたことから「龍使い」としての素養を見込まれ、オーフィスの加護によりドラゴンとの相性が向上していたことにより、後にアザゼルから「黄金龍君」ファーブニルとの契約を引き継ぐこととなった。そのファーブニルからは「アーシアたん」と呼ばれ、大いに気に入られている模様[注 23]。また、アウロス学園でのクリフォトとの戦いでファーブニルの珍妙な行動で改心した4体の邪龍と契約するなど、本来神クラスでしか為し得ないとされていた「邪龍との契約」という偉業によりドラゴンの世界では名前が大きく知れ渡るようになっている。
魔法使いとの契約については回復能力を評価され、眷属内でも3番目の申し込みが入った。
ちなみに、彼女を直接傷つけたレイナーレ、フリード、ディオドラ、シャルバ、リゼヴィムの全員が悲惨な最期を遂げている[注 24]
なお、名前の由来は同名の女優である。
ラッセー
アーシアの使い魔。「蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)」のオス。成竜ともなれば見上げるほどの大きさになるが、今はまだ頭に載るくらいの大きさの子竜であり、最近はオーフィスと共に居ることが多い。雷撃を放つ能力があり、主に危害を加えようとする者には容赦なく雷撃を浴びせる。希少な魔物であり、たとえ運良く出会えても契約など普通は無理な相手であるため、ザトゥージを驚かせた。オーフィスが遊び相手(オーフィス曰くラッセーを鍛えてる)になっているため、将来の龍王候補になるかもしれないとイッセーは考えている。
名前の由来は「雷撃」+「イッセー」。
「黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)」ファーブニル
アンセルムス、キュリロス、グレゴリオス、シメオン
姫島 朱乃(ひめじま あけの)
声 - 伊藤静
3サイズ:102/60/89
身長:168cm[1]
体重:54kg[1]
誕生日:7月21日[15][16]
種族:転生悪魔(ハーフ堕天使)
ランク:「女王
本作のヒロインの1人。駒王学園3年生で、オカルト研究部副部長。18巻で副部長の座を木場に譲る。悪魔としての階級は中級悪魔(第14巻時点)。堕天使と人間のハーフであり、父は堕天使の組織「神の子を見張る者」の幹部・バラキエル、母は「五大宗家」に連なる神社の娘・姫島朱璃。和風な佇まいの美少女で、駒王学園ではリアスと共に「駒王学園の二大お姉さま」と称されている。
幼少の頃、朱璃が堕天使と結ばれたことを快く思わない親族によって、自宅を刺客に襲撃されて母を喪う。この襲撃事件がきっかけで「堕天使」という存在そのものを忌避するようになり[注 25]、家を飛び出して朱璃から習った除霊術や雷の力を使い食料を稼ぐなどして各地を放浪しているときに、リアスと出会って転生したという過去を持つ。そのような経緯から、父バラキエルとも襲撃事件以来疎遠となっており再会時には目も合わせないなど溝は深かったが、内心では父のことを慕っており、後にイッセーの尽力と北欧の悪神のロキとの戦いの最中で出現したおっぱいの精霊によって本心を打ち明け和解に至る。
魔力の扱いに秀でており、戦闘では雷を操って攻撃するテクニック寄りのウィザードタイプ。加えて堕天使としての力を解放することで雷に光力を上乗せすることも可能であり、作中の登場人物からはその戦闘スタイルから「雷光の巫女」という二つ名で呼ばれる[注 26]。戦闘力はリアスに匹敵するが、魔力の扱いに秀でる一方で近接戦闘を苦手としているため、「女王」の駒が兼ね備える「騎士」「僧侶」「戦車」の特性のうち、「僧侶」とは相性がいいが「戦車」属性の悪魔とは相性が悪い。バアル眷属とのゲームでは悪魔上層部からの評価も散々だったため、リアスと共に修業に明け暮れ、ロスヴァイセにも教えを請うことで最大の欠点とされる防御力を魔力ではなく魔法で補うことで向上させた。また、イッセーの腕からドラゴンの力を吸い続けたことで魔力が変質し、意思を持った魔力の塊である雷光龍(東洋の龍を模しており、雷だけでなく様々な属性で発動可能)という新しい力が発現。アザゼルの協力により、堕天使の力を(一時的に)完全に発動する腕輪も得て実力を高めている。現在の目標は腕輪無しの自力で堕天使化出来るようになること。
リアスとは対照的に、普段は温厚な性格だが、リアスからは「究極のS」と評されており、戦闘時には普段とはうってかわって攻撃的な一面を見せる。このSの素養は母親の朱璃より受け継いだものであり、父親のバラキエルからMの素養も受け継いでおり、イッセーに対してMになる傾向が強い(だが、イッセーを不意打ちしたり、気配を絶って近くによるなど完全なMとは言い切れないところがある)。一方で、幼少時の襲撃事件のトラウマから精神的に脆い一面も抱えている。出会った当初からイッセーに好意を抱いていた[注 27]節があったものの、自分が堕天使の血を引いていることからなかなか切り出せずにいた。また、上記のレイナーレやアーシアの件で堕天使に対して良い感情を持っていないイッセーが、堕天使の血を引く自分を受け入れてくれたことで彼に対して恋心を抱く。イッセーへの愛欲はリアスと劣らぬほど激しい。グレモリー眷属の中でも最もイッセーに精神的に依存しており、イッセーがサマエルの呪いを受けて消息不明となった際には心の均衡を失うほどのショックを受け、父親が見舞いに駆けつけるまで虚脱状態に陥っていた。「アザゼル杯」における父とイッセーのゲームにおいて彼が「一生大切にする」と宣言したことに喜び、「内縁の関係でも十分」と事あるごとに付き添うようになり、呼び方も「あなた」「旦那様」と変えている。
自身の主であるリアスとは付き合いが長く、木場からは「部長の懐刀」と評されている。「あらあら」「うふふ」「〜ですわ」が口癖。普段はリアスのことを「部長」と呼んで敬語で接しているが、プライベートでは対等な友人関係であり、作中では2人でイッセーを取り合う光景がしばしば描かれている。
魔法使いとの契約については眷属内で6番目で、魔女っ娘と契約を結んだとのこと。
小鬼(こおに)
朱乃の使い魔。幼少時からの友達でもある。アニメ版では、ライザーとのレーティングゲームで使用し群れであることが発覚。後に小説本編でも短編で幼少時の話が描かれ補完された。
塔城 小猫(とうじょう こねこ)
声 - 竹達彩奈
3サイズ:67/57/73[17]
身長:138cm[1]
体重:31kg[1]
誕生日:11月23日[18][19]
種族:転生悪魔(猫又)
ランク:「戦車
本作のヒロインの1人。駒王学園1年生で、オカルト研究部部員。元は妖怪の猫又であり、耳は猫耳となっている。
「小猫」という名前は、悪魔に転生した後にリアスが命名した名前であり、転生前の名前は「白音(しろね)」という。
あまり感情を表に出さず、基本的に口数は少ないが、時折強烈な毒舌を言い放つ。魔獣バトルのときなどは少し饒舌になり、憧れの存在であるサラマンダー・富田氏と絡むと普段の姿からは想像できないほどにテンションが上がる。また幼児体型であり、自身もそのこと(特に胸)を気にしているが、駒王学園では猫耳と相まって、マスコット的なロリ少女として人気を集めている。また、「乳龍帝おっぱいドラゴン」に登場するキャラクター「ヘルキャットちゃん」のモデルであり、そちらでもロリ好きの男性ファンから絶大な人気を得ている。見かけによらずかなりの健啖家で、兵藤家のエンゲル係数を上昇させている。
眷属悪魔としての武器は怪力と高い防御力であり、加えて猫又の能力を使うことでさらに戦闘力を強化することができるパワータイプ。また仙術も一部ではあるが扱うことができ、作中では位置探査や治癒といった技を披露しているほか、仙術を使って身体に闘気を纏わせることで一時的に戦闘力を向上させることも可能で、この身体に闘気を纏わせた状態は、作中では「猫又モードバージョン2」と呼ばれており、このとき小猫の尾は2本に分かれる。ただし、物語初期の頃は自分も姉のように力に溺れてしまうことを恐れて戦術も妖術も使うことを自らに禁じており、そのためにさまざまな規格外の力が集うグレモリー眷属の中で自分が最弱だと思い詰め、役立たずだと悩んでオーバーワークをして倒れてしまうこともあったが、イッセーやリアスに励まされて迷いを吹っ切ることができた。
ヴァーリチームのメンバー・黒歌は実姉であり、かつては共に暮らしていたが、あるとき黒歌が自らの主を殺害して逃亡したため、その責任を押し付けられる形で処分されそうになった過去を持つ。その後、サーゼクスによって窮地を救われ、リアスの眷属悪魔となるが、転生後も黒歌に対してはわだかまりを抱き続けていた。しかし、ヴァーリチームとの共闘を経て姉のことをある程度信用するようになり、現在は役立たずな自分から脱却すべく姉から本格的な仙術修業を受けており、ついでに妖術も教わっている。
黒歌との修業の結果、近くの自然の気を自身の闘気と同調させることで一時的に成長する[注 28]白音モード」という技を会得し、この姿の時は「火車」という浄化能力を持つ白い炎を放つ大きな車輪を扱える。また、「赤龍帝の鎧」の宝玉を使うことで、邪龍を封印できるようになった。
イッセーが卑猥なことを考えていると容赦なくツッコミを入れている[注 29]が、冥界で姉の黒歌から体を張って守ってくれてからは彼に対しては好意を寄せるようになり、作中では彼の膝上を自分の定位置にしたり、「魔獣騒動」直前のオーフィスをめぐる戦いの中で逆プロポーズをしている。
レイヴェルとはイッセーを巡る恋のライバルであり、作中ではイッセーに対して以上の毒舌を向けることもあり喧嘩が絶えないが、別に心の底から嫌っているというわけではなく喧嘩するほど仲がいい的な関係で、転校初日に人間界に不慣れなレイヴェルの面倒を見てあげるなどしており、イッセーが死んだと思っていたときも2人で一緒に居ることで耐えていた。ベリアル戦後行方不明となっていた彼女の無事が確認されたときにはギャスパーと共に涙を流している。お互い末っ子同士でもあり、だらしのない兄姉を持つ者として意気投合することもある。
魔法使いとの契約については実力を発揮しきれていないこともあり申込数は眷属内で下から2番目だったが、後に同い年でかなりイケイケな魔法少女と契約を結んでいる。
主のリアスへの呼び方は今まで「部長」だったが、22巻の卒業式以降「リアス姉さま」と呼ぶようになる。
シロ
小猫の使い魔である白猫。
木場 祐斗(きば ゆうと)
声 - 野島健児
身長:172cm[1]
体重:61kg[1]
誕生日:5月30日[13][20]
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「騎士
駒王学園2年生で、オカルト研究部部員。悪魔としての階級は中級悪魔(第14巻時点)。19巻よりオカルト研究部の副部長。あらゆる属性の魔剣を生成できる神器「魔剣創造(ソード・バース)」と聖剣を生成できる神器「聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)」の所有者で、グレモリー眷属のエース格と目されている男子生徒。女子生徒からの人気が高いイケメンであり、イッセーからは当初一方的に嫉妬されていたが、死闘を乗り越えるうちに次第に互いを認め合い親友になる。なお、イッセーに対する思いは親友以上とも見て取れる言動で接する傾向があるが、作者によれば「単にイッセーに夢中になっているだけ」とのこと[21]。だが、イッセー本人からはそのことを危惧されており、「健全であってほしい」という思いから真羅とくっつけようと画策されている。そのことから学園ではイッセーとのBLカップリングをテーマにした同人誌などが裏で流通しており、その題名にちなんで「木場きゅん」「木場きゅん先輩(略して「きゅんパイ」)」などとも呼ばれているらしい。一方でイッセーとギャスパーの3人で行った猥談会によれば、意外にもスケベであることが判明[22]。「乳龍帝おっぱいドラゴン」に登場する敵キャラクター「ダークネスナイト・ファング」のモデルであり、やはり女性ファンから人気が高い。
元は人間で、当時は「イザイヤ」の名で呼ばれ「聖剣計画」に沿って集められ聖剣使い候補として育てられていた。しかし、主導者のパルパー・ガリレイに候補者全員が因子不足であると判断され、毒ガスで皆殺しにされそうになったところを仲間の手助けで唯一人かろうじて脱出。しかし既に吸い込んでいた毒により森で力尽きていたところに通り掛かったリアスの手で眷属悪魔に転生させられ命を救われた過去を持つ。「木場祐斗」はこの時にリアスによってつけられた名前である。そのため、悪魔に転生してからも聖剣に対し強い憎しみを抱いていた。後に仇であるパルパーとの対峙を経て計画の犠牲となった同志達を材料に作られた「聖剣使いの因子の結晶」を入手。同志達の魂と邂逅したことで因子を得て、聖剣を扱い生み出せるようになった。このことで神の不在による天界のシステムの不備を突いた禁手「聖魔剣」の覚醒に成功した。
剣士としてはテクニックを重視しており、加えて「騎士」の特性を引き出した高速移動を得意としている。また、因子を得たことで「魔剣創造」の禁手「双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)」に覚醒したことを始め、後天的に得た神器「聖剣創造」の禁手亜種「聖覇の竜騎士団(グローリィ・ドラグ・トルーパー)」にも覚醒した[注 30]。これらのことと自身の才能により、作中ではイッセーと互角の戦力と評されグレモリー眷属の中核として活躍しており、悪魔上層部からの評価もイッセーと並んで高い。そしてイッセーとは互いに禁手化した上で命懸けの実戦訓練を繰り返しているため、作中でその実力は急成長を続けている。加えてパワー一辺倒なグレモリーチームにおける希少な純粋テクニックタイプであり、イッセーと並ぶもう一方の支柱として眷属を支えている。また、眷属の中で最も駒のコストが低い1人であるため、「ダイス・フィギュア」のような特殊ルール下ではイッセー以上に活躍できる。ルシファー眷属の「騎士」沖田総司の弟子であり、流派は師と同じ天然理心流だが、第4章中盤で吹っ切れるまではその剣技を封じて戦っていた。防御力がかなり低いのが弱点で、スピードを活かせる状況であれば欠点とはなり得ないが、足を止められ回避ができなくなると窮地に立たされることになる。
「禍の団」のジークフリートとは因縁が深く、作中で4度対峙している。当初はゼノヴィアを含めた2人がかりでも(彼女がデュランダルを天界に預けていたとはいえ)圧倒されたものの、彼との対戦を機に「龍殺し(ドラゴンスレイヤー)」の力を持った聖魔剣を創造できるようになるなど成長を遂げ、最終的にはジークフリートを破って彼が持っていた魔剣5本を所有することとなる。
「聖剣計画」首謀者を倒して一応の解決を見たことで仲間たちとのきずなを深めていくようにはなったが、味方を守るために自分の命をすり減らしてでも戦う姿から周囲には心配されていた。教会の戦士たちのクーデター勢との闘いで、元エクスカリバー所持者のクリスタルディと自分たちの命が無駄ではなかったことを証明するために立ち向かい、再び命を削ろうとしたそのときデュリオの「虹色の希望」をその身に受けかつての同志たちの本当の望みとリアスやイッセーからかけられた大切な言葉を思い出し、精神の成長を見せたことで聖魔剣も新たな段階へ進化する。クーデターの終結後、同志だったトスカと再会できたときは涙を流して喜び、憑き物が取れたような温和な表情になり、トスカを生涯守ることを決意した。元々手先が器用で料理が得意だったこともあり、現在はケーキ屋を開くという夢を持っている。22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
魔法使いとの契約申込数についてはイッセーに次ぐ5番目で、年少ながら飛び級している優秀な少年魔法使いと短期契約を結んでいる。
主のリアスへの呼び方は今まで「部長」だったが、22巻の卒業式以降「リアス姉さん」と呼ぶようになる。
ゼノヴィア・クァルタ[注 31]
声 - 種田梨沙
3サイズ:87/58/88
身長:166cm[1]
体重:56kg[1]
誕生日:2月14日[23][24]
種族:人間→転生悪魔
ランク:「騎士」
本作のヒロインの1人。青髪に緑色のメッシュを入れている、目つきの鋭い美少女。
元々はカトリック教会の聖剣使いで、生まれながらにして高い聖剣使いの因子をもつという希少な存在であり、アーシアに負けないくらい敬虔な信徒だった。教会時代は神の剣として悪魔・吸血鬼・魔物を容赦なく断罪してきたため、いつしか「斬り姫」「破壊魔」「神の許した暴挙」と揶揄されるようになった。しかし聖剣奪還任務の際に神の死を知ったこととそのせいで教会から異端認定されてしまったこと、その両方のショックから自暴自棄になっていたところに勧誘を受け、リアスの眷属になって悪魔へと転生した。そして、リアスのはからいで「駒王学園」の2学年に転入する。22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
悪魔に転生してからは「強い子どもを産みたい」という望みを抱くようになり、赤龍帝であるイッセーに子作りとその練習を迫るようになる[注 32]など、教会育ちで一般人と接する機会が少なかったせいか空気が読めないことや羞恥心に欠けている一面がある。以上のように、当初はイッセーを子作りの相手として見ていなかったが、「禍の団」との戦いの後、彼がミカエルに対してアーシアやゼノヴィアの神に祈ることの許可を直談判したことをきっかけに、彼を異性として意識するようになった。「アザゼル杯」での「天界の切り札」チームとの戦いの最中、イッセーに逆プロポーズした。教育の大切さを実感したこともあって子供は最低でも5人(内訳は男3人女2人)は作って幼稚園から私立に通わせたいと考えている。
14歳の時に出会ったイリナは信仰する宗派こそ違えど、同年齢のエージェントとして幾度も戦いを乗り越えてきた相棒にして親友である。神の剣として努めていた自分が少女としての顔も見せるように変わっていったのも彼女の影響が大きい。自身の転生騒動の折に喧嘩別れし一時期絶縁状態となるも、三大勢力の和平後に和解している。悪魔に転生したアーシアに対しては当初、事情を知らずに一方的に「魔女」呼ばわりしたうえに自殺を助長する発言をしたことから、のちに自身が悪魔に転生したのを前後して謝罪している。同時に、アーシアとイッセーとの恋仲を進展させようと後押ししている場面も多くみられる。イッセーが独立を果たした暁には彼の眷属としてついていくと宣言しており、彼の上級悪魔昇格に伴い「騎士」として「兵藤一誠眷属」に移籍する。なおリアスへの呼び方は、「部長」から「マスター・リアス」に変えている。同じ施設で育ったグリゼルダは姉のような存在で、幼少期から一向に頭が上がらない。悪魔に転生してからは、三大陣営で和平が結ばれ彼女が転生天使となって駒王町に赴任してきてからも連絡を取っていなかったが、「魔獣騒動」後に再会し今までのことを叱られている。
本来は聖剣デュランダル(後に改良されてエクス・デュランダル)の当代の使い手。ただしデュランダルが強力すぎて扱いづらかったため、転生前は「破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)」を主に用いていたが、悪魔に転生後はエクスカリバーを教会に返還する。エクス・デュランダルの調整などで手元に武器がないとき、追加の武器が必要なときにはイッセーから聖剣「アスカロン」を借りて戦うこともある。
剣士としての技術面は木場に劣るがパワーで勝るタイプであり、破壊力特化のデュランダルとの相性もいい。しかし、「時間をかけて短所のテクニックを補うよりも、(テクニック勝負は木場に任せて)強みのパワーを伸ばす」というテクニック軽視の志向にある。のちに、ミリキャスに自分の弱点を指摘されたことが堪えて、現在ではエクス・デュランダルの力を十全に扱えるようになるための訓練を行っている。そのあと、ストラーダとの戦闘でデュランダルの特性を理解し、エクスカリバーとの聖剣二刀流というスタイルを確立した。さらにイッセーとリアスの合体技を参考にした強化形態「真紅の破壊龍騎士(クリムゾン・ディストラクション・ドラグナー)」も開発している。
人手が足りない状況下では率先して穴を補おうと考えるが人手が足りている状況になると途端に抜けるという欠点があり、今ではイッセーと並ぶグレモリー眷属における脳筋の代表格になってしまっている。一方、学園生活における座学に関しては小説17巻で期末学力テストで高得点を取っている。また、運動神経が抜群で、だれとでも分け隔てなく接するため、男子と女子の両方から慕われており、とくに1年女子からは人気がある。
駒王学園への転入以前は学校へと通ったことがなく、わずか1年に満たない学生生活で多くのことを得られたと感じており、学校への感謝の念から17巻で生徒会長に立候補し、19巻の生徒会選挙で花戒桃と生徒会長の席をめぐって争った。スピーチで生徒たちと学園への愛を貫き通して語った結果、多くの生徒の支持を得て[注 33]新生徒会長に当選した。この件が契機となったのか何かを教える仕事に就きたいと思うようになり、将来は進学を目指す生徒のための塾を開きたいと考えている。
ファイナル・デスシーサー
元々は「渦の団」の幹部「四覇将」の一人。子犬ほどの大きさの黒いシーサーで通称「彷徨大元帥」。家を守護するシーサーでありながら一度も家を守護せず各地を彷徨し続けた。かわいらしい姿から女性人気も厚いが、守護ることを決めたときの防御力は組織一を誇っていた。沖縄侵略の際に迷子になってしまい、ゼノヴィアに捕獲されて彼女の使い魔になった。
ギャスパー・ヴラディ
声 - 佐倉綾音
身長:150cm[1]
体重:40kg[1]
誕生日:3月14日[25][26][27]
種族:転生悪魔(ハーフヴァンパイア)
ランク:「僧侶」(変異の駒)
金髪と赤い双眸をしている美少年であり、デイライトウォーカーと人間のハーフ。駒王学園の1年生。イッセーからは「ギャー助」、小猫たちからは「ギャーくん」のあだ名で呼ばれる。
視界に入った物の時間を停止できる神器「停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)」の所有者。
女装趣味がある男の娘でもあり、水着も女性用のものを使用するなど、その女装趣味は筋金入りであり、アザゼルが引き起こした「性転換実験」では、「おっぱいがほしいです」と宣言していた[注 34]。人間の血が強いためか、鏡に映り影も見え、ニンニクや水場も弱点というよりは苦手といった程度。分類ではテクニックタイプに近いサポートタイプだが少々特殊な立ち位置であり、肉体をコウモリに変えることもでき、戦闘では小猫と共に索敵要員としても活躍する。
対人恐怖症であり、外出することを嫌がっているため、よく段ボールに隠れていることからついたあだ名が「段ボールヴァンパイア」。この姿で劇場版「マジカル☆レヴィアたん」の撮影に臨んだところ、当初の予定とは変わってラスボスの「段ボールヴァンパイア神」として映画に登場することとなる。
吸血鬼の名門であるヴラディ家の出身であるが、母親が人間であったため、純血を重視する吸血鬼の社会では親兄弟からも差別的な扱いをうけており、身に宿る神器のせいで人間社会でもバケモノ扱いされていた。そのあと、同じハーフヴァンパイアで幼なじみのヴァレリー・ツェペシュの尽力によって吸血鬼の国から脱出するが、ヴァンパイアハンターによって命を落とした際に、リアス・グレモリーに救われて悪魔へと転生した。
リアスの配下になった当初は、神器をコントロールできなかったことと、リアスがギャスパーを制御できなかったため、駒王学園の旧校舎の一室に封印されていた。のちに、イッセーがライザー・フェニックスとコカビエルとの歴戦によって、冥界の上層部がリアスの力を認めたことで封印が解かれた。封印解除後はアザゼルが組んだ「引きこもり脱却計画!」などを経験するうちに徐々に人付き合いができるようになり、今では旧校舎を出て兵藤家の近くのマンションで木場と同居している。
封印解除後、厳しくも親身に関わりあったイッセーのことを尊敬しており、彼によくなついている。今ではイッセーの弟分であり、根性面で相当に「イッセー化」している[注 35]
吸血鬼の派閥「ツェペシュ派」の少女ヴァレリー・ツェペシュとは幼なじみであり、派閥争いのあいだで翻弄される彼女を救うべく、向かったルーマニアでみずからも吸血鬼同士の争いとその影で暗躍する「禍の団」の企みに巻きこまれる。この騒動時に、ヴラディ家追放の真の理由も明かされたあと、再会した父親や祖国に決別を告げ、意識不明のヴァレリーを救うべく聖杯の奪還を決意する。19巻で、ストラーダに渡された聖杯の欠片でヴァレリーの意識を取り戻せたときは、涙を流して喜んだ。それ以来彼女の世話を甲斐甲斐しく焼いている。
主のリアスへの呼び方は今まで「部長」だったが、22巻の卒業式以降「リアスお姉ちゃん」と呼ぶようになる。
ギャスパー・バロール
闇ギャスパーこと、ギャスパーの中にいるもう一人のギャスパー[28]。彼の存在がヴラディ家がひた隠しにしていたギャスパー追放の真の理由。
生まれたときのギャスパーは、人の形をしていない黒く蠢く不気味な物体であり、禍々しいオーラに包まれた形容しがたい存在であった。それを見た母親は、自分の胎内に宿っていたモノの異形さに精神に異常をきたし、数時間後にギャスパーが通常の赤ん坊の姿に変化したときにはショック死していた。出産に立ち会った産婆を含めた従者たちも数日以内に次々と変死し、父親は生まれたばかりのギャスパーが周囲の者に無意識に力を使い呪殺したのだろうと推測している。
その正体は、まだギャスパーが母親の胎内にいるときに魔神バロールの断片化された意識の一部が宿って生まれた存在であり、ギャスパーが「停止世界の邪眼」を持って生まれたのも、バロールの力に神器が引き寄せられたのではないかとアザゼルは推測している。
自身のことはバロールであってバロールではない「ギャスパー・ヴラディ」だと断言し、神性はすでに失われて魔の力のみが残った存在だと語っている。自身の意識の覚醒にはヴァレリーが関わっているらしく、当時まだ聖杯の力に完全に目覚めていなかった彼女が、無意識のうちにその力を使ったのではないかと考えている。そのため、表のギャスパーとは違った意味でヴァレリーのことを恩人だと認識している。
こちらの意識の際は、声のトーンが低くなって口調が大きく変わり、性格も好戦的かつ冷酷で、敵に対しての容赦がなくなるが、仲間想いな点は変わらず、オカルト研究部のメンバーやヴァレリーのことは決して傷つけないと誓っている。
作中では、「禍の団」のゲオルクからイッセーが死んだと教えられた際にはじめて表出し、ショックから「すべてを闇に染める力」を解放し、ゲオルクが使う魔法と神滅具の能力すべてを無効化させたことで、サイラオーグをしても「化け物のたぐい」と戦慄させた。その後のグレンデル戦で一瞬だけ発動し、吸血鬼マリウス・ツェペシュ戦を経て自我を完全に確立させグレモリー眷属と対面した。
この意識がでてきているとき、ギャスパーの姿は闇のオーラを放つ5メートルはあるドラゴンに酷似した巨体の生物へと変わり、闇の領域を形成して闇の魔物を無数に生みだして使役する。この状態のことをバロールは「禁夜と真闇たりし翳の朔獣(フォービトゥン・インヴェイド・バロール・ザ・ビースト)」と名づけた。この状態だとイッセーと視界を共有できる能力をもち、かつてイッセーが「覇龍」と化して暴走したときに使った時間停止の力は、視界で繋がった自分の能力であったと語っている。
ギャスパー・バロールの力を見たヴァーリは、リアスに近い将来眷属の使用制限がかけられるだろうと語り、イッセーよりもよっぽど危険な存在だと指摘した。
口の部分から闇のオーラを吐き出して攻撃するほか、最近ではイッセーに感化されたのかその巨体を活かすために近接戦闘の訓練も行っており、量産型グレンデルを圧倒するほどのパワータイプに成長した。
ロスヴァイセ
声 - 加隈亜衣[29]
3サイズ:96/61/89
身長:173cm[1]
体重:不明[1]
誕生日:8月8日[18]
種族:ヴァルキリー→転生悪魔
ランク:「戦車」
本作のヒロインの1人。アースガルズの主神・オーディンのお供を務めていた半神ワルキューレの1人。オーディンが日本の神々と会談を行うために来日した際、その御付きとして共に来日するが、アースガルズの悪神・ロキの件に対処しているうちにいつの間にかオーディンが帰国しており置いてけぼりを喰らってしまう。護衛が主神を放り出して自分ひとり遅れて帰国するなどとんでもない事態であり、もはや帰るに帰れなくなったと途方に暮れていたところをリアスに好条件を提示されて承諾。悪魔に転生し、グレモリー眷属最後の駒「戦車」として仲間に加わる。この件をかなり根に持っており、オーディンと再会した際にはその恨みを晴らすべく襲い掛かったことがある[注 36]。護衛を務めるために必要だったことから、運転免許をはじめ各種資格を取得している。イッセーの上級悪魔昇格に伴い、リアスの説得を受けて彼の「戦車」として「兵藤一誠眷属」に移籍する。
北欧系の術式魔法や精霊魔法に長けており、必殺技はあらゆる属性と種類の攻撃魔法を一斉に展開して相手に叩き込むフルバースト。その威力は強大で、戦闘力はリアスや朱乃をかなり上回る。さらに、より効率よく使えるように独自の改良を加えている。当初は攻撃魔法重視に傾倒しており、「戦車」でありながら防御面を若干軽視していた。しかし、英雄派のヘラクレスとの戦いで容易に防御を破られ敗北したことで戦車としての自分の特性を見つめ直すようになり、里帰りして行った修業により北欧の防御系魔法を片っ端から習得して鉄壁の防御力を入手。現在は名実共に眷属の盾役兼砲台役を務めている。また、クリフォトとの戦いの中で結界術式の研究を重ね、アーシアが手なずけた量産型邪龍の情報した量産型邪龍の動きを封じるフィールドや一時的にトライヘキサの動きを止める魔法陣、発動に時間はかかるがアンチマジックすら通用しない強固な結界などを開発した。一方で、彼女の家が得意とする降霊術の術式を覚えられなかったために一族に伝わる家紋を受け継ぐことができず、それを気にしていた。
北欧の片田舎の出身。性格は真面目で規律に忠実たらんとしているが、堅物すぎてどこか抜けているところがある。質素倹約をとても重視するため、服装はジャージを好み100均巡りが趣味と金銭面にはシビアで、浪費には厳しい態度をとる[注 37]。日本の良さを100均で語ろうとする癖があり、イッセー曰く「100均ヴァルキリー」、オーフィスからは「貧乏くさくて、幸薄そうな銀髪のお姉さん」と認識されている。ヴァルキリー時代から溜め込んだストレスゆえに、少量のアルコールが入るだけで劇的にタガが外れて暴れるうえ、酒量が増えると悪酔いして嘔吐する。また、学生時代はヴァルハラの英霊達の話題に興じる同級生には目もくれずに勉学に励んでいたため、灰色の青春を送ったせいで生まれてから一度も恋人ができたことがないのを極端に気にしており、そのことを指摘されると狼狽し泣き出す。疲れがたまっているせいか年齢の割に妙に年寄臭い言動が多くなることもある。
学生時代にトライヘキサに関する論文を書いたことからクリフォト(特にユーグリット)に狙われる。アウロス学園防衛戦でユーグリットに捕らわれ、そこをイッセーに救われて以来彼に好意を抱くようになる。他のヒロイン達より後発であることから若干の遠慮がありグイグイ押すタイプではなく、恋愛経験がないためにウブな反応を見せることが多いが、好きな服装を遠回しに聞いてみたり裏にハートの刺繍を入れたお守りを渡したりと少しずつアピールを重ねている。
年齢は10代でイッセー達と大差ないが、祖国では飛び級を果たして大学課程まで修了した才媛で、転生後、最初は学生として駒王学園に所属するようリアスに言われたが、今更高校の授業を受けても仕方がないとこれを辞して教職を望んだ。担当科目は公民科。しかし、歳が近いことから生徒達には「ロスヴァイセちゃん」と呼ばれて親しまれており、教師としての威厳はあまりない。学生達には早々に本性がばれてしまい「残念美人」と思われつつも、友達の延長線上という形ではあるが絶大な人気を得ている。オーディンのお守りから解放されたものの、現在はアザゼルから面倒事を押し付けられるなど新たな職場でもやはり苦労が続いている。22巻でアザゼルの代わりにオカルト研究部の顧問になり、年度が改まってからはイッセーたちがいる3年B組の担任教師になる。
両親は北欧の神に仕える戦士で家に帰ることは稀だったため、幼少時は祖母に育てられたお婆ちゃんっ子。祖母のゲンドゥルと会話するときだけ(最近ではイッセー関連で照れたときも)かなり重度の方言に戻るため、新たな残念属性が追加されたとイッセーが述懐している。祖母への恩返しも含めて、何もない故郷にディスカウントストアを建てることを目標にしている。
魔法使いとの契約についてはヴァルキリーが持つ世界樹の知識などを求められて、リアスに次ぐ2番目に多い契約申し込みを受けた。
「燚誠の赤龍帝」チーム
兵藤 一誠(ひょうどう いっせい)
「燚誠の赤龍帝」チーム及び「兵藤一誠眷属」の「王」。
ビナー・レスザン
「燚誠の赤龍帝」チームの「女王」枠。
ロスヴァイセ
「燚誠の赤龍帝」チーム及び「兵藤一誠眷属」の「戦車」(場合によって「僧侶」枠)。
ゼノヴィア・クァルタ
「燚誠の赤龍帝」チーム及び「兵藤一誠眷属」の「騎士」。
紫藤 イリナ(しどう イリナ)
声 - 内田真礼
3サイズ:87/59/89
身長:164cm[1]
体重:不明[1]
誕生日:9月29日[18][30]
種族:人間→転生天使
ランク:「騎士」
本作のヒロインの1人で転生天使。人間だったときは「擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)」を扱うプロテスタント教会所属の人工聖剣使い。天真爛漫かつ実直な性格で、敬愛の精神を持つ敬虔な信徒であり誰とでもすぐ打ち解けられる長所がある[注 38]。イッセーの幼馴染で、今でこそ栗毛ツインテールの美少女だが、幼少時は男の子顔負けのやんちゃぶりを発揮しており、再会するまでイッセーからは男の子だと思われていた。両親はともに健在で、父・トウジは牧師兼エージェント、母親はイギリスで和食の小料理屋を営む。普段の振る舞いからは想像できないが、信仰心はゼノヴィアやアーシアよりも強い。そのために三勢力の和平が成立するまでは異教徒や悪魔に対し無神経に差別的感情や言動をとってしまうことが多く、当初アーシアに対して彼女の事情を知らなかったのが原因とはいえ異端者扱いしてかなり辛らつな態度をとっていた。
幼少のころはイッセーとよく遊んでいたが、プロテスタント教会に才能を買われて英国に転居し疎遠となっていた。奪われた3本の聖剣を奪還する任務を帯びてゼノヴィアと共に来日し、偶然にも悪魔となっていたイッセーと再会。しかし、追跡していたフリードに返り討ちにされて衣服を剥がれて暴行を加えられ聖剣を奪われたが、翌日イッセーたちに保護された。事件解決まで治療のためソーナに預けられていたが、そのおかげで神の不在を知らされず異端とならなかった。全てが終わった後、ゼノヴィアの聖剣と奪還した聖剣の破片を手に帰国したが、この際に真実を聞かされなかったとはいえ悪魔に転生したゼノヴィアにも辛辣な言葉を浴びせてしまったようで、再会したときに彼女やアーシアに当時のことを謝っていた。また、アーシアがイッセーと恋仲になることに関しては、先述のアーシアに暴言を吐いた件で立場的に強く出られず、自身が語り部を務めた際には「イッセーはアーシアの思い人」と自身よりアーシアを優先して語っている。
後に前述の性格から、これからの転生天使を何者よりも体現できる一番の適任者という理由で天使長ミカエルの使徒に選ばれて転生天使「御使い(ブレイブ・セイント)」となる。このときにミカエルより神の不在を知らされているが、ノリの軽い彼女は信仰の対象を即座にミカエルへと変えてしまっている[注 39]。「御使い」としては「A(エース)」に位置づけられている。常々自信満々に「私は天使」と吹聴するため、彼女の立ち居振る舞いを知る者達からは天使に相応しくないと「自称天使」という不名誉な渾名を付けられていたが、激戦を潜り抜け実力を高めたことで17巻で天使としての格が上がって翼が4枚になり、天界が保管する聖なる武器の使用許可が簡略化されるようになった。ミカエルの使徒であることから信者の中にもファンが多い。
戦闘スタイルは剣士で、木場と同じくテクニックを重視しスピードを生かしたトリッキーな動きを得意としている。転生前は擬態の聖剣を使っていたため、七つのエクスカリバーの特訓に励むゼノヴィアに擬態の聖剣の扱いを教えている。木場から聖魔剣、ロスヴァイセから魔法を教わっていることからイッセーからは「悪魔で分類するならテクニックのウィザードタイプ」と評されている。転生後は光の剣や量産型聖魔剣(試作品)を使用しており、18巻で父・トウジから聖剣オートクレールを渡されてからはそちらを主に使用し、同時に擬態の聖剣を模した光力の鞭も併用する。
ミカエルの命を受けて天界側のスタッフとして日本へ派遣され、2学期から駒王学園2学年に転入する。天界からの出向組であるためグレモリー眷属ではない。また、当時オカルト研究部にも入部していなかったが、よくオカルト研究部の部室にいるため、作中ではオカルト研究部員として扱われることが多く、18巻で正式にオカルト研究部に入部した。なお、他のオカ研メンバーが悪魔の仕事をしているときは、信徒の悩み相談など天使としての仕事をこなしている。16巻ではグレモリー眷属同様「D×D」のメンバーとなる。22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
日本育ちであるにもかかわらず変に日本を解釈している節があり、時折斜め上の日本語の解釈をしている[注 40]ことがあるため、遂にはゼノヴィアに「自称日本育ち」と揶揄されてしまった。学校内でも時折奇行をしているため、他の学生からは「変な奴」と思われている。
ロキ戦直後のころはまだイッセーに対する想いは微妙だったが、時が経つにつれ次第に好意を抱くようになり、天使に転生してからはイッセー絡みでたびたび堕天しかけている。しかし一方で、イッセーだけでなく仲の良いアーシアやゼノヴィアまでもが悪魔で、自分だけが天使であることに内心引け目を感じ悩んでもいたようで、積極的にまで接することが出来ずにいたが、父親やミカエルの計らいで悪魔であるイッセーとも問題なく子作りが可能になる。さらにはクリスマスにイッセーとキスして以来、潤んだ瞳でイッセーを見るようになり、イッセーを「ダーリン」と呼んできて以前よりも積極的なスキンシップをしてくるようになった[注 41]。アーシアやゼノヴィアとは親友であり、共に「教会トリオ」を結成しているが、信仰する宗派の違いからゼノヴィアとはしばしば口論に発展することがある。家電量販店でホームベーカリーを購入して以来パン作りに興味を持ち、大学卒業後はパン屋を経営したいと考えていたが、「邪龍戦役」で天界陣営が大打撃を受けてしまったためそれどころではなくなるかもしれないという事態になっている。
アザゼル杯」では、アーシアやゼノヴィアと共に大きな競技に参加したい、イッセーへの愛に正直に生きたいという2つの理由から、上司の許可を得て天界陣営ではなく「燚誠の赤龍帝」チームの「騎士」枠で出場する。22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。「アザゼル杯」で「天界の切り札」チームとの戦いの最中、ゼノヴィアの逆プロポーズに乗じる形でイッセーに逆プロポーズした。
アニメでは原作と異なり三大勢力の会議にも参加しており、木場とゼノヴィアと協力して「擬態の聖剣」を使い「禍の団」の構成員を倒していた。
アーシア・アルジェント
「燚誠の赤龍帝」チーム及び「兵藤一誠眷属」の「僧侶」。
レイヴェル・フェニックス
声 - 西明日香
3サイズ:85/59/84
身長:153cm[1]
体重:不明[1]
誕生日:6月3日[31]
種族:純血悪魔
ランク:「僧侶」
本作のヒロインの1人[注 42]。「元72柱」フェニックス家出身の金髪ツイン縦ロールの少女。悪魔としての階級は上級悪魔[32]小柄な割に胸が豊かで小猫から若干嫉妬されている。三兄ライザーの眷属として一度オカルト研究部の面々と敵対したが、リアスの婚約を破棄させるために兄と決闘したイッセーの勇姿を見て好意を抱くようになる。少々ツンツンしていて高飛車なところはあるが、根は素直な優等生である。貴族の出だがケーキ作りが趣味で家事もこなせる。目下のライバルはチーズケーキが得意な木場。
ライザーの眷属を経て母親の眷属となっているが、事実上はフリーの立場だった。これはいつでも他の者の眷属となれるようにするという理由からで、このことも含めて両親からは赤龍帝との仲が深まることを大いに期待されており、駒王学園に来ることになった理由にもその意向が反映されている。そしてイッセーの上級悪魔昇格に伴い彼の「僧侶」として「兵藤一誠眷属」に移籍する(アザゼル杯では場合によって「兵士」枠)。
ライザーの女誑しぶりに呆れており、自分が眷族に選ばれた理由が妹属性のハーレム要員と知った時には激怒していた。その後、ライザーがイッセーに敗北して引きこもりになった件では、ゴシップ記事を書かれ放題になったことなどの不平不満をイッセー達にぶちまけていた。だが基本的に兄のことは慕っており、引きこもり解決のために駆け回るなどしていた。
10巻で見聞を広げるために学園に転入し、オカルト研究部に入部した[注 43]。オカルト研究部入部後は、サーゼクスの要請を受けてイッセーのマネージャーに就任する。
マネージャーとしては非常に優秀で、中級悪魔試験に挑むイッセーに資料を用意したり、おっぱいドラゴン関連の各種スケジュールのまとめ、魔法使いの契約が始まってからは学園での休み時間も利用してイッセーの契約相手に相応しい魔法使いを選別したりするなど、イッセーが申し訳なく思うほどに頑張っている。魔法使いたちの襲撃の後でイッセーから今後もマネージャーとしてついてきてほしいと頼まれ、快諾している。
頭脳派の軍師タイプで、「龍牙の僧侶」のドラゴンブラスターによる「譲渡」の可能性を提示したり、グレモリーチームが弱点を突破できるほどに長所であるパワーを鍛えるという手を示したりなど、他のオカ研メンバーとは異なる視点から鋭い指摘を行うこともある。母親によればその本質は武力と知力で世を治める覇道にあり、本来であれば王道を行くイッセーとは水と油の関係にあるらしい。兄の眷属として正式なレーティングゲームへの参加経験もあるという点からだけではなく、末恐ろしいほどの決断力とパフォーマンスからすでに「燚誠の赤龍帝」チームの要となっている。そのため舵の取り方を間違えて頼り切れば必ず覇道に陥ってしまうと忠告されている。
あくまで「客分」であり、オカルト研究部員では唯一「D×D」に参加していない。非戦闘員でマネージャー業が忙しく訓練にも参加していないため、オカ研メンバーが敵地に乗り込むときはオーフィスとともに兵藤邸で留守番することになり、肝心な場面でイッセーの傍にいられない自身の無力さを心苦しく思うこともあった。とはいえ決して戦闘能力が皆無というわけではなく、一族が得意とする炎の魔力の扱いに長けており、「邪龍戦役」では無理を言って出陣し量産型邪龍を強烈な業火を操って迎え撃っている。
イッセーに対して好意を抱いているが、自身が良家のお嬢様として育ってきたこともあって素直に好意を伝えられずにいた。しかし、イッセーが一度死んで「人型のドラゴン」として復活した事件を経てからは自身の感情に素直になり、わがままな一面や甘えん坊な一面も見せるようになっている。彼の眷属となってからは粧し込んで寝室に入ってきたりと積極的な行動も増えている。
駒王学園では小猫やギャスパーのクラスメイトであり、小猫とはイッセーに好意を抱くライバル同士の関係にある。そのため小猫とは喧嘩が絶えないが、本気で嫌っているわけではなく、喧嘩してもすぐに仲直りしている[注 44]。最近では、いかにイッセー争奪戦で自分達が勝利するかといった算段を小猫と2人ですることもある。
ボーヴァ・タンニーン
「燚誠の赤龍帝」チームの「兵士(「3」)」枠(場合によって「戦車」)。元龍王タンニーンの三男で、体長十メートルほどのドラゴン。タンニーンの子息のなかでは最強とされており、父親譲りの強力な炎のブレスが得意技。さらにミニドラゴン化も使えるため、斥候としても活躍できる。
冥界にいた頃は強者に手当たり次第にケンカを売った結果「破壊のボーヴァ」という蔑称がつくほどの有名な荒くれ者になり、タンニーンの息子とは思えないほどの素行の悪さで知られている。粗暴さはドラゴンたちに尊敬される父親、文武両道で人望も厚い長兄、魔王領で働く優秀な研究者の次兄に対するコンプレックスに起因するもので、周囲に評価されたいという思いで少々功を焦りすぎるという欠点もあるが、根はドラゴンらしく誇り高い性格をしている。臣従後は眷属のフォローも忘れず細やかな気配りも出来るという、蔑称からは想像できないような紳士振りを見せている。
父の弟子でもあるイッセーに心酔しており、イッセーとサイラオーグが繰り広げたような激闘に憧れている。彼がハーレム王を目指していることから眷属ではなく臣下として仕えたいと自身を売り込み、「アザゼル杯」のメンバーとして抜擢された。イッセーの発言を細かくメモし大げさに感動するため調子が狂うと思われているが、彼からも第一の臣下として信頼されている。なおイッセーの母親からはミニドラゴン形態が好評でラッセーと同じように可愛がられている。
イッセーから俺の「」になってほしいと言われ感動の涙を流し、「燚誠の赤龍帝」の「牙」として「天界の切り札」チームと戦った。自分より駒価値が高い人間の少年の百鬼に不満を抱いていたが、「龍鬼人」と化した百鬼を見て評価を改め彼を「人間」から「コーチン」と呼ぶようになる。
百鬼 勾陳 黄龍(なきり こうちん おうりゅう)
「燚誠の赤龍帝」チームの「兵士(「5」)」枠(場合によって「戦車」)。
エルメンヒルデ・カルンスタイン
「燚誠の赤龍帝」チームの補欠。「兵士」換算では「2」。
ロイガン・ベルフェゴール
「燚誠の赤龍帝」チームの??。
「リアス・グレモリー」チーム
リアス・グレモリー
「リアス・グレモリー」チーム及びリアス・グレモリー眷属の「王」。
姫島 朱乃(ひめじま あけの)
「リアス・グレモリー」チーム及びリアス・グレモリー眷属の「女王」。
塔城 小猫(とうじょう こねこ)
「リアス・グレモリー」チーム及びリアス・グレモリー眷属の「戦車」。
ヴァスコ・ストラーダ
「リアス・グレモリー」チームの「戦車」枠。
木場 祐斗(きば ゆうと)
「リアス・グレモリー」チーム及びリアス・グレモリー眷属の「騎士」。
リント・セルゼン
「リアス・グレモリー」チームの「騎士」枠。17歳。戦士育成機関「シグルド機関」出身の新人少女剣士で、ヴァチカン本部とグリゴリからの要請でリアスに預けられた。白と黒が入り交じった髪の毛をアップにまとめており、ゼノヴィアやイリナが教会の戦士として着用していた戦闘服も着ている。実験で産まれた試験管ベビーであり、フリードは同一遺伝子を持つ兄のような存在で、軽い言動に面影を見て取れるが下品さはない。神滅具紫炎祭主による磔台(インシネレート・アンセム)」の現所有者で、「紫炎」製の剣と銃を使った戦闘が得意。相当な実力者でありながらゼノヴィアやイリナが存在を知らなかったことから、イッセーは教会の暗部に関わる仕事を任されていたのではないかと推理している。
現在の目標は同一遺伝子のフリードが行った数々の罪を償うことと、フリードが為し得なかった長生きをすること。
ギャスパー・ヴラディ
「リアス・グレモリー」チーム及びリアス・グレモリー眷属の「僧侶」。
ヴァレリー・ツェペシュ
「リアス・グレモリー」チームの「僧侶」枠。
ミスター・ブラック
「リアス・グレモリー」チームの「兵士(「8」)」枠。

眷属以外のオカ研メンバー

アザゼル
声 - 小山力也
身長:188cm[1]
体重:不明[1]
種族:堕天使
駒王学園の化学教師で、オカルト研究部の顧問。矯正な顔立ち[注 45]と前髪が金髪で顎鬚を生やした、いわゆる「チョイ悪オヤジ」的な外見が特徴。堕天使の組織「神の子を見張る者」の初代総督[注 46]で、現在は駒王学園を中心とした地区の監督、および特別技術顧問を務めるほか、16巻以降「D×D」の技術顧問兼総監督を務めることになった。「おっぱいドラゴンの歌」の作詞者。
研究者気質の持ち主で、特に神器の研究にのめり込んでいる。そのため神器に関する豊富な知識を有しており、後に自身の手で神器やその補助装置を作成している。一方でノリが軽く、思いつきで危険な実験を行う(主な被害者はイッセー)など作中屈指のトラブルメイカーでもあるが[注 47][注 48]、その一方でカリスマ性の高さや面倒見の良さから人望は厚いといった一面もある。兵器以外の開発も行っており、戦国時代は日本で活動しながら近代的な女性用下着などを作っていた。メモ魔なところがあり、書き記したまま放置していた研究資料をミカエルに公表され辱められたことがある。人工神器の名付けからも推察できる通り若干中二病気質で、ミカエルの証言によると天界にいた頃はもっと重症だったらしい。
当初は、素性を隠して人間の契約相手としてイッセーに接触したことや、堕天使の総督であることからあまり信用されていなかったが、自身の豊富な知識で戦闘を手助けしたり、グレモリー、シトリー両眷属の成長に大きく貢献したことで、現在イッセー達からの信頼は何があっても揺るがないほどに高くなっている。教師として行った授業も好評で、多くの生徒達からも慕われてた。その有能さと各勢力への大きな影響力から敵味方問わず最重要人物とみられており、周囲からは暗殺を危惧されている。
戦友であるバラキエルの妻を自分のせいで死なせてしまったと悔いており、バラキエルの娘である朱乃が姫島の者に追われて窮地に陥りそうなところを陰で救っていた。朱乃のことは「」のように思っている。7年前から保護者として面倒を見ているヴァーリに対しては息子のような情を抱いており、イッセーと共に「最後で最高の教え子」と評している。
「禍の団」のカテレア・レヴィアタンと戦った際に左腕を失い、以降は自ら開発した義手を装着して腕を補っているが、その後も最上級死神のプルートと互角の戦闘を繰り広げるなど、研究者肌だが戦闘能力も高い[注 49]。また、「神の子を見張る者」総督時代は五大龍王の一匹・ファーブニルと「契約」を交わしていたが、総督を辞したことに伴い、契約をアーシアに引き継いでいる。その後は「堕天龍の鎧」を失い前線に出ることも少なくなったが、それでもグレンデルの攻撃を無傷でさばき痛打を与えるという高い能力を見せている。
女好きで、他勢力の重鎮との会合ではしばしば接待として夜の歓楽街に繰り出す。過去には数百のハーレムを作ったこともあり、イッセーから尊敬されているが、本人としては現総督であるシェムハザを初めとする古くからの友人達が知らぬ間に他種族の女性達と結ばれ、身を固めていることに複雑な思いを抱いている。
邪龍戦役」終結時には大人としての責任を果たすべく、ヨーロッパの地でヴァーリに別れを告げ他の神話体系の神々と共に「隔離結界領域」内に向かった。姿を消した理由は表向き「国の家族の問題」ということになっており、学園では突然の退職を惜しまれた。その後の定期連絡でイッセーに対して自分の代わりに神滅具使いなど超越した力の持ち主を探し、将来の危機に備えるよう頼んだ。「邪龍戦役」直前に30年後の未来から来たイッセーの子供たち10人と出会っており、「Top Secret」と記されたレポートをアジュカや信頼できるごく一部のVIPにのみ残した。
『堕天の狗神 -SLASHDØG-』にも登場する。自らの組織から出た裏切り者のせいで陸空高校の学生の過半数が人体実験の被害者となってしまった責任をとるために動く。各勢力との関係性もあって自分が積極的に行動するわけにもいかず、心苦しく思いながらも鳶雄たちに事件解決を依頼した。
「無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)」オーフィス
声 - 三森すずこ
種族:ドラゴン
テロリスト集団「禍の団(カオス・ブリゲード)」の元トップで、グレートレッドとならぶ作中最強のドラゴン。
無限とされる「無」から生じた存在で、混沌・無限・虚無を象徴する。前述のとおり「無限」の体現者であり、最強の神滅具黄昏の聖槍」で貫かれても通用しないほど規格外の力を有し、後述の一件でサマエルの襲撃により力を一部奪われた後でさえかつて全勢力でも最強と謳われた全盛期の二天龍よりもふたまわり強いとのこと。兵藤家に居候している現在は更に封印を施されて「すこし強すぎるドラゴン」程度の力になっているがそれでも下手な異形相手ならビンタ一発で吹き飛ばすほどの力を有している。
人間に変身することが可能であり、以前は男性の老人であったが、現在はゴシックロリータ風の衣装を着用した黒髪の少女の姿をしている。また、性別、年齢、容姿も定まっているわけではなく、いつでも自在に姿を変えられる。
当初は周囲への関心が薄く[注 50]、なにも存在しない次元の狭間で真の静寂を得たいと考え、その実現に邪魔な存在であるグレートレッドをどかす必要があるため、「禍の団」に協力していた。だが、世界の変革や超常との戦闘を望む禍の団とっては、オーフィスは力を高める「」を得られること以外に利用価値がなく、お飾りのトップとして祭りあげられていただけの孤独な生活を送っていた。
のちに、イッセーが歴代の赤龍帝と異なる成長の形である「赤龍帝の三叉成駒」や「真紅の赫龍帝」を発現したことで、イッセーに対して興味をもつようになり、ヴァーリとアザゼルの仲介によって兵藤家に来訪する。
しかし、ハーデスと曹操の交渉によって解放されたサマエルの襲撃をうけ、力を半分に分けられて無限ではない有限の身に堕とされ、イッセーと共に擬似空間フィールドに取り残される。そこで、自分が孤独だということすら認識できていないドラゴンであることが判明し、それに同情したイッセーと友人になろうと約束することになり、グレートレッドの助力を得て、イッセーとともに擬似空間フィールドから脱出する。
擬似空間フィールドから脱出したあとは、「禍の団」との協力関係を解消して兵藤家でイッセーたちと同居しており、グレモリー眷属のマスコット的存在となっている。表向きは存在しないことになっているため、対外的には「フィスという名前のタンニーンの親類にあたるドラゴン」ということにされており、あまり外出もできない。
アーシアとイリナに気にかけてもらったことから、感謝の気持ちとして、彼女たちに無意識のうちに加護を与えている。また、周囲への関心も徐々にもつようになり、遊ぶといった欲求をもつようになっている。アーシアの使い魔「ラッセー」とはよく遊んでおり、ラッセーを鍛えると口にしているほか、アーシアが使役するファーブニルとも仲がいい。タンニーンから虹龍(スペクター・ドラゴン)の卵を預かってからはドラゴンの孵化に興味を持ち、大切に育てている。なお、初めての友達であるイッセーに関してはもはや「憑かれている」状態で、どんな神でも祓うことができないらしい。特殊な事情ゆえ正体を明かしてはいないが、兵藤邸に遊びに来て自分のお社を作ってくれた九重とも仲良くなっている。屋上に作られた社で日向ぼっこをするのが好きで、お賽銭がオーフィスのお小遣いになっている。かなり食い意地が張っており、食事は絶対に逃さない。
後に分身体であるリリスとの繋がりを辿ってクリフォトに兵藤家に侵入され、ニーズヘッグにイッセーの両親を人質に取られた上に虹龍の卵を狙われ続けたため、ほぼ無抵抗の状態で甚振られ意識不明の状態に陥った。まだ意識が戻らない中、最初の友達であるイッセーの心の中に話しかけ、イッセーと共に呪文を唱えて彼を龍神化に至らせ、ヴァーリが魔王化に至る手助けをした。二度の龍神化による負荷と反動で命を落としかけたイッセーを救うために調整を施した反動で変身能力を失い、外見が巨乳の美女にまで成長した状態で固定される[注 51]
リリス
奪われたオーフィスの力から生み出された分身の少女。リゼヴィムによって彼の母「リリス」の名を与えられた。分身だけあって容姿が瓜二つだが、オーフィス以上に無感情で無表情であり、喋り方もオーフィスとは異なり少し幼い感じの言動をする。リゼヴィムが感情を持つこともできるように調整していたため、わずかながら感情が芽生え始めている。
現在はリゼヴィムの護衛をしているが、出店で赤いドラゴンのアクセサリーを欲しがる、行き会ったイッセーたちに食事を求めるなどその行動には謎が多い。イッセーから自分自身と同じ存在であるオーフォスの匂いとグレートレッドの匂いを感じ取って反応を見せた。そのためか、ツェペシュ派の城下町から撤退する際にイッセーを見つめていた。
オーフィスの力から生まれた存在なだけに戦闘力が非常に高く、現在のグレモリー眷属では荷が重すぎる相手。リゼヴィムに向けて放たれたデュランダル砲の一撃もなんの感慨も示すことなく片手で苦もなく弾き、量産型赤龍帝もパンチ一発で粉砕している。耐久力も桁違いで、逆鱗状態のファーブニルの攻撃を受けても体格差から吹き飛ばされただけでほとんどダメージを受けなかった。
兵藤邸に匿われているオーフィスは対外的には存在しないことになっているため、事実を知らない各勢力からはリリスがオーフィスであると認識されている。オーフィスはイッセー達に迷惑を掛けたくないとリリスの相手を自分がするつもりでいるが、イッセーはなんとか2人の対決を回避してリリスをこちら側に来させられないかと考えている。
リゼヴィムを守ることを使命としていたが、感情が芽生え始めていたこともあってヴァーリとアザゼルに説得されて混乱し、お菓子の誘惑に負けて護衛を放棄する。リゼヴィムが死んだ後は2人についていくことに決め、その後は「リース」と名乗って自分の片割れであるオーフィスの妹分として共に兵藤邸で暮らしている。

シトリー眷属

駒王学園にいる悪魔の眷属の1つ。主に生徒会のメンバーから構成されている。長所である攻撃力を伸ばしているグレモリー眷属とは対照的に、人工神器などの助けも借りて弱点を補いバランスを向上させる方針をとっている。16巻でテロ対策チーム「D×D」に参加した。

ソーナ・シトリー/ 支取 蒼那(しとり そうな)
声 - 高森奈津美
3サイズ:77/57/83
身長:166cm[1]
誕生日:6月7日[33]
種族:純血悪魔
ランク:「王」
駒王学園3年生→卒業。駒王学園生徒会長。18巻で生徒会長を卒業する。人間界では上記の「支取蒼那」を名乗っている。魔法の研究によって誕生した特別なメガネをかけている。魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹で、「元72柱」シトリー家の次期当主。
匙が「厳しくて厳しい」と言うほどの厳格な性格だが、根は優しく温厚。レーティング・ゲーム中にイッセーがパイリンガルを発明した際に判明したことだが、胸の内(心)の声は実は姉と瓜二つの性格でノリも口も軽く、台詞には「☆」印が入っている
水の魔力を得意とし、大量の水を魔力で変化させ、宙を飛ぶ鷹、地を這う大蛇、勇ましい獅子、群れをなす狼、巨大なドラゴンなど、同時に違うものを幾重にも形成できる。魔力の技術はリアスを超えている。「王」としても、「若手四王」と称される実力者で、冥界では知略を駆使して戦う戦術家として評価が高い[注 52]。ただし、趣味のお菓子作りの腕前だけは見た目以外が壊滅的に下手[注 53]
自身と同じく四大魔王を兄弟に持つリアスとは幼い頃から一緒に遊んだ親友だが、縁談問題などリアスが抱える悩みに対しては、冥界の常識に囚われて有効な対応が取れずにいた。そのため、リアスの悩みを解消したイッセーに対しては嫉妬心を抱きつつも感謝している。今では名前でお互いを呼び合うくらい関係が深くなっていて、一部の眷属からはイッセーと付き合っているのではと噂されるくらいだが、イッセー自身は匙の気持ちを知っているため申し訳なく思っている。ちなみに自分にも親に決められた婚約者がいたが、相手とのチェス勝負で完膚なきまでに叩きのめして婚約解消している。また、自身に好意を寄せる匙に対しては弟のように想っており、加えて彼を慕う眷属もいることから手は出せないと考えている。
将来的には「研究されても、とことん攻略しづらいチーム」を目指しており、長期的な視野を持って突出したパワーや能力は持たないが多様な方向性に手を伸ばせる人材を集め、永い時間を掛けてどんなルールのゲームだろうと活躍できるような応用力の高い眷属構成を進めている。
中級・下級・転生悪魔でも別け隔てなくレーティングゲームに参加できる学校を冥界に作ることを夢としている。この夢は冥界の上役達からすれば一笑に付されるような荒唐無稽な物であったが、アガレス家の支援を受けて[注 54]アウロス学園を建て、体験入学を実施するところまでこぎ着けた。
姉のセラフォルーにはよく振り回されており気苦労も絶えないが、非常に大切に思っており姉妹の仲はいい。「邪龍戦役」で姉が自分に何も言わず「隔離結界領域」に旅立ったことを知ったときは、普段整然としている面影などなく、年相応の少女が見せる涙顔で号泣していた。
匙 元士郎(さじ げんしろう)
声 - 井口祐一
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「兵士」
駒王学園2年生→3年生。駒王学園生徒会書記。19巻で新生徒会副会長になる。愛称はサジ。元は人間で、ソーナを主として悪魔に転生した。強力な神器を宿していたため、悪魔に転生する際には「兵士」の駒を4個分消費している。
主であるソーナに好意を抱き、ソーナとできちゃった結婚することを夢見ているが、同時に中級・下級・転生悪魔に対する純血悪魔の差別意識に憤慨しており、ソーナを助けてレーティングゲーム学校の先生になることを目指している。またイッセーとは悪魔に転生した時期が同じであり、嗜好や思考が似通っている。当初はイッセーに対して嫉妬心を抱いていたが、後に自身の夢を打ち明けたことがきっかけで親しくなっている(知り合った当初は、イッセーのことは駒1つ分程度の転生悪魔であると勘違いしていたことと変態3人組ということで見下していた。第2期でも、イッセーに頼まれごとをされる前までは、勝ち組オーラ出しまくりのキザ男を演じていた)。扱いの難しい龍王の力もあって、京都での戦いや教会の戦士たちのクーデター時などシトリー眷属から離れてグレモリー眷属とともに行動することも多い。またイッセー同様魔力があまり多くない体質で、魔力がないにも関わらず鍛え上げた強さを持つサイラオーグのことを非常に尊敬している。
3学期以降も生徒会副会長を続投しているが、ソーナの時とは勝手が違うゼノヴィアの言動に苦労しイッセーに助けを求めることもしばしば。
対象と自分を接続し、対象の力を吸収できる神器黒い龍脈(アブソーブション・ライン)」の宿主。後に「神の子を見張る者」の手で他のヴリトラ系神器を体内に埋め込まれたことで神器に宿るドラゴン「黒邪の龍王・ヴリトラ」の意識が復活し、それに伴って新たな能力「龍王変化(ヴリトラ・プロモーション)」を獲得。同格のドラゴン(現状では赤龍帝イッセーないし白龍皇ヴァーリ)以外のアクセスを受け付けない危険な暴走状態に陥りがちなものの、予測困難なヴリトラの各種能力を駆使して敵を撹乱するシトリーチームのジョーカー「黒い龍」として、各方面より注目される人物。龍王化による力押しもできるが、基本的な戦闘スタイルはヴリトラ系神器由来の4つの能力を駆使するテクニックタイプである。神器の力は本人の執念深さを反映した強力なもので、ラインや黒炎の攻撃は解除されたとしても何度でも執拗に纏わり付き続け、敵を継続的に弱体化せしめる。イッセーに追いつけないことへの苦悩から長らく禁手化を果たせずにいたが、自らの夢を見出したことで禁手罪科の獄炎龍王(マーレボルジェ・ヴリトラ・プロモーション)」を発現させる。
「邪龍戦役」時にはサイラオーグとともにビィディゼを打倒、戦後は功績から中級悪魔昇格を打診された。22巻で3年生に進級し、3年C組のクラスになる。
なお、22巻までではレーティングゲームで唯一イッセーをリタイアさせた男であり、その際の夢のために命を賭した雄姿はオーディンからも認められるほどであった。イッセーはレーティングゲームで匙に負けたと思っているが、匙自身はイッセーに勝てたとは全く思っていない。
真羅 椿姫(しんら つばき)
声 - 木村亜希子
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「女王」
駒王学園3年生→卒業。駒王学園生徒会副会長。18巻で副会長を卒業する。
五大宗家の1つ「真羅」の生まれで、鏡を通じて異形を呼び寄せる能力を持っていた為、幽閉され迫害されて育ったという過去を持つ。後にソーナと出会い彼女の初の眷属悪魔となり能力を克服し後述の神器を発現した。
眼鏡をかけた黒髪ロングの女子生徒。武器は長刀で、加えてカウンター型神器「追憶の鏡(ミラー・アリス)」を有し、亜種の禁手「望郷の茶会(ノスタルジア・マッド・ティー・パーティ)」を使うこともできる。
性格はソーナ同様、クールかつ厳格。生徒会においてソーナと共に匙に注意したりする場面がある他、イッセーに対しても彼の性欲に対して歯に衣着せぬ物言いをする他人に厳しい部分を持つ。その一方で、思い人の木場のことになると瞬時に前言を撤回するなど、限定的ではあるが自分に甘い部分も併せ持つ。
グレモリー眷属とのレーティングゲームがきっかけで木場に好意を抱くようになり、木場の前では普通の女の子になる。イッセー、ソーナ、シトリー女性陣からも木場との恋を応援されているが、本人はイッセーをライバル視しており[注 55]、トスカという新たなライバルが現れた際には闘志をあらわにしている。ただし、生徒会役員でありながら「プリンス×ビースト」の隠れファンでもあるため、イッセーと木場の絡みについてそれはそれでアリだとも思っている。
「邪龍戦役」後、中級悪魔昇格を打診される。
由良 翼紗(ゆら つばさ)
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「戦車」
駒王学園2年生→3年生。体術に秀でる女子生徒で、現在はアザゼルから人工神器精霊と栄光の盾(トゥインクル・イージス)」を供与されている。
好みの男性は「泥臭いタイプ」で、学園の男性悪魔の中ではイッセーが好み。匙のことも彼を下の名前で呼ぶほど信頼している。
容姿や性格に関してはいわゆるボーイッシュであり、イッセーからは「背の高いゼノヴィア」と表現されている(アニメでは髪の色が青いなど、実際にゼノヴィアに似ている)。頭脳労働は苦手で、肉体労働向きである、と本人は語っている。
転生前は、特別な家の生まれではないものの幼少のころから異形の者が見えたり触れたりできたため、その体質を利用して素手で異形退治をおこなっていた。魔力を込めた肉弾戦が主な戦術で、同じ「戦車」である小猫と比べるとスピードでは劣るがパワーとリーチで勝っている。また人工神器を得たことで防御力が向上しただけでなく遠距離攻撃も可能となり、パワータイプ封じとしての才覚を現し始めている。
19巻以降は生徒会の職を辞し一般生徒に戻る。22巻で3年生に進級し、3年C組のクラスになる。
ルー・ガルー
種族:転生悪魔(狼男
ランク:「戦車」
駒王学園大学部に在籍する大学生。灰色の髪をした美丈夫。他の眷属からは「ルガールさん」の愛称で呼ばれている。
狼男と高名な魔女の間に生まれたハーフであり、変化能力を持つのみならず魔法まで使える。戦闘では「戦車」の駒で強化された接近戦と魔法を組み合わせた戦法を駆使する。
巡 巴柄(めぐり ともえ)
声 - 安野希世乃
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「騎士」
駒王学園2年生→3年生。退魔を生業とする一族の出身。
普段は日本刀を武器としており、加えて現在はアザゼルから人工神器「閃光と暗黒の龍絶刀(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・サムライソード)」を供与されている。
年下の男子が好みで、学園の男性悪魔の中ではギャスパーが好み。剣士としては、型のある綺麗で無駄のない剣術を使うタイプ。人工神器は性能重視で選んだが、その厨二なネーミングセンスは若干恥ずかしいらしく、周囲には武器の名前を呼ばないよう頼んでいる。
転生前は上述の退魔を生業とする一族の出身であったが、先祖に滅ぼされた妖怪によって魂に呪いをかけられており生命の危機に瀕していた。両親が藁にも縋る想いで呼び出した悪魔がソーナであり彼女の眷属悪魔となることで呪いが解けた。
22巻で3年生に進級し、3年C組のクラスになる。
ベンニーア
種族:転生悪魔(ハーフ死神)
ランク:「騎士」
冥府の最上級死神・オルクスと人間のあいだに生まれた半神の少女。言葉遣いが若干体育会系。トンネルを潜り抜けるように転移の魔法陣を使うことができる。マントの裏におっぱいドラゴンの刺繍があるほどの熱烈なファンで、兵藤邸を「聖地」と呼んでたまに遊びに来ている。
父親やハーデスのやり方が気に入らず、冥府を出奔し、「騎士」を探していたソーナのもとに自らを売り込み、彼女の眷属となる[注 56]
人間の血の方が濃いため大したことはないと自称しているが、「騎士」との相性がいいためか眷属となって間もないながらも既に木場に匹敵する高速挙動を身に着けている。実際に死神たちと戦ったイッセーからすると中級死神よりも強いらしく、死神の鎌での攻撃は強化された吸血鬼を一撃で沈める。ただし武器の特性上、手加減は苦手としている。
最終章で駒王学園高等部へ1年生として入学し、オカルト研究部に入部する。
キャラクターのイメージはガンダムデスサイズ
花戒 桃(はなかい もも)
声 - 小松未可子
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「僧侶」
駒王学園2年生→3年生。現在はアザゼルから人工神器「刹那の絶園(アブローズ・ウォール)」を供与されている。当初は木場に好意を抱いていたが、イッセーに何度も立ち向かう匙を見て匙を好きになり、“元ちゃん”と呼ぶようになる。匙がソーナに想いを抱いていることは知っているが、その会長はイッセーに目が向いていることにかなり嬉しそうな反応をする。仁村とは恋敵同士ではあるが、戦闘能力面での相性は抜群で互いの弱点を補い合う見事なコンビネーションを使う。
小説では黒髪の女子生徒だが、アニメでは白髪に変更されている。18巻で生徒会選挙の会長に立候補し、19巻の生徒会選挙でゼノヴィアと生徒会長の座を巡って争った。スピーチで生徒会への愛を語ったものの、僅差でゼノヴィアに敗北し生徒会を抜ける。
父親が大企業のお偉いさんで古くからシトリーとの縁があったらしく、眷属化した詳しい経緯は不明だが願いや依頼とは関係ないとされる。
22巻で3年生に進級し、3年C組のクラスになる。
草下 憐耶(くさか れや)
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「僧侶」
駒王学園2年生→3年生。お下げの女子生徒。木場に好意を抱いており、木場を「木場きゅん」と呼んでいる。しかしレーティングゲームで椿姫が本気で木場に恋するようになったため、椿姫を応援している。現在はアザゼルから人工神器「怪人達の仮面舞踏会(スカウティング・ペルソナ)」を供与されている。
22巻で3年生に進級し、3年C組のクラスになる。
魔法使いだった祖母から魔法を伝授されており、その縁でシトリー眷属となった。人工神器と魔法を組み合わせた諜報を得意としており、攻撃はやや苦手。
仁村 留流子(にむら るるこ)
種族:転生悪魔(人間)
ランク:「兵士」
駒王学園1年生→2年生。気が強いツインテールの少女。現在はアザゼルから人工神器「玉兎と嫦娥(プロセラルム・ファントム)」を供与されている。
プロモーション後の特性としては「騎士」への適性が高く、人工神器を併用した高速移動を使った近接戦闘を得意とする。レーティングゲームでグレモリーと対決したときは、小猫に敗北した。
匙のサポートとして生徒会でも悪魔稼業でも傍らにいたためか、何事にも真面目な匙のことが好きになっていった。そのせいか、ソーナとイッセーをくっつけるような言葉をイッセーに送る。
転生前はイッセーと同じく、悪魔などの存在を知らない只の一般人であったが偶然にも生徒会のメンバーが悪魔であることを知り、勢いでソーナの眷属悪魔となるいう異例の経歴をもっている。単純な性格でノリが軽いうえ結構喧嘩っ早いため、ゼノヴィアとは気が合う。新生徒会長となったゼノヴィアを「ボス」と呼び、ソーナが会長だったころよりも生き生きと活動している。

バアル代表

サイラオーグ・バアル
声 - 中村悠一[29]
冥界の大王家「バアル家」の次期当主。変則的な形での神滅具の所有者で、リアスにとって母方のいとこに当たる。短い黒髪、紫色の瞳を持つ体格の良い野性的な男で、次代の魔王となって「力と志」がある者にふさわしい居場所を与えられる世界、すなわち家柄や生来の物に関係ない実力評価の世界を作ることを目標としている。
名家バアルの跡継ぎとして生まれながら、大王家の証「滅びの力」は元より、まともな魔力を生まれ持たなかった。そのために非常な不遇を囲って青春を生きたが、(悪魔としては異例に)その心身を自己修練で鍛え抜くことに道を見出し、無類の武力を身につけ、滅びの魔力を持っていた腹違いの弟マグダランを倒しバアル家次期当主の座を実力で得た[注 57]
その戦いぶりは悪魔とは思えないほど単純で、鍛え上げた肉体に任せた無類のパワーとスピードで繰り出す近接打撃格闘戦のみ。だが戦闘力は凄まじいの一言で、拳の威力は相手の魔力や魔法による防御を紙のように容易く破り、木場ですら追いきれない神速で戦い、打撃や蹴りの余波だけで地を割り湖を裂いてみせ、禁手化すれば頑丈に作られた亜空間のバトルフィールドすら破壊しかけるほど[注 58]。また、魔力に劣るとはいえ彼の溢れる生命力は「闘気」[注 59]となって全身を覆っており、これは作中屈指の破壊力を持つ聖剣デュランダルで切り落とされた腕をも聖オーラから守り消滅させないなど桁外れの濃密さ。この闘気の壁を突破できなければ身体に攻撃を届かせることすら不可能で、並の攻撃力では一切通用しない。本気の戦闘スタイルである禁手獅子王の剛皮(レグルス・レイ・レザー・レックス)」を着た状態での戦闘力は龍王クラスに匹敵する。「若手四王」と称されており、その実力からバアル眷属が若手No.1と目されていた。直接対決のゲームでグレモリー眷属に敗れたことで若手No.1ではなくなったが、チーム単位ではない彼個人の実力で見るなら今でも他の3王を圧倒している。
グレモリー眷属とのレーティングゲームの「ダイス・フィギュア」では、木場、ゼノヴィア、ロスヴァイセの3人を同時に相手取って圧倒。最終ゲームにて「真紅の赫龍帝」に覚醒したイッセーと、禁手の鎧を纏っての壮絶な殴り合いを繰り広げた末に惜敗[注 60]。その結果旧貴族たちの後ろ盾を全て失ったが、一から平然と積み直しに着手している。この試合以降「獅子王」の異名を得、さらに冥界の子供達からは「ライオンさん」と呼ばれ慕われるようになった。
イッセーとは、努力と修練で築いた身上、格闘を重んじた戦闘スタイル、術が身にならないことなど共通点が多い。そのためか初対面から気が合い、お互い深く尊重し合っている。16巻でテロ対策チーム「D×D」に参加した。領地経営にも積極的に取り組んでおり、時々ゆるキャラのバップルくんの着ぐるみに入って活動しているが、不慣れなせいでやる気が空回りして、闘気が全身からあふれて子供達を怯えさせてしまうこともある。
病に倒れた母親の面倒を見てもらっていたことからシトリー家との関係が深く、アウロス学園の運営にも協力している。ソーナから体験入学に格闘術の講師として招かれて子供達と触れ合ったことで、自身の生き方や目指す夢はこのためにあったと心の底からの価値を見出した。学園や空中都市アグレアスを襲撃してきたクリフォトと戦う中でイッセーと共闘し、邪龍グレンデルをも格闘だけで追い詰めるが、横槍を入れてきたヴァルブルガの不意打ちで極大の紫炎の十字架をまともに受けて瀕死の重傷を負う[注 61]。さらにそこにグレンデルの追い討ちを喰らい、酷い火傷にくわえて左腕と両足は折れ戦闘不能になったと思われたが、それでも戦意は一切衰えずに立ち上がり、逆にグレンデルに畏怖や焦りを覚えさせる。そして逃亡を図るグレンデルの尻尾を掴んで逃がさずに空中に投げ飛ばし、イッセーと共に攻撃して打倒した。「邪龍戦役」時には、大王家を襲撃したビィディゼを匙とともに迎え撃ち、「覇獣(ブレイクダウン・ザ・ビースト)」を発動させて「獅子王の紫金剛皮・覇獣式(レグルス・レイ・レザー・レックス・インペリアル・パーピュア・はじゅうしき)」となり弟を守り抜いた。
アザゼル杯」には「紫金の獅子王(インペリアル・パーピュア)」チームを率いて参加する。
レグルス
サイラオーグの「兵士」。
普段は仮面をつけた少年の姿をしているが、その正体は主君が絶命した後も単体で稼働し仇が全滅するまで暴走状態で荒れ狂った神滅具の異常体神滅具獅子王の戦斧(レグルス・ネメア)」そのもの。最終的にサイラオーグの手で駒7つを消費して転生悪魔となった。宿主が不在状態なので実質的にはサイラオーグの神器であり、禁手化するとサイラオーグの鎧「獅子王の剛皮」へと変化する。
神滅具としての本来の姿は戦斧で、レーティングゲームで戦う際は巨大な獅子に変身する。単体での実力も高く、殺さないようわざと手加減して戦いながらリアスをリタイヤ寸前にまで追い込むほど。ただし本来ありえない形で存在しているためか非常に不安定らしく、単独での行動は暴走の危険性をはらんでいるため唯一制御が可能なサイラオーグと組んだ状態でなければゲームへの参加もままならない。それでもサイラオーグが使役し続けていられるのは彼の母親から受け継いだ、獅子を司るとされるウァプラ家の血筋のおかげではないかとされている。
ベルーガ・フールカス
サイラオーグの「騎士」。
馬を司る一族の出身で、「青ざめた馬」アルトブラウを駆る甲冑騎士。武器として円錐形のランスを使う。妹のバフィールはシーグヴァイラの「騎士」を務めている。
レーティングゲームで、十分に「聖魔剣」の対策を取り愛馬とのバツグンのコンビネーションで木場を消耗させるため持久戦を狙い高速戦闘を繰り広げるものの、木場の新たなる禁手「聖覇の龍騎士団」の前に敗北する。
アルトブラウ
青ざめた馬(ペイル・ホース)」。フールカスの愛馬で、脚は神速。宙を駆け回ることも可能で、主を狙う攻撃を巧みに防ぐなどかなり知能も高い。
リーバン・クロセル
サイラオーグの「騎士」。
「元72柱」クロセル家の末裔で、人間の血も引く魔法剣士。外見は軽鎧(ライト・アーマー)に帯剣という出で立ちの金髪優男。神器「魔眼の生む枷(グラヴィティ・ジェイル)」を有する。レーティングゲームではガンドマと組んでグレモリー眷属の「戦車」組と対決し、神器と魔法で相手を拘束しようとするも失敗し魔法のフルバーストの直撃を受けリタイアした。
ガンドマ・バラム
サイラオーグの「戦車」。
「元72柱」バラム家の出身で、怪力を誇る偉丈夫。外見は3メートルほどありそうな巨人で、ガタイも良く、特に前腕が極太、指までもがぶっとい。顔立ちも人間寄りというよりは怪物に近い。
防御力も桁違いで、魔法に対する防御も高い。レーティングゲームではグレモリー眷属の「戦車」組と対決。仙術で体内の生命力を乱された状態で魔法のフルバーストを食らって満身創痍になりながらも、リタイアする直前に最後の力を振り絞って小猫を道連れした。
コリアナ・アンドレアルフス
サイラオーグの「僧侶」。
「元72柱」アンドレアルフス家の出身。ビシッとしたスーツを着込んだ金髪でグラマーな女性。投げ槍のような形状の氷の魔力を放つ。
レーティングゲームではイッセーの「洋服崩壊」と「乳語翻訳」に対抗するため自ら服を脱ぎ、イッセーがそれに見入ることで技と行動を封じるものの、下着の脱ぎ方がイッセーの好みと違ったという理由で不意打ちの「ドラゴンショット」を放たれて敗北する[注 62]
ラードラ・ブネ
サイラオーグの「戦車」。
「元72柱」ブネ家の末裔で、人間の血も引いている。ひょろ長い体格の男性。「ドラゴンを司る」と言われる一族の中でも希少なドラゴンへ変身する能力を持つ。
レーティングゲームではミスティータとコンビでゼノヴィア、ギャスパー組と対決。ゼノヴィアが封じられた上に実力差も明確で勝ち目が全くないにもかかわらず、時間稼ぎのため単独で自分に挑んできたギャスパーに敬意を払う。ギャスパーには致命傷を与えるものの、呪いが解けたゼノヴィアに敗北する。
ミスティータ・サブノック
サイラオーグの「僧侶」。
「元72柱」サブノック家の末裔で、人間の血も引いている。不気味な杖を携えた小柄な美少年。神器「異能の棺(トリック・バニッシュ)」を有する。
レーティングゲームではラードラとコンビでゼノヴィア、ギャスパー組と対決。ゼノヴィアの力を神器の呪いの力で封じて優位に立つものの、ギャスパーの決死の時間稼ぎにより解呪される。再び力を封じようとするものの、倒れ付したギャスパーの最後の力で放った「停止世界の邪眼」により停止させられ、呪いが解けたゼノヴィアに敗北する。
クイーシャ・アバドン
サイラオーグの「女王」。主に対して主従を超えた愛情を抱いている。
番外の悪魔アバドン家の出身で、金髪ポニーテールの美人女性。あらゆる攻撃を吸収し、属性を分解して特定の攻撃のみを撃ち返す「穴(ホール)」という特性を持つ。若手上級悪魔の眷属「女王」の中でもトップクラスの使い手[注 63]
レーティングゲームでは朱乃と対決し、朱乃が放った雷光を「穴」で吸い込んで雷光を雷と光に分解し、朱乃に光を浴びせて勝利する。ゲーム終盤でイッセーと対決したときは、これまでのゲームで仲間が次々と倒され怒りを抑制出来なくなっていた彼に殺されそうになったため、サイラオーグの手によって強制的にリタイアさせられた。

アガレス代表

シーグヴァイラ・アガレス
声 - 芳野由奈
冥界の大公家「アガレス家」の次期当主。「若手四王」と称される実力者。淡いグリーンがかった長いブロンドで、切れ長の双眸に眼鏡をかけ、クールというよりは冷たい印象を相手に持たせそうな雰囲気を醸し出す女性悪魔。
知略を駆使して戦う戦術家で、同じく戦略に秀でるソーナ・シトリーとの「スクランブル・フラッグ」では、作中の評論家から「隠れた名勝負」と評される好勝負を繰り広げるが、暴走した匙を食い止めるためアリヴィアンが離れた隙を突かれ惜敗する。
16巻で「D×D」に参加した。
幼いころからは利発なお嬢様であり、何をしても冷静かつ的確に物事を捉える様はアガレス家次代の安寧を予感させてくれていた。父から日本のロボットアニメの視聴をリラックス法として勧められた結果、普段は冷静で的確な判断を有しながらもプライベート時にはロボットアニメをこよなく愛するようになってしまった。ロボットアニメを語るときにはクールそうな目つきが一瞬で消え失せて、目をキラキラと純粋な少年のように輝かせる変貌ぶりはリアスたちを驚かせた。
多種多様なロボットアニメを愛する中でも「機動騎士ダンガム」の大ファンであり、「全シリーズ肯定派」と呼ばれるタイプ。レアなロボプラモを求めて田舎の玩具屋まで赴くこともある。兵藤邸を訪れたとき、イッセーが趣味でプラモを組み立てていたのを知ってからは同志と見込んでかなり親近感を抱いているが、一方のイッセーはそこまで熱烈なファンというわけではないためあまりの熱気に若干引いているところがある。布教活動にも熱心で任務に同行したエルメンヒルデにも「資料」としてBlu-ray Boxを渡している。その弊害で、日本の戦闘機はすべて変形するものだという誤った認識を持っている。
家系に伝わる「時」の能力は、プラモデルを利用して張った結界の中の時間経過を周囲より遅らせるというもの。また、作ったプラモを魔力によって本物のロボットのように動かすことができる。
アゼゼル杯にも参加する。予選では運悪く序盤のうちに神クラスのチームと当たることになり、奮闘するも惜敗する。
アリヴィアン
シーグヴァイラの執事兼「女王」。黒髪の若い男性。攻守共に秀でており、肉弾戦も魔力戦もできるオールラウンダー。シトリーが最後まで手こずった相手でもある。
正体はズメイというドラゴンであるが、本来の姿になるのはシーグヴァイラに禁止されており、普段人間的な姿でいる。
バフィール・フールカス
シーグヴァイラの「騎士」。元72柱「フールカス家」出身の女性で、サイラオーグの「騎士」ベルーガの妹。外見年齢は20代前半でストレートの長い栗毛をしている。

御使い(ブレイブ・セレント)

人間から転生して天使になった者たち。

デュリオ・ジェズアルド
転生天使。十枚羽の天使。神父服に身を包んだ青年。グリーンな瞳を持つ。ミカエルの部下であり、「御使い」では「ジョーカー」と位置づけられている。
天使に転生する前はエクソシストであり、「教会最強のエクソシスト」の異名を取っていた。神滅具煌天雷獄(ゼニス・テンペスト)」を所持しており、冥府にあるハーデスの神殿を訪れた際には神殿にいた多数の死神を一瞬で氷漬けにする実力を見せている。広域の殲滅を得意とする一方で、近接戦闘はやや苦手。
飄々とした性格で、吸血鬼がクーデターを起こした際、町ごと荒れた天候で閉じ込めると発言するなど、イリナ以上に天然である。他にも会議ではすぐに居眠りしてしまうなど上に立つ人間としては自由な言動が多いせいか、リーダーらしい発言をするとグリゼルダから感心されてしまうなど戦闘力はともかく普段の評価は微妙なところ。
自身は戦災孤児であり両親もなく、教会の施設で育った。神滅具に覚醒したのもそのころであり、そのため施設を出て教会の戦士育成機関で戦士として鍛えられた。だが、施設には先天性で特殊な力を持って生まれ力に呪い殺される子供がたくさんおり、その子供たちのために天国の領域に踏み込める「ジョーカー」という役割を引き受けた。
趣味は美味しいもの巡りであり、天使に転生してもしばらくはそれを理由に世界各地を回っていた。その理由も施設から出られない子供たちに自身が世界各地を回りそれを研究して実際に作って食べさせてやることであり、シスター・グリゼルダからは教会一のやさしすぎる青年と称されている。その対象は信徒に留まらず、悪魔であるリュディガーの息子を励ますために同盟締結から時間が経っていないにもかかわらず冥界へと通っていた。「アザゼル杯」優勝にかける願いも「神器システムに干渉し、神器で苦しむ子供をこれ以上出さないこと」である。
アザゼルから「悪魔や堕天使よりも天使の方がイメージがいい」という理由からテロ対策チーム「D×D(ディーディー)」のリーダーに任命される。
禁手は発現後、後天的に亜種と化した「聖天虹使の必罰、終末の綺羅星(フラジェッロ・ディ・コロリ・デル・アルコバレーノ、スペランツァ・ディ・ブリスコラ)」。天龍クラスとされるクロウ・クルワッハをかろうじてとはいえ単独で足止めできるほどの力を発揮し(ただしクロウ・クロワッハは無傷)生還もしてみせたが、全ての力を出し尽くしたために戦闘終了後はすぐに眠りについていた。ただし、禁手はどうしようもなく聞き分けのない相手か、まったくもって反省の色も見えない悪者にしか使わないと決めている。
19巻で、木場を元教会の施設出身ということで自分の弟も同然と見るようになり、「木場きゅん」から「裕斗」と下の名前で呼び捨てにするようになる。また、なぜか二天龍に関しては名前に「どん」をつけて呼ぶ。
アザゼル杯」には「御使い」の精鋭である「天界の切り札(ジョーカー)」チームを率いて参加する。赤龍帝チームとの「ランペイジ・ボール」ではイッセーと壮絶な殴り合いを繰り広げ、本当の意味で試合を楽しみギリギリのところで勝利する。
グリゼルダ・クァルタ
転生天使。北欧的な顔立ちで青い目をした美女。転生前は女性のエクソシストの中では5指に入るとされており、悪魔に対して非常に厳しい。駒王学園がある地域の天界スタッフを統括する女性で、イリナの上司に当たる。またゼノヴィアとも面識があり、彼女にとっては幼少の頃から頭が上がらない存在。自身もゼノヴィアのことは手のかかる「妹」のように思っており、彼女が悪魔になったと知った時は卒倒しそうになったと語っている。「魔獣騒動」が終わったころに再会し、19巻で彼女を正式に妹とした。
ガフリエルの部下であり、「御使い」では「Q(クイーン)」と位置づけられている。そのため、司るスートから「クイーン・オブ・ハート」の異名を持つ。天使の力を強化する光の矢を使ったサポートが得意。16巻で「D×D」に参加した。
「アザゼル杯」には「天界の切り札」チームの「僧侶」枠として出場。赤龍帝チームとの試合でゼノヴィアが自分に相談もなく唐突に逆プロポーズしたことに怒り、試合後に説教する。
紫藤 イリナ(しどう イリナ)
ミカエルの部下で、「A」に位置づけられている。
シーザー・ヴィリアーズ
ウリエルの部下で、「J(ジャック)」に位置づけられている男性。転生前はプロテスタント側の高位教職者で、イリナの上司だった。
ディートヘルム・ヴァルトゼミュラー
ラファエルの部下で、「A」に位置づけられている。神器救護聖人による再起(ホーリー・リサシテーション)」の所有者。30代半ばのドイツ人。
アザゼル杯には「天界の切り札」チームの「女王」枠として出場。禁手「十四救護聖人による救済(フォーティーン・ホーリー・サルベーション)」による回復役を担当する。
ネロ・ライモンディ
ウリエルの部下で、「A」に位置づけられている。神器「聖者の試練(スターディ・セイント)」の所有者。イタリア人の少年神父。転生前からゼノヴィアとは知り合いだが、快活で常にハイテンションすぎる性格ゆえに彼女からは苦手意識を持たれている。体力だけならゼノヴィア以上と自負しており、禁手「聖者の試練に次ぐ試練(スターディ・セイント・ウィズスタンド)」による持久戦とストラーダから直伝された「聖拳」を使った肉弾戦を得意とする。困っている人を救うことが趣味で、悪魔と吸血鬼をぶっ飛ばすことが特技。「おっぱいドラゴン」に対抗する天界の企画「キャプテン・エンジェル」では主役を務めている。神器に対する抵抗力の低さで苦しむ妹が居る。
「アザゼル杯」には「天界の切り札」チームの「戦車」枠として出場。赤龍帝チームとの試合では自慢のタフネスでゼノヴィアの最大攻撃に耐えきり、自分は戦闘不能になりながらも執念でチームの勝利に貢献した。
ミラナ・シャタロヴァ
ガブリエルの部下で、「A」に位置づけられている。ロシア出身で、正教会のシストラ。巨乳の美少女。初心な性格でイッセーの卑猥な視線に羞恥心を見せる。最上級悪魔でも当たれば溶けるとまで言われるほどの密度を持った光力の達人であり、地面から光の槍を出現させるなどあらゆる使い方を実践できる。
「アザゼル杯」には「天界の切り札」チームの「僧侶」枠として出場。多彩な光力で赤龍帝チームを翻弄するも「洋服崩壊・龍神式」の被害に遭う。
真羅 清虎(しんら きよとら)
メタトロンの部下で、「J」に位置づけられている。五大宗家「真羅」の宗家の出で現当主の叔父に当たるが、クリスチャンに目覚めて単身ヴァチカンに渡って戦い続けたという経歴を持つ。ヴァチカン謹製の霊刀を使った二刀流の達人。デュリオからは名前を音読みで「セイコ」と呼ばれているが、本人としては不服。
アザゼル杯には「天界の切り札」チームの「騎士」枠として出場。
劉 炳煥(りゅう へいかん)
ラジエルの部下で、「10」に位置づけられている。光力を主軸に置いた中国武術の達人。
アザゼル杯には「天界の切り札」チームの「戦車」枠として出場。
イェシカ・ラーゲルクヴィスト
サンダルフォンの部下で、「Q」に位置づけられている。眠たそうな表情の教会の戦士。障壁型結界術の使い手。
アザゼル杯には「天界の切り札」チームの「騎士」枠として出場。

ヴァーリチーム

元「禍の団」の特殊部隊。白龍皇眷属と称されたこともある。リーダーのヴァーリ・ルシファーと彼を慕うメンバーで構成されており、他の派閥と違ってハーフ悪魔・妖怪・転生悪魔・人間・魔獣・ゴーレムと異なる種族で混成されている。「禍の団」でも最強クラスの部隊であったが、英雄派の策略により現在はメンバー全員が「禍の団」から脱退。脱退以降は、しばらくのあいだいかなる勢力にも属さず未知のものを求めて世界各地を放浪していた。アザゼルから、各勢力からの不信感を少しでも払拭するためテロ対策チーム「D×D」の暫定メンバーとして参加するように要請されてそれを受けたことで恩赦を得た。その後、初代孫悟空らからの頼みで沙悟浄と猪八戒の現襲名者を暫定メンバーとして受け入れている。「アザゼル杯」では「明星の白龍皇」チームとして参加している。

ヴァーリ・ルシファー
声 - 逢坂良太[34][35]
身長:168cm[1]
体重:不明[1]
誕生日:6月6日[31][36][37]
種族:悪魔(ハーフ)
ヴァーリチームのリーダー。悪魔と人間のハーフで、旧・魔王「ルシファー」の曾孫にあたる。ダークカラーの強い銀髪で透き通った蒼い碧眼をした美少年。また神滅具白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)」の現在の所有者で、アルビオンの宿主、現「白龍皇」でもあり、「邪龍戦役」での活躍により超越者候補「明星の白龍皇」の二つ名で呼ばれるようになる。禁手は「白龍皇の鎧(ディバイン・ディバイディング・スケイルメイル)」。
旧魔王から受け継いだ膨大な魔力でアルビオンの力を「覇龍」を含めて完全に使いこなしており、アザゼル曰く「現在・過去・未来において史上最強の白龍皇」。加えて、「覇龍」の危険性を極力省いて昇華させた「白銀の極覇龍(エンピレオ・ジャガーノート・オーバードライブ)」を会得したり、北欧の魔術を短期間で習得するなど才能に溢れるが、その余りある才能ゆえに父から虐待された末に捨てられ、路上生活をしていたときにシェムハザに拾われて以来アザゼルによって育てられたという過去を持つ。
戦闘狂であり、グレートレッドを倒して「真なる白龍神皇になること」を目標としている。この野望は虐待を受けていた過去からの「自分を守りたい」という願いも反映されたものであった。一方で今までの白龍皇と違って仲間思いな一面もあり、イッセーやドライグの影響で心労が絶えないアルビオンのことも気にかけたり、当時「禍の団」のトップとして祭り上げられて孤独だったオーフィスの話相手になってあげていた。そのためチームメンバーからの信頼は厚く、彼らには意外に寂しがり屋であることも見抜かれている。複雑な家庭環境のせいか昔から早熟だったが、イッセーたちやチームメンバーとの関わりの中で年相応の少年らしさを取り戻している。ただ、女性に関しては異性としての興味は持っておらず、黒歌との子作りを要求も断っており、イッセーとエロDVDを鑑賞していたときも性的興奮を理解できず、鑑賞中もそれに関する解説をさせているほどである。なお、美猴とよく2人で東京のラーメンを食べ歩いており、その拘りは半端なものではなく、アザゼルからは「その手の話はするな。最終的にレシピを語りだす」とまで言われており、イッセーはその趣味嗜好に困惑している。傲岸不遜だが昔から世話になっているアザゼルや鳶雄の指示にはよく従う。ヴァーリチームよりも付き合いの長い刃狗チームの面々からはよくからかわれており、特に姉のような存在であるラヴィニアには昔から頭が上がらない。
自身と同じく二天龍の一角を宿しているイッセーに対しては、当初は圧倒的な実力差[注 64]から見下していたが、初対戦以降は歴代の赤龍帝とは違う成長をするイッセーを気にかけるようになり、次第にイッセーの邪魔をする「禍の団」メンバーと敵対し組織を脱退、16巻ではイッセーを死力を尽くして戦いたいライバルだと認めている。さまざまなものから力を得ているイッセーとは対照的に純粋に白龍皇の力のみを高めようとしているが、魔王化で使える飛龍など自身の戦闘スタイルにも大きな影響を受けている。
自身が捨てられた原因である自分の祖父・リゼヴィムに対しては、激しい殺意と憎悪を抱いている[注 65]。そのため、16巻でリゼヴィムの目的が自分と同じ「グレートレッドの打倒」と知ったときには激しい動揺を見せ、20巻でリゼヴィムの最期の瞬間を目にしたときは憑き物が落ちたかの表情となるが、同時に本心では兵藤家のような「普通の家族」の存在を理想として強く求めていたため悲哀に満ちたものを見せていた。紆余曲折があったが7年近く保護者として自分を育ててくれたアザゼルのことは、内心では理想の父親として見ているところがある。アザゼルが「隔離結界領域」に旅立ったときは、悲しみの感情を抑えきれなかった。
チームが「D×D」へ参加することで元「禍の団」という悪名を払拭することをアザゼルから提案された際に、オーディンが養子に迎えたいと申し出ていることを知らされる。明確に返事はしていないものの態度と話の流れでこれを了承したことで、オーディンの息子としてある程度の制限と条件は付くが今後かなり自由に行動できる立場となった。
「邪龍戦役」終盤では、自分のことを忘れてしまった母と名前も知らない異父弟妹を守るため、ヨーロッパに向かう。その地でアジ・ダハーカと死闘を繰り広げ、オーフィスの助けで発動した魔王化により勝利した。消えゆくアジ・ダハーカとお互い好敵手と認め合い、彼自身初めて勝利を感慨深く感じていた。アジ・ダハーカやサーゼクスから「真のルシファー」と認められるようになり、戦後は冥界政府から最上級悪魔として迎えられる。
「邪龍戦役」を経て誰かを守るための配慮が生まれたことで近寄りがたさが消え、イッセーの父に誘われた釣りについてきたことには周囲からも驚かれていた。
『堕天の狗神 -SLASHDØG-』にも主要人物の1人として登場。年少ながらすでに「白龍皇の光翼」を発動できる。年齢的なこともあり、ルシファーの血をひき白龍皇を宿すという事実を言っても、周囲の異能に縁遠かった仲間たちからは「そういう設定」の中二病だと勘違いされて「ルシドラ」とからかわれていた。当時からカップ麺ばかりの不健康な食生活を送っているが、鳶雄が作る料理は気に入っている。アザゼルの頼みで派遣されたものの、鳶雄たちのサポートに回され自分が戦えないことに不満を抱いていた。
美猴(びこう)
声 - 保村真
身長:175cm[1]
体重:不明[1]
種族:猿の妖怪
ヴァーリチームのメンバー。闘戦勝仏の末裔である猿の妖怪で、変化の術を得意とする。アザゼル杯では「兵士(「5」)」枠。
爽やか系イケメンで、ノリは軽くいつもヘラヘラしている。一人称は「俺っち」。ラーメンに造詣が深い。また下品な言動が多く、チームの一員であるフェンリルからの評価は下の下で、リアスからは「スイッチ姫」という二つ名をつけた張本人として恨まれている。
麺類が好物で、同じくラーメン好きのヴァーリとは馬が合う模様。ルフェイ不在時には一応料理も担当するが、レパートリーはすべてカップ麺である。
自慢の攻撃方法は、超高速で空中を飛ぶ「觔斗雲」を乗りこなしながら「如意棒」を武器にして戦うこと。仙術の使い手としても優秀。生まれもよく高い資質を持ち[注 66]、戦闘力も低くはないのだが、調子に乗りすぎて油断した結果ドジを踏むこともある[注 67]。一方で体力不足であり、元一般人のイッセーやJCの沙悟浄よりもスタミナがない。また繊細な精神の持ち主で、刃狗チームの面々に散々猿呼ばわりされた直後にエレインから「下品な顔」と評されたときはショックのあまり泣いて走り去った。
気性は初代に似てかなり荒っぽく、いざ戦闘になると真っ先に飛び出す好戦的なタイプ。最上級悪魔で元龍王のタンニーン相手でも臆することなく戦うほどの勇猛果敢を発揮するが、先祖である初代孫悟空こと闘戦勝仏には冷汗を流す程に頭が上がらない。以前は闘戦勝仏から逃げ回っていたが、ヴァーリがサマエルの毒に侵されるとヴァーリを助けるために闘戦勝仏に援助を求め、それ以来渋々ながら時折会っては話もしている。
黒歌(くろか)
声 - 高橋未奈美[29]
3サイズ:98/57/86
身長:161cm[1]
体重:不明[1]
誕生日:10月1日[18]
種族:転生悪魔(猫又)
ヴァーリチームのメンバー。妖怪・猫又の中でも強い力を持つ「猫魈(ねこしょう)」で、小猫の実姉。日本の妖怪たちの中で東陣営に属していたことがあるためその総大将であるぬらりひょんには頭が上がらない。
かつては眷属悪魔だったが、主を殺して逃亡した罪でSSランクの「はぐれ悪魔」となっていた。その後は消息を絶っているあいだにヴァーリチームに加入、妹を「禍の団」に勧誘するため冥界に現れたが、イッセーによって撃退される。
パワータイプの妹とは対照的な生粋のウィザードタイプ。仙術の使い手であり、眷属悪魔として転生した際に「僧侶」の駒を2つ消費するなど、最上級悪魔に匹敵する実力を有する。アザゼル杯でも「僧侶」枠として登録[注 68]。しかし、思考が快楽的かつ短絡的で常に盛っているため、フェンリルの本能によるヒエラルキーでは微妙な評価。現在は小猫の求めに応じ、兵藤邸に滞在して彼女に仙術を教える一方で天龍との子供が欲しいと公言しており、ヴァーリにはその気がないため、イッセーを誘惑している。
小猫とは実の姉妹だが、和服を着るのが間違っていると言わんばかりのダイナマイトボディの持ち主で、しどけなく着崩している。そのスタイルはリアスや朱乃に勝るとも劣らぬもので、本人もそのことを自負している。
本音のところでは妹を何よりも大切に思っていて、主殺しは眷属の家族にまで無茶な強化を命じようとした主人から妹を守るため、冥界襲撃は妹が自分のときと同じくリアスから無茶な強化を迫られているのではないかと危惧したためであった。しかし短絡的な性格のためか自分の行動がことごとく裏目に出てかえって妹を苦しめてしまったことから、姉妹仲に関してはあきらめているところが大きかった。それでも共同作戦を行ううちに今では相当に関係が修復されてきており、小猫の修業の師となったり2人で邪龍封印のための手段を模索したりと共に行動することが多くなっている。
「D×D」への参加でヴァーリチームに恩赦が出た際に、ヴァーリの要請で本格的にイッセー達に身柄を預けることが決まり、兵藤邸の食客として正式な居候となった。イッセーからは、冷蔵庫のものを勝手に漁るなど、図々しさを呆れられている。兵藤邸ではルフェイと同じ部屋で暮らしているが片付けが苦手なようで、二人の部屋はほぼ自身の私物で占拠されている。姉妹で暮らすことのできる兵藤邸をようやく見つけた安住の地として気に入っている。
アーサー・ペンドラゴン
声 - 石川界人
種族:人間
アーサー・ペンドラゴンの末裔。元は英雄派に所属していたが、現在はヴァーリチームの一員となっている。紳士的な風体でスーツにメガネという格好の美青年。アザゼル杯では「騎士」枠。
聖王剣コールブランドの所有者。「最強の聖剣使い」となることに興味を抱いて(所有者として認められていたとは言え)家宝の剣を許可無く持ちだし、「禍の団」に入った。フェンリルを支配してチームに加えるために一時期「支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)」を所持していたが、現在は目的を達成したためゼノヴィアに譲渡している。魔帝剣グラムの所有者となった木場をライバルとして認め、ヴァーリがイッセーと対決する際には自身も木場と決着をつけることを望んでいる。
基本的に戦闘狂だが妹想いな一面も持っており、ルフェイが自分を追って「禍の団」及びヴァーリチームに所属しテロリストの仲間入りしたことを悔やんでいた。妹が兵藤家に居付くようになったことをきっかけにそれらと無縁の世界に戻ることを望んでいる。
ヴァーリチームが「D×D」へと参加することが決まった際に、今や冥界の英雄となったイッセーにルフェイと契約することを要望。この契約と今回の恩赦を合わせて、妹がこれで家に帰ることができると喜ぶ様子を見せた。そしてこの借りを必ず返すとイッセーに約束した。なお、前述の風体と格好でイッセーからは敬語で話されている[注 69]
19巻時点で実力は木場やイッセーより遥か上であり、ストラーダと卓越した攻防戦を繰り広げた[注 70]。手数が多く、虚を突く攻撃、それでいて聖剣の威力もあり、イッセーにとっては絶望的なまでに相性が悪いタイプとのこと。
ペンドラゴン家のメイドとして仕えるエレインとは相思相愛であり、父に悟られないようにというもう1つの理由もあって家を出た[注 71]。イッセーからもエレインとの身分違いの恋を陰ながら応援されている。
ルフェイ・ペンドラゴン
身長:150cm[1]
体重:不明[1]
誕生日:3月3日[38][39]
種族:人間
アーサーの妹で、魔法使いの衣装に身を包んだ小柄な少女。伝説の魔女、モーガン・ル・フェイに倣った名前。ヴァーリチームのメンバーで、普段はフェンリルと行動を共にすることが多く、フェンリルからはルフェイ嬢と呼ばれて特別視されている。アザゼル杯では「僧侶」枠。
乳龍帝おっぱいドラゴン」の大ファンで、イッセーに出会ったときには感激していた。ヴァーリチームが「禍の団」を脱退した後は黒歌と共に兵藤邸に入り浸っており、半ば居候化している。ヴァーリチームでは料理も担当する。ルームメイトでもある黒歌の世話役でもあり、奔放な彼女の行動を収拾したり、彼女に付き合って忍術を学んだりもしている。
元々は魔術師の組織の1つ「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」に所属しており、ペンドラゴン家の魔術師としてその将来を有望視されていたが、聖王剣コールブランドを持ち出して家を飛び出した兄のアーサーを追って「禍の団」及びヴァーリチームに入った経緯を持っている。
黒歌からイッセーの魔法使い契約候補として挙げられ、レイヴェルに実力・家柄共に理想的な契約相手だと評価されるものの、テロに加担していたことが弊害となっていた。しかし「D×D」結成の際に出た恩赦と兄のアーサーの一押しもあり、イッセーと契約することになった。その際にヴァーリよりイッセー達に身柄を預けると要請され、黒歌と一緒に本格的に兵藤邸に居候することが決まった。最終章で駒王学園高等部1年生として転入し、オカルト研究部に入部する。
「神喰狼」フェンリル
アースガルズの悪神・ロキによって生み出された巨大な狼で、全勢力でも最強クラスの力を有する魔獣。神をも噛み殺す牙と、神滅具の鎧や龍王の鱗をも引き裂く鋭い爪が武器。
ロキの命を受けオーディンと日本の神々との会談を襲撃するが、ヴァーリが発動させた「覇龍」の前に敗れ、支配の聖剣の力でヴァーリチームに降る。チームメンバーとなってからはルフェイの世話になることが多く、ゴグマゴグと共に彼女の護衛役を主として活動している。アザゼル杯では「女王」枠。
かなり知能が高く、喋ることはできないが人語を解することができる。「神殺しの力」は健在だが、現在は「魔の鎖(グレイプニル)」と「支配の聖剣」、そして「覇龍」のヴァーリと戦った影響で巨大だった体躯と力の一部が失われている(現在の体格は大型犬程度)。しかし、ロキの下に居たころより刺激に満ちた生活が送れているため不満はなく、むしろ今を楽しんでさえいる。現赤龍帝のせいで精神を病んでいるアルビオンに対して、同じ伝説の魔獣として同情している。
狼の本能としてヴァーリチームのメンバーを格付けしており、ヴァーリを集団の長、アーサーを行動を共にするに値する者、ルフェイを自分好みの食事を作ってくれる盟友、黒歌を自分より下部に位置するうるさい猫、美猴をヒエラルキー最下層で仲間と思われたくもない下品な猿と認識している。上下関係に厳しくプライドが高いため、ルフェイの頼みまでなら多少無理しても聞き入れるが、下っ端(美猴と黒歌)が舐めた態度で接してきたときには容赦なく報復する。
ゴグマゴグ
古の神に作られた戦闘用の身長10mほどの巨大ゴーレム。武装は腕に搭載された対大型魔獣用の機関銃や目から放つ光線、発射できる拳などがある。破壊兵器として量産されたものの、持て余されたため次元の狭間に機能停止状態で多数廃棄されている。だが、その中でも再起動可能だった個体がヴァーリに発見されて回収され、再起動の後チームに加わった。巨体故に運用できる場所が限られるもののヴァーリチームではルフェイのガード役を務めており、彼女から「ゴッくん」と呼ばれている。アザゼル杯では「戦車」枠。
沙悟浄(さごじょう)
現「沙悟浄」で最近襲名した。外見通り現役女子中学生で、部活少女。ふわっとした朱色の髪が特徴の美少女。首には小さなドクロをいくつも重ねたネックレスをしている。
河を拠点とする妖仙(妖怪仙人)の一族出身で、他の沙悟浄一族の者たちと同様に「カッパ」扱いされると怒り出す。水を操る術が得意。
玄奘三蔵からのミッション終了後、初代の発案でヴァーリチームの準メンバー扱いすることになり、面倒を美猴が全面的に見ることになった。
アザゼル杯では「騎士」枠。
猪八戒(ちょはっかい)
現「猪八戒」で最近襲名した。外見はでっぷりとしたふくよかな体つきで、豚のような頭部をした人型の異形、獣人。
超が4つくらいつくほどネガティブで生粋のM。美女に「豚野郎」と罵られてぶたれることを何よりも喜びに感じている。イッセーが出会った中でも上位クラスの変態[注 72]。また適当な嘘をつき仮病でミッションをサボったこともあり、美猴からも文句を言われていた。
玄奘三蔵からのミッション終了後、初代の発案でヴァーリチームの準メンバー扱いすることになり、面倒を美猴が全面的に見ることになった。
「アザゼル杯」では「戦車」枠。
チャーシュー
猪八戒が身代りに用意したただの。ヴァーリチームで預かることになった。

その他メンバー

孫悟空(そんごくう)
サブリーダー。須弥山からの出向。
幾瀬 鳶雄(いくせ とびお)
堕天使陣営のエージェントで「刃狗チーム」のリーダー。
「赤龍帝」ドライグ
イッセーの相棒。
「白龍皇」アルビオン
ヴァーリの相棒。
「黒邪の龍王(プリズン・ドラゴン)」ヴリトラ
匙の相棒。
「西海龍童(ミスチバス・ドラゴン)」玉龍(ウーロン)
孫悟空の古い仲間。

駒王学園関係者

新生徒会役員

ゼノヴィア・クァルタ
生徒会長(2年生→3年生)。
匙 元士郎(さじ げんしろう)
副会長(2年生→3年生)。
巡 巴柄(めぐり ともえ)
書記(2年生→3年生)。
加茂 忠美(かも ただみ)
駒王学園2年生→3年生。陰陽師の家系の出身で、独自に除霊を行っている。やんちゃな性格をした長いお下げで細身の少女。
武者修行中にミルたんに惨敗し、このままでは家の存続に関わるとして再戦を挑む[40]
19巻で、生徒会書記になる。
百鬼 勾陳 黄龍(なきり こうちん おうりゅう)
書記(1年生→2年生)。勾陳で綽名が「コーチン」だが、名古屋コーチンを彷彿とさせるのであまり気に入っていない。「黄龍」継承前の本名は「竜太(りゅうた)」であり、ティアマットからはその名前で呼ばれている。もとは異能に縁のない一般人でありながら、あらゆる凶事を乗り越えてきたイッセーに強い憧れを抱いている。
五大宗家の1つ「百鬼」の次期当主に当たり、その中でも一族で一番力の強い者に授けられる霊獣の名前と能力を授けられた者で異能持ちの人間の中では相当な実力者とされる。人間の身でありながら「アザゼル杯」基準駒価値では「兵士」で「5」相当(孫悟空の末裔・美猴と互角)であり、通常の「悪魔の駒」換算ならそれ以上となる。
アジュカの「ゲーム」の関係者でもあり、彼から「蒼き革新の箱庭」と「究極の羯磨」の調査を依頼されている。ティアマットには昔から散々世話になっているらしく、頭が上がらない。
大地を司る霊獣「黄龍」と契約しており、地に足を付けている間、龍脈から大地の「気」をほぼ無制限に借りることができるため、無尽蔵ともいえる闘気を扱える。肉弾戦が主体で、闘気を纏えば鎧を纏ったイッセーのパンチの直撃でも耐えるというただの人間としては異常なレベルの耐久力を持ち、闘気とドラゴンの力を混ぜた球体を放つことで中距離戦にも対応できる。龍脈から力を貰い続けていると彼自身にも変化が訪れ、「黄龍」を自分自身に顕現させた金色の人型ドラゴン「龍鬼人(りゅうきじん)」となる。
レイヴェルから戦力増強のアテということで推薦され、イッセーに「燚誠の赤龍帝」の「」になると告げて自ら「アザゼル杯」への参加の意思を示し、「燚誠の赤龍帝」チームの「兵士」として「天界の切り札」チーム戦から正式参戦する。
草下 憐耶(くさか れや)
会計(2年生→3年生)。
仁村 留流子(にむら るるこ)
会計(1年生→2年生)。
ミラーカ・ヴォルデンベルグ
会計(1年生→2年生)。外国から来た美少女で、その正体はカーミラ派の純血吸血鬼の中でも主柱を担うヴォルデンベルグ家の姫君。同じ派閥のエルメンヒルデとは古くからの友人。デイライトウォーカーの能力を持たないため太陽が苦手で、日中は陽光から身を守るために厚着をしている。外見は輝く白銀の10代中頃の少女で、顔立ちはまるで美術品のように、あるいは創作物のように整い、非常に美しい。深淵の色を灯す深い紅の双眸をしている。創作物のように整った顔からは想像もできないほど、かわいらしい声と口調である。
転入して間もないながらも生徒会役員に当選した。黄龍と同様アジュカからの依頼を受けており、神滅具の探索を行っている。

悪魔の存在を知る生徒

安倍 清芽(あべ きよめ)
駒王学園3年生→卒業。テニス部部長。魔獣使いの家系の出身[注 73]で、さまざまな魔獣を従えている。
父親が決めた見合い話を破談にするためにオカルト研究部に協力を依頼し、イッセーを彼氏役として借りることで破談に成功する。
破談後にイッセーを意識するようになったが、イッセーのリアスへの態度を見て身を引いた。妖怪についても詳しく、小猫が発情期に入って体調を崩したときにも協力を要請されている。
ノーヘッド本田(ノーヘッドほんだ)
四丁目の古屋敷に住む、馬つきのデュラハン。噂好きで有名。「ノーヘッド本田」は重度の頸椎ヘルニアになり頭部が入院している間、テニス部のマスコットキャラクターとして働いているときの名前で、本名は「スミス」。
頭部がないときはプラカードで会話を行う。また、彼の鎧を身に着けると、呪われてしばらくのあいだは脱げなくなる。ノリは軽く、イッセーと意気投合している。
クリスティ
清芽が従えているメスの雪女(イエティ)。ナックルウォーキングとドラミングが得意で、必殺技は冷凍ブレス。外見がゴリラそっくりでイッセーの雪女に対する夢を壊したため、イッセーからは「ゴリスティ」呼ばわりされている。
ステファニーという姉がおり、そちらは清芽の父親に仕えている。
エステリーナ
清芽が従えている人魚(脚が生えたマグロ)。歌が得意だが、エラ呼吸しかできないため、陸上で活動できる時間は短い。
高橋 輝空(たかはしスカイ)
清芽が従えている鳥人。神戸出身だが名古屋コーチンの能力を有しているため飛ぶことはできない。おまけに鳥頭。
桐生 藍華(きりゅう あいか)
声 - 山崎はるか
イッセーのクラスメイトで、アーシアの友人。三つ編みの眼鏡女子で、眼鏡を通して「男性の尊厳」に関わる物(イッセーいわく「男に付いてるアレ」)を数値化する能力を持つことから「」の別名を持つ。アーシアを介して変態三人組と交流をつくる。変態三人組を嫌う女子の中では、アーシアらが編入するまで嫌っていない希有な存在でもあり、イッセーが木場の精神問題解決後にボーリングやカラオケに一緒に行ったり、修学旅行の班割りではアーシア、ゼノヴィア、イリナと共に変態三人組と組んでおり、その班長の役割を務めた。
作中ではイッセーと、彼に関わる人物たちのよき理解者としても描写されており、イッセーとアーシアの仲を進展させようとしたり、時折アーシアやゼノヴィアにいかがわしいことを吹き込んでいる。また、松田と元浜がいる前でイッセーに関わる人物たちの噂を流し、イッセーが周囲から白眼視される元凶を作ることを楽しんでいる節もある。また、イッセーがリアスと恋人関係になっていることを察知しているような発言もしている。その一方で、松田を気にしているような素振りも見せている[注 74]。情報通でリアスの親族の表向きの家業のことに詳しかったりするほか、秋葉原のある雑居ビルにあるエロゲーを販売している店長とコネがあり[41]、ゼノヴィアに紹介したり、物品そのものを渡していたりする。
アニメ版では公開授業でイッセーが粘土でリアスそっくりの像を作った時には「手が覚える程に触りまくってる訳ね?」と周囲を煽る発言をするなどその場を楽しむ行動もとっている。
12月に入った頃に駅前にチラシを貰った際にゼノヴィアを呼び出しリアスと話をしたことで、オカ研メンバーの正体を知る。イッセー達が悪魔だと知った後も、普通に接している[42]
小猫同様、イッセーの思考を読むことができる。教会出身の女性と打ち解ける才能を持っており[注 75]、トスカもかなり心を許している[5]
22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
火照 幸彦(ほでり ゆきひこ)
駒王学園初等部6年の男子生徒。ツンツンした髪型で、若干生意気そうな目つきをしている。
彼の一族は、霊剣、神剣の類を収集し、保管する由緒ある血筋であり、彼は末っ子にあたる。彼の家では12歳になると異形の者、妖怪、悪魔などと実戦する通過儀礼をするのだが、先に通過儀礼を行った彼の優秀な兄や姉のときと異なり、彼の両親は彼のときだけ通過儀礼をやらないと言われたため不満を抱いていた。神霊剣「十束剣(とつかのつるぎ)」を所有している。
オカルト研究部に通過儀礼の依頼をし、アザゼルが開発した「アザゼルクエスト」に少年勇者として挑戦し、かなり疲弊したが結構楽しめたとのこと。

一般生徒

彼らはイッセー達が悪魔であることを知らない。故にイッセーは多くの女生徒からただの変態としてしか見られておらず、「謎の催眠術でリアスら学園のアイドルを手篭めにした」と噂されている(その中には、松田と元浜が流した噂が多く含まれている)。 アニメ版では、松田と元浜が流した噂はそれほど話題性になるほど広がっていなく、ただ「変態男」または「野獣」どまりになっている。

松田(まつだ)
声 - 内匠靖明
イッセーの友人で、変態三人組の一人。丸刈り頭の男子生徒。
身体能力が高く、一見すると爽やかなスポーツ少年だが、日常的にセクハラ発言をする。中学時代は写真部に所属していた。そのため、「エロ坊主」「セクハラパパラッチ」の別名を持つ。
イッセーがモテ始めてから、イッセーに嫉妬してパンチやプロレス技をかけたり、腹癒せに元浜と共に自分たちにとって都合のいい形で根も葉もない変な噂を流していたが、イッセーの評価がますます上がっていることと学園アイドル達がイッセーを選んだこと、なぜイッセーだけに美女がやってくるのか大きな疑問を抱くようになる。
それでも、親友の絆は強く、イッセーが悪魔稼業や修業などの多忙で時間が取れないときでも、これまでどおりに元浜と共に遊びに誘ったりしている。このため、イッセーからは「付き合いが途切れてもおかしくないのに、いまでも友人として接してきてくれる」ことに感謝されている。高校からは部活無所属だったが、17巻で写真部に入ろうと考えていた。
22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
元浜(もとはま)
声 - 中國卓郎
イッセーの友人で、変態三人組の1人。ロリコン。
眼鏡を掛けた男子生徒で、眼鏡を通して女子の体型を数値化できることから、「エロメガネ」「スリーサイズスカウター」の別名を持つ。また眼鏡を取ると戦闘力が激減する。松田とは違い、運動能力に乏しい。
松田同様、イッセーがモテ始めてから、松田と共にパンチやプロレス技をかけたり、腹癒せに松田と共に自分たちにとって都合のいい形で変な噂を流していたが、イッセーだけになぜ、女が寄ってくるのかという悔しい思いを抱くようになる。
それでも、親友の絆は強く、イッセーが多忙で時間が取れないときでも、これまでどおりに松田と共に遊びに誘ったりしている。このため、イッセーからは松田同様、感謝されている。
22巻で3年生に進級し、イッセーと同じ3年B組のクラスになる。
村山(むらやま)、片瀬(かたせ)
声 - 石原夏織(村山)、小倉唯(片瀬)
剣道部の女子生徒。村山は左右に束ねたロングヘアの女子で、片瀬はバンダナを付けたピンク色のショートヘアの女子。元浜の見解によると、3サイズはそれぞれ84/70/81、78.5/65/79[43]
小説では1巻で名前が登場したのみだが、アニメでは複数の回に登場しており(しかもEDシーンにも出てきている)、変態三人組をケダモノとみなして警戒・敵視している。第1期13話でははぐれ悪魔が放ったキメラに催眠術をかけられ、精気を提供時に登場。他の話にもアーシアと話しているシーンがある。
アニメ版第2期で、授業参観時、イッセーが粘土細工でリアスを作ったことで、松田と元浜と共にそれを欲しがる行動に出る。

悪魔陣営

古の戦いにおいて魔王を始めとした多くの上位悪魔を失ってしまっている。ここ数百年のあいだにサーゼクスを初めとした新たな四大魔王の下、旧魔王の血族を初めとした主戦派を追放し、平和主義に転換。「悪魔の駒」を用いて転生悪魔を増やし、勢力を立て直そうとしている[注 76]

特撮番組「乳龍帝おっぱいドラゴン」が流行るほど平和だが、前魔王派とのいざこざや血統を重んじる貴族主義、それを前提にした合理主義など、いまだ多くの問題を抱えている。

第3章終盤で今の冥界を憎悪する旧魔王派のシャルバが「魔獣騒動」を引き起こし、甚大な被害を受けた。第4章終盤の「邪龍戦役」ではトライヘキサによる直接の攻撃は受けなかったものの、その直前に上層部の不正が公表されたことが原因で大きな混乱が生じ、さらに四大魔王のうち3名がトライヘキサ打倒のため「隔離結界領域」に向かうことになった。

四大魔王

サーゼクス・ルシファー
声 - 諏訪部順一
現・魔王「ルシファー」。元の名はサーゼクス・グレモリーといい、リアスの実兄に当たる。グレモリー家の魔力に加え、母方のバアル家から「滅びの力」を受け継いだ強力な悪魔で、自身の髪色から「紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)」の異名を持つ。「おっぱいドラゴンの歌」の作曲者[注 77]
妻子持ちで、自身の眷族でもある「女王」グレイフィアを妻に、彼女との間に生まれたミリキャスを息子に持つ。性格は気さくで物腰は丁寧だが、子供っぽいところもあり、魔王の公務から離れたところでは一気にノリが軽くなる[注 78]。四大魔王のプライベートで非公式である「魔王戦隊サタンレンジャー」のサタンレッドの役でもある。シスコンであり、作中では妹のリアスのことを「リーアたん」と呼んでリアスを赤面させている。妻や妹の寝顔写真を撮り溜めようとするなど愛情の方向性がおかしくなることもある。イッセーを気に入り、自分を「お義兄さん」と呼ぶように頼んだり、12巻のハーデスとの対峙で既にイッセーを「義弟」扱いしていた。親バカでもあり、13巻でミリキャスが兵藤家に社会見学として訪問することになった際、イッセーに息子をとられたと思ってサタンレッドになってイッセーと対峙しそうになった際にグレイフィアの仲裁が入り折檻されている。
また他のグレモリー家出身の悪魔同様、眷属悪魔に対する慈しみは深く、不戦と平和、繁栄を良しとし、旧魔王派をほぼ黙殺して魔界の穏健な統治に尽力してきたが、その方向性が「禍の団」の拡張を招いたことを深く悔い、次の手を模索中。アザゼルは「心根が良すぎ、甘すぎる」と評している。しかし、冥界の平穏や秩序を乱す者には一切の情けや遠慮もなくし、滅びの力で一欠けらも残さず消滅させるなど冷徹かつ非情な一面も持ち合わせている。
テクニックタイプの実力者でありながらパワーも相当なもので、通常時ですら旧ルシファーを上回ると言われている。「滅びの力」を凝縮させた高密度球体を自在に操作する秘技「滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)」を、才能の大半を費やして磨き上げた。体術も達人級で近接戦闘でもイッセーを上回る。
真の姿は「人型に浮かび上がる滅びのオーラ」であり、その魔力質量は先代ルシファーの10倍に相当するなど、父親であるグレモリー卿曰く「悪魔の変異体」「現悪魔世界における『超越者』の1人」「悪魔というカテゴリーに入れていいのか悩む」。真の姿になると自身の意思に関係なく滅びの力を周囲に展開させ、無差別に滅ぼしてしまう。この状態のとき「必滅の魔弾」は滅びの球体一つ一つが妹の「消滅の魔星」に匹敵する威力となっている。肉体そのものが滅びのオーラと化すため、肉弾戦で相手に触れるだけで相手を滅ぼしてしまい、地面に立てば足元が消滅し続けてしまうため常に浮遊している。ドライグも通常形態が「別次元」なら、真の姿は「化物」だと評している。
邪龍戦役」終盤には、日本に向かいイッセーと共にトライヘキサの核と交戦するが滅ぼしきれなかった。トライヘキサとの決着をつけるため、ヴァーリに「ルシファー」をイッセーに自分の家族や冥界の未来のことを託し「隔離結界領域」へ向かった。
「サーゼクス」という名前は、シャア・アズナブルゼクス・マーキスに由来している[44][45]。必殺技はアストラナガンのインフィニティシリンダーからインスパイアされている[46]
セラフォルー・レヴィアタン
声 - 清水愛[34][35]
現・魔王「レヴィアタン」。元の名はセラフォルー・シトリーといい、ソーナの実姉に当たる。四大魔王の一人として冥界の外交を取り仕切っているほか、映画などの娯楽作品のプロデュースも手掛けている[注 79]。「おっぱいドラゴンの歌」のダンス振り付け担当。
ノリと話し方がとても軽い少女。超ド級のシスコンであり、ソーナのことを貶されると烈火のごとく怒り狂う[注 80]
また魔女っ子趣味で、自らもよく魔法少女のコスプレをしているが、三大勢力の会談などの重大な場では正式な服装に着替えるなど分別はある。
本家本元の魔女たちからは「魔女について間違った認識を広めている」としてクレームをつけられており、「禍の団」の魔術師派閥・ニルレムでは暗殺対象に挙げられている。
氷の魔力の扱いに長けており、「零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)」という技を持つ。威力も強大で、豪獣鬼との戦闘では、魔力攻撃で広大な荒地を全て凍らせた。
「邪龍戦役」終結時には、冥界の未来をアジュカに託して「隔離結界領域」内に向かった。
「セラフォルー」という名前は、セイラ・マスララァ・スンフォウ・ムラサメルー・ルカの頭文字に由来している[44]
アジュカ・ベルゼブブ
声 - 柳田淳一
現・魔王「ベルゼブブ」。元の名はアジュカ・アスタロト。緑色の髪で妖艶な顔つきの美青年。同じく魔王であるサーゼクスと並ぶ実力者で、グレモリー卿が言う「現悪魔世界における『超越者』」の一人。
術式プログラムの構築を得意としており、レーティングゲームの基礎理論を構築した張本人。ただし、現在は根本的なシステム管理を任されるのみで運営にはかかわっておらず、ゲーム中に不正行為があったときのみ管理にかかわることになっている。その能力は戦闘でも力を発揮しており、全ての現象を数式と方程式で操る「覇軍の方程式(カンカラー・フォーミュラ)」という技を持つ他、豪獣鬼との戦闘では彼らに対抗する術式プログラムを構築して撃破に貢献した。なお、典型的な技術屋気質の持ち主で、彼が構築した術式プログラムにはさまざまな「隠し要素」が仕込まれている。サーゼクスの言いつけもことごとく破っているが、彼のことは同じ「超越者」として唯一の友人だと思い、その関係を大切にしている。
また、駒王町近くの街に拠点を構えており、人間界でとある「ゲーム」を運営している。このゲームを利用して未発見の2つの神器「蒼き革新の箱庭」と「究極の羯磨」の捕捉をしているとのこと。
「邪龍戦役」ではシヴァのお目付け役として監視を行い、他の魔王の役割も負える万能の人材であるという判断から「隔離結界領域」には向かわず、終結後には魔王たちから冥界の未来を託された唯一の魔王として冥界の復興に尽力することとなり、シヴァと共に「アザゼル杯」の開催を宣言する。
「アジュカ」という名前は、アムロ・レイジュドー・アーシタカミーユ・ビダンの頭文字に由来している[44]
ファルビウム・アスモデウス
現・魔王「アスモデウス」。元の名はファルビウム・グラシャラボラス。四大魔王の1人として、冥界の軍事を統括している。
「働いたら負け」が口癖の怠け者。優秀な眷属悪魔を集めることにほぼ全力を費やし、仕事のほとんどは自身の眷属に丸投げしているが、戦術・戦略に関しては冥界随一の実力者。
「邪龍戦役」終結時には、冥界の未来をアジュカに託して「隔離結界領域」内に向かった。
「ファルビウム」という名前は、Gファルコンデンドロビウムに由来している[44]

ルシファー眷属

眷属の全員が非神器所有者で構成されている。大きな意図は、リゼヴィムと直接対決したときに神器は役に立たないからである。「邪龍戦役」終結時には、グレイフィアのみを残し主と共に「隔離結界領域」内に向かった。

サーゼクス・ルシファー
グレイフィア・ルキフグス
声 - 世戸さおり
サーゼクスの「女王」にして妻。最強の女王と称されており、リアス以上のナイスバディを誇る美女。かつてセラフォルーと「最強の女性悪魔」の座を争ったほどで、その実力は魔王クラス。自身の髪色から「銀髪の殲滅女王(ぎんぱつのクイーン・オブ・ディバウア)」という異名を持つ。普段はあえて自分からグレモリー家にメイドとして仕えており、グレモリー眷属のスケジュール管理を任されているが、ひとたびメイド服を脱ぐとリアスの姉となり、口調や態度もグレモリー家の者としてのそれになる。その際にはリアスの態度も姉に対してのものとなり、グレイフィアに全く頭が上がらなくなる。実はリアス以上に寂しがり屋である。
番外の悪魔(エキストラ・デーモン)ルキフグス家の出身で、当初は旧魔王派に属していた。夫であり自身の「王」でもあるサーゼクスとは、大恋愛の末に旧魔王派と新魔王派という派閥を越えて結ばれた仲であるが、プライベート及び公務の両方で容赦ないツッコミを入れるなど完全に尻に敷いており、息子のミリキャス曰く「母さまがいちばん強い」と言うほどに他のルシファー眷属にとっても頭が上がらない存在。
12巻で、死んだと思われたイッセーがグレートレッドと合体した状態で戻ってきたときは、いち早くイッセーであると見抜き無事戻ってきたことを喜んでいた。かつての新旧魔王派の争いで家族を全て失ったと思っていたが、リゼヴィムの決起で弟のユーグリットが生存していたことが判明し衝撃を受けていた。その後、ユーグリットが捕えられたときには、彼に尋問役に指名されユーグリットを苛烈に尋問している。
実はあまりアルコールに強くない様子で、酒が入ると行動がちょっとお茶目(サーゼクス談)になる。「魔獣騒動」後の温泉旅行にてちょっと飲んだために様子がおかしくなり、イッセーと混浴して誘惑しひと騒動を引き起こした。その際に、彼女の裸を見たことがある男性はサーゼクスとイッセーのみであると判明した[47]
邪龍戦役」終結時、サーゼクスと共に「隔離結界領域」内へ向かおうとしたが、彼から息子のためにも冥界に残ってほしいと頼まれ、愛する夫・サーゼクスにいつまでも一緒だと涙ながらに訴えながらも特殊な催眠術式にかかり意識を失った。その後は今まで通りメイドの仕事をしているが、周囲からは無理をしていないかと心配されている。
アザゼル杯」では姿を魔力で10代の頃に変えて、龍の仮面で顔を隠し、「燚誠の赤龍帝」チームの「女王」ビナー・レスザンとして参戦する。イッセーを魔王にしたいという意思を持ち、いずれ冥界の意思になると信じてイッセーの「女王」として「燚誠の赤龍帝」チームをサポートすることにした。
「グレイフィア」という名前は、グレイシアとリーフィアに由来している[11]
スルト・セカンド
サーゼクスの「戦車」。「変異の駒」を消費して眷属となっている。北欧神話に登場する炎の巨人・スルトのコピー体で、誕生後、不具合から暴走を起こし、廃棄されたところをサーゼクスに救われて眷属となる。
容姿は30代半ばの男性で、豪快な性格。通常時から体格が良いが、戦闘の際は更に巨大化する。さらに息のように火を吹くことができる。ただしペース配分もせずにパワーを一気に使い果たしてしまうため、肝心なときに役に立たない傾向があり、「魔獣騒動」の際にはアジュカの対抗術式が届く前に巨大化し力を使い果たしてしまい終盤戦に参加できなかった。
バハムート
サーゼクスの「戦車」。「深海の光魚」とも呼ばれる神獣で、ルシファー眷属では乗り物代わりになることが多い。
魔獣騒動の際には力を使い果たしたスルト・セカンドに代わり、総司の妖怪と共に小型のアンチモンスターを蹴散らしていた。
マグレガー・メイザース
サーゼクスの「僧侶」。「僧侶」の駒を2つ分消費して眷属となっている。魔術結社「黄金の夜明け団」創設者の一人で、各系統の魔術に優れ、特に禁術の研究では第一人者である。
沖田 総司(おきた そうじ)
サーゼクスの「騎士」。「騎士」の駒を2つ分消費して眷属となっている。新選組一番隊組長で、死を回避するためにさまざまな魔の儀式を繰り返していたところに偶然サーゼクスと出会い、彼の眷属悪魔となる。
木場の師匠であり[注 81]、木場を上回る速度で移動することができる。転生悪魔となった木場が最初に心を開いた相手でもある。また生前に行った度重なる魔の儀式の影響で、彼の体内にはをはじめ数多くの妖怪が巣くっており、一人百鬼夜行が可能となっている。また、悪戯好きな性格で、リアスに間違った日本知識を教えたりもしている[注 82]
ベオウルフ
サーゼクスの「兵士」。デンマークの伝説に残る「大罪の暴龍」グレンデルを倒した英雄ベオウルフの子孫。
ルシファー眷属ではパシリのような扱いを受けているが、かつてサーゼクスに戦いを挑んで手傷を負わせた実力者。サポートタイプの能力に長ける。
炎駒(えんく)
サーゼクスの「兵士」。深紅の鱗に身を包む東洋の神獣「麒麟」。顔は東洋のドラゴンで、胴体は鹿のような馬のような姿で、大きさは2メートルくらい。
リアスが冥界にいたころ、話し相手になってあげていたり、よく背に乗せてあげていた。リアスの成長を見守ってきた者の一人。

元72柱

グレモリー家

ジオティクス・グレモリー
声 - 速水奨
リアスとサーゼクスの実父。グレモリー家の当主で、日本の本州と同程度の領地を持つセレブ。厳格そうな外見とは裏腹に、気さくで子供達に優しい。魔王の身内にしては珍しくノリが軽く、イッセーに「義父さん」と呼ぶように頼む、リアスを「リーアたん」と呼ぶ[48]、自らゴモりんの着ぐるみの中に入ってショーを行うなど、サーゼクスは明らかに父親似であることがわかる。サーゼクス同様、妻には頭が上がらず、気ままな行動を取っては妻に説教されている。また、ものごとを早まりすぎる癖があり、そのことを自覚気味である。
イッセーの活躍でフェニックス家との縁談が破談になった際、すでに純血種の孫までいるのに、自分の欲をリアスに重ね過ぎていたということでフェニックス卿と共にそのことを深く反省していた。
長い人生の中で人間界の美食に時間を割いていたことがあるため、料理が非常に得意。
自身の後継者に考えていたサーゼクスが魔王となったため、グレモリー家の将来を案じ、リアスとイッセーを結婚させようと目論んでおり、イッセーが卒業式でリアスにプロポーズしたのがよほど嬉しかったのか、「アザゼル杯」で解説を担当したときには「フィアンセ」と連呼していた。
「ジオティクス」という名前はジオン・ダイクンとマルティクス・レクスに由来している[45]
ヴェネラナ・グレモリー
声 - 白石真梨
リアスとサーゼクスの実母。娘のリアスと外見が似ているが、髪は亜麻色。バアル家の出身で、「亜麻髪の絶滅淑女(あまがみのマダム・ザ・エクスティンクト)」の異名を持つ。若かりし頃は、「亜麻髪の滅殺姫(あまがみのルイン・プリンセス)」の二つ名を有しており、「バアル家最強の女性」と呼ばれ、数多くの武勇伝を残している[注 83]。突飛した言動をとる夫や息子のサーゼセクスや我儘の性格のリアスを諌めたりするなど3人にとっては頭の上がらない存在として君臨している。
イッセーに礼儀作法や家のしきたりについて仕込み、夫と同じく、リアスとイッセーを結婚させようと目論んでいる。
埋もれている物を取り上げる商才に長けており、片田舎にあるような作物や工芸品を一大産業に変える優れたビジネス手腕は領外にも轟いている。
サーゼクス・グレモリー
リアス・グレモリー
ミリキャス・グレモリー
声 - 小澤亜李
サーゼクスとグレイフィアの息子でリアスの甥にあたる少年。紅髪で碧眼でかわいらしい容貌が特徴。魔王の嫡男だが、現在の魔王は世襲制ではなくなったため、グレモリー姓を名乗っている。リアスの次のグレモリー家当主候補。
魔王とその「女王」を親に持つサラブレッドで、才能は折り紙付き。父親と同じ散弾状の滅びの魔力を操作する術を習得しており、赤龍帝の鎧や聖魔剣を消滅させてしまうほど力強い魔力を持つ。実力はすでに生身のイッセー以上で、鎧を纏ったイッセー、木場、ギャスパーの3人を相手にしての模擬戦では手加減されていたとはいえ、魔力切れになるまで泣き言も言わず三十分も闘いぬくなどイッセーからも「才能で畏怖したのはヴァーリ以来」といわしめている。冥界の現政権では将来を見越して独自の派閥が作られるなどリアス以上の期待と重圧をかけられている。
自身の力を高める努力も怠らない利発かつ聡明な少年であり、「おっぱいドラゴン」のファンである[注 84]。父親を非常に尊敬しており、将来の眷属は冥界最強とされるルシファー眷属を参考にしたいと思っている。
イッセーを実の兄のように慕っている。当初はイッセーの方がどう距離をとればいいのか測りかねて様付けや敬語で呼ばれていたが、「魔獣騒動」後のお泊り会終了後は普通に呼ばれるようになった。
「ミリキャス」という名前は、ミリアルドとキャスバルに由来している[49][45]
ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ
ジオティクスの「僧侶」。気品のある顔つきの中年男性。主の娘のリアスからは高い信頼を得ている。リアスが幼いころ、姫島の大叔父に朱乃の存在、経歴を丸ごとグレモリー家が譲り受けることを提案した。そのため堕天使の血を引く朱乃が姫島から命を狙われることはなくなった。
後に魔王領に招集されて、サーゼクスが組織した魔力研究機関の副機関長として列席している。

フェニックス家

フェニックス卿
ルヴァル達、フェニックス兄妹の父親でフェニックス家の当主。
悪魔の未来のために三男のライザーとリアスを結婚させようとしていたがイッセーにライザーが敗北したために破談となった。しかし、破談については根にもっておらず、才能を過信していたライザーにはいい経験となったと逆にイッセーに感謝している。
フェニックス夫人<仮称>
名前は不明。ルヴァル達、フェニックス兄妹の母親でフェニックス卿の妻。需要が高まったフェニックスの涙の精製に携わっている。外見は20代ぐらいで、顔は娘のレイヴェルに似ており、髪をアップにして高そうなアクセサリーを身につけている風貌が特徴。イッセーにレイヴェルを将来、嫁に貰うことを遠回しに約束させる。なお、息子のライザーとリアスの破談の件については根に持っていない。上級悪魔に昇格したイッセーとのあいだでレイヴェルのトレードを行い、そのとき彼女の才能に関してライザーとトレードを行ったのも彼ではその才を使いこなすことができないだろうと判断したためだと告げ、イッセーにもその点に十分注意するようにと忠告した。
ルヴァル・フェニックス
フェニックス家の長男で次期当主。ライザーとレイヴェルの兄。
物腰は柔らかく、またレーティングゲームのランキングでトップテン入りするなど実力も兼ね備える。
ライザー・フェニックス
声 - 子安武人
冥界の名門フェニックス家の三男でレイヴェルの兄。リアスの元婚約者。
可愛い女の子をコレクション感覚で集めイッセーの夢であるハーレムを実現させているチャラ男で、イッセーと同程度のスケベ根性の持ち主。政略結婚に託けてリアスを自身のハーレムに加えることを目論み、レーティングゲームでは劣勢ではあったがフェニックスの涙を使用して勝利した。しかし婚約発表当日、乱入してきたイッセーに決闘を挑まれて敗北、婚約は解消される。
イッセーとの決闘後は「ドラゴン恐怖症」を発症して引きこもっていたが、イッセーのアイディアでタンニーンの領地で克服の特訓を行うことになり[注 85]、そこでスケベ根性を発揮して復調する。
レイヴェルが「禍の団」に捕まったときには眷属一同を連れて駆けつけるなど、イッセーには良い兄と思われている。スケベだが女性に対しては誠実で、眷属とはきちんと交渉してから取り立てているため、彼女たちからも慕われている。またイッセーとはリアスの政略結婚時は確執があったが、ドラゴン恐怖症克服時の特訓で大分緩和されたらしく、バアル戦の前にプロとしてのアドバイスをしたり、特にイッセーについては同性では唯一の話し相手として最近では頻繁に連絡してくるようになるなど過去の因縁はなくなっているほか、いつか倒したい相手としてライバル視している。立ち直ってからは自らを鍛えるようになっており、サイラオーグを招いて格闘術の稽古をしたりしている。
レイヴェル・フェニックス
ライザー・フェニックスの眷属

「僧侶」だったレイヴェルを母とトレードしたため、「僧侶」の枠が1つ空いている。アニメ版第3期(BorN)の未放送版でモブとして登場している。

ユーベルーナ
声 - 山川琴美
ライザーの「女王」。炎の魔力の扱いに長けており、魔法の杖から強力な炎を放つことができる。朱乃からは「爆弾女王(ボムクイーン)」と呼ばれるが、本人はあまり気に入っていない。頭を使った戦法を得意とし、レーティングゲームでは小猫と木場に闇討ちするという戦法をとっていた。
漫画版では悪魔の翼を出して空を飛んでいたが、アニメ版では浮遊魔法を使用しているかのごとく、宙に浮いて移動する。ライザー眷属の中ではレイヴェルからもかなり期待されている。
ライザーが立ち直ってからは共に修業しており、一番の成長株と目されている。
カーラマイン
声 - 原田ひとみ
ライザーの「騎士」。頭にバンダナ、西洋風の鎧を身にまとった少女剣士。短剣を武器としており、剣の刃に炎を纏わせて戦う。剣で戦うことしか頭にない戦闘民族で、レイヴェルからも呆れられているが、リアス眷属とのレーティングゲームでは木場と互角にやり合うなど実力は高い。実は転生前のイリナと面識がある。
シーリス
声 - 津田美波
ライザーの「騎士」。大剣を武器としており、剣を振るうことで衝撃波を発生させることができ、レーティングゲームではイッセーを圧倒していった。見た目では騎士というより戦士という印象が強く出ている。カーラマインがスピード重視なら、彼女はパワー重視といった戦法をとる。
イザベラ
声 - 櫻井浩美
ライザーの「戦車」。顔の片側に仮面を被った格闘家。
リアス眷属とのレーティングゲームではイッセーと対戦して敗れるものの、その後もイッセーに対しては友好的な言動を見せている。レイヴェルに続くイッセーの2人目の理解者にして、眷属の中でイッセーの「洋服崩壊」を喰らった4人目の被害者。その後にドラゴンショットをくらってしまい、敗北。
若手悪魔が集まる会合にレイヴェルと同行し、そこでイッセーと再会を果たす。アニメ版第3期では登場せず。
雪蘭(シュエラン)
声 - 中原麻衣
ライザーの「戦車」。カンフーを得意とする中華風の少女で、戦闘では両手両足に炎を纏って攻撃する。レーティングゲームでは、同じルークの小猫と対峙したが、パワー攻めの小猫に敗北。だがその小猫からは戦闘力なら「女王」レベルかもと評価されていた。イッセーの「洋服崩壊」の犠牲にはならなかったが、ミラとイル&ネルがその技の犠牲になるところを目撃している。
美南風(みはえ)
ライザーの「僧侶」。十二単を着た和風少女。レーティングゲームでは、大した活躍もできなかった。しかもしゃべっているところもなく、眷属の中でモブ的な扱いとなっている。
ミラ
声 - 斉藤佑圭
ライザーの「兵士」。和服を着た棒術を扱う少女。
ライザー曰く「俺の下僕では一番弱い」が、棒術を得意としており、イッセーとの初対戦では、イッセーが本気を出していなかったとはいえ彼を一撃で撃退している。神器持ちではないがレーティングゲームを多く出ているため、イッセーや匙よりも実戦経験豊富といったところ、だが2度目の対戦では棒をへし折られた上に、「洋服崩壊」を喰らい敗北。その後、「乳龍帝おっぱいドラゴン」のファンになる。
イル&ネル
声 - 赤﨑千夏
ライザーの「兵士」。Tシャツとスパッツ姿の双子姉妹で、チェーンソーを使って相手を追いかけ回す。ミラと共に「洋服崩壊」を喰らい敗北。
ニィ、リィ
声 - 能登有沙(ニィ)、松永真穂(リィ)
ライザーの「兵士」。猫娘型悪魔。種族的には、小猫と同種。猫のように身軽な動きでイッセーを相手にした。言葉には必ず「〜にゃ。」を付ける。
シュリヤー、マリオン、ビュレント
声 - 平田真菜(シュリヤー)、沼倉愛美(マリオン)、慶長佑香(ビュレント)
ライザーの「兵士」、だが3人とも木場に一刀両断されて敗北。木場の実力を見くびっていたのが敗因である。同時に朱乃の簡単なトラップにも引っ掛かっている。

バアル家

サイラオーグ・バアル
バアル家次期当主。
バアル家当主
サイラオーグとマグダランの父で、ヴェネラナの異母弟。プライドや体裁を守るためならどこまでも非情になるが、当主でありながら自己主張を持たず、何らかの決定を行うときには必ずゼクラムや先代の指示を仰いでいる。
「消滅」の力を持たずに生まれてきたサイラオーグを欠陥品と蔑み、同様にその子を産んだ母親であるミスラも蔑んだ。追放したはずのサイラオーグがマグダランを倒してからは第2夫人との仲も冷え切っている。
ミスラ・バアル
サイラオーグの実母でバアル家現当主の第1夫人。「元72柱」ウァプラ家の出身。
実子サイラオーグが「滅びの力」を受け継がなかったため、バアル領の辺境に追いやられる。幼少のサイラオーグに対しては、「魔力が足りないならそれ以外の力を身につけて補いなさい」と諭す一方、裏では滅びの力を持たさずに産んだことを悔み続けていた。
その後、悪魔特有の「眠りの病」を発病し、バアル本家からの暗殺を危惧されてシトリー領の病院に入院していたが、イッセーの「乳語翻訳」の影響を受け、グレモリー眷属とバアル眷属のレーティングゲーム終了後に目覚める。
ゼクラム・バアル
バアル家の初代当主。悪魔創世の頃から冥界を見てきている。紫色の双眸と、黒い髪を持つ初老の男性。穏やかな目つきでもあり隙のない力強さも感じ取れ、威厳のある雰囲気を全身から放っていた。
実質的な大王派のトップで、ある意味で政治的影響力はサーゼクスをも上回る。真の悪魔とは上級悪魔だけであると思っており、現魔王はあくまで象徴にすぎず「大王家」として貴族社会を存続させることが使命だと考えている。自身の考えを決して変える事がない一方で、他者の考えにも比較的寛容な態度をとるが、自分は「古い悪魔」であるため、変化を求めないとも言っている。次期当主のサイラオーグの事も実力、人望ともに評価してはいるが、「バアル家の当主は滅びの力を持つ者が継ぐ」という持論に則り、彼を魔王、あるいはそれに準ずる役職に就かせた後、彼の弟を次期当主に据えるつもりである。
グレモリー領の古城で、駒王町で起こった八重垣とクレーリアの粛清の話をした[注 86]
マグダラン・バアル
サイラオーグの異母弟。戦闘は苦手だが植物学に造詣が深い。兄とは違い滅びの魔力を有していたため次期当主候補として厳しい教育を受けていたが、逆に「次期当主になること以外」は求められておらず、植物の研究者になる夢も認められなかった。自身が今まで侮蔑していた兄に完敗したことでその座を奪われる。そのこともあって両親との関係は冷え切り、憎んでいる兄が唯一の話し相手であり自身の夢を認めてくれた者だった。その後も兄に対してさまざまな妨害工作を行っていたが、ビィディゼの襲撃時に本音をぶつけ合ったことで和解できた。
セクトーズ・バルバトス
マグダランの「女王」。元72柱バルバトス家の分家出身の男性悪魔。

ベリアル家

ディハウザー・ベリアル
元72柱ベリアル家出身の最上級悪魔。ベリアル家現当主の息子。端正な顔立ちに灰色の髪と瞳をした男性。レーティングゲームのランキングは1位で、「皇帝(エンペラー)」の異名を持つ。現魔王にも匹敵する力を持つとされ、超獣鬼が冥界を襲った際にもその実力が如何なく発揮されている。純粋な実力のみで現在の地位まで上り詰めた天才であり、今まで苦戦したことがないと豪語する。
若手悪魔の中でもイッセーとサイラオーグの二人に特に注目しており、その力を高く評価している。現在はバアル眷属のアドバイザーを務めている。
かつて現在のリアスの領地で起こった事件の真相を知るため、裏でクリフォトに協力している。実の妹のようにかわいがっていた従妹のクレーリアがレーティングゲーム上層部の不正を知ったことで殺害されたことがわかると、ライザーの復帰戦でシステムに干渉しクリフォトのもとへ下り、冥界の住民に向けてゲームで行われている不正の内容を公表する。そして、リゼヴィムの護衛としてイッセーと交戦するが、家族に支えられ圧倒的な実力差にもひるまず何度も立ち上がる彼の姿を見て戦意を喪失する。実はライザー戦を利用したのにはフェニックスの再生能力を解析する目的もあり、イッセーとリゼヴィムとの戦闘のさなかにクリフォトが密造したフェニックスの涙をすべて「無価値」に変えた。
リゼヴィムがイッセーに撃退された後に自分を殺すよう頼むがイッセーに生きて償うように諭され、クレーリアの魂が安らかに逝ったことを聞かされ涙し、その後は大人しく縄につき投獄された。余生を贖罪に当て静かに一生を終えようと考えていたが、「アザゼル杯」での悪魔陣営の成績不振などの事情から一時的な釈放が許され、父親の説得に応じ王者として試合に参戦することを決める。
クレーリア・ベリアル
ディハウザー・ベリアルの従姉妹。リアスの前任にあたる女性悪魔で、駒王町を縄張りにしていた。教会の戦士の八重垣と恋に落ちるものの、悪魔側の大王家や教会からは許されず、説得にも応じなかったため粛清されて眷属と共に命を落としたとされる。しかしどちらの陣営が実際に手を下したのかも不明確であったりとその死には謎が多かった。
実はその話にはまだ裏があり、絶対王者であるディハウザーのゴシップ話を払拭しようと行っていた調査の末に「王」の駒(キングのこま)にまつわる冥界上層部のスキャンダルを知ってしまったことこそが粛清の真の理由であった。
聖剣オートクレールの効果によるものか、復讐心に呑まれ邪龍に取り憑かれたかつての恋人の前にヴィジョンとして姿を現して優しく抱きしめ、彼の心を救った。
ベリアル家当主
ディハウザーの父親。家族を大切にする人物で、クレーリアの死の真相やそのことが息子を追い詰めたことを知ると、ゼクラムに直談判した。その際憤りのあまりゼクラムをぶん殴ってしまい、大王派を離れアジュカの傘下に入ることになった。

その他の元72柱

ディオドラ・アスタロト
声 - 古川慎
「元72柱」であるアスタロト家の次期当主の悪魔。緑色の髪をしているやさしげな雰囲気の美青年。
外見とは裏腹に、「信心深い女性(聖女もしくはシスター)を誘惑して墮とす」という趣味をもつ鬼畜[注 87]。彼の「兵士」は元シスターたちである。
かつて、アーシアに接近するために彼女の前で一芝居打ち、アーシアが教会から追放されるきっかけをつくった張本人であり、そのあとも彼女の監視を続け、堕天使のレイナーレに殺害されてから悪魔の駒としてアーシアを蘇生させ、彼女を手に入れようとしていたが、結果としてイッセーに阻止されていた。
裏では「禍の団」とも通じており、旧魔王「ベルゼブブ」の血統悪魔であるシャルバ・ベルゼブブから「」を与えられ、アガレス戦ではパワーアップして暗躍していた。
グレモリー戦では、アーシアを攫ったうえに心体ともに苦しめたことで、すべてのグレモリー眷属の怒りを買い、憤慨したイッセーの圧倒的な実力の前に敗北する。最後は、戦闘に介入してきたシャルバに救出を求めるも、用済みと判断されて抹殺された。
戦後、ディオドラが「禍の団」に通じていたことからアスタロト家は当主が解任されたうえ、次期魔王を輩出する権利を失うこととなった。
ゼファードル・グラシャラボラス
声 - 村田太志
「元72柱」グラシャラボラス家の次期当主候補。次期当主が「禍の団」によって暗殺されたため、次期当主候補に挙げられた。緑色の髪を逆毛にして、顔や上半身に魔術的なタトゥーを入れたヤンキー風の男で、言動も行動も下品で粗野なことから「凶児」と呼ばれる。
己の実力に自信があり、才能に恵まれないサイラオーグを見下していたが、レーティングゲームにおいて彼の圧倒的な力の前に為す術なく惨敗し、心に恐怖を植え付けられて再起不能となった。
ナウド・ガミジン
冥界メディアに所属するアナウンサー。「元72柱」ガミジン家出身。
リリティファ・ウェパル
人魚の悪魔。美しい声を持つ緑髪の美少女。
「元72柱」ウェパル家の末裔で、古の大戦で家が傾いていたところに新魔王派・旧魔王派の争いが起こったため、どちらの派閥にも与することができず人間界の海に隠れ住んでいた。その後、純血悪魔のグラッグ・フォルネウスに狙われ、彼の眷属悪魔にされそうになるが冥界政府によって保護された。その後はグレモリー領の湖で暮らしつつ、日本への留学を目指して勉強中。現在の住処の近くで織物が有名であったことから、宣伝ガールに就任し領内の人気者になる。
「リリティファ」という名前は、リリーナ・ドーリアンティファ・アディールに由来している。
グラッグ・フォルネウス
「元72柱」フォルネウス家出身の純血悪魔。チョウチンアンコウのような顔をした怪人タイプの悪魔。海賊服に身を包んで部下達からはキャプテンと呼ばれている。語学に秀でる家の出でありながら下品な口調で話す。幽霊船フライング・ダッチマン号に乗り、巨大なイカの怪物クラーケンを使い魔として使役する。
フォルネウス家の領域にひっそりと暮らしていたリリティファを下心から狙っていたが、ポセイドンの介入によってグレモリー眷属と彼女を賭けたゲームをすることになる。リアスを散々罵倒したせいで船を粉々に破壊され、ポセイドンが居眠りしている隙に使い魔を使ってリリティファを攫おうとしたがイッセーによって撃破された。
イオラヴァ・アモン
「元72柱」アモン家の次男。イッセーに引けを取らないスケベ根性の持ち主で、「華やかな衣服に包まれていた者が一瞬にして全裸になるのは散っていく儚さと露になる生まれたままの美が両立する芸術」という持論を持つ。
イッセーの「洋服崩壊」に感銘を受けて、愛犬のボブ[注 88]にビーム版の「洋服崩壊」を覚えさせる。その後、上流悪魔の集うお茶会の席にボブを連れて出席するが、ボブの暴走により、お茶会に参加した悪魔を無差別に裸にするという騒動を引き起こす。
エニーレィ・ヴァサーゴ
「元72柱」ヴァサーゴ家の次期当主候補で、イオラヴァの婚約者。
アスタロト家と懇意であり、アスタロト家が没落する原因を作ったリアスとイッセーに敵意を持っていたが、イオラヴァの愛犬ボブがお茶会で騒動を起こした後、リアスとイッセーに対して、イオラヴァのせいで迷惑をかけたことを素直に詫び、事態を収拾してくれたことに謝意を表した。

番外の悪魔(エキストラ・デーモン)

メフィスト・フェレス
番外の悪魔」にして人間界の魔法使い協会「灰色の魔術師(グラウ・ツァオベラー)」の理事を務める男性。赤色と青色の毛が入り乱れた頭髪はぴったりと固めて、切れ長の両眼は右が赤で左が青というオッドアイの中年男性。旧四大魔王と同世代でタンニーンの「王」にあたる。もっともリベラル派だったためか、旧魔王とは仲が悪かった。レーティングゲームにも然して興味はなかったため、タンニーンを眷属にしたと言っても特に命令するような関係ではない。
ロイガン・ベルフェゴール
「番外の悪魔」ベルフェゴール出身の最上級悪魔レーティングゲームのランキングは2位。外見は20代後半で、2本の角を頭に生やした桜色の髪の妖艶な女性悪魔。幼いころは才能に恵まれなかったが、「王」の駒を使用することでトップクラスの実力を手に入れた。不正に手を染めた理由はレーティングゲームへの憧れによるもので、そのことには後悔していないと語っている。無類の年下好きという性癖を持ち、イッセーにも好感をもっている。
邪龍戦役」時には離反した上位ランカーの鎮圧にあたった。しかしその後は「王」の駒の機能を停止、最上級悪魔としての資格の剥奪されてただの上級悪魔に戻り、実家からの追放、各ゲームタイトルの返上、ゲームへの参加権の停止、冥界上層部からの監視といった厳しい処分を受けることになる。好きだったレーティングゲームに参加できず自堕落な生活を送っていたが、自身の配下と共にイッセーに接触を図りチーム入りを打診する。
ビィディゼ・アバドン
「番外の悪魔」アバドン出身の最上級悪魔。レーティングゲームのランキングは3位。幼いころは才能に恵まれなかったが、貴族家の財力を利用して手にした「王」の駒を使用することでトップクラスの実力を手に入れた。上級悪魔としては一般的な血統至上主義者で、才能に恵まれなかったことから努力に対して否定的。
生まれながらの才能に乏しかったとはいえレーティングゲームで勝利を積み重ねただけのことはあり、数多くの戦闘経験を重ねた魔王級の猛者である。家系の特性である「穴」を無数に生み出し、攻守ともに利用するテクニックタイプの実力者。特大の「穴」から街ひとつ吹き飛ばすほどの魔力を放出することもできる。
「邪龍戦役」の混乱に乗じて不正の根源である大王の首級を手に勇退しようと考え、大王家の居城を襲撃し防衛に当たった匙とサイラオーグと交戦する。彼らの血の滲むような努力を否定し、サイラオーグに対しては甘言を弄して「王」の駒の供与を仄めかすが拒絶され、最終的にゲームへの覚悟の差が現れる形となり敗北、ロイガンに身柄を拘束された。

はぐれ悪魔

バイサー
声 - 水原薫
ケンタウロス風のはぐれ悪魔。美巨乳の持ち主だが、乳房は魔法陣を兼ねており、乳首から放つ光線は硫酸と同じく物を溶かす作用がある。
自らの主のもとから逃亡し、自身の欲求を満たすために暴れ回っていたが、オカルト研究部の手で滅せられた。
錬金術師の紳士
声 - 山本格
OADに登場した、ドラキュラ伯爵のような風貌のはぐれ悪魔。名前は不明。
魔物関連の錬金術師。巨乳の女性が大好きで、世界中の女性を巨乳にするべく、キメラを作って駒王学園近くの町に放ち、巨乳の女性を襲わせるという騒動を起こした。その後、オカルト研究部によって捕らえられ、冥界に転送される。
キメラ
錬金術師の紳士が作った、冥界の食獣植物とドラゴンのキメラ。無数の蔦を持っており、蔦を使って女性の乳房から精気を吸い取る能力を有する。また、女性から吸い取った精気を養分として果実を実らせるが、実らせた果実には胸を大きくさせる効果がある。
なお、果実を実らせるためには大量の精気が必要であるため、巨乳の女性だけを狙って襲撃しており、襲った女性が貧乳だった場合は即座に解放している。
女悪魔
アニメ第2期に登場した、蜘蛛のような姿をした昆虫風のはぐれ悪魔。やけに大人しい綺麗な女性の姿をしていたが、イッセーと木場と小猫の3人を見た途端に狂暴化し襲い掛かってきた。下半身から酸のような液を飛ばす他、強化不足であったがイッセーの「ドラゴンショット」を弾いたり、油断していたとはいえ木場を押し倒して押し込むなど悪魔としての能力はそれなりに高かったが小猫によって工場の外に投げ飛ばされた後に、朱乃の雷とリアスの消滅魔力で滅せられた。朱乃の話ではすでに自我を失っていたという。

その他の悪魔

レイナルド
グレモリー専用列車の車掌。白いあごひげがダンディな初老の男性。
リュディガー・ローゼンクロイツ
最上級悪魔。銀色の長髪のイケメン。レーティングゲームのランキングは7位で、人間からの転生者では唯一のトップランカー。「番狂わせの魔術師(アプセッティング・ソーサラー)」の異名を持つ。グレモリー眷属とバアル眷属の「ダイス・フィギュア」の試合の審判を務めた。
元人間で、転生悪魔から最上級悪魔まで昇進した立志伝的人物。それ故、イッセーは彼に憧れ、目標の一人としている。悪魔になる前は魔法使いで「薔薇十字団(ローゼン・クロイツァー)」という魔術結社の創設者一族に産まれるも、当時はせいぜい上級魔法使いの一人といったところでそれほど有名というわけではなかった。しかしマモン家前当主の「僧侶」として抜擢されてから頭角を現し、配下を生き物ではなく駒としてしか見ていなかった上級悪魔達の傲慢さにつけ込んで成り上がる。事前の情報収集に重点を置き、相手の精神的な弱みなどを的確に突く戦法を得意としており、戦った相手からは総じて「非常にやりづらい」と評され、中には再起不能に陥ってしまった者までいる。
転生後に産まれた長男が神器の副作用のためについ最近亡くなっている。その息子に種族が違うにもかかわらず最期の瞬間まで寄り添ってくれたデュリオを「最高の天使」と高く買っており、彼の目的が自分と同じ神器で苦しむ子供を亡くしたいというものだと知ると、悪魔側の出場者ではなく「天界の切り札」チームの監督として参加することを決める。
タンニーン
元龍王でメフィスト・フェレスの「女王」に転生した最上級悪魔。
ザトゥージ
声 - 江川央生
使い魔ハンター。キャップを後ろ向きに被り、「ゲットだぜ!」が口癖。「マダラタウン」という町の出身で、使い魔が生息する森に住んでおり、使い魔マスターを目指して修行しており、「俺にかかればどんな使い魔でも即日ゲット」できる自信を持っている。リアスたちが使い魔を手に入れる際に世話になっている。
ザトゥージが登場する話はイラスト担当のみやまの原案である。作者の石踏によると、登場使い魔入手の話を書く際、みやまが「石踏がポ○モン好き」であることを知った上で担当編集に「ポ○モンみたいな話」を提案してそれが決定し、石踏も「気合を入れて書いた」と述べている[50]
リレンクス
乳龍帝おっぱいドラゴン」のヒーローショーでサイン会に参加できなくて泣いていた男の子。おっぱいドラゴンのファンで、イッセーのサイン入りの帽子をもらって喜んでいた。
レーティングゲームでサイラオーグの一撃を受けて倒れたイッセーが残留思念に飲み込まれかけたとき、観客席でむせび泣く子供たちにイッセーの言葉を聞かせた。
サイラオーグと同じ境遇で、生まれつき魔力に恵まれず、他者から疎まれて生きてきた。引きこもりがちだったが、おっぱいドラゴンを見て夢を持つようになった。アウロス学園の体験入学にも参加しており、火の魔法が使えるようになった。
リレンクスの父
才能に恵まれなかった息子のリレンクスを、強くいきてほしいとただひたすら支えて育ててきた。リレンクスが魔法を使えるようになったときは、涙を流して喜んでいた。
息子の希望や夢が詰まったアウロス学園を守るため、命がけで戦った。
リリス
悪魔にとって始まりの母たる存在で、旧ルシファーとのあいだに息子のリゼヴィムをもうけた女性。かつてアダムの妻として天界に住んでいたことがあり、その時「聖書の神」の目を盗んで煉獄に隠しておいた生命と知恵の実が後に息子に悪用されることになる。
その後の消息は不明だったが肉塊の状態となりながらも未だに生存しており、コキュートスにあるリゼヴィムの研究所で息子の手で厳重に保管されていた。しかし彼の死後はアポプスから情報提供されたハーデスが在処を見つけ出し引き続き管理されることになる。
ヴァーリの父
旧ルシファーの孫で、リゼヴィムの息子。本名不詳。ルシファーの血を引きながら、白龍皇の力をも宿して生まれてきた息子・ヴァーリのことが心底、怖かった。ルシファーの孫という立ち位置からのプレッシャー、自分以上の才能を秘めた息子に将来寝首をかかれるかもしれないという危惧と、父・リゼヴィムからの圧迫も重なったことで、無抵抗の息子を殴ることで自分の存在をどうにか保っていた。リゼヴィム曰く「ビビリ」で、既に父・リゼヴィムの手で殺されている。

堕天使陣営

悪魔・天使とならぶ三大陣営の一角で、「欲望」に目覚めたことで「堕天」した天使の集団。アザゼルを中心に「神の子を見張る者(グリゴリ)」という組織を結成しているが、現在は「禍の団」(後述)に武闘派が流れたことに加え、勢力の増加に対する関心が薄いため陣営としては縮小傾向にある。一方で神器の研究には熱心であり、ほかの陣営と比して勢力圏内の人口密度が低いことを逆利用してリゾート開発を進めている。「邪龍戦役」では真っ先に襲撃を受け、技術力はともかく戦力が不足していたこともあって甚大な損害を被った。

神の子を見張る者(グリゴリ)

上層部

アザゼル
堕天使組織「神の子を見張る者」の初代総督。
シェムハザ
「神の子を見張る者」の現総督。まじめかつ気苦労の多い性格であるが、堕天した理由は未だ語られていない。
アザゼルの古くからの友人であり、アザゼルが総督を務めていたころは副総督の地位にあった。のちに、アザゼルが総督を退いたことをうけて、その後任となる。
神の子を見張る者の創設メンバーの中ではバラキエルと同じ既婚者であり、出産間近の悪魔の妻がいる。
バラキエル
声 - 稲田徹
神の雷」と称された堕天使の幹部の男であり、朱乃の実父。アザゼルの古くからの友人であり、現在は「神の子を見張る者」の副総督を務めている。
研究者が多いグリゴリでは数少ない武闘派幹部で、娘同様雷光の力を操る。雷光を放つ遠距離攻撃だけでなく自らの肉体に纏わせることも可能で、近接戦闘能力でも強化された「真紅の赫龍帝」状態のイッセーと打ち合えるほどの実力を持つ。
かつて、戦闘で負傷した際に姫島朱璃に助けられたことで、その縁から朱璃と結婚して朱乃を儲ける。しかし、朱璃が堕天使と結ばれたことを快く思わない親族によって、自身の留守中に刺客を送られて妻を喪う。これを境に娘とのあいだに確執が生じていたが、それでも娘を気にかけており、のちに和解を果たすことになる。
アザゼルのジョーク話や変な勘違いをしたこともあって、イッセーを敵視していたが、彼の朱乃に対する思いを理解し、イッセーが朱乃を守りきれることを信じて願うようになる。
前述のように、堕天使としてはめずらしく生真面目な人物で、なぜ堕天したのか一誠は疑問に思っていたが、じつはドMの性的嗜好をもつ変態だったことが判明し、ドSだった朱璃と夜な夜なSMプレイに興じていた事実が明らかとなった。
アザゼル杯」には「雷光(ライトニング)」チームを率いて参戦。予選4回戦で「燚誠の赤龍帝」チームと「オブジェクト・ブレイク」で対戦することとなり、イッセーがリアスを選んだことを聞いて娘の将来を心配し、彼をゲームの中で試そうとする。イッセーが娘を愛し一生大切にするという宣言を聞いたことで安堵し、涙を流しながら敗退した。

幹部

コカビエル
声 - 安元洋貴
堕天使の幹部である男で、ウェーブのかかった長い黒髪が特徴。黒いローブのようなものを着用している。
異常なほどの戦争狂であり、先の大戦後に行動を起こそうとしないアザゼルやシェムハザに業を煮やし、大司教のバルパーや神父のフリードといった悪人を引きこんで、天使・堕天使・悪魔による三つ巴の戦争を再度引き起こそうと暗躍している。
かつて、ストラーダに追いつめられて以来、聖剣に対してつよい興味をもつようになる。
教会から「エクスカリバー」を強奪して、魔王の妹であるリアスやソーナの根城たる駒王学園を襲撃するが、アザゼルの命令で派遣されたヴァーリに完膚なきまでに敗れて連行され、最期はコキュートスでの永久冷凍の刑に処された。
戦争を引き起こそうとしたコカビエルのこの行動が、逆に三大陣営のあいだで和平が成立するきっかけとなった。のちに、簡略な葬儀が仏式で行われた。
『堕天の狗神 -SLASHDØG-』にも登場。アザゼルに頼まれ、しぶしぶ鳶雄のサポートを引き受けた。
バルパー・ガリレイ
声 - 津田英三
眼鏡をかけた大司教の老人であり、コカビエルに協力している人間。「皆殺しの大司教」という別名をもつ。
かつての「聖剣計画」の責任者であり、聖剣使いにあこがれる自身の欲望を満たすために、木場をはじめとした多数の信徒を犠牲にする人体実験を実行した経緯をもつ外道。
自分を追放した教会や天界への復讐のためにコカビエルと組んで行動していたが、木場の聖魔剣の「聖と魔の融合」による矛盾を目撃したことで「神の死」という事実に気づいたため、コカビエルに口封じとして殺害される。
サハリエル
堕天使の幹部の1人。身長はイッセーより低く、白衣姿で瓶底メガネをかけている、髪もボサボサの男性。
月そのものと、月による各種術式作用を研究している。アガレス家からの依頼を受けアザゼルと共同で人型巨大ロボットの開発も手掛けている。ちなみに平成ロボットアニメが好み。
邪龍戦役」におけるトライヘキサの襲撃で重傷を負う。
タミエル
堕天使の幹部の1人で、営業担当。ブロンドの男性で、長身に装飾の凝ったローブをまとっており、頭部にサークレットをしている。
ベネムネ
堕天使の幹部の1人で、書記長。キリッとした切れ長の目、薄紫色の長髪の女性。見た目はクールビューティーだが言動はライト。
コカビエルを失ったことに寂しさを感じている。また、朱乃にバラキエルと朱璃がSMプレイをしていたことを教えた張本人でもある。
「邪龍戦役」におけるトライヘキサの襲撃で重傷を負う。
アルマロス
堕天使の幹部の1人。鎧と兜を装着してマントをはおり、顔には眼帯と野生的なヒゲをつけた体格のいい男性。主にアンチマジックについて研究しているため魔法使いにとっては天敵。アンチマジック術式の紋様を刻み込んだ斧と盾が主な武器。
奇抜な恰好は日本の特撮ヒーロー番組の悪役に魅入られた結果である。そのためイッセーからは変人という印象をうけており、「特撮幹部」の通称で呼ばれている。
アザゼル杯」には「雷光」チームの「女王」枠で出場し、魔法戦主体のロスヴァイセを苦しめた。

「教会」

レイナーレをトップとしている非合法(正式な教会に認められないという意味で)の悪魔払い組織であり、「神の子を見張る者」の下部組織にあたる。八重垣とクレーリアが粛清された結果、天界陣営の協会が撤退したため駒王町に進出してきた。

レイナーレ
声 - 生天目仁美
堕天使の一員である黒色のロングヘアをした女であり、「神の子を見張る者」の末端メンバーおよび、非合法の悪魔払い組織「教会」のトップ。
アニメ版では、黒色のボンデージ風の衣装を着用している。
堕天使の総督であるアザゼルや副総督のシェムハザにあこがれており、彼らに追いつくためならば手段を選ばず、さまざまな非道な悪事を平気で行う。
イッセーを危険視した組織の上層部の命令をうけ、「天野夕麻(あまの ゆうま)」という人間の女子高校生に変身し、イッセーの彼女を演じながら接近し、彼との初デートの帰り際に正体をあらわし、口汚く罵りながらイッセーを殺害することに成功する。
そのあと、神器「聖母の微笑」を狙ってアーシアに接近し、彼女の命と引き換えに神器を奪うことに成功するが、悪魔に転生したイッセーが駆けつけたことで再度彼を殺害しようとするも、イッセーが「赤龍帝の籠手」を宿したために敗北する。最後は、夕麻の姿に変身してまでイッセーに命乞いをしたことが致命的な失策となり、眷属を貶されたことで憤慨したリアスによって消滅させられた。
完全に騙されていたとはいえ、イッセーにとってレイナーレは初の彼女であり、暇潰しに弄ばれた末に殺されたという事実は、レイナーレの消滅後もイッセーの消えないトラウマとなり、彼の心に女性への恐怖と不信を植えつけることになる(リアスとの関係も小説10巻でようやく改善の兆しを見せたという程度という重症レベルで、しかも未だ完治に至っていない)。アニメ第3期では、一誠のトラウマに亡霊として取り付いて、苦しめていた。
ドーナシーク
声 - 武虎
レイナーレの部下である堕天使で、屈強な風貌をした男。表向きは紳士的な口調をしているが、本性は偏屈である。
紺色のコートを着用しており、頭部にはシルクハットをかぶっている。
リアスと対決した際に、イッセーがレイナーレに殺害された一件を笑ったためにリアスの怒りを買うことになり、彼女によってカラワーナやミッテルトともども消滅させられる。
カラワーナ
声 - 佐久間紅美
レイナーレの部下である堕天使で、青色のロングヘアをしたスタイル抜群の美女。
胸元を大きく開いた黒紫色のボディコンスーツを着用しており、同じく黒紫色のスカートを履いている。
ミッテルト
声 - 巽悠衣子
レイナーレの部下である堕天使で、金色のツインテールをした青い瞳の少女。一人称は「うち」で、語尾は「っす」「すよぉ」。
黒を基調としたゴシックロリータの衣装を着用しており、頭部には黒いリボンをつけている。脚には白いタイツを履いている。
相手をナメた態度で接しており、あいさつの際にも「あっざーす」という粗暴な表現を用いるなど、悪い意味で素直な性格である。
フリード・セルゼン
声 - 松岡禎丞
白髪をした人間の少年であり、「はぐれエクソシスト」と称されている神父。光剣と銃を武器として使用する。「シグルド機関」で産み出された試験管ベビーであり、同一遺伝子を持つリントは妹のような存在。
言動は下品極まりないうえに、性格も徹底的に歪みきっている。また、嬲り殺しを好み、悪魔だけでなく悪魔に関わった人間さえも躊躇なく殺害する残虐性をもち、情勢が不利と判断すると仲間をも見捨てられる外道でもある。
元々は正統派の教会に所属していたが、問題ある行動をしたために教会から追放されたあと、堕天使のレイナーレが運営する非合法の悪魔払い組織「教会」に所属することになった。
レイナーレが敗北したあとは、堕天使の幹部であるコカビエルの配下となり、大司教のバルパーとともにエクスカリバーを駆使してグレモリー眷属に戦いを挑み、四本が融合したエクスカリバーを手にゼノヴィアと木場に戦いをしかけるが、予想外のデュランダルの出現と、「禁手」に至った木場の力の前に敗北する。
コカビエルが敗北したあとは、ヴァーリによって回収されて堕天使陣営からも放逐されたために、テロリスト集団の「禍の団」に所属することになり、そこでの実験によって合成獣にされる。
合成獣にされたあとは、元72柱の悪魔であるディオドラの配下となり、再度グレモリー眷属との対決になるが、教会からアーシアが追放された経緯を暴露したことでイッセーたちの逆鱗に触れ、憤慨した木場によって全身を斬り刻まれて瞬殺されるという惨めな最期をとげる。

刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム

幾瀬鳶雄が率いる「D×D」裏方チームで、ヴァーリと縁がある。4年前「空蝉機関」と戦うために結成された。「神滅具」所有者が2名所属し、他にも「四凶」の神器を所有する「猫」使いと「鷹」使いがいる。

幾瀬 鳶雄(いくせ とびお)
神滅具黒刃の狗神(ケイネス・リュカオン)」の使い手で、「刃狗(スラッシュ・ドッグ)」の二つ名を持つ人物。著者の前作である『SLASH/DOG』の主人公[注 89]であり、現在連載中のWeb小説『堕天の狗神 -SLASHDØG-』の主人公でもある。亡き祖母の姓は「姫島」であり、朱乃のはとこにあたる。
控えめな性格で本作では裏方を担当することが多いが「禍の団」所属の曹操以外でヴァーリに「覇龍」を使わせた唯一の「人間」と評されるほどの実力者で、生まれながらにして禁手夜天光の乱刃狗神(ナイト・セレスティアル・スラッシュ・ドッグズ)」に至っていたという長い歴史を見ても数例しか確認されていない特級のイレギュラー。ヴァーリ当人とは不仲の間柄と言われるが、会うたびに勝負を申し込まれるから逃げ回っているというのが本当のところで、一時期一緒に暮らしていたこともあり、手のかかる弟のように思っている。唯一の家族であった祖母が亡くなってからは自炊をしていたため、チームではリーダーと料理番を兼任している。
危険地帯へとアザゼルがのり込む際の護衛役であり、12巻でアザゼルに同行して冥府に赴き、16巻で「D×D」に参加した。
19巻では教会の戦士達との戦いのサポート役として出陣、横槍を入れに来たヴァルブルガがランダムに組んだ数万にも及ぶ術式を短時間ですべて斬り裂くという離れ業を見せた。
21巻では、裏方に回っていた刃狗チームも表に参戦した際には、禁手を更に研磨し深淵面に至った「深淵なりし冥漠の獣魔、英傑であれ常夜刃の狗神(ペルフェクトゥス・テネブラエ・リュカオン・エト・フォルティス・デンス・ライラプス)」を披露し、トライヘキサとの戦場の1つとなった欧州でラヴィニアと共に量産型邪龍、偽赤龍帝軍団を駆逐した。
『堕天の狗神 -SLASHDØG-』では主人公。当時は高校2年生で異能とは縁のない生活を送っていたが、自分が風邪をひいて欠席した修学旅行において旅行に参加していた全員が「空蝉機関」に囚われ人体実験の被験者となったことから事件に巻き込まれてしまい、幼馴染を救うために戦いに身を投じることとなる。
(ジン)
独立具現型神滅具「黒刃の狗神」。大型犬並みの体躯を誇る赤い瞳の黒犬。言葉は話せないが人間の言葉が理解できるほど賢い。普段は鳶雄の傍にいるが、たまに彼のもとを離れて行動することもあり、五大宗家に遺恨がある妖怪たちとの戦いでは朱乃の助っ人として単独で現れている。前述のとおり鳶雄が生まれたときには既に存在していたが、彼の祖母が封印を施したため高校2年生の時に異能が再発現した時は黒い子犬の姿になっており、初めて禁手を発動させた折に現在の姿まで成長した。同種の波長をもつ独立具現型の神器の所有者を引き寄せる性質を持っている。
ラヴィニア・レーニ
灰色の魔術師」から出向している魔術師。20代前半で金髪碧眼の美女。イタリア人。神滅具「永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)」の使い手で、「氷姫のラヴィニア」「無差別氷姫(ディマイズ・ガール)」の二つ名を持つ。「〜(なの)です」口調が主な特徴で、鳶雄のことを「トビー」、ヴァーリのことを「ヴァーくん」と呼んでいる。やや天然気味で、羞恥心に掛けるところがある。ヴァーリにとっては姉に近い間柄で、頭の上がらない数少ない存在。現在連載中のWeb小説『堕天の狗神 -SLASHDØG-』の主な登場人物の1人でもある。
本編初登場となる21巻では登場早々、ヴァーリの姉的存在を発揮し、彼を大いにドギマギさせた。彼女も刃狗チームに帯同し、欧州で禁手を用いて鳶雄と共に量産型邪龍、偽赤龍帝軍団を駆逐した。
かつては鳶雄に料理を任せきりだったが、4年後の現在では短編で美猴が現・沙悟浄と現・猪八戒の面倒を見るのに付き添っていたヴァーリが彼の顔を模した海苔で「ヴァーくん」というカラフルなキャラ弁を持ってきており、ヴァーリの発言からも彼女が用意して作った物だと示唆されている。
『堕天の狗神 -SLASHDØG-』では「空蝉機関」に協力する「オズの魔法使い」所属の魔術師たちを追って協会から派遣されていた。
皆川 夏梅(みながわ なつめ)
刃狗チームに所属する「鷹」使いの女性。四凶の一体「窮奇」を宿す独立具現型神器の所有者。
グリフォン
神器に宿る「窮奇」が具現化した夏梅の相棒。普段はの姿で、高速で飛行し一撃でウツセミの首を落とす攻撃力を持つ。真の姿はその名の通りグリフォンに近く、2mを超える体躯に頭には角が生え背には2対の翼が生える。体には風を纏い、突風を刃にして攻撃する。
鮫島 綱生(さめじま こうき)
刃狗チームに所属する「猫」使いの男性。四凶の一体「檮」を宿す独立具現型神器の所有者。ヴァーリのことを「ルシドラ」と呼んでからかっている。
白砂(びゃくさ)
神器に宿る「」が具現化した綱生の相棒。普段の姿は白いで、戦闘時には尾が2つに分かれ片方は鮫島が振るう巨大なランスへ変化する。真の姿は長く鋭い尾を幾重にも生やした体長3mを超えるサーベルタイガー。全身から放電する能力を持つ。

天界陣営

悪魔、堕天使と並ぶ三大陣営の一角で、天界に住まう天使の集団。「熾天使(セラフ)」という組織を結成している。神がいないと純粋な天使の数を増やすことができない[注 90]ことに加え、邪なことを考えると堕天使となってしまうが、現在は「悪魔の駒」の技術を基にした「御使い」を使って転生天使を増やし、勢力の増加を図っている。「邪龍戦役」時には2番目に襲撃を受け、第六天まで甚大な被害を受ける。終結時にはガブリエルを除く四大熾天使がA以外の御使いと共に「隔離結界領域」に向かった。

聖書の神
聖書に記された神。天界最上層の第七天にて神器システムを生み出した存在。存在すら定かでないとされていたトライヘキサを世界の果てへと封印したが、その無理が祟ったのか古の大戦において旧魔王と同じく死亡している。「神の死」は一般には秘匿されているが、その影響から三大陣営の勢力はかつてよりも衰えており、神器などにイレギュラーが生じるようになっている。

熾天使(セラフ)

ミカエル
声 - 細谷佳正
天界の組織「熾天使」を率いる天使長で、四大熾天使の1人。金色の翼を持つ美男子。神の「システム」の代行を行っている。「御使い」ではスペードの札をつかさどる。
絵に描いたような人格者であるが、昔から(まだ天使だった頃から)色々と因縁があるアザゼルに対しては容赦がなく、やや辛辣かつ毒のある言葉を吐くこともしばしば。仲は良いようだがどちらかといえば悪友的な側面が強い模様。若かりし頃のアザゼルの黒歴史(中二病)を熟知しており、彼の妄想の産物をまとめたレポートをかつての戦役時にばら撒いたためそのことを恨まれている。また、三大勢力トップの例にもれず少し変わったところもあり、天使と悪魔が子作りしても堕天しないという特殊な部屋を開発させ、その部屋に通じる戸を作る「どこでもエロ部屋ドアノブ」をイリナに託している。
天使・悪魔・堕天使の3つの勢力の和平の証として、イッセーに聖剣「アスカロン」を授けた。
ガブリエル
四大熾天使の1人。ウェーブのかかったブロンドで、おっとり風でスタイル抜群。天界一の美女にして、天界最強の女性天使でもある。「御使い」ではハートの札をつかさどる。
また冥界でも人気が高く、セラフォルーからは密かにライバル視されている。
彼女の乳は男の誰からも触れられたことも、直接見られたこともない。目にしたことのある女性天使は「至上のお乳」と評し、「透過」で透視したイッセーは「すべてがパーフェクト」「あれが乳神でいい」と絶賛している。
ラファエル
四大熾天使の1人。「御使い」ではクラブの札をつかさどる。
トライヘキサによる天界襲撃時に、片足を失う重傷を負う。
ウリエル
四大熾天使の1人。「御使い」ではダイヤの札をつかさどる。「神の炎」の異名を持つ。
トライヘキサによる天界襲撃時に、片目・片腕を失う重傷を負う。
メタトロン
熾天使の1人で、サンダルフォンとは双子の関係。忍者に心奪われ、ミカエルからの了承も得て百地丹紋から忍者の修業をつけてもらっている。その影響で一人称は「拙者」、語尾に「〜ござる」をつけて話す。得意技は光力を手裏剣の形で放つ「忍法セラフ手裏剣」。
グリゴリとはノアの箱舟大洪水のころからの因縁がある。

御使い

教会の戦士

テオドロ・レグレンツィ
司教枢機卿。小学校高学年ほどの黒髪の少年。祭服を身に着けている。「奇跡の子」すなわち天使と人間のハーフであり、その中でも最も才能ある者だとされる。
両親を悪魔に殺されており、三大陣営の和平や太勢力との協調によってエクソシストが邪悪な悪魔や吸血鬼をも払えなくなってしまったことに不満を抱いていた。自分と同じく現状に不満を持つ者たちを率いてクーデターを起こすが敗北、しかし責任をとろうとしたストラーダ達の助命を涙ながらに嘆願した。
ヴァスコ・ストラーダ
司祭枢機卿デュランダルの前所得者。デュランダルの使い手の中でも英雄ローランに迫るとも、超えたとも呼び声の高かった者。戦士育成機関の必要性を説いた男であり、戦士たちの主導者でもある。87歳の老人。
祭服を身にまとった白髪の巨漢で、しわくちゃの面貌だが、顔の下はありえないほどに太い首、分厚い胸板、巨大の幹ほどはある両腕、イッセーの胴回りよりも幅がある脚、背丈は2メートルはある。老人の表情が不釣り合いなほどに見事な若々しい肉体を持つ[注 91]
尊敬される戦士であると同時に、厳しさと優しさを兼ね備えた人物で、教会の戦士達からの人望は厚く、自分とクリスタルディの命を以ってクーデターを終結させようとした際は、テオドロをはじめとする教会の戦士達が涙を流して引き留めようとしたほど。また、教会にいた頃のアーシアとも一度だけだが面識があり、気さくに接し、彼女が追放される旨を聞いたときは隠棲先を探して奔走し、彼女に送られた感謝の手紙も大事に保管していた。
四大熾天使のウリエルとラファエルから「御使い」のオファーが来たことがあるが、「人の身で死にたい」と両方断っている。
最上級悪魔をも倒しうるという絶大な戦闘能力を有し、レプリカのデュランダルで真「女王」の拳を止めるどころか滅びの魔力すら切り伏せ、聖なる波導を纏ったパンチ「聖拳」を振るうほか、魔法のほころびを見つけ力技で解呪することもできるなど、作者も認める「力こそパワー」を体現した人物。第二次世界大戦の頃にはコカビエルと戦い追いつめたといわれるが、年齢による衰えは隠しきれずアーサーからは「20年早く出会えれば、最高の戦いができた」と惜しまれている。
全盛期は、堕天使の幹部であろうと、最上級悪魔でさえも全て屠り去り、魔王ですら怖れた天の剣であったと言われている。彼の戦いぶりを見て生存した悪魔は、そのすべてが当時の風景を畏怖し、戦慄しながら「あの男(あくま)と二度と会いたくない」と語り、冥界では今でも「教会の暴力装置」「天界の暴挙」「ヴァチカンのイーヴィルキラー」「ミスター・デュランダル」「本当の悪魔」と恐れられている。
テオドロら悪魔や吸血鬼との和平に不満を持つ者たちの声を受けクーデターを起こし、グレモリー眷属を一人で相手取り一歩も引かぬ闘いを見せるが敗北。このクーデターで教会上層部の裏切者をあぶりだすことに成功し、同盟に反対する者たちの不満を晴らさせ、さらに落としどころとして木場の同胞だったトスカと本物の聖杯の破片の引き渡しを行い、教会を追われたアーシアに送られた感謝の手紙を渡し、ゼノヴィアにはデュランダルの制御の手ほどきをする、というように数多くのことを同時にことごとく成功させた後、審問をうけるために転移魔法で去っていった。以降は立場を奪われた上で天界の結界に囲まれた葡萄畑で過ごしていたが、「邪龍戦役」終盤で一時解放され来日、邪龍軍団を迎え撃った。
教会信徒としてはこのまま余生を終えるつもりで居たが、一人の剣士としては自分の全盛期より50年も後で強者が集う時代が訪れたために自分が戦いを堪能できないことに忸怩たる思いを抱いていた。アーサーと剣を交えたとき、斬り倒したいと、なぜもう30年遅く生まれてこなかったのだと、彼への激情が渦巻き、燻ったまま隠居暮らしを続けていたが、23巻でリアスからデュランダルⅡを渡されたうえで「幽世の聖杯」・魔神バロールの力・仙術で一時的に全盛期の力を取り戻させると言う条件を提示され、強敵たちとの戦いを繰り広げたいという欲求から「アザゼル杯」で「リアス・グレモリー」チームの「戦車」として参戦する。
エヴァルド・クリスタルディ
助祭枢機卿で、元エクスカリバーの使い手。教会の戦士にとっての恩師でもある。黒髪の中年男性。
使用する聖剣がレプリカでありながらデュリオに「イメージしている最強の聖剣使いの四つ上」と評される格別の実力者で、エクスカリバーが持つさまざまな能力を同時に使うことができる技巧派。
クーデターでは木場、イリナ、グリゼルダ、デュリオと相対。多彩な能力で翻弄するも聖魔剣、オートクレール、グリゼルダのサポートの矢、そしてトドメとばかりのデュリオの神滅具を受けて、倒された。
トスカ
白い髪をお下げにした12、3歳の女の子。施設にいたころの木場の同志であり、木場を「イザイヤ」と呼んでいる。強固な結界型の神器を持っており、「聖剣計画」の実験の中でそれが発動し、バルパーたちも手が出せなくなってしまった。結界内で仮死状態のままだったゆえか、成長は止まっており、衰弱も見られたものの木場と再会して抱擁を交わした。木場の住むマンションと兵藤家を行き来して、いろいろと学び始めている。
桐生にはかなり心を許しており、転生天使であるイリナに対しては物凄く神聖視している。桐生から木場とイッセーがBL関係だと聞かされ、2人の関係を誤解している。
木場が非業の死を遂げてから復讐心に駆られたという話を聞くのが怖かったため、リアスを真正面から見ることも会話することもできなかったが、唯一の同志である木場のことをもっと知りたいという複雑な心境をどうにかまとめて勇気を持って、リアスに木場との出会いを訊いた。そしてリアスに感極まった涙声で木場を助けてくれたことに対しお礼を言った[5]
他の人と同じように学校に通いたいとリアスに申し入れ、最終章から駒王学園中等部に転入する。高等部のオカルト研究部では予備部員として扱われている。

シグルド機関

ジークフリート
フリード・セルゼン
リント・セルゼン

北欧勢力

北欧神話の勢力。第4章終盤の「邪龍戦役」ではトライヘキサによる3回目の襲撃の対象となり北欧の世界全体に大きな被害を受けた。

アースガルズ

ドイツなどを中心に東ヨーロッパに影響を持つ神々。戦乙女・ヴァルキリーを派遣し、戦場に散った勇者を自陣営に取り入れ、「神々の黄昏(ラグナロク」に備えていると言われる。他勢力との調和路線にも積極的で、かなり初期の段階で三大勢力と協力体制を結んだ。「邪龍戦役」終結時にはオーディンをはじめとする6柱の神々が「隔離結界領域」に向かった。

オーディン
声 - 辻親八
アースガルズの主神を務める、隻眼の老人。「グングニル」を所持している。
ミーミルの泉に片方の目を差し出したとき、魔術、魔力、その他の術式、結界に関して詳しくなった。左の隻眼には水晶らしきものが埋め込まれ、眼の奥に輝く魔術文字を浮かび上がらせている。
行動は隙あらば、女性にセクハラを働く、文字通りのスケベ老人だが、ディオドラ・アスタロトの手引きで侵入した「禍の団」の上級悪魔クラスを「グングニル」の一撃で数十体を瞬時に消滅させるなど、神としての実力は本物。
ロスヴァイセを自身のお供にしていたが、うやむやのうちにリストラしてしまったことに負い目を感じている。その件についてはゲンドゥルからも怒られた。
D×D」結成の際、ヴァーリを養子に迎えたいと申し出た。
ロキ
声 - 近藤孝行
アースガルズの悪神。フェンリルとミドガルズオルムの産みの親。外見は若い男性で、目つきが少々悪いイケメン。黒いローブを身に着けている。
息子のフェンリルほどの力はないが神クラスだけのことはあり、並みの悪魔や天使程度の力では相手にもならないだけの実力を持つ。
オーディンが他の神話の神々と協調する路線を採ったことを苦痛に感じ、フェンリルを連れてオーディンと日本の神々との会談を襲撃するが、ヴァーリチームの介入で一時撤退する。その後フェンリルだけでなくその子狼や量産型ミドガルズオルムを引き連れて再び襲撃、オカ研メンバーとヴァーリチームを苦戦させたが、切り札であるフェンリルをヴァーリに奪われ、手勢も全滅させられる。自身もヴリトラの呪いや乳神の加護といった複数のイレギュラーによって追い込まれ、ミョルニルのレプリカから放たれた特大の雷に打ちのめされて戦闘不能になり、術封じをかけられて捕縛された。
ヴィーザル
オーディンの息子。フェンリルが唯一恐れた存在と言われ、「神喰狼を喰らう者(フェンリル・イーター)」の異名を持つ。第4章で父親や兄のトールが隔離結界領域に旅立ったため、北欧神話の新たな主神に就任した。新たに出来た義理の弟であるヴァーリのこともそれなりに気にかけている。「アザゼル杯」には「王たちの戯れ」チームの一員として出場する。イッセーを「駒王学園の赤い龍(ハイスクールD×D)」と呼び、神クラスとして迎え撃つつもりでいる。
ゲンドゥル
ロスヴァイセの祖母。外見は銀髪で紺色のローブを着た初老の女性で、精悍な顔つきをして上背も孫のロスヴァイセと同じぐらい。ロスヴァイセのことは「ロセ」と呼んでいる。北欧に伝わる魔術(ルーン式、精霊魔術ガンドル式、降霊魔術セイズ式)の使い手として有名。アウロス学園の魔法の講義で子供たちに「どのような魔法でも必ず術者とかの役に立ち、この世に意味のない魔法なんてない」と語り、幼少時のロスヴァイセにも繰り返し同じ言葉を聞かせていた。イッセーのことはロスヴァイセの彼氏だと思っており、イッセーを信頼している。普段は標準語だが、感情が昂ぶると方言を喋る(孫娘との会話にて)。

その他の北欧勢力

「神喰狼」フェンリル
「終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)」ミドガルズオルム
「黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)」ファーブニル
「外法の死龍(アビス・レイジ・ドラゴン)」ニーズヘッグ
スコル/ハティ
フェンリルと女巨人との間に生まれた巨大な狼。スペックでは父親に及ばないが、魔王級とされるタンニーンの炎にも耐えられるだけの力を持つ。
スルト
北欧の炎の巨人。サーゼクス眷属「戦車」のセカンドのコピー元。来たるラグナロクでは巨人の大隊を率いて世界樹ユグドラシルに火をつけると予言されている存在。体の大きさを控えめにした状態でも身長25mはある巨体の持ち主。

ギリシア勢力

オリュンポス

ギリシア・ローマを中心に、西ヨーロッパに影響を持つ神々。非常にわがままだが、妙に人間臭い神が集まっている。「邪龍戦役」終盤で分裂したトライヘキサの1体による襲撃を受ける。終結時にはゼウスをはじめとした10柱の神々が「隔離結界領域」に向かった。

ゼウス
オリュンポスの主神で、ギリシアの三大神の一柱。能天気な性格の中年男性でアザゼルに嫁を世話する発言をしている。
ポセイドン
ギリシアの三大神の一柱で、海を司る神。かなり高位の神格だが、時折自ら海のパトロールを行っている。テンションが高く、自身のテリトリーである海で争いの気が高まるとふんどし一丁で出現する。
ハーデス
ギリシアの三大神の一柱で、死を司る神。その姿は骸骨で、司祭の着るような祭服に身を包んでおり、頭部にはミトラを被っている。冥界の地下深くにある冥府に住む。悪魔のことを「コウモリ」、堕天使のことを「カラス」と呼んでいる。ギリシア勢力中最強の神で、その強さはアザゼル以上。
ギリシアの神々の中では唯一他の神話体系との協調路線に反対している。他の神話勢力に対して敵意を抱き、嫌がらせのためにはありとあらゆる手段を惜しまない。人間には平常通りに接する神であり、冥府には必要な存在である。「禍の団」とも繋がりがあり、旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブのことを陰から支援したり、英雄派の曹操に対してサマエルの召喚を許可したりしており、超獣鬼と豪獣鬼による冥界の混乱の隙を狙っていたが、その度を過ぎた行動が三大陣営、特にリアスとイッセーを巻き込んだことでサーゼクスとアザゼルの怒りを買い、自身が冥府から動けなくなり、ヴァーリによって腹心のプルートを失うだけでなく、冥府にいた大多数の死神をデュリオに氷漬けにされるなど、大きな痛手を受けることとなった。また、クリスマス直前にはアポプスと契約してリリスの肉体をもらい受け、クリフォトたちに天界へ侵入する方法を教える一方で、その情報を帝釈天に流して曹操をそこに向かわせている。異世界からの侵略者を招き寄せる悪魔達と最期の戦いに望むため、各地獄の王達と協調すべく「アザゼル杯」の裏で暗躍を開始する。
アポロン
ゼウスの息子の一人。太陽を冠する神で、芸能、芸術も司る光明神。第4章で父親達が「隔離結界領域」へ旅立ったため、新たに主神に就任した。芸能の神として「おっぱいドラゴンの歌」を高く評価している。「アザゼル杯」では「王たちの戯れ」チームの一員として参加する。

冥府

プルート
伝説の最上級死神で、ハーデスの腹心。装飾がされたローブに身を包み、道化師が被りそうな仮面をつけている。アザゼルと互角に渡り合えるほどの実力の持ち主で、ドス黒い色の刀身の鎌で戦う。
力を奪った抜け殻のオーフィスを欲するハーデスの命を受け、配下の死神を引き連れ英雄派と共に中級悪魔昇格試験を追えたグレモリー眷属達を襲う。アザゼルと激しい戦いを繰り広げていたもののシャルバの乱入を察して一人だけ先に撤退、「魔獣騒動」の最中再びオーフィスを手に入れるため冥界に姿を現したが、「白銀の極覇龍」を会得したヴァーリの「コンプレッション・ディバイダー」よって消滅させられる。
オルクス
最上級死神の一角で、ベンニーアの父。娘のベンニーアとは折り合いが悪く、彼女からは「クソ親父」呼ばわりされている。

その他のギリシア勢力

テュポーン
ギリシア神話勢力に属する魔物の王。背中に翼を生やし蛇の下半身を持った、青い肌の全長30mはある巨人。全勢力でもトップ10に入る実力者と言われている。長年オリュンポスの神々と戦ってきたが、最近ようやく和平を結んだ。
アザゼル杯」には他の若手の神々にわがままを言って「王」になり、ギリシア・北欧連合の「王たちの戯れ」チームを率いて参戦する。
「宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)」ラードゥン

須弥山

帝釈天(たいしゃくてん)/ インドラ
アジア最大の神話勢力の主神。五分刈りの頭に、丸レンズのサングラス、アロハシャツ、首には数珠というラフな格好をしている。性格はフランクだがプライドが高く、「天」を名乗る者として二天龍に並々ならぬ対抗意識を抱いているが、明確に敵対しているわけでもない。アザゼルは彼が見据えているのはシヴァ相手の戦争であり、こちらの敵にはならないだろうと考えており、シヴァも自分に信者を取られたことが悔しかったために神話体系の外から「駒」を求めているのではないかと推測している。
「禍の団」の曹操とは彼が少年の頃から繋がりがあるが、曹操がイッセーに敗れた際には、曹操とゲオルク、レオナルドの3人から神滅具を没収した上で冥府送りに処し、16巻のエピローグにて冥府から這い上がってきた曹操に対して神滅具を返却した。
邪龍戦役」により各勢力の首脳陣が一斉に姿を消したことで、新たな戦いをはじめようとすると予測されていたとおり、「アザゼル杯」では配下の四天王を率いて自ら参戦。目的は明言されていないが、優勝した暁には正々堂々シヴァに戦いを挑むことを願うだろうとみられている。
闘戦勝仏(とうせんしょうぶつ) / 孫悟空(そんごくう)
西遊記」に登場する初代孫悟空。外見は金色に輝く体毛で、背丈が幼稚園の年長児ほどしかなく、黒い肌の老猿。手には長いのような得物。首には球のひとつひとつが大きな数珠。サイバーなデザインのサングラスをしている。仙術と妖術を極めており、須弥山の中でも屈指の実力者。攻撃の威力だけならイッセー、ヴァーリのほうが上とのことだが、卓越した技術を持つ。
帝釈天の先兵ではあるが、帝釈天のような野望は持ち合わせておらず、玉龍と協力して「禍の団」によるテロに対処している。
アザゼルから「D×D」のサブリーダーを頼まれたため、現役復帰して「孫悟空」に名前を戻すこととなりイッセーとヴァーリを1から鍛えなおしている。
「邪龍戦役」終盤ではかつての仲間を伴い来日、トライヘキサを迎え撃った。
「アザゼル杯」には「西遊記」チームを率いて参戦する。
曹操(そうそう)
英雄派の首魁であり、中国・三国時代の曹操の子孫を自称する黒髪の男。漢服を羽織り、18巻以降は右目に眼帯をつけている。
先祖と同じく人材の発掘能力に長けるが、必要とあらば拉致洗脳や死ぬ可能性の高い実戦実験を行うなど、えげつない面もある。自分が「弱っちぃ人間」であることを自覚し、そのため非常に用意周到。敵の戦力と弱点を恐ろしいほど徹底的に分析し、対策を練った上で挑んでくるため、相手をするにも一筋縄ではいかない。
神滅具の代名詞とも言える最強の神滅具「黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)」を所有する。先端を開くことで光の切っ先が出現し、さらにそれを伸ばすことで遠距離にも対応できる。テクニックタイプの自身の技術も合わさり、隙と言える隙がない。
たとえ独りになっても複数の超常の存在と渡り合えるために研究に研究を重ねて「極夜なる天輪聖王の輝廻槍(ポーラーナイト・ロンギヌス・チャクラヴァルティン)」という禁手の亜種を発現させている。ある程度の実力者なら対抗できるらしいが、少なくともグレモリー眷属クラスでもそれは不可能。
作中ではイッセーと幾度となく対峙している。9巻の京都で去り際に、イッセーの攻撃を右目に受けて負傷するが、メデューサが持つ石化の「邪視(イーヴィル・アイ)」を移植してこれを補っている。11巻では禁手状態で黒歌、アザゼル、グレモリー眷属を単独で戦闘不能にするなど圧倒的な力を見せ付けた。12巻でイッセーが復活した後に再戦したときにもイッセーを圧倒するが、油断が祟ってサマエルの血を浴びてしまい致命傷を負う[注 92]。その後、ゲオルクと共に逃げ延びるも、帝釈天によって「黄昏の聖槍」を没収された上、冥府送りとなる。この敗北を機に、血筋と聖槍に選ばれたことから来る「英雄であらねばならない」という念から解放される。その後、16巻の最後で冥府から帰還し「黄昏の聖槍」を返還され、その後は初代孫悟空に代わり、対「禍の団」の先兵となった。18巻では天界がクリフォトに侵攻された際、グレモリー眷属の前に再び姿を現し、対峙していたラードゥンと3匹の量産型グレンデルの戦闘を支援。慢心から2回もイッセーに痛い目に遭わされたことを反省してかドラゴン相手に二度と油断しないと話しており、以前以上の不気味さが感じ取れる。事が終わった去り際に、いつか自分を倒したイッセーと再戦することを望み、ありのままの自身の力で倒すとライバル宣言する。「邪龍戦役」ではクロウ・クルワッハとともに来日し、「覇輝」で邪龍軍団を退ける活躍を見せた。
「アザゼル杯」では須弥山代表の一角「天帝の槍」チームとして参戦する。
三国志の曹操、ローマ帝国のロンギヌス、ギリシャ伝承のメデューサ、インド思想の転輪聖王と、「神話のごった煮」と言われるこの作品を象徴するかのような存在。
太子(なたたいし)

インド神話

各勢力でも最強とされる神話体系で、特に3柱いる最高神は全員が全勢力でもトップクラスの実力者。「邪龍戦役」終盤では分裂したトライヘキサの1体から襲撃を受け、終結時には主神2柱を含む7柱の神々が「隔離結界領域」に向かった。

シヴァ
インドの破壊神で三柱神の一角。外見は青光りする黒髪の持ち主で、歳は14、5ほどに見える端正な顔立ちの美少年。
アザゼルの要請を承諾し「D×D」の後ろ盾として、トライヘキサがグレートレッドを倒し、異世界に行こうとする場合のみ、それを阻むと約束した[注 93]
グレートレッドが倒された際に異世界に行って破壊と再生をしようと考えていたりといろいろと思惑が有ったが、各勢力首脳陣の覚悟を目の当たりにしたことや、「隔離結界領域」に向かったヴィシュヌ神・ブラフマー神から抑止力としての役目を託されたこともあり、この世界を守る決意をする。異世界からの使者が現れる30年後までのあいだで帝釈天が必ず何か事を起こすという確信のもとで警戒を深めており、自身も主導する「アザゼル杯」は戦乱を引き起こしかねない彼に対する牽制の意味もある。その一環で阿修羅神族を味方に引き入れ、イッセーにも勧誘を行っている。
ハヌマーン
インド神話の猿の神。「邪龍戦役」時には配下を引き連れ北欧の世界の救援に向かった。
ガネーシャ
インド神話の象頭の神。「邪龍戦役」時には配下を引き連れ北欧の世界の救援に向かった。
ヴァルナ
かつて帝釈天と戦いを繰り広げた阿修羅王。以来公の場から姿を消していたが「邪龍戦役」時には配下を引き連れ北欧の世界の救援に向かった。
マハーバリ
阿修羅神族の王子。サリーを纏った長身の男性。父親のヴィローシャナをインドラに殺害されており、彼に対し激しい恨みを抱いている。

禍の団(カオス・ブリゲード)

旧魔王派

シャルバ・ベルゼブブ
声 - 成田剣
旧魔王「ベルゼブブ」の血統である茶色の長髪をした男で、旧魔王派の筆頭格である悪魔。軽鎧(ライト・アーマー)にマントを着用している。
禍の団」の首謀者のひとりであり、組織のトップであるオーフィスから「」を与えられているため、旧ベルゼブブに匹敵する力を宿している。
現四大魔王だけでなく、旧魔王「ルシファー」の子孫であるヴァーリにも恨みを抱いており、冥界を滅ぼして新しい悪魔の世界を創造しようと暗躍している。
当初は、元72柱の悪魔であるディオドラに「蛇」の能力や情報を与えて暗躍させていたが、イッセーに敗北したディオドラを消滅させ、自らイッセーと対決することになるが、アーシアを次元の狭間に放りこんだことでイッセーの逆鱗に触れ、「覇龍」の力に覚醒したイッセーの「ロンギヌス・スマッシャー」をうけて瀕死の重傷を負う。この戦いでオーフィスの「蛇」を失い大きく弱体化してしまう。
そのあとは自らを拒絶した冥界を完全に滅ぼすため、レオナルドを誘拐し強制的に禁手化させて生みだした13体の巨大魔獣を「冥界」へと送りこみ「魔獣騒動」を引き起こす。さらには「蛇」を求めてオーフィスをさらって逃走を図り追ってきた「真紅の赫龍帝」状態のイッセーにサマエルの血を使用するも、激痛にも一切ひるまないその姿に恐怖しながら最期はイッセーの「クリムゾン・ブラスター」によって消滅した。
「シャルバ」という名前は、シャギア・フロストオルバ・フロストに由来している[51]
クルゼレイ・アスモデウス
声 - 手塚ヒロミチ
旧魔王「アスモデウス」の血統である黒色の長髪をした男で、「禍の団」の首謀者のひとりである悪魔。貴族風の衣装を着用している。
「禍の団」のトップであるオーフィスから「蛇」を与えられている。
シャルバと行動をともにし、悪魔以外の存在はいずれ滅ぼすべきと考えており、サーゼクスの説得にも耳を貸さなかった。
最終的には、サーゼクスの「滅殺の魔弾」をうけたことで体内のオーフィスの「蛇」を消滅させられ、無念の血涙を流しながら、滅びの球体に身体を消し去られて葬られた。
「クルゼレイ」という名前は、ラウ・ル・クルーゼレイ・ザ・バレルに由来している[51]
カテレア・レヴィアタン
声 - 櫻井浩美
旧魔王「レヴィアタン」の血統である眼鏡をかけた女で、「禍の団」に所属している悪魔。
レヴィアタンの座を奪ったセラフォルーを怨んでいる。また、セラフォルー自身はカテレアに対して好意的に接していた。
「禍の団」のトップであるオーフィスから「蛇」を与えられ、天使・悪魔・堕天使の首脳会談を襲撃するが、擬似禁手状態で応戦したアザゼルに圧倒されて敗北する。しかし、最後の手段である自爆してアザゼルを道連れにしようするが、アザゼルには通用せずに光の槍で貫かれて死亡する。
「カテレア」という名前は、カテジナ・ルースとレディ・アンに由来している[51]

英雄派

曹操(そうそう)
ジークフリート
英雄派の幹部の1人。英雄シグルドの末裔で、神器龍の手(トゥワイス・クリティカル)」の所有者。腰に何本も帯剣した白髪の優男。戦士養成機関「シグルド機関」の長年の宿願であった「魔帝剣グラムを扱える真の英雄シグルドの末裔」の完成形であり、教会の戦士の一人であったが組織を出奔しテロリストになった。フリードやリントとは同じ施設出身の同胞。
「魔帝剣グラム」に加え、「バルムンク」「ノートゥング」「ディルヴィング」「ダインスレイブ」の5本の伝説の魔剣と、1本の光の剣を所有しており、「魔剣(カオスエッジ)ジーク」という異名を持つ。戦闘では「龍の手」を用いた三刀流で戦うが、亜種の禁手阿修羅と魔龍の宴(カオスエッジ・アスラ・レヴィッジ)」になることで六刀流となる。
作中では木場と幾度も対峙し、当初こそ圧倒していたが、徐々に拮抗するようになった。最後の対戦では「魔人化(カオス・ブレイク)」を使って木場を圧倒したものの、サマエルの呪いを受けて消息不明となったイッセーを「無駄死」と馬鹿にしたことで木場の怒りを買い、「魔人化」の弊害でグラムに愛想を尽かされる。最期は聖剣「アスカロン」と「魔帝剣グラム」を身体に突き刺され、龍殺しの呪いに身を焼かれて消滅する。
ゲオルク
英雄派の幹部の1人。伝説の悪魔メフィスト・フェレスと契約したゲオルク・ファウスト博士の子孫。制服にローブを羽織った魔法使い風の青年。神滅具絶霧(ディメンション・ロスト)」の所有者。「絶霧」の力に加え、あらゆる陣営の魔術を使いこなし、11巻で黒歌とルフェイで二人掛かりで発動させた入替転移を一目見ただけで単独でやってのけたり、ヴリトラの呪いを解呪したりするなど、人間の魔術師としてはトップクラスの実力者。禁手は「霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)」。
12巻でギャスパーと対峙した際に、イッセーの死を告げてギャスパーバロールを目覚めさせてしまい、彼の「全てを闇に染める」力を前に絶霧の力もあらゆる魔術も無効化され敗北。片目と片腕を闇に喰われて失ったもののかろうじて逃げ延びて曹操と共に逃走するが、帝釈天によって「絶霧」を没収されて冥府送りとなる。後に冥府から帰還した曹操の話によると、そこで出会った有力な魔術師らの魂と意気投合して、死神や魔法の研究をしている模様(当面帰るつもりはないとのこと)。
ジャンヌ
ジャンヌ・ダルクの魂を受け継ぐ女性で、神器「聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)」の所有者。
京都ではイリナを圧倒するほどの力を見せ、超獣鬼が冥界に来襲した際には「魔人化」してヘラクレスと共にシトリー眷属を襲撃した。グレモリー眷属が救援に駆けつけたことで禁手「断罪の聖龍(ステイク・ビクティム・ドラグーン)」を発動。それでもなお朱乃、ゼノヴィア、イリナの三人に押し込まれるも、避難中の子供を躊躇なく人質にとるなどヘラクレス同様に外道な性格を見せた。しかし復活したイッセーの登場で動揺した隙に木場によって人質を奪還されたうえエロ技のコンビネーションの前にあっさり敗れ、ヘラクレスと共に冥界に捕縛される。
ヘラクレス
ギリシア神話ヘラクレスの魂を受け継ぐ巨漢で、神器「巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)」の所有者。禁手は「超人による悪意の波動(デトネイション・マイティ・コメット)」。
京都ではロスヴァイセと対戦し、彼女の魔法攻撃を喰らってもほとんどダメージを受けないほどの頑強な肉体でロスヴァイセを圧倒した。
首都の子供の避難誘導を行うシトリー眷属を奇襲し、子供たちの乗ったバスを守るために本来の実力を出し切れないソーナと匙を痛めつけるなど外道な性格。シトリー眷属に代わって神滅具「獅子王の戦斧」の所有者であるサイラオーグと対決。サイラオーグを散々馬鹿にするも圧倒的な実力差から攻撃は一切通じず敗北し、ジャンヌとともに冥界に捕縛される。
レオナルド
神滅具「魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)」を持つ少年。
相手の能力に対応した「アンチモンスター」を創り出すことに秀でている。そのため、禁手化目的で派兵される構成員に自身が生み出した魔獣を同行させることで、異形の者達のデータを収集し最適なアンチモンスターを生み出す研究をしていた。
旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブによって拉致され、強引に禁手化させられ「破滅の覇獣鬼(バンダースナッチ・アンド・ジャバウォッキー)」を発動。その結果、強大な魔獣を生み出し冥界を危機に陥れるが、彼自身は強引な禁手化によって廃人化しもう再起不能だと思われていた。
その後、ゲオルクに回収されて逃げ延びるも帝釈天によって「魔獣創造」を没収され冥府送りとなる。その後冥府より帰還した曹操の話によるとどうやら症状は回復している雰囲気があるが、ゲオルクに付き合って冥府に留まっている模様。

クリフォト

リゼヴィム・リヴァン・ルシファー
クリフォトのトップ。ヴァーリの実の祖父にして前ルシファーと「リリス」の間に生まれた息子で「リリン」という名で聖書に刻まれている。外見は銀髪の中年男性で、サーゼクス同様の魔王の衣装を着ている。非常に軽い口調で物騒なことを口走り、とても正気とは思えないほど危険でわがままな思考をする。当人曰く、中二病こじらせた精神お子さまなおじさん。後述の天界戦以降は魔王然とした姿も見せているが、これは父親の真似をしているだけで、あくまで本質はふざけた態度の方である。「悪魔は『悪』であるべき」など、現在の冥界ならびに悪魔の在り方を強く否定している。また、永遠に近い生に飽きており、ユーグリットからの誘いがあるまでは、生ける屍同然だったと自身で述べている。
悪魔の中に存在する3人の「超越者」の一人。能力は神器の特性、高められた力を全て無効化する「神器無効化(セイクリッド・ギア・キャンセラー)」で、神器所有者に対しては無敵[注 94]
背中に生えている12枚のルシファーの黒翼は、ミカエルの巨大な光の槍を耐えきるほどの防御力を持つ。ルシファーの子だけはあり、軽く放っただけでも龍王に重傷を負わせるほどの魔力を持つ。体術の技能も高いうえ、鎧タイプの神器はその防御を貫通して攻撃できる。ただし、ほかの超越者に比べれば1枚も2枚も劣ると評される。
実力面もさることながら、各勢力や現体制に不満を持つもの達を煽りたて、各所で騒動を起こすその姿はアザゼルに「扇動の奇才」と評され、大衆を惹きつけ、愛されるイッセーとはまさに対極に位置する存在である。
ヴァーリの父に息子を虐げるよう唆したため、孫のヴァーリからは殺意と憎悪を向けられている。そのあまりにも下種な性格から敵対関係にある者たちはもちろんのこと、協力関係にあった邪龍たちからも激しく嫌悪されており、特に天龍クラスの筆頭格邪龍を長期間御するのは能力的にも不可能だったこともあって最後には三体全員に離反されている。
吸血鬼を改造して生み出した量産型邪龍を使って、ツェペシュとカーミラの城下町で壊滅的な被害を出し、冥界ではアグレアスを強奪、煉獄で母リリスが隠した生命の実と知恵の実を盗み出したついでに天界に攻撃を仕掛けた。
乳神と共に存在が発覚した異世界への侵攻を目的としており、そのために聖書の神が施したトライヘキサへの封印を解除しようとしている。
天界に攻め込んだ折り、アーシアに危害を加えたことでファーブニルの逆鱗に触れて傷を負い、さらに今まで小馬鹿にしてきたイッセーに手痛い反撃を受けたことで認識を改める。その際にファーブニルの呪いを受け、ファーブニルに殺される夢を毎夜見るようになり、夜な夜な魘され精神的に追い詰められていき、焦りを覚えイッセーの両親を拉致し、ファーブニルに備えてリリスを強化するために兵頭家にいた彼女の素体であるオーフィスを襲撃した。アグレアスでイッセーを待ち受け、二人に息子が悪魔に転生した事実を暴露し更に強制的にドラゴン化した姿を見せることで親子の絆を叩き壊そうとしたが、イッセーが悪魔と知っても信じようとする二人に錯乱し目論見を打ち砕かれてしまう。
龍神化したイッセーに重傷を負わされ逃亡するも、アジ・ダハーカとアポプスに見限られた挙句、自分の護衛でもあるリリスにも造反されてしまう。逃亡先でもアザゼル達に無様に命乞いをしながらも聞き入れられず、「白銀の極覇龍」で身体能力を底上げし神器の力を通さず魔法によって作った剣を振るうヴァーリに追い詰められ、さらに自分を追って現れた逆鱗状態のファーブニルに両足を潰され身動きが取れなくなった状態で噛み潰されて死亡。そのカリスマ性から初めから目的だけを見据えて行動していれば違う結果が待っていたとも考えられるが、余計なものにばかり手を出したうえにその逆鱗に触れてしまったが故に、まさに「因果応報」とも言える悲惨な最期を迎えることとなった。しかし、既に自身の死も想定の範囲内で自らの魂に細工を施しており、死後に魂のエネルギーを用いて、量産しておいた偽赤龍帝軍団を起動するとともにトライヘキサの封印を強制的に解除した。また、生前には各勢力の転送術式の情報を「E×E」へと送っていたことが明らかになる。
ユーグリット・ルキフグス
番外の悪魔ルキフグス家の出身の青年。グレイフィアの実弟で、同じ色の銀髪を持つ。実力でも姉に劣っていないと語っている。初登場時には「禍の団」の魔法使いを率いて駒王学園を襲撃。邪悪な存在である「悪魔」を世界に知らしめるためにリゼヴィムに協力している。
サマエルの呪いで消滅したと思われていたイッセーの元の肉体の極一部を次元の狭間から回収。この肉片から聖杯の力で情報を抽出することで製作したレプリカの「赤龍帝の籠手[注 95]」を所有しており、禁手化して「赤龍帝の鎧」になることもできる。このレプリカはオリジナルに性能が大きく劣るものの、持ち主のスペックが今のイッセーを圧倒的に上回っていたため、初戦では真・女王形態の「真紅の赫龍帝」を圧倒してみせた。だが再戦時に新しい能力を発現させたイッセーに敗北して捕縛される。
度を超えたシスコンで、グレイフィアがサーゼクスと恋仲になったことで心の均衡を崩した。トライヘキサに関する論文を書いていたロスヴァイセを、容姿が姉に似ている所があるから自分の姉になってくれる存在だと考えて付け狙うなど、行動も思考ももはや常軌を逸していた。
捕縛されてから尋問官に姉であるグレイフィアを指名し、彼女から苛烈な尋問を受けてるが姉と一緒に過ごせるのが嬉しいのか終始ご機嫌であるらしい。
作者の石踏は、ユーグリットのシスコンぶりについて「自分でも書いていて若干引いた」と感想を漏らしている[52]
リリス
「大罪の暴龍(クライム・フォース・ドラゴン)」グレンデル
巨人型で黒い鱗に銀色の双眸の邪龍。戦うことと殺すことにしか興味がない邪龍で、自分が死ぬことすら嬉々として楽しむ頭のネジが外れた邪龍。かつて暴虐の果てに初代ベオウルフに滅ぼされたが、聖杯の力によって現世に蘇った。特徴を象徴する色は深緑。
高い攻撃力と防御力を誇り、特に鱗はドラゴンの中でも最硬クラス。加えて聖杯の効果で、各種魔法への耐性のみならず龍殺しへの耐性も非常に高くなっている。復活前から龍王クラスの実力者だったが、聖杯の力でさらにパワーアップしている。特殊な能力は持たないが、強力な火炎と巨体に似合わぬ素早い動きを生かした肉弾戦を得意とする。リアスの「消滅の魔星(イクスティングイッシュ・スター)」を受けて、頭部半分になっても生存しているなど驚異的なしぶとさを持つ。
初登場時は「真紅の赫龍帝」状態のイッセーと肉弾戦を繰り広げるが制限時間が来たため撤退、そのままヴァーリチームとの交戦権をかけてアジ・ダハーカと戦う。2度目はツェペシュ城でオカルト研究部と戦い肉体の大半を失ってなお戦意を見せたがクロウ・クルワッハに言い含められ退散した。3度目のアウロスでの戦いで、イッセーとサイラオーグに瀕死に追い込まれた後、小猫によって封印される。
後に量産型グレンデルが生み出される。通常の量産型邪龍に比べれば数段強力だが、意思を持たずオリジナルよりは遥かに弱い。
「宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)」ラードゥン
巨大な木の姿に赤い双眸の邪龍。結界や障壁を得意とする。元は黄金の果実の守護者で、初代ヘラクレスの試練で毒蛇ヒュドラの毒を口に投げ込まれて殺されたが、聖杯の力によって現世に蘇った。
展開する防御障壁は通常の禁手のイッセーでは破壊できないほどの強度を持ち、しかも本体も硬く、障壁込みならグレンデルよりも硬いと自称する。
16巻のアウロス襲撃ではグレンデルと組んで現れ、イッセーと戦うがユーグリットに呼ばれて撤退。18巻の天界で、イッセー、ゼノヴィア、アーシアを除いたグレモリー眷属と突如として乱入してきた曹操との戦闘を行う。途中、グレンデルを基にした新型の邪龍を3体召喚するがそれも殲滅され、最後は曹操に自分がすっぽり入る大きさの穴に落とされリアスの「消滅の魔星」で断末魔の悲鳴を上げながら消滅し、魂はグレンデル同様、小猫により宝玉に封印された。
「霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)」八岐大蛇(やまたのおろち)
その尻尾から聖剣「天叢雲剣」を生み出したといわれる邪龍。8本の首だけでも大型のドラゴンに匹敵する巨体を誇り、それぞれの目からは血の涙を流している。牙や血液に毒を持ち、その毒はサマエルの毒ほど強力ではないものの、ドラゴン以外にも強力な毒性を示し魂まで汚染する類のもので危険なものであることには変わりない。首は高い再生能力を持ち、8本それぞれが個別の強い意思を持つため頭部を失ったままでも行動できる。
過去に既に討伐されており、クリフォトにより曖昧な形で復活し、魂のうち半分は強奪してきた天叢雲剣を改造する形でその剣に宿り、残り半分は神滅具紫炎祭主による磔台」に取り込まれる。剣に宿ったものは、最終的に八重垣の身体や心を乗っ取るかのごとく漆黒のオーラを放つ魔人と化すも、最終的にエクス・デュランダルと「アスカロン」の相乗効果を得たオートクレールにより浄化され消滅した。神滅具に宿った方は禁手化により200mにまで巨大化し、邪龍でありながら聖遺物の炎を上げる代物と化したが、グレモリー眷属の猛攻によって消滅した。
「外法の死龍(アビス・レイジ・ドラゴン)」ニーズヘッグ
黒い鱗と黄土色の蛇の腹、長細い蛇タイプの邪龍。北欧の世界にある氷の国ニヴルヘイムに生息していた伝説の邪龍で、討伐しても何度も蘇る非常に厄介なドラゴン。口からは異臭を放つ唾液を垂れ流し、激昂すると体から瘴気を発生させる。あまりに執念深いためラグナロクが来ても生き残るだろうとも言われている。記録では最後に討伐されたのが数百年前で、自力で蘇ったのか聖杯の力によって蘇ったのかどちらなのかは不明。貪欲な性格で、かなりの悪食。
イッセーの両親を襲い、彼らを人質にして無抵抗のオーフィスに重傷を負わせるが、唐突にクロウ・クルワッハが兵藤邸を訪れたため撤退。アグレアスでグレモリー眷属と戦うこととなり密造されたフェニックスの涙を使って有利に戦況を進めようとしたが、再び現れたクロウの怒りに触れたため叩きのめされ、終始戦慄したまま始末された。
八重垣 正臣(やえがき まさおみ)
かつて教会の名うての剣士にして紫藤トウジの部下だった。外見は長い黒髪の男性。駒王町でクレーリア・ベリアルと恋に落ちてしまう。だがそれが許されるわけではなく、教会や悪魔側は仲を引き裂こうとした。
結局説得に失敗し教会側、悪魔側どちらか先に手を出したかは定かではないものの2人は粛清され10年ほど前に命を落とした。
時を経て聖杯の力により復活、修復中だった聖剣「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を強奪し、その剣に改造を施して「霊妙を喰らう狂龍」八岐大蛇を宿らせる。
復讐をすべく駒王町の教会にいた関係者やバアル家の関係者を含めて次々に襲撃をする。その後は天界で治療を受ける紫藤トウジを狙いクリフォトと共に天界に攻め込み、魔人化した状態でイッセーたちと戦うが敗れる。クレーリアの幻影と邂逅したことで彼らと和解しトウジへの復讐心も消えたが、その矢先にリゼヴィムに胸を貫かれて消滅してしまう。

魔法使い

灰色の魔術師(グラウ・ツァオベラー)

メフィスト・フェレス
理事にして「番外の悪魔」。
ラヴィニア・レーニ
「刃狗チーム」にも出向する、神滅具「永遠の氷姫」の所有者。

黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)

マグレガー・メイザース
創設者の一人で、サーゼクス・ルシファー眷属の「僧侶」に転生する。
ルフェイ・ペンドラゴン
兄を追ってヴァーリチームに入った元構成員。
エレイン・ウェストコット
ペンドラゴン家に仕えるメイドで、主にルフェイの従者をしている。長い黒髪の英国女性で、歳は見た目から20代前半。立ち振る舞いも端正で、淑女といった風体。ただしやや天然なうえに毒舌気味で、威厳に欠けたためか赤龍帝のイッセーを普通のドラゴンと勘違いする、「神喰狼」フェンリルに「ジョン」と名付けようとする、美猴に「お下品な面構え」とうっかり直接告げるなどの行動により彼らの精神に地味にダメージを与えた。
彼女自身も魔法使いで、「黄金の夜明け団」を発足した人物の系譜。アーサーとは相思相愛。

薔薇十字団(ローゼン・クロイツァー)

リュディガー・ローゼンクロイツ
創設者一族の末裔。マモン家前当主の「僧侶」に転生した最上級悪魔。

魔女の夜(ヘクセン・ナハト)

ヴァルブルガ
魔女の夜(ヘクセン・ナハト)」の幹部。「紫炎のヴァルブルガ」の異名を持つ、神滅具紫炎祭主による磔台(インシネレート・アンセム)」の所有者。
服装も所持品も紫色で、ゴシック調の日傘とゴスロリ衣装を着た見た目20代前半ほどの人形のような風体の女性で、悪意にまみれたオーラを放ち怪しい美しさを醸している。「燃える」「萌える」という単語を多用し、リゼヴィムのように相手を小馬鹿にしたような喋り方をするが、イッセーは口調とは裏腹にキツい性格をしてそうだと考えている。ゼノヴィアの見立てでは殺す相手の顔を見ておいて喜ぶタイプとの事。自分が勝てる確信がなければまともに戦おうとはせず、不意打ちを行ったりしてただ戦場をかき回して楽しむだけで、拮抗状態や劣勢の状況ではすぐに撤退しようとする。イッセーがパイリンガルを使用した際、その声は戦国武将の如き野太いおっさんのような口調と声音だったらしく、イッセーは地味にショックを受けた。禁手は亜種で「最終審判者による覇焔の裁き(インシネレート・アンティフォナ・カルヴァリオ)」。
吸血鬼の街、アウロス、天界ではことごとく戦況をかき乱すが、同時に戦闘を好む邪龍達の邪魔をしては反感を買っていた。教会の戦士たちのクーデターが終結した直後に無数の量産型邪龍を引き連れ戦闘フィールドを襲撃するが、ロスヴァイセの魔法で邪龍を無力化され自身の転移魔法も「刃狗」に封じられてしまう。禁手化して戦いを挑むも、ゼノヴィアの「クロス・クライシス」に紫炎を破壊され自身もイッセーの「クリムゾンブラスター」を喰らって敗北。魔法で負傷は避けたものの失神し、神滅具を失い冥界に移送された。
『堕天の狗神 -SLASHDØG-』にも登場する。当時は「オズの魔法使い」の魔女の弟子で、まだ「紫炎祭主による磔台」を継承していなかった。

西遊記

旃檀功徳仏(せんだんくどくぶつ)/玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)
西遊記」に記された高名な法師。経典を求め、初代孫悟空、玉龍、弟子たちを率いて天竺に至った高僧。その後、見事に経典を持ち帰り、さまざまな功績を成して、仏となった伝説の存在。現在は通常の世界と妖怪仙人が住む隠れ里の狭間で独りひっそりと住んでいる。
アルビオンのカウンセラーとして闘戦勝仏から紹介され、天龍のアルビオンを相手に朗らかに相談をこなしていた。その様子はヴァーリも安心してカウンセリングを一任させたほど。ヴァーリからは敬意を払われている。アルビオンに、同じ苦しみを抱える同士であるドライグと語り合うことを提案した。
闘戦勝仏(とうせんしょうぶつ)/ 孫悟空(そんごくう)
浄壇使者(じょうだんししゃ)/ 猪八戒(ちょはっかい)
玄奘三蔵の弟子の1人で初代猪八戒。でっぷりした豚の獣人の老人で口から莫大な炎を吐くことができる。襲名した子孫の現「猪八戒」を美猴がいるヴァーリチームに預けた。ヴァーリからは、想像以上のバケモノでチーム「D×D」総動員[注 96]してようやく勝負できるくらいの強さだといわれている。
邪龍戦役」終盤では悟空からの要請で来日、トライヘキサを迎え撃った。「アザゼル杯」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
金身羅漢(こんしんらかん)/ 沙悟浄(さごじょう)
玄奘三蔵の弟子の1人で初代沙悟浄。髑髏の数珠を首に掛けた髭ぼうぼうの老人で、水を自在に操る能力を持つ。襲名した子孫の現「沙悟浄」を美猴がいるヴァーリチームに預けた。ヴァーリからは、想像以上のバケモノでチーム「D×D」総動員[注 97]してようやく勝負できるくらいの強さだといわれている。
なお、彼の一族は特に日本人から「カッパ」扱いさることを非常に嫌がっており、そう呼ばれると激怒する。
「邪龍戦役」終盤では悟空からの要請で来日、トライヘキサを迎え撃った。「アザゼル杯」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
「西海龍童(ミスチバス・ドラゴン)」玉龍(ウーロン)
金角大王(きんかくだいおう)と銀角大王(ぎんかくだいおう)
「西遊記」に登場する兄弟の妖怪。古代中国の武将が身に付けている甲冑を着た2体の人型妖怪。どちらも同じ顔と姿をして、どちらの頭部にも角が生えており、爪は鋭く伸び、ぎょろっとした双眸と牙むき出しの大きな口をしている。背は人間男性の平均的なものと変わらない。
ひょうたんの紅葫蘆で、油断した美猴と黒歌を吸いこんでしまうものの、禁手化したヴァーリには歯が立たずに敗北した。
太子(なたたいし)
「西遊記」「封神演義」に記された神仏で、須弥山の主戦力。蓮の意匠を持つ服を身に纏う少年。神の武具を多く身に着け、あらゆる闘争を制していく戦闘の雄。単純な戦闘力では、初代孫悟空と同格、それ以上とも称される猛者。ヴァーリチームが追っている。
「邪龍戦役」終盤では帝釈天に派遣されて来日、悟空たちと共にトライヘキサを迎え撃った。「アザゼル杯」には「西遊記」チームのメンバーとして参戦する。
牛魔王(ぎゅうまおう)
かつて、三蔵法師一行と死闘を演じた中国妖怪の王。すでに滅んだとされている。

ドラゴン

二天龍

赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)」ア・ドライグ・ゴッホ
声 - 立木文彦
二天龍のうちの1匹で、「赤龍帝」の二つ名を持つドラゴン。現在は神器赤龍帝の籠手」に魂を封印されており、神器の宿主のことも赤龍帝と呼ばれている(現在の神器の宿主はイッセー)。特徴を象徴する色は赤。「倍加」「譲渡」「透過」の能力を持ち、あらゆるものを焼き尽くす「燚焱の炎火(いつえきのえんか)」という絶技を有していた。
登場当初は厳格なイメージがあったが、次第にイッセーの影響で「乳龍帝」「おっぱいドラゴン」と呼ばれるようになり、さらにロキ戦ではイッセーと共に乳神の声を聞いてしまったことで正気を疑われる、歴代赤龍帝に現状をからかわれる、宿主のパワーアップがすべて乳関連で起こるなどの苦難が続き、そのプライドの高さ故に心労から精神的に不安定になり、定期的にドラゴン専門のカウンセリングと投薬治療を受けることとなる。イッセーの肉体を作り直したことで消耗したため眠りにつき、グレンデルとの初戦で目覚めたときには心労が極地に至ったためか、一時的に幼児退行を起こし記憶を失っていたにもかかわらずおっぱいへの恐怖を見せた。しかし、16巻ではアルビオンと意気投合した結果苦しみを分かち合い、遂におっぱいに対する恐怖を克服した。偽物の赤龍帝の鎧が登場した際は「乳や尻での悩みを理解できない二天龍は存在してはならない」と少し変な怒り方をした。とはいえ、イッセー自身のこともさることながら、変態化したファーブニルのことなどもあって、何かと心労は絶えない。
精神に多大なダメージを与えられたものの、現在の宿主であるイッセーのことは自分を一つの存在として扱ってくれることから基本的に気に入っており、イッセーがサマエルの血を浴びてしまい肉体が滅んでしまったときには、イッセーのことを「最高の赤龍帝だった男」と称える発言をし、17巻でユーグリットに自分に鞍替えしないかと誘われた際は、ここぞとばかりにイッセーへの不満を赤裸々に語るが、「それでもお前よりも、歴代の誰よりもずっといい」と評すなど、その信頼関係は揺らぐことはない。
18巻では、イッセーがリゼヴィムに「透過」の力で一矢報いるとともに、自分たちはその気になればただの暴力で世界を滅ぼすことができ、それをしないのは今の生き方を楽しんでるからだと述べたうえで、「神如きが、魔王如きが、俺たちの楽しみの邪魔をするな」と、かつて二天龍が三大陣営の戦争のさなかに放った言葉を投げかけた。
「赤龍帝」は、エンテイ(炎帝)に由来している[53]
白い龍(バニシング・ドラゴン)」アルビオン・グウィバー
声 - 竹内良太
二天龍のうちの1匹で、「白龍皇」の二つ名を持つドラゴン。現在は神器「白龍皇の光翼」に魂を封印されており、神器の宿主のことも白龍皇と呼ばれている(現在の神器の宿主はヴァーリ)。特徴を象徴する色は白。「半減」「吸収」「反射」「減少」の能力を持ち、神すら怖れる猛毒をその身に宿していた。しかし自身の「毒龍皇」としての性質を嫌悪しており、ヴァーリの覚悟に触れるまで実に2000年以上この力と「毒蛇」の名を封じていた。
かつての宿敵であったドライグの「乳龍帝」騒動に加え、自身も宿主のヴァーリの不用意な発言が基でオーディンに「ケツ龍皇」というあだ名をつけられてしまうなど心労が絶えず、一時は失語症にまで陥っていた。そのため、歴代の白龍皇が「赤龍帝被害者の会」の設立を唱える事態となっている。
15巻ではドライグと同じくカウンセリングを受けており、玄奘三蔵に悩みを打ち明けた。玄奘三蔵からドライグと語り合うことを提案され、16巻でドライグとお互い心が癒えるまで話し合い和解、ドライグと共に乳と尻を克服した。
邪龍戦役」ではアジ・ダハーカが展開した幻術を討ち破ったヴァーリの覚悟に触発され、自身がかつて捨てた名を受け入れ、共に魔王化に至る。
「白龍皇」は、ライコウ(雷皇)に由来している[53]

五大龍王

「黒邪の龍王(プリズン・ドラゴン)」ヴリトラ
五大龍王の1匹。他の龍王と比べるとパワーは劣るが、代わりに異質かつ多彩な能力を有する。特徴を象徴する色は黒。黒い蛇の姿を持つ東洋タイプのドラゴンで、匙の影から出現した時は人間大だったが「龍王変化」状態では黒炎の肉体を持つ大きなドラゴンの姿となる。邪龍ではあるが、現在のところ龍王の中ではまともな性格の持ち主として描かれている。
魂を分割された上、複数の神器に封印されていたが、匙が所有していた「黒い龍脈」を核に「邪龍の黒炎」「漆黒の領域」「龍の牢獄」を統合した結果、意識が目覚める。意識の覚醒後は宿主である匙を「我が分身」と呼んでおり、宿主との関係は良好。
「黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)」ファーブニル
五大龍王の1匹。世界中の秘宝を集めていたコレクター。司る色は金。かつて魔帝剣グラムで滅ばされたが、北欧の神々の手で復活している。西洋タイプのドラゴンでありながら翼を持たないため飛行能力はないが、身体能力は高い。別名「パンツ龍王」。温厚で比較的おとなしい性格で、ドラゴンには珍しく戦闘には興味を示さない。
アザゼルとの「契約」によって人工神器墮天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)」に魂を封じられていたが、アザゼルが「神の子を見張る者」の総督を辞任したことを受け、新たにアーシアとパンツを対価に契約する[注 98]。アーシアのことを大層気に入っており、「アーシアたん」と呼んでいる。数多くの変態が登場する作中でも飛び抜けた変態で、色欲の塊であるイッセーですらあまりに変態すぎると酷評し、今では誰かこいつを確実に倒せるドラゴンスレイヤーを持ってきてと願うほど。対価があまりに酷いためアーシアの精神に多大な負荷を掛けるようになり、ついには彼女まで現実逃避し始めている。
アザゼルとの契約時に伝説のアイテム(レプリカも存在する)を大量に要求しており、アーシアの要請と対価があればそれらを使用することができる。ドライグによれば、昔は現在のような変態ではなかったらしく、今の状態を知らなかったアルビオンに奴の言葉を聞いたら心が死ぬと警告した。かつてのファーブニルを知る者達からも変わったと口を揃えて言われている。事実、アザゼルと契約した頃はまだ普通に宝物を要求しており、その後、なぜ変態化したのかは不明。ただ、アザゼルとの契約中に頑丈な龍王相手なら大丈夫だろうと無茶な実験が行われた事実が判明しており、リアス達からはそれが原因ではないかと推測されている[54]
17巻においても、アーシアのパンツを用いて歴代白龍皇を説得して別の道に引き込んだり、量産型邪龍を号泣させるなど、色々と不可思議かつ酷い現象を引き起こしている。
アーシアを守りたい気持ちは本物らしく、アーシアを傷つける行為それ自体が「逆鱗」に触れることを意味し、その状態になると自らの負傷も顧みず体内に収納してある伝説のアイテムの効果などを使いながらの戦闘を行う。
アーシアを傷つけたリゼヴィムにはすさまじい殺意を向けており、天界での戦闘で彼に重傷を負わせたうえに悪夢を見せる呪いをかける。激戦の後遺症で無理が祟ったのか意識の覚醒までしばらくかかる状態ながら、リゼヴィムとの最終決戦ではオーラだけの状態でアーシアの禁手化を促し、その後は満身創痍の状態にもかかわらず執念だけで目覚めて逃亡した彼の前に転移し噛み殺してとどめを刺した。
「黄金龍君」は、スイクン(水君)に由来している[53]。イメージはガメラのバルゴン+ゴジラのアンギラス[55]
「天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)」ティアマット
五大龍王の1匹で、龍王の中で唯一の女性のドラゴン。蒼穹のごとき鱗を持つ巨龍で、人間体は蒼い長髪の美女の姿を取る。司る色は青。瞳も深い藍色をしている。
五大龍王最強らしく、物語開始時点では唯一現役の龍王で時折現れては好き勝手暴れているようだが、機転がきき討滅されずにいる。
150年ほど前から「盟友」アジュカの各種ゲームにおいて重要なポストについており、レーティングゲームでは強制転移が起こらないようなイレギュラーに対処することになっている。「アザゼル杯」にも運営側として関わっている。
封印前のドライグに自分が収集していた伝説のアイテムの類を貸したことがあり[注 99]、ドライグから返してもらえないなら宿主のイッセーに肩代わりしてもらおうと考え、知り合いの黄龍の仲介で駒王学園を訪問する。ドライグを許す条件として、イッセー達が大会で優勝した暁には、各勢力に散らばったコレクションを取り返せるよう願ってもらうよう告げた。ドライグに今度逃げたら宿主ごと焼くと釘を刺した。
「西海龍童(ミスチバス・ドラゴン)」玉龍(ウーロン)
五大龍王の1匹で、「西遊記」に登場する玉龍。細長い東洋タイプのドラゴンで、馬に姿を変えその背に玄奘三蔵を乗せて天竺まで運んだことで知られる。龍王の中では一番の若手。テンションが高い。特徴を象徴する色は緑。
大きな戦が起こらなくなった頃、他の龍王に先駆けて早々に隠居を決め込んでいたが、「禍の団」のテロが活発化してきたため、それに対処するべく闘戦勝仏とともに活動、「D×D」にも参加した。アザゼル杯には「西遊記」チームのメンバーとして嫌々参戦する。
「終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)」ミドガルズオルム
五大龍王の1匹。アースガルズの悪神・ロキによって生み出されたドラゴンでフェンリルの兄弟。特徴を象徴する色は灰色。最大のドラゴンとされており、全長は500 - 600mと巨大だが、怠け者なため使い勝手が悪く、勧められるまま大半の時間を深海で眠って過ごしている。稀に地上に出てくることがあっても眠りつづけ、とうとう数百年前に終末の時まで深海で過ごすことを宣言し表舞台から姿を消したため、同格のタンニーンですら2、3度ほどしか会ったことがない。惰眠をむさぼっている割には、なかなかの事情通でもある。神々の会談襲撃の際には本体ではなく、ロキによって模造品が製造され、使役された。

邪龍

「三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)」クロウ・クルワッハ
戦いと死を司るドラゴン。かつて「魔源の禁龍」アジ・ダハーカ、「原初なる晦冥龍」アポプスとともに邪龍の筆頭格に挙げられていた存在で、最強と称される邪龍。マイペースで好戦的な性格だが、現在のところ、依頼された仕事を果たすとそれ以上の手出しをしてこないなど、グレンデルと同じ邪龍とは思えないほど冷静で理知的な性格を見せている。基本的に単独での戦闘を好み、ヴァルブルガに少し軽口を叩かれただけで「ドラゴンを舐める者と戦えぬ」と言って戦意を喪失するなど、プライド高い一面もある。意外に義理堅いところもあり、後述の経緯で親交を得たタンニーンとはお互い封印されずに長い時を生きいろいろな物を見てきたという共通点があるためか馬が合う。魔神バロールの元眷属であったためか、その魂の一部を宿すギャスパーに若干興味を抱いている。
キリスト教の介入により滅ぼされたとも、逃げ延びて深い眠りについているとも伝えられていたため、この真偽を確かめるためにヴァーリチームがグレモリー領の辺境を訪れたこともある。実は現代まで一度も滅ぼされることなく存在しており、元居た地を去った理由は単にキリスト教の介入が煩わしかったからというだけのもの。その後永い期間に渡って人間界と冥界を修行と見聞を兼ねて巡っていたため、現在の実力は天龍と同等クラスの域にまで達しているとされ、ドライグですらその強さが計れない。現在のグレモリー眷属では荷が重すぎる相手で、狂えるグレンデルでさえ一目置くほどの存在。
本来のドラゴンの姿は、王道ともいえる巨大なドラゴンのフォルムをした漆黒のドラゴンで、黒と金色のオーラを全身から放っており、両翼を広げた姿は威風堂々たる見惚れるほどの見事なもの。人型時の外見は、金色と黒色が入り乱れた髪で、双眸は右が金で左が黒という特徴的なヘテロクロミアを持つ、黒いコートに身を包んだ長身の男性。しかし、その力はどちらの姿でも全く変わらないため、当人は小回りの利く人型の方を好んで常時その姿でいる[注 100]。特殊能力の有無は不明だが、肉弾戦を得意とする邪龍筆頭格一のパワータイプであり、パンチ一発で偽赤龍帝や邪龍を1000単位で消し飛ばしトライヘキサをよろめかせるという桁違いの怪力の持ち主。
「ドラゴンの行く末を見たい」というのが目的で、そのためクリフォトに協力していたが、天界での戦いでそのやり口に嫌気が差したため真っ先に脱退した。戦闘後に天界より去り、多くのドラゴンを保護するタンニーンのもとに身を寄せしばらく食客となる。オーフィスを通してドラゴンの姿を見ようと兵藤邸をしばしば訪れるようになるが、クリフォトの小賢しい策謀でオーフィスが重傷を負い自分の目的を邪魔されたことに怒り、グレモリー眷属に協力してニーズヘッグを叩きのめした。その際に背中から感じる巨大なまでの勇士を見たイッセーは認識を改めざるを得ず、見倣わなければならないドラゴンの一体として見なされるようになった。
邪龍戦役」終盤ではタンニーンへの義理から名のある存命の邪龍では唯一「D×D」側に協力することに決め、日本で曹操と共にトライヘキサの迎撃に参戦、多くの量産型邪龍と偽赤龍帝を屠った。
アザゼル杯」では「リアス・グレモリー」チームの「兵士」ミスター・ブラックとして参戦する。「アザゼル杯」基準での駒価値で「8」であり、通常の「悪魔の駒」換算なら「変異の駒」でもない限り眷属になんてできないほど。素のスペックは、すでに封印前のドライグを超えていると考えられている。
「魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)」アジ・ダハーカ
かつて滅んだ邪龍の一体で、その筆頭格に数えられる。3つ首で翼を持つ黒いドラゴン。首それぞれに意思があるようで、内二人はかなり口が悪く、リゼヴィムを口汚く罵ったり煽るような言動をしている。普段はリゼヴィムのように人を小馬鹿にした態度が目立つが、幻術で生み出した甘美な世界の誘惑を断ち切った者は好敵手として認め真摯に向き合う。
千の魔法を操り、ゾロアスターの善神の軍勢に牙を剥き、英雄スラエータオナによって封印に近い形で滅ぼされたと伝えられているが、聖杯の力によって現世に蘇った。あらゆる属性の攻撃魔術のみならず、時間や空間の魔術、再生魔術、幻術といった様々な禁術に精通する。現在の実力は天龍に匹敵し、魔法力については神の領域に達している程で、数にして5桁に及ぶ空一面を覆い尽くす程の魔法陣を同時に生み出し、そこから禁術をも織り交ぜた多種多様な魔法を放出することができる。全身から血を流していても笑っているなど、グレンデルと同様のしぶとさと狂気を持つ。
ヴァーリチームを襲い、世界中の強者と戦ってきたヴァーリチームの面々から「今まで戦ってきた中で一番強い」と評された。
レプリカの「赤龍帝の籠手」で底上げされた力を使い、アウロスに集まった魔法使いたち全員の魔法力を封じた。その後はアポプスとともにリゼヴィムを見限り、彼が異空間に隠していた聖杯を盗み出す。
「邪龍戦役」終盤、トライヘキサの1体と共にヨーロッパへ向かう。「白銀の極覇龍」を発動したヴァーリをも圧倒する力を見せ、幻術で強烈なまでに待ち望んだ世界をヴァーリに見せて陥れようとしたが、幻術を破ったヴァーリを最大の好敵手と認識するようになった。魔王化に成功した彼と死闘を繰り広げるうちに次第に劣勢に立たされ、魔法力が尽きてからも肉弾戦を挑むが、「サタン・ルシファー・スマッシャー」で肉体の大半を吹き飛ばされ敗北。戦いの中でヴァーリからも好敵手として認められ、数千年後に復活してヴァーリに再戦を挑むことを誓いながら消滅した。
モチーフはキングギドラ[56][55]
「原初なる晦冥龍(エクリプス・ドラゴン)」アポプス
かつて滅んだ邪龍の一体で、その筆頭格に数えられる。真の姿は銀色の三つ目を持つ体長100m超の暗黒の大蛇で、人間体は黒い祭服を着た褐色の肌の美青年。強い闘争心の持ち主だが、他の邪龍たちに比べればかなりクールな性格。クロウ・クルワッハと同じく、どれだけ危険な思想を持ち、危険な行動をしてきても、ドラゴンの誇りだけは決して捨てていない。冥府と深い関わりを持つ。直接的な攻撃力は高くないが、触れた物を溶かして消し去る闇を操り、天候を操作して太陽を闇で覆うことですべてを飲み込む暗黒の大河を生み出す禁術「原初の水」を発動できる。この闇は非常に強力でリゼヴィムでは無効化しきれなかった龍神の鎧を一部だが溶かしてしまっている。その正体はおぼろげな闇そのものであり、たとえ龍殺しの力を乗せた物であっても物理攻撃の効果は乏しく、超攻撃力で吹き飛ばすか太陽を冠する神の力を借りるかしなければ倒すことは困難[57]。実力は天龍クラスであり、リゼヴィムよりも遥かに強い。
聖杯の力によって既に蘇っており、冥府に降りハーデスと契約したと「D×D」には考えられている。コキュートスにあるリゼヴィムの研究所リリスを探し当て、その情報をハーデスに贈った。「邪龍戦役」終盤では聖杯を手にトライヘキサの一体と日本へ向かうが、曹操やヴァレリーの活躍で聖杯を奪われる。真の姿を顕してイッセーとの一騎討ちに臨み、闇の領域による搦め手で「真紅の赫龍帝」状態の彼を追い込んだ。覚悟を決めて龍神化したイッセーと正面から打ち合い続けた。4つの巨大な闇の塊を口から吐きイッセーの「インフィニティ・ブラスター」とぶつかるが闇の塊を消し切れず、四門のブラスターに加えて「ロンギヌス・スマッシャー」の波状攻撃を受けて敗北。邪龍として英雄に討たれたことに満足感を覚えながら、いつか再びイッセーと闘うことを望んで消滅した。
「大罪の暴龍(クライム・フォース・ドラゴン)」グレンデル
「宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)」ラードゥン
「霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)」八岐大蛇(やまたのおろち)
「外法の死龍(アビス・レイジ・ドラゴン)」ニーズヘッグ
アンセルムス、キュリロス、グレゴリオス、シメオン
通称「邪龍四兄弟」。4体とも黒いドラゴンで、アウロス学園防衛戦の時にファーブニルの「ディアボラ風アーシアたんのおパンティー揚げ」により改心したと思われる量産型邪龍。防衛戦後にアーシアと契約しその時点では邪気が抜けていたという。名前はアーシアがキリスト教の歴代の聖人アンセルムスキュリロスグレゴリオスシメオンからとったもの。彼らからデータを取ることにより、ロスヴァイセは量産型邪龍を停止させる術式を完成させた。

龍神

「無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)」オーフィス
「真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)」グレートレッド
真龍」「D×D(ドラゴン・オブ・ドラゴン)」と称される「夢幻」を司るドラゴン。夢幻の幻想から生じたとされる作中でも最強クラスの存在。
普段は次元の狭間に棲んでおり、たまに実相世界に姿を現すことはあるが、基本的に実相世界の生物や事柄には関心を示さないとされているが、イッセーやオーフィスと共に訪れた冥界で超獣鬼に睨まれた時には「ガンをつけられたので気にいらない」と好戦的な意思を示していた。
サマエルの襲撃を受けたイッセーとオーフィスを擬似空間フィールドから助け、また自身の肉体の一部を用いて、滅んでしまったイッセーの肉体を新生させた。
実相世界のことには無関心だったはずだが、イッセーに協力するなど僅かばかり変化が見られるようになっている。子供たちの夢を通じておっぱいドラゴンのことを知っており「ずむずむいや〜ん」を連呼しながら次元の狭間へと去っていったため、ドライグの精神状態に更なるダメージを与えた。

その他のドラゴン

「魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)」タンニーン
声 - 山口太郎
元ドラゴンの転生悪魔。聖書に記された龍。「番外の悪魔」メフィスト・フェレスの「女王」であり、最上級悪魔の1人。特徴を象徴する色は紫。
イッセーの教育係を担っており、イッセーからは「タンニーンのおっさん」と呼ばれ目標とするべき「ドラゴンの王様」として尊敬されている。
ドラゴンだったころは現在の五大龍王とともに「六大龍王」と称されていたが、地上では絶滅してしまった「ドラゴンアップル」という果実を主食とするドラゴンたちを救うために悪魔に転生する。最上級悪魔となった現在では、ドラゴンアップルの群生地を丸ごと領土にしており、加えてドラゴンアップルを人工的に栽培する技術の研究を進めている。隕石の衝撃に匹敵する火の息を有し、力だけなら魔王級と称される。
いかにも怪獣といった外見とは裏腹に気さくで紳士的な性格。イッセーの修行以外にも、ライザーのドラゴン克服修業や、三大陣営の運動会での障害物競走のラスボス役、「アザゼルクエスト」のリザードマン役などを快く引き受けている。作中では数少ない常識家で、イッセーの乳による謎パワーアップが起きたときには毎度律儀に突っ込みを入れている。
最終章にて妻子持ちであることが明らかになる。
「龍喰者(ドラゴン・イーター)」サマエル
神の悪意」「神の毒」と称され、「最強の龍殺し」とも呼ばれる堕天使ドラゴン。上半身が堕天使、下半身が東洋のドラゴンのような細長い姿。かつて「エデンの蛇」と呼ばれていた存在でアダムとイブに知恵の実を食べさせるという行為が神の怒りに触れた結果、蛇とドラゴンに対する本来存在しないはずの神の悪意・毒・呪いを一身に受けることとなり、強力な「龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)」の力をその身に宿す龍の属性を持つ者たちの天敵となった。その「龍殺し」の呪いは聖剣「アスカロン」とは比較にならないほどで、特に彼の血には少量であっても「ドラゴン」と「蛇」に属する者を死に至らしめる力がある。
ドラゴンを絶滅させかねないだけでなく、世界に悪影響を与えかねないため冥府の最深部であるコキュートスに封印されていたが、曹操とハーデスの交渉によって一時的に冥界に召喚され、オーフィスの力を奪い、ヴァーリを一時戦闘不能に追い込み、イッセーの肉体を消滅させるなど猛威を振るった。
兵藤 一誠(ひょうどう いっせい)[注 101]
リリス
アリヴィアン
ボーヴァ・タンニーン

妖怪

九重(くのう)
誕生日:9月9日[18][58][59]
京都を取り仕切る九尾の狐・八坂の娘。まだ子供なため小学生低学年のように幼い外見で、狐の耳と尻尾が生えている金髪美少女。
須弥山の神々との会談に向かう途上で「禍の団英雄派に攫われた母を憂い、修学旅行で京都へやってきたイッセーのことを犯人と勘違いして襲撃する。誤解が解けた後はイッセーたちと行動を共にし、母を救い出してくれたイッセーに好意を抱くようになる。
その後、母や仲間の妖怪とともに、豪獣鬼の対処に追われる冥界の助っ人として再登場したり、イッセーの家に匿われたオーフィスと仲良くなり友達になった[60]。また、将来イッセーの嫁になることを目標にする一方で、兄弟が欲しいと母親にせがんでいるらしい。
和平を渋る東の頭目のぬらりひょんに誘拐された際、神獣の片鱗を覚醒させる。この状態では髪が白く変わり、オーフィスの加護によるものか「狐龍」となった政木狐にも似た気を放つようになる。
最終章で駒王学園初等部へ入学、親元を離れて兵藤邸で下宿し始める。高等部のオカルト研究部では予備部員として扱われているほか、学友もできたらしい。
八坂(やさか)
京都を取り仕切る妖怪たちの統領。人間の姿になることもできるが、本当の姿は巨大な九尾の狐であり、玉龍(ウーロン)を凌ぐ力を持つ。
須弥山の神々との会談に向かう途上で「禍の団」の英雄派に捕えられ、洗脳を施されたうえでグレートレッドをおびき出すための実験に利用されていたが、イッセーや初代孫悟空の尽力によって解放された。
魔獣騒動」の際は九重や配下の妖怪軍団を引き連れて悪魔側の救援に駆けつけ、豪獣鬼を圧倒した。
初詣の折に九重とともにイッセーと再会。九重と仲良くしてもらっていることに感謝する一方で、九重を将来イッセーの嫁にしようとする発言をしたり、また、兄弟がほしいとせがむ九重の望みとは別に、助けられた恩からイッセーに好意を抱き誘惑している。その折にリアスを「イッセーの正妻」と認識している。
サラマンダー・富田サラマンダー・とみた)
小猫の友達の河童怪人。駒王町のはずれにある沼に住み、情報通として知られていた。実家は昔ながらの妖怪式農法を続けるキュウリ農家だが、家業を継ぐことを嫌って家出しラッパーを目指していた。持ち歌は「尻子玉ラプソディー」。詳細は不明だが彼にまつわる「河川敷頂上決戦」なる暑い夏の出来事は、小猫をはじめ当時のオカ研メンバーたちにとって忘れられない出来事らしい。
田舎の父が「皿縮小病」という病気に罹って倒れ家業を継ぐため田舎に帰ったはずだったが、なぜかグリゴリの改造手術を受けグリゴリの怪人となっている。腹部に「G」の文字を刻まれている。小猫に好きな男ができたと知ったときは泣いていた。
アルマロスと共に百地丹紋の屋敷に現れ、最上級悪魔クラスの黒歌と超絶バトルを繰り広げた。口から盛大な水流を吐き出して攻撃する。東の妖怪たちの中でも有数の強者で、その筋ではかなりの有名人らしい。
ぬらりひょん
関東一帯を束ねる東の大妖怪。後頭部の長い禿頭の老人。いつの間にか家に上がって生活に溶け込み、いつの間にかいなくなっているという性質を持ち、精神に働きかけ相手との親密さを操作する幻術を得意とする。
約定を破った「五大宗家」との抗争で自陣が被害を受けたため、神器所有者や五大宗家の関係者が籍を置く三大勢力との和平に渋っており、「D×D」を通して見定めようと考える。兵藤邸に遊びに来ていた九重を攫い本拠地にイッセーたちを招き、和平反対派の手下たちを納得させるために戦わせた。その後は九重を誘拐したことに怒ってやってきたオーフィスに尻を思い切り叩かれるという何とも言えない結果に終わるが、「D×D」に悪意がないことから和平に踏み切った。
烈座(れつざ)
鎌鼬。腕から刃を生やすことのできる人間大のイタチの化け物。
ぬらりひょんの側近。和平反対派の筆頭だったが、朱乃と刃と戦い、悪意がないことを知ったことで考えを改めた。
雲辺(くもわたり)
雷獣。雲を纏い全身から電気をほとばしらせる犬の化け物。
ぬらりひょんの側近。和平反対派の筆頭だったが、朱乃と刃と戦い、悪意がないことを知ったことで考えを改めた。
参曲(まがり)
800年以上生きる猫妖怪の長老。七尾の三毛猫。素行の良くない悪猫たちからは「三毛ばあさん」の通称で呼ばれる。他者を意のままの操る能力を持つ。
ぬらりひょんの屋敷で黒歌と小猫の姉妹を相手取り圧倒し、一方的に操った。東の妖怪陣営と三大勢力との和平が成ったのを見届け、姉妹に修行をつけることを決めた。
山本 五郎左衛門(さんもと ごろうざえもん)
日本の大妖怪の一体。三大陣営と和平を結ぶ。
神野 悪五郎(じんの あくごろう)
日本の大妖怪の一体。三大陣営と和平を結ぶ。

吸血鬼

ツェペシュ派

ヴァレリー・ツェペシュ
ギャスパーの幼馴染で、ツェペシュ王家のハーフヴァンパイア。ギャスパーと同じくデイライトウォーカーである。端整な顔立ちをした赤い双眸の美女。外見はイッセーよりも3つぐらい歳上に見える模様。吸血鬼の二大派閥「ツェペシュ派」に属しており、クーデターの末に新たなトップに就いたがそれは表向きのことに過ぎなかった。男尊主義のツェペシュ派では初の女性君主で、かつハーフであるという異例の存在。かつてギャスパーが「忌み子」として城に幽閉されていたときに生活を共にし、着せ替え人形にして遊んだのがギャスパーの女装趣味の切っ掛け。後にギャスパーを外に逃がすのに尽力した恩人のような存在だが、ギャスパー・バロールにとっても意識覚醒の恩人であったことが語られた。
ギャスパーが出奔した後に神滅具幽世の聖杯(セフィロト・グラール)」の力に目覚める。その力を兄マリウスによってツェペシュ派吸血鬼の強化に利用され、カーミラ派からは討伐の対象とされていた。聖杯の乱用の影響でもはや正気を失いつつあり、深刻な精神汚染によって「見てはいけないモノ」が見え始めていた。
マリウスの手によって聖杯を抜かれたことで一度は死んだかと思われたが、身に宿していた聖杯が3個ワンセットの亜種だったために一命を取り留めていた。しかし、マリウスだけでなくリゼヴィムにも聖杯を抜かれていたため、マリウスに抜かれた聖杯を戻しただけでは意識が戻らなかった。アザゼルの見立てでは、意識を取り戻すには3個全てを揃える必要があり、意識不明の状態でグリゴリの研究施設に保護されていたが、ストラーダから渡された本物の聖杯のかけらを利用して意識の覚醒に成功した。それ以降は聖杯の使用をやめ本物の聖杯を手にしたこともあり亡者の声は聞こえなくなり精神の安定を取り戻している。回復後も安静を強いられ、特定の領域内から出ることはできずにいたが「邪龍戦役」では敵に悪用される聖杯を取り戻すためギャスパーの護衛付きで出陣、見事にその役目を成し遂げた。すべての聖杯が体内に戻り本物の聖杯の補助もあるおかげで、無理をしなければ安定して聖杯の力を使えるようになる。
アザゼル杯」では「リアス・グレモリー」チームの「僧侶」枠として出場。聖杯の力を応用した回復役として活躍する。
マリウス・ツェペシュ
ツェペシュ王家王位継承権第五位。クーデター後は暫定政府の宰相兼神器研究最高顧問。ヴァレリーの兄に当たる存在でもあるが、彼女のことは妹ではなく道具程度にしか考えていない。誇りや血筋より自分の欲求を優先する吸血鬼としては異端の存在。
聖杯を利用して研究がしたいと考えていたためクーデターを首謀。ヴァレリーをお飾りのトップに据えた。後に用済みとなった彼女から聖杯を抜き取り、上半身が消し飛んでも瞬時に再生できるほどの超回復能力を得たが、ヴァレリーに対する数々の仕打ちからギャスパー(特にバロール)の怒りを買い、聖杯によって強化された他のツェペシュ派の上役諸共にギャスパー・バロールの操る闇によって喰らい尽くされ跡形もなく消滅した。
ヴラディ家当主
ギャスパーの父で、彼の他にも純血の子供を持つ。息子同様の金髪、外見年齢は30代ほど。黒く蠢く物体として生まれ落ち、生後間もない頃に生母や周囲の者たちを次々と呪殺したギャスパーを畏れ、彼を名前ではなく「アレ」と呼んで露骨に忌避している。量産型邪龍の襲撃後、ギャスパーから決別の言葉を告げられ、瞑目したまま無言で見送った。

カーミラ派

エルメンヒルデ・カルンスタイン
吸血鬼の二大派閥「カーミラ派」の幹部カルンスタイン家の女性吸血鬼。ウェーブさせた長い金髪と真っ赤な双眸に、西洋人形かと思えるほどの人間味が感じられない美貌を持つ。純血の吸血鬼としての価値観に凝り固まっており、「吸血鬼」か「それ以外」かで物事を判断する。また、地位のない者の意見は端から受けつけない傲慢さを示した。一方でアーシア以上にうっかり屋なところがあり、貴族社会で育ったため家事が一切出来ない。
上級吸血鬼としては能力が平凡だが、吸血鬼の能力の一つである「取り込んだ相手の血からその者の力を顕現させる」という一点に関しては傑出しており、イッセーとレイヴェルの血を飲んだ際には不死身の業火と赤龍帝の力を同時に発現させた。
後にカーミラ派の吸血鬼にもツェペシュ派に通じていた裏切り者が多数潜んでいたことや、その者達が変化した邪龍によってカーミラ派の城下町にも壊滅的な被害が出たことを知り、立ち上がれないほどの衝撃を受けていた。さらに反逆者達の中には自分の家族の男性や、女尊社会に耐えられなかった同性の友人達までもが含まれていたことを知り、価値観に大きな変化が生じる。
地元にいるのが耐えられなくなり、人手不足の中エージェントとして逃げるように国外で活動しており、以前よりは性格も丸くなっている。イッセーの祖母が暮らす田舎で、はぐれ悪魔が放った光の柱[注 102]からイッセーに助けられてから、イッセーに惹かれている模様。「アザゼル杯」では「燚誠の赤龍帝」チームへの参加を申し出ているが、チームワークへの影響なども考慮したことで現状は補欠扱いでチームメンバーと一緒に訓練に励んでいる。
ミラーカ・ヴォルデンベルグ

歴代二天龍

歴代赤龍帝

イッセーによると赤龍帝になる人は変な人が多いらしい。

エルシャ
女性の中で歴代最強の赤龍帝。残留思念であっても意識を保っており、イッセーが新しい力を解放する手助けをした。
赤龍帝の三叉成駒」が発現した際にベルザードと共に消滅した。
ベルザード
男性の中で歴代最強の赤龍帝であり、白龍皇を二度も倒している。イッセーと会った時は意識を失いつつあった。
「赤龍帝の三叉成駒」が発現した際にエルシャと共に「ポチっと、ポチっと、ずむずむいやーん」と言い残して消滅した。

それ以外の歴代赤龍帝は「真紅の赫龍帝」発現後は「覇龍」を卒業し「乳力(にゅうパワー)」に目覚めたが、サマエルの呪いに侵されたイッセーを護って消滅した。最後に彼らの残した言葉は「ポチっとポチっと、ずむずむいやーん!」だった。

歴代白龍皇

イッセーが「おっぱいドラゴン」と呼ばれることによるアルビオンの心労を見かねて「赤龍帝被害者の会」を設立した。 ドライグとアルビオンの和解後もドライグやアルビオンが説得に苦戦するほどイッセーを嫌悪していたが、ファーブニルによる説得でおパンティーの素晴らしさと自らの臀部への並々ならぬ関心に気づき、「アーシアたんのおパンティー、くんかくんか」という宣言と共に和解に至った。

白龍皇の先輩
歴代白龍皇の1人でイッセーが「白龍皇の光翼」の宝玉を取り込んだ結果、意識の一部が「赤龍帝の籠手」に宿っている。温和な性格。サイラオーグとの戦いで「覇龍」の克服に協力し、その後はサマエルの呪いに侵されたイッセーを救い「おケツもいいものだよ」と言い残して消滅した。

五大宗家

百鬼

百鬼 黄龍(なきり おうりゅう)

姫島

姫島 朱雀(ひめじま すざく)
五大宗家に連なる姫島宗家の現当主。20代前半で、艶やかな黒髪の凜とした雰囲気の女性。母が朱璃の姉であり、朱乃の従姉にあたる。若年ながら内部事情の変革を行い、グリゴリとの間にあった確執を軟化させた。式神を使役する力に加え、代々継承された霊獣「朱雀」を操ることができる。
邪龍戦役」では、「D×D」に協力し朱乃と共に邪龍軍団に立ち向かった。
姫島 朱凰(ひめじま すおう)
朱乃、鳶雄、朱雀の大叔父。4年前時点では一族の宗主を務めていた。黒き天使の血を継ぐ呪われた忌み子として朱乃の命を狙い、図らずも一族の中で最も目をかけていた朱璃を殺害してしまう。その後もグリゴリによる妨害を受けながらも1年半にわたって執拗に朱乃を狙ったが、グレモリー家との交渉に応じ姫島の管轄領域に立ち入らないことと常にリアスの傍にいることを条件に手を出さないことを約束する。
姫島 朱璃(ひめじま しゅり)
声 - 伊藤静
朱乃の母で、バラキエルの今は亡き妻。日本のとある有名な神社[61]巫女だった。黒髪つやつやの優しそうな女性。
重傷を負った堕天使の幹部であるバラキエルを救い、手厚く看病し、二人は親しい関係になり、朱乃を産んだ。朱璃の親類からは、堕天使の幹部に娘が洗脳されて手籠めにされたと勘違いされ、高名な術者たちをけしかけられた。バラキエルが不在のときに堕天使に恨みを持つ術者から襲撃され、娘の朱乃を庇い命を落とす。
生前はバラキエルと夜な夜なSMプレイに興じていた事実が発覚し、朱乃のドSは母から受け継いだ素質であることもついでに判明した。
姫島 朱乃(ひめじま あけの)
幾瀬 鳶雄(いくせ とびお)

真羅

真羅 椿姫(しんら つばき)
真羅 清虎(しんら きよとら)

一般人

主要人物の親族

イッセーの両親
イッセーの父と母で、異能とは全く縁のない純然たる一般市民。イッセーを性欲に溺れたバカ息子として見ていたが、最近ではまともになったと思っている。当人達も若い頃は裸エプロンをやっていたというから、イッセーから見てこの両親にしてこの息子といった感じだった。ちなみに父方の祖母もこういった傾向があることから、イッセーの気質は代々の遺伝である模様。孫の顔を一生見ることはないと諦めていたらしいが、リアス達の登場により孫を見られることに涙を流すくらい喜んでいる。人間界にやって来たグレモリー親子とは意気投合していた。また二人共アーシアのことを実の娘のように(非常に)可愛がっている。
イッセーが転生悪魔になっていることを長らく知らなかったが、リゼヴィムに拉致されたのを機に彼から聞かされて困惑(混乱)していた。イッセーが自分たちを助けるために異形と化した姿に怯えながらも「自分の子供だ」とリゼヴィムの囁きを跳ね除けた。
イッセーが成長の過程で約束事を守り、悪いことしたら直ぐに謝るクセは両親の影響によるものであり、このことで結果的にイッセーが両親を救う決め手となった。
イッセーの父
声 - 小形満
眼鏡をかけた短髪が特徴。イッセーのエロバカぶりにはあきれていたものの、リアスを初めとした女子たちと友好的になってからは見直し、娶ることを激励する。リアスによる兵藤家のリフォームにより豪邸に近いものに変わってからは野菜栽培が趣味になった。かつては釣りが趣味だったが、ある一件以降釣りに出ることがなくなっている。生まれてくる子供と高齢出産に臨む妻を心配して御百度参りに励むなど、非常に家族想い。息子に「一番、誠実に生きてほしい」という願いを込めて「一誠(イッセー)」と名付けた。息子がしっかり将来のことを考えていると知ったときは、感激して男泣きしている。
イッセーの母
声 - 小島幸子
ロングストレートヘアを束ねた容貌が特徴。イッセーに対してはけじめある教育をしていたものの、エロバカぶりには挫折していった。後にリアスやアーシアが同居してからはイッセーを見直すようになり、イッセーとくっつくことを後押しするようになる。上記の経緯から、二人に裸エプロンに賛成したり、イッセーとアーシアが裸で鉢合わせしているのを見て「孫ができる」と言って夫と深夜営業のベビーストアに行ったり、イッセーがリアスを名前で呼ぶようになったのを知って「孫はいつできるの?」と問いかけたりするなど、母親として俗なところがある。イッセーが女の子の友達を自宅に連れてきたらイッセーの幼少時代の写真が入ったアルバムを見せようと思っていたらしく、リアスらオカ研のメンバーが集まったことでその願いが叶った(特にリアスには好評だった)。実は不妊の体質で、結婚後の8年間、イッセーが生まれる前に二度の流産を経験している。
ディハウザーの行動のために息子たちが危険にさらされたことに対して彼の頬をビンタし説教するような肝の太さを見せる一方で、息子が殴り合う様を直視できず試合の応援に行けないといった繊細さも持つ。
イッセーの祖母
イッセーの父の母親。田舎町の古い一軒家で暮らしている。イッセーを「一誠ちゃん」と呼んでいる。イッセーの独白にしばしば登場する「天国のじいちゃん」とは彼女の死別した夫と考えられる。
紫藤 トウジ(しどう トウジ)
イリナの父。牧師の服を着た栗毛の中年男性。プロテスタント牧師エージェントで局長の立場にいる。妄想の世界に入り込む癖は娘にも受け継がれている。教職者とは思えないほどスケベ。
聖剣使いの因子を持ち昔は教会の戦士(エクソシスト)として活躍していた。イリナが転生天使になったことを知っており、イリナがイッセーと子作りすることを容認している(というよりむしろ孫を欲しがっている)。駒王町のクリスマスイベントの企画者として久方ぶりに帰国し、イリナに聖剣オートクレールを渡した。
同僚とともに、八重垣を粛清してしまったことを後悔しており、自分の犠牲で八重垣の復讐を終わらせようとした。
ヴァーリの母
現在の歳は40代の黒髪の美しい女性。本名不詳。
ヴァーリと暮らしていた当時は苛烈な虐待を受けていた息子を何度も庇おうとしたいたが、超常の力を持つ魔王の血族である夫や義父には逆らうことができなかったため、彼らの目を盗みつつ息子の傷の手当をしたり、味の薄いパスタを振る舞うことしかできないことを不甲斐なく思ってことあるごとに謝り続けていた。
ヴァーリの逐電後は夫から当時の記憶を消された状態で捨てられ、現在は欧州の都市部から離れた山間にある静かな田舎町で暮らしており、人間の男性と再婚して男の子と女の子を産み、幸せな家庭を築いている。

悪魔稼業の依頼者とその関係者

森沢(もりさわ)
声 - 青木強
小説1巻から登場。小猫及びイッセーの「お得意様」の一人で、筋金入りのコスプレ&アニメオタク。職業は公務員。体型は痩せ型で、不健康そうな外見が特徴(イッセー談)。勤務態度は真面目だが、人との触れ合いに飢えており、繁華街で配られた魔法陣のビラを使い召喚した小猫に一目惚れをした。小猫にコスプレの衣装を着させた上で、小猫にお姫様抱っこされるのが好き。さらに「ドラグ・ソボール」の初版本を全巻を持つほどの大ファンでもある。貧乳派。
小猫の代理として悪魔稼業の初依頼を受けた、当時まだ魔力が弱かったイッセーを門前払いするなど邪険に扱っていたが、イッセーの事情を知って和解。イッセーと趣味を通して「ドラグ・ソボール」について夜明けまで熱く語り合った。イッセーにとっては小猫の代役とはいえ、悪魔稼業の初の相手で契約が取れなかったもののイッセーを高評価してくれた初の人物(人間)でもある。
アニメ版では第1期の第14話で再登場する。
ミルたん
声 - 三宅健太
イッセーの悪魔稼業における「お得意様」の一人で、世紀末覇者のごとき肉体に魔女っ子に憧れる乙女心を宿した「漢の娘」。ゴスロリ衣装(ネコミミ付き)に身を固め、語尾には「にょ」と付ける口癖がある。森沢に引き続きイッセーの2人目の依頼者であり、「自分を魔法少女にしてほしいにょ」と頼む。イッセーは困惑しながらも夜明けまで一緒に「魔法少女」アニメを見るのに付き合い、高評価をした[注 103]。またしても悪魔稼業で契約こそ取れなかったものの、親身になって語り合ってくれたイッセーを高評価してくれた2人目の人物。
6巻ではイッセーに会いに来たヴァーリと美猴に遭遇。イッセーに挨拶しただけで通り過ぎていったが、赤龍帝のイッセー、白龍皇のヴァーリ、孫悟空の子孫である美猴ですら、近づかれるまで気配に気付かず、ヴァーリは「仙術か?」と真剣に驚いていた。その際、ヴァーリに猫又と、美猴にトロルの類(猫トロル)と間違えられた[注 104]
また、風邪をひいたイッセーのもとへナース姿で見舞いに訪れた際は、居合わせたゼノヴィアとイリナから「信じられないほどのプレッシャーを感じる。さぞ名のある戦士と見た」「幾多もの戦地を渡り歩いたナースって感じよ」と戦慄され、同じ女装男のギャスパーはミルたんの姿を見ただけで戦意喪失し「死にたくないです死にたくないです」と泣きながら恐怖に震えていた。
セラフォルーがグレモリー眷属とシトリー眷属を巻き込んで参加した「魔法少女ミルキー」の実写映画版のオーディションにも当然のごとく参加。途中、セラフォルーの命を狙う「禍の団」ニルレムの魔女たちに襲撃されたが、セラフォルーは戦闘に巻き込まないよう、一般人に眠りの魔法をかけたはずなのに何故かミルたんにはまったく効かず、おもちゃのスティックで魔法を打ち消したりドラム缶を投げつけるなどして応戦した。魔女たちからは「新手の冥界生物か?」と驚愕された上、決着が付いたときにはいつの間にか姿を消していたなど非常に謎の多い人物である。また、面識がないはずのオーフィスからは「男子力」の参考としてなぜか名が挙げられている。
イッセーに紹介された(ハメられた)松田、元浜の弁によると「同好の士」も結構な数らしい。
スーザン
声 - 川澄綾子
イッセーの悪魔稼業における「お得意様」の1人で、戦国グッズのオタク。日本の文化に憧れて来日した留学生(大学生)で、武者鎧に身を固めた金髪少女[注 105]。外見とは裏腹に暗い場所や深夜の街や学校などが大の苦手で、ちょっとした音でも剣を抜いてしまうほど臆病である。また恋愛に対しても奥手で、相手に想いを伝えられず悩んでたことで、2つ目の依頼としてリアスに相談した。そしてイッセーのアドバイスにより堀井と晴れて恋人同士となった。
堀井(ほりい)
声 - 松本忍
騎士鎧に身を固めた少年[注 106]で、スーザンの恋の相手。スーザンから心をこめた矢文を受け取り(ちなみにこの矢は彼の兜に突き立っていた)、自身の思いを打ち明けスーザンと結ばれる。
美加(みか)
声 - 櫻井浩美
アニメ第14話登場。木場の「お得意様」の一人で、OL風スーツの格好の年上の美人のお姉さん。大きなプロジェクトに入ると生活や食事がままならなくなり、よく木場を呼んで夜食をお願いしている。
社長(しゃちょう)
声 - 竹内良太
アニメ第14話登場。本名不詳。朱乃の「お得意様」の一人で、威厳のありそうな中年男性。仕事でのストレスが最大まで溜まると朱乃を呼んで、足つぼマッサージをお願いしている。朱乃にマッサージされることで普段の鬱憤を発散している。
西浦(にしうら)
声 - 佐々健太
アニメ第14話登場。白髪混じりで眼鏡という出で立ちで、物腰が柔らかそうな雰囲気の中年男性。世界各地の古代文明について研究しており、悪魔にも詳しい。石棺の調査をリアスに依頼した。

「魔法少女ミルキー」の関係者

酒井(さかい)
「劇場版魔法少女ミルキー」のプロデューサー。肩にセーターを羽織った業界人風の男性。
遠山(とおやま)
「劇場版魔法少女ミルキー」の監督。帽子、サングラス、ちょびヒゲという出で立ちのちょっと怖そうな男性。「いいね」が口癖。
ゼノヴィア、イリナのアピール(一般人に内緒にしなければならない事実)を真面目に受け止めている。
東海林(しょうじ)
「劇場版魔法少女ミルキー」の脚本家。ロン毛で線の細い男性。

その他の一般人

桃園 モモ(ももぞの モモ) / 花弁ライダーピンキー
声 - 椿理沙
劇中の特撮TV番組の美少女ヒーロー。イッセーは彼女のファンで、桃園モモの音声の入った目覚まし時計(別の女性(声:能登有沙)も含む)を愛用している。なお直接の登場はなく、本人がストーリーに絡むことはない。
紙芝居屋のおっちゃん
8巻収録番外編『メモリー・オブ・おっぱい』に登場。イッセーが7歳のころ、近所の公園で風変わりな紙芝居をしていた中年男性。その紙芝居の内容が「おっぱい」を織り交ぜた日本昔話であり、イッセーを含めた子供たちにも受けがよかったが、ある日その内容を問題視され警察に連行されてしまった。10年後、イッセーの下校中に近所の公園で思い掛けない再会を果たし、10年前に見られなかった紙芝居の続きをイッセーに公演した。幼少時代のイッセーにとって尊敬の対象であった人物にして、イッセーが「おっぱいフェチ」になる大きなきっかけをつくったキーパーソン的な存在でもある。
アニメ第2期のBD/DVD第3巻付属のドラマCDで声のみ登場していた。
冶虎武(やこぶ)
「天使の悩み相談室」で、赤ん坊連れの若い夫婦から名付けを頼まれたイリナが、赤ん坊につけた名前。聖人から名前をお拝借したとのこと。
百地 丹紋(ももち たんもん)
駒王町に住む伊賀流の忍者。和服を着た初老の男性。メタトロン、黒歌、ルフェイ、オーフィスに忍術を教えていた。オカ研メンバーやセラフ、グリゴリ幹部、魔王からも興味を持たれるようになった。
その後、天界、冥界にVIP扱いで招待を受け、冥界では大人気のタレントになった。冥界で開いた忍者道場も大盛況だった。
爆散 梅子(ばくさん うめこ)
爆閃(ブラスト)流の家元。着物を着た中年女性で、頭部に色彩鮮やかな花々を生けた花瓶を載せている。一般常識とかけ離れた華道の教室を開いている。
トレビアン鈴本
爆閃(ブラスト)流四天王の1人。両肩に剣山がついている着物を着た強面の女性。リアスと生け花対決をして敗北する。自らを四天王の中では最弱と評している。

E×E(エヴィー・エトゥルデ)

乳神(ちちがみ)
イッセーの乳を思う気持ちと「乳語翻訳」によって存在が明らかになった異世界の神。眷属を介してイッセーに接触し、朱乃の本音を引き出したことでイッセーに加護を与え、一度だけミョルニルを扱えるようにした。
乳神の存在で異世界の存在を証明してしまったことがリゼヴィムが動き出す原因となった。
おっぱいの精霊
乳神に仕える精霊。イッセーの「乳語翻訳」で呼び出され、朱乃のおっぱいを介してイッセーと会話した。イッセーを「乳龍帝」と呼んでいる。
朱乃の想いと朱乃のおっぱいを救ったことで、イッセーに乳神の加護を与えた。

その他

「黙示録の皇獣(アポカリプティック・ビースト)」666(トライヘキサ)
グレートレッドと並んで黙示録で語られる獣の数字の大元となった伝説の生物。グレートレッドを上回る巨体に、獅子、熊、豹、龍などに似た7本の首と10本の角、あらゆる生物の特徴を有する体を持つ獣。核(コア)は頭部に10本の角を持った白く光り輝く少年の姿をしている。禁手化したヴァーリの攻撃でも皮膚すら傷つけられぬ防御力、軽く火炎を噴いただけで地形を変えるほどの攻撃力、様々な世界に瘴気の影響を及ぼすことができる影響力など桁違いの力を持っている。特筆すべきは異常なまでの再生力で、肉体を粉砕されても肉片さえ残っていれば全身元通りになるほどで、完全に滅ぼすことのできる存在は全盛期のオーフィスかグレートレッドのみとされている。最大で7体まで分裂することも可能。
存在はするものの居場所は謎とされていたが、聖杯を用いたリゼヴィムたちによって忘れ去られた世界の果てで見つけられる。
聖書に記された神によって禁呪の術式を含めた何千もの封印を施されており、リゼヴィムたちはその封印を聖杯と聖十字架を用いることで解除し、トライヘキサでグレートレッドを倒そうと目論んでいる。
また一方でリゼヴィム達は、獣の数字について研究してる魔法使いの中で、異説である「616」の方で研究している者達を封印解呪のため誘拐していた。
世界の果てから秘密裏にアグレアスへと移送され眠りについていた。そこでクリフォトは、生命の実を使ってトライヘキサを活性化させたり、アグレアスの動力源であり悪魔の駒の原料を生み出す巨大結晶体と融合させたりとあらゆる手段で封印解呪が進められていた(アザゼル曰く「異常なスピード」)。
最後は死亡したリゼヴィムの魂をエネルギー源として一気に封印を解いて復活、クリフォトが用意した偽赤龍帝軍団とともにあらゆる勢力に対して攻撃を仕掛ける。7体に分裂して同時攻撃を行い、特殊な結界で動きを封じられてからも核だけを体の外に出して暴れ回る。日本を襲撃した個体の核はオーフィスとグレートレッドの力に引き寄せられるようにしてイッセーの前に現れ、驚異的な再生力によりドライグの絶技である「燚焱の炎火」やサーゼクスの滅びの魔力ですら決定打とはなりえなかった。他の場所でも神クラスで対応に当たったものの倒しきることができなかったため、「隔離結界領域」に封印され各勢力の首脳陣と長きにわたる戦いを始めることとなった。
ウナス
声 - 川田紳司
アニメ第14話登場。古代の石棺に封じられていたミイラの呪術師。大公家アガレス縁者の女悪魔の呪いによって封じられていた。イッセーの身体をのっとり3つの呪いを解き復活する。包帯を使いリアスらを拘束するが、返り討ちにあう。

渦の団(ヴォルテックス・バンチ)

カイザー・ヴォルテックス
渦の団(ヴォルテックス・バンチ)」首領。ドラゴンの兜を被った初老の男。世界中から悪人を集め、改造手術を行った怪人を仕立て上げていた。「禍の団」壊滅に乗じて日本征服計画を実行するが、部下が次々とグレモリー眷属に撃破されてしまい、業を煮やして自ら沖縄に上陸するも「赤龍帝の鎧」を纏ったイッセーに敗れてしまった。その後は刃狗チームに身柄を引き渡された。
ペンタグラム伯爵
四覇将」の一人。顔面に五芒星を付けた褐色肌の陰陽師というツッコミどころの多い男。京都中の寺社で悪質な嫌がらせを行いその全てで出禁になった経歴を持つが、犯行の規模が微妙な物ばかりなため寺社関係者からは「有名な変人」程度にしか思われていない。京都侵略を任され清水寺で言いがかりを付けていたが、九重が通報したことで警察に逮捕され事情聴取を受けることになり、計画に失敗した。
タイガー監督
「四覇将」の一人。プロ野球チーム「大阪タイガース」のユニフォームを着た虎の獣人。コテコテの関西弁で話す鋼の肉体を持つ身長2m超の巨漢。大阪侵略に名乗りを上げ、関東人にご飯とお好み焼きを一緒に食べさせようとする。食い倒れツアー中の小猫に戦いを挑むもタイガースの優勝を待つことなく侵略が開始されたことが仇となって敗北し全治2ヶ月の重傷を負う。
豚丸骨大将(げんこつたいしょう)
「四覇将」の一人。ラーメン屋の格好をした豚頭の怪人。自身が経営するラーメン屋でマニアを洗脳し、ステマで店を繁盛させることによって「渦の団」の資金源となっていた。福岡侵略のために博多へ進出、地元のラーメン屋と諍いを起こしていたところをグレモリー眷属に目撃されてしまい、戦闘の末に敗北した。
ファイナル・デスシーサー
「四覇将」の一人。
サーモン・キング
帰巣本能に反逆し続け30年以上海を泳ぎ続けたをカイザーが改造して怪人と化した魚類。通称「反逆の鮭王(リミットオーバー・サーモン)」。プライドが高く、鮭児を「本能に負けた早漏野郎」と見下し、「キング・サーモン」と呼ばれると激怒する。侵略の先兵として北海道に派遣され、レジャー会場で肉を奪い鮭の切り身の押し売りをしていたところでグレモリー眷属に遭遇、銛を手にして彼らに襲いかかるが返り討ちに遭い戦死した。

織田信奈の野望 全国版

ドラゴンマガジン2014年11月号「戦国☆ブラジャー」にのみ登場した人物。ヒロインは『織田信奈の野望 全国版』のキャラ本人ではなく、その子孫という設定である。

相良 良晴(さがら よしはる)
イッセーがコンビニの雑誌コーナーでエッチな本を物色中に出くわした他校の男子生徒。イッセーとエロトークを繰り広げた。イッセーからは盟友として見られるようになった。
イッセーに名乗ったとき、その横を大型の車両が通ってしまい、「がらよしは」の頭と終わりの「さ」と「る」という言葉しか聞き取れなかった。
織田からは、一番のパートナーで、ちょっとスケベだけどいい奴と評されている。
織田(おだ)
茶色がかった髪の女子高生。織田信奈の子孫で、先祖と同じく「デアルカ」が口癖。
家にあった古い文献を調べて、戦国時代の先祖が黒いブラジャーを黒い天狗から譲ってもらったものとあり、黒いブラジャーの真実を調べてほしいとリアスに依頼した。
その黒い天狗の正体がアザゼルだと判明した。
柴田(しばた)
織田と同じ高校に通う女子高生で、織田を「姫」と呼んでいる。ポニーテールで巨乳。
柴田勝家の子孫で、織田からは「六(りく)」と呼ばれている。
丹羽(にわ)
女子大生。教師を目指して奮闘中。丹羽長秀の子孫で、織田からは「万千代(まんちよ)」と呼ばれている。
前田(まえだ)
女子小学生。小猫と同じくらい小柄で、虎柄のニット帽を被っている。前田利家の子孫で、織田からは「犬千代(いぬちよ)」と呼ばれている。
明智(あけち)
長い黒髪の女子高生。イッセーの顔をスケベと看破してきた。口癖は「〜です」だが、その前の言葉が汚い。英雄派の残党の男たちを鹿島新党流免許皆伝の技でぶっとばした。
明智光秀の子孫で、織田からは「十兵衛(じゅうべえ)」と呼ばれている。
竹中(たけなか)
女子中学生。初期のギャスパーと同じくらい人見知り。
竹中重虎の子孫で、織田からは「半兵衛(はんべえ)」と呼ばれている。
陰陽師の家系で、異形の存在は生まれたときから知っていた。ルイズとは知り合い。
ルイズ
金髪で美人でスタイル抜群のシスター。駒王町で働いており、日本語ペラペラ。ルイズ・フロイスの子孫。
武田(たけだ)
英雄派の残党を率いる勇ましい女性。歳は20前後くらいで、物凄くグラマーな肢体をした魅惑のお姉さんだが、その眼光は鋭く、戦意に満ち溢れている。手には軍配が握られている。織田とは因縁があり、相良を欲しがっている。武田信玄の子孫。
梵天丸(ぼんてんまる)
金髪に眼帯という少女。自称「黙示録のびぃすと」にして天下不滅のアンチ・クライスト「邪気眼龍正宗(じゃきがんりゅうまさむね)」とのこと。
中二病にかかっており、アザゼルから人工神器閃光と暗黒の龍絶刀・参式(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・サムライソード・サードステージ)」を賜り、目を輝かせながら「黒歴史ソード」を振るっていた。伊達正宗の子孫。

脚注

注釈

  1. ^ 22巻までのメンバー
  2. ^ 22巻以降
  3. ^ その異常なまでの復活劇で冥界の現政権の対立派閥からは畏怖されはじめている。
  4. ^ また、リリスによるとイッセーの体からはオーフィス(リリスと同じ)とグレートレッドの匂いがするらしい。
  5. ^ 14巻179ページによれば、「自分が松田と元浜と違う生物になった」ことや、悪魔は長生きで外見も自分次第であることから、「2人が歳をとれば自分も2人に歳相応の姿に合わせなければ付き合いが厳しくなりそうだ。」と漏らしている。
  6. ^ そのために増築に伴いキングサイズとなったベッドでも手狭で、「魔獣騒動」以降は寝ている間に自分の寝床から蹴り落とされて床で目を覚ますことも珍しくなくなっている。
  7. ^ ゼノヴィアとイリナからは逆プロポーズされている。
  8. ^ それでも未だに教師に苦情は来ているらしい。
  9. ^ ただし、実戦では使用は許可されており、バアル戦ではサイラオーグがギャスパーの神器「停止世界の邪眼」も含めて許容しているため使用していた。
  10. ^ また、当時は悪魔の仕事で転移魔法陣から依頼者のもとに転移できないほどに魔力が弱く、自転車で依頼者のもとに赴いていたが、冥界での合宿後は転移も可能もなっていた(ただし、依頼者からは「イッセー=自転車」のイメージが定着しているため、「王」として独立してからも自転車で通っている)
  11. ^ アザゼルによれば、タンニーンが手加減していたとはいえ普通なら死んでいるレベルだったとのこと。ちなみにアザゼルとしてはまさか着の身着のままで攫われてから山中で生活し続けるとは思っておらず、途中で音を上げると考えていた。
  12. ^ ただし通常の聖剣使いのように因子を持っているわけではなく、アスカロンの方を調整することで使用可能になっているという特殊な事例である。
  13. ^ 駒の一つ一つが「龍牙の僧侶」「龍星の騎士」「龍剛の戦車」「真紅の赫龍帝」に相当する。
  14. ^ そのせいか、生命力がいきなり0まで減少したり無制限に増大したりしている。生命力の減少は「夢幻の龍」であるグレートレッドの、増大は「無限の龍」であるオーフィスの影響らしい。
  15. ^ 冥界での絶大な人気に比べ契約数が伸び悩んだのは、使うのがエロ技ばかりで魔法使いからのウケがあまりよくなかったからだとされている。
  16. ^ イッセー本人には芝居気などないため、本人も含めてオカルト研メンバーは代役の顔をCG合成している。
  17. ^ 純血の上級悪魔なので本来であれば冥界の学校に通うことになっているが、特待生待遇で駒王学園に進学している。
  18. ^ 本人の望まない婚約である。なお、イッセーに好意を持った動機は不明だが、4巻でのプール掃除のさなかで起こったイッセーをめぐる朱乃との喧嘩において、「男に興味がなく、みんな同類」であるというのが理由という旨の発言を朱乃がしていたことや、その売り言葉に抗議して「イッセーは可愛いから特別」と発言したことから、「一目惚れ」であったことが示唆されている。
  19. ^ ちなみにこのときにファーストキスをイッセーに捧げている。
  20. ^ 「赤龍帝の三叉成駒」の発動時にはなぜか唐突に京都へと召喚されたうえ「第2フェーズ」に入ったとのことで、乳首が光を放つようになる。さらに、乳房に「譲渡」が行われたことで「第3フェーズ」に入り、乳首からイッセーの消耗したオーラを回復させる光線・通称「おっぱいビーム」を放つことができるようになる(使用するたび乳がサイズダウンしていくが、一晩寝れば元通りになる)。
  21. ^ アザゼルからは、「紅髪の滅殺姫」を捩って「紅髪の魔乳姫(クリムゾン・バスト・プリンセス)」と呼ばれたこともある。また、スイッチ姫と呼ばれる切っ掛けを作った美猴に対しては、過剰なまでに敵対心を抱いて接しているためイッセーからは「犬猿の仲ならぬ姫猿の仲」と見られている
  22. ^ 魔法を例に挙げると、回復魔法というものは最高難度の技術であり、必然的にその使用者は非常に稀少。後に、三大勢力合同の調査で世界中を探した際に同じ神器の所有者が他にも数名いることが分かり、敵対勢力に悪用されないよう即座に保護された。
  23. ^ しかし、対価が対価なため、現実逃避するようになり始めている。
  24. ^ フリード以外は遺体も残さず消滅しており、例外のフリードも肉片になるまで切り刻まれて死亡している。
  25. ^ そのためアザゼルに対しては少々手厳しい態度をとる。
  26. ^ ただし、物語序盤では堕天使の力を封印しており、そのときは「雷の巫女」と呼ばれていた。
  27. ^ 4巻でのイッセーをめぐるリアスとの喧嘩において、「男嫌い」であったことをリアスが発言していたが、その売り言葉に対して「イッセーのような可愛いと思えるようになった男に出会えた」と発言したことから、リアス同様、一目惚れであったことが示唆されている。
  28. ^ 成長した姿は黒歌に似ており、胸も大きい。
  29. ^ その場に居合わせなかった場合でも幻聴という形で小猫のツッコミが入る。
  30. ^ ただし、「双覇の聖魔剣」と「聖覇の竜騎士団」を同時に使用することはできない。
  31. ^ クァルタ姓を名乗り始めるのは19巻より。
  32. ^ イッセーにプールの倉庫内で実行しようとしたが、後に練習が必要だと知った翌日に松田と元浜、桐生、アーシアのいる前で避妊具を差し出してイッセーに提案しに来た。当然、その場の空気は泥沼化し、イッセーが松田と元浜からとばっちりを受ける原因を作った。
  33. ^ アーシア、イリナ、桐生、グリゼルダも涙を流して感動した。
  34. ^ 学園のクラス内では人気が高く、また、冥界ではそちらのコアなファンが多数いる。
  35. ^ バアル戦ではゼノヴィアがデュランダル砲のチャージを行う時間を稼ぐために満身創痍で立ち上がり盾役を果たし、「禍の団」に小猫、レイヴェルと共に攫われた際には、体を張って2人を守っていた。
  36. ^ しかし17巻時点でも、最も長くオーディンの護衛を務めたという記録を保持し続けていることから能力(と忍耐強さ)はかなりのものだった模様。当時はオーディンのセクハラ発言や自由すぎる行動に頭を痛めており、周囲からは「介護ヴァルキリー」などと馬鹿にされていたらしい。
  37. ^ 修学旅行先の京都で「洋服崩壊」を喰らった際に、裸にされたことよりも服をバラバラにされたことを怒ったため、イッセーを逆に困惑させた。
  38. ^ 実際に当時敵対していたアーサーやオーフィスとも真っ先に打ち解けている。
  39. ^ 神の死を知った直後は、さすがにショックが大きかったらしく七日七晩も寝込んでいた。
  40. ^ 「弱肉強食」を「弱者でも強者でも平等に焼肉を食べられる権利を持つ」というなど。
  41. ^ 急に料理の勉強を始めたり、お風呂に一緒に入ってこようとしたり、隙あらば夜のベッドにも侵入してこようとするなど。
  42. ^ キャラデザのみやま零曰く出世鳥。初期設定では早期にレギュラー入りするという話もあったが、そうならず一旦脱落したという経緯がある。そこから復活したという意味でもフェニックスだという。(みやま零画集 ハイスクールD×Dより)
  43. ^ ただし、グレモリー眷属ではないため客分扱いとなっている。
  44. ^ 作中では小猫の姉の黒歌に対して、「小猫さんに手を出したらクラスメートとして許さない」と言い放ったこともあった。
  45. ^ アザゼルの素性を知る前のイッセーに「木場よりイケメン」と評されている。
  46. ^ 「禍の団」のトップであったオーフィスを、他陣営に断りを入れずに兵藤邸に手引きした責任を取って辞職した。
  47. ^ 作中ではイッセー達からその日頃の行動から「トラブルメーカー先生」「世界にとって一番の脅威」「サマエル級の封印対象」と呼ばれている。
  48. ^ それらの実験や発明の資金はグリゴリの資金を勝手に使い込んだものが多く、総督辞任後に人間の主婦に実演販売で人工神器の類を売りつけて資金を回収していたところをリアス達に目撃されて、シェムハザに報告されて取り押さえられたこともあった。
  49. ^ 作中で明確に敗北したのは自身を徹底的に研究して対策を練ってきた2度目の曹操戦のみ。曹操も互いに思考が近いことを自覚しているため、3度目の戦いがあれば勝敗はわからないと考えている。
  50. ^ そのためか年齢の割に知識量は少なく、伝説の魔獣トライヘキサの存在はまるで認知しておらず、自分もドラゴンでありながら同族の誕生にも興味を持っていなかった。
  51. ^ ただし元の幼女姿には変化の術を使うことで戻ることが可能。
  52. ^ 一例として、グレモリー眷属とのゲームでは敗北こそしたものの完全に手玉にとって実力を封じ込めたまま試合を進め、アガレス眷属とのスクランブル・フラッグは作中の評論家から「隠れた名勝負」と絶賛を受けている。
  53. ^ シトリー眷属は全員、ソーナのお菓子作りの腕前は熟知しているが、真実を告げればソーナ本人がショックを受けてしまう上に、怒り狂ったセラフォルーが制裁を喰らわせるため、何も言えないでいる。
  54. ^ 姉の支援を受けなかったのは癒着が生じているという批判を避けるため。
  55. ^ どういう意味でライバル視しているのかは言及がないが、イッセーは「(BL的な意味で)恋敵として見られている」と解釈しており、当然ながらもイッセーはこのことに迷惑を被っている。
  56. ^ 当初はシトリーの「騎士」は別の人物が受け持つはずだったが連絡がつかなくなっていた。最初は死神ということで警戒されたが「おっぱいドラゴン」のファンという一点を信用され「騎士」になった。
  57. ^ しかし、現在もサイラオーグが大王家の次期当主であることを気にいらない者は多い。
  58. ^ 最上級悪魔の魔力攻撃でも傷一つつかない「赤龍帝の鎧」を、純粋な身体能力だけで、なおかつ素手で粉砕できる純血の上級悪魔はサイラオーグだけだとされる。
  59. ^ 仙術の鍛錬で獲得したものではないため術を使用することはできない。
  60. ^ イッセーは禁手が解除され、生身の最後の力で向かうほどギリギリだった。またサイラオーグも意識を失いながらも笑ったままで、瞳も戦意を失っておらずまだ前に進もうとしていた。
  61. ^ ヴァルブルガ曰く「超強めの十字架」
  62. ^ 実際に胸の大きい女性は普段下着を着ける際にはブラジャーから着け、脱ぐ際にはショーツから脱ぐようで、ブラジャーから脱ぐのは「人に見せることを目的」として行うストリップの手法。
  63. ^ ライザーの「女王」ユーベルーナやシトリーの「女王」真羅椿姫より強い。
  64. ^ イッセーが神滅具に目覚めたばかりの頃にはすでに1か月は禁手状態を保持できていた。17巻時点でも、単純な力と直線での速度を除くすべての能力でイッセーを数段上回る。
  65. ^ 18巻でその悪辣さを目の当たりにしたイッセーからも、ヴァーリのその気持ちが理解されるようになった。
  66. ^ 駒価値の観点から見れば「兵士」で自身を上回るのは神滅具持ち・天龍クラスのみで、百鬼家次期当主の黄龍と同格、龍王の神器を持つ匙や元龍王の息子ボーヴァよりも高い潜在能力を持っている。
  67. ^ 第15巻の短編で金角大王、銀角大王と対峙した際、初代の逸話で有名な紅瓢箪のことを失念していたために黒歌共々吸い込まれてしまった。
  68. ^ ただし特殊ルールにより駒は「僧侶」一つ分という扱いになっている。
  69. ^ ヴァーリチームの中でイッセーが敬語を使うのはアーサーのみ。
  70. ^ 互いに本気を出していなかった。
  71. ^ 密かな想いを父である現当主に悟られれば、エレインがペンドラゴン家から追放されるのは目に見えており、アーサーが家に居続ければ、いずれ仲もバレてしまうため。
  72. ^ 出会ったばかりの黒歌にいきなり罵ってもらうように頼んだうえ、彼女の蔑むような視線を受けて興奮していた。
  73. ^ 清芽の父親といとこも魔獣使いである。
  74. ^ 皆でボーリングやカラオケに行く予定を作った際に、松田が来る予定の女子の名を挙げて狂喜してるところを自分の名前がないことに怒って殴ったり、修学旅行では軽率な言動を取った松田を諌めたり、松田が女子の集合写真を撮った際に桐生自身が写ってないことに疑問を突きつけたりしている。
  75. ^ 人付き合いの下手だったアーシア、ゼノヴィアとも一瞬で仲良くなった。
  76. ^ サーゼクスの眷属に沖田総司や、マクレガー・メイザースなど「19世紀半ば-20世紀初頭の人物」がいる以上、200年前後は経っている。
  77. ^ 子供の頃は音楽家になりたかったようで、夢のひとつが叶って嬉しいと言っていた。
  78. ^ ノリが余りにも軽すぎるため、作中ではグレイフィアから度々、折檻されており、アザゼルが作ったゲームに公務をサボってセラフォルーと参加したときはグレイフィアに言い訳も不可能なほどの怒りを買ったことがあった。
  79. ^ その中には自身を主役にしている「魔法少女マジカル☆レヴィアたん」も入っている。また「乳龍帝おっぱいドラゴン」が始まってからはイッセーに対して対抗心を抱いている。
  80. ^ コカビエルが駒王学園を襲撃してきた際に、サーゼセクスかセラフォルーのどちらを呼ぶべきとなったときには、ソーナが穢されると知ったら、セラフォルーが即時に堕天使に戦争を仕掛けかねないと思われていた。
  81. ^ 劇中では触れられていないが、史実の沖田は、剣術の稽古になると「短気で粗暴だった」という風に伝わっている。また、悪魔に転生した当初の木場(イザイヤ)を鍛えることにした際には、自身が悪魔に転生してから取ってきた年の功からか、その時の木場(イザイヤ)の心情を理解したうえで、剣術の基礎を一から判りやすく丁寧に教えていた。
  82. ^ こちらも史実では「冗談を言っては、よく笑っていた」と現代にまで語り継がれている。
  83. ^ 娘のリアスの二つ名もここから由来しているが、当時のヴェネラナの武勇伝を知る夫のグレモリー卿曰く「当時のヴェネラナに比べればリアスはまだ、可愛いもの」と言わしめている
  84. ^ サタンレッドよりもおっぱいドラゴンの方が好きと言った際には危うく両者の決闘になりかけた。
  85. ^ この状況は眷属たちにとっても不本意だったらしく、主の再起を願って見送っていた。
  86. ^ 冥界の裏の顔でもあることから最重要機密だった「王」の駒についてのスキャンダルのことも当然関知していたと考えられるが、そのことには一切触れなかったため話を聞いた面々は事件の真相に気づくことができなかった。
  87. ^ 一見するとライザーの同類だが、堕とした女性に真実を告げて絶望し苦しむ様を見ながら犯して悦に入るなどと、悪趣味極まりない性的嗜好。
  88. ^ ケルベロスガルムのハーフ。
  89. ^ 15巻後書きより。ファンサービスとのこと。
  90. ^ 天使と人間のハーフもいるが、複雑な儀式が必要な上に「一切の劣情を起こしてはいけない」ため数は極端に少なく、そうして生まれた子供は「奇跡の子」と呼ばれる。
  91. ^ イッセーは長身と相まって巨人のように見え、手にもつデュランダルのレプリカが小さく見えると評した
  92. ^ サマエルの血は「ドラゴン」と「蛇」に属する者を死に至らしめる力があり、かつ曹操は蛇の髪を持つメデューサの眼を移植していたため。
  93. ^ 逆にそれ以外は一切干渉せず、リゼヴィムや邪龍が暴れようとも一切関わらないと告げた。
  94. ^ しかし「赤龍帝の籠手」の『透過』だけは無効化できず、無効化の上限を超える一撃を受けることもある。
  95. ^ イッセーの物とは違って右腕用
  96. ^ 19巻時点での強さ
  97. ^ 19巻時点での強さ
  98. ^ アーシアが着用した物ならなんでもいいらしく、スクール水着を要求したこともある。
  99. ^ ドライグが滅ぼされたおかげで、貸していた宝の数々も人間の盗賊に奪われて世界中に散らばってしまった。
  100. ^ 人型の際に翼や腕など、体の一部をドラゴンのものに変えることができる。
  101. ^ 12巻以降
  102. ^ エクソシストの道具を改良したもので、悪魔や吸血鬼が直撃を受けたら危なかった。
  103. ^ 頼みを聞いた当初、イッセーは半ば自棄で「異世界にでも転移してください」と言ったが、「既に実行」していた。その際に訪れた世界には魔法が無かったらしい。
  104. ^ 天界製自転車の力で天使化して天界に昇ったとき、天使達にもトロルと認識された。
  105. ^ ただし、兜で隠れているため素顔については不明である
  106. ^ 前述のスーザン同様、兜で隠れているため素顔については不明である

出典

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  61. ^ 7巻では「寺」と誤記。