シンハラ文字

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シンハラ文字
Ааянна.PNG
類型: アブギダ
言語: シンハラ語
時期: 紀元前200から100年頃-現在
親の文字体系:
Unicode範囲: U+0D80-U+0DFF
ISO 15924 コード: Sinh
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。

シンハラ文字(しんはらもじ)は、主にシンハラ語を表記するために使われる文字である。古代インドブラーフミー文字から派生した文字で、インドの南のスリランカで用いられる。ほとんどの文字が渦巻状になっている。

現代において用いられる混成シンハラ文字では、基本的な文字は54種類存在しており、そのうち母音は二重母音も含めて18個あり、子音は36個ある。口語であるスッダ・シンハラSuddha Sinhala、白シンハラ、純粋シンハラ)を書き表すだけなら母音字12、子音字24で十分であるが、サンスクリットパーリ語からの外来語を記述するための文字が多く存在している。

文字[編集]

シンハラ文字の一覧を以下に示す。スッダ・シンハラで使用されない文字は濃い背景色で記述している。

母音[編集]

母音字
(子音なし)
母音記号
(子音あり)
転写
(IAST)
母音字
(子音なし)
母音記号
(子音あり)
転写
(IAST)
a ā
æ ǣ
i ī
u ū
e ē
ai
o ō
au

子音[編集]

ローマ字転写IASTによる。

破裂音 鼻音 前鼻音化
閉鎖音
接近音 側面音 摩擦音
無声音 有声音
無気音 有気音 無気音 有気音
声門音 h
軟口蓋音 k kh g gh n̆g
硬口蓋音 c ch j jh ñ n̆j y ś
そり舌音 ṭh ḍh n̆ḍ r
歯音 t th d dh n n̆d l s
両唇音 p ph b bh m m̆b
唇歯音 v

結合文字[編集]

シンハラ文字はアブギダであり、子音字に母音がつく場合子音字に母音記号を書き足す形になる。子音字のみだと子音+[a]の音を表す。ただし一部の子音字については、特殊な変形をするものも存在する。

kの字体の変化。1段目が+[a]の基本形、2段目が+[i]の変形、3段目が母音を発音しない場合の変形となる。
+[u],[ū]の場合の字体の変形例。k, r, ḷの3文字が特殊な変形をしている。

コンピュータ[編集]

Unicode[編集]

Unicodeでは下記の領域に以下の文字が定義されている。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
D80
D90
DA0
DB0
DC0  ්
DD0  ි  ී  ු  ූ
DE0
DF0

キーボード[編集]

Windowsのシンハラ語キーボードの配列は以下の通り。

赤字部分は「右Alt」を用いて入力。


関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • シンハラ語Q and A - シンハラ文字の書き方
  • Sinhala Enabling Pack - Microsoftが開発し、スリランカ政府が配布している。Windows XP サービスパック2 (SP2) 以降に対応しており、シンハラ文字の表示と入力が可能。