東京BRT

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東京BRT株式会社
東京BRT営業所新社屋 (京成バス奥戸営業所東雲車庫社屋と兼用)
東京BRT営業所新社屋
京成バス奥戸営業所東雲車庫社屋と兼用)
種類 株式会社
本店所在地 日本の旗 日本
272-0021
千葉県市川市八幡3丁目3番1号[1]
設立 2019年7月8日
業種 陸運業
法人番号 5040001109988
事業内容 東京BRTの運行 他
代表者 木下 良紀(京成バス株式会社 常務取締役)
資本金 7,500万円
純利益 ▲4398万7000円
(2022年03月31日時点)[2]
総資産 8067万3000円
(2022年03月31日時点)[2]
主要株主 京成バス株式会社(100%)
外部リンク tokyo-brt.co.jp ウィキデータを編集
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晴海BRTターミナル
晴海BRTターミナル

東京BRT(とうきょうビーアールティー)は、東京都心部と臨海副都心を結ぶバス・ラピッド・トランジット (BRT) 路線である。2020年度よりプレ運行を行っており、2022年度以降に本格運行を開始する予定である。運行は京成バスと同社が設立した新会社「東京BRT株式会社」が担う[3][4]

東京BRT株式会社の社屋は東京都江東区東雲京成バス東雲車庫と兼用し、バス車庫も東雲車庫と共用する。東京BRTの運転業務は東雲車庫を管轄する京成バス奥戸営業所所属のバス運転士が担当する。

概要

東京BRTの名称は、2018年(平成30年)8月から9月にかけて実施された公募により決定した[5][6]。また、車両などのデザインの決定にあたっても、3つの案が示され意見募集が行われた[5][7]

東京臨海部は2020年東京オリンピック大会に伴う選手村HARUMI FLAG)の整備を含む開発が進展している一方で、勝どき晴海周辺は東京都心部と至近の距離にありながら鉄道空白地域であり、公共交通機関の整備が望まれている。路線の整備は、勝どき・晴海地域の開発、築地市場の移転と豊洲市場の開場、環状2号線の整備と一体で計画されており、東京都都市整備局が主導している。

運行開始当初はバス利用特典サービス(バス特)を実施していたが、グループの京成バスでのサービス終了にあわせ、2021年4月25日をもってバスポイント・特典バスチケットの付与を終了した[8]

沿革

  • 2014年平成26年)
    • 8月 - 基本方針の策定・事業協力者の公募
    • 10月 - 事業協力者を選定(京成バス株式会社[9]、東京都交通局)
    • 11月 - 「都心と臨海副都心とを結ぶBRT協議会」設置
  • 2015年(平成27年)
    • 4月 - 「都心と臨海副都心とを結ぶBRTに関する基本計画」公表
    • 9月 - 運行事業者を京成バス株式会社に選定
  • 2016年(平成28年)
    • 4月 - 「都心と臨海副都心とを結ぶBRTに関する事業計画」公表
    • 6月23日 - 「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」策定
  • 2019年令和元年)7月8日 - 東京BRT株式会社設立
  • 2020年(令和2年)
  • 2021年(令和3年)
    • 4月25日 - バス利用特典サービス(バス特)のバスポイント・特典バスチケット付与を終了[8]
    • 6月23日 - 運行開始以来初のダイヤ改正を実施し、平日朝の新橋発着の一部を虎ノ門ヒルズまで延伸[14]
    • 9月12日 - 迂回運行終了[15]
    • 12月8日 - プレ運行(二次)に関する工事を 2022年1月下旬から3月中旬に実施し、運行開始はそれ以降となる、と発表[16]
  • 2022年(令和4年)
    • 1月25日 - 2021年12月8日に公表した、プレ運行(二次)に関する工事の入札が不調となったことを公表[16]
    • 3月8日 - プレ運行(二次)に関する工事の入札が不調となったことを受け、先行して「豊洲市場前」、「有明テニスの森」、「国際展示場」の3か所の停留所を整備すること、プレ運行(二次)の開始時期は未定(決まり次第お知らせ)と発表[17]
    • 4月1日 - ダイヤ改正を実施し、虎ノ門ヒルズ発着便の増便と新橋 - 勝どきBRTの区間便新設[18]
  • 2022年度(令和4年度)以降 - 本格運行開始予定(環状2号線本線トンネル全面開通及び選手村まちびらき後)

運行計画

本格運行時
uKBHFa
B11 虎ノ門ヒルズ
uBHF
B01 新橋
uhKRZWae
uBHF
B02 勝どきBRT
uhKRZWae
uSTR+l uABZglr uSTR+r
uBHF uLSTR uLSTR
B31 晴海5丁目 (名称未定)
uBHF uLSTR uLSTR
B32 晴海5丁目 (名称未定)
uKBHFe uLSTR uLSTR
B33 晴海5丁目 (名称未定)
uLSTR uBHF
B21 晴海中央
uLSTR uBHF
B22 晴海BRTターミナル
uhKRZWae uhKRZWae
uLSTR uBHF
B23 豊洲
uBHF uKBHFe
B03 豊洲市場前
uhKRZWae
uBHF
B04 有明テニスの森
uBHF
B05 国際展示場
uhKRZWae
uKBHFe
B06 東京テレポート

2020年東京オリンピック開催予定時期前後よりプレ運行を行い、2022年度から本格運行を行う[3]。将来的には、銀座東京駅方面への乗り入れも検討されている。

プレ運行時
ピーク時:6便程度・450人程度/時間
通常時:4便程度・300人程度/時間
  • プレ運行(一次)の段階では、以下の1系統が運行される。
  • プレ運行(二次)の段階では、以下の3系統が運行される。
プレ運行時は、環状2号線区間のトンネルが開通前であるため、既存の地上区間を走行する。
またバスレーン公共車両優先システム (PTPS) が未整備なため、高速性の確保に課題があることが指摘されている[19][13]
本格運行時
ピーク時:20便程度・2,000人程度/時間
通常時:12便程度・1,200人程度/時間
  • 本格運行時は、プレ運行(二次)での3系統に加え、以下の1系統が運行される。
    • 選手村ルート:新橋 - 勝どきBRT - 〈晴海五丁目〉(停留施設名および運行ルートは検討中)

停留所一覧

  • 全停留所東京都内に所在。
  • ●:停車、|:経由しない
停留所
番号
停留所名 プレ運行
(一次)
プレ運行(二次)
本格運行時
本格運行時 所在地
幹線ルート 晴海・豊洲ルート 勝どきルート 選手村ルート
B11 虎ノ門ヒルズ 港区
B01 新橋
B02 勝どきBRT 中央区
B31 晴海5丁目
(名称未定)
B32
B33
B21 晴海中央
B22 晴海BRTターミナル
B23 豊洲 江東区
B03 豊洲市場前
B04 有明テニスの森
B05 国際展示場
B06 東京テレポート[20]

車両

車両は、連節バスと単車バス(燃料電池車を含む)の両方が用いられ、いずれもレインボーカラーをあしらったデザインとなる[21]。フルカラーLED行先表示器を全車搭載。

導入車種

脚注

  1. ^ 国税庁 法人番号公表サイト
  2. ^ a b 東京BRT株式会社 第3期決算公告
  3. ^ a b 都心と臨海地域を結ぶBRTに関する事業計画 (PDF) - 東京都都市整備局、2018年8月改定
  4. ^ 東京BRT株式会社を設立いたしました (PDF) - 京成バス株式会社・東京BRT株式会社、2019年7月31日
  5. ^ a b 都心と臨海地域とを結ぶBRTの名称の決定とデザイン案への意見募集について (PDF) - 東京都都市整備局、2018年11月08日
  6. ^ 都心と臨海地域とを結ぶBRTの名称募集結果 (PDF) - 東京都都市整備局、2018年11月08日
  7. ^ BRTのデザイン案への意見募集 (PDF) - 東京都都市整備局、2018年11月08日
  8. ^ a b “バス利用特典サービス『バス特』終了のお知らせ”. 東京BRT. (2021年3月26日). https://tokyo-brt.co.jp/caution/99 2021年4月13日閲覧。 
  9. ^ 東京都内に路線を有し、かつ連接バスを日常で運行している実績が評価された
  10. ^ "東京BRTのプレ運行開始について" (PDF) (Press release). 京成バス・東京BRT. 14 February 2020. 2020年5月13日閲覧
  11. ^ "東京BRTプレ運行開始の延期について" (PDF) (Press release). 京成バス・東京BRT. 12 May 2020. 2020年5月13日閲覧
  12. ^ "東京BRTのプレ運行開始について" (PDF) (Press release). 京成バス/東京BRT. 7 September 2020. 2020年9月7日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年9月7日閲覧
  13. ^ a b “新たな都民の足「東京BRT」発車…都心~臨海部、高速性に課題”. 讀賣新聞オンライン. (2020年10月1日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20201001-OYT1T50112/ 2020年10月1日閲覧。 
  14. ^ “6/23(水)ダイヤ改正 及び 「東京2020大会」の交通規制に伴うルート変更の実施について”. 東京BRT. (2021年6月8日). https://tokyo-brt.co.jp/caution/125 2021年9月3日閲覧。 
  15. ^ 「東京2020大会」の交通規制に伴う迂回運行終了について”. 東京BRT (2021年9月10日). 2022年1月19日閲覧。
  16. ^ a b 都心と臨海地域とを結ぶ東京BRTについて”. 東京都都市整備局 (2021年12月8日). 2022年5月16日閲覧。
  17. ^ "都心と臨海地域とを結ぶBRTに関する施設整備について" (PDF) (Press release). 東京都 都市整備局 都市基盤部 交通企画課. 8 March 2022. 2022年5月16日閲覧
  18. ^ 4/1(金)ダイヤ改正の実施について”. 東京BRT (2022年3月17日). 2022年7月1日閲覧。
  19. ^ 10月開業「東京BRT」はどこまで高速輸送なのか | ローカル線・公共交通”. 東洋経済オンライン (2020年9月26日). 2021年7月15日閲覧。
  20. ^ イベント開催時や大型客船寄港時はそれぞれ、東京ビッグサイト東京国際クルーズターミナルにも乗り入れを今後検討するとしている。
  21. ^ 東京BRTのデザインについて (PDF) - 東京都都市整備局

関連項目

外部リンク