グリンブルスティ
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グリンブルスティ(古ノルド語: Gullinbursti)とは、北欧神話に登場する猪である。スリーズルグタンニ(Slíðrugtanni、古ノルド語で「恐るべき歯を持つ者」という意味)という別名を持つ。
『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』によると、ドヴェルグの兄弟ブロックとエイトリ(シンドリ)が、ロキとの賭けにおいて、ドラウプニル、ミョルニルと共に作りあげた宝の一つである[1]。
なぜ、ドヴェルグの兄弟ブロックとエイトリ(シンドリ)とロキが賭けを行ったかというと、ロキはこの賭けを持ちかける前に、トールの妻シヴの髪を丸刈りにしてしまった。その際、賠償の品としてドヴェルク(小人族)の職人イーヴァルディの息子たちに「黄金のかつら」を作らせた。イーヴァルディの息子たちは「黄金のかつら」に加え、「スキーズブラズニル」「グングニル」も作り出した。この三つの宝物の出来の良さに調子に乗ったロキは、ブロックとエイトリ(シンドリ)に、「これらの宝物に勝るものを作ったら自分の頭を与える」という勝負を持ちかけた[2]。
ロキは勝負が始まると、虻に変身してフイゴを操るブロックを刺して邪魔をしたが、ブロックはよく耐え、三つ品を完成させた。最初に作られたのが黄金の猪「グリンブルスティ」で、夜でも昼でも、空も海もどのような馬より速く駆け抜けることができた[1]。さらにその毛皮の輝きにより、暗黒の国でも灯りに困ることはなかったという。グリンブルスティは、後に豊穣神フレイの乗り物になった[2]。
脚注
[編集]- 1 2 谷口訳注 1983年、41-43頁。
- 1 2 池上 良太『図解 北欧神話 F‐Files』新紀元社、2007年6月27日、No.81頁。
参考文献
[編集]- 谷口幸男訳注「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』第43巻特輯号3、広島大学、1983年12月、1-122頁、NAID 40003290104。