忍術学園

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忍術学園(にんじゅつがくえん)は、漫画『落第忍者乱太郎』およびそれを原作としたテレビアニメ『忍たま乱太郎』に登場する忍者の学校である。生徒・教職員の親族に関しては落第忍者乱太郎の登場人物を参照のこと。

概要

往年の天才忍者・大川平次渦正が開学。近畿地方のとある山奥にあるという設定。忍者の学校なので、詳しい所在地は秘密(というのは建前で、実際には作者が何も考えていなかったらしい)。学園の看板は、読者に分かりやすいようにという作者の配慮で掲げられたものである。入学試験は存在せず、入学金を支払えば身分を問わず誰でも入学可能である。ただし、卒業試験は存在する。[1]

男子は6学年あり、一学年につき、い組・ろ組・は組の3組で構成されている。一学級に実技担当と教科担当の二名の担任教師がつく。女子生徒は「くの一教室」に在籍し、男子とは別々に授業を受けている。教科書は、男子用の「にんたまの友」と女子用の「くの一の友」がある。

敷地面積は非常に広大で、敷地内には2つの運動場や食堂、浴場、池、忍たま長屋、食料庫、焔硝倉、用具倉庫、学園長の庵などがある。 男子とくの一の教室・長屋は隔離されており、男子生徒がくの一の敷地に無断侵入することは禁止されている。ただし、男女共用の施設(食堂など)も存在する。 無断外出は禁止されており、規則を破ると罰則がある。

また、学園の裏には多くの山々(裏山・裏々山など)があり、近くの森は学園の練習場となっている。

下級生

一学年

制服の色は水色で、井桁模様が入っている。OP・ED・サブタイトルアニメーションなどは井桁模様が白字だが、本編では井桁模様が黒字である。(セル画で制作されていた頃はOP EDにおいても井桁模様が黒字であった。)

一年は組

成績は悪いが出席率は良く、クラスの絆も強い。度重なる補習やいつも巻き込まれるトラブルのお陰で実戦経験豊富。当初は9人で、後に喜三太、金吾が転入し総勢11人に。アニメ初期には吉松、音吉、ごんべえというアニメオリジナル生徒(後述)が存在し、喜三太たちの編入前から総勢12人だった。ただし、花房牧之介が初めて道場破りをした際には、吉松、音吉、ごんべえ、三次郎は戦いに参加していたが、名乗りはしなかった(アニメ)。また、大間締堅蔵が忍術学園にて教育実習の試験を受けている際に、山田先生は1年は組の生徒の人数を数えていたが、10人数えると「あと一人足りない」と言葉にされている(このお話では音吉がいたため、12人いた)。第3シリーズ途中に原作通りの11人となる。安藤夏之丞曰く、忍術学園で起きるトラブルの九割は一年は組によるもの。土井半助の「出席を取るぞー!!」の一声を聞くとどこにいてもすぐに全員集合し、テストと聞くとすぐに散り散りに逃げる。学園で起こる厄介事の9割は一年は組と事務員の小松田秀作によるものと、学園長の思いつきであると言われている。

猪名寺 乱太郎(いなでら らんたろう)
- 高山みなみ
- 加藤清史郎
本作の主人公。10歳、射手座、O型、摂津国出身。保健委員会所属(24巻4章のみ用具委員)。苗字は12巻の質問コーナーで判明。身長136cm、体重30kg(アニメ設定)。
先祖代々三流忍者の家系に生まれ、一流忍者になるために忍術学園に入学した。父・平之介は現役のヒラ忍者、母(名前は不明)は元くの一。髪が薄いため髷が結えずぼさぼさ頭。髪色は赤茶色。ひどい乱視のため眼鏡をかけている、しかしこの乱視で敵の分身を見破ったり、重なった似顔絵を判別したりする事ができる。100メ一トルの距離を10秒で走る驚くべき大記録を持つ学年一の俊足で、急ぎの伝令を任されることが多い。「風雲小僧」の異名を持つが、不運な生徒が集まると言われる保健委員会に所属しているため、「不運小僧」とも呼ばれている。絵が得意で似顔絵をよく描く。素直で明るく、人を気遣う優しい心の持ち主だが、お人好しな性格が災いしてよくトラブルに巻き込まれる。
彼と同室のきり丸・しんべヱとは自他共に認める「忍たま3人組」で、しばしば彼らの名前を取って「乱・きり・しん」と呼ばれている。3人組のリーダー兼まとめ役として他の2人の暴走のストッパーとなることが多い。他二人と比べて強烈な個性や弱点は少ないものの、いざという時の閃きは冴えており、主人公らしい機転を見せる。劇場版でも怪我をした伊作の代理を務めたり、戦を止めたエピソードがある。また、劇場版の終盤から最後までのエピソードでつけていた頭巾は伊作のものである。保健委員長代理の時の姿は、頭巾を忍者の頭巾とは大きく異なるバンダナ風の結び方にしており、忍び装束の袖を腕まくりしている。
アニメ初期は牛乳、ラジオ体操、巻物が好きというオリジナル設定が存在し、語尾に「〜らん」と付ける口癖があった。また、性格や口調も若干異なり、ドライ且つフランクでやや粗野な印象が強かった。成績は教養18点、忍術20点、兵術40点だった(アニメ1期)。
好きな言葉は「努力」。人気投票では下級生グループ第2位。
苗字は尼崎市の猪名寺、名前は原作者が乱視であることに由来。一人称は原作では「ぼく」、アニメでは「わたし」だが、当初は「おれ」とも言っていた。
摂津のきり丸(せっつの きりまる)
声 - 田中真弓
演 - 林遼威
10歳、牡羊座、B型、摂津国出身。図書委員会所属(24巻4章のみ用具委員)。苗字は無い事が12巻の質問コーナーで判明。身長140cm、体重34kg(アニメ設定)。
戦で村を焼かれて家と家族を失い天涯孤独になった後、忍術学園に入学。学費と生活費を稼ぐため日夜アルバイトに勤しみ、逞しく生きている。入学金も全て自分の稼いだ小銭で支払った。自称天才アルバイターで、何かにつけて金儲けをしようと企む。
異常なドケチで、一度掴んだ物は放さず、捨てられても取りに行く。小銭の落ちる音を聞くと凄まじいスピードとパワーで小銭を拾いに行く。また、数キロ先にある小銭を発見したり、音や臭いでその真贋を判別できる、銭の単位がつけば8桁の掛け算も暗算でこなすなどの特技を持つ(原作では、そろばん三級と言っている)。「タダ」「安い」「お金」等の言葉に弱く、逆に「損」「くれ」「払う」等の言葉には拒絶反応を示す。
いわゆる「一言多い」のが欠点で、たびたび余計な事を口走っては鉄拳制裁を喰らう。自分がドケチであることを誇りに思っているが、土井から「自分の命と銭、どっちが大事なんだ!?」と聞かれ「銭」と即答し、激しく怒らせたことがある。
長期休暇中は土井宅に居候し、引き受けたアルバイトを強引に手伝わせている。また、アニメでは日銭屋おりんをドケチの師匠として尊敬しているとされている。
名前の由来は気性がのように尖っている事から。しかし巻数を重ねるにつれて次第に角が取れ、当初に比べると性格は丸くなってきている。一人称は「おれ」(目上の人に対しては「ぼく」)。愛称は「きりちゃん」。人気投票では下級生グループ第1位。原作では黒髪だがアニメでは藍色で、首にはスカーフを巻いている。1期の成績は、教養20点、忍術25点、兵術30点。
福富 しんべヱ(ふくとみ しんべえ)
声 - 一龍斎貞友[2][3]
演 - 木村風太神月朱理
10歳、牡牛座、A型、出身。用具委員会所属(24巻4章のみ図書委員)。苗字は12巻の質問コーナーで判明。身長125cm、体重67.5kg(アニメ設定)。
おっとりのんびりとしており、人を疑うことを知らない天真爛漫な性格。実家は大貿易商『福富屋』。父と母、五歳の妹カメ子を家族に持つ。アニメでは10歳にして相思相愛の恋人・おシゲがいる。
機敏さを身につける為、父親の意向で忍術学園に入学した。裕福な家の生まれのため庶民の生活を知らないことが多く、時折クラスメイトたちから僻まれている。趣味は寝ること、食べること。大食漢で何でも食べるが、ワカメだけは苦手。長期休暇の度に食べすぎるせいで体重が増える[4]
水に潜れない(浮いてしまう)、足が遅い(ただし、緊急時や食べ物が絡んだときは速い)、秘密の話をうっかり喋ってしまうなど弱点も多いが、反面人当たりが良く他人に警戒心を抱かせないタイプでもあり、順忍の素質があると評価されたことも。たいへんな怪力で、ものすごい石頭。鼻炎気味だが犬より優れた嗅覚を持ち、鼻水は時折武器としても使われる。
耳垢が溜まりやすい体質で人の言葉を聞き間違うことが多く、時折土井が耳掃除をして大量の耳垢を出している。髪の毛は水にぬれると鉄より硬い剣山状になってしまうため、リンスが欠かせない。歯も丈夫で、振り下ろされた刀の刃を噛んで受け止め離さず最後に刃を折ったほど(居合わせた竜王丸曰く「真剣白羽噛み」)。分からないことがあると目と目が離れる癖がある。1期の成績は、教養10点、忍術6点、兵術5点。
一人称は「ぼく」。名前の由来は福富草子
黒木 庄左ヱ門(くろき しょうざえもん)
声 - 摩味(1期 - 11期 、映画第1作)→東さおり(12期 - 、映画第2作)
演 - 近藤那由汰
10歳、天秤座、A型、京都洛北出身。学級委員長委員会所属。苗字は30巻で判明。忍たま長屋では伊助と同室。
一年は組の学級委員長。実家は炭屋(苗字の「黒木」は上質な木炭の事)。忍者マニアの祖父と、赤ん坊の弟・庄二郎がおり、休暇中はよく弟の面倒を見ている。48巻にて、両親が初めて登場した。趣味はお茶。
成績優秀で、一年は組の11人の総合点が100点だったときそのほとんどを占めていたことがある。冷静沈着。「は組の頭脳」と呼ばれ、頼りにされている一方、冷静すぎて、クラスメート達から「庄ちゃんあいかわらず冷静ね」と逆につっ込まれるのがお約束。しかし他のクラスメイトと大差ないボケっぷりを見せたり、感情を顕にすることも多い。アニメでは原作よりも繊細でやや融通のきかない性格に描かれており、学級委員長としての職責に思い悩むシーンがたびたび見られる。
頭の回転が速く飲み込みがいいため、悪気なく他人のセリフにかぶせて先にその内容を喋ってしまうことがままある。アニメ設定では将来、[5]天竺南蛮への留学を考えている 。夢は「打倒一年い組」だが、一年い組の学級委員長・彦四郎とは、同じ学級委員ということからか仲が良い。
一人称は「ぼく」。人気投票の結果は下級生グループ第5位。
二郭 伊助(にのくるわ いすけ)
声 - 佐藤智恵鈴木富子(第2期46話)
演 - 宇佐美魁人
10歳、乙女座、AB型、河内国出身。火薬委員会所属。苗字は31巻で判明。
実家は染物屋。よく気がつく性格で、アニメでは特に片付け・掃除が得意とされており、またミーハーな面がしばしば見られる。同室の庄左ヱ門と仲が良く、友達思い。原作33巻で庄左ヱ門がさらわれた時は人格・人相が変わるほど心配し、救出にあたって大活躍した。また、ホウキタケ城の抜け忍・早すぎた天才の元に助手として単独潜入し調査をするなど、普段は大人しいがいざという時は意外な大胆さを見せることがある。
初期は前髪が無かった。のちに前髪が描かれ始め、アニメでは白目が描かれていたこともあった。同じ火薬委員の三郎次からしょっちゅう意地悪されている。アニメ設定における将来の目標は、忍者服の新しい染め方を学ぶこと。
一人称は「ぼく」名前の由来は風魔忍者・二曲輪猪助
笹山 兵太夫(ささやま へいだゆう)
声 - むたあきこ江森浩子(第1期代役)
演 - 野間斗晴
10歳、乙女座、O型、丹波国出身。作法委員会所属。苗字は31巻で判明。
実家は武家。からくり作りが大好きで忍者としての勘を磨くため、同室の三治郎と共に部屋のあちこちに様々なからくりを仕掛けている。からくりの腕は六年生の立花仙蔵も認めるほどで、特にアニメでは学園長の許可を得て忍術学園の地下に大規模なからくり部屋を作っている。訪れた者達は必ずと言っていいほどからくりに嵌まり酷い目に遭う。
性格はやんちゃで皮肉屋、ちょっぴり強情。きり丸同様一言多い。怖いもの知らずで決断力がある。アニメでの将来の夢は、忍術学園の教師になること。原作では鼻が描かれておらず丸顔で幼い印象の顔立ちだが、アニメ版は鼻が描かれており黒目がやや大きく、は組の中では背が高い。
一人称は「ぼく」。名前の由来は甲賀忍者・望月兵太夫
夢前 三治郎(ゆめさき さんじろう)
声 - 江森浩子、峰あつ子(第2期代役)
演 - 小林海人
10歳、蟹座、A型、播磨国出身。生物委員会所属(元用具委員)。苗字は31巻で判明。
父は山伏で、休暇中は一緒に修行をしている。優しい性格で笑顔が絶えない。山伏修行により体が鍛えられており、鋭い観察力と乱太郎に次ぐ足の速さを持っている一方、方向音痴という弱点がある。喜三太同様漢字に弱い。同室の兵太夫と共にからくりを作るのが趣味。きり丸や兵太夫が一言多い発言をしている際に笑っている事が多いためか、巻き添えで鉄拳をくらう事が多く、「何で僕まで」と抗議すると「顔が笑っていた」と返されのがお約束。
アニメ初期はセリフがあまりなく、無表情だった。しかし現在では、常に笑ってばかりの明るい自分は忍者に向いていないのではと悩んだり、自分よりも足の速い乱太郎にライバル意識を抱くなど、自身の特性に関するエピソードが何度か掘り下げて描かれている。[6]
一人称は「ぼく」。苗字の由来は兵庫県の夢前川
加藤 団蔵(かとう だんぞう)
声 - 江森浩子、嶋村カオル(第4期6話[7]
演 - 大島璃生
10歳、獅子座、B型、近江国出身。会計委員会所属。苗字は31巻で判明。虎若と同室。
おおざっぱだが男らしい性格のしっかり者。父の飛蔵は馬借の親方をしており、自身も馬術が得意。実家のある加藤村では「若旦那」と呼ばれている。私服は袴を穿かず袖をまくった馬借スタイル(袴は一応持ち歩いている)。愛馬の名前は「能高速号(アニメでは『肥満コレステロール2号』)」。家業の関係で馬を連れて登場することが多く、運んでいる荷物に関するトラブルにしばしば巻き込まれる。14巻で実家の詳細が描かれた。
苦手科目は国語で、字が汚い。アニメでは、庄左ヱ門と並ぶは組のリーダー格として描かれることが多い。アニメ初期のキャラクターデザインはつり目できり丸と似ている。1期では47話(『ソーセージへ!』『二年生に勝つ!』)だけ現在のような白目のない丸い目に描かれていた。
従来の一人称は「ぼく」だったが、44巻以降「おれ」になった(目上の人に対しては「ぼく」)。名前の由来は加藤段蔵。人気投票では下級生グループ第3位。
佐武 虎若(さたけ とらわか)
声 - 小林優子高乃麗(第2期代役)、志乃宮風子(第3期82話)
演 - 髙木鈴太朗
10歳、魚座、A型、紀伊国出身。生物委員会所属(元用具委員)。苗字は31巻で判明。団蔵と同室。
父の昌義は傭兵集団・佐武鉄砲隊の頭領。火縄銃の名手である山田の指導を受ける為に忍術学園に入学した鉄砲マニア。大好きな火縄銃を持つと顔つきが変わる。重い火縄銃を扱うための筋トレを毎日欠かさない努力家で、約7kgの銃を軽々と持ち上げることが出来る。火器類に詳しいが、基礎的な知識が不足していたり、鉄砲を扱う者に必要不可欠な前歯を梅干の種を齧って折ってしまうなど、未熟なところもある。
凄腕狙撃手の照星を実の父が拗ねるほど尊敬しており、また照星からは「若大夫」と呼ばれている。アニメ設定では、将来は火縄銃の研究ができる城勤めの忍者を希望している。アニメ初期のキャラクターデザインは現在よりも色白で頬が赤かった。また、セリフが抑えられていたため、性格が設定されていなかった。
一人称は「ぼく」。名前の由来は武田信玄に仕える忍者・熊若。39巻で実家の詳細が描かれた。
山村 喜三太(やまむら きさんた)
声 - 鈴木富子(1期 - 11期、映画第1作)→杉本沙織(12期 - 、映画第2作)
演 - 福本晟也
10歳、水瓶座、O型、相模国出身。用具委員会所属(24巻4章のみ保健委員)。苗字は28巻で判明。2巻初登場。
実家は武家。父の転勤で近畿地方に移り住むことになり、風魔の学校から忍術学園に転入した。曾々祖母のリリーは風魔くの一。委員会が同じで、のんびり屋でマイペースな天然ボケという性質が共通するしんべヱとはコンビを組んで行動する事が多い。忍たま長屋では金吾と同室で、彼が編入してくるまでは一人で部屋を使用していた。
風魔の学校で幻術用のカエルの餌になるナメクジの世話をしたことがきっかけでナメクジが好きになった。ペットのナメクジたちには全てに名前をつけ、1匹ずつ見分けることが出来る。忍犬ならぬ”忍ナメ”としてたびたび使役し、アニメでは芸を仕込んでいる。漢字は苦手だが、ナメクジに関する知識は豊富なため、漢字で「蛞蝓」「蚰蜒」の二通りを書くことができる。
一人称は「ぼく」。口癖は「はにゃ」。実在の忍者・熊野喜三太と同じ名前だが全くの偶然で、特に由来はない[8]
皆本 金吾(みなもと きんご)
声 - 渡辺久美子、江森浩子(第1期)
演 - 津波古太輝
10歳、双子座、A型、相模国出身。体育委員会所属。8巻初登場。一年は組で最初にフルネームが明かされた生徒である。
実家は武家。父・武衛の策略で甘えん坊な性格を直すための修行の旅に出されていた折に、乱太郎達と知り合う。その後、武衛の方針により忍術学園に途中入学した。将来の夢は一流の剣豪。剣豪マニアで自身も剣術の成績は良い。
性格は素直で実直。しっかりした言動・思考の持ち主で、忍たまの中では比較的常識があり、突っ込み役に回ることが多い。剣術師範の戸部新左ヱ門を尊敬している。アニメではドクたまのいぶ鬼と仲が良い。また、所属している委員会の委員長、七松小平太を先輩として慕っている。
実家のある鎌倉まで往復30日かかるため、長期休暇中は剣術修行を兼ねて戸部の家に居候をしている。しかし戸部の動くものを見ると見境なく刀を振り回す悪癖や、武芸者の殴り込みなどで家を追い出されることが多く、まともな生活が出来ていない。
原作とアニメで鼻の形が異なり、アニメでは鼻の形が三角であることが特徴。一人称は「ぼく」。名前の由来は源頼家の名字・別名・戒名から。
吉松(よしまつ)
アニメオリジナル生徒。乱太郎やきり丸たちと同じ時期に入学した。モブキャラクターに近い存在。たれ目とくせっ毛、色黒が特徴だったが、たれ目から黒目のみに変更された。兵太夫の隣に座っていたが2期の途中で姿を消した。金吾が登場してからは、登場せずに音吉だけが登場することもある。成績は、教養25点、忍術30点、兵術15点である。団蔵たちと行動している時に、ひとりだけ転んだりと目立った行動をすることもあった。
音吉(おときち)
 アニメオリジナル生徒。乱太郎やきり丸たちと同じ時期に入学した。出っ歯で目を覆うほど長い前髪が特徴だが、「合同授業の段」から出っ歯がなくなり、目を覆っていた髪が短くなりそれまで隠れていた目が見えるようになる。小柄。は組の級友とおなじように「コード!」というギャグのセリフがある。金吾が登場してからは、登場せずに吉松が登場することもある。
ごんべえ
アニメオリジナル生徒。乱太郎やきり丸たちと同じ時期に入学した。大柄。「合同授業の段」で金吾とそっくりな忍たまと入れ替わり姿を消した。その後に金吾は編入が決まるエピソードがある。

一年い組

アニメは12人在籍。成績優秀だが実戦経験は乏しい。クラス全体が「敵を侮る病」にかかっている。嫌味が多く、何かにつけて一年は組に因縁をつけてくる。

黒門 伝七(くろかど でんしち)
声 - 亀井芳子(天才丸)、佐藤ゆうこ(伝七)
10歳、双子座、B型。作法委員会所属。苗字は39巻で判明。7巻初登場。アニメ版では天才丸は1期22話Aパート「天才丸と秀才丸の段」、伝七は5期24話「クサイ作戦!の段」で初登場。37巻裏に左吉とのコンビで登場。
成績優秀でプライドが高く、自信過剰な性格。テキストに頼り過ぎる傾向があり、傲慢な言動が災いして失敗することも少なくない。実戦経験が乏しいためか、少々へタレで逆境に弱い。は組を馬鹿にしつつも、その実戦における実力は素直に認めている。普段は左吉と行動を共にすることが多い。名前を左吉と混同され、「伝吉」と呼ばれることがある。
アニメ初期は「天才丸」という名前の二年生として登場し、「秀才丸」(左吉)と兄弟だったが、再登場と同時に一年生に戻った。サラサラストレートヘアーランキング第5位。一人称は「ぼく」。名前の由来は陣出達朗の時代小説、「黒門町の伝七捕物帳」。
任暁 左吉(にんぎょう さきち)
声 - 永澤菜教(秀才丸)、梅田貴公美(左吉)
10歳、蠍座、A型。会計委員会所属。苗字は39巻で判明。7巻初登場。アニメ版では秀才丸は1期22話Aパート「天才丸と秀才丸の段」、左吉は10期初登場。37巻裏に伝七とのコンビで登場。
成績優秀で自らを学年一と豪語している自惚れ屋。伝七同様、傲慢さが原因で失敗することが度々ある。普段は伝七と行動を共にすることが多い。名前を伝七と混同され、「左七」と呼ばれることがある。一年は組のことをバカにしているが、は組の自由な雰囲気や、チームワークの良さを羨ましがり、愚痴をこぼすこともある。
アニメ初期は「秀才丸」という名前の二年生として登場し、「天才丸」(伝七)と兄弟生だったが、再登場と同時に一年生に戻った。一人称は「ぼく」。名前の由来は横溝正史の時代小説、「人形佐七捕物帳」。
今福 彦四郎(いまふく ひこしろう)
声 - 斎賀みつき
10歳、水瓶座、B型。40巻初登場。学級委員長委員会所属。アニメ版では16期19話「一年い組が捕まったの段」で初登場。
一年い組の学級委員長。は組に呆れたり嫌味も言うが、伝七や左吉よりは人当たりが良い。また、優柔不断かつお人好しな性格。同じ学級委員長の庄左ヱ門とはクラスに関係なく仲良しである。庄左ヱ門同様、学級委員長としての職責に思い悩むことも多く、特に自身の性格ゆえにクラスメイトの伝七・左吉・一平から「頼りない学級委員長」と言われていることについては、自覚があるぶん非常に悩んでいる。
一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の今福、名前は毛利元就の家臣である杉原播磨守盛重に仕えた忍び佐田彦四郎が由来。
上ノ島 一平(かみのしま いっぺい)
声 - 坂戸こまつな
10歳、蟹座、A型。生物委員会所属。40巻初登場。アニメ版では16期19話「一年い組が捕まったの段」で初登場。
円らな瞳と赤い頬が特徴。一年い組の生徒では珍しく、素直でおっとりとした性格。
一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の上ノ島、名前は豊臣秀吉に仕えた忍び走りの一平が由来。

一年ろ組

担任の斜堂影麿の影響を受け、常にどんよりとした暗い雰囲気を漂わせ、クラス全体が「恐怖をいだく病」にかかっている。

鶴町 伏木蔵(つるまち ふしきぞう)
声 - 太田真由美(11期)→青山桐子(12期)→坂戸こまつな(16期 - 、映画第2作)
10歳、獅子座、A型。保健委員会所属。苗字は41巻で判明。14巻初登場。アニメ版では11期初登場。
暗い性格だが、その一方どこかマイペースで豪胆な一面があり、アニメでは推理好きの一面もある(伊作曰く「忍者に必要な探究心を持っている」)。他の保健委員と同様、不運な忍たまである。タソガレドキの忍頭・雑渡昆奈門と何度かかかわるうち、親しい仲となっている。口癖は「すごいスリル〜」。
一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の鶴町、名前は能面の『節木増』が由来。人気投票では下級生グループ第4位。
二ノ坪 怪士丸(にのつぼ あやかしまる)
声 - 永澤菜教(第7期)→佐藤智恵
10歳、水瓶座、O型。図書委員会所属。苗字は41巻で判明。14巻初登場。アニメ版では7期初登場。
非常に痩せており、頬骨が見えるほどの貧相な顔立ちをしている。柳の木の下で幽霊ごっこをするのが趣味。冷静な判断ができる頭脳派でもある。
一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の二ノ坪遺跡、名前は能面の『怪士』が由来。
下坂部 平太(しもさかべ へいた)
声 - 渡辺久美子(10期)→吉田小百合(16期 - )
10歳、蟹座、AB型。用具委員会所属。苗字は41巻で判明。14巻初登場。アニメ版では10期初登場。
恐がりでビビリな性格。恐怖がピークに達すると、ちびってしまう癖がある。お墓でかくれんぼをするのが趣味。
一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の下坂部、名前は能面の『平太』が由来。
初島 孫次郎(はつしま まごじろう)
声 - 嶋方淳子
10歳、射手座、A型。生物委員会所属。苗字は41巻で判明。14巻初登場。アニメ版では7期初登場。
三治郎曰く「暗いうえにマイペース」。暗い性格だが、表情豊かで笑顔が多い。
一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の初島、名前は能面の『孫次郎』が由来。

二学年

制服の色は青。い組の生徒は何かと一年は組に意地悪をすることが多い(三郎次曰く「一年は組の生徒は素直だから」とのこと)。アニメ1・2期では、二年生以上の忍たまの制服の色は全て青に設定されていた。

池田 三郎次(いけだ さぶろうじ)
声 - 高乃麗(1期 - 6期)→志乃宮風子(6期12話 - )、安達忍(1期46話)
二年い組の生徒。11歳、乙女座、A型。火薬委員会所属。3巻初登場。アニメ版では1期10話Aパート「泳げない海賊の段」で初登場。
実家は漁師。水泳や水遁の術が得意。よく一年は組の生徒をからかい、ちょっかいを出すちょっぴり意地悪な先輩。しかし、同時には組の騒動に巻き込まれ、被害を受けることがよくある。真面目な性格だが、一つ余計な事をしたり上級生にも悪戯をしたり嫌味を言う怖いもの知らずの一面も[9]。アニメ初期は、よく滝夜叉丸や三木ヱ門とつるんでおり、ステーキが好物というオリジナル設定があった。
髪の色は原作では黒髪、アニメでは緑色。一人称は「ぼく」。苗字の由来は大阪府池田市
川西 左近(かわにし さこん)
声 - 高戸靖広(3期、5期、8期、12期)→鈴木麗子(9期、12期、13期)→天田有希子(16期 - )、瀧本富士子(第9期18話代役)
二年い組の生徒。11歳、天秤座、O型。保健委員会所属。3巻初登場。アニメ版では3期103話「相手はだれ?の段」で初登場。
三郎次同様、一年は組をからかう意地悪な先輩だが根は優しく、困っている人を放っておけないという乱太郎に似た一面がある。保健委員会のお約束で不運な目に遭いやすい忍たまの一人。
一人称は「ぼく」。苗字の由来は兵庫県川西市、名前は甲賀忍者・望月左近から。
能勢 久作(のせ きゅうさく)
声 - 峰あつ子(1期)、さとうあい(1期46話)→土門仁(8期 - )
二年い組の生徒。11歳、蟹座、A型。図書委員会所属。3巻初登場。アニメ版では1期34話「きりちゃん失敗の段」で初登場。
三郎次・左近と共に、一年は組をからかう意地悪な先輩。真面目で几帳面だがその分頑固で融通が利かず、限界を超えるとキレてしまう。44巻では、きり丸のアルバイトの手伝いで里芋行者の幻術公演での口上役を見事にこなすという一面を見せた。
一人称は「おれ」。(目上の人に対しては「ぼく」)名字の由来は大阪府能勢町。アニメ初期はパーマヘアに大きなタレ目、大きめの鼻という原作とかけ離れたキャラクターデザインであったが、10期より原作通りに一新された。アニメでは、髪は明るい茶髪で眉の色は濃い茶色。
時友 四郎兵衛(ときとも しろべえ)
声 - 足立友(16期 - 21期)→菊池こころ(ドラマCD 二年生の段 、22期- )、むたあきこ(22期24話)
二年は組の生徒。11歳、牡牛座、B型。体育委員会所属。本名は39巻で判明。36巻初登場。アニメ版では16期26話「委員会活動停止の段」で初登場。
パペットのような顔立ちで、いつも口を開いてぼんやりとしている。基本的に無口だが、一年は組のお約束ギャグに律儀にツッコミを入れる真面目な性格。アニメでは同じ学年だがクラスが違う三郎次のことを気に掛けている。
一人称は「ぼく」。髪の色は原作では茶髪、アニメでは灰色。
苗字は尼崎市の時友、名前は甲賀忍者・鵜飼四郎兵衛が由来。
樋屋 奇応丸(ひや きおうまる)
声 - 幹本雄之
新出茂橋郎の元部下。7巻登場。
忍術を盗みに使う悪人だが、山田の説教で改心して忍者をやり直すために二年生として編入した。火薬の扱いに長け、薬品作りが得意。アニメでは食堂のおばちゃんの生き別れの弟という設定が付加されている。
アニメでの表記は「樋屋 奇王丸」(読み同じ)。名前の由来は乳児用医薬品の樋屋奇応丸。現在は原作・アニメともに全く登場しておらず、まだ学園にいるのかは不明。(NHKの公式ホームページには何も記載されていない。)

三学年

制服の色は萌黄。上級生と下級生の間に挟まれた学年。実習等も上級生と組むことが多いため、後輩への指導力が欠けるとされていたが、サバイバルオリエンテーリングでは上級生が野営地を離れたため三年生が中心となり、一・二年生をまとめていた。極度の方向音痴が二人もいるためか、「方向観念が迷子、真面目すぎる考え方が迷子、存在感が迷子[10]」と迷走がちな生徒が多い。

伊賀崎 孫兵(いがさき まごへい)
声 - 優希比呂(1期)→千葉一伸(3期 - )
三年い組の生徒。12歳、山羊座、B型。生物委員会所属。2巻初登場。アニメ版では1期8話Aパート「武道大会の段」で初登場。
毒蛇サソリムカデなどの危険な生き物を数多く飼育、溺愛する「毒虫野郎」。いつも毒蛇(マムシ)のジュンコを首に巻いて連れ歩いている。飼っている有毒生物をしょっちゅう飼育小屋から脱走させては大騒動を巻き起こすトラブルメーカー。虫獣遁の術が得意。
人よりペットを第一に考える危険な思考の持ち主で、飼っている蛇が人に噛みついた時は、噛みつかれた人ではなく、噛みついた蛇の口を真っ先に消毒しようとする。しかし、ロマンチストな一面もよく見られる。左腕に火縄を巻いており、火薬も持ち歩いている。その訳は、万が一毒蛇にかまれた際、火薬と火縄を使って傷口を焼き消毒するためと、毒が全身に巡る前に火薬で吹き飛ばすため。
原作では前髪が茶髪、後ろ髪が黒と髪色が二色に分かれているが、アニメでは茶髪に統一されている。一人称は「ぼく」。名前の由来は伊賀忍者・伊賀崎道順
神崎 左門(かんざき さもん)
声 - 宮田幸季
三年ろ組の生徒。12歳、獅子座、B型。会計委員会所属。29巻初登場。アニメ版では10期8話「夜明けの朝礼の段」で初登場。
通称「決断力のある方向音痴」。四年生の田村三木ヱ門曰く「決断力バカ」。きり丸曰く彼が道を教えることは犯罪。性格は真面目で記憶力に優れるがやや自信過剰なところがあり、いくら失敗しても自分の決断を信じている。「忍者の三病」の「敵を侮るタイプ」。同じ会計委員の三木ヱ門とは喧嘩ばかりしている。サラサラストレートヘアーランキング第9位。アニメオリジナルでは同じ会計委員の団蔵と、お互いの弱点克服に協力するといった絡みがある。
髪色は原作では茶髪だが、アニメでは濃い灰色。一人称は「ぼく」(目上の人に対しては「わたし」と言う時もある)。名前の由来は兵庫県にある神崎川(旧称・左門殿川)。
次屋 三之助(つぎや さんのすけ)
声 - まるたまり、渡辺久美子(19期15話)
三年ろ組の生徒。12歳、獅子座、AB型。体育委員会所属。36巻初登場。アニメ版では16期26話「委員会活動停止の段」で初登場。
通称「無自覚な方向音痴」。方向感覚は左門と同レベルで、共に行方不明になることが多く、方向音痴である自覚がないうえに、方向音痴を治す気もない。委員会では彼の行方不明対策の為、縄(通称:迷子縄)で結ばれる事が多い。飄々とした風貌と裏腹に、三年生の中では比較的しっかりした言動の持ち主。「忍者の三病」の「敵を侮るタイプ」。
原作では前髪が茶色、後ろ髪が黒と髪色が二色に分かれているが、アニメでは茶髪に統一されている。一人称は「おれ」(目上の人に対しては「ぼく」もしくは「わたし」)。苗字は尼崎市の次屋、名前は甲賀忍者・大原三之助が由来。
富松 作兵衛(とまつ さくべえ)
声 - 青山桐子
三年ろ組の生徒。12歳、乙女座、B型。用具委員会所属。本名は39巻で判明。35巻初登場。アニメ版では16期12話「用具委員長初登場の段」で初登場。
マイペースだが責任感の強いしっかり者。クラスメイトの二人の方向音痴(左門と三之助)を縄でつないで誘導する光景がたびたび見られる。喋り方はいわゆるべらんめえ調である。アニメ初登場時は誇大妄想が強い心配性な性格とキャラ付けされていたため、用具委員会委員長・食満留三郎のことを恐れていたが、近年は協力して委員会活動に取り組む姿が多く見られる。委員長を尊敬しており、その働きぶりから自身の信頼も厚い。
髪色は原作では黒髪、アニメでは赤に近い茶髪。一人称は「おれ」(目上の人に対しては「わたし」もしくは「ぼく」)。苗字は尼崎市の富松町、名前は甲賀忍者・宮島作兵衛が由来。
浦風 藤内(うらかぜ とうない)
声 - 桃森すもも
三年は組の生徒。12歳、山羊座、A型。作法委員会所属。36巻初登場。アニメ版では16期27話「委員会対抗戦の段」で初登場。
大きくはねた特徴的な前髪をしている。性格は至って真面目で、自主トレや予習を進んで行っている。特にアニメでは予習好きな性格が強調されており、時に自主トレの度が過ぎて学園を破壊してしまったり、作兵衛から借りた手裏剣を左近に渡したことを忘れてしまったりするなど、うっかり屋な一面もある。
一人称は「おれ」(目上の人に対しては「ぼく」)。苗字は尼崎市の小学校、名前は甲賀忍者・山中藤内が由来。
三反田 数馬(さんたんだ かずま)
声 - 下野紘
三年は組の生徒。12歳。魚座、A型。保健委員会所属。本名は39巻で判明。35巻初登場。アニメ版では16期11話「真夜中の委員会の段」で初登場。
所属する保健委員会の委員長・伊作に存在を忘れられてしまうほど影の薄い、違う意味で不運な忍たま。特にアニメでは自分の影の薄さを気にしている。同じ保健委員の乱太郎と伏木蔵の陰口を注意するなど、礼儀には少し厳しい一面も。
髪色は原作初期では茶髪だが、現在はアニメ同様薄い紫色。一人称は「ぼく」。苗字は尼崎市の三反田町、名前は甲賀忍者・大原数馬が由来。

上級生

四学年

制服の色は紫。妙に癖のある人物が揃っている。一人一人の個性・自己主張が非常に強く、基本的に団結力はない。

平 滝夜叉丸(たいらの たきやしゃまる)
声 - 高木渉
四年い組の生徒。13歳、水瓶座、B型。体育委員会所属。2巻初登場。アニメ版では1期8話Aパート「武道大会の段」で初登場。
戦輪の名手で、学年一の成績と自称している。武道大会で2連覇を達成(ただし、2連覇の時は、戦輪の的当てが種目だった)、課外活動で一年は組の助っ人として活躍するなど実力は確かだが、過度の自惚れ屋で自分の才能に陶酔しきっており、登場してはよく自分の自慢話をしてくるので、きり丸曰く「性格はカス」。しかし、面倒見の良さや目上に対する礼儀も持ち合わせており、体育委員会では委員長の宥め役になっている。三木ヱ門とは、似た者同士で仲の悪いライバル。
愛用している戦輪の名前は「輪子(りんこ)」。石火矢も得意であるがキャラクターが増えるに従い描写が無くなった。
苗字が滝、名前が夜叉丸であると読者や視聴者に勘違いされがちなため、作中で自ら注釈を入れることがある。原作では黒髪だがアニメでは濃い茶髪。名前の由来は平将門の娘とされる滝夜叉姫。サラサラストレートヘアーランキング第2位。好きな卵料理は目玉焼き。一人称は「私」。2011年のアニメ公式サイトの人気投票では上級生グループ第5位にランクインした。
綾部 喜八郎(あやべ きはちろう)
声 - 石田彰
四年い組の生徒。13歳、牡牛座、AB型。作法委員会所属。本名は34巻で判明。26巻初登場。アニメ版では13期15話「ノロシを解読せよの段」で初登場。
極端にマイペースで飄々とした性格。常に無表情で、周囲の喧騒を無視してあらぬ方向を見ていることが多い。口癖は「おやまぁ」。また、アニメでは、誰かが罠にかかった時「だぁいせいこう」と発言することも。アニメでは幾分陽気な性格に改変されており、笑顔を見せることもある。
趣味兼特技は穴掘りで、「穴掘り小僧」「天才的トラパー」との異名をとる。落とし穴には独自の美学を持つ。学園内が競合区域であることを理由に学園中に穴を掘っており、味方に被害が出ることも多々ある。
自作の塹壕や落とし穴、などの道具に名前を付けている。愛用している鋤は踏鋤の「踏子(ふみこ)ちゃん」と手鋤の「テッコちゃん」。武器も兼ねており、飛んで来た石を撃ち返すことなどに利用している。いつも穴掘りばかりしているため、見かけによらずパワーに溢れている。細かい地味な作業は好きではなく、大運動会での包帯巻き巻き競争では飽きたという理由で競技を棄権した。
一人称は「僕」。髪の色は原作初期は茶髪だが、現在はアニメ同様灰色。苗字は京都府綾部市から、名前は甲賀忍者・和田喜八郎が由来。2011年のアニメ公式サイトの人気投票では上級生グループ第2位にランクイン。
田村 三木ヱ門(たむら みきえもん)
声 - 安達忍
四年ろ組の生徒。13歳、牡羊座、A型。会計委員会所属。2巻初登場。アニメ版では1期8話Aパート「武道大会の段」で初登場。
石火矢などの火器の腕は学年一と豪語する、自称「忍術学園のアイドル」。砲弾を撃って地面に文字を書く程の腕前を持っている。37巻で五年生の宿題を見事にこなしており、成績優秀であることは確かである。自惚れの度合いは滝夜叉丸に引けを取らず、豪快かつ好戦的な性格。しかし凄腕の狙撃手照星に火器の扱いの不注意を指摘され、プライドがぺしゃんこになったことも。それ以来照星を尊敬し、自身の未熟さを受け入れ前向きに努力する姿勢を見せる。
「過激な武器」マニアであり、自前の火器に女の子の名前[11]をつけて大切にしている。忍術学園の建物を何度か破壊し、休みを没収されたこともある。
アニメではかやくご飯が大好物で好きな卵料理は玉子焼き。アニメ17期より、目のデザインが変更された。原作のキャラクターデザインはアニメと大幅に異なっている。一人称は「私」。名前の由来は作者の友人から。
浜 守一郎(はま しゅいちろう)
声 - 梶裕貴
四年ろ組の生徒。13歳、山羊座、B型。用具委員会所属。54巻初登場。アニメ版では23期22話「一夜で落城の段」で初登場。
70年前に落城したマツホド城の支城ホドホド城を一人で守備していた少年。先祖代々マツホド城忍者の家柄であったが、曾祖父の代にマツホド城が戦に敗れたことで忍者として不遇の時を過ごしていた。各地の城がホドホド城を目指して進撃してくる事態となったことをきっかけに、先祖の汚名をそそごうと忍たまやドクたま(原作のみ)を巻き込んで籠城戦を展開した。
曾祖父に授業料を払って忍術の教示を受け修行に励んでいたが、その知識には火薬に関するものが欠落していた為に時代にそぐわないものであることが判明しショックを受ける。そののち忍術を勉強しなおすため忍術学園への編入を決めた。
55巻にて自分で委員会を決めきれないだろうと学級委員長委員会からくじを渡され、晴れて用具委員会に所属することが決定した。
熱い性格だが笑いの沸点は低く、安藤の寒いおやじギャグで涙が出るほど笑う。
苗字の由来は尼崎市の浜町。
一人称は「俺」。
斉藤 タカ丸(さいとう たかまる)
声 - 浪川大輔
四年は組の生徒。15歳、天秤座、A型。火薬委員会所属。38巻初登場。アニメ版では15期1話「謎の辻刈りの段」で初登場。
実家は髪結い処。自身も髪結いを目指していたが、斉藤家は元々忍者の家系で亡き祖父・幸丸は髪結いに化けた忍者だったことを父・幸隆から知らされ、所属していた忍者隊の手掛かりを探す為に「辻刈り」をしていた時に乱太郎達と出会った。幸丸がどこの忍者隊に所属していたのかは長らく不明だったが、45巻でウスタケ城の忍者だったことが判明した。
六年生と同じ年だが、忍術の経験が無いために四年生に編入。同学年や五年生を含む生徒の大半からは「タカ丸さん」と呼ばれている(三郎次からは「タカ丸先輩」と呼ばれることがある)。また、基礎的な知識を補うために下級生と同じ授業を受けることもあるが、「知らないことを教えてもらうのに年は関係ない」と全く気にしていない。
素直でおっとりしている一方、好奇心旺盛で危機感が足りない。たびたび熱心にメモを取っているが、メモをする箇所が見当外れであることが多い。髪結いの習性から、傷んだ髪を見ると口(と手)を出さずにはいられない。職業柄、くの一にモテる(しかし、本人としては迷惑している模様)。自分の膝でカミソリを使う練習をしていたため、膝が傷だらけ。
一人称は「僕」(登場初期は「俺」)。原作では茶髪だがアニメでは15期は金髪、16期以降は薄い黄色。2011年のアニメ公式サイトの人気投票では上級生グループ第3位にランクイン。

五学年

制服の色は群青(藤色という記載もある)。極端に人格が破綻した人物はおらず、落ち着いた雰囲気の学年。

久々知 兵助(くくち へいすけ)
声 - 小田敏充
五年い組の生徒。14歳、魚座、A型。火薬委員会所属。本名は37巻で判明。身長160㎝。36巻初登場。アニメは16期27話「委員会対抗戦の段」で初登場。
長い睫毛と黒髪が特徴。真面目な性格で成績優秀。六年生のいない火薬委員会で委員長代理を務めている。天然な所もあり、帳簿に計上された甘酒代に気付かない等、少し抜けている。
運動会のリレーのバトンに豆腐を選んだことから、豆腐小僧と呼ばれている[12]。本人はこの渾名を嫌がっており、原作だと豆腐を好きだという事を否定した事もあるが、実際に豆腐の知識は豊富で豆腐料理を好んでおり、おやつとして高野豆腐を持ち歩いている。アニメでは豆腐好きを公言しており、自作の豆腐を振る舞ったこともある。しかし、あまりにも豆腐好きの面が強調され、冷静さを失うこともしばしばある。
委員会では委員長に代わり下級生を纏めており、後輩だが年上であるタカ丸に対しては、敬語を使用しつつも先輩として接している[13]
得意武器は寸鉄[8]。一人称は「俺」(目上の人には「僕」もしくは「私」)。苗字の由来は尼崎市の久々知。
尾浜 勘右衛門(おはま かんえもん)
声 - 渋谷茂
五年い組の学級委員長。14歳、天秤座、O型。学級委員長委員会所属。本名は46巻で判明。13巻初登場。アニメは18期65話「竹をきるのは?の段」で初登場。
人馬の練習中に怪我を負う(原因は着地地点に乱太郎・きり丸・しんべヱが昼寝していたため)という初登場から、16年もの間存在を忘れ去られていたが、46巻の混合ダブルスサバイバルオリエンテーリングで虎若と組んだことでようやく名前が明かされた。再登場した時点では委員会に所属しておらず、47巻で行われた文化祭で各委員会の出店を見て所属委員会を決めるよう学園長に勧められたが、実は学級委員長だったことが判明し、学級委員長委員会に所属することになった。
性格は巻き込まれ型で天然ボケ[14]。再登場以来様々なイベントや事件に対し積極的に取り組み、楽しんでいる様子。原作では黒髪だが、アニメでは赤紫がかった濃い茶髪。小平太から「摩訶不思議なヘアスタイル」八左ヱ門からは「変な髪形」と評され、実際毛先がいくつかの房にまとまった特徴的な髪型をしている。そのため、暗闇の中でも乱太郎たちは彼を識別できる。
得意武器は万力鎖。一人称は「俺」(目上の人には「僕」もしくは「私」)。苗字は尼崎市の尾浜町、名前は甲賀忍者・鵜飼勘右衛門が由来。
不破 雷蔵(ふわ らいぞう)
声 - 金丸淳一
五年ろ組の生徒。14歳、魚座、O型。図書委員会所属。18巻初登場。アニメは3期103話「相手はだれ?の段」で初登場。38巻裏に三郎とのコンビで登場。
温厚で親切、後輩の面倒見が良い優しい先輩で乱太郎達から慕われている。成績優秀だが、大雑把かつ優柔不断で何かにつけて延々と迷い続ける悪癖があり、考え疲れてその場で眠ってしまうことすらある。「忍者の三病」の「思案を過ごすタイプ」。51巻ではそれを雑渡に指摘され、克服するための訓練をした結果、決断力が幾分身についた。しかし、周囲の状況等や経験を元に決断している為、夕食のメニューなどでは相変わらず迷う様子。
河原など湿気のある場所にいると髪の毛が膨張する。同じクラスの鉢屋三郎からよく顔を拝借されており、「五年ろ組の名物コンビ」と評されている。三郎が自分に変装することは特に嫌がっておらず、苦笑い程度ですませる。
山田曰く「真面目すぎるのが欠点」だったが、18巻の第1回サバイバルオリエンテーリングで乱太郎とコンビ組んで行動した事で、茶目っ気が身に付いた。三郎のふりをすることもある。一人称は「僕」。原作では黒髪だが、アニメでは明るい茶髪。名前の由来は諺の付和雷同
鉢屋 三郎(はちや さぶろう)
声 - 山崎たくみ
五年ろ組の学級委員長。14歳、双子座、B型。学級委員長委員会所属。2巻初登場(18巻で本人登場)。アニメは3期103話「相手はだれ?の段」で初登場。38巻裏に雷蔵とのコンビで登場。
六年生をも上回る変装の名人。「千の顔を持つ」と言われ、その素顔は誰も知らない(自分でも忘れてしまった事がある)。武道大会で優勝経験を持つほどの武術の腕前もあり、教師からも一目置かれている。変装の枠は人間のみに留まらず地蔵や阿弥陀如来などにも及ぶ。数多くの人物に化けられるが、変装の趣味はイマイチ。顔は似せられても体格は誤魔化せないため、極端に体型の違う者に化けると不自然な変装となってしまう。他人の顔にメイクを施すことや(後述の通り悪戯好きな性格故に、元の顔に戻すように頼まれても別の顔にしてしまうことがある)、変装を見抜くのも得意。珍妙な変装をしたり意味もなく1コマごとに違う顔に化けて楽しむなど、悪戯好きで茶目っ気のある性格。
同級生の不破雷蔵の顔に変装(服装も雷蔵と同じ)していることが多く、よく行動を共にしているので「五年ろ組の名物コンビ」と評されている。シンプルで真似しやすいという理由でしんべヱに変装することも気に入っているため、サバイバルオリエンテーリングでは、しんべヱに変装してコンビを組んだ。
得意武器は鏢刀[8]。一人称は「私」(「僕」や「俺」と言う場合もある)。名前の由来は尼子経久の家臣・鉢屋弥三郎から。アニメ版では「鉢屋」が差別用語に当たると見なされ「蜂屋」に漢字表記が改められたが、原作者の意向により18期より平仮名で表記されるようになっている[15]
竹谷 八左ヱ門(たけや はちざえもん)
声 - 東龍一
五年ろ組の生徒。14歳、射手座、B型。生物委員会所属。本名は39巻で判明。26巻初登場。アニメは16期12話「委員会活動停止の段」で初登場。
明るく、自他共に認める頼りがいのある性格。一度飼った生き物は最後まで面倒を見るのが人として当然という信念を持っている。ぼさぼさの髪が特徴。「おほー」という特徴的なセリフを言うことがある。
委員会では委員長の代わりに、下級生を纏めている。生物委員一年生からの信頼度は絶大で、責任感の強い性格も手伝って宿題を教えるなど良く面倒を見ているが、委員長代理ということで委員長の仕事の他に会議の支度などの雑務もこなさなければならず、日々忙しい。アニメでは苦労人の面とともに熱血な性格もクローズアップされている。
得意武器は微塵[8]。一人称は「俺」(目上の人に対しては「僕」)。苗字は尼崎市の竹谷町、名前は甲賀忍者・上野八左衛門が由来。2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票では上級生グループ第4位にランクインした。髪の色は原作では茶髪、アニメでは濃い灰色。髪は痛んでいる。

六学年

制服の色は深緑。忍術学園は学年が上がるにつれて脱落者が出るため、最高学年の六年生は特に人数が少ない。プロ忍者に近い実力を持ち、学校外でも活躍する。また、忍者の就職活動も行っており、各城の人事担当が六年生を見学に来ることもある。[10]

潮江 文次郎(しおえ もんじろう)
声 - 成田剣
六年い組の生徒。15歳、獅子座、B型。会計委員会委員長(51巻3章-52巻のみ保健体育委員会委員長)。29巻初登場(名前だけなら、23巻初登場)。アニメは6期32話「六年生の夢の段」で初登場。
忍術学園一ギンギンに忍者している男。短気、熱血、勝気な性格。敵の襲来に備えて常に鍛錬を怠らない鍛錬バカ。同じく好戦的な性格の食満留三郎とは喧嘩ばかりしているが、窮地に陥った時は協力しあうこともある(ただし、局地的な豪雨が降るほど稀な出来事である。一致したら急に豪雨になったり、再び仲が悪くなると天気が回復したことがある)。他の委員会に強い対抗意識を抱き、会計委員にヘマがあれば必ず鍛錬に持ち込もうとする「地獄の会計委員長」。悔しい事があると所構わず頭をぶつける癖があり、度々学園内の壁や木を損傷させている。
同じ会計委員の団蔵と行動を共にすることが多い。アニメ第16期から年に一度、きり丸・長次・小平太と4人で登場するエピソード(通称:アルバイトシリーズ)があり、長次と小平太と共にきり丸のアルバイトを手伝っては危なっかしい行動をとってきり丸を振り回している。
原作では目が左右違う形[16]になっている。アニメでは将来忍術学園の学園長になるという野望を抱いているという設定と、「ギンギーン!」という口癖が追加されている。得意武器は袋槍[8]で、アニメでも袋槍の穂先を使用していることが多い。忍たま長屋では仙蔵と同室。一人称は「俺」(目上の人に対しては「私」)。苗字は尼崎市の潮江、名前は甲賀忍者・針文次郎が由来。
立花 仙蔵(たちばな せんぞう)
声 - 保志総一朗三浦祥朗(20期41話)
六年い組の生徒。15歳、山羊座、AB型。作法委員会委員長(51巻3章-52巻のみ生物委員会委員長)。24巻初登場(正しくは23巻8章扉絵)。アニメは6期12話「春の大運動会の段」で初登場。
色白な肌と長いストレートの髪が特徴。火薬の扱い・知識にかけては忍術学園一で、冷静沈着で優秀な生徒と評され「燃える戦国作法」の異名を持つ。クールな一方茶目っ気も豊富で、クラスメイトの文次郎をはじめとして周囲の人間をからかうことも少なくない。アニメではやや短気で、少しナルシスト気味な傾向がある。
アニメ第9期から年に一度、しんべヱ・喜三太と3人で登場するエピソード(通称:厳禁シリーズ)があり、毎回火薬と最悪な相性の二人(鼻水となめくじによる湿り気)のせいで思い通りに事が進まず、宝禄火矢の暴発などの災難に見舞われている。ただし、二人には苦手意識を持っているだけで嫌っているわけではない様子。
得意武器は宝禄火矢。その他、火器を自作することもある。サラサラストレートヘアーランキング第1位。原作では黒髪だが、アニメでは青紫。座右の銘は「忍術とは科学である」。一人称は「私」。苗字は尼崎市の立花町、名前は甲賀忍者・望月仙蔵が由来。
中在家 長次(なかざいけ ちょうじ)
声 - 渋谷茂
六年ろ組の生徒。15歳、蠍座、AB型。図書委員会委員長(51巻3章-52巻のみ用具委員会委員長)。26巻初登場(正しくは23巻8章扉絵)。アニメは6期12話「春の大運動会の段」で初登場。
常に仏頂面の、「忍術学園一無口で無表情な男」で「沈黙の生き字引」と呼ばれる。声が小さく何を言っているのかほとんど分からない[17]ため、彼が同じ六年生等親しい者以外と話す時は、周囲(主にきり丸や雷蔵など図書委員の後輩)が通訳を担当している。
『公式キャラクターブック 忍たまの友 天の巻』で「老けている?」と評されるいかめしい顔立ちにより、とても15歳に見えない[18]。笑顔は不気味で、主に仏頂面の時は機嫌が良く逆に笑顔を見せる時は怒っている[19]。また、皆のやっている事に興味がないという描写がしばしば見られる。
これらの近寄りがたい外面とは裏腹に、根は優しく温厚で穏やかな性格をしており、非常に親切な行動や言動もある。[20]ボーロ作りが得意で、しんべヱも認めるほどの美味。物が飛んで来るとバレーボールのようにトスして打ち返す癖を持つ。忍たま長屋では小平太と同室。図書委員会で巻物を巻いているためか手先が器用で、慎重かつ丁寧な作業にも慣れており、大運動会では包帯巻き巻き競争で乱太郎にせり勝ち優勝。アニメ10期では、しんべヱの妹・カメ子から好意を寄せられている描写があった。
得意武器は縄鏢(隠し武器の一種)で、その腕前は学園一。一人称は「私」。苗字は尼崎市の中在家町、名前は甲賀忍者・大原長次が由来。
七松 小平太(ななまつ こへいた)
声 - 神奈延年[21]
六年ろ組の生徒。15歳、獅子座、O型。体育委員会委員長(51巻3章-52巻のみ図書委員会委員長)。24巻初登場(名前だけなら、23巻初登場)。アニメは6期12話「春の大運動会の段」で初登場。
細かい事を気にしない大らかな明るい性格で、いつも陽気で元気で豪快。自由奔放な行動と言動で周囲の人々を振り回すこともしばしばだが、後輩からは慕われている。
常に体力が「有り余って」おり、何度か原作・アニメで「人間離れしている」と評され、ドラマCDでは「忍術学園一の体力を誇る」と紹介された。それに加え、人並み外れた腕力と脚力の持ち主でもあり、こちらも原作・アニメで「クソ力」と称されている。体力面だけかと思いきや最上級生らしく知識もあり、後輩に指導するシーンもある。アニメでは、後輩が彼に話しかけてくる時は大抵相談事と言っており頼りにされている面もある。
自らが所属する体育委員会を“委員会の花形”と呼ぶ。物が飛んでくるとバレーボールサッカーボールのように打ち返す奇癖がある。怪力故、アタックしたボールはじめ学園内の備品が彼によって多数破壊されており、用具委員の留三郎が怒ったり体育委員会の予算が削減される原因となっているが本人は理解していない。自身をモチーフにしたパペットがあり、文化祭やバザーでギニョールとともに販売し、即完売した。
得意武器は苦無[8]塹壕掘りが趣味で、持ち前の体力面を生かし苦無のみで掘ってしまう。口癖は「いけいけどんどん!」「細かいことは気にするな!」。アニメオリジナルストーリーでは、スランプに陥り忍者としての自信を失くしたが、先生の協力とポジティブさで克服したというエピソードがある。また、アニメではヒジキは好きで煮豆が嫌いだと公言している。
一人称は「私」(アニメでは極々まれに「俺」と言った時もあり、原作初期でも俺と言っているが、現在は両方とも私で統一されている)。苗字は尼崎市の七松、名前は甲賀忍者・宮嶋小平太が由来。原作では明るい色の茶髪だが、アニメでは紺髪。
善法寺 伊作(ぜんぽうじ いさく)
声 - 置鮎龍太郎
六年は組の生徒。15歳、牡羊座、O型。保健委員会委員長(51巻3章-52巻のみ会計委員会委員長)。26巻初登場。アニメは10期14話「霜鬼の失格の段」で初登場。
温厚で面倒見が良く、乱太郎達の優しいお兄さんのような存在。常に救急箱を携帯しており、薬品・薬草の知識が豊富で、蘊蓄を語らせると長い。不運な生徒が集まると言われ、学校中が嫌がる保健委員を6年間務め続けた保健委員長で、別名「不運委員長」または「不運大魔王」。彼が転んだり穴に落ちる程度の不運に見舞われることは既に日常茶飯事と見なされている(前述の事から乱太郎同様良い事ばかりが続くと悪い事が起こるのではないかと不安になることがある)。
その「人徳」は長所でも短所でもあり、六年生の中では忍者に向いていないと評されるほどのお人よしな性格。課題で合戦場に行った際、敵味方を問わず負傷者を手当てしたことがきっかけで、タソガレドキの忍頭・雑渡昆奈門と親しい間柄になった。一方で握り飯に下剤を混入させたり、文化祭や委員会の予算を補うために期限切れの薬品で薬膳料理を作り販売しようとするなどの危険な行動に出ることも。忍たま長屋では留三郎と同室。室内には骨格標本の「コーちゃん」を置いていて、夜中に薬を煎じるため薬の匂いが漂っている。
アニメ第19期から年に一度、乱太郎・留三郎と3人で登場するエピソード(通称:同室シリーズ)があり、同じ保健委員の乱太郎と共に、同室の留三郎を不運に巻き込んでしまっている。原作では黒髪だがアニメでは茶髪。2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票では上級生グループ第1位を獲得した。
一人称は「僕」(アニメ初期では「私」だったが、現在は原作通り「僕」で統一されている)。得意武器は設定されていない[22]。苗字の由来は尼崎市の善法寺から。
食満 留三郎(けま とめさぶろう)
声 - 鈴木千尋
六年は組の生徒。15歳、牡羊座、A型。用具委員会委員長(51巻3章-52巻のみ作法委員会委員長)。22巻初登場。本名は40巻で判明。初登場時にはドクタケ忍術教室の講師としてドクタケ城にスカウトされていた。その後40巻で再登場するまでに9年もの空白があったことから、「9年目のプリンス」と呼ばれている。アニメ版では16期12話「用具委員長初登場の段」で初登場。
好戦的で気が強く、熱い性格の武闘派。しかし、後輩の面倒見は良く、さっぱりとした気性で同じ用具委員の平太の怖がりな性格を治す為に作兵衛と協力した事もあった。似た者同士の文次郎とは喧嘩ばかりだが、窮地に陥った時は協力しあうこともある(ただし集中豪雨が降る。天気を回復させる為に喧嘩してと言われたことがある)。アニメでは好戦的な面が一層強調されており、すぐに冷静さを失い怒ったり、時には周りを巻き込むこともある。アニメ登場期の16期では視聴者に武具などの解説をする場面も多く見られた。
伊作と同室の所為か、巻き込まれる形で不運に見舞われることが多く、最近では不運そのものがうつっているとまでいわれている。また、伊作が夜中に突然臭いの強い薬草を煎じ出したり内職したりすることには手を焼いているが、同室のよしみでアルバイトを手伝うこともある。
得意武器は鉄双節棍。苗字は尼崎市の食満、名前は甲賀忍者・滝留三郎が由来。

くの一教室

くの一教室(原作初期、アニメ15期までは「くノ一」と表記)は、忍術学園に存在する女子専用の教室。原則として男子と別に授業を行い、許可なく男子生徒を招き入れると罰則がある。原作では6人の生徒が確認され、アニメでは12人在籍。学園のイベントでは救護、実況などのサポート役を務めることが多い。

制服は原作では花模様の長袖、アニメでは渦巻模様の袖なしの着物の下に黒い半袖のアンダーウェアを着ている。しかし、シゲだけは長袖の着物を着ており、袖を少しまくっている。生地の色は原作では薄いピンクで、アニメでは濃いピンクになっている。

シゲを除き、全員姓が不明。また、しおり、そうこ、みか、あやかの名前は、原作では平仮名、アニメでは片仮名で表記されている。

ユキ
声 - 丹下桜(2期 - 8期、映画第1作)→國府田マリ子(1期、9期 - 、映画第2作)
くの一教室の生徒。11歳、山羊座、B型、須磨出身。1巻初登場。
大金持ちの令嬢で、行儀見習いのために忍術学園に入学。原作ではクールで無気力だが、アニメでは明るく活発で女の子らしい性格に描かれている。トモミと仲が良い。イタズラ好きで乱太郎達をからかうのが趣味。原作・アニメ共にパーマがかったポニーテールで、結び目にリボンを付けている。髪の色は原作では茶髪、アニメではオレンジ色。
トモミ
声 - 江森浩子
くの一教室の生徒。11歳、牡羊座、B型。1巻初登場。
敵の包囲網を一人で突破出来るほどの空手の達人。より強い女になるために忍術学園に入学した。気立てが優しく料理も上手。ただしアニメでは料理と掃除を苦手とする描写がある。ユキと仲が良い。戸部に憧れている。アニメでは原作よりユキとの差別化が進み、実家が農家でくの一教室の学級委員長という設定になっている。原作では黒髪の鬢削ぎに吊り目。アニメでは青い髪に丸い目。人気投票では忍術学園グループ第4位。
大川 シゲ(おおかわ シゲ)
声 - むたあきこ
くの一教室の生徒。アニメオリジナルキャラクター[23]。11歳、獅子座、B型。通称:おシゲちゃん。
学園長の孫娘。少々わがままな面もあるが、基本的にはユキやトモミより淑やかでおっとりした性格。ぽっちゃりした小柄な体型とは裏腹に、非常に身軽で俊敏である。ユキ、トモミと仲が良く、二人の諍いの仲裁役になることもしばしばある。しんべヱとは相思相愛の仲で、常に彼の鼻をかんであげるためのハンカチを携帯している。ドクタケ教室の山ぶ鬼と仲が良い。舌足らずなお嬢様風の言葉遣いで喋る。初期は語尾に「〜だわさ」とつけていたこともあった。
しおり
声 - 摩味(1期)→渡辺久美子(2期)→佐藤智恵(12期)→桃森すもも(15期 - )
くの一教室の生徒。11歳、天秤座、O型。アニメオリジナルから原作にも進出。31巻初登場。
控えめな性格で、原作ではユキ、トモミの暴挙にツッコミを入れることが多い。原作31巻での彼女の登場場面は、アニメ化の際にシゲに代えられている。原作アニメ共に黒髪。原作では丸い目で、アニメでは吊り目。アニメ第4期後期ED「にんにん忍たま音頭」で主要キャラ達と一緒に踊っている。
そうこ
声 - 鈴木富子(2期)→渡辺久美子(12期)→吉田小南美(15期 - )
くの一教室の生徒。11歳、蠍座、B型。アニメオリジナルから原作にも進出。31巻初登場。
原作ではユキ、トモミの次に出番が多く、アニメ16期では初の主演エピソードや多くの脇役を務め、しんべヱと互角に戦えるほどの大食いという設定が付加された。原作では黒髪に吊り目に長い睫毛、アニメでは緑色の髪に丸い目をしている。
みか
声 - 摩味(2期)→若菜ようこ(12期)→瀬那歩美(15期 - )
くの一教室の生徒。11歳、蟹座、B型。アニメオリジナルから原作にも進出。31巻初登場。
丸顔。原作では黒髪で髷を結っているが、アニメでは茶髪で髷を結っていない。
あやか
声 - 佐藤智恵(2期)→三石琴乃(10期)→樹元オリエ(15期 - )、桃森すもも(代役)
くの一教室の生徒。11歳、双子座、AB型。アニメオリジナルから原作にも進出。31巻初登場。
茶髪で後ろ髪はパーマ。円らな目が特徴。
ナオミ
声 - 石川寛美(10期)→野中藍(15期 - )
くの一教室の生徒。アニメオリジナルキャラクター。
アニメでは初期から存在しているが、原作には登場していない。そばかすが特徴。
亜子(あっこ)
くの一教室の生徒。アニメオリジナルキャラクター。
モデルは4巻の238ページ2コマ目、右から2人目の人物。茶髪に花の髪飾り。
猪々子(いいこ)
くの一教室の生徒。アニメオリジナルキャラクター。
モデルは4巻の238ページ2コマ目、右から3人目の人物。緑色の髪にピンク色のリボン。
卯子(うっこ)
声 - 高橋和代(12期)→まるたまり(16期 - )
くの一教室の生徒。アニメオリジナルキャラクター。
モデルは初期のトモミ。髷は短め。茶髪。12期「ユキ走るの段」で台詞が与えられた。
恵々子(ええこ)
声 - 小林優子(16期)
くの一教室の生徒。アニメオリジナルキャラクター。
アニメ初期はぱっちりした目で茶髪だったが、現在は円らな目に青髪。ウェーブがかった髪を結ばずにおろしている。

学園関係者

大川 平次 渦正(おおかわ へいじ うずまさ)
声 - 辻村真人(1期-20期、映画第1・2作)→浦山迅(第20期SP番組 - )、中嶋聡彦(青年期・1期)、飛田展男(青年期・2期 - )
忍術学園の学園長にして創立者。通称「学園長(先生)」。年齢は少なくとも70歳以上(70歳頃から数えるのをやめてしまった)。獅子座、血液型不明、奈良葛城山出身。学級委員長委員会の顧問。31巻裏に登場。
若い頃は天才忍者と謳われ、現在は隠遁の身。我侭でいい加減で迷惑な老人だが、年長者らしい計り知れない知恵と思惑をうかがわせる場面もある。自己顕示欲が強く突然の思いつきでイベントを開催してはたびたび学園を混乱に陥れるが、突発的な事態に冷静に対応する訓練として行っているらしい[24]。賞品は大抵本人のブロマイドフィギュアであるため、生徒のやる気にはつながらない。
人の歩く足音が苦手であり、このことが忍術学園全体を振り回されることがあった。
忍者界に広いネットワークを持つため、暗殺者に命を狙われることも多い。「忍者はガッツじゃ!」がモットー。
アニメに比べて原作ではだいぶ髪が長く、サラサラストレートヘアーランキング第7位。アニメではヘムヘムという飼い犬(忍犬)とシゲという孫娘がいる。若い頃はくの一にモテていた。二人のガールフレンド、楓と如月がいる。名前の由来は大川橋蔵銭形平次+京都映画村のある太秦から。
ヘムヘム
声 - 松尾銀三(1期 - 9期、映画第1作)→島田敏(10期 - 、映画第2作)、江森浩子(子犬時代)
原作の「ゼニの花は白い号」をモデルにしたアニメオリジナルキャラクター(プリンセスコミックス版やプレコミックブンブンには登場している)。
学園長の忍犬で、学園長とは喧嘩するほど仲がよい。主な仕事は学園の鐘つき、掃除など。かなりの石頭でいつも半鐘を頭で鳴らしている(火災等の非常時には頭は使わず木槌で鳴らす)[25]。人間のように立ち歩き(走る時は犬らしく四つん這いで走る)、「ヘムヘム」という鳴き声で人間と会話が出来るなど、犬離れしている。初期には、焙烙火矢や追尾型の火矢の爆発を身を以て防いだり等、犬とは思えない頑丈振りを発揮していたが後にその設定はなくなった。普段は2本足で歩くが、走るときは4本足で走る。子犬だった頃は普通に鳴いていたが、学園長に任務に支障をきたさないために目立たない鳴き方をするよう躾けられ、「ワン」と鳴けないようになった。話のオチや学園長が酷い目に遭った時にケンケンのような笑い方をする。
飼い主の学園長とは一緒に将棋を指したり等仲は良いが、くだらない理由で喧嘩になる事も少なくなく、しばしば漫才のようなやり取りを見せる事がある。同じく雑務を任されている小松田秀作とも仲が良い。
声優が松尾の頃は、やや目つきが悪く、意地悪で人に噛み付いたりなど凶暴な一面も見られたが、声優が島田に代わりキャラクターデザインが一新されると、目つき・顔つきが全体的に柔らかくなり、人を襲う描写もなくなった。忍たま乱太郎のマスコット的存在で、OP・EDでの出番も多い。11期から12期まで冒頭でコントをやっていた(相方は主に学園長)。2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票では忍術学園グループ第3位にランクインした。
土井 半助(どい はんすけ)
声 - 関俊彦野島健児(回想時)
一年は組の教科担当教師。25歳、射手座、O型、瀬戸内の福原(神戸市)出身。175㎝。火薬委員会の顧問。19巻表紙に登場。
独身。火薬兵法に詳しい(しかし、自分で火矢を作る際によく火薬の調合を間違えている)。公式キャラクターブックによると「手裏剣投げには自信が無い」がチョーク投げは百発百中の腕前。出席簿黒板消しやチョークといった文房具を武器として良く使うが、稀に苦無や刀を振るうこともある。
は組のせいで神経性胃炎に悩まされているが、彼らを悪く言われると本気で怒る。そのため、は組を馬鹿にする安藤とは犬猿の仲。タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門に一方的にライバル視され困惑している。意味不明な文章を解読したり、生徒達が同時に喋った言葉を聞き分ける特技を持つ。
休暇中は町長屋で一人暮らしをしているが、きり丸が居候するようになってからは彼が引き受けて捌き切れない大量のアルバイトを手伝わされている。なかなか家に帰れないため近所付き合いが悪く、大家に借家を引き払ったと勝手に勘違いされる事が度々ある(忍術学園の教師であるという事を伏せているのも勘違いされる原因となっている)。
作者と同じく、練り物が大の苦手[26](食堂のおばちゃんがいる際は仕方なく食べる)。
洗う暇と替えの着物がないため、原作では私服が常に薄汚れている。髪は痛んでおり、髪結いであるタカ丸や7巻に登場したおちやないのオババからは、「髪の手入れが悪すぎる」と怒られて髪の毛を引きちぎられている。
苗字の由来は作者の知人から。原作50巻において元々は福原地方の権力者の家の生まれで子供時代に家が襲撃されて全てを失ったことが判明した(過去のモデルは法然上人と設定されている)。その後、仏門に入り、忍術や兵法を学んだとされる。約6年ほど前(利吉が12歳の時)、忍務に失敗した所を家族旅行中の山田一家に助けてもらったことがきっかけで教師となったようだ。のちに作者がDVDのブックレットで、その時の土井半助は実は抜け忍として追われていたことを明かしている。
2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票では忍術学園グループ及び総合順位で1位を獲得し、7月18日「土井先生ときり丸の段」が放送された(その中で、自分の半生がきり丸と似ていると匂わせる発言をした)。
山田 伝蔵(やまだ でんぞう)
声 - 大塚周夫[27](第1期 - 第23期21話、映画第1・2作)→大塚明夫[28](第23期26話 - )、東地宏樹(土井の回想時)
一年は組の実技担当教師。46歳、蟹座、A型、氷ノ山出身。
厳しくも優しい父のような先生。火縄銃の名手で照星からも頼りにされている。また、印字打ちの達人でもある。若い頃は戦忍をしていた。元くの一の美人な妻と現役忍者の息子・利吉がおり、家は秘境と呼ばれる山奥にある。単身赴任歴10年。は組の補習・追試のせいで家に帰れず、利吉も家にいないために女手一つで留守を預かっている妻はおかんむり。しかし基本的には仲むつまじい。
忍者としても教師としても優れているが、女装好きで変装する時は大抵女装するという困った癖がある。女装中は「伝子(でんこ)」と名乗り乱太郎達の姉や母になりきる。その風体は怪しく不気味で、大抵の人間は驚くか逃げ出し、息子の利吉すら「女装した父と一緒に仕事はしたくない」と発言するほどであるが、何故かそれなりに通用する。これは変姿の術において重要な、変装したそのものに完全になりきるということを心得ているからだと思われる。本人曰く女装は「読者(視聴者)サービス」。自分の女装姿に絶対の自信を持っており、女装を馬鹿にされると相手が誰だろうと激怒する。時折スネ毛を剃り忘れることがあり、それが敵が変装した偽物と本物を見分ける鍵となることもある。刺さるほど固い顎髭は女装時には剃っているが、化粧を落として元の服装に戻ると何故かちゃんと生えている。ドクタケ忍者隊首領の稗田八方斎と女装対決をした事もある。
サラサラストレートヘアーランキング」第4位(伝子が受賞)。豆腐が大好物であり、逆にパセリが苦手。連載初期は、「はるかぜ号」という自転車を所持していた。作者が一番好きなキャラクターでもある。
安藤 夏之丞(あんどう なつのじょう)
声 - 徳丸完(第1期 - 第18期69話)→小形満(第18期83話 - )
一年い組の教科担当教師。46歳、蟹座、B型。会計委員会の顧問。7巻初登場。アニメ版では1期22話Aパート「天才丸と秀才丸の段」で初登場。
脂ぎったテカテカの顔が特徴。寒い親父ギャグ駄洒落を連発するのが趣味。嫌味な性格でい組の優秀さを鼻にかけ他のクラスを馬鹿にするため土井とは犬猿の仲で、は組の生徒からも嫌われている。しかし、い組の生徒達のことは大切に思っており、また時には生徒のために自ら嫌われ役を買って出るなど、優しい一面を覗かせることも。は組を馬鹿にする一方、豊富な実戦経験に対して対抗意識を燃やしているが、逆に彼らの団結力を羨ましがっているところもある。自信家である反面、非常に打たれ弱く、窮地に立たされると弱音を吐いてしまう。
そっくりな顔の娘がおり、親子仲は良い。原作では丸っこい体型だが、アニメでは長身。名前の由来はあんドーナツ。アニメ初期は2年生の担任だった。
厚着 太逸(あつぎ たいつ)
声 - 中博史(1期)→中嶋聡彦(7期 - 、映画第2作)
一年い組の実技担当教師。41歳、山羊座、A型。体育委員会の顧問。7巻初登場。アニメ版では1期22話Bパート「秋風が身にしみるの段」で初登場。
渋さが漂う熱血教師。安藤と対照的に素直に一年は組の実力を認めている。[29]非常に厳格で、生徒に対して「朝まで運動場100周寝ないで走れ!」などの無理難題を押し付けることもあり、また生徒や他人には勿論自分にも厳しくい組の生徒の実戦不足は自分の教育不足だと悩み頭を抱えることが多い。アニメでは山田とコンビを組むことが多い。名前の由来はアツギタイツ。安藤と同じく、アニメ初期は2年生の担任だった。
斜堂 影麿(しゃどう かげまろ)
声 - 鈴木清信、高木渉(代役)
一年ろ組および二年ろ組の教科担当教師。29歳、天秤座、A型。作法委員会の顧問。14巻初登場。アニメ版では2期34話「斜堂先生の段」で初登場。
本物の幽霊も逃げる程の不気味な雰囲気を漂わせる暗い人物。登場する際は、背後に人魂を背負っている。自分でも暗さを気にしているようで何度か明るい性格になろうと試みた事もあるが、結局は元の性格に戻っている。また、極度に疲れてストレスを感じるととんでもなく明るくなる。神経質で極度の潔癖症。常に消毒薬を持ち歩き、忍たま長屋の廊下はつま先で歩いている。チョークを素手で持てず、鼠・牛の糞を火薬の原料として使うことを「バッチイ」という理由で生徒に教えていないなど困ったところもあるが、忍者としての実力はある。普段大人しい分、キレると非常に恐い。不運な人生を送り、占い師曰く先が長くないらしい。アニメでは日陰ぼっこが趣味(日向は眩しいので苦手としている)。名前の由来は「影」と、それを英語にした「shadow」。アニメ初期では2年生の担任だった。
日向 墨男(ひなた ぼくお)
声 - 中嶋聡彦、掛川裕彦(代役)
一年ろ組の実技担当教師。38歳、双子座、O型。体育委員会の顧問。20巻初登場。アニメ版では5期21話「とんでもない思いつきの段」で初登場。
元戦忍。斜堂とは対照的に明朗快活な性格。血色が良く、尻に鎌が刺さっても笑っている。しかし、天気の悪い日が続くと元気がなくなり、とたんに暗くなってしまう。一年ろ組の生徒の暗い性格を気にして、授業の始めに明るく元気になれる体操をしている(その体操で、それなりに効果が出ている)。カールした眉毛と、分厚い唇が特徴。昼の散歩と日向ぼっこが趣味。名前の由来も「日向ぼっこ」から。
松千代 万(まつちよ よろず)
声 - 荒川太朗(第7期-20期、映画第2作)→広瀬正志(第21期-)
二年い組の教科担当教師。27歳、山羊座、O型。図書委員会の顧問。25巻初登場。アニメ版では7期初登場。
髭が濃くモジャモジャ頭のいかつい外見とは裏腹に繊細な性格で、極端な恥ずかしがり屋。職員室から出ることもままならず、学園内では常に野村雄三の背後に隠れており、外出の際も体全体を布で隠して誰かの後ろにくっついて歩いている。しかし、イザという時には体を張って生徒を守る。泳ぎは苦手だが、隠れるのは得意で、かなりの怪力を誇る。忍者になったきっかけは、忍者は夜に仕事することが多く、人に会うことはないと思ったから。野村曰く実はかなり優秀な忍者。一度乱太郎たちと野村に励まされ格好を付けた所好評で性格が一変し野村の様になった。名前の由来はマッチョマン。口癖は「恥ずかし〜!!」。
野村 雄三(のむら ゆうぞう)
声 - 藤原啓治
二年い組の実技担当教師。34歳、乙女座、AB型、伊賀国出身。3巻初登場。アニメ版では1期43話Aパート「ソーセージへ!の段」で初登場。
キザでスマートな先生。登場時はキラキラした背景を背負い格好を付ける。弁当の早食いが得意。ラッキョウとネギが大の苦手で、アニメではラッキョウの臭いを嗅いだだけで気分が悪くなるほど。元忍術学園教師の大木雅之助は永遠のライバル。よく授業の邪魔をされるが、勝負を挑まれた時はボロボロになるまで戦っている。アニメ初期は三角縁の眼鏡、厚い下唇という原作とかけ離れたキャラクターデザインであったが、18期より原作通りに一新された。一度だけ松千代並に恥ずかしがり屋になった。
木下 鉄丸(きのした てつまる)
声 - 水鳥鐵夫(第1期 - 第18期4話)→石井康嗣(第18期82話 - 、映画第2作)
五年い組の実技担当教師。39歳、牡羊座、O型。生物委員会の顧問。8巻初登場。アニメ版では1期17話Bパート「いろいろな秋の段」で初登場。
非常に声が大きく、常に青筋を立てている。笑っていても顔は怖い迫力溢れる鬼教師だが、生徒全員が満点を取った時には、カンニングの賜物だと分かっていても、「教師に気付かれずにカンニングを成し遂げるまでに子供たちが成長した」ことに感涙するほど生徒思い。しかし、普段は生徒に優しい顔を見せないように常に気を配っている。五年生が臨機応変に対応できないことから、不意打ちの問い(食事中や就寝中に問題を出題し、瞬時に正解しなければ校庭10週ランニングといった乱暴な課題を押し付けるが、五年生に正解したものはおらず走らされ、全員寝不足になっている)をして(一年は組も先生不在時にされた)、特訓させた(その結果、成長はしたが、本人の趣旨とは違う方向だった)。三郎曰く「下級生から甘えられると弱い」。名前の由来は作者の中学時代の体育教諭から。
山本 シナ(やまもと シナ)
声 - 小林優子、勝生真沙子(映画第1作)
くの一教室の担任。年齢不詳、乙女座、O型、出雲国出身。1巻初登場。29巻裏に登場。
変装の名人。怒ると怖い若い美女と優しい老婆の2つの姿を持ち、本当の姿は誰も知らない謎めいた女性(アニメでは一回だけ、自分の誕生日にどちらで登場するか迷い、結果両方が混ざった中年女性になったことがある)。変装の際は、身長や性格や価値観まで変わる。アニメでは、ゴキブリに驚いて老婆の姿から一瞬若い姿になったことがある。実技・教科の両方を受け持ち、若いシナは乗馬が得意。原作での初登場時は黒髪を日本髪風に結い上げていたが、現在は茶色のショートヘアである。人気投票では忍術学園グループ第5位。アニメでは乱太郎・きり丸・しんベエの隠れた実力を見抜いている節があり、教え子のユキ・トモミ・シゲに彼らを尾行する宿題を出したことがある。
戸部 新左ヱ門(とべ しんざえもん)
声 - 掛川裕彦
忍術学園の剣術師範。35歳、蠍座、AB型、駿河国出身、独身。30巻裏に登場。
剣術の天才だが、空腹時には力が出せなくなり、刀さえ持てなくなる。長期休暇中は自宅で金吾を預かっているが、動くものを見ると見境無く刀を振り回す危険な癖のせいで度々借家を追い出されている。若い頃は修行の旅に明け暮れており、その道中で対戦した剣豪が学園破りに訪れることも(ただし本人は戦った剣豪を覚えていない)。(自称)剣豪の花房牧之助に勝手に宿命のライバルとされ、しつこく付きまとわれている。
登場時に入る「ゆらり」という効果音は、アニメでは口癖。眉間に月型の刀傷(向こう傷)があるが、アニメでは踏み台にした岩に頭をぶつけて出来たものとされている。学園のイベントでは審判を勤める。名前の由来は作者の知人の先祖で、実在した武将戸部新左衛門政直から。
食堂のおばちゃん
声 - 巴菁子
忍術学園の厨房を預かる中年女性。本名・年齢・出身地不明。乙女座、A型。26巻裏に登場。
忍術学園最強の女と称され、殆ど1人で学園全員分の食材調達・調理・後片付けを行っている。「お残しは許しまへんでー!!」が口癖で、「いただきます」の音頭になっている。また学園長でも唯一頭が上がらない人物である。包容力のある性格だが、相手が誰でどんな理由があろうと絶対に食べ残しを許さない(ただし、味噌汁の入った鍋の中に鼻水が入ってしまった時は、こっそり自分だけ残した事がある)。また、生徒が何か悩み事があって箸が進まない場合、激昂したりせずに親身になって生徒の相談に乗り、本人の食欲が少しでも湧くよう柔和な対応をとる事もある。
彼女が作る料理は学園の外でも評判が高く、ドクタケ城からもたびたびスカウトされ、色々な物を食べているしんべヱもおばちゃんの料理が一番と言っている。必殺技は「包丁の乱れ打ち」。時々里帰りをしている。原作ではそれ程出番は多くないが、アニメではレギュラーの扱い。アニメでは樋屋奇応丸の姉というオリジナル設定がある。
黒古毛 般蔵(くろこげ ぱんぞう)
声 - 笹岡繁蔵(第1期 - 5期43話)→大友龍三郎(5期92話 - )、長嶝高士(9期35話)
忍者食研究家。37歳、獅子座、B型。10巻初登場。アニメ版では1期初登場。通称:ぱんちゃん。
食堂のおばちゃんのピンチヒッターとして、彼女の留守中に厨房を預かっているが、忍者食とは名ばかりのゲテモノ料理ばかりを開発するため忍たま達からは敬遠されている(しかし、使う調味料を間違えると美味になる)。口癖は「食えるだけでもありがたや、腹に入ればみな同じ」。サバイバル料理に詳しい。一応自分の料理が不味いことは自覚しているようで、アニメでヘムヘムの餌の方が美味しいと言われた際にはその発言を肯定している。暑い時はふんどし一丁で料理を作る。アニメの音楽を担当している作曲家、馬飼野康二のあるエピソード[30]から生まれたキャラクター。
小松田 秀作(こまつだ しゅうさく)
声 - 山崎たくみ
忍術学園の事務員。16歳、魚座、A型。164㎝。19巻初登場。アニメ版では4期82話「乱きりしん怒るの段」で初登場。35巻裏に優作とのコンビで登場。
元は忍者を目指していたが、マイペースで天然ボケ、融通が利かないといった性格で、忍者の素質が無いため、山田と学園長に勧められ、忍術学園の事務員になった。しかし、今でも忍者になる夢を諦めていない(アニメでは城の忍者隊の採用試験を受ける描写がある)。基本的には穏和・誠実・明るく素直な性格で、職員や生徒達からは好かれているが、十のうち九までを失敗する「へっぽこ事務員」で「マニュアル小僧」。
唯一まともに出来る、入門表・出門表・外出届のサインを貰う仕事に執着し、サインをしないとどこまでも追いかけるため、「忍術学園のサイドワインダー 」(アニメでは「鬼の追跡者」)と呼ばれている。たとえ対象が動物であったり、相手の行き先が戦場であっても容赦はない。学園長曰く「サインをもらう名人」、魔界之小路曰く「最終兵器」。泳ぎが得意で海賊の素質があり、アニメでは第三協栄丸にスカウトされている。 斉藤タカ丸と同じ町内に住み、実家は京の扇子屋「小松田屋」。優作という兄がおり、店は彼が継いでいる。町の忍術教室に通っていたことがあり、そこで「忍術3級」を得た。名前の由来は「困った就職」からで「小松田」は実在する姓である。2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票では忍術学園グループ第2位にランクインした。
吉野 作造(よしの さくぞう)
声 - 藤原啓治
忍術学園の道具管理主任。40歳、水瓶座、A型。用具委員会の顧問。13巻初登場。アニメ版では5期21話「とんでもない思いつきの段」で初登場。
騙し絵のような不思議な顔をしている。小松田のフォローに手を焼かされているが、本心では情が移っている。「そんなこと言うのはこの口かー!!」と言いながら、言う事を聞かない生徒や小松田の口を引っ張って広げることが度々ある。名前の由来は同姓同名の政治学者・吉野作造から。
新野 洋一(にいの ひろかず)
声 - 塚田正昭(1期 - 19期)→長嶝高士(20期 - )、中村大樹(2期37話)、松尾銀三(代役)
忍術学園の校医。45歳、魚座、AB型、京都生まれ。保健委員会の顧問。10巻初登場。アニメ版では1期34話Bパート「きりちゃん失敗の段」で初登場。32巻裏に登場。
内科・小児科・レントゲン科専門の医師。穏やかで優しい先生だが、時折腹黒い一面を覗かせることも。「不運委員会」と呼ばれる保健委員会の顧問を務めているせいか、不運な出来事に巻き込まれることも。登場初期は髭は無かった。忍び装束は原作では黒、アニメでは白。頭巾の額には十字のマークがついている。原作者のかかりつけ医がモデル。[31]
事務員のおばちゃん
声 - 鈴木富子(7期)→西川宏美(16期)
忍術学園の事務員。本名不明、52歳、双子座、O型。15巻初登場。アニメ版では7期初登場。
忍術学園の重要な書類を管理しているため、学園の大事な秘密を沢山知っている。小松田のミスにしょっちゅう迷惑しているが、内心では彼の人間性を認めている。化粧が濃く、落とすとかなり印象が変わる。
事務員のおじさん
忍術学園の事務員。本名、年齢、血液型全て不明。9巻登場。
「は組」の名を賭けたテストに協力したが、審判・戸部のミスで活躍出来ず(登場シーンは1コマしか無く、アニメでは顔すら出ていない)、その後も一切登場していない。
大木 雅之助(おおき まさのすけ)
声 - 高木渉(1期、2期)→子安武人(5期 - )
忍術学園元教師。33歳、牡牛座、A型、甲賀出身。3巻初登場。アニメ版では1期初登場。33巻裏に登場。
手裏剣の名手。「どこんじょー」が口癖。性格は大胆、豪快、大雑把で人の話を聞かない。野村とは忍術学園勤務時代からの宿命のライバル関係。唯一弁当の早食いで勝てなかった事を妬み、忍術学園を辞めて杭瀬村で野村が苦手なラッキョウとネギの栽培を始めた。現在は杭瀬村ラッキョウ協同組合組合長を務めている。納豆、生卵が苦手。髭剃りが下手。「ラビちゃん」という兎と「ケロちゃん」というヤギを飼っている。八重歯と赤いハチマキが特徴(登場初期は巻いていない)。絵本「らくだいにんじゃらんたろう」シリーズ(ポプラ社)では彼が一年は組の担任である。原作者の忍術師匠兼マネージャー・大木雅之助がモデル。2011年にアニメ公式サイトで行われた人気投票ではその他グループ第4位にランクインした。
大間締 堅蔵(おおまじめ けんぞう、かたぞう(アニメ版))
声 - 中村大樹
元一年は組の教育実習生。通称:先たま。31歳、山羊座、A型。13巻登場。アニメ版では1期初登場。
あがり性で、大真面目なために苦労が絶えない。長年に渡って様々な流派の忍術を勉強していたため、土井よりも年上である。忍術の知識は豊富だが、実技は下手。原作では忍者の先生になれたかは不明だが、アニメでは無事正職員として忍術学園に迎えられた。第18期では、教師を辞めて普通の忍者になっている。
突庵 望太(とつあん ぼうた)
声 - 桜井敏治、神奈延年(19期52~54話[32]
学園長の友人の曾孫。元一年は組の教育実習生(結果は不合格)。20歳、射手座、A型。30巻初登場。アニメ版では10期28話「突庵さんを守れの段」で初登場。
明るく朗らかな性格だがおっちょこちょいで失敗が多い、通称『とっちゃんぼうや』。重い鎖帷子を無理して身に着けたり忍者食しか食べずに空腹で倒れるなど、形から入って失敗するタイプである。忍術学園を去った後は派遣忍者として働いている。33巻ではドクタケ忍者隊で働いていたが、忍術学園及び兵庫水軍に協力。44巻ではキクラゲ城に勤めている。有名な忍者である曽祖父の威光に頼らないために『村名 琴頼(そんな ことより)』という偽名を使うなど、教育実習中よりもしっかりとした考えを持つようになり、真面目に働いている。元コーラス部。アニメではオリジナルストーリーで度々登場し、その際は北石照代とコンビを組むことが多い。
北石 照代(きたいし てるよ)
声 - 茂呂田かおる
安藤の友人の娘。元一年い組の教育実習生(結果は不合格)。19歳、蠍座、B型。30巻初登場。アニメ版では10期28話「突庵さんを守れの段」で初登場。
実戦経験豊富で優秀なくの一だが、思慮浅い部分がありどこかパッとしない。明るく陽気で正義感は強い方だが、忍者らしいドライな食わせ物としての一面も持つ。教育実習終了後はドクタケ忍者隊の派遣忍者として働いており、学園の敵に回った事がある。
アニメでは原作以上にテンションが高く、一度裏切ったにも関わらずよく忍術学園へ遊びに来ており、学園の生徒や職員に悩みを打ち明けることも。サラサラストレートヘアーランキング第8位。名前の由来は「期待してるよ」。
教生A
本名不明。元一年ろ組の教育実習生(結果は不合格)。33巻登場。
名どころか存在さえも学園長に忘れ去られていた。事件の最中、図太く寝ていたせいで不合格に。
出茂 鹿之介(でも しかのすけ)
声 - 檜山修之
事務員志望の就職浪人の青年。18歳、牡羊座、AB型。26巻初登場。アニメ版では8期5話「新しい事務員の段」で初登場。43巻裏に登場。
忍者としての実力はそこそこあるものの、プロ忍者よりも楽で安全な事務員への就職を考え、忍術学園の事務員になることを画策。自分勝手な性格が災いして、結果不採用に終わる。忍術学園の事務員である小松田から職を奪うことを度々計画し、彼を目の敵にしている。
学園関係者(特に一年は組と吉野作造)からは、あまりいい目で見られていないどころか、他の城へ「出茂鹿之介を雇うのはやめておけ」と言われる始末。金吾曰く、性格は「嫌味で高飛車で高慢ちきで意地悪」。通称「出茂鹿」。名前の由来はデモシカ社員と尼子氏の家臣・山中鹿之助から。
小林(こばやし)
声 - 島香裕
忍術学園教師。年齢、星座、血液型、担当学年先全て不明。1巻に登場。
穏やかな性格でいつも笑顔。1巻以降は21巻221Pに1コマだけ再登場、その後31巻では学園関係者として紹介されている。アニメでの名前は「山川」。

委員会

顧問は教職員が担当し、委員長は六年生が担当する(但し六年生のキャラクターが足りない為、その場合は委員長代理として五年生が担当する。学園長によって一時、学級委員長委員会以外のそれぞれの委員長がトレード(体育委員会と保健委員会は統合)されていた事がある)。

会計委員会

通称地獄の会計委員会(作者曰く、しし座のB型が委員メンバーに多い)。仕事は主に帳簿計算だが、委員長・文次郎の考えで、委員達は10キロの重さがある算盤を強制的に使用させられ、ランニングや匍匐前進に駆り出されている。また、予算会議は各委員会が予算をもぎ取ろうと必死になるため、毎回激しい攻防戦が繰り広げられており、その様は委員長の文次郎が「予算会議と書いて合戦と読む」と言うほど。出番はあっても活躍は無いと言われている。

顧問
一年い組教科担当:安藤夏之丞
委員長
六年い組:潮江文次郎
委員
四年ろ組:田村三木ヱ門
三年ろ組:神崎左門
一年い組:任暁左吉
一年は組:加藤団蔵

作法委員会

首実検に必要なフィギュア等の過激な物を取り扱うことから、度胸のある生徒でなければ勤まらないと言われている。首のフィギュアは元々用具委員会の管轄だったが、委員長・仙蔵の発案で作法委員会の管轄に変わった。一年生は一年途中からの加入になっている。予算会議では生首のフィギュアを武器に使っている。

顧問
一年ろ組教科担当:斜堂影麿
委員長
六年い組:立花仙蔵
委員
四年い組:綾部喜八郎
三年は組:浦風藤内
一年い組:黒門伝七
一年は組:笹山兵太夫

図書委員会

仕事は図書室の管理、書庫の整理、虫食い文書の修補等。委員長・長次の独特の雰囲気から流れる委員と委員長の間の奇妙な空気は、「恐ろしい委員会だ」と一年生が怯えるほどである。長次は図書室での飲食と火気の持ち込みは許さない。委員の性格はバラバラだが、学年のバランスは一番とれているとも[8]。予算会議では図書室の貸し出しカードを手裏剣のように投げて武器にしている。

顧問
二年い組教科担当:松千代万
委員長
六年ろ組:中在家長次
委員
五年ろ組:不破雷蔵
二年い組:能勢久作
一年ろ組:二ノ坪怪士丸
一年は組:摂津のきり丸

体育委員会

委員長・小平太曰く、委員会の花形。野外訓練での長距離コースを往復で走らされるなど、他の委員会に比べて肉体労働が多い体力勝負の委員会。委員たちは人並み外れた体力の委員長について行くだけで精一杯[8]。小平太が学園の備品を多数破壊するため、それの修理にかかる費用や、あちこちに掘った塹壕を埋め戻すための費用も加算されるため、予算をバッサリ削られてしまうことが多い。

顧問
一年い組実技担当:厚着太逸
一年ろ組実技担当:日向墨男
委員長
六年ろ組:七松小平太
委員
四年い組:平滝夜叉丸
三年ろ組:次屋三之助
二年は組:時友四郎兵衛
一年は組:皆本金吾

保健委員会

検便を集めるという仕事から誰も保健委員を買って出る者がいないため、「保健委員は不運な生徒がなる」という法則が生まれ、現役保健委員も不運な生徒が集まる不運委員会と呼ばれている。予算会議では使用済み検便容器のマッチ箱や鼻をかむのに使った汚い手拭い(アニメではトイレットペーパー)などを武器に使っている。

顧問
忍術学園校医:新野洋一
委員長
六年は組:善法寺伊作
委員
三年は組:三反田数馬
二年い組:川西左近
一年ろ組:鶴町伏木蔵
一年は組:猪名寺乱太郎

用具委員会

忍術学園の武器、武具を全て管理、整備している。備品や学園内の修理も行っているが、予算が少ないためまともな修理ができないことがある。また、新しい道具を購入することができず、ボロボロになった道具を手入れしたり修理するなどしてなんとか賄っている。重い石火矢を運ぶ重労働もあるため、委員は各クラスから2名選ばれている。また、備品の管理以外に学園の壁の補修作業なども担当しているために、漆喰紙鉄砲の要領で飛ばす『漆喰砲』を開発。予算会議用の武器に使っている。現在生物委員会に所属している一年は組の三治郎と虎若は、かつて用具委員に所属していた。

顧問
忍術学園道具管理主任:吉野作造
委員長
六年は組:食満留三郎
委員
四年ろ組:浜守一郎
三年ろ組:富松作兵衛
一年ろ組:下坂部平太
一年は組:福富しんべヱ
一年は組:山村喜三太

生物委員会

忍術学園で多く飼われている毒を有する生物の世話を担当しているが、飼育している生物の半分は伊賀崎孫兵が個人的に飼っているペット(いわゆる私物化)であり、これらが度々脱走しては忍術学園内で大騒動を巻き起こしているため予算を半減させられている。原作では生物の世話の他、菜園の手入れも行っている。委員数は6人で全委員会の中では最も人数が多いが、毒虫の数が多く飼育しきれないのか、八左ヱ門曰く「人手が足りない」とのこと。六年生がおらず一年生が4人もいるため、平均年齢が11歳と全委員会で最も低い。委員長はキャラクター設定がされていないため不在。三治郎と虎若はかつて用具委員に所属していた。

顧問
五年い組実技担当:木下鉄丸
委員長代理
五年ろ組:竹谷八左ヱ門
委員
三年い組:伊賀崎孫兵
一年い組:上ノ島一平
一年ろ組:初島孫次郎
一年は組:夢前三治郎
一年は組:佐武虎若

火薬委員会

火薬の在庫確認以外に特に目立った仕事が無く「何してんだかわかんない。そんなことでいいんかい?」と言われている。しかし、火薬の調査研究をしたり、新しい火薬の実験の際に土井の助手として付き添うことがある。過去に火器を得意とする生徒が携帯していた火種が原因で煙硝倉が爆発する事故が起きたことがあり、そのため火器を得意とする生徒は火薬委員会には入れないという暗黙のルールがある。伊助曰く「まだキャラクターが足りていない」ため慢性的な人手不足。委員長はキャラクター設定がされていないため不在。

顧問
一年は組教科担当:土井半助
委員長代理
五年い組:久々知兵助
委員
四年は組:斉藤タカ丸
二年い組:池田三郎次
一年は組:二郭伊助

学級委員長委員会

各クラスの学級委員が集まっている。元々予算は組まれていなかったが、後に「打合せ雑費食事茶菓代(おやつ代)」が学園長によって勝手に計上されており、学園長が顧問だったこともあり、予算は特別扱いだったが、他委員会からの文句により予算会議に参加することになった。 尾浜勘右衛門は19期からこの委員に所属。勘右衛門は、「学級委員長委員会」という委員会が存在していることを知らず、さらに庄左ヱ門も、勘右衛門が学級委員だということをまったく知らなかった。 これまで、委員長代理が誰なのか明かされなかったが、19期68話で三郎が委員長代理であることが判明した。

顧問
学園長:大川平次渦正
委員長代理
五年ろ組:鉢屋三郎
委員
五年い組:尾浜勘右衛門
一年い組:今福彦四郎
一年は組:黒木庄左ヱ門

脚注

  1. ^ 単行本14巻Q&Aより
  2. ^ 第6期20話までは「鈴木みえ」名義。
  3. ^ 教育テレビでの放送時、同時刻にTBSで放送の『Nスタ』のナレーションをしているため、声の部分が重複することもある。
  4. ^ 39巻時点で文次郎曰く十八貫(約67.5kg)。
  5. ^ ただし厳密には舞台である室町時代では「」。
  6. ^ 笑顔に関するエピソードは10期「忍者の鑑の段」。走ることに関するエピソードは16期「三治郎のライバルの段」、17期「三治郎の相談の段」、18期「三治郎の根性の段」、20期「少年の微妙な心の段」。観察力に関するエピソードは20期「三治郎の観察の段」
  7. ^ クレジットは「忍たま」。
  8. ^ a b c d e f g h 公式キャラクターブック『忍たまの友 天之巻』より。
  9. ^ アニメ第19期「豆腐パーティーの段」では、五年生の久々知兵助が作った豆腐に唐辛子をかけ台無しにした
  10. ^ a b 『忍たま乱太郎アニメーションブック 忍たま忍法帖』より。
  11. ^ 52巻時点で登場しているのは小型カノン砲の「ユリコ」、木砲の「さち子(木製ゆえに壊れやすく、現在使用しているのは三代目の「さち子三世」)」、カノン砲の「鹿子(かのこ)」、軽量野戦砲(ファルカン砲)の「春子(はるこ)」、カルヴァリン砲の「お軽」。他にエリカ、ナツコ(種類は不明)
  12. ^ 絵本「これぞにんじゃの大運動会だ!?」より
  13. ^ ただし、原作において初対面した際は年上の編入生であることを知らなかったため、敬語ではなかった。
  14. ^ アニメ公式サイトより
  15. ^ ドラマCDのクレジットやアニメキャラクター商品では「鉢屋」が使われている
  16. ^ 右目は松の実型、左目はアーモンド形
  17. ^ 『忍たま乱太郎アニメーションブック 忍たま忍法帖』では、アニメの「もそもそ」は担当声優の渋谷のアドリブによるものと表明されている。
  18. ^ 単行本46巻では薮主にきり丸の父親と間違えられ傷ついた。
  19. ^ この設定は単行本37巻・アニメ17期~現在。アニメ6期・16期などで、笑おうとしてかえって不気味な笑顔になる様子が描かれている。18期では怒っていなくても笑顔を見せ、怒っていると勘違いされるオリジナルストーリーがある。
  20. ^ 単行本46巻では、きり丸の学費を半分にする為に奮闘している。
  21. ^ 第6期・第7期は「林延年」名義。
  22. ^ ミュージカル版では乱定剣(その場にあるものを武器として使う技)の使い手であるため決まった得意武器はないとされ、包帯や骨格模型の骨を武器として使っている。
  23. ^ プリンセスコミックス版やプレコミックブンブンには登場している
  24. ^ 絵本「らくだいにんじゃらんたろう にんタマ三人ぐみのこれぞにんじゃの大運動会だ!?」より
  25. ^ 現在アニメで使われているヘムヘムが半鐘を鳴らすシーンは、放送初期から使われてきたシーンをHDリマスターしたものが流用されている
  26. ^ ちくわを喉に詰まらせて死んだ人の話がトラウマになっている。しかし乱太郎達によると毎回違う練り物の話になっているらしい
  27. ^ 作者である尼子の好きな声優でもあり、このキャストは唯一尼子の指名によって決定された。
  28. ^ 初代声優の大塚周夫の息子。
  29. ^ アニメ16期では「安藤先生のは組に対する対抗意識にも困ったものです」と語っている。
  30. ^ 通販で購入したトースターが火を吹きパンが黒焦げになった
  31. ^ 新野医院
  32. ^ クレジットは「出場者」