ナーストレンド
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ナーストレンドもしくはナーストロンド[1](古ノルド語: Nástrǫnd)は、北欧神話に出てくる死者の世界のことである。名前は「死者の岸」の意味である[2]。
『巫女の予言』と『ギュルヴィたぶらかし』には、ナーストレンドの上に、北向きの扉がついた館があることが書かれている。その天窓(古代の北欧の屋根についていた明かり取り兼煙出し用の窓)からは毒がしたたり、壁は蛇の背骨を編んで作られている[3]。 さらに『巫女の予言』には、ナーストレンドにある館でニーズヘッグが死者の血をすすること、狼が男たちの体を裂いてしまうことが書かれている[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 菅原邦城『北欧神話』、東京書籍、1984年、ISBN 4-487-75047-4。
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。