モービル・ユニット

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モービル・ユニットとはイギリスロックバンドローリング・ストーンズがかつて所有していた移動式の録音スタジオのこと。

概要[編集]

ローリング・ストーンズのメンバー達が録音場所を自由に選べ新鮮な気持ちでレコーディング出来るように大型トレーラーに録音機材を装備し内部を改造。どこへでも移動可能な録音スタジオを所有することとなった。これにより従来の固定された録音スタジオに縛られることなく任意に録音場所の選択が可能となり、ローリング・ストーンズ自身はもとよりレッド・ツェッペリンディープ・パープルフリートウッド・マックボブ・マーリーなど著名なアーチストにも貸し出され、幾つかの名盤といわれるアルバムがこのスタジオで録音された。ディープ・パープルの代表曲である「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の歌詞の一部にもこのスタジオの件が登場する-"To make records with a mobile"(モービルでレコードを作る為に)と"the Rolling truck Stones thing" (ローリングストーンズのトラックのやつ) の部分である。

管理はイアン・スチュワートが担当しており、スタジオが他のバンドなどに貸し出される際には同行していた。そのためスチュワートが貸出先バンドのセッションに参加することもあり、レッド・ツェッペリンの『ロックン・ロール』のように客演した音源が発表されたこともある。

スタジオの内部は16チャンネル・マルチトラックレコーダー、録音現場の様子を映すビデオ・モニターなどが装備され車体が大型のためディープ・パープルがアルバム「紫の肖像」をレコーディングする際、録音場所である古城の門に車体を通すことが出来ないなどのトラブルにも見舞われている。

現在、この移動式スタジオはローリング・ストーンズの元を離れさまざまな用途に使われている。

モービル・ユニットで録音された主なアルバム[編集]