ストリート・ファイティング・マン

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ストリート・ファイティング・マン
ローリング・ストーンズシングル
収録アルバム ベガーズ・バンケット
B面 ノー・エクスペクテーションズ(US)
サプライズ・サプライズ(UK)
リリース 1968年8月31日 (US)
1971年6月25日(UK)
規格 シングル
録音 1968年3月~5月
ジャンル ロック
時間 3分14秒
レーベル ロンドン (US)
作詞・作曲 ジャガーリチャーズ
プロデュース ジミー・ミラー
チャート最高順位
ローリング・ストーンズ シングル 年表
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
(1968年)
ストリート・ファイティング・マン
(1968年)
ホンキー・トンク・ウィメン
(1969年)
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ストリート・ファイティング・マン(Street Fighting Man)は、1968年に発表された、ローリング・ストーンズの楽曲。作詞作曲はミック・ジャガーキース・リチャーズ

解説[編集]

アルバム『ベガーズ・バンケット』収録曲。アルバムに先立って1968年8月にアメリカでシングルリリースされた(B面は「ノー・エクスペクテーションズ」)。イギリスではそれから3年後の1971年にシングルカットされた(B面は「サプライズ・サプライズ」)。ジャガーが詞の全てと曲の大半を作り、残りをリチャーズが手伝った。アコースティック・ギターを中心にしたサウンドで、使用した電気楽器はベースのみにもかかわらず、ハードな曲に仕上がっている。シタールタンブーラブライアン・ジョーンズピアノニッキー・ホプキンス、エンディングで聴こえてくる管楽器のような音は、シャハナイというインドの笛楽器で、トラフィックデイヴ・メイソンが担当している。なお、ベースはリチャーズが担当しており、ビル・ワイマンは参加していない[1]

製作開始当初は「プリモ・グランデ」というタイトルだった。後に「ディド・エブリバディ・ペイ・ゼア・デュース?」に変わり、最後に「ストリート・ファイティング・マン」というタイトルに落ち着いた。シングル盤のジャケットには、ロサンゼルス暴動の写真が使われたが、問題となり後に回収された。

歌詞は、1960年代後半に世界中で起こっていたベトナム反戦運動に強い影響を受けており、1968年3月にロンドンの米大使館前で起こった大規模な反戦デモ(ジャガー自身も参加した)や、同年5月に起きた五月革命が、この歌詞を書かせる原動力となった。歌の中でジャガーは変革の必要性を強く説いているが、サビでは「貧乏な餓鬼に何が出来るんだ?ロックバンドで歌う以外に」という自嘲的なフレーズが聴かれる。この歌詞の内容と、同年に起こったシカゴでの暴動の余波を受け、本曲はいくつかのラジオ局で放送禁止になった。

ジャガーはこの曲について、1995年のインタビューで「今の時代に共鳴する歌とは思えないし、そんなに好きな歌でもない」と語っているが、コンサートでは頻繁に演奏されており、また多くのコンピレーション・アルバムに収録されている。

バージョン違い[編集]

シングル盤に収録されたモノラル・バージョンは、ジャガーのヴォーカルがステレオ・バージョンと異なっている。またモノラル・バージョンはステレオ・バージョンよりもフェードアウトがやや早い。コンピレーション・アルバムに収録される際はほとんどがステレオ・バージョンとなっている。B面の「ノー・エクスペクテーションズ」は、モノラルとステレオで差異はない。

コンサート・パフォーマンス[編集]

1969年以降、ストーンズのコンサートにおいては欠かせないレパートリーとなっており、2013年現在も演奏され続けている。 ミック・テイラー在籍時は、コンサートのラストに演奏されることが多かったが、2002年から2003年にかけての『リックス・ツアー』ではオープニングを飾った(アリーナクラスの会場でのみ)。コンサートではスタジオ版では一切使用されなかったエレキギターで演奏されるのが常であるが、例外的に1995年に行われた比較的小さな会場でのコンサートでは、アコースティックギターで演奏された。この模様はライブ・アルバム『ストリップド』に収められている。

カヴァー[編集]

参考文献[編集]

  • テリー・ロウリングス; アンドリュー・ネイル; キース・バッドマン; 筌尾正訳 『ローリングストーンズ/グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』 シンコー・ミュージック、2000年ISBN 978-4401616541 
  • ミック・ジャガー1995年ロングインタビューより。SIGHT vol.14(株式会社ロッキング・オン、2003年1月13日発行)収録。

脚注[編集]

  1. ^ [1]