ブランドン・フィリップス

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ブランドン・フィリップス
Brandon Phillips
アトランタ・ブレーブス #4
20110625-1143 Brandon Phillips.jpg
シンシナティ・レッズ時代
(2011年6月25日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州ローリー
生年月日 (1981-06-28) 1981年6月28日(36歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手三塁手
プロ入り 1999年 MLBドラフト2巡目(全体57位)でモントリオール・エクスポズから指名
初出場 2002年9月13日
年俸 $10,000,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2013年

ブランドン・エミル・フィリップスBrandon Emil Phillips, 1981年6月28日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー出身のプロ野球選手二塁手)。右投右打。MLBアトランタ・ブレーブスに所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

1996年のアトランタオリンピックでは野球でバットボーイを務めていた[2]ジョージア州レダン高等学校英語版時代はバスケットボール野球をプレーした。好きな野球選手はシンシナティ・レッズ遊撃手バリー・ラーキンだった[3]

プロ入りとエクスポズ傘下時代[編集]

1999年MLBドラフト2巡目(全体57位)でモントリオール・エクスポズから指名され、プロ入り。

インディアンス時代[編集]

2002年6月27日、バートロ・コローンティム・ドリュー英語版とのトレードで、リー・スティーブンスグレイディ・サイズモアクリフ・リーらと共にクリーブランド・インディアンスへ移籍した[4]同年9月13日にメジャーデビュー。マイナーでは遊撃手だったが、メジャーの遊撃手は名手オマー・ビスケルがいたので二塁手へ転向された[要出典]

2003年は開幕からレギュラー出場し、5月20日のデトロイト・タイガース戦では逆転サヨナラ3ランを打った。その年は112試合に出場した[要出典]2004年はほとんどをAAA級バッファローで過ごし、メジャー出場はシーズン終盤の6試合のみだった[要出典]2005年も6試合の出場に終わった[要出典]

レッズ時代[編集]

2006年4月7日にシンシナティ・レッズへ移籍した[4]。再び二塁手のレギュラーとなり、自身初の満塁本塁打を打つなど打率.276、17本塁打、75打点、25盗塁を記録。

2007年はチームの中心選手として活躍し、7月3日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦ではサヨナラ満塁本塁打を打った。9月5日には28号本塁打を打ち、ジョー・モーガンが保持していたレッズの二塁手のシーズン本塁打記録を更新[5]。9月27日には「30-30」を達成。二塁手での達成はアルフォンソ・ソリアーノに次ぐMLB史上2人目[3]。シーズン終了後、年俸調停権を得たフィリップスは、2008年の年俸として420万ドルを要求。これに対し、球団は270万ドルを提示したが、2008年2月15日に年俸調停を避け、4年総額2,700万ドル(5年目の2012年は球団オプション)で契約延長した[6]

2008年の打撃成績は前年より低下し、レギュラーシーズン最後の17試合を右手人差し指の故障で離脱したが、初のゴールドグラブ賞を受賞。4月10日から7月8日にかけて二塁手としてフレディ・サンチェスに次ぐ78試合連続無失策を記録したり、二塁手としてリーグ1位の守備率.990を記録[7]

2009年は3年連続で20本塁打以上を記録。他の部門では、二塁打(30本)・打点(98打点)・四球(44四球)で自己最高の数字 (当時) を記録した。

2010年は3年ぶりにシーズン100得点以上を記録。前年に自己最高の数字を記録した二塁打と四球は更に増えたが、本塁打は20本を下回り、打点もレギュラー定着以降で最低の59打点に留まった。また、盗塁も初めて20を下回ったばかりか、盗塁死が自己最悪の12に上ったため、盗塁成功率は57%という低い数字だった。

2011年は自身初の打率.300を記録。またシーズン終了後には2年連続3度目のゴールドグラブ賞を受賞する。一方で盗塁数は14と、レッズに移籍してから自己最低の数字に終わる。シーズン終了後に球団はフィリップスのオプションを行使し、2012年もレッズでプレーすることとなった。

2012年4月10日に2017年まで6年7250万ドルで契約延長を行った[8]

2013年開幕前の2月27日に第3回WBCアメリカ合衆国代表に選出された[9]。同大会では2番セカンドのレギュラーとして出場した。

シーズンでは2年ぶりにオールスターゲームのメンバーに選出された。レギュラーシーズンでは例年2番を打つことが多いが、この年は1番秋信守と3番ジョーイ・ボットが4割以上の出塁率を残していたため、シーズン途中から2番にボット、4番ジェイ・ブルースが3番になり、フィリップスが4番を任された。4番に座ってからは打点が伸びたが、打率は3割近くから急落し、最終的に打率.261・18本塁打・103打点・5盗塁・OPS0.706という成績を記録。100打点を超えたのは自身初で、リーグ4位の数字だった。その一方で4番に座ったことで走る機会が激減し、8年ぶりに盗塁が2ケタを割り込んだ。守備では151試合で守りに就き、9失策守備率.987・DRS + 1という成績を記録、2年ぶりにゴールドグラブ賞に選出された。なお、野球と直接的に関係ない部分としては、フィリップスの出塁率の低さをTwitterで指摘した記者に罵詈雑言を浴びせるという失態を演じた[10]

2014年は、左手の親指を手術するという事があり、一定期間DL入りした[11]。この影響もあって121試合の出場に留まり、2005年以来9年ぶりに規定打席到達を逃した。打撃成績も低調で、打率.266・8本塁打・51打点・2盗塁・OPS0.678という内容に留まった。本塁打が15本未満、OPSが0.700未満だったのは、いずれも9年ぶりだった。

2015年は148試合に出場し、再び規定打席に到達した。バッティング面では、打率.294・12本塁打・70打点・OPS0.723という好成績をマーク。打率はここ4シーズン、OPSはここ3シーズンで最高の水準と、調子を維持した。また、19二塁打はレギュラー定着後で初の20未満ながら、ちょうど通算300二塁打を達成。走塁面での調子も取り戻し、6シーズンぶりの20超となる23盗塁を記録。これはリーグ10位タイの数字だった。守備成績は、141試合で守って6失策・守備率.991・DRS+5であった。

2016年は、141試合の出場で打率.291・11本塁打・64打点・14盗塁を記録。二塁打は前年の19本から自己2位となる34本へと増加。一方で、レッズ移籍後で最少となる18四球を記録した。守備面では、138試合でリーグのセカンドではワーストの14失策を犯し、DRSは - 7・UZRは - 2.1まで下落。2ケタ失策及びDRSとUZRがマイナスに転じたのは、全て2006年以来の低水準であった。

ブレーブス時代[編集]

2017年2月12日アンドリュー・マッキラハン英語版カルロス・ポルトゥオンドとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した。学生時代をジョージア州で過ごしたため、「(地元の)ブレーブスでプレーする夢が叶った」とコメントした[12]

シーズンでは5月22日のピッツバーグ・パイレーツ戦で通算200本塁打を達成した[13]。200本塁打・200盗塁を達成した二塁手は史上7人目[14][15]。しかし、オジー・アルビースがメジャーに昇格して正二塁手として起用されたことに伴い、控えとなったが、8月2日以降より三塁手にコンバートされた[16]

プレースタイル[編集]

コンタクト技術に長けて三振率も低いが、早打ちであまり四球を選ばないため、打率に対して出塁率が非常に低い。これまで打率2割8分以上を5度記録しているが、出塁率3割5分以上は1度しか記録しておらず、2013年には野球記者との出塁率に関するツイッター上のやり取りが問題となった[10]

レッズ移籍2年目の2006年から2012年までの6年間で、DRSは+51、UZRは+62.0を記録している[17]。しかし、2012年以降は、RFでリーグ平均未満を記録している。2013年から2016年の4年間で、DRSは+5だった[18]

2016年終了時点で、レッズの球団史上9位の通算1774安打、現役二塁手で2位の4646補殺を記録している[19]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2002 CLE 11 36 31 5 8 3 1 0 13 4 0 0 1 0 3 0 1 6 0 .258 .343 .419 .762
2003 112 393 370 36 77 18 1 6 115 33 4 5 5 1 14 0 3 77 12 .208 .242 .311 .553
2004 6 24 22 1 4 2 0 0 6 1 0 2 0 0 2 0 0 5 1 .182 .250 .273 .523
2005 6 9 9 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .000 .000 .000 .000
2006 CIN 149 587 536 65 148 28 1 17 229 75 25 2 4 6 35 3 6 88 19 .276 .324 .427 .751
2007 158 702 650 107 187 26 6 30 315 94 32 8 2 5 33 4 12 109 26 .288 .331 .485 .816
2008 141 609 559 80 146 24 7 21 247 78 23 10 0 6 39 6 5 93 13 .261 .312 .442 .754
2009 153 644 584 78 161 30 5 20 261 98 25 9 2 8 44 3 6 75 21 .276 .329 .447 .776
2010 155 687 626 100 172 33 5 18 269 59 16 12 6 1 46 1 8 83 14 .275 .332 .430 .762
2011 150 675 610 94 183 38 2 18 279 82 14 9 5 6 44 3 9 85 15 .300 .353 .457 .810
2012 147 623 580 86 163 30 1 18 249 77 15 2 3 4 28 2 8 79 19 .281 .321 .429 .750
2013 151 666 606 80 158 24 2 18 240 103 5 3 4 9 39 6 8 98 19 .261 .310 .396 .706
2014 121 499 462 44 123 25 0 8 172 51 2 3 2 6 23 1 6 74 13 .266 .306 .372 .678
2015 148 623 588 69 173 19 2 12 232 70 23 3 1 3 27 1 4 68 13 .294 .328 .395 .723
2016 141 584 550 74 160 34 1 11 229 64 14 8 2 6 18 3 8 68 17 .291 .320 .416 .736
通算:15年 1749 7361 6783 920 1863 334 34 197 2856 889 198 76 37 61 395 33 84 1012 202 .275 .320 .421 .741
  • 2016年度シーズン終了時

表彰[編集]

MLB

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 61(2002年)
  • 7(2003年 - 2005年)
  • 4(2006年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Brandon Phillips Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2012年12月3日閲覧。
  2. ^ World Baseball Classic: Brandon Phillips will play for the United States in the World Baseball Classic
  3. ^ a b Sheldon, Mark (2007年9月27日). “Good company: Phillips in 30-30 club” (英語). MLB.com. 2009年5月13日閲覧。
  4. ^ a b Brandon Phillips Transactions” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年5月13日閲覧。
  5. ^ Sheldon, Mark (2007年9月5日). “Rookies Votto, Shearn shine in win Phillips adds record homer as Reds power past Mets” (英語). MLB.com. 2009年5月13日閲覧。
  6. ^ Associated Press (2008年2月16日). “Reds, Phillips agree to deal, avoid arbitration hearing” (英語). ESPN.com. 2009年5月13日閲覧。
  7. ^ Sheldon, Mark (2008年11月5日). “Phillips picks up first Gold Glove Award” (英語). MLB.com. 2009年5月13日閲覧。
  8. ^ Cincinnati Reds, Brandon Phillips agree to six-year contract ESPN
  9. ^ Team USA final roster for WBC announced USABaseball.com (2013年2月22日) 2015年3月27日閲覧
  10. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版、2014年、374頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  11. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、389頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  12. ^ Reds deal Phillips to Braves for Minors arms” (2017年2月12日). 2017年2月13日閲覧。
  13. ^ Inciarte's 5 hits, pair of HRs back Folty in win MLB.com (英語) (2017年5月23日) 2017年5月28日閲覧
  14. ^ 過去にクレイグ・ビジオライン・サンドバーグジョー・モーガンロベルト・アロマーイアン・キンズラー
  15. ^ メジャーの二塁手では6人目 フィリップスが通算200本塁打&200盗塁”. スポーツニッポン (2017年5月23日). 2017年6月18日閲覧。
  16. ^ Veteran Phillips accepts switch to third base MLB.com (英語) (2017年8月2日) 2017年8月12日閲覧
  17. ^ Brandon Phillips » Statistics » Batting | FanGraphs Baseball
  18. ^ Brandon Phillips Stats | Baseball Reference.com
  19. ^ “レッズの顔! 守備の名手フィリップスが電撃トレード”. ベースボールチャンネル. (2017年2月13日). https://www.baseballchannel.jp/mlb/27036/ 2017年2月26日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]