ミーミルの泉

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オーディンが眼球を差し出そうとする場面。
オーディンが泉の水を飲む場面。(画:ロベルト・エンゲルス

ミーミルの泉(ミーミルのいずみ、古ノルド語: Mímisbrunnr)は、北欧神話に登場するユグドラシルの3本に分かれたのうち、霜の巨人の国へ伸びた根の根元にあり、知恵と知識が隠されているとされており、賢い巨人ミーミルが所有している[1]

解説[編集]

知識を求めて訪ねてきたオーディンは、泉の水を一口飲みたいとミーミルに頼み、代価に片方の眼球を求められ、これに応じたため以来片目となった[2][1]

このためミーミルの泉は「戦士の父(オーディン)の担保」とも呼ばれる[2]。また、ヘイムダルの角笛・ギャラルホルン及びオーディンがミーミルに与えた自身の片目はそれぞれ三日月満月を象徴しているとされる[3]

脚注[編集]

参考文献[編集]

原典資料[編集]

  • 古エッダ』、『ギュルヴィたぶらかし』
    • V.G.ネッケル他編 編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年8月。ISBN 978-4-10-313701-6 

二次資料[編集]

関連項目[編集]