パナソニック ヘルスケア

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パナソニック ヘルスケア株式会社
Panasonic Healthcare Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 6783
2002年9月25日上場廃止
大証1部(廃止) 6783
2002年9月25日上場廃止
略称 PHC
本社所在地 日本の旗 日本
791-0395
愛媛県東温市南方2131-1
設立 1969年11月21日(前身会社の設立は1948年11月)
業種 電気機器
法人番号 4500001007246
事業内容 健康・医療機器の開発・生産・販売
代表者 小谷秀仁(代表取締役社長)
資本金 79億733万円(2017年4月1日現在)
従業員数 単独 約2,300名(2017年4月1日現在)
主要子会社 パナソニック メディコムネットワークス
アセンシアダイアベティスケアホールディングス
外部リンク http://www.panasonic-healthcare.com/jp/
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パナソニック ヘルスケア株式会社Panasonic Healthcare Co., Ltd.)は、健康・医療機器等を扱うメーカーである。略称はPHC。

2005年(平成17年)3月31日までは、松下寿電子工業株式会社(まつしたことぶきでんしこうぎょう、Matsushita-Kotobuki Electronics Co., Ltd.)、2005年4月1日から2010年9月までは、パナソニック四国エレクトロニクス株式会社(パナソニックしこくエレクトロニクス、Panasonic Shikoku Electronics Co., Ltd.)という社名であった。 2018年4月には、PHC株式会社、PHC Corporation )に社名変更予定。

概要[編集]

松下幸之助に育てられ、松下グループ(現・パナソニックグループ)内で「四国の天皇」とも呼ばれた稲井隆義(赤外線電気コタツの考案者・後に松下電器産業株式会社副社長)が四国で創業した会社である。グループ内での稲井の発言力の強さもあり、独自指向が強い企業であったため、1975年には家庭用ビデオ規格VX方式の立ち上げに走ったほどであった。

PC/AT互換機が国内で広く一般に認知された1990年代には、ソニーミツミ電機と並んで外部記憶装置メーカーの御三家の一角を占めていた。Creative Labs.Sound Blasterに同社のCD-ROMドライブインターフェースが搭載されていた。また、Quantum社向けのHDDも生産していた。CD-RW/DVD-RW/DVD+RW/DVD-RAM全てが使用可能なスーパーマルチドライブの中で、同社製品だけがDVD-RAMのカートリッジに対応していた。

2007年、パナソニック コミュニケーションズ(現:パナソニック システムソリューションズ ジャパン)にPC用光学ドライブ事業を譲渡することとともに松下電器ヘルスケア社の事業を譲受した。それ以前から自己血糖測定器用センサーは業界標準ともいえる高いシェアを獲得しており、また、持田シーメンスメディカルシステムからも製品の製造を受託しているなど、医療機器は主力製品となっていた。

2010年10月1日にはパナソニック ヘルスケア株式会社に社名を変更。本社・松山地区(愛媛県東温市)に工場を増設し、2011年4月からは同所にて主力商品の自己血糖測定器用センサーの製造を開始する[1][2]

2014年1月1日を以て、超音波診断装置事業をコニカミノルタへ譲渡した[3]

2014年3月31日を以て、パナソニックはヘルスケア社の全株式を投資ファンドコールバーグ・クラビス・ロバーツ(以下、KKR)が設立した持株会社パナソニックヘルスケアホールディングス(以下、PHCHD)に約1,650億円で売却し、PHCHDが実施する第三者割当増資をパナソニックが引き受ける形で同社の20%の株式を保有する形となった[4]。パナソニックは2014年3月期にヘルスケア株式の売却益750億円を営業外収益として見込む[5]。同時に補聴器事業をパナソニック システムネットワークス(現:パナソニック システムソリューションズ ジャパン)へ譲渡[3]

営業拠点[編集]

製造・開発拠点[編集]

  • 本店・松山地区(旧寿録音機、後の松下寿電子 松山工場) - 愛媛県東温市南方2131-1・・1968年操業。
  • 脇町地区(旧寿電機 脇町工場) - 徳島県美馬市脇町大字猪尻字西上野110・・1969年操業。
  • 群馬地区(旧三洋電機 東京製作所の一部) - 群馬県邑楽郡大泉町坂田1丁目1-1

かつて存在した拠点

  • 西条工場(旧寿電機) - 愛媛県西条市福武字持田甲247・・(主力工場。閉鎖時の生産品目:超音波診断装置、医療用モニター等)

 1965年操業。2016年3月31日閉鎖。集約・譲渡先は沿革を参照。

  • 大洲工場 - 愛媛県大洲市東大洲1220-1・・(閉鎖時の生産品目:電源ユニット等、流体軸受モーター)

 1973年操業。2010年3月31日閉鎖、西条工場・松山工場にそれぞれ集約。

 1985年操業。2005年3月31日閉鎖。

  • 坂出工場(旧寿電工) - 香川県宇多津町宇多津 2419・・(閉鎖時の生産品目:玄関テレビドアホン、カメラシステム、電気コタツ等)

 1967年操業。2002年3月31日閉鎖、西条工場に集約。

 1972年9月操業。2002年3月31日閉鎖、一本松工場に集約。

  • 香川松下寿電子工業 - 香川県三豊市豊中町本山甲22・・(閉鎖時の生産品目:プラスチック成型品、リサイクル木質素材MK-MWood、金型等)

 2002年3月31日閉鎖、大洲工場に集約。


沿革[編集]

  • 1948年昭和23年) - 稲井隆義により前身となる企業(大新鉱業株式会社)が設立される。
  • 1960年(昭和35年)12月 - 寿電工株式会社(坂出工場の前身、赤外線式電気コタツを生産)設立。
  • 1964年(昭和39年)- 寿電機株式会社(西条工場の前身、輸出用カラーテレビを生産)設立。
  • 1967年(昭和42年)- 寿電機株式会社テープレコーダー事業部が分離し、寿録音機株式会社(松山工場の前身、輸出用テープレコーダーを生産)設立。
  • 1969年(昭和44年)11月 - 寿電工、寿電機、寿録音機が対等合併して松下寿電子工業株式会社となる。
  • 2002年(平成14年)7月 - 本社を香川県高松市から愛媛県温泉郡川内町(現東温市)の松山工場内(現在の本店・松山地区)に移転。
  • 2002年(平成14年)10月 - 株式交換により松下電器産業(現:パナソニック)の完全子会社となる。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - 松下寿電子工業株式会社からパナソニック四国エレクトロニクス株式会社に商号変更。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - 松下電器産業社内分社のヘルスケア社(旧松下通信工業、現:パナソニック モバイルコミュニケーションズ)の事業譲受および、PC用光学ドライブ事業をパナソニック コミュニケーションズ(現:パナソニック システムネットワークス)へ譲渡。
  • 2009年(平成21年)6月 - ファンコム株式会社の事業を移管。
  • 2010年(平成22年)10月1日 - パナソニック ヘルスケア株式会社に商号変更。
  • 2011年(平成23年)3月 - 血糖値測定センサーの工場を本社・松山地区に新設。
  • 2013年(平成25年)10月4日 - 主力工場の西条工場(900人規模)を2016年3月末までに閉鎖することを発表。同工場の事業を以下のとおり譲渡。
  • 2014年(平成26年)1月1日 - 超音波診断装置事業をコニカミノルタへ譲渡。[3]
  • 2014年(平成26年)3月31日 - 補聴器事業をパナソニック システムネットワークスへ譲渡。[3]同時に、パナソニックは当社ヘルスケア社の全株式を投資ファンドコールバーグ・クラビス・ロバーツ(以下、KKR)が設立した持株会社パナソニックヘルスケアホールディングス(以下、PHCHD)に売却し、PHCHDが実施する第三者割当増資をパナソニックが引き受ける形で同社の20%の株式を保有する形となった[4]
  • 2016年(平成28年)1月 - Bayer Aktiengesellschaftの糖尿病ケア事業を譲受。
  • 2016年(平成28年)6月16日 - 手術・内視鏡用モニター事業をEIZO株式会社へ譲渡。
  • 2016年(平成28年)7月19日 - 歯科材料事業を山本貴金属地金へ譲渡
  • 2016年(平成28年)11月 - 三井物産がKKRからPHCHD株式の22%を取得する株式譲渡契約を締結。PHCHDの株主は、KKR 58%・三井物産 22%・パナソニック 20%となる。

主な製品[編集]

三洋電機より移転した事業[6]を含め、以下の三領域で構成される。

  • バイオメディカ事業
    • 保存機器(超低温フリーザなど)
    • 培養機器(CO2インキュベータなど)
    • 実験環境機器
    • 乾熱・乾燥機器
    • 再生医療機器
    • 薬局関連機器(自動錠剤包装機など)
    • デリカート(適温配膳車)
  • メディコム事業
    • 診療所ソリューション・病院ソリューション(電子カルテ・医事コンピューターなど)
    • 保険薬局ソリューション(電子薬歴システムなど)
    • 健康管理ソリューション
  • ダイアベティスケア

過去の製品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ “東温に新工場完成 パナソニックヘルスケア”. 愛媛新聞. (2010年11月10日). http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20101110/news20101110865.html 2010年11月16日閲覧。 
  2. ^ “パナソニックヘルスケアが愛媛に新工場 血糖値センサー増産へ”. 産経新聞. (2010年11月9日). http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101109/biz1011092101043-n1.htm 2010年11月16日閲覧。 
  3. ^ a b c d “パナソニック、ヘルスケア事業の一部をコニカミノルタに譲渡”. ロイター. (2013年7月26日). http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE96P09D20130726 2013年7月27日閲覧。 
  4. ^ a b “パナソニック株式会社とKKRによるパナソニック ヘルスケア株式会社の株式譲渡契約締結および共同持株会社設立に関するお知らせ”. パナソニック株式会社、コールバーグ・クラビス・ロバーツ・アンド・カンパニー・エルピー. (2013年9月27日). http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2013/09/jn130927-2/jn130927-2.pdf 2013年9月29日閲覧。 
  5. ^ “パナソニック、ヘルスケア事業の全株を1650億円でKKRに売却”. ロイター. (2013年9月27日). http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98Q06O20130927 2013年9月29日閲覧。 
  6. ^ “パナソニックのヘルスケア事業新体制について”. パナソニック ヘルスケア株式会社. (2011年10月31日). http://panasonic.co.jp/phc/news/2011/news/20111031.html 2013年9月29日閲覧。 

外部リンク[編集]