公共車両優先システム

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公共車両優先システム(こうきょうしゃりょうゆうせんシステム、PTPS; Public Transportation Priority System)は、大量公共交通機関であるバス等の通行を円滑に行わせ、バス等の定時運行を確保するとともに利用を促進して、道路の利用効率を向上させる施策である。バスレーンなどのような交通規制施策と交通信号機など交通インフラを制御するシステムをあわせたものである。2008年3月31日現在、40都道府県[1]、95事業者で導入され、総延長は695.2kmに及ぶ[2]

狭義には、後者の信号制御システムのみを指すことも多い。現在実用化されているものでは、バス等に搭載された車載機からの通信情報を道路に設置された光ビーコンで受信し、バス等の進路上にある交通信号機に対し青信号である時間を延長したり赤信号である時間を短縮したり等の制御を行って、バス等が青信号で通過しやすくしている。導入にあたっては、渋滞による遅延を防ぐバス専用レーンの設置などと組み合わせて導入される場合が多い。

光ビーコン等を用いない従来のバス感応信号制御は1970年代から全国に導入されているが(ニューヨークでは「オプティカム」という名前のシステムが使用され、パトカーに導入されていた)、PTPSとしては1995年札幌市に導入されたのが始まりであり、その高い効果とバス事業者の要望から全国へ導入されるに至っている。

採用例[編集]

岩手県[編集]

岩手県交通
盛岡市道上田深沢線中央通り国道455号&県道1号盛岡横手線)
(平日朝に運行される上田線・駅上田線の各急行バス車両にのみ適用)

宮城県[編集]

仙台市交通局宮城交通
宮城県道22号仙台泉線仙台市青葉区内の一部区間)[3]

福島県[編集]

福島交通
国道4号福島市内)

栃木県[編集]

関東バス東野交通
白沢街道[4]

千葉県[編集]

京成バス
松戸街道千葉県道1号市川松戸線)及びその周辺道路、JR総武線稲毛駅 - 千葉都市モノレール穴川駅 - 草野車庫
東武バスイースト
JR常磐線柏駅 - つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅周辺道路

埼玉県[編集]

国際興業バス川口営業所
  • 川11・川12・川13・川13-2・川13-3・川22・川22-2・川25・川80系統
川口駅(東口) - 峯八幡宮入口交差点
  • 川11・川12・川25系統
峯八幡宮入口交差点 - 草加駅(西口)
国際興業バス(西浦和営業所)・西武バス
  • 北浦03系統
北浦和駅 - 埼玉大学国道463号
国際興業バス(さいたま東営業所
  • 大01・大02・大02-2・大02-3・大03・大04・大04-2・大04-3・大10・大81系統
大宮駅(東口) - 浦和学院高校
西武バス
片山県道

東京都[編集]

東急バス
目黒通り
西武バス
小金井街道
国際興業バス池袋営業所)・(志村営業所
  • 池20・池21系統
国道17号 - 山手通り、舟渡町交差点 - 熊野町交差点
東京空港交通
新宿出入口 - 新宿駅西口
お台場 - 東京ビッグサイト
京成バス
環七通り、葛西臨海公園入口 - 鹿本中学校

神奈川県[編集]

川崎市交通局
国道132号
神奈川中央交通
藤沢市道辻堂駅遠藤線、高倉遠藤線、亀井野二本松線、神奈川県道52号相模原町田線神奈川県道54号相模原愛川線

新潟県[編集]

新潟市東区中央区西区

新潟交通新潟交通観光バス
市道弁天線・市道駅南線(けやき通り)・市道明石紫竹山線(東跨線橋通り)・国道7号(明石通)・新潟県道464号新潟港沼垂線栗ノ木バイパス)・国道113号東港線空港通り
新潟駅と新潟空港を結ぶ「空港線」、新潟市中心部と北区北地区を結ぶ「松浜線」の運行円滑化
市道弁天線
新潟駅と中央区山潟地区・江南区亀田地区西部を結ぶ「長潟線」、新潟駅と新潟県スポーツ公園新潟スタジアム新潟県立野球場など)、新潟市民病院などを結ぶ「市民病院線」(にいがた基幹バス)及びスポーツ公園で催事の際に運行される臨時バスの運行円滑化
  • 関新三丁目 - 関屋大川前 - 東青山 - 寺地
新潟県道16号新潟亀田内野線新潟県道42号新潟黒埼インター線
新潟駅と西区坂井輪地区・西地区を結ぶ「大堀線」「流通センター線」「寺尾線」、新潟駅と西区黒埼地区、南区方面を結ぶ「大野白根線」の運行円滑化

石川県[編集]

北陸鉄道バス
石川県道60号金沢田鶴浜線のJR北陸本線金沢駅周辺道路

山梨県[編集]

山梨交通
JR中央本線甲府駅 - 敷島営業所

静岡県[編集]

遠州鉄道
浜松市街地
1975年にバスレーン、1978年に感応式バス優先信号、1998年にバスレーンカラー舗装化・光ビーコン式バス優先信号・一般車排除システムを導入した。

岐阜県[編集]

岐阜バス
国道256号

京都府[編集]

京都市交通局
北大路通西大路通九条通(北大路バスターミナル - 西大路四条 - 九条車庫前間の202、204、205、206、208系統)
下鴨本通河原町通(北大路バスターミナル - 河原町御池間の4、17、204、205、206系統)

大阪府[編集]

大阪市交通局
大阪府道14号大阪高槻京都線(淀川通)、大阪市道福島桜島線(北港通)、大阪府道・奈良県道8号大阪生駒線(鶴見通)、大阪府道173号大阪八尾線(大正通)、大阪府道5号大阪港八尾線(大正通、南港通)
南海バス
大阪府道30号大阪和泉泉南線
京阪バス
国道170号京都府道・大阪府道13号京都守口線とほぼ併走している道路[5]

兵庫県[編集]

尼崎市交通局阪神バス
国道2号
伊丹市交通局
兵庫県道142号米谷昆陽尼崎線
阪急バス
兵庫県道12号川西篠山線[6]

岡山県[編集]

宇野バス
国道250号

香川県[編集]

コトデンバス大川自動車
国道30号国道11号

脚注[編集]

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  1. ^ 青森・秋田・山形・富山・茨城・佐賀・宮崎以外の都道府県
  2. ^ 国土交通省「バス産業勉強会報告書」(2009年4月)p.53
  3. ^ バス優先信号始まります(仙台市 2005年3月29日)
  4. ^ 平成20年度以降のMM実施方針について
  5. ^ 公共車両優先システム(PTPS)を導入します。(京阪バス)
  6. ^ バス走行環境改善の取り組み(県道川西篠山線)(阪急バス)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]