ティレル・022

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ティレル・022
カテゴリー F1
コンストラクター ティレル
デザイナー イギリスの旗 ハーベイ・ポスルスウェイト
フランスの旗 ジャン・クロード=ミジョー
イギリスの旗 マイク・ガスコイン
先代 ティレル・021
後継 ティレル・023
主要諸元
エンジン ヤマハ OX10B (Judd GV) 3.5 リッター V10 NA
トランスミッション ティレル製 6速
重量 515 kg
燃料 エルフ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム ティレル・レーシング・オーガニゼーション
ドライバー 3. 日本の旗 片山右京
4. イギリスの旗 マーク・ブランデル
初戦 ブラジルの旗 1994年ブラジルグランプリ
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
16 0 0 0
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ティレル・022 (Tyrrel 022) は、ティレル1994年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。1994年の開幕戦から最終戦まで使用された。

概要[編集]

022はザウバーからティレルに復帰したハーベイ・ポスルスウェイトを中心に開発され、ティレルとしては実質的に3年ぶりの新設計マシンとなった。ポスルスウェイトが前年設計したザウバー・C12が比較的好成績を収めコンセプトの正しさが証明されていたため、基本コンセプトがそのまま引き継いでいる。前年度ノーポイントに終わった惨状から脱却する事を重視し、信頼性が高く、整備性が良く、セッティングしやすいマシンを目指し設計された。

この年からセミオートマチックトランスミッションを搭載している。このセミATはニューマチック(圧縮空気)で動作しており、エンジンのニューマティックバルブへエアを供給するコンプレッサーと共用になっている。ポスルスウェイトは「ニューマティックは油圧よりもバネ係数が低いため『スウィート』に動作する」と語っている。ギア変更時にエンジン回転数を自動的に合わせるブリッパーは第3戦のサンマリノGPから搭載された。

空力面では019以来ティレルの特徴であったハイノーズとアンヘドラルウィングを廃止し、C12と同じくオーソドックスなノーズデザインに回帰した。その他の部分もシンプルで凝った処理は見られない。

エンジンは前年に引き続いてヤマハジャッドと共同開発したV10エンジンを搭載。I〜Kスペックへとアップデートされ、第15戦日本GPでは片山右京のイニシャルと「究極 (Ultimate) 」を掛け合わせたUスペックが投入された[1]

カラーリングは濃紺から白へ変更。メインスポンサーは無く、日本たばこのスポンサーブランドはキャビンからマイルドセブンに変更された。その他、カルビーやクラブ・アングルといった日本企業の支援を受けた。

1994年シーズン[編集]

前年は新車の投入が大きく遅れたが、1994年は開幕戦から022が投入され、片山がF1参戦3年目で自身初の入賞を果たすという好調なスタートを切った。第5戦スペインGPではマーク・ブランデルが3位に入賞し、ヤマハエンジンにとってF1参戦5年目で初の表彰台となった。

死傷事故の続発を受けて、スペインGP以降ダウンフォースを削減するレギュレーション変更が行われたが、ティレルはその混乱を上手く乗り切り、後半戦もパフォーマンスを維持することができた。片山によれば、022が備え持っていた「ダウンフォースに優れたマシン」という長所がレギュレーション変更のせいで失われてしまったものの、マシンが滑りやすくなった方が自分のドライビングスタイルに合って運転しやすかったという[1]

片山は第9戦ドイツGPと第10戦ハンガリーGPで予選5位、第13戦ポルトガルGPで予選6位と一発の速さをアピール。ドイツGPではスタート直後に2位を走行し、第12戦イタリアGPではマクラーレンプジョーミカ・ハッキネンをストレートで2度パスするなど見せ場を作った。しかし、信頼性不足やドライビングミス、ピット作業のロスなどが重なり、速さを結果につなげることができなかった。イタリアGPでは2台とも同じブレーキトラブルでリタイアするなど、外注部品の品質にも泣かされた。

チームは13ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング7位でシーズンを終えた。

スペック[編集]

シャーシ[編集]

エンジン[編集]

F1における全成績[編集]

(key) (太字ポールポジション斜体ファステストラップ

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1994年 ティレル ヤマハ OX10B V10 G BRA
ブラジルの旗
PAC
日本の旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
ESP
スペインの旗
CAN
カナダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
EUR
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
13 7位
片山右京 5 Ret 5 Ret Ret Ret Ret 6 Ret Ret Ret Ret Ret 7 Ret Ret
マーク・ブランデル Ret Ret 9 Ret 3 10 10 Ret Ret 5 5 Ret Ret 13 Ret Ret

参照[編集]

  1. ^ a b 『F1速報 1994総集編』、ニューズ出版、1994年、44頁。