帯谷孝史

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帯谷 孝史(おびたに たかし、1950年3月16日 - )はピン芸人・タレント・吉本新喜劇座員。 大阪府八尾市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。

来歴・人物[編集]

八尾市の生まれ。巨人ファン。興國高等学校卒業後、自動車整備工場、ボウリング場、プラスチック製造工場、ちり紙交換などの仕事を経て1972年吉本新喜劇に入団。

吉本のたかじん[編集]

最大の特徴は、大きな鼻。また、やしきたかじんに似ている顔立ちで、かつては舞台登場時に「やしきたかじんです」と自己紹介するギャグや、吉田ヒロ「地味なやしきたかじんやなあ」と突っ込まれるギャグもあった。そのため「吉本のやしきたかじん」と比喩され、晴れ時々たかじんでは、やしきたかじんの代役として出演した事もあった。たかじんnoばぁ~でもたかじんに扮して登場し、帯谷だと気付いていない相楽晴子に対して「晴子ちゃん晴子ちゃん、さして」と発言。「先っちょだけだったら」と言い返されたエピソードがある。

ギャグ(いじられネタ)[編集]

「アホンダラ」を連発したり、鼻をいじられてはポット(ポットはタイガー魔法瓶のPOS2200という製品で2015年現在は製造中止)に見立てられるというギャグなどで活躍。

顔がポットに似ていることを発見した最初の人物は木村進であり、完全な形に完成させたのは船場太郎である。復帰後は座員の中で主に池乃めだか川畑泰史がこのいじりを行う。

(共演者がお茶を出そうと、近くにいた帯谷の頭を一生懸命上から押す)
帯谷「何してんねん?」
共演者「ポットからお湯を」
帯谷「湯なんか出えへん!」
共演者「出ます」
帯谷(鼻をすする)
共演者「あっ、今ちょっと出た」
帯谷「鼻水や、わし今日風邪気味や!」
共演者「あー、これ(本物のポット)と間違えたんや。(ポットを帯谷の顔に向かい合わせて)ごた~いめーん♪」
帯谷「これポット、わし人間!ええかげんにせえよ」(ポットを投げつけようとする)
共演者「やめてください、二人がかりで!」
帯谷「なんでこれを人数に入れるねん!」

さらにポットを投げた場合は「顔が飛んできた!」といじられる。

「アホンダラ」を連発した結果、共演者が全員で柏手を打って拝み「アホンダラ教の教祖さんやろ?」っと言われるギャグもある[1]

基本的には三人組のヤクザ役が多く[2](ただし参考文献は1976年時点での記述、2010年3月にNGK公演で復帰した時もこの役であった)、サングラスをかけて登場する。

サングラスを外したときに吉田ヒロ「サングラス取ったら素うどんみたいな顔やな」といじられていたこともある。[要出典]

昭和50年代(1975 -)には、佐藤武司と共に、新喜劇では「中堅の肉体派」であったという[1]

転落・無期限謹慎[編集]

多額の借金を抱え、後に劇場まで借金取りが押しかけて来るトラブルにまで発展した為、1999年9月、所属先の吉本興業から無期限謹慎処分を受ける。この借金問題に関しては座員の間や芸人同士のトークでもちょっと困ったエピソードとして時々ネタになっていた。

自身の役柄と立場逆転[編集]

DVD シネマワイズ新喜劇 vol.6「たこやき刑事」の特典映像にて桑原和男が借金について、帯谷に苦言を呈するシーンが収録されているほど、後々には問題がこじれていた。

新喜劇から一旦追放[編集]

新喜劇の座長制については先見の明があり、「座長(の好み)によってストーリーのパターンが固定される」などと批判的だったが、前述の無期限謹慎処分により、新喜劇の檜舞台から事実上の追放となる。これにより吉本新喜劇の座員及びOBとの共演は、借金トラブルの影響で当時の吉本幹部陣を激怒させたことから、(当時の幹部陣が全員退職するまで)不可能となっていた。

R-1で再起[編集]

新喜劇退団後はフリーター生活を送っていたが、2002年8月24日大阪市中央区難波baseよしもと(現・NMB48劇場)で行われた一人話芸のチャンピオン決定戦「R-1ぐらんぷり2002」大阪予選に出場し、約3年ぶりに公の場に姿を現すも、落選という結果に終わる。

新喜劇復帰[編集]

地方公演、京橋花月で復帰[編集]

その後、吉本興業から紹介された営業の仕事を月一度のペースで行い、2004年1月に行われた、「R-1ぐらんぷり2004」大阪予選に出場したが、またしても落選。その後は公の場に姿を見せていなかったが、2008年1月桑名市での地方公演で久しぶりに新喜劇の舞台に復帰。その後も不定期ながら地方公演の舞台には出演し、2009年末には京橋花月での新喜劇にも出演するなど、再び活動が活発になり始める。

NGK新喜劇で復帰[編集]

京橋花月での復帰から数ヶ月後、2010年3月に行われた小籔千豊座長公演にて、本場NGK新喜劇に約10年ぶりに出演を果たした。公演名は『美女を見たら詐欺師と思え?』(毎日放送よしもと新喜劇」2010年4月11日放送分)である。

その舞台の様子の一部は2010年4月6日放送のリンカーンSPで、レギュラーのダウンタウンさまぁ~ず雨上がり決死隊キャイ〜ンが出演を果たした際にも放映された。3月の舞台復帰はスポーツ紙で僅かに報道されたのみであったが、この放送で復帰した帯谷の映像が全国に放送された。

その傍らNSC1期生の元新喜劇座員で現・漫才師の浜根隆の経営するエアコンクリーニング会社エンジョイ life HAMINIの従業員としても働いている。

出典[編集]

  1. ^ a b 吉本興業 1989, p. 82.
  2. ^ 吉本興業 1989, p. 88.

参考文献[編集]

  • 吉本興業, ed. (1989), 吉本新喜劇名場面集 1959-1989, データハウス  - 編集長は竹中功。編集は堰守、仲谷暢之、竹本浩三