飛田給駅

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飛田給駅
飛田給駅北口(2013年5月)
とびたきゅう
Tobitakyū
(味の素スタジアム前)
(Ajinomoto Stadium)
KO19 西調布 (0.7 km)
(1.1 km) 武蔵野台 KO21
地図
所在地 東京都調布市飛田給一丁目42-11
北緯35度39分36.7秒 東経139度31分24秒 / 北緯35.660194度 東経139.52333度 / 35.660194; 139.52333 (飛田給駅)座標: 北緯35度39分36.7秒 東経139度31分24秒 / 北緯35.660194度 東経139.52333度 / 35.660194; 139.52333 (飛田給駅)
駅番号 KO20
所属事業者 京王電鉄
所属路線 京王線
キロ程 17.7 km(新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
16,424人/日
-2020年-
開業年月日 1916年大正5年)9月1日
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飛田給駅(とびたきゅうえき)は、東京都調布市飛田給一丁目にある、京王電鉄京王線である。京王中央管区所属[2]駅番号KO20

副駅名は味の素スタジアム[3](あじのもとスタジアムまえ)で、同スタジアムの最寄駅である。

年表

駅構造


飛田給駅
配線図
西調布駅
3 2 1


STRg STRf
KRW+l KRWgr STR
STR KRWg+l KRWgr
STR+BSl STR+BSr STR+BSl
STR+BSl STR+BSr STR+BSl
STR+BSl STR+BSr STR+BSl
STR KRWgl KRWg+r
KRWl KRWg+r STR
STRg STRf

武蔵野台駅

2面3線ホーム地上駅で、橋上駅舎を有する。改札口から地上への出口は線路の南北に各1か所あり、駅舎内に自由通路が設置されている[1]。橋上駅舎化の際、観客輸送に対応するため上下線のホームが従来の最大4.8 mから上り線7.0 m、下り線8.9 mと拡幅された[7][1]

上りホーム(2・3番線)は島式であり、2003年平成15年)12月1日ダイヤ改定から、平日朝ラッシュ時待避線(3番線)を利用して急行・通勤快速の通過待避が行われるようになった。

2006年(平成18年)9月1日のダイヤ改定からは土曜・休日の午後から夕方までの時間帯にも特急・準特急・急行の通過待避が行われるようになった。このダイヤ改定は土曜・休日の午後から夕方までの時間帯に多摩動物公園から新宿まで運転する急行(定期列車3本)と東京競馬開催日に運行される府中競馬正門前から新宿までの急行(臨時列車5本)が設定されたことに関係するもので、臨時列車が運転されない場合は特急・準特急のみの通過待避となり、後述のように特急・準特急・急行が当駅に臨時停車する場合は、当駅で特急・準特急・急行と各駅停車の緩急接続が行われている。

2012年(平成24年)8月19日から2013年(平成25年)2月21日までは、調布駅付近の地下化工事完了に伴い、相模原線内折り返しの各駅停車をつつじヶ丘駅まで回送させる影響で早朝深夜を除くほぼ終日で通過待避が行われていた。このため、2番線から発車する列車がない時間帯には発車標に3番線から発車する旨が表示されていた。

2013年(平成25年)2月22日のダイヤ改定で相模原線の折り返し運用が大幅に減り、当駅で待避する列車が大幅に削減されている。ただし、平日の朝夕ラッシュ時と休日ダイヤの夕方に通過待避が引き続き行われている。当駅以西の武蔵野台駅多磨霊園駅東府中駅の時刻表には、当駅で通過待避する列車が記載されている。

トイレは2階改札口内と北口1階の駅舎外側にあり、いずれもユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」を併設している。

京王電鉄は、最寄りのスポーツ施設が会場となるラグビーワールドカップ20192020年東京オリンピックに備えて、ホームドア設置やエレベーター増設、トイレ刷新など駅をリニューアルする計画を発表した[15]。その後、2019年3月より2番線[11]、8月より3番線[13]、2020年5月より1番線[14]のホームドアの使用を開始した。

橋上駅舎建設前は相対式ホーム2面2線を有する形態で、駅舎は線路の北側に立地し各ホーム間は地下道により連絡していた。

2018年(平成30年)9月29日から、FC東京のホームスタジアムである味の素スタジアムの最寄り駅であることや、クラブ創設20周年を記念して、FC東京の応援歌にちなんだ接近メロディの使用を開始した[10]。下り(1番線)は、得点時に歌われる「東京ブギウギ」、上り(2・3番線)は試合開始前に歌われる「You'll Never Walk Alone」が使用されている[10]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 KO 京王線 下り 京王八王子高尾山口多摩動物公園方面
2・3 上り 調布明大前笹塚新宿S 都営新宿線方面
  • 上り線は2番線が本線、3番線が待避線となっている。また、新宿方・京王八王子方双方に上下線間の渡り線を有し、双方向への折り返し運転の他、2番線を利用した下り列車の待避が配線上可能となっている。

利用状況

2020年(令和2年)度の1日平均乗降人員16,424人である[16]

近年の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[17]
年度 1日平均
乗降人員[18]
1日平均
乗車人員[19]
出典
1955年(昭和30年) 1,498
1960年(昭和35年) 2,675
1965年(昭和40年) 6,275
1970年(昭和45年) 7,975
1975年(昭和50年) 9,917
1980年(昭和55年) 9,387
1985年(昭和60年) 10,577
1990年(平成02年) 12,350 6,129 [* 1]
1991年(平成03年) 6,301 [* 2]
1992年(平成04年) 6,460 [* 3]
1993年(平成05年) 6,436 [* 4]
1994年(平成06年) 6,274 [* 5]
1995年(平成07年) 12,564 6,216 [* 6]
1996年(平成08年) 6,074 [* 7]
1997年(平成09年) 6,049 [* 8]
1998年(平成10年) 6,071 [* 9]
1999年(平成11年) 6,096 [* 10]
2000年(平成12年) 13,068 6,682 [* 11]
2001年(平成13年) [20]16,590 9,058 [* 12]
2002年(平成14年) 9,674 [* 13]
2003年(平成15年) 18,478 10,011 [* 14]
2004年(平成16年) 19,091 10,301 [* 15]
2005年(平成17年) 20,888 10,951 [* 16]
2006年(平成18年) 21,120 10,532 [* 17]
2007年(平成19年) 21,573 10,656 [* 18]
2008年(平成20年) 23,637 11,729 [* 19]
2009年(平成21年) 23,111 11,419 [* 20]
2010年(平成22年) 23,467 11,575 [* 21]
2011年(平成23年) 23,145 11,410 [* 22]
2012年(平成24年) 23,784 11,729 [* 23]
2013年(平成25年) [20]23,476 11,603 [* 24]
2014年(平成26年) 24,948 12,323 [* 25]
2015年(平成27年) 24,618 12,117 [* 26]
2016年(平成28年) 24,364 12,022 [* 27]
2017年(平成29年) 26,779 13,214 [* 28]
2018年(平成30年) 29,978 14,833 [* 29]
2019年(令和元年) 28,284 13,926 [* 30]
2020年(令和02年) 16,424

駅周辺

北口は小さなロータリーになっており、路線バス停留所がある。

駅北側には東京スタジアム(味の素スタジアム)と隣接する武蔵野の森総合スポーツプラザ調布飛行場警察大学校警視庁警察学校、東京都立府中特別支援学校、東京都立府中朝日特別支援学校、榊原記念病院、調布飛田給郵便局軽自動車検査協会東京主管事務所多摩支所などがある。

駅南口の再開発により2017年には南口側にもロータリーが完成し、北口を発着する路線バスの一部が南口を発着するように変更された。

隣の西調布駅との駅間距離は700mしかない。味の素スタジアムや武蔵野の森総合スポーツプラザでの試合やイベント開催後は、徒歩で西調布駅へ移動すると、混雑回避に利用できる。ただし、当駅は混雑が予想される日に特急・準特急等を臨時停車させているのに対して、西調布駅は終日各駅停車と快速のみの停車となり、利用区間によっては速達性に優れない事もある。

バス路線

飛田給駅北口京王バス

飛田給駅南口調布市ミニバス

駅名の由来

駅所在地にちなむ。荘園制度が盛んな頃、この地は「飛田某(とびたなにがし)」という荘園領主から給された「田地」であり、「飛田給」と名付けられた。

また別の伝承では、武蔵国悲田院の給田地であることから、悲田給(ひでんきゅう)という地名になり、それが転じて飛田給となり、さらに読み方が現在の「とびたきゅう」となったという説がある。

隣の駅

京王電鉄
KO 京王線
特急・準特急・急行・区間急行
通過(以下のようにイベント開催時には臨時停車する場合がある)
快速(下りのみ運転)・各駅停車
西調布駅 (KO19) - 飛田給駅 (KO20) - 武蔵野台駅 (KO21)

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ その後、東京スタジアムネーミングライツ導入によって味の素スタジアムとなったことに伴い、副駅名も変更。
  2. ^ 降車のみの扱いで、当駅からの乗車はできなかった。
  3. ^ この3レースの開催日は特に来場者が増え、東府中止まりにすると、新宿方面は階段乗換えとなるため、混雑緩和と安全対策としてこの措置がとられる。

出典

  1. ^ a b c d e “京王 開放感あふれる空間 飛田給駅橋上駅舎が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2001年3月9日) 
  2. ^ 京王電鉄鉄道営業部管理課「駅管区・乗務区のあらまし」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、43頁、ISSN 0040-4047 
  3. ^ “「原宿駅」地下鉄も名乗ります 若者狙い「第二の駅名」 東京メトロ・明治神宮前駅”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 15. (2010年2月10日) 
  4. ^ 『京王電気軌道株式会社三十年史』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 東急50年史、p.273。
  6. ^ 東急50年史、p.391。
  7. ^ a b c "京王線飛田給(とびたきゅう)駅の改良工事が完成 ~東京スタジアムの最寄り駅が生まれ変わります~" (Press release). 京王電鉄. 5 March 2001. 2004年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧
  8. ^ “グッドデザイン賞 京王電鉄・東京スタジアム前駅が受賞”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 22. (2001年10月2日) 
  9. ^ "ダイヤ改定予告 2月22日、京王線・井の頭線のダイヤを刷新します。" (PDF) (Press release). 京王電鉄. 5 November 2012. 2019年5月8日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月12日閲覧
  10. ^ a b c "9月29日(土)始発から京王線飛田給駅の列車接近メロディーがFC東京の応援歌に変わります!" (PDF) (Press release). 京王電鉄/調布市. 30 August 2018. 2018年9月1日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月12日閲覧
  11. ^ a b "ラグビーワールドカップ2019などの国際的なスポーツイベントに向けて飛田給駅において新設するホームドア・増設するエレベーターおよびリニューアルする駅トイレの使用を開始します!" (PDF) (Press release). 京王電鉄. 12 March 2019. 2019年6月8日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月12日閲覧
  12. ^ a b 京王ハンドブック2020 > 年表” (PDF). 京王電鉄広報部. pp. 122 - 123 (2020年8月). 2020年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月3日閲覧。
  13. ^ a b “移動等円滑化取組計画書”. 京王電鉄. (2019年12月25日). https://www.keio.co.jp/group/traffic/barrier_free/pdf/torikumikeikakusho_2019.pdf 2020年6月28日閲覧。 
  14. ^ a b "2020年度の鉄道事業設備投資に総額225億円" (PDF) (Press release). 京王電鉄. 2 November 2020. 2020年11月2日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年1月13日閲覧
  15. ^ "ラグビーワールドカップ2019などの国際的なスポーツイベントに向けて飛田給駅で駅施設改良工事を実施します 〜ホームドア設置・エレベーター増設工事等〜" (PDF) (Press release). 京王電鉄. 26 October 2017. 2017年11月7日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年4月12日閲覧
  16. ^ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
  17. ^ 調布市統計書 - 調布市
  18. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  19. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  20. ^ a b 京王電鉄鉄道営業部運転課「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、27頁、ISSN 0040-4047 

利用状況

東京都統計年鑑

参考文献

東京急行電鉄株式会社社史編纂事務局 編『東京急行電鉄50年史』東京急行電鉄、1973年4月。 

関連項目

外部リンク