バズ・ライトイヤー
バズ・ライトイヤー Buzz Lightyear | |
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初登場 | トイ・ストーリー |
最後の登場 | トイ・ストーリー4 |
作者 |
ジョン・ラセター ピート・ドクター アンドリュー・スタントン ジョー・ランフト |
声 |
英語版 ティム・アレン(映画) #担当声優も参照 日本語吹替版 所ジョージ(映画) 稲葉実(上記以外の初代) 星野充昭(上記以外の2代目) |
詳細情報 | |
愛称 | バズ |
種族 | アクションフィギュア |
性別 | 男 |
職業 |
スペースレンジャー アンディのおもちゃ |
恋人 | ジェシー |
バズ・ライトイヤー(Buzz Lightyear)は、ディズニー・ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズなどに登場するメインキャラクターの1人であり、同作の準主人公である。通称「バズ」。決め台詞はアクションボタンを押した際に再生される「無限の彼方へ!さあ行くぞ!」(原語版では"To infinity...and beyond!"、日本語訳:「無限の彼方へ!」)。
トイ・ストーリーシリーズでの設定
[編集]外見/機能
[編集]テレビアニメ『バズ・ライトイヤー』のキャラクター商品のおもちゃ。台湾製。体にいろいろな仕掛けがあり、電池によって片腕がレーザービームのように光る。空手チョップも可能で、ヘルメット横のスイッチを押すとヘルメットが開閉される。また背中にウィングが収納されており、ウィングが開くと先端のライトが赤と緑に交互に点滅する。体はプラスチック製で関節が多く、可動範囲が広い。頭部はゴム製で、さわると音が鳴る仕様。収納されていた外箱は宇宙船の形をしている。背中の蓋を開けると電池ボックスとメンテナンス用のスイッチがあり、「デモ(店頭展示)・プレイ(通常稼働)・リセット」の3つで構成されている。
特徴
[編集]全シリーズを通して良く言えば真面目で責任感が強い性格。悪く言えば思い込みが激しく勘違いすることが多い。当初は最新型のおもちゃ故に自分が本物のバズだと勘違いをし、暴走しがちな部分があり、ウッディと衝突していたがお互いの過ちに気付き、和解した後、良き親友兼相棒となり、支え合っている。『2』以降からはサブリーダーとして行動しており、持ち前の冷静さとリーダーシップで仲間をまとめている。『2』の終盤以降、ウッディの妹分であるジェシーを意識するようになる。
長編作品
[編集]- トイ・ストーリー
- アンディの誕生日にプレゼントとしてやってきた、流行のテレビアニメ『バズ・ライトイヤー』の主人公をモチーフにしたおもちゃ。
- 最初は自分が子供向けの大量生産されたおもちゃではなく、本物のスペースレンジャーのバズだと信じており(後述の『2』以降の作品でも、彼以外におもちゃの自覚がない者が登場する)、空も飛べると考えていた(作中でもそれを証明するために飛ぼうとした。しかし、実際は飛んでいないが、その場所にあった色々な仕掛けに引っかかったことで飛んでいるように見えたこともあり、ウッディ以外のおもちゃ達も飛べると勘違いした。なおバズはこのときに「目をつぶっても飛べる」と豪語していたことから目をつぶっており、自分に何が起きているのかわかっていなかった。)。また、ヘルメットを外すと苦しみだす癖がある。
- アンディをはじめ、他のオモチャたちの注目まで集めた自身の人気に嫉妬したウッディにライバル視される。ある日、彼の些細なイタズラで起きた事故で大事な任務の邪魔をされたと思い、敵意をむき出しにする。そのウッディに言いくるめられついていくものの、宇宙船の形をしたUFOキャッチャーを本物だと勘違いして乗り込んだところを、「おもちゃ殺し」と称される少年・シドにより獲得されて、ウッディと共に家に連れて行かれた。そこで自分を宣伝するテレビCMを目の当たりにし、自身が台湾製のおもちゃであり、宣伝でもハッキリと「このおもちゃは飛べません」と言われ、茫然自失。それでも自分の可能性を信じて、飛行しようと飛び降りたが、当然失敗して落下してしまい、その衝撃で左腕もとれてしまった。このことで完全に正気を失ってしまい、ウッディの脱出案にも乗らず自暴自棄になったが、シドのおもちゃたちに腕を直してもらい、その優しさにふれたことで正気を取り戻した。しかし、茫然自失から立ち直るにはいたらず、シドの実験につき合わされるために束縛されてしまい、身動きがとれなくなってしまった。雨がふったおかげで実験は一旦中止となり一命を取りとどめる。その間に改めてウッディと会話をして、互いの間違い(ウッディは先述のバズに対するイタズラと嫉妬のこと、バズはウッディの言うことをろくに聞かずに迷惑をかけたこと)を認めるようになり和解した。脱出しようとするが間が悪く実験の時間になったことからシドにつかまり、バズが実験体になってしまう。しかし、ウッディとシドのおもちゃたちが協力をしてバズを助けた。アンディたちは引っ越しのために車に乗っていたので追いかけて、共にトラックへとたどり着く。そこでシドの愛犬であるスカッドに邪魔され、ウッディを助けるためにバズがトラックから離れてしまう。その後ウッディとRCにより再救出されたものの、RCの電池がきれたことで動けなくなった。望みはなくなったと落胆したものの、シドが実験に使おうとしたロケットに可能性を感じて点火し、速さで車に戻ることが出来た、このときにバズはオモチャたちが乗っている車ではなく、「自分たちはアンディの身近が相応しい」とアンディの車に乗るために自分の翼を利用して滑空し、ウッディからも「空を飛んでるぜ!」と改めて感嘆され、そのままアンディの近くにあったオモチャ箱に降りていった。
- トイ・ストーリー2
- 本作では既に自分がおもちゃであることを自覚しており、言動も前作に比べやや常識的なものになっている。また、今作以降では基本的にヘルメットを外しており、ヘルメットを装着するのはアクションシーンのみとなっている。
- 玩具コレクターのアルに誘拐されたウッディの救出に向かった先のおもちゃ屋「アルのトイ・バーン」で棚に整列されていたニューアクションベルトを装備しているバズを起こしてしまう。起こしたバズは、自分がスペースレンジャーであると信じて疑わない姿はまさに前作のバズそのものであり、自らを隊長と名乗るなど多少だが相違点もある。これにはさすがの本人も呆れ返り、「私もこんな調子だったのか…」と改めて自分の過去を恥じていた。一度、おもちゃ屋のバズによって箱に閉じ込められるも自力で脱出し、仲間と合流する。プロスペクターの悪魔のささやきで博物館に行こうとするウッディにかつて自分に言ってくれた言葉で一喝し、ウッディを正気に戻すも、プロスペクターの策略で再び連れて行かれ、仲間とともに空港まで追いかける。本作では、サブリーダーとして仲間とのチームワークを見せ、アルの車の追跡時、ピザ・プラネットの車を運転したりするなど活躍を見せた。
- ラストでは、ジェシーに一目惚れする場面があり、その後の関係は後述。
- トイ・ストーリー3
- 前作に引き続きジェシーに好意を持っており、度々アプローチをする場面がある。大学生になったアンディによってジェシーらウッディ以外の仲間と屋根裏部屋に置かれるはずが、アンディのママがゴミと間違って廃棄しようとしたことから捨てられたと勘違いし、「誤解だ」という親友のウッディの言葉を信じることができなくなり、仲間達と共に「サニーサイド保育園」という託児施設に向かい、残るが、そこで幼いいもむし組の園児達の乱暴な遊ばれ方を受ける。
- その後、ロッツォ達に自分と仲間をチョウチョ組に入れてもらうように交渉するも失敗、彼らによって「デモモード」にされ、『1』同様自分をスペースレンジャーだと信じ込み、ジェシーらアンディのおもちゃたちをザーグ兵として倒し、カゴに閉じ込める。この時はロッツォを司令官と呼び、「ロッツォ司令官の部下」として彼に利用されるが、ウッディと合流したアンディのおもちゃたちの反逆にあう。レックスのミスにより今度はスペイン語をしゃべる場面がある(ボタンを押した時の音声もスペイン語)。スペイン語のシーンではまたしてもジェシーに一目惚れし、プロポーズしたり彼女を助けたりするなど本来に比べ、多少キザな性格になっている。ある事故で記憶を取り戻し、彼の頑張りもありジェシーとは相思相愛の関係になる。
- エンディングではジェシーとスペイン風の社交ダンスをする。
- トイ・ストーリー4
- 本作ではウッディの「心の声に従う」という言葉を信じ、バズ本人も心の声に従うシーンがあり、これが本作にて重要な役割を果たす。終盤ではボーと共に遊園地に残ることを決めたウッディと別れ、仲間たちと共に彼を見守った。
短編作品
[編集]- ハワイアン・バケーション
- サニーサイドからやってきたバービーとケンやボニーの部屋のおもちゃたちと一緒にハワイのお芝居をする。
- ディナーショーではスペイン語を話し、ファイヤーダンスをする(火ではなくケミカルライトを使っている)。
- ニセものバズがやって来た
- ボニーにファーストフード店「チキンパレス」へレックスと一緒に連れて行かれるが、店内に設置されているボールプールで置き去りにされ、店のおまけ商品のミニ・バズ・ライトイヤー(ニセものバズ)と入れ替わってしまう。
TVSP作品
[編集]スピンオフ作品
[編集]- スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!
- TV版「スペースレンジャー バズ・ライトイヤーシリーズ」にも登場。
- 上記での劇中劇を描いたシリーズの主人公で、こちらは本物のエースパイロットの1人。
- この作品ではリトル・グリーン・メンも、シリーズのキャラクターということになっている。宇宙を支配しようとする悪の帝王ザーグを倒そうとする。2でのニューアクションベルト付きバズの発言から、父親をザーグに殺されたと聞かされている(が、ザーグの発言からすると真実はそうではない)ということになっている。また、6歳の頃にナナという祖母がいた模様。
- バズ・ライトイヤー(2022年の映画作品)
- この作品ではアンディのお気に入りの映画という設定でトイ・ストーリーシリーズや上記のアニメ版とは世界観や設定が異なっているが過去作品のオマージュが度々見られ、初期のバズが口ずさんでいた「バズ・ライトイヤーの恒星日誌」は本作のバズの趣味であることやお馴染みの「無限の彼方へ、さぁ行くぞ」も親友との決め言葉なのも判明した。トイ・ストーリーシリーズやアニメ版の生真面目で責任感強い部分は変わらないが本作はその面が強調され、それ故に他人(特に新人)に頼ろうとせず、自分一人で解決しようと無茶をする。
担当声優
[編集]英語版
[編集]- ティム・アレン(映画本編)
- クリス・エヴァンス(『バズ・ライトイヤー』)
- テディ・ニュートン(『ニセものバズがやって来た』〈ニセものバズの声〉)
- パトリック・ウォーバートン(『スペースレンジャー バズ・ライトイヤー』)
- パット・フラーリー(『Toy Story Treats』、一部のゲーム作品)
- マイク・マクレー(『キングダム ハーツIII』)
日本語吹替版
[編集]- 所ジョージ(映画本編、一部玩具、『Celebrate! Tokyo Disneyland』、『シュガー・ラッシュ:オンライン』)
- 磯部勉(『トイ・ストーリー』初回収録版[1][2])
- 鈴木亮平(『バズ・ライトイヤー』)
- 小森創介(『ニセものバズがやって来た』〈ニセものバズの声〉)
- 稲葉実(『ディズニー・オン・アイス』〈初代〉、『ポンキッキーズ』、『マクドナルド』CM、『カーズ』、『東京ディズニーリゾート』各種アトラクション、『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!』、『キングダム ハーツIII』)
- 星野充昭(『ディズニー・オン・アイス』〈2代目〉、『東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル』)
その他
[編集]- ハビエル・フェルナンデス・ペナ(『トイ・ストーリー3』、『ハワイアン・バケーション』)
- スペイン語音声。英語版・日本語吹替版共に、スペイン語が流れるシーンではハビエルの音声が使用されている。
トリビア
[編集]「バズ」という名前はアポロ11号の宇宙飛行士バズ・オルドリンからとられている[3]。
映画『ファインディング・ニモ』では待合室の水槽にニモが入れられるシーンで背景に登場している。
映画『カーズ』のエンディングでのパロディ映画『トイ・カー・ストーリー』ではおもちゃの宇宙自動車として登場する。
2008年に『トイ・ストーリー・マニア!』がディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーとディズニー・ハリウッド・スタジオにオープンしたことを記念してディズニーがNASAと協力し、バズのアクションフィギュアが実際に宇宙に行くという企画が行われた。バズはスペースシャトル・ディスカバリーに搭乗し、国際宇宙ステーションに6ヶ月間滞在した。
2018年の映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』にも登場している。「無限の彼方へ!さあ行くぞ!」の台詞は健在。
脚注
[編集]- ^ ダークボのツイート(2015年8月12日)
- ^ 『別冊映画秘宝 吹替洋画劇場』(洋泉社、2003年6月)や一部ネット記事には玄田哲章と記載されているが、これは誤情報であるという。吉田啓介のツイート(2023年7月19日)
- ^ Solomon, Deborah (2009年6月15日). “The Man on the Moon” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2019年11月15日閲覧。