DOCTORS〜最強の名医〜

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DOCTORS 最強の名医
The briliant medical doctor
ジャンル テレビドラマ
脚本 福田靖
監督 本橋圭太
猪原達三(第1・2シリーズ)
樹下直美(第2・3シリーズ)
常廣丈太(第3シリーズ)
出演者 沢村一樹
高嶋政伸
比嘉愛未
黒川智花
伊藤蘭
野際陽子
製作
制作 テレビ朝日
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
DOCTORS 最強の名医
プロデューサーテレビ朝日
黒田徹也(GP)
三輪祐見子
アズバーズ
及川博則
松野千鶴子
エンディングJUJULullaby Of Birdland
放送期間2011年10月27日 - 12月15日
放送時間木曜21:00 - 21:54
放送枠木曜ドラマ (テレビ朝日)
放送分54分
回数8
公式サイト
スペシャル
プロデューサーテレビ朝日
黒田徹也(GP)
アズバーズ
及川博則
松野千鶴子
エンディングJUJU「Lullaby Of Birdland」
放送期間2013年6月1日
放送時間土曜21:00 - 23:06
放送分126分
回数1
公式サイト
DOCTORS2 最強の名医
プロデューサーテレビ朝日
黒田徹也(GP)
三輪祐見子
アズバーズ
松野千鶴子
エンディングB'zユートピア[1]
放送期間2013年7月11日 - 9月5日
放送時間木曜21:00 - 21:54
放送枠木曜ドラマ (テレビ朝日)
放送分54分
回数9
公式サイト
新春ドラマスペシャル
DOCTORS 最強の名医 2015
プロデューサーテレビ朝日
黒田徹也(GP)
三輪祐見子(GP)
アズバーズ
松野千鶴子
神馬由季
エンディングコブクロ奇跡
放送期間2015年1月4日
放送時間日曜21:00 - 23:10
放送枠日曜エンターテインメント
放送分130分
回数1
公式サイト
DOCTORS3 最強の名医
プロデューサーテレビ朝日
黒田徹也(GP)
三輪祐見子(GP)
アズバーズ
松野千鶴子
神馬由季
エンディングコブクロ「奇跡」
放送期間2015年1月8日 - 3月5日
放送時間木曜21:00 - 21:54
放送枠木曜ドラマ (テレビ朝日)
放送分54分
回数9
公式サイト

特記事項:
第1シリーズ最終話・第2シリーズ初回及び最終話はいずれも15分拡大(21:00 - 22:09)。
日曜エンタで放送した新春ドラマスペシャルでは20:58 - 21:00に『今夜のドラマスペシャル』も別途放送。
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DOCTORS 最強の名医』(ドクターズ さいきょうのめいい)は、「木曜ドラマ」(毎週木曜日の21:00 - 21:54)枠で2011年より断続的に放送されたテレビドラマシリーズ。主演は沢村一樹

第1シリーズは2011年10月27日から12月15日まで放送された[注 1][2][3]。その後、2013年6月1日(土曜日)に『ドラマスペシャルDOCTORS 最強の名医』も別途放送された[4]

第2シリーズ『DOCTORS2 最強の名医』は、2013年7月11日から9月5日まで放送された[5][6]

第3シリーズ『DOCTORS3 最強の名医』は、2015年1月8日から[7]3月5日まで放送された。また第3シリーズに先行し、『新春ドラマスペシャル DOCTORS 最強の名医 2015』が2015年1月4日(日曜日)に「日曜エンタ」枠で放送された。

概要

赤字経営の病院に外科医の相良浩介がやって来る。浩介は患者に対して優しく接する一方で、医療の現場を欲や悪意で汚す者に対しては、脅しをかけたり、追い込んだりなど手段を選ばぬところも持ち合わせている。しかしそれは、自らの「患者を救うこと」という信念によるところからである。

主人公の相良浩介役を演ずる沢村は、当作品が木曜ドラマ初主演作となった[8]

第1シリーズ製作会見では沢村一樹が「下ネタ封印をしようとしたが、比嘉愛未さんが美しいので出来ませんでした」等と下ネタ発言を連発し、比嘉からは「目標は沢村さんの話(下ネタ)をしっかり聞くことです」と言われる始末だった。同様に滝沢沙織からも「沢村さんのセクハラトークは撮影現場で十分ある。私も一緒にお風呂に入ろうと言われたけど、最後まで(沢村と)一緒にお風呂には入りません!」と言われる程だった[9]。第2シリーズ製作会見で沢村の話では「下ネタに関しては共演者の方があきらめたのか、何も反応しなくなった」等と発言している。

キャスト

堂上総合病院

外科医局

相良 浩介(さがら こうすけ)〈43 → 44〉
演 - 沢村一樹
東京医療大学病院を退職後、1年間休職し最初に声を掛けてくれた堂上総合病院に赴任する。約3000件の執刀記録を持つスーパードクター。甘いものが好物。一人称は「僕」。
他の外科医が外国車を使用する中、「小回りが利くから」と、妻の真希が乗っていた黄緑のダイハツタントを使っている。
第1シリーズ
堂上総合病院に勤めるスタッフ達の職業意識の低さを目の当たりにし、病院の意識改革に乗り出す。ステージIIの胃がんに倒れ[注 2]、森山の手術を受ける[注 3]
スペシャル
かつて西都大学病院で仙石の治療を受けていた雪村絵里子の治療を担当する。森山の腹腔鏡手術を組み込んだオペでがんの根治を目指す。絵里子が仙石の患者と知って尻込みする森山に、大学時代の先輩である青柳に一芝居打たせて協力させる。
第2シリーズ
森山の院長就任の噂を耳にし、院長に相応しい人物になってもらおうと裏で様々なことを画策していたが、尿管結石で入院していた作家の鈴木龍之介にその思惑を看破され、自ら院長に就任する事を考えるようになるとみせかけ、実は堂上総合病院の医師達の意識改革のために芝居を打っていた。
西都大学病院脳外科教授の松田に西都大学病院への移籍を打診されるが断り、そのかわりに特別講師として西都大学医学部の学生を指導することになる[注 4]
第3シリーズ
森山に土下座を強要されても、院長代理となった彼の命令に多少の反論をしつつも素直に従う素振りを見せている。しかし患者に対しては親身になって接する姿勢は、以前と変わっていない。医師が患者よりも自身のプライドや個人的感情を優先し、自分勝手な行動ばかり取ることについては、堂上病院を良くするためには必要のないことだと考えている[注 5]。院長代理となった森山の、堂上病院を経済的・社会的な危機に陥れかねない横暴な振る舞いを容認していたのは、「危機感が選手(病院の個々のスタッフ)を奮起させ、チーム(病院全体のまとまり)を強くする」という発想に基づく計算の上での行動だった[注 6]が、やがて相良自身も想定していなかった方向へ事態が進みつつあることに動揺し始める[注 7]
森山 卓(もりやま すぐる)〈44 → 45〉
演 - 高嶋政伸[10]
院長の堂上の甥に当たる外科医。自他ともに認める堂上総合病院の後継者でありエース。そのため外科医達のほとんどは彼の同調者(チーム森山)となっている。一人称は、公の場では「僕」、プライベートでは「俺」。愛車は黒のメルセデス・ベンツ[注 8]
外科医としての腕もあり、何の変哲もない事を当たり前にやる医師であるが、傲慢かつ自信過剰でその傲慢ぶりには堂上も手を焼いている。自身の執刀にミスがあっても決して患者に謝罪せず、非を認めない[注 9]。また、手術については、自分の腕前を国内外からの見学人にアピールするためのショーもしくはパフォーマンスとして捉えている。逆に自身が手術を受ける側になると、「研修医のモルモットにされる!!」等とヒステリックになり、意識を失うまで手術を始められない状態になる[注 6]。興奮すると手で口を覆い、「んんんん!」と奇怪な呻り声をあげる癖がある。相良が堂上総合病院で初めて執刀した手術を見て相良の外科医としての腕を見抜くも、その存在が気に入らず何かにつけて敵対しており、彼からの提案・指示は(森山自身にとってプラスとなるものを除いては)基本的には聞き流したり拒否したりしている。
自分が他のスタッフ(特に相良)よりも高い地位・役職に就いたり、自分の手術の腕前をアピールする機会を得たりすると上機嫌になって調子に乗り、逆に自分が叱られたり、周りから相手にされなくなるとひどく落ち込んだりするなど、自身の境遇の変化に伴う感情や態度・言動の浮き沈みが激しく、皆川からは「褒めれば付け上がる、叱れば拗ねる、煽てればすぐ調子に乗る」「根本的に『自分を省みる』ことができない」と陰で非難されているが、森山自身は「本当は素直になりたい」と思っている節が少なからずある模様[注 7]
このような性格であり、傲慢かつ裕福な暮らしをしているため、病院の改革案として、医師のマイカー通勤を禁止された際、一般的な通勤には四苦八苦していた。(人に行先を聞く、降りる場所や乗るバスの方面[注 10]を間違える。結局、タクシーを使い病院へと向かった。)[注 6]
スペシャル
テキサス医科大学へ3か月間研修に行き、マクドナルド教授に師事し腹腔鏡手術を学んで帰国する。雪村絵里子のオペでアメリカで学んだ技術を披露できると浮かれていたが、以前に仙石の患者と知って尻込みする。仙石の所へ謝罪に訪れたときに土下座を強要され、深くプライドを傷つけられる。仙石の圧力で堂上総合病院が潰されるのを阻止したい森山は密かに土下座の練習をしていた。
第2シリーズ
堂上に後継者に指名されたが、病院内公衆の面前で「院長になれば、相良を解雇する」と相良に通告する場面を見た銀行の融資担当者は、森山の人格やもし相良が辞めると病院経営が立ちゆかなくなることを懸念し、2億円の融資を都合する条件として堂上が院長を続ける事を宣告され、結局森山の院長就任は白紙に戻った。院長に相応しい人格者にならんとガンジーの伝記に傾倒するなど、相良の思うところとは異なる方向へ進んでいく。
第3シリーズ
バカンス旅行のために病院を留守にすることとなった堂上から院長代理に指名される[注 11]。この人事は、堂上の「立場が人を変える。代理とはいえ、院長という立場に就けば、いずれはその地位にふさわしい人間になるだろう」という考え、もしくは願いに基づくものであるが、森山本人はこの人事を自分が堂上病院を好き勝手にできるチャンスと捉えていた。
病院の全スタッフに院長代理就任について発表した際、病院のスローガンとして「Patient(患者)」「Priority(優先順位)」「Pride(プライド)」の「3P」を掲げるが、3つ目の「プライド」は、「患者様を治してやっているんだ」という、所謂「上から目線」のものである。[注 11]
病院周辺の挨拶回りなど、手術とは無関係の院長代理としての仕事に対しても消極的で、桃井の目を盗んでは、こっそり院長室を抜け出して外科医局に顔を出している[注 11]
外部の人間に患者の情報を漏らしたとして相良に土下座をさせるなど、傍若無人ぶりをエスカレートさせていくが、入院していた患者が次々と亡くなるという非常事態が発生し、そのたびに院長代理としての立場上、亡くなった患者の遺族に治療経過の説明や謝罪をしなければならないことに辟易するようになり、入院を検討している患者とその家族に、入院しても病気が治らない可能性があるといった自筆の張り紙を貼るという暴挙に出る[注 12]
こうした自分勝手な振る舞いが、患者数の激減という緊急事態をもたらし、帰国した堂上に泣きながら謝罪していた[注 5]が、その後は態度を一変させ、これまでの指針とその結果について自分には責任は無いと反省の色をまったく見せず、堂上が院長に復帰し、病院全体が改革を行わざるを得ない状況になっても、「俺はブレない!」と開き直り、相変わらず自分勝手で自由気ままな言動を取っている[注 13]
相良の「計算」によってチーム森山が徐々に医師としての職業意識を高めていく様になっても、依然態度を改める事なく、逆に「周囲から仲間はずれにされている」という思い込みで、不貞腐れる様に自分勝手で稚拙な振る舞いを増長させていく[注 7]
佐々井 圭(ささい けい)〈40 → 42〉
演 - 正名僕蔵
チーム森山の一人。外科医。医師としての判断力や技術は確かだが、人格面に難があり職業意識や責任感も低い。そのため他の病院で解雇された経験を持つ。愛車は黒のBMW5シリーズ
段原 保(だんばら たもつ)〈36 → 38〉
演 - 尾崎右宗
森山の腰巾着にしてイエスマン。愛車は赤のジャガーXF
高泉 賢也(たかいずみ けんや)〈29 → 31〉
演 - 敦士
人を助けるという使命感で医者を志したのではなく、3代続く実家の病院を継ぐため親の敷いたレールの上を進んで来た。堂上総合病院での勤務は腰掛け程度にしか考えておらず、医師としても未熟。婚約者である芙美との結婚を控えており、その後無事に新婚生活を始める。勤務中も株の動向を欠かさずチェックしている。愛車は白のアウディTT
第2シリーズ
田代洋一の手術で相良の助手に指名され、その手術の際にいつかは病院を継がなければならない立場にある自分の将来について考えてくれる相良に感服する。
千住 義郎(せんじゅ よしろう)〈35 → 37〉
演 - 斉藤陽一郎
麻酔科医。人とのコミュニケーションが苦手で、時間外勤務はしないと決めているが、相良に脅され仕方なく手術に立ち会う。
第2シリーズ
相良から手術における麻酔科医の重要性について説かれ、術前カンファレンスで意見を求められるなど今までにない対応をされ気味悪く思いながらも、森山が麻酔科医をどう思っているか問うてしまうなど、相良の思惑通りに事が進んでいく。相良の紹介で東京医療大学病院で研修を受けることになる。
牧野 茂樹(まきの しげき)
演 - 苅羽悠(第1シリーズ)
夜間アルバイト医師、外科医志望。全くやる気がなく、患者が急変しても処置しようとしなかった。相良の執刀助手を任され洗練された手術手技に驚嘆する。
瀬戸 晃
演 - 浅利陽介(第3シリーズ)
研修医を終えたばかりの若手外科医。城相大学医学部出身。森山が院長代理に指名されたのとほぼ同時期に外科医局に入る[注 11]。森山が院長代理となった事を発表した直後に、多くの医者や看護師の前で相良への憧れを嬉しそうに話したことで、森山及びチーム森山の面々に目をつけられる[注 11]

総合診療科

皆川 和枝(みながわ かずえ)〈48 → 49〉
演 - 伊藤蘭
内科医。堂上とは古くからの知り合い。職業意識に欠ける人材ばかりのなかで、数少ない良心的な医師。
第1シリーズ
職場の人間関係に疲弊し、また息子の高校受験を支えるため、三田中央病院に移ることが決まっていた。しかし彼女の能力・人格を惜しんだ相良の思惑で移籍の話が白紙に戻され、新設された総合診療科の担当となる。
第2シリーズ
森山が院長に相応しい人物になってもらおうと相良が裏で様々なことを画策していた事をなんとなく察してはいた。相良が自ら院長に就任しようとする態度に反発し、宮部に彼に協力しないよう忠告する。
第3シリーズ
院長代理に就任した森山の傍若無人な振る舞いに反発しており、その森山の命令に素直に従うことが多くなった相良に対して、何か芝居をしているのではと疑っている[注 12]。後に相良本人から、彼自身の行動がある「計算」に基づく行動であることを打ち明けられ、同時に彼の「共犯者」として、堂上や桃井を含めた病院の全スタッフに「相良の計画」について他言しないよう求められる[注 13]
中村 恵
演 - 下宮里穂子(第1シリーズ)
総合診療科看護師。

病棟看護師

宮部 佐知(みやべ さち)〈29 → 30〉
演 - 比嘉愛未[11]
勤務9年目の正看護師(第1シリーズ)。
第1シリーズ
愛想があまり良くないため、仕事は出来るが最低の看護師だと相良に評された。そのため相良に対しては強い反発心を抱いていたが、病院の意識改革が進む中で看護師としての初志を再び思い出し、患者の心を理解しようと努力を怠らないようになる。
第2シリーズ
作家の鈴木龍之介が退院した後、相良が自ら院長に就任しようとする態度に戸惑う。相良の依頼で、千住の取り込みに協力した後、相良が院長になる意志があることを皆川に話す。看護師としての更なるスキルアップを目指し、西都大学病院オペ看護師部に転職する[注 4]
第3シリーズ
堂上病院に復帰するが、自分に対して「君が西都大学病院でスキルアップしたとは思えない。むしろ駄目になったんじゃないか」[注 14]と冷たく接するようになった相良に再び不満を抱くようになり、患者とのコミュニケーションも時間の無駄と考えてしまうようになっていたが、皆川のアドバイスなどを経て、仕事における態度を改めるようになる。そんな中、院長代理となった森山の方針に反発する相原や吉川から森山が院長室にいれば、確実に病院は潰れてしまうと聞かされ、さらには一緒に病院を辞めないかと誘われ困惑する[注 12]
相原 亜美(あいはら あみ)〈22 → 23〉
演 - 黒川智花
看護師。いつも明るく笑顔を絶やさない。勤務して日が浅いこともあり、初歩的なミスを繰り返し起こしてしまう。先輩の宮部を尊敬し、新人から立派な看護師へと成長する。
吉川 みずき(よしかわ みずき)〈37 → 38〉
演 - 阿南敦子
看護師。おしゃべり好きで、ナースステーションのムードメーカー。
藤波 あかね
演 - 折井あゆみ(スペシャル)
新人看護師。指導看護師は宮部。
松下 萌(まつした もえ)〈21〉
演 - 藤原令子(第2シリーズ)
新人看護師。指導看護師は宮部。仕事が覚えられないと佐知の前で堂々と公言する。
田村 戸紀子(たむら ときこ)〈53 → 54〉
演 - 宮地雅子
看護師長。新人の相原を厳しく指導する。色々な科を回り堂上総合病院の全てを把握していることから、長年の功績が認められ副院長に選ばれる。

病院関係者

堂上 たまき(どうがみ たまき)〈70 → 71〉
演 - 野際陽子
院長。経営の事で常に頭を悩ませているが、そのため現場の実態が見えていない。
相良が度々経営に関して口を挟む事を苦々しく思っているが、患者が増えるという魅力には抗えず、言われるがままにそれらを実行している。
第1シリーズ
許可もなく勝手に手術した相良に辞職を促すが、驚異的な手術手技を魅せられ、多額の年収を上乗せし呼び戻す。
スペシャル
仙石の圧力で患者数が激減し、堂上総合病院が潰される危機に悩まされる。
第2シリーズ
甥の森山を後継者に指名したが、病院の将来を不安視した相良の計略により、森山の院長就任は一旦白紙に戻り、結局院長を続ける事になる。さらに、院長に就任する事を相良に宣言されてしまい困惑する。
第3シリーズ
物語開始より少し前から、長期休暇を利用して海外へのバカンス旅行に出かけ、その際に森山を院長代理に、桃井を彼のお目付け役に指名していた[注 11]。旅行先から日本に戻り、病院に向かった際、休診日ではないにも関わらず閑散とした待合室の光景を目の当たりにし、それが院長代理に指名された森山の身勝手な振る舞いによってもたらされたことだと知り愕然とする[注 5]
患者数の激減を由々しき事態とし、病院の全スタッフに患者を再び呼び戻す努力をするよう呼びかけるが、このような事態を招いた張本人である森山だけが危機感を全く持っておらず、堂上自身が院長に復帰した後もマイペースな言動ばかりを繰り返していることに業を煮やし、何らかのお仕置きを与えようと模索している[注 13]
桃井 正一(ももい しょういち)〈62 → 63〉
演 - 小野武彦
事務長。病院の赤字体質を脱却するために、相良を堂上総合病院にスカウトしたが彼に振り回される事となる。
第3シリーズ
海外へのバカンス旅行で病院を留守にすることになった堂上から、彼女が院長代理として指名した森山のお目付け役を任されるが、森山が院長代理の肩書きを利用し、他のスタッフはおろか事務長である自分にすら何の相談もなく横暴な方針を採るようになり、さらには彼が院長代理に就任して以降、患者やその家族からのクレームが殺到するようになった状況に危機感を募らせ、田村に「院長が旅行から戻る頃には、病院は潰れているかもしれない」と不安を洩らしている[注 12]
また患者へのリスク告知が原因で、口コミサイト内での病院の評価が徐々に低下していることに焦る。しかし森山は対策を講じることもなく、最終的には患者数の激減という最悪の結果をもたらした。自分が大切にしてきた病院を危機的状況に追い込んだとして、森山に対して激しい怒りと憎しみを露にしていた[注 5]

西都大学病院

仙石 大吾
演 - 柴俊夫(第1シリーズ第7話 - 最終話・スペシャル)
消化器外科教授。森山の大学時代の恩師。
第1シリーズ
ボストン研修から帰国し、仙石会メンバー・萩原伊知郎(演:三上市朗) / 甲斐三郎(演:西ノ園達大)らが集まる。その席で堂上病院が有名になったのは相良の力によるものだと発言し、森山のプライドを傷つける。
スペシャル
生体肝移植を成功させた相良と森山への意趣返しとして、開業医が堂上病院への紹介状を書かないよう圧力をかけ、患者数を激減させるなどの嫌がらせをする。その圧力に耐え兼ねた森山が謝罪に訪れたときに土下座を求め、彼のプライドを深く傷つける。また、医学部長選挙に臨み、取り巻きである仙石会メンバーに選挙運動をさせるが、相良の言葉に揺れた3人の医師の裏切りで1票差で落選する。
松田 義雄
演 - 小日向文世(スペシャル・第2シリーズ第5話 - 最終話・第3シリーズ・新春ドラマスペシャル)
脳外科教授兼医学部部長。優秀な脳外科医で、周囲の推薦で医学部長選挙に立候補するも部長職には興味を示さなかった。相良に患者の治療を第一に考えている医師こそが今の大学病院には必要だと言葉をかけられ、部長になることを前向きに考えるようになり、仙石に1票差で勝利する。医学部長就任後、相良に西都大学病院への移籍を打診する。
矢野倉 実(やのくら みのる)
演 - 伊東孝明(第2シーズン第5話 - 最終話)
脳外科講師。松田の部下。
東条 賢介
演 - 野村宏伸(第2シーズン最終話)
心臓血管外科教授。
諸星 貴一
演 - 篠井英介(第2シーズン最終話・第3シリーズ・新春ドラマスペシャル)
消化器外科教授。
望月 綾子
演 - 生田智子(第2シーズン最終話)
オペ室看護主任。
春川 太一郎
演 - 渡辺大(新春ドラマスペシャル)
呼吸器外科医。交際中の宮部を父・誠(演:大森博史)、母・幸紀(演:深沢エミ)に紹介するが、仕事を続けたい彼女に結婚を断られる。
桐ヶ谷 純
演 - 長谷川朝晴(新春ドラマスペシャル)
消化器外科准教授。
梅屋敷 隆史
演 - 川野直輝(新春ドラマスペシャル)
関 友也
演 - 牧田哲也(新春ドラマスペシャル)
上記2名は相良の勉強会に参加する若手医師。

その他

渋谷 翔子(しぶや しょうこ)〈30 → 31〉
演 - 滝沢沙織
エスアイ製薬MR。製品の売り込みのため、独自の人脈を使い相良に協力する。同じ目的で、森山に対しても情報提供を行っている。
第2シリーズ
「相良が自ら院長に就任しようと画策している」と皆川や宮部が会話しているのを偶然耳にしてしまい、その情報を森山と松田に教える。
相良 真希(さがら まき)
演 - 中村ゆり(第1シリーズ・スペシャル)
相良の妻。腹膜偽粘液腫という病気を患い他界する。彼女の遺した言葉は、その後の相良の生き方に大きく影響を与えた。
加瀬沢 芙美(かせざわ ふみ) → 高泉 芙美(たかいずみ ふみ)
演 - 遠野あすか(第1シリーズ・スペシャル)
高泉の婚約者 → 高泉の妻。
ナナ
演 - 伊藤久美子(第1シリーズ第7話・スペシャル・新春ドラマスペシャル・第3シリーズ第4話 - 最終回)
クラブホステス。他の女性が敬遠するなか森山に近づき、病院内で地位を確立するためには相良を殺害するしかないと耳元で囁く。
スペシャル以降は森山の愚痴聞き役となる。天然っぽいが、発言が森山への良いアドバイスに転じる相性の良い相手である。

ゲスト

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第1シリーズ

第1話 「真夜中のオペは3500万円」
三好 晋平
演 - 小浜正寛
成功率は低くなかったはずの手術中に容態が急変し死亡する。妻・昌代(演:舟木幸)は困惑を隠せず、娘・寛子(演:黒崎レイナ)も納得がいかず、手術を担当した森山に説明を求めるが相手にされなかった。
落合 幸三
演 - 田口主将
軽い症状で入院していたがたまに襲ってくる下腹部の痛みの前兆があり、夜中に急変し緊急手術となる。妻・朋子(演:斎藤正子)は病室に付き添い夫を心配する。
橋本 加代
演 - 望月広子
相良に診察を受ける外来患者。
第2話 「夜間救急は3倍儲かりますよ!」
木ノ内 昌子
演 - 村野友美
急な腹痛で、夫・克明(演:石田太郎)が同乗する救急車で堂上総合病院に救急搬送されて来る。
第3話 「100万人に1人! オペ大成功なら有名人」
松村 薫
演 - 笛木優子
症例数が少ない難病に掛り、相良の発案で堂上総合病院が初めてチーム医療に挑戦する。聞いたことのない病名に夫・信一(演:神尾佑)は困惑する。
北島 忠之
演 - 矢島健一
相良の元上司。
第4話 「ホームレスの手術代誰が支払いますか?」
野々村 彰人
演 - 浅野和之
中高一貫進学校・京明を卒業後、東京大学に入学、大手の商社に就職するが家庭や仕事上のプレシャーに耐えきれず蒸発し、ホームレスに転落する。
妻・美佐子(演:川口圭子)は蒸発した夫を未だに許せず入院費支払いを拒否し、息子・雅也(演:笠原秀幸)は父親が蒸発してから勉強を諦めず頑張り、奨学金を利用し大学に進学する。
夏木 俊
演 - 西山潤
昆虫学者を夢見る京明に通う中学生。エリートになるよう父・達也(演:長棟嘉道)、母・礼子(演:神野美紀)に期待されていることがプレシャーに感じ、日々悩んでいる。
同級生・河原崎司(演:澤畠流星)との関係も上手くいっていない。彰人と同室になり交流を持つことでお互いの抱えている悩みが良い方向へと変わってゆく。
第5話 「絶体絶命!! ナース達の反乱」
坂口 和夫
演 - 鶴見辰吾
広告代理店の営業職で取引先と外食することが多く、不摂生な生活を続けていた。その乱れた生活習慣により病気になったにも関わらず反省をしない夫に妻・貴子(演:中原果南)は呆れる。
第6話 「スーパー外科医100人に選ばれたい!!」
浜岡 ゆき乃
演 - 加藤貴子
10歳の娘・菜緒(演:柴田杏花)がいるシングルマザー。皆川が診察し、相良が胆嚢摘出手術を執刀。手術は成功したが、高熱が続き術後の経過がよくない。実は娘に話していないある秘密を抱えていた。
糸川 公平
演 - 近江谷太朗
医療雑誌「Medical today」編集者。「日本のスーパー外科医100人」選出のために堂上総合病院を訪れる。
第7話 「余命1年…外科医が癌に倒れる」
最終話 「500グラムの命を運ぶ11時間の超絶オペが、今始まる!!」
八代 光太郎
演 - 澁谷武尊
重度の肝硬変にかかり、肝臓移植を受ければ回復の見込みがある。母・美佐(演:秋本祐希)は肝炎を患った過去があり、父・孝史(演:松尾諭)は血が繋がっていないため両親とも手術適応外で助けることが出来ない。
高杉 誠
演 - 水橋研二
光太郎の実父。唯一光太郎に移植することが可能だが現在再婚し、妻・尚子(演:遊井亮子)と娘・礼美(演:信太真妃)がおり、家族を守らなくてはならない立場から移植に協力することをためらっている。
神山 慎一
演 - 小林隆
相良の大学時代の恩師。相良に病気が見つかり東京医療大学病院で手術することを勧める。

スペシャル

「今夜復活!! 患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが帰ってきた!! 余命180日大学病院が見捨てた患者…史上最強の敵登場で病院崩壊の危機!!」
雪村 絵里子
演 - 奥貫薫
末期がん患者。西都大学病院で仙石の治療を受けていたが、治る見込みがなく余命半年と宣告される。堂上総合病院を訪れ、相良から根治は可能との説明を受けてもなお希望を見出せず、担当看護師である宮部に自分の気持ちは分からないと八つ当たりをしてしまう。
雪村 謙一
演 - 眞島秀和
絵里子の夫。相良を信じて妻を献身的に看護し、息子の遼と共に妻を励ます。
雪村 遼
演 - 土師野隆之介(第2シリーズ第8話)
謙一・ 絵里子の息子。小学生。
桜井 稔
演 - 永井大
堂上総合病院の入院患者。アイビス法律事務所弁護士。退院する際、宮部を食事に誘い交際を申し込むが、仕事を優先したいとの理由で断られる。
青柳 順平
演 - 升毅(第3シリーズ第8話、最終話)
北海道の病院に勤務する医師。相良の大学時代の先輩。学会で上京した際に相良の依頼で一芝居打ち、森山が絵里子の手術を引き受けるよう協力する。
能勢 裕之
演 - 河野洋一郎
ドクターステップ主任。仙石の命令で佐々井・段原・高泉を好条件でヘッド・ハンティングする。
戸倉 充博
演 ‐ 半海一晃

第2シリーズ

第1話 「極秘オペは2億円!? 最強決戦が今夜始まる!!」
榊原 美由紀
演 - 京野ことみ
母・直子(演:山口美也子)が森山の腹腔鏡手術を受け、術前では順調に回復すれば5日間で退院できると説明を受けていたが、病状はよくなるどころか手術を受ける前よりさらに悪化していき、森山に不信感を募らせる。その影響で父・晴彦(演:遠藤たつお)との関係も険悪になってしまう。
大島 愛子
演 - 市山京香
初期の直腸癌で術式自体はさほど難しくないが、手術中に予期せぬ問題が生じた場合に人工肛門を造設するかもしれないと佐々井から説明を受けるが、その内容はデリカシーがなかった上に説明不足だった為、深く心を傷つけられて一時は手術を拒絶するなど自暴自棄になるも、相良からきちんとした説明を受けた事で安堵する。その様子を見ていた美由紀は母の再手術を相良に依頼する。
大島 加代
演 ‐ 角南範子
愛子の母。
久保田 一郎
演 - 村杉蝉之介
東京四葉銀行融資課行員。堂上総合病院に2億円を融資する価値があるのか、病院内に潜入し実地調査を行う。他にも大坪雅人(演:佐伯新)・小川昌広(演:青山勝)という融資担当者がいる。
第2話 「母子ともに救えるか超絶オペが始まる!!」
江里口 加奈〈36〉
演 - 大河内奈々子
妊娠17周目で後腹膜腫瘍を発症していることが判明した患者。胎児を帝王切開で安全に産むための条件、妊娠22周目まで治療を先延ばしにした場合、胎児は救えるが癌は進行し、母体と胎児を同時に救うことは非常に難しい状況にあった。結婚12年目、不妊治療の末の妊娠であるため中絶という選択肢は考えられなかったが、夫(演:近藤公園)は母体を優先させてほしいと願う。森山に足りない人格を備えさせようという相良の魂胆に利用されるが、結果的に相良が執刀医を務めた。
梅沢 忠彦
演 - 中丸新将
梅沢忠彦法律事務所弁護士。佐々井が執刀し術中死した患者の弁護を担当する医療訴訟の専門家。
小早川 啓一
演 - 林泰文
堂上総合病院産婦人科医師。江里口の担当医。
第3話 「2000人に1人!? 息子が重体で緊急オペ!!」
皆川 雅也
演 - 中川大志
皆川の息子。母に会った帰りに病院の前でバイクとの接触事故に遭い、肝臓の臓器60%を摘出、肝内胆管の損傷などの重体を負ってしまう。
磯部 芳明
演 - 阿南健治
森山から食道動脈瘤による内視鏡手術を受けるが状態は安定せず再び病変から出血し、命の危険に晒される。森山と同じAB型Rh (-)。
田村 雅人
演 - 矢嶋俊作
手術後に亡くなった患者の遺族。
第4話 「衝撃告白!! ベストセラー作家が緊急入院」
鈴木 龍之介(すずき りゅうのすけ)〈55〉
演 - 笹野高史
著名な小説家。本名は鈴木二郎。尿管結石による背部の痛みで堂上病院に緊急搬送されてくる。職業柄優れた洞察力を持ち、相良が心の奥底で考えている病院改革の深層を見抜く。
河合 とも子(かわい ともこ)
演 - 大路恵美
働きづめの毎日で疲労が蓄積されたことや胆石が引き金となって、胆嚢炎を発症する。親族に結婚を反対され、かけおち同然で故郷を後にしてから、15年間両親・源一郎(演:大出俊)、静(演:一柳みる)とも顔を合わせず、息子・大輝(演:吉井一肇)と娘・紗菜(演:奥田こころ)を誰に頼ることなく1人で育ててきた。
盛山 卓郎(もりやま すぐろう)〈45〉
演 - 串間保
北都大学病院外科部長。歌舞伎俳優・藤村豆四郎(演:田窪一世)の手術を担当した医師として注目を浴びる。
第5話 「今夜、クーデターが始まる!!」
遠藤 春夫(えんどう はるお)〈50〉
演 - 小宮孝泰
進行性の癌の宣告を受け、早急な手術を必要としているが重度の心臓病を抱えており、大手術に耐えられるかの判断が難しい患者。
第6話 「次のターゲットは!? 手術拒否の患者の謎」
第7話 「派閥崩壊!! 余命半年の患者を救う必殺技」
田代 洋一(たしろ よういち)〈57〉
演 - 田山涼成
骨折で入院している患者。検査の段階で進行度の高い癌が見つかり、相良が現在の状況であれば根治も可能だと説明するが、患者自身が生きる希望を見失っており、手術を拒否する。
仕事上では長期の単身赴任中で妻・秋枝(演:黒田福美)、息子・聡(演:篠田光亮)、娘・あさみ(演:水崎綾女)とは離れて暮らし、子供たちが成長する大事な場面をこれまで何度も見逃してきたと話す。
下柳 宏(しもやなぎ ひろし)
演 - 木下政治(第6話)
堂上総合病院整形外科医師。田代の担当医。
畠山 健介(はたけやま けんすけ)
演 - 少路勇介(第7話)
あさみの彼氏。お笑い芸人を目指している。
第8話 「決戦前夜!! 輸血不可能!?新チームが挑む」
青井 和己(あおい かずみ)〈38〉
演 - 山中聡
食道がんの告知を受け、妻・涼子(演:安藤玉恵)や娘・美優(演:三本采香)のために手術を受ける決意をするが、家族との外出中に食道穿孔を発症、緊急手術をしなくてはならない状況に陥るが希少血液のボンベイ型であるため、輸血のストックがなく、相良は無輸血手術で行うことを決断する。
蔵本 昌弘
演 - 石井洋祐(最終話・新春ドラマスペシャル)
小野塚らと同室の入院患者。退院後、異所性悪性褐色細胞腫を発症する。
小野塚 誠
演 - 村松利史(最終話・新春ドラマスペシャル)
牧 洋一郎
演 - 顔田顔彦(最終話・新春ドラマスペシャル)
三島 翔太
演 - 脇知弘(最終話・新春ドラマスペシャル)
上記3名は大部屋の入院患者。
最終話 「前代未聞の合同オペ!! いざ最強決戦!!」
大村 奈加子(おおむら なかこ)〈55〉
演 - あめくみちこ
肝臓右葉がんや骨盤内血管の腫瘍を発症し、原因は血管内平滑筋腫瘍であることが判明する。がんは心臓まで達しており、心臓血管外科がない堂上総合病院では手術は難しいと夫・清一(演:野添義弘)に説明するが、奈加子はいくつもの病院を回ってようやく正確な病名を診断してくれた堂上での治療を強く希望する。

新春ドラマスペシャル

「患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが帰ってきた!! 恩人がすい臓がんに!! 難手術を乗り越える秘策とは!? 14キロ激やせドクターとのクビを賭けた闘いが今夜始まる」
ニーナ
演 - 多岐川華子
ナナと同じ店で働くキャバクラ嬢。
蔵本 薫
演 - 石浜美希
蔵本 真央
演 - 杉浦琴乃
上記2名は蔵本の家族。
大野 幸夫
演 - 友部康志
術後の痛みを訴えるが、担当医の森山は所在不明で代わりに相良に処置してもらう。
小林 友規
演 - 貝瀬智
クローン病を患い西都大学病院に入院している患者。臨床研究に値しない症例に分類され、治療途中で転院を余儀なくされる。
小林 勉
演 - 高桑満
小林 良子
演 - 清野佳津美
上記2名は小林の両親。
どぶろっく
演 - 本人[12]
森山がDr.フラフープとして出演した情報番組『どぶろっくのこれ、キテるんじゃないの!?』司会者。
ドクターP
演 - ちゅうえい(流れ星
『どぶろっくのこれ、キテるんじゃないの!?』出演者。タレントドクター。

第3シリーズ

第1話 「完全復活!! 20センチ巨大腫瘍を体外で切除!? 新たな闘いが始まる」
平林 芙美江
演 - 佐津川愛美
若年層では珍しい症例の肝血管肉腫を発症し、手術成功率が極めて低く失敗する確率も高い。
平林 昌幸
演 - 竹財輝之助
芙美江の夫。
田部 兼造
演 - 中村靖日
衆議院議員。元厚生労働省官僚。
第2話 「トラブル続出!! 死ぬ前に…50年目の真実」
平松 啓輔
演 - 西岡德馬
中学生時代に親友だと思っていた武藤に裏切られ、その因縁の相手と50年振りに入院先の病院で再会を果たす。
武藤 重之
演 - 志賀廣太郎
中学生時代に親友の平松が同級生から嫌がらせを受けていたが、助けることが出来ずにいじめる側についてしまった。
武藤 恵子
演 - 水木薫 
武藤の妻。
田中 誠一郎
演 - 福本伸一
医療ミスを主張する遺族。
第3話 「医者の本音が大暴走 勝負をかけた48時間」
堀口 晴子
演 - 西田尚美
15年前の事故で左肺を失い、さらに事故の後遺症で喉奥が変形し、全身麻酔が使えない状況ではS状結腸がんの切除は難しいと、多くの専門医から手術を断られ続けてきた。
堀口 弘和
演 - 志村東吾
堀口 茜
演 - 松浦愛弓
上記2名は晴子の家族。夫は妻を助けるために傍で付き添い、これまで何件も根気よく病院を回って来た。
第4話 「一発逆転(秘)手術で、17歳と世界を目指す」
李 羊羊(り やんやん)
演 - 小松和重
北京国際旅遊有限公司日本支社長。中国の富裕層向けに旅行を企画している代理店で、森山が配信した腹腔鏡のパフォーマンス動画に興味を示す。
須田 幹生(すだ みきお)〈17〉
演 - 山本涼介
全大腸炎型潰瘍性大腸炎患者。堂上病院の悪評が瞬く間に広がり、常連の病院利用者が離れる中、父の代からかかりつけ病院だった堂上を信じ、命を預ける。
須田 克也
演 - 井上康
須田 雅子
演 - 越智静香
上記2名は幹生の両親。
宮沢 真人(みやざわ まさと)〈43〉
演 - 須田邦裕
東京医療大学病院消化器外科医局員。相良の後輩。現在、転職先を探している。
第5話 「病に倒れた医師!! 父と子を結ぶ究極オペ」
小金沢 春樹
演 - 柏原収史
芳雄の息子。倉木運送社員。夢を応援してくれなかった父と軋轢が生じ、父の病気治療には協力出来ないと病院側からの要望を拒否する。
小金沢 節子
演 - 梅沢昌代
芳雄の妻。夫の病状が思わしくないことから、万が一の事も考え、絶縁状態だった息子に連絡を入れる。
小金沢 芳雄〈65〉
演 - 市川勇
クリーニング店店主。直腸がんに伴い肝転移を併発。1回の手術で腫瘍を全て取り除く術式は安価な費用で済むが、その分身体の負担が大きく病気の根治も難しい。2回に渡って手術を行い病気を完全に根治させる方法がより最善だと相良から説明を受けるが、クリーニング店の経営に余裕がなく、術式1回の方法を選ばざるを得ない状況に置かれている。
浦 啓一郎
演 - 木村靖司(第8話、最終話)
東京よつば銀行融資課行員。堂上病院の融資担当者。
第6話 「強敵登場!! 2人の患者を緊急同時オペ!!」
今井 孝子〈35〉
演 - 遠藤久美子
蕎麦屋の娘。会計事務所事務員。内服液や点滴療法で先天性胆道拡張症の進行を抑えてきたが、内科的治療も限界に達し、手術しなければならないところまで病状が悪化する。
星野 太郎
演 - 渋谷謙人
花屋の息子。孝子の6歳年下の幼馴染。
今井 昌幸
演 - 諏訪部仁
今井 由美江
演 - 大草理乙子
上記2名は孝子の両親。
波多野 博〈55〉
演 - 針原滋
上腸間膜動脈瘤破裂による腹腔内出血で緊急搬送され、搬送先が見つからないなかで森山が独断で引き受ける。
満堂 潤三郎
演 - 大和田伸也(第7話 - 最終話)
満潤会グループ会長。堂上病院を手中に収めるため、策略を巡らす。
二宮 敬次郎
演 - 堀部圭亮(第7話 - 最終話)
満堂の秘書。
第7話 「最大の誤算!! 50億のかかった緊急オペ!!」
安藤 紀代子
演 - 丘みつ子
胃がんを発症した入院患者。
安藤 要次
演 - 徳秀樹
安藤 睦月
演 - 笠木泉
安藤 啓太
演 - 藤本哉汰
上記3名は紀代子の家族。
淵森 拓郎
演 - 金井勇太(第8話、最終話)
森山が助けたバスの乗客。
淵森 波子
演 - 岡まゆみ(第8話、最終話)
淵森拓郎の母。
第8話 「最後の大逆転!! 心停止!? 50万分の1の病」
久保 浩子
演 - 阿知波悟美
バッド・キアリ症候群の女性。
久保 功
演 - 伊藤正之
久保 凛子
演 - 鉢嶺杏奈
上記2名は浩子の家族。
神宮寺 忠彦
演 - 山本亨
東京医療大学病院心臓血管外科教授。
淵森 秀一郎
演 - 高杉瑞穂(最終話)
淵森 尊之
演 - 団時朗(最終話)
上記2名は淵森拓郎の家族。
最終話 「運命の最終オペ!! 超最難関!! 患者3人の同時リレー移植開始」
真鍋 ゆりえ
演 - 桜田ひより
生体ドミノ肝移植の患者。
真鍋 周平
演 - 鈴木健介
ゆりえの父。生体ドミノ肝移植のドナー。
真鍋 紗江子
演 - 田中広子
ゆりえの母。
犬丸 健也
演 - 山崎潤
北海道快栄病院の医師。

スタッフ

放送日程

第1シリーズ(2011年)

  • 最終話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率[16]
第1話 2011年10月27日 真夜中のオペは3500万円 本橋圭太 13.7%
第2話 11月03日 夜間救急は3倍儲かりますよ! 14.4%
第3話 11月10日 100万人に1人! オペ大成功なら有名人 猪原達三 15.7%
第4話 11月17日 ホームレスの手術代誰が支払いますか? 11.6%
第5話 11月24日 絶体絶命!! ナース達の反乱 本橋圭太 14.3%
第6話 12月01日 スーパー外科医100人に選ばれたい!! 14.3%
第7話 12月08日 余命1年…外科医が癌に倒れる 猪原達三 15.0%
最終話 12月15日 500グラムの命を運ぶ11時間の超絶オペが、今始まる!! 18.5%
平均視聴率 14.8%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

スペシャル(2013年)

放送日 サブタイトル 演出 視聴率[17]
2013年6月1日 今夜復活!! 患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが帰ってきた!!
余命180日大学病院が見捨てた患者…史上最強の敵登場で病院崩壊の危機!!
本橋圭太 14.7%

第2シリーズ(2013年)

  • 初回及び最終話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率[18]
第1話 2013年7月11日 極秘オペは2億円!? 最強決戦が今夜始まる!! 本橋圭太 19.6%
第2話 7月18日 母子ともに救えるか超絶オペが始まる!! 16.6%
第3話 7月25日 2000人に1人!? 息子が重体で緊急オペ!! 16.8%
第4話 8月01日 衝撃告白!! ベストセラー作家が緊急入院 猪原達三 15.7%
第5話 8月08日 今夜、クーデターが始まる!! 18.8%
第6話 8月15日 次のターゲットは!? 手術拒否の患者の謎 本橋圭太 15.9%
第7話 8月22日 派閥崩壊!! 余命半年の患者を救う必殺技 樹下直美 18.5%
第8話 8月29日 決戦前夜!! 輸血不可能!?新チームが挑む 本橋圭太 20.0%[19]
最終話 9月05日 前代未聞の合同オペ!! いざ最強決戦!! 21.7%
平均視聴率 18.3%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

新春ドラマスペシャル(2015年)

放送日 サブタイトル 演出 視聴率[20]
2015年1月04日 患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが帰ってきた!! 恩人がすい臓がんに!!
難手術を乗り越える秘策とは!? 14キロ激やせドクターとのクビを賭けた闘いが今夜始まる
本橋圭太 12.5%

エピソードリスト

第3シリーズ(2015年)

話数サブタイトル放送日 演出視聴率[21]備考
第1話完全復活!! 20センチ巨大腫瘍を体外で切除!? 新たな闘いが始まる2015年1月08日本橋圭太14.6%15分拡大(21:00 - 22:09)。
堂上総合病院の院長・堂上は、長期休暇を利用しての海外でのバカンス旅行のため、病院を留守にすることになり、依然として自分勝手な振る舞いばかり繰り返している甥の森山を、「一日でも早く、次期院長としてふさわしい人になってほしい」という願いを込め、院長代理に指名した。しかし、そんな堂上の思いを露とも知らない森山はこれを「病院を好き勝手にできるチャンス」と思い込み、リスクの高さを理由に手術の申し出を却下したり、患者の名前をまともに覚えていないなど、その傍若無人ぶりは鳴りを潜めるどころか逆にエスカレートしていき、特に以前からほぼ一方的に敵視していた相良に対しては、自身が「先生」から「院長代理」になったことで「相良と自分の間に上下関係ができた」と勝手に解釈し、「自分を院長代理ではなく先生と呼ぶのは嫉妬しているから」として、より一層調子に乗るようになる。

自身が一度「手術は許可しません」とした平林芙美江に関して、田部兼造から「手術を放棄するのであれば、病院を糾弾する」と脅されやむを得ず手術を許可する。そして相良がその手術を成功させたことに加え、ひょんなことから、相良が渋谷を通じて、田部に平林(及び「3P」)の情報をリークしていたことを知り激昂する。

その後、腹いせをするかのように大勢の病院スタッフの前で事実を明かし、相良に対して院長代理である自分を欺いたとして辞任を要求し、相良が病院への残留を申し出ると、その申し出を受け入れる条件として今度は相良に「土下座」を要求し、多くのスタッフが見ている前で土下座をさせた[注 15]
第2話トラブル続出!! 死ぬ前に…50年目の真実2015年1月15日常廣丈太14.6%
森山が大勢のスタッフの前で相良に土下座をさせたことで、森山およびチーム森山の傲慢さは強まっていき、その数日後に森山は、事務長である桃井に何の相談もなしに「今後は、病院内のあらゆる事項[注 16]は全て私が決定します」という通知を病院内の全スタッフに送り、皆川や田村から仕事にならないとして「独裁者にでもなったおつもりですか?」と反発されても、「自分は院長代理で、それなりの責任を負う覚悟がある」と軽く受け流していた。

しかしその後間もなくして、入院していた患者が次々と亡くなるという非常事態が発生する。病院を訴えると主張する患者の遺族との話し合いに院長代理としての立場上、担当医師や桃井に対して初めは「ここは自分の出番だ。任せろ。」と自信満々な様子で、「病院に入院して、少し前まで元気だった人間が、どうして病院内で急に亡くなるんだ?」と詰め寄る遺族にも冷静に対応していたが、しだいに「亡くなる直前まで会話できたのなら幸せですよ!!」などと興奮した口調で反論し始め、謝罪時にも桃井に促される形で渋々頭を下げていた。こうした患者のクレームの対応に追われオーバーヒート状態になり、どうして自分が院長代理になった途端に患者が死に始めるんだと愚痴をこぼしたり、死亡した患者の遺族を陰で「あいつら」呼ばわりするようになる。
そんな折に、武藤重之の手術を間近に控えていた相良から、以前から報告していた平松啓輔に関して大変なトラブルの発生の予感がすると切り出され、僕の手に負えないから大事になる前に何か手を打ったほうがいいという相良の口車に乗せられる形で平松の病室に向かう。

森山は平松に病院内はトラブル続きで、自分はもう煩わされたくないから、武藤に対して何か良からぬことを企んでいるなら止めて欲しいといった本音をぶちまけるが、平松は武藤への怨恨から、彼の手術担当医を、相良よりも下手な医者に変えてほしいと森山にせがみ、とうとう我慢の限界に達した森山は、相良が武藤の手術を成功させた後、病院の入り口に「この病院に来院されても、必ず病気が良くなる保証はありません」と、病院を訪れる大勢の人たちに通知する張り紙を貼るという暴挙に出る。この貼り紙を見た相良は、「森山先生壊れちゃった。」と呆れていた。
第3話医者の本音が大暴走 勝負をかけた48時間2015年1月22日樹下直美14.4%
森山の貼り紙を見た相良の報告で、桃井と田村は貼り紙について知らされる。皆川にその行為を問い詰められても森山は悪びれる様子は全く見せず、初めは反対していた相良も、貼り紙で知らせるよりも直接患者とその家族に告知したほうがいいと勧められたこともあり、手術が失敗する可能性があることを患者に告知するという方針を採る。
患者やその家族からクレームが来なくなったことで、チーム森山は病院が平和になったのは森山のおかげだと思い込み、森山は医師には休息が必要と考え、暇を見つけてはチーム森山の面々と飲みに出かけたり、相良が手術を行っている間に、チーム森山の面々はチェスで遊んでいた。チーム森山の面々も初めは森山に同調していたが、オペをした日にちを忘れてしまうほど暇になったことに不安を抱き始め、このまま森山に従うことは正しいことなのかと疑問を感じるようになる。
森山は相良が堀口春子の手術を成功させた日に、病院の廊下で会った渋谷から堂上病院の評判がガタ落ちしていると聞かされ、初めは半信半疑だったが、インターネットの口コミサイトでの病院の評価が、「告知」を始めてから数日までは最高ランクの「五つ星」だったのが、最低ランクの「一つ星」にまで下がっているのを見て、患者やその家族に手術が失敗する可能性について事前に説明するという方針を採ったことで病院の評判が悪化し、病院への入院を検討・希望している患者の数そのものが激減してしまったことが原因であることにようやく気づいた。
第4話一発逆転(秘)手術で、17歳と世界を目指す2015年1月29日本橋圭太13.3%
森山の数々の奇行と慢心が原因となって、患者数が激減し、評判も最低なものとなってしまった堂上総合病院。海外旅行から戻った堂上は院内の悲惨な状況を前に愕然とする。直ぐ様、院内会議が開かれ、なんとか評判を取り戻す為にスタッフの協力を仰ぐが、相良は「堂上と心中する義理はありません」と冷たく一蹴してしまう。以前の「土下座」の一件があり、相良も森山の事を相当頭にきている筈だから、本当に堂上病院を見捨てる気ではないかとスタッフ達から心配の声が上がる中、チーム森山も堂上病院の先行きに不安を抱きはじめる。
しかし、周囲の不安や心配を他所に森山は相変わらず、腹腔鏡の器具で折り紙を折る動画をネットに配信するといった奇行を続け、そんな森山にスタッフ達はおろか堂上や桃井も呆れるしかなかった。流石のチーム森山も、今の森山にはついていけないと堂上病院を離れる事を考えるが、それを聞いた相良は、彼らの後任の医師を探す事を申し出た。
一方、潰瘍性大腸炎で堂上病院に入院した須田幹生は、評判がガタ落ちしてしまった堂上病院に対し不安を抱く周囲を他所に、今なおも堂上を信頼し続けている数少ない患者であった。
そんな幹生の手術は森山の腹腔鏡手術で行う事となるが、先に森山が配信していた手術動画を見た中国からのツアー客が見学に来る事もあって、森山は一人張り切るが、彼と距離を置こうとするチーム森山は誰も手術の助手を名乗り出ようとしない。仕方なく相良が助手に就く事となり話はまとまるが、森山はチーム森山も自分から離れようとしている事を察する。しかし、口では目切りをつけると謳いながらもチーム森山は森山と縁を切る事に迷いを見せていた。
そして迎えた幹生の手術当日。大勢のツアー客が見学する中、森山の腹腔鏡手術は順調に進むと思われたが、その最中に思わぬアクシデントが発生し、開腹手術に切り替えなければならない状況に陥る。開腹手術への切り替えを提言する相良に、初めは「開腹したらこのオペの意味が無い」と突っぱねる森山だったが、相良や堂上の説得もあり、苦渋の決断で受け入れた。
結果、ツアー客は全員憤慨して帰ってしまったが、手術は無事に成功する。術後、相良はチーム森山に、自分の名誉よりも患者を優先した森山の話をしながら、後任に考えていた医師達の話が白紙になった事を告げる。 この事で森山を見直したチーム森山は再び森山の下に戻り、堂上病院に残る事を決めるのだった。
第5話病に倒れた医師!! 父と子を結ぶ究極オペ2015年2月05日常廣丈太16.9%[22]
依然、患者の数や評判が戻らない堂上総合病院は、銀行からの融資も打ち切られる可能性がある程に危機的状況に陥っていた。
堂上や桃井は本格的な立て直しに乗り出す事を決め、今回の騒動の元凶となった森山を含む幹部の給料カットをはじめ、「医師のマイカー通勤禁止」、「豪華な出前禁止」、「飲み会の自粛」[注 17]などチーム森山にとっては痛手な改革案を掲げ、チーム森山も渋々それに従う事になったが、肝心の森山はというと改革初日から慣れないバス通勤に四苦八苦した挙句に大遅刻をしでかし、しまいには昼食に高級な出前をとるなど、相変わらずな振る舞いを見せ、皆川のみならずチーム森山をも呆れさせる。そんな矢先に森山は虫垂炎で倒れ、その手術を研修医の瀬戸が引き受ける事となる。
一方、堂上病院に新たに搬送されてきた小金沢芳雄はステージIVの直腸がんで相良は病気の確実な根治のために時間をかけた治療を進めるが、経済的理由から小金沢はそれを拒否。相良は小金沢の息子・春樹に経済的な援助を依頼するも、春樹は不仲を理由に拒絶してしまう。その頃、森山の病室には佐々井らチーム森山の面々が見舞いに来ていたが、「オペは嫌だ」と我がままを言うばかりの森山は、「病院は変わらなければならない」「若手を育てることも必要」という佐々井らの前向きな言葉に耳を傾けず、「俺一人が悪者」「みんなは自分の身に何が起きても構わないと思っている」と逆に捻くれる始末。やがて森山のオペが行われ、堂上は「簡単な手術だから気にする必要は無い」と言いつつも一抹の不安を抱えていた。その不安は的中し、森山は終始落ち着かない状態で、睡眠薬を注入することでようやくオペに取り掛かることはできたが、その一部始終を見ていた堂上は「情けない」と呆れていた。一方、小金沢芳雄のオペについては「一度の手術で癌を切除する」という方向で話がまとまりつつあったが、息子・春樹が小金沢の病室を訪ねるのを見かけた宮部から「もう一度きちんと(春樹と)話し合うべきだ」と訴えられた相良は、彼女を中心とした看護スタッフに、医者である佐々井ら説得するよう呼びかける。佐々井らドクターと宮部ら看護スタッフによる話し合いが再び行われた。「手術内容を決めたのは患者自身」として「一度のオペによる癌の摘出」を主張する佐々井らに対し、宮部らは「患者の身体への負担を減らしたい」「患者に元気になって貰いたい」と訴える。返答に戸惑うチーム森山の面々に相良は「この場に森山先生はいません」と念を押した上で、自分達の「本音」を話すよう促す。こうしてまとまった治療計画・看護計画の資料を手に、相良と宮部は、もう一度春樹と話し合うため、彼の職場を訪ねる。治療計画及び看護計画の資料に一通り目を通した春樹は、最近の堂上総合病院の評判の低下から病院での手術に不安を感じていたこと、父・芳雄との不仲の原因が、自身の「ミュージシャンになりたい」という夢を応援してくれなかったことに対する恨みであったこと、そしてそれが自分の努力不足の言い訳にしていたことを明かしつつ、計画への同意を示す。最終的に「時間を掛けて治療する」という方向でオペが行われ、春樹は手術室の外で待つ中、母・節子から、父・芳雄が本当は春樹の夢を応援していたことを聞かされ、涙を流す。その頃、虫垂炎から快復した森山だったが、「退院おめでとうございます」と言いつつもため息をつく田村の態度を見て「自分が周りからひどく嫌われている」と思い込んだ森山は、彼女に「そんなに嫌われてるんなら、好き勝手にやってやる!!」と、宣戦布告めいた言葉を告げ、病室を去る。
第6話強敵登場!! 2人の患者を緊急同時オペ!!2015年2月12日樹下直美14.3%
「危機感がチームを強くする」という相良の作戦が功を奏し、宮部ら看護師と佐々井らドクターの仕事意識は高まり、口コミサイト上の堂上総合病院の評価も回復し始める。そんな「前向き」な状況の中、「自分は仲間はずれにされている」とふてくされる森山は、他のスタッフが仕事に取り組んでいる最中でも、院長室に籠ったり、術前カンファレンス中にも度々そっぽを向いて「自分は関係無い」というような態度を取ったりと、相変わらず「変化」の兆しが見らずチーム森山の面々も皆川も呆れるばかり。ある日、医療法人「満潤会」の会長・満堂潤三郎と秘書の二宮が、堂上と桃井のもとを訪ねてくる。堂上総合病院が経営難であることを突き止めた満堂は「病院再建への協力」を名目に、堂上に「満潤会」の傘下に加わるよう申し出る。先祖代々から大切にしてきた病院を守りたい堂上と桃井は、経営状況が回復しつつあることを理由に、その申し出を断る。その満堂と彼が会長を務める「満潤会」について相良から尋ねられた渋谷によると、満堂は高い経営センスの持ち主で、経営難にある病院の関係者から「救いの神」と呼ばれているとのこと。それを聞いて「患者さんの為になるなら」と、満堂の申し入れに対し肯定的な相良に、「満潤会」が利益至上主義であること、「お金にならない」と判断した診療科・患者を容赦なく切り捨てる方針を採っていることを知る渋谷は猛反対する。その頃、皆川は宮部と共に森山を食事に誘い、彼を元気づけようとするが、周りから掛けられる言葉で態度や言動をコロコロ変える森山に「話にならない」とお手上げ状態。その矢先、先天性胆道拡張症で入院していた今井孝子の病状が悪化し、一刻も早く手術をしなければならない状況であることを察した相良は、大至急オペを行うことに。その頃、堂上の元へ満堂から再び「再建への協力」の申し出の電話がかかってくるが、「自力での再建」を目指す堂上はこれを断固拒否。直後に院長室を訪ねてきた森山は、満堂からの勧誘を絶対に受け入れないよう諭される。数日後、相良は今井のオペに取り掛かる中、森山は外科医局でいじけてばかりいた。その森山に、渋谷は電話で「同業者から憧れられている森山先生は、みんなから期待されている」と励ます。その言葉を聞いた森山は、桃井や皆川などの周囲の人たちから掛けられた言葉の一つ一つを思い出す。ちょうどその頃、外科医局に掛かった救急要請の電話を聞いていた森山は、独断でその患者のオペを引き受ける。しかし、その患者・波多野博が患っていた上腸間膜動脈瘤は相良でさえも一度しか経験したことが無いほど極めて珍しい病状だった。未経験の森山は救命を優先し、相良とは別の手術室でオペに取り掛かるが、パソコンで波多野のCT画像を見た相良は、皆川と宮部に「経験無しでこの手術を行うのは危険すぎる」と忠告する。その相良の不安は的中し、手術中にトラブルに見舞われた森山は手詰まりになってしまう。そこで相良は急遽インカムを使い、今井のオペをしながら、隣の手術室で波多野のオペをしている森山に自分の指示に従う形で手術をするよう呼びかける。自身のプライドに固執する森山は「指図は受けない」と拒否するが、相良や皆川、堂上の説得に折れ、その結果、「二人の医師による、二人の患者の緊急同時オペ」という初の試みは成功した。この快挙に堂上と桃井は「『新しい森山先生』を見た気がする」と胸をなでおろし、瀬戸や宮部らスタッフも歓喜の声を上げる。皆川も「病院は生まれ変わるかもしれない」と安堵するが、相良は一人険しい表情を浮かべ、その理由を尋ねる皆川に「想定外なんです。僕の考えていたことと、違う方向へ向かっています。」と意味深な発言をする。その頃、院外のベンチで一人佇んでいた森山は、近くを通りかかった清掃員の男性から、同時オペについて「相良先生が一度に二人手術をし、森山先生がその手伝いをした」と話すのを聞き、「相良に恥をかかされた」と思い込み、彼に対する怒りを爆発させる。そんな森山の元へ、「満潤会」の満堂から電話が掛かってくる。「堂上総合病院の『ウィークポイント』」として目をつけられた森山は、満堂から「堂上総合病院を、50億円で譲ってほしい」と持ちかけられる。
第7話最大の誤算!! 50億のかかった緊急オペ!!2015年2月19日本橋圭太12.5%
森山が、体調不良を理由に仕事を休んだ。「『ドクター森山』の復活」を期待していたチーム森山は不安がるが、相良と皆川は不吉な予感を覚えていた。実は、医療法人「満潤会」の会長・満堂潤三郎から「堂上総合病院を、50億円で譲ってほしい」という話を持ちかけられた森山は、病院をズル休みして、満堂と彼の秘書・二宮の元を訪れていた。堂上の病院改革と相良の「計算」により、堂上総合病院の患者数と口コミサイト上の評価は徐々に回復しつつあったが、未だに予断を許さない状況だった。満堂の誘いを一度は断ったものの、「満潤会の傘下に入れられば、『堂上』の歴史は終わってしまう」と危機感を募らせる堂上と桃井とは裏腹に、満堂の接待で訪れた料亭での芸者遊びに現(うつつ)を抜かす森山は、50億円という大金に目が眩んだこともあり、満堂との商談に意欲的だった。そして、堂上から「満堂からの誘いには乗らないで欲しい」と念を押されていたにも関わらず、あっさりとOKサインを出した。その様子を外から伺っていた渋谷と、彼女から連絡を受けた相良は「森山先生は、満潤会に病院を売り渡すのでは?」と一抹の不安を覚え、対策を練り始める。翌日、堂上と桃井、皆川と田村のいる院長室を訪ねた相良は、病院を辞めようと考えていることと、「満潤会による病院の買収」の噂を伝える。その噂を初めて聞いた皆川・田村と、「買収されることはありえない」と毅然と構える堂上・桃井に、相良は「森山が病院を休んだ『本当の理由』」を明かし、渋谷から送られた「森山と満堂が一緒に写っている写真」を見せる。そして、写真を見て青ざめる堂上に「森山先生は、『この病院を、早く譲って欲しい』等と言ってくるだろうから、その『答え』を準備したほうがいい」と諭す。しかし、「悪魔に魂を売り渡した人間」となった森山に何を言えばいいのか、堂上と桃井は深く思い悩む。そんな二人の心配をよそに、上機嫌で院長室に入り込んできた森山は、院長代理を務めていた頃の自身の横暴な振る舞いを謝罪した。と思いきや、そんな「一度失敗した自分」を「強い」と決め付けた森山は、相良の予測どおり、病院を譲るよう堂上にせがむ。堂上はしばらく考えた後、その申し出を受け入れるか否かを決める「最終テスト」として、「『いいドクター』になること」を要求する。「いいドクター」がどのようなものか見当も付かない森山は様々な考えを巡らせるが、なかなか答えを見出せない。そんな中、通勤のために乗ったバスの中で急に容態が悪くなった乗客・淵森拓郎を助けた森山は、「俺が急病人を助けたんだ!!」と叫び回るが、外科医局のスタッフにはあまり相手にされず、自分が「助けた」淵森からも、いろいろなクレームをつけられる。宮部ら看護スタッフも淵森のワガママ振りには辟易しており、「森山先生の小っちゃい版」という皮肉をこめて、「プチ森山先生」=「プチ森」と陰で呼んでいた。そんな宮部らに皆川は、ドクターに頑張ってもらう為にと、佐々井らを盛り立てるよう頼み込む。思いつく限りの言葉で佐々井らを褒める宮部らだが、「わざとらしい」と、やや抵抗を感じていた。相良が胃がんを発症した入院患者・安藤紀代子の手術をすることになり、佐々井らチーム森山は積極的に助手に名乗り出るが、森山は彼らを怪訝そうな目で見つめていた。その森山は、満堂の秘書・二宮から、堂上総合病院の買収の段取りを進めるよう催促され、「いいドクターになる」にはどうするべきか悩み続けていた。その横で、「仕事をうまくこなせない」と落ち込む瀬戸に「『いいドクター』の定義」を尋ね、瀬戸から「自分たち後輩を育ててくれるドクター」という回答を聞いた森山は、彼の静脈注射の練習台を申し出る。その一方で相良は、安藤の手術を行っていたが、腫瘍は予想以上に浸潤しており、一気に取り除くことは困難であった。しかし、相良は再発のリスクを下げるためにも手術の続行を決断し、驚異的な速さのメス捌きで腫瘍を切除し、無事手術を成功させる。その頃、淵森の病室を訪ねていた森山は、彼の境遇に自分自身を重ねるが、突然、淵森の容態が悪化し、宮部から連絡を受けた相良も急いで病室に向かう。
第8話最後の大逆転!! 心停止!? 50万分の1の病2015年2月26日常廣丈太13.2%
担当医である森山との会話中に突然苦しみだした淵森拓郎だったが、痛み止めによる応急措置により、容態は安定した。「必要以上に大騒ぎした」と愚痴をこぼす森山だが、相良の「『森山先生が良い医者で良かった』と感謝しているはずだ」という言葉に気を良くする。しかし、相変わらず我が儘な態度を取る淵森に苛立ちを募らせる。淵森は相良に、ずっと堂上総合病院に入院し続けても良いかと尋ねるも、相良は「担当医は僕じゃなくて森山先生だから」と素っ気ない態度を取る。宮部はそんな相良の態度に不安を抱くが、相良は「淵森さんのことは、全て森山先生に任せるように」とだけ言い残す。その森山は、「良いドクター」という言葉を頻繁に口に出す相良達に不信感を抱き始める。そんな中、堂上総合病院に「バッド・キアリ症候群」という非常に稀な病気を患う患者・久保浩子が、「手術以外の治療法」の相談に訪れる。「手術以外の方法で病気を治すのは難しい」と話す皆川達に、久保は自分が「心房中隔欠損症」という持病を抱えており、心臓が手術に掛かる負担に耐えられない状態であることを明かす。そこで相良は、「手術以外の治療法を検討する」と伝え、皆川にもその方法を探すよう念を押す。その頃、森山は行きつけのクラブで偶然、淵森の父親と兄の姿を見つける。淵森の父に「なぜお見舞いに来ないのか」と尋ねた森山は、「息子の体より仕事が大事」「息子が入院するのは珍しいわけではなく、心配してばかりはいられない」と答える二人に、我が儘な態度を取る淵森と、その淵森の「お守り」をさせられている事に対する不満をぶつける。堂上総合病院の買収を目論む「満潤会」の会長・満堂と秘書の二宮を訪ねた相良は、「堂上総合病院の消化器外科を『日本一の消化器外科』にする」「森山先生に『堂上総合病院の将来性』を理解させる」と宣戦布告し、その場を立ち去る。翌朝、相良は東京医療大学の神宮寺を訪ね、バッド・キアリ症候群の「手術以外の治療法」についての講義を受ける。一方の森山は、依然として我が儘な態度を取る淵森とついに口論を始めてしまう。その様子を目の当たりにした相原は「『ドクターと患者』の関係が崩壊した」と不安を覚え、吉川も「担当医を変えるべきだ」とするが、宮部は「何があっても私たちナースは患者の味方」「変わるべきなのは森山先生」と反論する。その森山は満堂の元を訪れ、堂上から出された「宿題」について話すが、「その『宿題』は、堂上以外の人物の入れ知恵」「今の堂上総合病院に『良いドクター』は必要無い」と言う満堂の口車にまんまと乗せられる。そして院長室に顔を出すや否や、堂上に「俺は『良いドクター』にはならない」と宣言し、呆然とする堂上と桃井をよそに、高笑いしながら院長室を後にする。一方、相良は久保浩子のバッド・キアリ症候群について、手術以外の治療法が無いことを明かした上で、「体外循環を併用し、直達手術を行えば安全に手術ができる」と説明する。初めは手術を怖がっていた久保も、術後のサポートを保証する相良達の説明に安堵し、手術を受ける決意をする。その直後、先輩医師・青柳から生体ドミノ肝移植への協力を依頼された相良は、参加を希望する旨をたまきに告げるが、森山はそんな相良への嫉妬を募らせる。相良が久保の手術に掛かっている頃、淵森は宮部との雑談中に突然苦しみだし、連絡を受けた森山は緊急手術に取り掛かる。相良による久保浩子の手術は順調に進んでいたが、術中に肝臓付近に腫瘍が見つかる。すると相良は突然、段原達に手術を続けるべきかの意見を求め始め、暫くの沈黙の後、腫瘍の摘出も行う事を提案。相良の手術は無事に成功し、森山の手術もどうにか成功するが、家族が誰一人として見舞いにも来ない淵森に、「家族の誰にも期待されないなんて、まるで自分みたいで可哀想だ」と呟く。あくまでも堂上総合病院を大金と引き換えに売り渡そうとする森山だが、相良は「大逆転のチャンスはまだ残っている」と、買収阻止を目論んでいた。
最終話運命の最終オペ!! 超最難関!! 患者3人の同時リレー移植開始2015年3月05日常廣丈太15.3%
森山による淵森拓郎の手術は無事に成功したものの、彼の我が儘な態度は変わらず、仕事に復帰する事についても、「自分は周りから期待されていないから」と後ろ向きな様子。チーム森山の面々は、相良が参加する「生体ドミノ肝移植」の話題で持ちきりで、森山は相良への嫉妬を更に募らせる。一方、北海道では、相良が先輩医師の青柳、「北海道快栄病院」の医師・犬丸健也と共に、真鍋周平と娘の真鍋ゆりえ、ゆりえの叔母・純子に対して行われる「生体ドミノ肝移植」の手術の準備を進めていたが、犬丸が階段から足を滑らせてしまうアクシデントが起こる。幸い大事には至らなかったものの、犬丸は右手首を負傷し、手術での執刀ができなくなってしまう。そこで相良は急きょ、堂上総合病院で手術を行う事を、森山らに提案する。初めは難易度の非常に高い「生体ドミノ肝移植」を行う事に不安を抱いていた医師や看護婦達も、「手術が成功すれば、患者数も評判も元通りになる」という堂上と桃井の言葉もあり、賛同の声を挙げる。しかし、「手術が成功して病院の買収が白紙になれば、自分は50億円を手にする事ができない」と考えた森山は一人だけ反対し、犬丸の事故を相良が仕組んだ事だと言いふらし、相良に「俺はもう、お前の作った『舞台』で踊らされるのはまっぴらだ」と反発するが、「手術をしないドクターは『外科医』ではない」と険しい顔をした相良に指摘された森山は、黙ってその場を立ち去る。堂上総合病院が瀬戸際に立たされても尚、自分勝手な言動を省みない甥の姿に痺れを切らした堂上は相良に、森山抜きで手術を行うようにと指示する。それでも「手術には森山先生の協力が必要」と考える相良に、「森山先生が変わらなければ、堂上総合病院に未来は無い」とする彼の考えを察した皆川は、森山の説得役を申し出る。そして一人落ち込む森山に、「今ならまだ引き返せる」と改心するよう説得するが、「俺は悪者じゃない‼」と、これまでの自身の身勝手な振舞いやその責任と向き合おうとしない森山には通じなかった。一方、家族に対しても依然として我が儘な態度を取る淵森に、彼の父親と兄が不満を漏らしているのを耳にした相良は、森山が淵森に自分自身を重ねていること、森山が堂上総合病院の経営者の親族であることを淵森に明かし、「ドクターに親近感を持ってもらえたら、何か良いことがあるかも知れない」と諭す。その頃、渋谷は「月刊ホスピタル」の記者「目黒いずみ」として「東京よつば銀行」の堂上総合病院の融資担当である浦に接触した渋谷は、堂上総合病院で「生体ドミノ肝移植」の手術が行われることを伝える。堂上総合病院に、移植手術を受ける真鍋周平とその家族が訪れ、堂上総合病院と北海道快栄病院の医師・看護婦達による1回目のカンファレンスが行われる。そのやり取りをドア越しに聴く森山を見かけた堂上は、「本当は手術をしたいんじゃないの?」と尋ねるも、森山はその言葉を「悪魔の囁き」として拒絶する。その森山に、浦を通じて堂上総合病院での移植手術の情報を得た満堂から呼び出しが掛かる。移植手術の成功により病院の評判の回復を懸念する二宮に、森山は「手術は自分とは無関係で、相良が言い出したことだ」と弁明する。その後、行きつけのクラブでホステスのナナに「生体ドミノ肝移植」について説明する森山は、「簡単な手術じゃないし、バタバタと手術の日程が決められたから、失敗するに決まってる」と不安を漏らし、「堂上総合病院は満潤会に買収され、自分は50億円を手にする」と上機嫌だったが、ナナからその大金の使い道を訪ねられた森山は、仮に病院が買収されれば、自分と余生を共にしてくれる人が一人もいない事に気づき、ふと思い悩む。翌日、淵森の病室に経過観察に訪れた森山は、淵森から「病院で大規模な手術が行われるのに、森山先生は一人拗ねていじけている」と言われたのを皮切りに、再び彼と口論になってしまう。その頃、医務室の相良の元を訪ねた笹井は、「手術には森山先生も参加するべきだ」と進言するが、相良は「それは森山先生本人に直接言った方が良い」と提案する。そして森山の元を訪ねた笹井は、一緒に手術をしようと説得を試みる。そんな笹井に森山は、「堂上総合病院の評判を悪くしてしまった自分は、『経営者』には向いていない」「失敗を取り返そうと頑張っても上手くいかない」と愚痴をこぼすが、「これから先に何が起きても、森山先生を嫌いになったりせずに、『チーム森山』で支えていく」という笹井の言葉に突き動かされ、ようやく移植手術に参加することを決意する。そんな森山に相良は、「『患者を絶対に助ける』という責任があるか?」と尋ね、森山は「もちろんだ」と答える。そして森山の復帰に、「チーム森山」の面々や皆川、堂上も安堵の表情を浮かべる。移植手術に向けての準備が進む中、相良は病院の待合室で満堂の姿を見かける。それに気づいた満堂は、かつては医者になることを望みながらも、貧乏であったが為に学校に行くことすら出来ず、結果的に「医者を使う立場」に立ったこと、そして今でも「人の命を助けることができる医者は素晴らしい」という想いを抱いていることを明かす。その上で、「『堂上総合病院の消化器外科を、日本一の消化器外科にする』という夢を、私に託してみないか?」「相良先生にとってより良い場所、より良い病院を作る代わりに、堂上総合病院を譲って欲しい」と持ちかけるが、相良は満堂の提案を「魅力的な取引条件」としながらも、「病院を作り上げてきた堂上さんの想いが好きだ」と丁重に断る。そして移植手術当日の日、最初に青柳による真鍋周平の手術と、相良による真鍋ゆりえの手術が行われる。同じ頃、病院の待合室では、渋谷がツイッターを通して堂上総合病院での移植手術の情報を発信。そして森山も、真鍋純子の手術に取り掛かる。青柳よる周平の手術は無事に成功するが、相良が担当するゆりえの血管と、ドナーである周平の肝臓の血管が縫合出来ず、ドナーの肝臓の機能が危うくなるトラブルが発生する。そこで相良は急きょ、「自己血管クラフト」を用いた手術に変更し、手術も無事に終了する。残るは森山による真鍋純子の手術のみとなり、縫合を終えて一安心するが、門脈圧が異常に高い数値を示し、肝臓のうっ血及び機能不全、更には患者である純子が亡くなる危険性が浮かぶ。困惑し始める笹井らに対し、森山は冷静に脾臓の摘出手術を行うことを決意するが、脾臓を摘出しても、門脈圧は依然として高い数値を示し、手術の経過を観察していた堂上や桃井達にも動揺が広がり始める。それでも相良は「森山先生は、あらゆるトラブルを想定して手術に臨んだから大丈夫だ」と、森山への信頼を示す。そして森山は、「門脈体循環シャント」による手術を提案し、無事にこの難局を乗り越え、手術を成功させた。その後、帰り支度を済ませ帰路についていた相良に、満堂から電話が掛かる。満堂は、移植手術の成功を祝福しつつも、「今は、堂上総合病院の買収を諦めるが、もし森山先生が病院を継いだ後に些細なミスでも起これば、その時は容赦はしない」と忠告する。相良はその満堂の言葉を、「堂上総合病院が『良い病院』であり続ければ、手出しはしない」と解釈する。そんな相良に満堂は念を押すように「いつか私が病気に掛かったら、是非、相良先生に診ていただきたい」と言い、相良も「もちろんです。」と了承し、電話を切る。翌日、堂上総合病院の評判が大幅に回復したことに堂上と桃井は大喜びし、森山も「二度と『病院を売る』なんて言い出したりしない」と堂上に約束する。大勢の人で賑わう病院の待合室を見下ろしながら、「森山先生にはもっとしっかりしてもらわないと安心できない」とする相良は、、皆川は「森山先生の事が好きなのでは?」と尋ねられ、「あんな面白い人は他にいないから大好きだ」と笑いながら答える。相良も「皆川先生も森山先生が好きなのでは?」と尋ね、皆川は「それはありません」と一瞬険しい表情を浮かべるも、笑みを浮かべながらその場を後にする。一方、無事に退院し仕事に復帰した淵森と顔を合わせた森山は、我が儘な態度を改めた淵森に、一緒に病気と闘う事を約束する。その一部始終を眺めていた相良は、「医者が患者に慕われているのは良いことだ」と大いに笑い飛ばしていた。

平均視聴率 14.4%(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ社調べ)

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注釈

  1. ^ 第1シリーズ最終話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
  2. ^ 第1シリーズ第7話ストーリーより。
  3. ^ 第1シリーズ最終話ストーリーより。
  4. ^ a b 第2シリーズ最終話ストーリーより。
  5. ^ a b c d 第3シリーズ第3話ストーリーより。
  6. ^ a b c 第3シリーズ第5話ストーリーより。
  7. ^ a b c 第3シリーズ第6話ストーリーより。
  8. ^ 車種はW211 E55 AMG。
  9. ^ 第3シリーズ第1話において、院長代理に任命されて間もなく相良に辞職や土下座をせがんだ件について、同シリーズ第5話で海外旅行から帰国し院長に復帰した堂上が、事情を聴いた上で相良に謝罪したが、当の森山本人は詫びもしないどころか「病院には医者がたくさんいるから、辞めたければ辞めればいい」と開き直っていた。
  10. ^ ちなみに、降りた場所は「堂上美容院前」であった。
  11. ^ a b c d e f 第3シリーズ第1話ストーリーより。
  12. ^ a b c d 第3シリーズ第2話ストーリーより。
  13. ^ a b c 第3シリーズ第4話ストーリーより。
  14. ^ この言葉は相良が、宮部が仕事の効率ばかりを優先させて、患者とのコミュニケーションが疎かになっていることを見抜いた上での発言である。
  15. ^ これに関しては、少なくとも皆川ら看護師たちは「酷すぎる」などと反発していた。
  16. ^ 患者の治療方針や受け入れ・看護師の勤務ローテーションなど。
  17. ^ これらの改革案は全て、これまでのチーム森山の傲慢かつ職業意識の無い行動への戒めと意趣返しを兼ねた宮部ら看護師達からの提言である。

出典

  1. ^ B’z:ドラマ「DOCTORS 2」主題歌書き下ろし ベストアルバム収録の新曲”. 毎日新聞デジタル (2013年6月10日). 2014年11月18日閲覧。
  2. ^ 「DOCTORS」伊藤蘭ら演技派が集結”. サンケイスポーツ (2011年9月8日). 2014年11月18日閲覧。
  3. ^ 「比嘉さんの看護師姿にテンション上がりました」“沢村ドクター”が始動!”. webザテレビジョン (2011年9月24日). 2014年11月18日閲覧。
  4. ^ 沢村一樹:「DOCTORS」続編が決定 “理想の上司”ランキング入りに期待”. 毎日新聞デジタル (2013年5月22日). 2014年11月18日閲覧。
  5. ^ “最強の名医”がいよいよ始動! 沢村一樹主演「DOCTORS 2」の見どころは!?”. webザテレビジョン (2013年7月11日). 2014年11月18日閲覧。
  6. ^ 「DOCTORS 2」大ヒットの要因は沢村一樹と高嶋政伸の“急接近”にあり!?”. webザテレビジョン (2013年7月25日). 2014年11月18日閲覧。
  7. ^ 沢村一樹主演「DOCTORS」第3弾の放送が決定! 『帰ってきたなぁ…』”. webザテレビジョン (2014年11月18日). 2014年11月18日閲覧。
  8. ^ 沢村一樹がミステリアスな天才外科医役でテレ朝“木9”ドラマ初主演!”. webザテレビジョン (2011年9月8日). 2014年11月18日閲覧。
  9. ^ やっぱり無理!?沢村一樹 比嘉愛未に「会った途端に初日で挫折しました」”. スポニチアネックス (2011年10月25日). 2014年11月18日閲覧。
  10. ^ ジャイアンキャラで新境地!高嶋政伸、ネットの「クソ虫やらせたら最高」コメントにニヤリ!”. シネマトゥデイ (2013年7月11日). 2014年11月18日閲覧。
  11. ^ 「DOCTORS」比嘉愛未インタビュー「毎日撮影に参加できるのが楽しいです」”. webザテレビジョン (2011年10月19日). 2014年11月18日閲覧。
  12. ^ 「DOCTORS」劇中で“タレントドクター”森山が14kgのダイエットに成功! どぶろっくの“初冠番組”に出演!!”. webザテレビジョン (2014年12月13日). 2015年1月12日閲覧。
  13. ^ 「DOCTORS」の主題歌が決定! 沢村一樹×JUJUが再タッグ!”. webザテレビジョン (2011年9月29日). 2014年11月18日閲覧。
  14. ^ 「DOCTORS 2」の主題歌がB'z書き下ろしの新曲「ユートピア」に決定! 2クール連続でドラマ主題歌に!!”. webザテレビジョン (2013年6月10日). 2014年11月18日閲覧。
  15. ^ 沢村一樹主演「DOCTORS」の主題歌がコブクロ書き下ろし『奇跡』に!”. webザテレビジョン (2014年12月24日). 2014年12月25日閲覧。
  16. ^ 全放送回の出典。-Sponichi Annex 芸能、2013年6月3日参照。
  17. ^ 7月から連続ドラマで復活の「DOCTORS」事前SPが14.7%の好視聴率!”. webザテレビジョン (2013年6月3日). 2014年11月18日閲覧。
  18. ^ 全放送回の出典。-Sponichi Annex 芸能、2013年9月6日参照。
  19. ^ 「DOCTORS 2-」視聴率20%突破 デイリースポーツ 2013年8月30日閲覧。
  20. ^ DOCTORS 最強の名医 新春ドラマスペシャルは、視聴率12.5%(ビデオリサーチ、関東地区)”. navicon (2015年1月8日). 2015年1月18日閲覧。
  21. ^ 全放送回と平均の出典。DOCTORS3〜最強の名医〜スポニチアネックス、2015年3月7日閲覧。
  22. ^ DOCTORS3〜最強の名医〜スポニチアネックス、2015年2月07日閲覧。

関連項目

外部リンク

テレビ朝日 木曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
陽はまた昇る
(2011.7.21 - 2011.9.15)
DOCTORS 最強の名医
(2011.10.27 - 2011.12.15)
聖なる怪物たち
(2012.1.19 - 2012.3.8)
ダブルス〜二人の刑事
(2013.4.18 - 2013.6.13)
DOCTORS2 最強の名医
(2013.7.11 - 2013.9.5)
ドクターX〜外科医・大門未知子〜
(第2期)
(2013.10.17 - 2013.12.19)
ドクターX〜外科医・大門未知子〜
(第3期)
(2014.10.9 - 2014.12.18)
DOCTORS3 最強の名医
(2015.1.8 - 2015.3.5)
アイムホーム
(2015.4.16 - 2015.6.18)