朝鮮民主主義人民共和国の交通

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朝鮮民主主義人民共和国の交通(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくのこうつう)では、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)における鉄道道路飛行機の交通網について記述する。

朝鮮民主主義人民共和国へ行く場合、通常、飛行機または列車を利用し、中国の北京を経由する。韓国側からの入国は非常に限られている。また国内での国民の移動の自由は、制限されている。

道路

北朝鮮の幹線道路

燃料が不足しており、またマイカーがほとんど保有されていないことから、道路交通の役割は二次的である。道路の大半は未舗装であり、車両の大半は軍用車で占められているとみられる。交通は右側通行になっている。片側2車線の高速道路も存在し、平壌-開城高速道路平壌-元山観光道路平壌-香山観光道路の3路線があるが、通行車両は少ない。

鉄道

国内には約5,200キロの路線網があり、うち約4,500キロは標準軌である。また約3,500キロが電化されている。

施設の整備が適切に行われていないため、橋梁やトンネルといった構造物の老朽化が著しい。新義州市を経由し中国に通じている平義線は最重要の幹線であり、橋梁やトンネルも少ないため、整備状況がもっともよいとされるが、それでも旅客列車の表定速度は時速40キロ台である[1]

列車本数は少ないものの、道路が未整備であることから、旅客、貨物とも鉄道輸送の占める割合が高い。

首都の平壌には、同国唯一の地下鉄とされる平壌地下鉄がある。また、平壌やその他いくつかの都市では、路面電車が運行されている。

航空

国際線の本数は少なく限定されており、2010年時点で、平壌国際空港(順安空港)から北京大連瀋陽上海バンコククアラルンプールシンガポールモスクワハバロフスクウラジオストクのみへの便がある。

高麗航空がこの国で唯一の航空事業者である。また中国国際航空も、平壌と北京の間の便を運航している。

このほか、国内線も存在している。

脚注

  1. ^ [1] 北朝鮮経済の現状と今後の展望に関する調査研究報告書(2010年3月 財団法人国際経済交流財団)39ページ