グナー

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Carl Emil Doeplerが描いた、グナーとその馬ホーヴヴァルプニルフリッグと侍女達。(1882年)

グナーGná)は、北欧神話に登場する女神で、アース神族の一員である。

スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第35章で14柱の女神が列挙されるが、グナーは14番目に挙げられている。彼女は、5番目に挙がったフッラと12番目に挙がったフリーンとともに、女神フリッグに仕えているとされる。フリッグに命じられてさまざまに国へ使いに出される。その際にグナーは、空も海も駆けることができるホーヴヴァルプニルという馬にまたがる。空の高みを駆けるグナーに由来して、高く駆ける者がグネーヴァルと呼ばれるという。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、252-253頁。