基幹バス

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中央通行方式の名古屋市の基幹バスと安全地帯

基幹バス(きかんバス)とは、日本の幾つかの都市(名古屋市新潟市等)における呼称で、路線バスのうちで都市部の基幹交通を担うように構想・整備されたものを指す。

バス・ラピッド・トランジットに近いシステムと考えられることがある。

日本各地の基幹バス

名古屋市

1970年代の名古屋は日本の他の大都市と比較すると鉄道などの軌道系交通の密度が低く、自家用車依存も高いため、市近郊では交通渋滞などの問題が多く発生し、公共交通の整備が大きな課題となっていた。そこで市は1980年に策定した「名古屋市基本構想」で公共交通の充実を図ることを目指す旨を策定、名古屋市営地下鉄とともに都市内の基幹的な公共交通手段として新たな交通システム「基幹バス」を導入することを決め、1985年から順次運行を開始した。

名古屋の基幹バスの大きな特徴として挙げられるのが、次の点である。

  1. 鉄道並みの等間隔でバスが発着する
  2. 道路中央に専用のバスレーンと専用の停留所を有す

日本の他の都市でも一般道路の歩道側にバスレーンを設けるケースは見られる。 しかし名古屋市の場合、基幹2号系統の一部区間では幹線道路の中央分離帯に専用車線を設け、その分離帯内に800メートル~1キロメートル間隔で停留所を設置している。これによって一般車両の交通とバスの交通を完全に分離でき、運行効率を改善することができる。

新潟市

関連項目