恋の奇跡

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恋の奇跡(こいのきせき)は、もりたゆうこによる漫画作品。「Kiss」(講談社)で連載、コミックスは全8巻。及びそれを原作としたテレビドラマ

ストーリー(原作)[編集]

塚本妙子は、容姿に対してのコンプレックスがあり、いじめから自分を守ってくれた隣家の甲斐に対しての恋心も言い出せない。高校3年の1月。父の遠縁で妙子と同い年だという倉田雪乃が3月まで、という条件で家に寄宿することになる。美しい容姿同様、性格も良い娘に思えた雪乃だったが、数々の不審な行動の末、妙子の母を殺害。泥酔した父をホテルに連れ込み、関係を持った様に見せかけた上で、妙子を家から出して欲しいと懇願。母殺しを始めとする疑念を雪乃にぶつける妙子だが、雪乃は「醜い人が、何を言っても周囲は信じない」「あなたの様な醜い容姿の人間に、この家は似合わない。出されて当然」と切り返した。絶望しトラックに飛び込もうした妙子を謎の医師、聖達彦が救出。その聖からダイエット計画を持ちかけられた妙子だが、過酷さに家に戻ろうとする。しかし、父は行方不明になり、家は妙子になりすました雪乃によって売却されていた(この時に来ていた買い手から、母の位牌の処分を頼まれたと聞かされ、持ち帰っている)行き場をなくした妙子は、聖の命令でダイエットの為にパリへ。そこでモデルとして撮影に来ていた雪乃から、容姿に対して罵詈雑言を浴びせられ、復讐を誓う。

登場人物(原作)[編集]

  • 井上彩子(本名:塚本妙子)
並外れた体重を理由に男子にいじめられた事があり、被害妄想が強く、いじけた面が見られたが、雪乃への復讐心から、ダイエットを決意。パリからの帰国後、メイクアップアーティストをしていたが、出張先で来られなくなったモデルのピンチヒッターを依頼されたのを機に芸能界入り。母の出生名を名乗る様になる。雪乃との対立を目撃され、キツイ性格と誤解された事・雪乃の罠で整形疑惑を掛けられた事などを逆手に取り、ダイエットで手に入れた長身でボーイッシュな容姿、はっきりした物言いをするキャラクターとして売り出し、同時に強さを身につけてゆく。身長は170センチ台、ダイエット開始時の年齢は18歳、雪乃との同居期間は2ヶ月程度、高校は卒業直前で中退と設定されている。
  • 倉田雪乃(本名:後藤由紀子)
父を知らず、貧困の中、母から虐待を受けて育つ。高校入学後、告白した同級生の男子の仲間数人から性的暴行を受け、直後に母は愛人と失踪。絶望し自殺を図ろうとしたところを聖に救出される。彼の姉と瓜二つに整形を受けた直後、聖の紹介で働いていた病院で、数年前に亡くなった中学の同級生、倉田雪乃の母に再会。友人だと思っていた彼女の本心を知ってしまう。そして雪乃の母の死後、奪った遺品を手がかりに雪乃の名を騙り、彼女の遠縁、かつ芸能界デビューに有利でもある東京在住の塚本家に入り込むが、家族仲の良さを憎悪。崩壊させ、財産を売却するなどをし芸能界へ。表向きは清楚で穏やかで優しげだが、本心は残虐な野心家で、美に対しての執着心が強く、自らの目的を果たす為、さまざまな犯行を重ねてゆく。実母を殺害した直後、参考人として呼び出された警察で対面した遺体から母の整形を知る。(この件に関しては、DNA鑑定などにより、母子と確定。容疑が固まり、逮捕された可能性が高い)のちに、早川とのトラブルでステージ下のスポットライトに落下し、負傷。整形不能になってしまう。
  • 甲斐将人
塚本家の隣の住人で、妙子とは中学卒業まで同級生。心優しい性格だが、残虐な本性を知り、そして負傷させられても尚、雪乃に心惹かれる。
  • 聖達彦
美を研究する整形外科医。雪乃に整形・妙子にダイエットの計画を持ちかけている。両親の愛情に恵まれずに育ち、姉が唯一の理解者だった。その姉が政略結婚、離婚の後に精神を病んだ事を知りつつ男女の関係になった上、死に追い込んだという自責の念に駆られていた。姉の遺体を保管していた事もあるが、妙子と惹かれ合う様になった事から次第に変化が生じ、遺体を荼毘に付し、冷淡だった性格が変化してゆく。のちに雪乃の逆恨みが元で、医師免許を剥奪され、海外へと旅立つ。
  • 塚本正春
妙子の父でサラリーマン。家族想いで心優しい性格だったが、雪乃を家に入れてしまった上に、甘い顔をしていた事が妻の死を招いたと自責の念にかられ、アルコール中毒になり、勤務先を解雇された直後、雪乃の罠にはまり、妙子と引き離された挙げ句 覚醒剤を打たれてしまう。妙子との再会を果たした直後に死亡。
  • 塚本彩子
妙子の母。雪乃の不審さに気づき、家を出る様に言った直後、駅のホームから、突き落とされ殺されてしまう。容姿の老化を嘲った雪乃に平手打ちを食わせた事もあるが、さっぱりした気性で妙子を深く愛していた。旧姓は井上。
  • 後藤香
雪乃(由紀子)の母。未婚で出産した娘に壮絶な虐待を展開した挙げ句、男と駆け落ちした過去を持つ。整形した雪乃を娘と気づかず、スナックの経営資金を無心するが、スナックの客に娘の写真を見せて、あざ笑っていたのを雪乃(由紀子)に知られ、呼び出されて監禁、撲殺の後、遺体に放火される。警察による検死・復顔の結果、整形前の雪乃(由紀子)に瓜二つの容姿だったことが発覚。
  • 早川恵美子
妙子の母と同年代の美人女優だが、のちに聖の元で整形を繰り返していた事をマスコミにすっぱ抜かれる。情報をリークした犯人を雪乃と思い込み、泥酔し授賞式の壇上に上がり、もみ合いの末に雪乃を負傷させてしまう。受賞歴などはない様子。
  • 倉田雪乃(=本物)
由紀子の中学の同級生で、評判の美人。病弱で欠席しがちだった事から、何かと由紀子を頼っていたが、裏では2人暮らしだった母親と一緒に由紀子の容姿を嘲っていた。中学校在学中に病死。塚本家とは親戚だが交際はない。死亡から数年後、死の直前だった母によって由紀子に本心を伝えられてしまう。
  • 佐伯トモミ
新人女優。映画収録中、雪乃に殺害されかかり負傷した妙子の代役に抜擢されるが、妙子が復帰した為に没になる(本人はホッとした様子)少々、ワガママな面が見られたが、妙子に憧れ、前向きな態度を見習う様になる。
  • マダム
パリ在住の邦人女性。美容関連のアドバイザーとして成功するが、飛行機事故に遭遇。息子を亡くしたこと、体に消えない傷を負ったことを理由に離婚した過去を持つ。ダイエットに成功し、帰国する妙子にネックレスをプレゼントした。

テレビドラマ[編集]

1999年4月15日から同年7月1日までテレビ朝日系列で放映された。全12話。 当時恋愛スキャンダルで「悪女」「魔性の女」イメージがあった葉月里緒奈がいじめられ役、また特殊メイクで「太った女の子」になる事と、当時清純派アイドルとして人気を博し、大人しい女性の役柄が多かった菅野美穂が悪役を演じる事や、その他の出演者達も豪華メンバー揃いで話題となった。

ストーリー[編集]

弁護士の父を持ち、両親の愛情に恵まれて育った塚本妙子。高校の卒業式の夜、父が遠縁の娘だという倉田雪乃を家に連れて来た。最近、母を亡くし天涯孤独になった雪乃を、家から大学へ通わせるというのだ。女子大生モデルとして活躍。明るい性格で人気者の雪乃だったが、3年が経過する頃から甲斐へ急接近。同時に父に対しての思わせぶりな言動、近所での中傷行為など不審な行動を見せ始め、母のヒステリックな言動に嫌気がさした父が家を出て、事務所で寝泊まりをするなど、両親の仲は険悪になってゆく(この時も雪乃は、事務所に同行。母からの電話に出たりもしている)そして雪乃と父の間に秘密があるのでは?と疑い、素行調査に出掛けた母が駅のホームから転落し死亡。直前に4年前から大事にしていた甲斐からのプレゼントのスカーフを雪乃に奪われ、破き捨てられていたこともあり、雪乃に母殺しの疑いを向ける妙子だが、雪乃は「私を疑うのは、あなたの心が醜い証拠。姿が醜い人は心も醜い」と言い放つ。踏切で自殺を図ろうとする妙子だったが、間一髪で謎の医師、聖達彦に救出される。そして聖の指導の下で1年間、過酷なダイエットに励み、華麗なる美貌を手に入れるが、横浜市都筑区の自宅は、妙子になりすました雪乃により競売に掛けられ、ほとんどの家財道具はなくなっていて、父は行方不明。甲斐は就職して家を出たと言う。父を捜す妙子は、雪乃の専属アーティストとなるが、のちにモデルにスカウトされ、そして広告代理店社員の甲斐と再会。雪乃と交際している甲斐に正体を明かせない妙子だったが・・

ドラマ化に際して登場人物の性格、塚本家と雪乃の繋がり、その他も設定の変更が行われ、原作とは大分異なったストーリーとなった。

キャスト[編集]

容姿にコンプレックスはあるものの、両親に愛され、何不自由なく育てられた事もあり天真爛漫で心優しい娘。遠縁で天涯孤独の身だと言う雪乃を暖かく迎え入れ、友人として接していたが、酷い裏切りに遭い、家庭崩壊に追い込まれ絶望し、自殺を図ろうとしていた所を聖に助けられる。ダイエット後、素性を隠す為と母への思いから母の出生名を名乗り、メイクアップアーティストをしていたが、美貌を買われ芸能界へ。新しい世界への戸惑いから来る言動、雪乃との対立を目撃された事から「何を考えているか分からない、少し暗めの子」と誤解されてしまう。のちに血縁を打ち明けた雪乃の依頼で、娘の優希を引き受けシングルマザー宣言をする。私立の女子高を卒業後に大学に進学。体重は102キロ、ダイエット開始時の年齢は22歳、雪乃との同居期間は4年弱程度に設定変更。1975年の冬生まれと推定される。
表向きは、明るくさっぱりとした性格の美人で、皆から愛されているが、冷酷な裏の顔を持つ。少女時代は容姿の他、暗い性格を理由に同級生から壮絶ないじめを受けていた様子(甲斐が雪乃(由紀子)の過去を調べた際に「後藤由紀子」時代の彼女を覚えている同級生は殆どいなかった事からも、彼女が暗い少女期を過ごしていた事がうかがえる)母を始めとする周囲の仕打ちの後、自殺を図るが聖に救出され、整形後に実父と聞かされていた塚本正春に会いに行き、大学を卒業まで という条件で塚本家に滞在(同時に数年前に病死した中学の同級生の美少女「倉田雪乃」の名を名乗る様になる)小さい頃から読書家だったこと、中学生の頃には、所属していた演劇部での活動全てを任される程、並外れた才能を持ち活躍していたことなどから芸能界を目指し、女子大生モデルから女優に転身。芸能人としてのプライドが非常に高い。最終回で出産した甲斐の子を妙子に託し、焼身自殺を図る。1989年度に中学3年生だった事から、妙子と同い年の1974年度生まれと推定。横須賀市出身。
謎めいた印象の整形外科医。女優志願だった恋人が、役作りの為のダイエットが元で、摂食障害を引き起こし死亡した過去から、整形に対して肯定的な思想を持つ様になる。妙子にはカウンセリングと運動、食事療法によるダイエット指導、雪乃に対しては恋人と同じ顔に整形を施している。競売に掛けられていた妙子の家を買い戻したことがある。のちに違法行為が発覚し、医師免許剥奪となった直後、雪乃から依頼された甲斐の目の手術を終え、妙子から告白を受け海外へ旅立った。
妙子の幼なじみで隣家の住人。大学卒業後に広告代理店に就職。交際していた雪乃を戒めた事を逆恨みされ、解雇に追い込まれるが、直後に文筆家に転身。映画の脚本を手がけた際に、雪乃と妙子を和解させる様なストーリーに書き換えた事もある。雪乃に心惹かれはするが、明るく心優しい性格で、妙子の良き理解者となる。
妙子の母。美人で優しい性格で、家族を愛していたが、脆い面を雪乃に見抜かれて煽られ、ヒステリックになっていた。大学を卒業したら家を出る様に言ったことから口論になり、平手打ちをくらわした翌日、雪乃の秘密を探ろうと横須賀へ向かう途中、駅のホームから雪乃に突き落とされ死亡(以前から家庭崩壊状態だったのと、ノイローゼ気味だったことを周囲に知られていた為、表向きには自殺として処理されてしまった)妙子が画家から貰ったスケッチを評価し、額縁に入れて飾った事もある。
妙子の父で弁護士(個人事務所を経営していた)優しい性格で家族思いだったが、結婚前に交際していた香の娘である雪乃の憎悪で一家離散の憂き目に遭う。彩子の死後、行方不明になった妙子を探しに出かけ、事故に遭遇。記憶喪失の状態で横須賀の病院に入院中、雪乃によって死に追い込まれる。(この件に関しては、のちに病院から警察に証言があり、雪乃の犯行と断定されている)しかし記憶をなくしても家族の写真を大事にしていて、幸せそうだったと担当ナースから妙子に伝えられた(他にも初音の前で、妙子の名を呼んだこともある)横須賀市出身。
雪乃と初音の母。(どちらも未婚で出産)男と金銭にだらしなく、雪乃に虐待を展開の末、初音の父との復縁の為に見捨てる。初音の父との破綻後は、初音を親戚の家に預けた上でスナックを経営していた。妙子により雪乃と再会。優しい母の顔を見せるが、交際していた男と駆け落ちしようと雪乃の通帳を持ち出してしまう。男に逃げられた後、雪乃に自身も整形していた事・家族と不仲だった事、コンプレックスを抱いていた事を打ち明け、口論の末にもみ合いで負傷(この時、雪乃を庇っている)雪乃が自殺後、元恋人の正春の娘と知った妙子の元を訪れ、「あの子を許してやって欲しい」と謝罪した。正春とは「不釣り合い」等、スナックの客などからの嫌がらせで妊娠中に仲を壊された様子。
雪乃とは8歳違いの異父妹(1981年頃生まれ)両親から見捨てられ、行き場をなくしていた事もあり、姉に忠実に振る舞っていたが、次第に姉を心配する様になり、妙子と甲斐と共に、立ち直らせようと奔走。のちに母と再会。姉への仕打ちに激怒もしたが、のちに和解する。基本的には素直で純朴な性格。病院で正春の世話をしていた。
雪乃のマネージャーだったが、妙子との人違いで、初音に怪我をさせる等のヘマを理由に解雇される。その後も何かと接近していたが、香殺しを依頼された事が警察に知られた直後、屑呼ばわりをした雪乃を殺そうとするが、甲斐に突き飛ばされ失敗。雪乃を追って来た刑事に逮捕された。
最初はメイクアップアーティストとして妙子と一緒に働いていたが、のちにマネージャーにスカウトされる。氏名は不明だが、「しんのすけ」と呼ばれる場面が確認出来る。
雪乃の所属事務所で働くアシスタント。日和見的な面、「自分には才能がない」と言ったことを雪乃に詰られる。
路上で絵描きをしていた時、通りかかった妙子の容姿を評価。デッサンを描く。のちに雪乃の妊娠に気づき、胎児のデッサンを描いてプレゼントしている。(このデッサンは、室内に保管されていたのを雪乃の死後、初音によって発見され、妙子によって優希の部屋に飾られた。)最後に妙子の為に大作を仕上げ、何も言わずに旅立った。
買い物に来た雪乃の虚言を鵜呑みにし、彩子を注意した。
山梨県の田舎町在住。警察から逃走してきた雪乃を受け入れ、生まれた優希を妙子の元に届けた。

スタッフ[編集]

サブタイトル[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率 備考
Stage1 1999年4月15日 天使のような悪魔に出会った 中園ミホ 中島悟 16.5% 15分拡大
Stage2 1999年4月22日 102キロの私に幸せは来ないの? 15.7% -
Stage3 1999年4月29日 私の正体がバレてしまった… 赤羽博 13.4%
Stage4 1999年5月6日 美味しすぎる復讐のチャンス 吉本昌弘 14.0%
Stage5 1999年5月13日 嘘つきで、したたかで危険な女 中園ミホ 13.7%
Stage6 1999年5月20日 倉田雪乃は死んでいる…!? 16.4%
Stage7 1999年5月27日 甲斐くん、邪魔するなら消すわ 吉本昌弘 16.4%
Stage8 1999年6月3日 雪乃は整形、そして本当の悪魔に 中園ミホ 中島悟 16.2%
Stage9 1999年6月10日 裏切りの女彩子…あなたを殺す 吉本昌弘 14.3%
Stage10 1999年6月18日 私があんたを憎んだ本当の理由 中園ミホ 赤羽博 14.3%
Stage11 1999年6月25日 天使が舞い降りて…雪乃は死ぬ 中島悟 15.3%
final stage 1999年7月1日 今夜、最後の奇跡が起こる! 16.4% 15分拡大
平均視聴率15.2% (視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)