アラム文字
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| アラム文字 | |
|---|---|
| 類型: | アブジャド |
| 言語: | アラム語、ヘブライ語、シリア語、マンダ語 |
| 時期: | 紀元前600年頃から紀元後600年頃 |
| 親の文字体系: | |
| 子の文字体系: | ヘブライ文字 シリア文字 ナバテア文字 パルミラ文字 マンダ文字 ブラーフミー文字 パフラヴィ文字 ソグド文字 |
| Unicode範囲: | U+10840-U+1085F |
| 注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号(IPA)を含む場合があります。 | |
|
青銅器時代中期 前19–15世紀 |
| メロエ 前3世紀 |
| カナダ先住民 1840年 |
| 注音 1913年 |
| 完全な系図 |
アラム文字(アラムもじ)は、かつての中東の国際語(リンガ・フランカ)であった古代アラム語(Old Aramaic、Official Aramaic、Middle Aramaic、Late Aramaicなどのアラム語に属すen:Neo-Aramaic languagesの祖語)の文字。中東系文字の大部分は、この文字から派生した。フェニキア文字と密接な関係がある。
目次 |
概要 [編集]
アラム文字は、ユーフラテス川上流からシリア地域にかけて定住し、地域の交易を担ってきたアラム人によって、近隣地域で用いられていたフェニキア文字を転用する形で生み出された。新アッシリア・新バビロニア・アケメネス朝ペルシャなどの帝国が地域の覇権を握った時代に、領内にアラム人・アラム語と共に広がり、かつてのメソポタミア・バビロニア地方にて使われていた楔形文字から代替されると急速に普及した。また、古代ユダヤ人が使用していた古ヘブライ文字は、アラム文字に代替されたが、アラム文字からは現ヘブライ文字が生み出されている。
アラム文字は時代・地域によって非常に多くの字形があり、アラム文字から派生した他の言語の文字も非常に多い。ペルシア帝国時代に行政言語としてエジプトからアフガニスタン・中央アジア、インドまで広範囲に渡って普及し、紀元前後にはアラム語の諸方言のみならずパルティア語やソグド語などの中期イラン語の表記にもメソポタミア地方で使用されていたアラム文字が用いられた。
一覧 [編集]
| フェニキア文字 | 名称 | 字形 | ヘブライ文字 | シリア文字 | ナバテア文字 | アラビア文字 | 音価 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ālaph | א | ![]() |
أ | /ʔ/; /aː/, /eː/ | |||
| Bēth | ב | ب | /b/, /v/ | ||||
| Gāmal | ג | ج | /ɡ/, /ɣ/ | ||||
| Dālath | ד | د | /d/, /ð/ | ||||
| Hē | ה | ﻫ | /h/ | ||||
| Waw | ו | و | /w/; /oː/, /uː/ | ||||
| Zain | ז | ز | /z/ | ||||
| Ḥēth | ח | خ,ح | /ħ/ | ||||
| Ṭēth | ט | ط | /tˤ/ | ||||
| Yudh | י | ي | /j/; /iː/, /eː/ | ||||
| Kāph | כ ך | ك | /k/, /x/ | ||||
| Lāmadh | ל | ل | /l/ | ||||
| Mim | מ ם | م | /m/ | ||||
| Nun | נ ן | ن | /n/ | ||||
| Semkath | ס | س | /s/ | ||||
| ‘Ē | ע | غ,ع | /ʕ/ | ||||
| Pē | פ ף | ف | /p/, /f/ | ||||
| Ṣādhē | צ ץ | ص | /sˤ/ | ||||
| Qoph | ק | ق | /q/ | ||||
| Rēsh | ר | ر | /r/ | ||||
| Shin | ש | ش,س | /ʃ/ | ||||
| Tau | ת | ت,ث | /t/, /θ/ |
アラム語のおもな文字 [編集]
アラム文字から派生した文字 [編集]
- ヘブライ文字(ヘブライ語)- 現代(方形)
- シリア文字(シリア語)
- パルミラ文字(アラム語パルミラ方言)
- ナバテア文字(アラム語ナバテア方言、アラビア語ナバテア方言)
- ハトラ文字(アラム語ハトラ方言)
- エリマイス文字(アラム語エリマイス方言)
- マニ文字(本来は東アラム語だが、主にパルティア語、パフラヴィ語、ソグド語)
- カローシュティー文字 ※最初期のカローシュティー文字が帝国アラム文字を起源とする説の場合。
- ブラーフミー文字
ほか非常に多数
ユダヤ教の資料は、しばしばヘブライ文字を使ったアラム語で書かれている。
参考文献 [編集]
- 「アラム文字」『言語学大辞典 別巻 世界文字辞典 』三省堂書店、2001年 7月10日発行
Unicode [編集]
Unicode では、以下の領域に次の文字が収録されている。
| U+ | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10840 | 𐡀 | 𐡁 | 𐡂 | 𐡃 | 𐡄 | 𐡅 | 𐡆 | 𐡇 | 𐡈 | 𐡉 | 𐡊 | 𐡋 | 𐡌 | 𐡍 | 𐡎 | 𐡏 |
| 10850 | 𐡐 | 𐡑 | 𐡒 | 𐡓 | 𐡔 | 𐡕 | 𐡗 | 𐡘 | 𐡙 | 𐡚 | 𐡛 | 𐡜 | 𐡝 | 𐡞 | 𐡟 |
外部リンク [編集]
- 対応フォントの入手先
-
- 対応フォント「Quivira」
- Alan Wood’s Unicode Resources - 「Imperial Aramaic fonts」の項にある、「Aramaic Imperial Yeb」が対応
