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大前元紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大前 元紀
名前
愛称 ゲンキ、ゲンゲン、オーマエ
カタカナ オオマエ ゲンキ
ラテン文字 OMAE Genki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1989-12-10) 1989年12月10日(34歳)
出身地 神奈川県横浜市青葉区
身長 167cm
体重 68kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 南葛SC
ポジション FW
背番号 88
利き足 右足
ユース
2005-2007 日本の旗 流通経済大学付属柏高校
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2008-2012 日本の旗 清水エスパルス 83 (24)
2013-2014 ドイツの旗 フォルトゥナ・デュッセルドルフ 8 (0)
2013-2014 日本の旗 清水エスパルス(loan) 14 (7)
2014-2016 日本の旗 清水エスパルス 95 (35)
2017-2019 日本の旗 大宮アルディージャ 97 (31)
2020-2021 日本の旗 ザスパクサツ群馬 72 (12)
2022 日本の旗 京都サンガF.C. 13 (2)
2023- 日本の旗 南葛SC
通算 382 (111)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

大前 元紀(おおまえ げんき、1989年12月10日 - )は、神奈川県横浜市青葉区出身のプロサッカー選手関東サッカーリーグ南葛SC所属。ポジションはフォワード

来歴

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高校時代

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帝京桐蔭学園のセレクションを受けたが、勧誘を受けた流経大柏に入学。3年時の2007年に、エースストライカーとして高円宮杯全日本ユース選手権全国高校選手権の2冠達成に貢献。自身もこの2大会に全国高校総体を加えた高校3大大会すべてで得点王を獲得するという史上初の快挙を成し遂げた。高校の同級生には比嘉祐介中里崇宏村瀬勇太関田寛士が、一学年後輩には田口泰士久場光がいた。

清水エスパルス

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2008年J1清水エスパルスに入団。高卒一年目からリーグ戦二試合に途中出場[1]。翌シーズンはリーグ戦での出場はなかったが、2009年6月13日ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第7節のFC東京戦で、市川大祐の右サイドからのクロスにダイビングヘッドで合わせプロ初ゴールを記録した。

三年目の2010年3月6日のシーズン開幕戦でサンフレッチェ広島戦でロスタイムに藤本淳吾のフリーキックにヘッドで合わせJリーグ初ゴールを決めた。同年から清水は4-3-3を採用しており、大前は左ウイングとして出場機会を得た。

アフシン・ゴトビが新たに監督に就任し選手が大幅に入れ替わった2011年シーズンは右ウィングのレギュラーに定着。リーグ戦全34試合に出場した[2]。フリーキックのキッカーも任され、直接フリーキックを決めた2得点を含めリーグ戦ではチーム最多となる8得点を上げアシストも量産した[3]

翌2012年シーズンも主力としてプレーし、2年連続でリーグ戦全試合出場。4月9日から宮城県で行われたロンドン・オリンピックに向けてのU-23サッカー日本代表候補合宿に初めて招集された。4月14日にアウスタで行われたJ1第6節・静岡ダービーでは2ゴールを决め勝利に貢献した[4]

デュッセルドルフ

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2012年12月6日、ドイツ・ブンデスリーガフォルトゥナ・デュッセルドルフヘ完全移籍したことが発表された[5]。2013年1月20日、FCアウクスブルク戦でブンデスリーガデビューを果たした。2012-13シーズンは7試合に出場したものの、チームは2部に降格した。翌2013-14シーズンはわずか1試合の出場に留まった。

清水復帰

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2013年8月に清水エスパルスに期限付き移籍で復帰することが発表された[6]

2014年は背番号10を背負い、デュッセルドルフからの期限付き移籍期間終了後は完全移籍でチームに残った。このシーズンはリーグ戦全34試合に出場した。

2015年シーズンはチーム最多の11ゴールを上げるも、成績不振でJ2へ降格した。10月にはヴィッセル神戸が獲得に動いている事が報道されたが[7]、最終的に残留した。

2016年5月15日、J2第15節の群馬戦で2ゴールを決めるなど、当時のJ2一試合最多得点の8-0で勝利を納めた。しかし、第17節の町田戦で左肋骨骨折及び肺挫傷により、全治3ヵ月のケガを負った。9月11日の第31節山形戦で復帰、フリーキックを直接ゴールに沈め、勝利に貢献した。この年チームは2位でJ1復帰を決めている。

大宮アルディージャ

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2017年1月10日に大宮アルディージャへの完全移籍が両クラブから発表された[8][9]。背番号は清水時代から着用している10番となった。しかし、成績不振による2度の監督交代に踏み切ったチームは18位でJ2へ降格した。

2018年、監督 石井正忠の采配によって得点力を大幅に向上させるなど、前年度の不調から状況が好転した。7月13日、6月に行われた試合で5試合4得点の活躍を見せた事により6月度の月間MVPを獲得した[10]。8月12日、J2第28節・愛媛FC戦で自身J2リーグ初ハットトリックを達成[11]。その後も得点を続け、J2リーグ4年ぶりの日本人選手として、更に大宮の選手としてはJ1、J2を通してクラブ初となる得点王に輝いた[12]

2019年、石井から高木琢也へと監督が交代すると、主将を任されたものの先発出場機会は激減しゴール数も5得点と数字を落とした。このシーズン終了後、契約満了により大宮を退団した[13]

ザスパクサツ群馬

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2020年ザスパクサツ群馬に加入[14]。同シーズンは35試合に出場しうち31試合に先発、8得点を挙げる。

2021年、開幕から24試合連続先発出場、その後5試合を欠場し第30・31節は後半からの交代出場にとどまり、第32節以降最終節まで11試合連続先発出場し計37試合に出場したものの、得点は前年の半分の4にとどまった。

京都サンガ

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2022年京都サンガF.C.へ完全移籍。同年7月17日サンフレッチェ広島戦で移籍後初得点を決めた[15]。しかしレギュラー定着には至らず、同年11月19日に契約満了が発表された[16]

南葛SC

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2023年2月1日、関東サッカーリーグ1部の南葛SCへの加入が発表された[17]

プレースタイル

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小柄ながらスピードに長け[18]、フリーキックやコーナーキックなどのプレースキックのキッカーを任せられるキック精度も持つ。大宮アルディージャ在籍時には監督 石井正忠の采配により能力を活性化させ石井の提唱する「アグレッシブネス」をストレートに体現し、2018年度は得点力を爆発させ合計24得点を記録したことにより得点王となった[19]

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2008 清水 22 J1 2 0 3 0 1 0 6 0
2009 0 0 2 1 0 0 2 1
2010 13 3 6 0 6 1 25 4
2011 11 34 8 4 2 4 1 42 11
2012 34 13 10 5 1 0 45 18
ドイツ リーグ戦 リーグ杯DFBポカール 期間通算
2012-13 デュッセルドルフ 39 ブンデス1部 7 0 - - 7 0
2013-14 ブンデス2部 1 0 - 1 0 2 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2013 清水 50 J1 14 7 - 2 2 16 9
2014 10 34 6 6 2 5 3 45 11
2015 32 11 4 1 1 0 37 12
2016 J2 29 18 - 1 0 30 18
2017 大宮 J1 25 2 3 0 1 0 29 2
2018 J2 41 24 - 1 0 42 24
2019 31 5 - 2 1 33 6
2020 群馬 50 35 8 - - 35 8
2021 37 4 - 2 2 39 6
2022 京都 J1 13 2 5 2 3 1 21 5
2023 南葛 88 関東1部 -
通算 日本 J1 201 52 43 13 24 8 268 73
日本 J2 173 59 - 6 3 179 62
日本 関東1部 -
ドイツ ブンデス1部 7 0 - - 7 0
ドイツ ブンデス2部 1 0 - 1 0 2 0
総通算 382 111 43 13 31 11 456 135

その他の公式戦

タイトル

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個人

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  • J2リーグ・得点王:1回(2018年
  • J2リーグ・月間MVP:1回(2018年6月)

代表歴

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  • U-19日本代表(2008年)
    • カタールU-19国際親善トーナメント
  • 日本高校選抜
    • 第68回ベリンツォーナ国際ユース大会(4試合フル出場、6得点でトップタイ)

脚注

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  1. ^ 清水FW大前元紀ジャパンズエイトに参加日刊スポーツ、2009年5月27日
  2. ^ “関塚ジャパンの七不思議”だった…大前ついに初招集スポニチ、2012年4月9日
  3. ^ 清水FW大前ダービーで五輪アピール弾だ日刊スポーツ、2012年4月13日
  4. ^ 大前2発で五輪アピール 清水、逆転でダービー勝利スポニチ、2012年4月14日
  5. ^ 大前元紀選手 フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ ブンデスリーガ)へ完全移籍決定のお知らせ清水エスパルス公式サイト、2012年12月6日
  6. ^ Genki Omae kehrt auf Leihbasis zu Shimizu S-Pulse zurückフォルトゥナ・デュッセルドルフ公式サイト、2013年8月13日
  7. ^ “神戸が大前元紀を獲得へ 清水J2降格で争奪戦か”. 日刊スポーツ. (2015年10月19日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/1554540.html 2018年11月27日閲覧。 
  8. ^ 清水エスパルス 大前元紀 選手 大宮アルディージャ加入のお知らせ大宮アルディージャ、2017年1月10日
  9. ^ 大前元紀選手 大宮アルディージャへ完全移籍決定のお知らせ清水エスパルス、2017年1月10日
  10. ^ 6月のJ2月間MVPはFW大前元紀! 5試合4得点の活躍で大宮をけん引サッカーキング(2018年7月13日)
  11. ^ 2018明治安田生命J2リーグ 第28節 大前 元紀 選手(大宮)ハットトリック達成』(プレスリリース)J.LEAGUE.jp、2018年8月12日https://www.jleague.jp/release/post-55235/2018年11月17日閲覧 
  12. ^ J2得点王は大宮FW大前元紀。24ゴールで4年ぶりの日本人得点王に”. FOOTBALL CHANNEL (2018年11月17日). 2018年11月17日閲覧。
  13. ^ “大宮、大前元紀と契約満了を発表「期待に応える結果を残せませんでした」”. サンケイスポーツ. (2019年12月7日). https://web.archive.org/web/20200113044515/https://www.sanspo.com/soccer/news/20191207/jle19120716440018-n1.html 2020年1月13日閲覧。 
  14. ^ トップチーム】大前元紀 選手 2020シーズン加入のお知らせ』(プレスリリース)ザスパクサツ群馬、2020年1月6日https://www.thespa.co.jp/thespa/club_newsinfo/news/newsdesc.cgi?newsid=20200106072020年1月13日閲覧 
  15. ^ 大前元紀選手 ザスパクサツ群馬より完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)京都サンガF.C.、2021年12月27日http://www.sanga-fc.jp/news/p/16520/2021年12月27日閲覧 
  16. ^ 大前元紀選手 契約満了のお知らせ”. 京都サンガF.C. (2022年11月19日). 2022年12月17日閲覧。
  17. ^ 大前元紀選手、新加入のお知らせ』(プレスリリース)南葛SC、2023年2月1日https://www.nankatsu-sc.com/35936.html2023年2月2日閲覧 
  18. ^ 日本人ブンデスリーガーの貢献度を測るドイツ人記者が分析する今後の活躍指数 スポーツナビ 2013年3月6日
  19. ^ 【大宮】大前元紀「どのポジションのどういう選手もアグレッシブに戦わなきゃいけない」”. [J論] - これを読めばJが見える Jリーグ系コラムサイト (2017年11月17日). 2021年12月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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