四つの嘘

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四つの嘘』(よっつのうそ)は、大石静による日本小説作品、及びそれを原作としたテレビドラマ

2004年7月から12月まで半年間、産経新聞に連載された。

2008年、作者自らの脚本でテレビ朝日系列でテレビドラマ化。

書籍情報[編集]

あらすじ[編集]

かつて私立女子校で同級生だった、詩文満希子ネリ美波の4人。

高校卒業後、長年会うこともなかった4人だが、ニューヨークで暮らしていた美波が、元彼の河野とフェリー事故で亡くなる。そのニュースを見た満希子は2人の不倫関係に思い至り、残された3人の人生が再び動き始める。

淫乱さ、狡猾さ、醜さを持つ女たちの生々しい現実をどこかあっけらかんと描いた物語。

登場人物[編集]

原 詩文(はら しふみ)
幼い頃から妙に艶めかしい色気があり、不思議な雰囲気を醸し出す顔つきだった。早熟で、性に奔放なところがあった。高校時代、クラスではネリと共に浮いた存在だった。美波の彼だった河野を奪い、結婚するために計画的に妊娠した。
夫と離婚後、一人娘・冬子を連れ、実家に戻る。父親は「詩文堂(しぶんどう)」という本屋を経営しており、本人も昔から本が好きな文学少女だった。
西尾 満希子(にしお まきこ)
高校時代は、「仏壇屋の満希子」で“ブッキ”と呼ばれていた。モデルスカウトされるほどの美人でスタイルが良い。美波とは、中学からの持ち上がりで、ずっと仲が良かったため、美波が自分でなく詩文に恋愛の相談をしていたことに憤った。
夫・武と2人の子どもと平凡な生活を送っていた。実家は三代続く仏具店で、夫は婿養子
灰谷 ネリ(はいたに ねり)
高校時代、周りが皆附属女子大学への進学を志望する中、唯一医大への進学を希望した。
仕事に明け暮れる外科医。専門は脳外科の関東第一病院の勤務医
戸倉 美波(とくら みわ)
高校時代は少しぽっちゃりした体型だった。弟の家庭教師・河野に告白され、付き合うようになる。河野とのことを誰かに話したい衝動に駆られ、詩文に話してしまい、結果的に奪われてしまう。悲しみに明け暮れ、後の夫・雅之とは河野と風貌が似ているというだけで結婚した。
旧姓・岩本。夫と一人娘・彩とニューヨークマンハッタン(ドラマではカナダバンクーバー)で暮らしているが、夫は仕事で週末しか自宅に戻れない。元彼・河野とフェリーに乗っていたところ、事故死する。
河野 圭史(こうの けいし)
大学時代、家庭教師先の子の姉・美波を好きになり、付き合うようになる。詩文堂によく行っていた。美波を通じて詩文と知り合い、詩文にアプローチされ、詩文の方が好きになる。詩文の妊娠を機に結婚するが間もなく離婚する。
ロンドン日本大使館参事官(ドラマではアメリカシアトル領事館勤務)。キャリア。美波とフェリーに乗っていた。美波の元彼で、詩文の元夫。死亡のニュースが最初の速報以外伝えられなくなる。
河野の両親
父親は外務省のノンキャリアで、妻共々息子がキャリアとして成功する将来を強く望んでいた。詩文との交際に反対し、手切れ金を渡し別れさせようとした。
西尾 武(にしお たけし)
満希子の夫。の三男坊で、婿養子。満希子とはお見合い結婚。
戸倉 雅之(とくら まさゆき)
美波の夫。河野と風貌が似ている。開校されたばかりの、ニューヨークにある全寮制の高校の校長。普段はロングアイランドの高校で暮らし、週末だけマンハッタンの自宅へ帰る。
安城 英児(あんじょう えいじ)
詩文と肉体関係を持つライト級ボクサー。28歳。普段は、ウェルター級ミドル級並の体型だが、ライト級にこだわり、試合前に激しい減量をする。試合が終わるまで禁欲生活を送り、試合後は詩文と激しい情事に耽る。
原 冬子(はら ふゆこ)
詩文と河野の娘。言動が詩文に似ている。
西尾 ゆかり(にしお ゆかり)
満希子と武の娘。
戸倉 彩(とくら あや)
美波と雅之の娘。両親と離れ、日本で一人暮らししていたが、冬子に彼を奪われ、ニューヨークの母の元へ。
大森 基(おおもり もとい)
W大学仏文科3年生。家庭教師斡旋サークルを作っており、ゆかりや冬子のフランス語の家庭教師をする。婦女暴行の常習犯だった。

テレビドラマ[編集]

四つの嘘
ジャンル テレビドラマ
放送時間 木曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 2008年7月10日 - 9月4日(9回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ朝日
演出 松田秀知
藤田明二
土方政人
脚本 大石静
出演者 永作博美
羽田美智子
寺島しのぶ
高島礼子
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
エンディング 谷村奈南 「If I'm not the one」
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2008年7月10日から9月4日まで、永作博美主演テレビ朝日系列・木曜ドラマ枠で放送された。放送時間は、毎週木曜日・21:00 - 21:54(JST)。初回は15分拡大で22:09まで放送。

永作の大石静脚本の作品への出演は今作が2度目。大石は永作の大河ドラマ功名が辻』での演技が印象的だったようで、その後、ばったり会った時に「次は凄い濃い役をやらせたい」と持ちかけられたものが今作であった。[1]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

サブタイトル[編集]

放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2008年7月10日 41歳〜隣の女には負けられない!! 11.8%
第2話 2008年7月17日 41歳…命をかけた不倫の恋 10.6%
第3話 2008年7月24日 魔性の女と年下の男 8.3%
第4話 2008年7月31日 女41歳おひとりさまの真実 8.1%
第5話 2008年8月7日 衝撃の夜〜火花散らして 9.2%
第6話 2008年8月14日 家庭内スキャンダル!! 10.8%
第7話 2008年8月21日 危険な女ともだち 7.0%
第8話 2008年8月28日 そして嘘は暴かれ始める 8.7%
最終話 2008年9月4日 アラフォー最後の同窓会 9.6%
平均視聴率 9.4% (ビデオリサーチ、関東地区)

なお、福井放送では8月30日に放送された第8話(テレビ朝日系列フルネット局では8月28日に放送)は、本来の時間帯に「24時間テレビ」の放送を優先するため、通常ならば同日夜9時になるところを後続の「ゴンゾウ 伝説の刑事(こちらは通常ならば同日夜10時)」と2枠1セットで7時間半前倒しして同日昼1時30分より放送した。

遅れネット局[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2008年8月号『日経エンタテインメント!』内「テレビ証券推薦女優インタビュー」より。
テレビ朝日 木曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
7人の女弁護士(第2シリーズ)
(2008.4.10 - 2008.6.19)
四つの嘘
(2008.7.10 - 2008.9.4)
小児救命
(2008.10.16 - 2008.12.18)