野毛町
野毛町(のげちょう)[1]は神奈川県横浜市中区にある地名。字1〜4丁目からなる。約500店もの飲食店と動物園や大道芸で知られる。
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[編集] 概要
桜木町駅の南西に位置しており、野毛ちかみちで駅と直結している。毎年4月に行われる野毛大道芸は、町の名物である。野毛本通を挟んだ宮川町を含めて考えることも少なくない。
東に花咲町、南に大岡川、西に老松町、宮川町、北に西区戸部町に接する。
地形は、大岡川周辺の平坦な低地と、行政上の区分では老松町にまたがる野毛山一帯からなる。この野毛山の中腹に東海道と横浜港を結ぶために切り通して作った横浜道(よこはまみち)がひらかれ、交通の要所となった(現・県道80号横浜根岸線)。現在も崖状の地形として確認することが可能である(野毛の切通し)。
桜木町駅や三菱重工業横浜造船所等に接していたことから、古くから繁華街として栄えてきた。とくに終戦後は、伊勢佐木町や港湾施設など横浜市の中心部の大半が進駐軍に接収されたため、日本人街の中心として機能した。当時は闇市と屋台が拡がる地域で、まだ埋立て途中の桜川に沿って貴重な動物性たんぱく質源だったクジラカツを販売する「くじら横丁」(クスブリ横丁またはカストリ横丁などとも呼ばれた)は、終戦当時を象徴する場所として語られることが少なくない。日本が物資不足にあえぐ中、「野毛に来ればなんでも揃う」と言われるほどのにぎわいで、復員の兵士、かつての工員など職と食を求めて集まって来る人でごった返したという。
現在は中低層の店舗系(飲食・料理店が多い)の商業地が多くを占めるが、近年、高層化して共同住宅と併用する動きが見られる。
美空ひばりが本格デビューを果たした場所とされる横浜国際劇場も立地していた[2]が、その跡地に建てられたウインズ横浜(場外馬券売場)の影響で週末に馬券を求める人たちで賑わうようになった。
[編集] 歴史
古くは武蔵国久良岐郡戸部村の字で野毛浦と呼ばれていた。「のげ」とは突端もしくは崖地を意味するという。
明治時代の「陸蒸気」の開通により、現在の桜木町駅が開業してから宅地化した(参考:旧版地図)。
- 1860年 - 神奈川奉行の預り地となり野毛町が起立
- 1872年10月10日 - 大区小区制に伴い第1大区3小区に属す
- 1878年 - 郡区町村編制法の制定に伴い、横浜区に編入
- 1889年4月1日 - 横浜区が市制を施行し、横浜市に編入
- 1927年10月1日 - 横浜市が区制を施行し、中区に編入
- 1947年 - 新憲法施行記念式典を国際劇場(現在のウインズ横浜の場所)で開催
- 1968年5月11日 - 桜木町ゴールデンセンター(現:ぴおシティ)完成
- 1983年 - 野毛地区センターが開館
- 1986年4月12日 - 第一回 野毛大道芸 開催
- 1999年 - 「野毛ちかみち」が開通
- 2002年4月13日 - 横浜にぎわい座がオープン
- 2004年1月31日 - 東急東横線、横浜-桜木町間が廃止
[編集] 野毛ちかみち
野毛ちかみち(のげちかみち)は、国道16号によって隔てられた桜木町駅と野毛町方面を直結する地下道として、1999年に開通した。 JR根岸線、横浜市営地下鉄ブルーラインとぴおシティ、野毛の街を直結している。 名称は「近道」と「地下道」とをかけている。
[編集] 野毛大道芸
野毛大道芸(のげだいどうげい)は、1986年に、野毛の街の活性化を図るために開催されたイベントで、春と秋の年2回開催されていたが、1995年からは、春の4月のみの開催となった。
2004年に秋の野毛大道芸が復活。また、2006年以降「野毛大道芸夏の陣」も開催されている。
なお、現在では野毛大道芸は観客動員数では横浜市で最大のイベントとなっている。
[編集] 野毛大道芝居
野毛大道芝居(のげだいどうしばい)は、1994年、野毛大道芸の前夜祭として企画された。評論家平岡正明、小説家荻野アンナ、朴慶南、俳優高橋長英、シャンソン歌手永登元次郎、前衛芸術家秋山祐徳太子、舞踏家吉本大輔、元横浜市長高秀秀信、前市長中田宏ほか、野毛にゆかりの文化人や市民が参加、2005年全11回で終了した。
[編集] 野毛くじら横丁
野毛大道芸ブランド事業の一環として平成20年度にはじまった企画。野毛の新名物として、かつてクジラカツを売る露店群があったことをヒントに鯨料理のメニューを開発。居酒屋、寿司屋、お好み焼き屋、イタリアンバーなど30店の参加でスタートした。
[編集] ゲイ・タウン
神奈川県内有数の同性愛者向け飲食店密集地帯である。平戸桜木道路、大岡川、日ノ出町駅に囲まれた繁華街一帯にゲイバー、ハッテン場、ゲイ向けの雑誌やDVD・アダルトグッズを販売するショップ、ゲイ専門の成人映画館などが隠れるように存在している。その数は70ヶ所以上に及ぶ。同性愛者の街として特化しているわけではなく、ごく一般的な飲食店や居酒屋、ラブホテル、風俗店、ソープランドなどが中心なので、通り過ぎただけではここがゲイ・タウンであるとは気づきにくい。
野毛および横浜市内のゲイバーは戦後のかなり早い時期から存在していた。その起源は進駐軍向けの店だったと言われている。しかし地元の同性愛者だけしか利用しないため、知名度は決して高くない。「会員制」と書かれたこの町のバーの多くは、ゲイバーである。
[編集] 脚注
[編集] 周辺
- 野毛山公園
- 横浜にぎわい座
- 急な坂スタジオ
- 横浜市立中央図書館
- 横浜市長公舎
- 神奈川県立音楽堂
- 神奈川県立図書館
- 神奈川県立青少年センター
- 横浜能楽堂
- 掃部山
- 紅葉坂
- 伊勢山皇大神宮
- 成田山横浜別院(野毛山不動尊)
- 桜木町
- 横浜みなとみらい21
- 都橋商店街
- 福富町
- 吉田町
[編集] 参考資料
- 映画『悲しき口笛』(家城巳代治・監督 松竹 1949年)美空ひばり主演
- 書籍『或る女』(有島武郎・著 岩波書店 1919年)
- 書籍『ヨコハマB級ラビリンス』(山崎洋子・著 集英社 2006年)野毛をモデルにした「余毛」が舞台の連作小説
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 野毛公式ホームページ
- 横浜の下町「野毛」公式ホームページ
- 野毛飲食協同組合
- 野毛大道芸24年の歩み
- 野毛大道芸ブランド
- 野毛地区センター
- 大道芸ボランティアの会
- 男の快楽街 野毛町
- 野毛の怪しい映画館って中はどうなっているの?
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